2024/10/20

【終了のご挨拶】【詳細版】これまでありがとうございました☆

■ ブログ終了について

実は当ブログ唐突に終了宣言したのですが…、まぁ唐突感があったので、

みんなが置いてきぼりになったであろう…と。

すいません。

え~、あんなに必死のパッチで頑張っていたのに?みたいな?

でも… 察しの良い方は、当の昔にお気づきだったでしょう。

私の中では、別にフリークライミングは重要な活動ではなく、余暇、レジャーに過ぎないことを。

■ ゆとり枯渇しました

ただ余暇に過ぎないことに、本業並みの精神力を傾ける、

  ”精神的&経済的ゆとり”

が、クライミング界には必要だったのだろう。

そのような人が一人もいない結果が、アクセス問題となって、クライミング界には噴出していたのであろう…。

しかし、私自身の”ゆとり”が減じてきたのです。

今はクライミングのことを考えるのではなく、他のことを考えたい…

それで、やっとクライミングの神様が、「もういいよ、これまでありがとう」と言ってくれたようです。

■ 江戸城無血開城みたいな?

ひょんな事情で、8月は急遽時間が空いてしまったので、大阪のクライミングジムのヒグラシさんは、課題の内容が良いジムだと知っていたので…福岡に帰らず、一か月をジムクライミングに投資!することにしました。

というのは、怪我のリハビリからクライミングに復帰するなら、インドアジムが必要で、ジムはあんまり好きでないとか言ってる場合ではないから、です。

要るモノは要る。なら質の良いところで登るべきでしょう。ニーズは満たされました。

■ ヒグラシの店長さんが教えてくれた…

さて、フリークライミング時代に入ろう!として、福岡時代になり、九州クライミングがあまりに危険すぎて挫折した件ですが…

たしかに自分で書いている通り、福岡には、山梨のピラニア並みに良いジムがない、です。

大阪長堀のヒグラシを登れば分かりますよ。8級、7級からもうムーブおもろい、ですから。

ヒグラシさんでは、8級ですら課題の質が良いです。

真にクライマーを育てる気があるな、って感じ。

ただ8級には、余分なホールドが付いています。で、8級を飛ばしで登る方法を昨日は編み出しました(笑)。

■ アルパインのロッククライミングとフリークライミングのロッククライミングの質的差

私は外岩リードでは、青ちゃんと組み始めた初期にデッドを矯正されてデッドを封印していたのですが…、ムーブで困ったときにデッド以外の選択肢がない人には、外岩のリードはさせられないです。外岩では、落ちれるかどうか?も含めてクライマーの判断です。

ただ、グレードが上がり、フリークライミングの領域となると…?

フリークライミングのクライミングの質というのは、アルパインと違って、デッド大あり、ってことなのです。ただデッドはランジと違って100発100中の確実さでないといけません。

リーチで50cmくらいは延長できるみたい。特に私は、ジャンプ力が他の女子よりあるので…小柄ですが、ジャンプ力で、一般的なリーチになりそうです。自分が思ったリーチよりも、あと10cm上が届きそうです。

(もちろん、静的にクリップしないといけないクリッピング時のリーチは別

で、リーチ出しが自分の課題と分かり、あとはレイバックと足の踏みかえですかね。体を対角線に使うことは、思い出す系でした。

あと、指力と腕力は、やっているうちにつくって奴です…

とまぁ、技術的な戦略…欠点の羅列…欠点をつぶす系な活動がクライミングですが…は、出そろったんですが…

■ 暗記による自動化

小島さんの解説によると、”レッドポインター登り”っていう登り方は、丸暗記なのだそうです。登るたびにムーブが違う人なんて信じられない!ってことでした。

たしかに岩って登ってたら、同じムーブなんだよなぁ…。飽きてきたなぁってなりますよね。

毎回、同じ岩場に通っていると…。

しかし、それを意図して暗記するってのが、登り方らしく、ああ~これは私のやりたいことではないなぁ…となりました。

アイスは毎年凍結具合が違うから…同じ岩場でも同じムーブってことはないし、学ぶことがない、というのもないですが…。毎年、さらなので。

岩場はなぁ…。いつも同じ。まぁ、結局は、ムーブは固まってくるのですが、

 固まってくる

vs

 固める

の差というか… 

私のアイスクライミングでの成功体験は、

 もう体が覚えている

ってものなのです。

逆に

 体に覚えさせた

というより… 

夢中で登っている間に体が独自の知性を発揮して、覚える。脳はその時、ほとんど考えていないんです。

で、それが私がやりたいことで、

 頭を主人公にして、体を家来として、頭が体を連れていく、

という活動は興味がないんです… 全く真逆。

■ エリート族ではなく雑草系です

思い出すのは、お受験エリートたちの在り方です。

これまでのいわゆる学校生活でも、私は進学校の育ちなのに、暗記で定期テストで良い点を取る、というエリートガリ勉強の活動はしたことがないんですよ…。実は。暗記型学習との闘いって感じ。暗記力主体の定期テストでは、ビリケツ…でも、実力テストでは点が良い、ってのが私なのです。

