2020/02/06

クライマーのゲストハウス構想 現在地

■現状 

と言う訳で、やっと現状のところまで来ました。

ゲストハウスを作ることを山、作り終わることを登頂、としたら、現状は、ルートA、ルートB、ルートCのうち、どれが良き道か?を選定し終わったくらいの段階で、スタートも切っていません。

ルートA = 自分で、物件購入ルート 
       最短だがハイリスク、敗退は死。シェア発想ではなく、独り勝ち発想。
ルートB = 地元でコツコツルート 普通にクライマーとして知られるだけ  
ルートC = コミュニティ作りからルート 三方良しの可能性があり

クライマーのゲストハウスを作るには、最初に賛同して、シャア住居状態で住んでくれるクライマーが5人くらい必要です。増冨(今の候補地)に住んでくれる独身クライマー(家族持ちでもいいのですが、たくさんのクライマーに囲まれて子供を育てたい家族でないと無理)が最低でも5人くらい必要です。

一人は私として、もう一人はすでに候補の男性がいます(笑)。あと女性も候補が一人います(笑)。他に2名くらい必要だなぁ…。

と言う訳で、コミュニティづくりが大事になります。場所は、仕事の具合によっては、遠くなったりして、不便になったりもするのを寄り添って住まう賃料の安さとか、コミュニティの心地よさとかで、補えるとその個人が考えてくれないと難しくなります…

ので、ある程度、コミュニティづくりと、物件の選定は、協調して進めないといけないです。

岩場から遠くても意味がないし…。

とは言っても核心は、全員がそこそこ持続可能に住める場所と環境を見つけること、になります。

というので、色々考えてはいますが、現地の方との接点がないので、今のところ、福岡でできることは大体やりつくしている感じです。

ので、時間つぶしにならない選択肢として、他の方のコミュニティづくりを手伝うことで、コミュニティ作りを学ぶ、ということを考えています。

これは、畑を学ぶついでに、マキイさんで実現できないか?と考えています。


クライマーのゲストハウス 妄想 シェアハウス×拡張家族 

■ 拡張家族

というわけで、クライマーのゲストハウスは、ローカルクライマーのシェアハウスを基盤にするので、

 拡張家族的な概念

が必要になります。

シャアハウスは、まだ日本では取り入れられて間がなく、若い独身の間だけ、というのが手軽な解です。

シャアハウスのメリットは、誰かが常に家にいるにも関わらず、誰も家に拘束されていないということです。

84歳のジムおじいさんとシャアハウスにサンフランシスコでは暮らしていましたが、ジムにとっては若い人の感性に触れることができるし、学生らにとっては留守の間に郵便物を受け取ってもらえて便利でした。

メルボルンでは私は学生で、勉強していましたが、ちょっと見ておいてと言われて、赤ちゃんの監視と犬の監視を両方していました(笑)。どうせ勉強しているので、まったく負担ではありませんでした。

子守りもそんな程度なのです。海外では、まだこのような助け合い精神が残っていますが、日本では都会では特に、失われています。

それを復元させる仕組みが、多世代にわたる拡張家族的なシェアハウスと言うわけです。

シェアハウスで、家賃分かち合いで住むことで、家賃は払えるわけですので、ゲストハウスでの収益性に依存しなくて良くなります。

住んでいる人たちも元々住んでいる家より安く住める、岩場に近いなど、メリットがあれば、大家さん良し、住人良し、地域良し、の3方良しになる可能性があります。

私はベテランの年配のクライマーがシェアハウスの一員として一人いると、アルパインの指導の拠点化もできると考えています。

例えば、ボルダリング用にクラッシュパッドの貸し出しをすれば、都会のクライマーにとってはメリットが出るかもしれず、情報のハブになることもできるかもしれません。

クライマーのゲストハウス×エンジョイワークスさんの手法

■クライマーのゲストハウス×エンジョイワークスさんの手法

エンジョイワークスさんの手法は、大変すばらしい手法です。

クライマー人種の貧乏さは、ある種、芸術家人種と似ています。とにかく、クライミングだけしていれば幸せで、世俗の幸福をあまり求めていないクライマー人種。とにかく、絵を描いてさえいれば幸せで、世俗の贅沢と無縁な芸術家人種。

