2024/05/03
【教育的動画】確実にクラックを登るトップクライマー ユージさんの映像
【English】Advises for climbers visiting Mizugaki (No1 trad crag in Japan)
Advises for climbers visiting Mizugaki (No1 trad crag in Japan)
Rope
Bring two rope. Most people bring 50m double rope.
Japanese most routes are created when regular rope length was 40m so longest pitch in a multipitch route, often 35m.
Food
There is Nana's, the only supermarket in the neighborhood and every climber goes there to shop the food, so it is kind of like, you go here to meet your friend.
https://maps.app.goo.gl/dAFekvSvG2ydAEpJ6
Climbing shop
In the next to Nana's, there is a climbing shop Rock Roof and they will know all the beta that you need to know.
Climbing Gym
The best and most renown climbing gym in the neighborhood is, Pirania, in Yamanashi. It's a small local gym but Tokio Muroi is working there who wrote "Kurohon" in bouldering, he is not a trad climber but he knows everything visiting climber needs to know.
Climbing Guide
Yusuke Sato is the most reliable, knowledgeable guide in the neighborhood but he may be out of town... for his own climbing trip.
Freeclimbing Instructor's association
If Yusuke is not available, then make an inquiry to this place, for alternative guide. the Guide may be living in Tokyo or Nagano, not Yamanashi...
https://climbing-instructor.jp/
Guideless?
Yes, you can. It is not difficult to get to a camp site "Syokujyusai park". Approach to the Toichimen iwa is easy, it is the same as hiker's trail and if you miss it, you go simply toward the summit of Mr.Mizugaki. Oozura and Kozura, I don't know but there are lot of subtle climbers trails there and I think you need to get used to it.
I have climbed there several short routes and one multipitch... there are so countless routes there...
The photo is one that I am climbing, my first onsite on 5.8 crack.
瑞牆の5.8Rental Car
If you rent the car in Narita air port, driving is so long and tough.
Locals will come to Nirasaki JR station(most close) or Kofu station(the nearest city), then rent a car.
Toyota
https://rent.toyota.co.jp/sp/shop/detail.aspx?rCode=63901&eCode=011
NicoNico
https://www.2525r.com/yamanashi/nirasaki/store-01145-002.html
Short Trip
You can go to Yatsugatake mountains for a long nice mountain climb in your rest day. Also, Tokyo is a great city to have a sightseeing.. I stayed in hotel owl last month in Uguisu dani. Nearest city is Kofu city and they have sightseeing spots like Shingen Jinjya and others.
2024/05/01
【リスク中心思考を身に着ける】マルチピッチに行く前の情報収集:何を問うか?
■ 事例
問い)マルチピッチのルートや初めて行く岩場について問い合わせるときに最初に聞くのは?
答え)下降法
歩いて降りれるのか?懸垂下降が必要なのか?で、ロープの構成もギアも違います。
問い)次に聞くのは?
答え)通常みんなは何メートルのロープで行っているの?
つまり、ロープの長さ、です。
です。
■ トポ見れば分かる?
下降については、トポにはあっても、分かりづらいことが多い。
生の声を聴いたほうがいいです。
■ 認知の歪みチェック
もし、「敗退なしで!」と言われたり、ロープの計画を相方が相談してこないがそのことについて、相談できない、と感じる場合、
相方を信頼いけないという認知の歪み=ロープの計画を聞かない
となるのかもしれません。ちょっと時間を取って、なぜ自分は相方にロープ計画について聞くということができなかったのか、胸に問うてみましょう。
クライミングパートナーを信じられない自分には価値がない、という認知の歪みを持っていると、山行計画を相談しない、という行動が結果として生まれるそう、です。
■ 正しい認知
初心者でなくても、10年くらい登っていたとしても、現代のクライマーは、適切なロープ分配計画ができない人は多い。
そうでなくても、人は過ちを犯すもの。
ロープの相談を最初にしましょう。
■ ロープの選び方
1)シングルで行くか?ダブルで行くか? ⇒ ルートがまっすぐか?屈曲しているか?
2)長さはどうするか? ⇒ 一本で行くなら各ピッチの倍の長さが必要。2本ならピッチの長さで多分足りる。
※日本のルートは大体40mロープの時代に作られているので、どんなに長いピッチもほぼ35mで切ってある。現代主流は、50mロープ2本(ダブル)がノーマル仕様。
※ツインの出番は、屈曲が少ないクラックのルートで、敗退を確実にすると、ツインが便利です。担がなくてよいので。
※ シングル2本はダメです。念のため。ロープが太くてビレイ器から出ません。
■ 結論
”50mシングルロープでマルチに行く”という選択が、どれほど愚かで、物事を分かっていない行動か?ということですね。
しかし、なんでそういうことになったんだろうなぁ。
うかつだったという気がしますが、それ以上の心理的認知の歪みが、あるのかもしれません。
私の中に、
パートナーを信じてあげたい
という気持ちがあった、ということは言えると思います。よくしてあげたいという気持ち。
さらに言えば、
信じてあげなければならない
とか
信じてあげないと私には価値がない
もあるのかもしれません。
仲間は助け合うものだ、という”善意”の認知をナルシシストに利用された、というのが正しい認知のような気がしています。
個人的には、え?!まさか、そこまで分かっていない人なの?!っていうのが驚愕だった経験と思っているのですが、深層心理的には、
分かっていない人と思える、その相手をなぜ私は選んでしまうのか?