なんせ英語でも赤点ですよ。英語なんて、あっという間に喋れるようになりましたけど。
20代から、TOEIC900点以上です。単語帳暗記なんてしてません。するわけないでしょう。

同じ感じで、私が興味があるのは、

 オンサイト能力を上げること、

で、各駅停車のレッドポイントでもいいから、なんとか岩と格闘する、ってのは興味がない…。

ヌンチャク掛けたことがないのか?としつこく聞かれましたけど、九州の課題ってヌンチャク3mくらい先なんで、掛けれるはずがない。つまり、低グレードはかなりランナウトしているので、かけれないですよ。

だから、きっと低グレードでランナウトした課題は登ったことがないんじゃないかな? 

大体、5.12から上は、日本の岩場では、基本ランナウトしていないです。

米澤先生の課題でも、12は、地面で立てるところでヌンチャク掛けれる。

でも、このレッドポインター登り…何とかヌンチャクをかけて、ムーブをばらして暗記で登る…スタイル…は、グレードの階段を上がるのが早いのだそうです。

レッドポインター登りをしないのならば、持久力を上げていくしかないそうです。

なるほど~。

だから、55mを3本連続登りとか、アイスではしていました…。55m×3でも楽勝になり、さて、どうしようかな~みたいな?もう米子行くしかない?それで韓国に行って…。そういうのもあって、コンペに出たんですよね。

でも、ドラツーって長野でしか練習すらできないので、持久力を上げる作戦はできなくなりました。

…というので、私はムーブの引き出しを広げるぞ~!と福岡に来て当初は息巻いていたわけです。

なんせ外でアイスクライミングできる環境があれば、問答無用でそっちが自動的に優先なんで。

しかし、暗記力を高め、暗記で登るクライミング…というのは、私のやりたいことではない。

■ ムーブの引き出しを広げるには?

小島さんはムーブのものすごい目利きなので、私の登りを見て、できていないところを確実に言えるみたいでした。

一方、素人さんというか、そこまですごくない人=バイトのお姉さん…が言っていたのですが、私が登っているところをみたら、まぁ3級くらいは登れそうなムーブをしているように見えるそうです。

これか~。

九州では、みんなに、”登れる登れる”って、私が嫌がっているところに、プッシュされていました… 無理強いしたリード…ってこと。

つまり、小島さん並みに目利きではない人たちは、私の欠点が見えないので、えー、ムーブきれいじゃん、頑張れば登れるよーみたいに見えていたんでしょうねぇ…(遠い目)。

悪気はなかったらしい…。

まぁ、私は、もう全くの初心者時代、ジムってなんのこと?って時代から、岩を登っていて、それは三つ峠とか、鎖場みたいな楽勝なところがスタートで、長いこと登っていますから、そういう経験もなく、都会の人でいきなりジムに来ました、みたいな、ド初心者の人と比べれば、そりゃムーブきれいだろうと思いますが、そのような登りでも、ベテランフリークライマーの小島さんから言わせれば、穴だらけ。

たぶん、師匠の登りだって、小島さんから見たら、あちゃーってなると思う。師匠を人工壁連れて行ったら、下手でびっくりだったもん…(私は師匠に会う前は、2段とかの人と登っていたので)

で、その穴…アルパインの登りから、フリークライミングの登りへ…を埋めるのが、テンプラクライマーから、11クライマーへの脱却となるわけですね。

例えば、苦手のレイバック的なムーブとか、踏みかえとか、リーチ出しとか完了すると、外岩11ノーマルも夢ではない…そうです。

たぶん、このムーブ的な脱却は、男性だと、5.11から5.12レベルでしょう…

ところが、その道すがらが…暗記。頭がご主人で体が家来。

ふむ。

まぁ、苦手ムーブはそりゃ克服しないといけないですよね… なんでも好きなモノばかり食べていたら、栄養が偏ります。そりゃそうだ。

ただ私が嫌なのは、プロセスを楽しめない、急いでそこへ到達しようとするために効率的な方法を選ぶ、ということなんで…

私は鈍行列車で行きたいのです。プロセスを楽しみながら…

踏みかえをマスターするのに、私の体はどれくらいの時間がかかるのかしら~とか、デッドのリーチを安定的に出せるためにどれくらいの繰り返しをすれば私の体はマスターするのかしら~な実験というか…。

おい!カラダ!頭の言うこと聞けよ!