エンジョイワークスさんの手法で、いいな~と思ったのは、アーティスト向けの倉庫の改装です。

これは、まず、困っているアーティストたちがいます。アトリエがなくて困っている。

そこにEWさんがヒアリングします。

「いくらなら出せそう?」
「月額2万円ならだせそう」

とアーティスト達が言ったそうです。そういう人が15人、集まったそうです。

2万円×15人=30万円です。これなら、大きな倉庫を30万で借りることも可能です。

まずテナントがいて、その人たちに必要な物件を探す。

これなら、入居者がいない、ということが起こるはずがありません。

クライマーが15人集まるのは大変かもしれませんが、5人は確実にできますよね。2万で住めたら、クライマーだってしあわせでしょう。5×2=10万円です。

田舎では、立派な古民家でも、月額5000円/家賃で、おつりが来ます。

5000円でレンタルした家を、残りの95000円で改築すれば、少しは家の状態も良くはなるでしょう…

運がよければ季節が良い時期には客人も泊まってくれるでしょう。無料で泊めても、その人が宣伝してくれる効果が計り知れないです。

5000円の家賃でも、年なら6万円で固定資産税1万円を毎年垂れながしにしているよりは、大家さんも5万円のプラスで、なにもしないで得れる金額としては、普通預金よりうんと有利でしょう。今どき、5万円の利子くれる貯金あります?ないですよね?

大事なのは家を買わないことかもしれません…特に取り壊し費用が膨大なぼろ家屋。

古民家調査士という仕事をしようかと考えたこともあるくらいのリスクです。下手を打つと、取り壊すのに400万円とかかかります。もうそれだけで、関わる全員ババ引いたも同然です。

とくに個人でこのようにリスクを取って物件を購入できるのは、購入費用全体をどぶに捨てても、まぁ余剰資金だからいい、と考えられる富裕層だけです。つまり、自分の生活に影響がない人。身銭ではなく、余剰資金で、全体に無駄になっても、かまわない人だけが取れるリスクです。


クライマーのゲストハウス×イベント

■役立った経験×クライマーのゲストハウス

ここまでのところ、私にとってクライマーのゲストハウスを作りたいという夢への戦略立案に役立った経験は以下です。

1)5年にわたる不動産の監視と勉強
2)空き家プロジェクトIn福岡でのセミナー参加
3)建築不可物件再生セミナーへの参加
4)地域おこし協力隊の理解
5)八女のゲストハウスでのアルバイト
6)岩根でのアルバイト
7)不登校の子どもの支援をしているまさみさんとの出会い(移住経験者)
8)エンジョイワークスさん


とくに、今年1月に不登校の子供たちへの無料クライミング体験を実施させていただいたのですが、お母さんのまさみさんはすでに地方移住を経験した身で、都会からの移住者が地方で直面する課題を教えてくださり、やっぱり私の予想は合っていると思いました…。

田舎の人は、自分たちの地域にプラスになることでも、Noと言ったらNOと言う人たちです。逆に害になることでも、例えば太陽光パネルとか…すぐ騙されてしまいます。

それをうまく解決しているのが、次郎さんで、八女のゲストハウスを運営されている方です。彼は生まれ育った村でゲストハウスができるので、最初から、部外者でないから、空き家を譲り受けることも簡単で、周囲の人からのサポートも受けやすい。その上、運が重なり、たまたま部外から来た地域おこし協力隊の人が地域貢献するための実証ケースになっていて、そういうめぐりあわせが勝因です。協力隊の人も地域の一員として認められるし、次郎さんもゲストハウスが開業でき、村もそのゲストハウスのおかげで国際化して、まさに三方良し、です。

また、4万円程度、講習費用は掛かりましたが、エンジョイワークスさんの手法は、とても役立ちました。イベントを起こして、地域の人を巻き込むことで、

「なに?あの人たち、なんかやってる」(意味:おれらに無断でけしからん!)



「一緒にやろう」(へぇ~頑張ってるね~)

に変えていくことができます。ので、”クライミング&清掃”などのイベントを実施したり、地域の人たちを巻き込んだ、餅つき大会とか、障碍者支援とか、老人支援、環境運動、そういうイベントをしていくことは、かなり意味がある行為です。

■ 社会性がない

が…クライマー人種は、伝統的に人とコミュニケーションすることに興味がありません。

ただクライミングだけしたい、というエネルギーが強すぎて、社会性一切なし(笑)。

まぁ、そうじゃないと世界レベルのクライマーにはなれません。

でも、この世に、ほかの人が要らないのか?というとそうではなく、”観客”は必要なのです。自分がすごいことをしている、命がけのクライミングをしている、ということを分かってくれる人類=観客、です。

クライマーが岩場がある地元に興味がないのは、地元の人が観客ではないからです。自分のすごさは分かってくれない(笑)。

結果、双方の根本的な 無関心、が現状であり、伝統です。そこにアクセス問題の種があります。

無関心=愛の正反対、ですから…。互いに好き合っていないのに協力しようって言ったって無理つー話です(でした)。

そこを変えるのがイベントの力です。

空き家×クライマーのゲストハウス

■空き家×クライマーのゲストハウス

空き家については、山梨時代に内覧も含め、かれこれ5年程度、見ています…。福岡に来て、再建築不可物件などを再建築可能にする手法なども教えてもらいに行きました。

ただ、私が空き家を購入して、民泊でゲストハウス化するのは簡単だけど、なんか違う気がするんですよね。

というのは、田舎では、コミュニティが大事コミュニティが先、だからです。

知らない人がいきなり土地家屋を買って、住み始めるというのは、地球外生物がやってきて住み始めるのと同じように田舎の人には感じられるようです。要するに、そこに住み始めるだけで、

侵害

なんですね。なんで、

違うと本能的に感じていました。

だから物件を買わないのです…。物件だけの問題だったら、甲府はバカ安物件がたまに出て、150万円で明日から住める家が買えます。それくらいだったら、無理をすれば誰でも買えちゃいます。

家賃より安いくらいの損な物件を、なんで誰も買わないか?というと、そういう家は朽ち果てそうな古屋で、建て替えもできず、壊して更地にしても駐車場にもならないからです。ただ固定資産税を払うだけになってしまいます。ずっとボロ屋に住む決心があれば別ですが、固定資産税が1万円とすると、150万払った上に役に立たないものに、毎年1万払うことに。

住むならボロ屋に住む覚悟が必要で、その分、家賃は安く上がります。が現代的な生活を求めるとなると、修繕費のほうが高いくらいになるでしょう…

一時的にでも、カフェとかで運営利益が出ればいいですが、たぶん人口と集客の関係で、出ないと思います。民泊は、消防法の関係で許可が出ない可能性が高い。

北杜市にある、廃業したペンションが1800万円などで売られていたりして、往時を思うと格安感あるのは、分かりますが、往時ってバブル期でしょう?バブル期の価格はバブル価格で実態価格じゃない。1800万円でいま売り出し中のは、ざっくりした感覚でいえば、バブル期は1億円、実体価格は3600万円、その半額にいま下げ止まって1800万円って思います。実際、ソロバンが合う収益はもたらさないと思いますので、こんなの買ったら、もうそれこそババです。絶対一生身を粉にしても返せない借金を背負う羽目になるだろうと。買ってもらった人は一生に一度のラッキーですが。その辺、空き家だらけなのに。北杜市は都会から近いですが、いくら東京から近くても、営業利益がそんなに取れる土地柄じゃないです。バブル時代を基準にしてはいけない。

色々と調査した結果、やはり、田舎の人たちに、

請われて来て!と言われて行く

のが大事で、”請われて行く”には、どういうことが考えられるか?というと、その土地にメリットをもたらすと考えてもらえるということです。

ほとんど田舎の移住に成功した人たちは、最初に家をぽーんと買った人ではありません。最初は行くところないから困っています…ということで移り住んでいます。

そうしないと、田舎の人は、現金収入の当てがないので、助け合いスイッチではなく、めったにない現金収入のチャンスが来たスイッチが入ってしまうのです。

一反5000円が相場の畑に5万円払いました・・・(笑)。

1を学んで10を知る人でありたいと思っています… ので、一番大事なことは、

クライマーのカルチャーを増冨にもたらすことで、増冨地域の活性化になる、と増冨の人に実感してもらえること、だと思います。

実際、ラオスでは、ターケークで唯一に等しい観光目玉がグリーンクライマーズホームでした…

ので、どんなに不便で閑散としていても、

クライミング三昧

ができる環境があれば、世界の果てへでもクライマーは頑張って来てくれます。

■ これに役立った経験

1)5年にわたる不動産の監視と勉強
2)空き家プロジェクトIn福岡でのセミナー参加
3)建築不可物件再生セミナーへの参加
4)地域おこし協力隊の理解
5)八女のゲストハウスでのアルバイト
6)岩根でのアルバイト
7)不登校の子どもの支援をしているまさみさんとの出会い(移住経験者)
8)エンジョイワークスさん

私のクライマーのゲストハウス 第一の候補地

■増冨

私のクライマーのゲストハウス構想では、第一の候補は

瑞牆(増冨)