って活動はしたくないんですよ…


師匠の最後の教えが、これからも、楽しんで登ってほしい、でした…。

というわけで、ヒグラシの小島さんには、すごく良い解説をしてもらって、なんかつきものが落ちた…。そうか~、私はこっちの道の人ではないんだ~って。スポ根?ないない…。

もう、これ以上ないほど、はっきりわかりました☆

■ たぶん、私は寂しかったのでは?

なんか、悪い仲間に翻弄された5年でした…

逆から考えると、結局、私は寂しかったんだろうと…

■ 5.12波状攻撃=レッドポインターな登り

ガメラこと菊池さんが、論文で、5.12波状攻撃登りを解説していましたが…

かいつまむと、分不相応なルートに取り付いて、一日中何度も登り、そして、それが一度でも登れたら、”登れた”と思いこむ…みたいな感じだったとおもいますが…

菊池さんが受けた衝撃の要点は、海外のクライマーでそんなのしている人はいない、ってところでした(笑)。

5.12波状攻撃登りをしている男性たちって、クライミング界のお受験エリートの暗記組だったのか~です…(笑)。

そんな必死でみんな登ってたんですね。てっきり楽しんでいるのかと思ってた。

私は海外の人みたいに、楽しんで登る組になろうかな。

■ 実は雑草系

お受験エリートって、私もその一味だと良く誤解されるんですが…学歴が高いので…。

それで、勘違いしたリクルーターが、エリート企業…例えば三井物産とか…誘ってもらったりもしたんですが、私は中身は、全然お受験エリートではない…(汗)。

だから、エリートの人に仲間として語り掛けられると、私の反応が予想と違うので、相手は、あれ?となることが多かったりもしました。どっちかというと雑草系なんですよ、私。

全然仲間じゃなかったりして(笑)。あ、来ちゃった…に近いです(笑)。

同じことがクライミングでも起こっていたんですね…

■ 師匠の思い出

そういえば、師匠の青ちゃんは、屈辱的なダイエットすら、甘んじて受け入れて、トレーニングに打ち込み、なんとか5.12まで行ったそうです…

なんだけど、結局、こんなの楽しくない、って思って、5.12ノーマルの栄誉より、楽しい方を取ったのだそうです。しかし、怪我やなんやら重なっていたので、いくらクライミング歴40年でも、岩では登れるのは、せいぜい5.11って結論になっていました…。ジャク豆とか楽勝だったそうですが、最後の当たりは、え?俺ジャク豆で落ちるの?となっていました。まぁ、人というのは動物ですから、老いるものです。

蒼氷の先輩も同じで、ある時、え?私のほうが登れてる?みたいな日が起きて、なんか先輩がショックを受けてた…。それで、私のほうは、それ以上成長してはいけない気分になりました…。その先輩は最初から5.11マックスな感じでした…。トップロープはしないし、レッドポイントもしないからです。落ちたら終わり。

まぁ、40年登っても、5.10bのジャク豆が厳しくなってしまうのですから…。

43歳スタートの私が5.11を一本でもオンサイトするあたりまで行った、というのは、素晴らしい成果と言えるでしょう。レッドポイントではなくオンサイトですからね…。まぁ、野岳のなので、お買い得品だったような気はしますが。

九州の岩場で偶然会った、高齢スタートのジムクライマーである外岩リード組…女性たち…も、頑張っても、万年イレブンだそうでした。そうかぁ。まぁ、そんなところが私にとっても終着点なのでしょう。

もちろん、デッドでリーチを出すとか、踏みかえとか、苦手系のレイバックムーブとかをマスターしない言い訳にはなりませんが、マスターしたとして、5.11が、5.12になる可能性というか、そこまで行きたい気持ち?はないです。