です。理由は、

・英語トポがあり、
・瑞牆が世界的クライマーもそこで訓練しているという岩場

だから。

■ パイロットテスト

瑞牆が良い場所かどうか?とか、外国人のクライマーがどう感じるのか?とか、パイロットケースが必要です。

その人材はすでにいて、アメリカのヨセミテで訓練を受けたタイ人のクライマー君で、私と龍洞で一緒に登ってくれたタオくん。彼は車がネックで、去年、瑞牆での登攀は、断念しました…。

英語が話せそうな人にタオを振ったりもしましたが、自信がないとか、タオのほうも信頼できるクライマーじゃないと無理、とかで… なんで私はオッケーだったのか?ってなりますが、まぁ、易しいところからしか登っていないからなぁ…。

青ちゃんにも降りましたが、英語がネックでダメ、ということでした。ので、タオがもしまた5月などに瑞牆チャレンジしたいとしたら、もう私が車出すしかないかな…と思っていますが、福岡から瑞牆まで運転48時間で、交通費6万円…(汗)。しかも、自分は得るものなし…。タオが瑞牆は世界のクライマーも楽しんで来れそうだよ、と言うか、いや~これだったらお金払ってもヨセミテだね、というか分かりませんが…。

というので、まぁ今の時点では、タオはいい人材ですが、私の環境が許さず、タオを瑞牆に案内したいなーというのは、クライマーのゲストハウス構想にとって、プラス材料になりそうなのですが、停滞中です。

今度、大堂海岸も行くので、可能性ありそうか調べてこようかなと思っています…

2020/02/05

クライマーのゲストハウスで実現したいこと3

■クライマーのゲストハウスで実現したいこと3

さらに 地域活性化、です。

これは、地域活性化が後で岩場の活性化が先です。ごめんなさい。


何しろ、日本では地域活性化を求めている地域はごまんとあります。その中で岩場があるのは一部です。

今過疎化で苦しんでいる地域では、岩場は、資産ではなく、迷惑施設と同じ扱いです…(汗)

それが資産だと気が付いていない…のを転換するのが私の目的です。

それは、昨年、八女のゲストハウスで成功事例を学習しました。地域が限界化し、誰でもいいから助けてくれ!となったときに、外国から若者たちが留学生やWooferとして来てくれたら…宿は無償提供です。

間違っても川上村みたいに、国際条例違反になる強制労働をさせてはいけない…

今ある富…空間や美しい景色を今あるもので分かち合う、と言う姿勢が大事です。田舎で何もないと思っても、銃撃されない安全と毒の入っていない水があるだけでも日本はすごい国です…

ので、ここでも国際化というのは、活性化のカギだと思っています。

クライマーのゲストハウスで実現したいこと2

■ クライマーのゲストハウスで実現したいこと

次に、エコロジカル面です。

自然と共生することを目的にする、岩とお友達になることを目的とする、

ということで半農半エックスの世界を目指しています。(ので、畑のバイトを入れました)

雨の日は登攀はできないので技術講習。瑞牆なら冬はアイスと岩の選択肢があります。繁忙期の夏は、実は岩は閑散期なので、富士山ガイドでもしていればいいのでは…。夏山で普通のクライマーにガイドレスで登れない山はほぼありませんので、ガイドしてもらうなら、日本ならではの登山、



がいいと思いますが。瑞牆周辺をベースにするなら、奥秩父の沢が近いです。まぁ沢専用に、丹沢に小屋ができれば言うことなし(笑)。

あ、すでにチェーン店展開すら見えてきました(笑)。大西さんあたりが宣伝カーになってくれないかなぁ…

瑞牆では、祐介さんが宣伝カーになってくれないかなぁとも思ったり…ジャンボさんのほうが有名ですかねぇ。。。

とりえあず、妄想です。


クライマーのゲストハウスで実現したいこと

■したいこと

クライマーのゲストハウスで実現したいことは、アルパインクライミングへ進みたい、と考えている若い人を助けることです。具体的には登山学校的なものです。

・ロープワーク講習
・ビレイ講習
・レスキュー講習
・クライマーのペアリング
・メンター制の取り入れ。

今は昔の育て方…いきなり岩場…では、たぶんダメで、人工壁と外岩のハイブリッドが必要です。

年配の人は人工壁嫌いだから、ビレイが教えられない。

ビレイができない新人がそのまま岩に行くから、キャッチした経験がない人にビレイされなくてはならない。

あぶなくて落ちられない。

落ちないところしか登らない

上手にならない

若い人も同じ路線で成長を強いられる
上手くなれない

となっている?? 

どっちにしろ、”ついに落ちる時”が、遅かれ早かれ来るのですから、岩場へ行く前に落ち方上手になっていた方がいいです。

・人工壁でビレイは確実なってから岩場へ行く
・人工壁で5.10Aくらいは楽々になってから岩場へ行く
・岩場でルートファインディング力を磨きつつ、人工壁でもトレーニング(平日は人工壁、週末は岩場)

というライフスタイルをスタートしないといけないです。そのための仕組みを作りたい。現存する仕組みでは機能していないからです。具体的には、ソフトウェアを考えています。

その上で、本チャンはご褒美です。

本チャンに行くのが憧れで夢である人にとって、

・週2半年の人工壁通いと
・3年程度のフリークライミングの基礎、そして、
・3年程度セカンドで経験値を貯め、ショートで登攀力を貯める

のは、必修科目です。

これを実現するには、今、減りつつある本チャンクライマーの年配の人たちが引退する前に、なんとか若い人との橋渡しをしないといけません。

本チャンで積み上げたベテランの経験値は、一緒にいるだけで、賢い人なら盗めます…が、昨今賢くない人が増えているかもしれません。

言ってやって、見せてやり、やらせてみなければ、身につかない時代かもです。そうした人のための座学が必要、価値観を伝える映像や分かち合いの場が必要です。

つまり、分かりやすい物語形式で教科書を書き、『メルー』みたいな映画を一緒に見て価値観を共有し、一緒に山に行く機会を増やすということです。

山のベテランたちがまだ存在するうちに、できるだけ多くの若い人に接してほしいものです…その機会を若い人は持てるチャンスが…どんどん減ってる!

橋渡し、ということが自分の役目と思っています。

突き詰めるとしたいことは、アルパインの初期教育です。失われつつあるベテランと若い人をつなぎたいということです。阿弥陀北稜程度までなら、私でも、指導できると思っています。それ以上になれば、ベテランやプロが必要です。間に入る秘書的な役割が私に適していると考えています。

クライマーのゲストハウスで、目的としていること

■ 目的

クライマーのゲストハウスで、目的としていることは

1)日本の岩場の安全化
2)そのために国際化
3)国際化の結果、若返り

です。日本という国は、自ら変わることができない国、というのは歴史が証明しています…。残念ながら。

日本の岩場のボルト事情が超悪い、お隣韓国と比べてすら、整備が遅れている、という事実は、動かしがたいです。38年前から設置されて朽ちるにまかされているケービング用ボルトで落ちたら、ただのロシアンルーレットです…

この現状を変えるには?

まぁ、黒船かなぁ…と思いました。しかし、海外のクライマーにしょぼいボルトではおもてなし、どころか、その正反対ですので、連れて行くならクラックの岩場がいいと思います。今なら瑞牆なら英語トポも出ているし!

外国の人が来る
→ 日本人の若い人もクラックいいかも?となる

ということになるのでは? その上、日本の国際化と多様性を持った社会の実現というおまけもついてきます。

もしかすると、若者が田舎に帰ってきてくれるきっかけになるかもです。

すでに山梨には、全国から、クライミングに人生を捧げたい!という若い人がたくさん集まっていますし…

2020/02/04

価値観の違いを垣間見る岸良ロックフェス

■ 若い人と年配の人の価値観の差

今度ロックフェスに行くんですが…
https://camp-fire.jp/projects/206765/activities/114625

フェス主催者
ーーーーーーーーーー
世界に誇る美しいボルダーエリア
ーーーーーーーーーーー
vs
往年のトップクライマー
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鬼岳南西岩稜を登るのは有益だと思います。ついでに、岸良等を回れば4~5日楽しめます。
ーーーーーーーーー

岸良は、完全に、”ついで”です(笑)。つまり、年配の人にとっては、大きいこと=マルチ=価値があること、なんですよね。

知らない人のために言うと、南西岩稜は、10Pのマルチです。屋久島フリーウェイの登竜門とされています…。

価値観の差、見えてきます(笑)???