つまり、老いがスタートした人には、オープンエンドな成長は、ここにはない。

まぁ別にオープンエンドな成長を求めているわけではありませんが…。好きな活動かどうか、実りが期待できるか?というと、どっちもNOみたい。

■ カチラーなら5.12の可能性もある

それでも、プライドが高くて、なんとしても5.12の称号が欲しい、という人もいるでしょう。

そういう人には、たぶん、カチカチな課題が多い八面は、女性でも5.12が見える岩場だと思います。

カチ=指力。小さい身長でも細かなカチを拾う能力を上げれば、男性に取れない小さいカチで登れる可能性があります。

ただ、私は指に変形を作ってまで頑張る気持ちにはなれない…

趣味で体を壊していたら本末転倒です。

…というので、私のクライミングの旅は、テンプラクライマーで終わりでも、私にとっては十分楽しめた活動、ということでした。

今後もクライミングジムには行くかもしれませんが、体のニーズが満たされれば十分で、肩こりにクライミングは良いです(笑)。

■フローに入る活動

要するに、登れること=自分、ということはなく、自尊心や自己肯定感が、それで上がるということはないのです。

そもそも、ゾーンとかフローと言われる状態に入るためにクライミングをしているので…。

ある程度、困難なことをしないとゾーンやフローに入れないADHD気味、多動気味ってのが問題なのかもしれないです…(笑)。

というので、瞑想の習慣を身に着けるほうが、私のウェルビーイングにとってはベターな戦略だ、ということが分かりました。

ヘッドスタンドの習慣や、合気道でもいいかもしれない。

…という以上が、クライミングブログを唐突に終わった理由です。

■ クライミングによる地域おこし

もちろん、サブカテゴリ―として活動してきた、クライミングによる地域おこしは、クライミング業界にとって一大関心です。

私には、5年分ほどの知見がたまっていますし、三井物産時代の知見も生かせたし…成功の道筋みたいなのは何となく見えていますので、クライミングによる地域おこしに関心がある方には、ぜひ知見を共有したい、と思います。

気軽に聞いてきてくださいね。

■ 担い手の適任者は誰か?

しかし、私が地域おこしの担い手になることが最適か?と言いますと…

もちろん、UIAAのスティーブには、君がやったら水を得た魚のようになるね…と言われており、自分でもそうだと思うのですが…

今の日本人クライミング界で主流のレッドポインターたちが、私の言うこと聞きますかね?

いや~ 聞かんだろう…。

  登れないヤツの言うことは聞かなくていい

ってのがクライマー界の掟なので…。まぁ、なんかおばさんがグダグダ言ってる、くらいの受け取り方しかされないでしょう…。

■ トポに現れている

…ということは、関西のボルダーのトポ…私家版をジムで読んで、悟りました…。

ボルダラーの世界観が、垣間見れました。

若い人が出している外ボルダーのトポでしたが、ちゃっかり感というか…このトポを公開なんかしないでね!これは秘密結社なんだからね!なノリでした。思わず、にやにやしてしまいましたけど(笑)。

高校生が大人に隠れて秘密のあばら家をアジトにするみたいな感じというか… 

今、めちゃ反抗期?みたいな?

実は、私もそういうのが好きなタイプで、手の内に、いくつも、ひそめる岩小屋持っているんですけどね…。

なんせ、私の反抗期である、高校時代は、学校半分くらい出席していない…家にも帰っていないです。そんなことが許されるのは進学校くらいですから、その意味で進学校に行って良かったのですが…。

みんなには、それが成人後来るんだ~と分かった。

で、そんな秘密の岩場…アジト…特別な人にしか、それ渡さないです…。トポにもしない。

とっておきの場所として自分用にしておきますね…

けど、この若い人たち…トポにはしたいんでしょう? 

…って、つまり、見ず知らずの人からも承認されたいっていう承認欲求はあるってことでしょう?

つまり、なんだ、悪ガキの遊びか、中二病か…って気が付きました…。

要するに、ほとんどのクライマーは、”親に隠れてこっそり反抗期を味わうのが楽しい”っていう精神状態にまだいるわけです。

それが仲間との連帯の中身、です。

私もやりましたけど…。

瑞牆なんて英語版トポでましたけど、”国際レベルで中二反抗期をしたいって意味”でしょう…。

瑞牆山がある増冨町…つまり地域への貢献(つまり親に協力する)なんてことは、まったく想像もつかない、うーんと前の精神発達段階だろうなぁということが、良く分かりました。

社会貢献って、かなり精神的に成熟した心の人が考えることなのです…

中二ではなく、自分が親の立場になってから…ですね。なんなら、孫ができてから、かもしれん。

15歳の人に、70歳がやることを期待します?しませんよね?

増冨のおじいちゃん、おばあちゃんたちを見て、この人たちを守ってあげるのが俺たち若いクライマーである自分たちの役目なのだ…これは順番なのだ…という風に、彼らがなるのは…?

うーん、30年後?

…ということなので、例えば、私のような奇特な人がいて、地域おこしを提唱したところで、クライマー側からすると、

えー、そんなことしたら、親に隠れてコソコソやるのが楽しいのに、できなくなるじゃーん!

つまり、楽しみの大半が奪われてしまう、ということになるのです…

そんなの、クライマー界から歓迎されるはずがないでしょう…

そもそも、隠れて吸うからタバコはおいしい・・・ みたいなことですから。

ということが、一気に分かったのが、この一か月でした。

ということで、ブログは終了にいたします。

長らくのお付き合い、ありがとうございました。