端的に言えば、

年配の人にとって価値がないもの=若い人にとって価値があるもの

です(笑)。

 現代は価値観の転換の時代、と言われているゆえんですね。

■ 感動

マルチが不人気の理由は、ボルトではなかろうかと思います。誰でも高いところに登れば、感動します。これはユニバーサルな現象ですので。

その感動がリスクの面から、却下となると、次に若い人が価値を置いているのは、

美しいボルダリングエリア

というわけで、

美しさ

です。

抽象化して、まとめますと

初登(未知)→ 高さ(大きさ)→ 困難 → 安全 → 美しさ 

と進んでいるようです。 

”安全”のところ、フリー化時代に一度は確立したんですが、リボルトで躓いて、若い人はリボルトが必要なルートや課題は、すっ飛ばし、手段がボルダーに変わり、”美しさ”を求めていますね。

リボルトは、最初に打った方のライフワークとするにふさわしい感じかもしれません。現代の基準に見合ったルート整備をすれば、じき若い人も戻ってくるでしょう。

結論: 岩場の美化に努めましょう!
    若い人が求めている岩場の美しさ=環境問題の解決、です。

岸良

鬼岳

2020/02/03

福岡でレスキュー講習をしたい

■私の夢

私の夢は九州で、私の山岳総合センター時代の講師で、八ヶ岳の遭対協の村上習平先生に、『八ヶ岳遭難の現実とその対策』という講習名で講習とレスキューをしてもらうことです。

八ヶ岳は、冬山バリエーション初心者の課題となる山だからです。冬山縦走が自己完結できるようになったら、次は八つです。

■ 読図力ゼロじゃアルパインクライミングへはステップアップできない

九州に来て一回目の山は、脊梁山脈縦走でした。連れて行ってくれたのは想山会会長。彼の様子を見て、最後の一尾根を読図へ変更しました。ただの縦走では、その山行から学ぶものがないからです。

読図はどんぴしゃで降りれて、自分の読図力が落ちていないのを感じて、”しめしめ”って感じでしたが、会長さんのほうが…彼自身の道の選択力もダメだったし、「うちの会でこれはできないな…」 だそうです。みんな顔面蒼白になるそうです。そんなんじゃ、一生冬山は無理です。

■ レスキュー&うぶな選択

では、というので、アルパイン系の会のピナクル…。福岡の一流クライマー、田嶋一平さんにも勧められていた会…に行きましたが、たまたま見学がレスキュー講習の日。見学には行ったんですが、講習日にレスキュー出しそうでした。初心者に階段で懸垂下降を教えていましたが、その人にヘルメットをかぶせていなかったため、転倒して頭を打ち、にぶーい音がして一同、固まりました…。

その上、ロープワークではトップが落ちた場合の、仮固定の練習でしたが、落ちたトップ役がぶら下がってるカラビナが、レボルバー…滑車です…(汗)。そんなの、使う意味なしな上、使うほうがこのシチュエーションではやりづらくなるでしょう…。ぶら下がっている役をやってあげたのですが、怖かったので別にセルフ取りました…(笑)。

そして、意気揚々と冬合宿、塩見に誘ってくれたのですが、塩見、冬は林道が。やはり、雪山の情報は、知らないんだろうと思いました。ういういしいというか、うぶな選択。

行くなら木曽駒裏からのほうが確実だし、林道問題ないです。案の定、転進。で、赤岳だそうで…。山梨県民は日帰りの山です。参加しなくてホント良かったと思った。どうも、山の選択にセンスがない…。のは、情報から遠いから仕方ないのか。

冬山、ちゃんとしたのをやっている人たちと繋がっていないから、アドバイスも、もらえないんだろうと想像しました…。何しろ頼りにしている山の会の人たち自体が、燕山荘レベルですから。

ということで、この出会い系と化している福岡の会に必要なのは、冬山ステップアップがちゃんとわかっていてレスキューバッチリの、スペシャリスト、ってわけで、私が知っている人は村上先生。

NHKで北岳ガイドにも出ていたし! 山岳会の重鎮、というのは、もはや頼れません…。情報が古すぎて、すでに置いてきぼりになっている人たちです。山梨でも、福岡でも。

しかも、情報を与えようとすると、その方たちのほうから、逃げていきます。

その点、

・日本山岳ガイド協会の所属の方で、なおかつ
・遭対協

なら、

 第一線で活躍中で情報はガイド協会から最新、

って意味です。

福岡に来て数か月の時、村上先生に助けに来て~ってメールを打ちました…(笑)。先生快諾。その時は実現しませんでした。何しろ、福岡で知り合い、といえば上記の会の会長ら2名のみです(笑)。私の自腹で先生の飛行機代を持つ以外ない。

今度ある、JFAのリボルト講習とセットにできたらいいなって思いがありますが… 

3月は遭難多発時期だから無理かね…


※ このお写真は下記サイトより引用しました。先生らしい笑顔で映っています。

http://yoko87.blog74.fc2.com/category11-3.html