のほうが大事な反省要素。
クライミング界を向上させたいという気持ちが、良くなかったのです。人のことにかまけていないで、自分を向上させましょう…
それが起こった理由を考えると…
「おねえちゃんばっかり…」
という弟や妹の声が聞こえてきます。お姉ちゃんが幸せになることをねたむ声です。
■ なぜダメな男性ばかりを選んでしまうのか? 可能性の探索
歪んだ認知:
「彼を世話できるのは私しかいない」
「この人を支えられるのは私だけ」
「私は愛される価値がない」
背後の経験:
親に愛されなかった、失恋、など。「好きな人に愛されたいという欲望」の抑圧がある。
うーむ。心理学的には、一般的には、こういう話らしいですが…、確かにもっと親と楽しく遊ぶ経験が必要だったとは思いますが…かといって、
私は愛される価値がないと思っているような行動をとったとは思えないんですよねぇ…
私に認知の歪みは、
愛せば、愛し返されるはずだ、
かもしれません。愛しても愛しても、よりよくなって返報性の法則で返ってくるはずなのに逆にあだになって返ってきているような感覚がありました。
■ 親切にすれば親切にし返される
というのは、返報性の法則ですが、返報性の法則が通用しない場面は以下のとおりです。
- 相手が求めていないものを差し出したとき
- 相手が気軽にプレゼントを贈れないとき
- 見返りを求めていることが見透かされているとき
うーん?
単純に考えていない人だった、と言うだけの珍事件を経験した、ということのような?
私のほうが、世間知らずで、世の中の人はみな、自分と同じくらい、深く物事を考えている、という前提のほうが間違っていた…という苦い失敗のような気がします。
HSPあるある、なのかもしれません。
【リスク中心思考を身に着ける】チャレンジする前に考えてから取り組む
■ HSP向け動画
考えていない事例:
1)ジムで5.11が登れるから、北岳バットレス四尾根に行ける。
⇒ いけません。ジムのグレードとアルパインルートで必要になるリスク回避能力に何の関連性もない。
2)50mロープで、25mと35mのピッチをコネクトして登り、反省では「やっぱりロープは60mだね!」
⇒ 違います。足して60mのところは60mシングルでは登れません。どうやってアンカー作るつもり?ロープは2本、が正しい反省です。
3)3級しか登れないのに、マット使わず、2段をノーマットで登りたい。
⇒ 2段登れる前にケガするだけでしょう。
4)懸垂下降でロープが地面に届いていない。
⇒ 間違いに気が付いたときには一貫の終わりで、さよーならーですね。
5)5.10bとされているインディアンフェースを、5.11がほかで登れるまで登らないルート
⇒なら、インディアンフェースは、5.10bでないって意味ですよね。
6)下部核心のルートを初心者に進める
⇒ 初心者は落ちるから初心者なんです
7)屈曲したルートを初心者に進める‥‥
以下、エンドレスになりそうなので、割愛。
■ リスクが開示されていない
昨日アルパインのルートステップアップ法を記述して、気分が良くなり、フリーのルートステップアップ法を記述していて気分が悪くなった(笑)。
リスクが開示されていない、というのが、おそらくその理由だと思う。
リスクが開示されていなければ、リスクに備えようがない。
リスクが開示されているとは?
エクセルで、どの終了点が、ボロいボルトなのか?情報が開示されているってことですよ?
どれが何月何年にリボルトされたか分かるようになっていること。
開示されていないリスクには備えようがない。ボルトの強度なんて、手で引っ張ったくらいで分かるはずないですよね?
その場合、激落ち無し、テンション程度で登る。プリクリップ必須。
これは、あなたがビビりだからではなく、ボルトがオンボロだから、ですよ。
まぁ、開示したら、日本中ほとんどの岩場ってことになると思いますが…。
謎なのは、JFAも、各岩場のリボルト情報を一覧性がなく、今までその岩場に縁がなかった人には分かりにくい状態にわざとしているのではないかということです。
何か、隠し事、あるんじゃないかな?
【クライミングで起こったこと消化中】ごまめなのはどっち?
昨日はテニスのBBQ大会で楽しかった。
テニスをしながら思ったんだが、まぁ、ボールがコートに入ったかどうか?とか、どーでもいいことなんであるが、その”どーでもいいこと”に一喜一憂して、楽しむ、というのが、私の中の、人格パーツとしての、”子供の無邪気メンタル”を育成するのに大事なことだ、と思った。
このテニスみたいな、勝っても負けても、どーでもいい、基本的には、個人の価値や人生とは無関係な世界で、勝ち負けにこだわる人もすごく多い…というのが、今回の気づきである。
俺の価値がなくなる…みたいなものがかかっているから、なのらしい…と昨日は、周囲の人を観察して思った。
先生たちは選手クラスから来ているから、一般市民テニスプレーヤーから見たら、比較にならないくらい、すごく上手なんである。なのに、挫折感&ヤレヤレ感、なんである。
私は元・中学軟式テニス部でキャプテンなので、まだテニス再開して5回目くらいなのに、もう、どっちかというと中間管理職で、誰をお手本にしようか?というと、昨日は、周囲の一般の人にはいなかった…。先生たちが男性で、男性プレイヤーは、あんまりお手本にはならないからなんだが…。テニス界でも女性指導者はすごく少ない。
これは長く住んだバレエ界でも同じで、先生たちは、世界のプリマを目指した後、その夢が挫折して、教え、に回っているので、プロとしての挫折感&指導者としてのヤレヤレ感がすごい。
ところが、クライミング界だけで、何かおかしなことが起こるんだな、これが。
■ 俺だって時が時なら〇〇…な市民クライマー
■ 5.12でやっとこさな人は、普通の人ですよ?
競技人口が少ないから、今なら、上の方に食い込める…だから夢がある、と言ったスポーツクライミングの指導者がいたが、なんと浅はかな思考だろう…と思った。それ、名前を付けるとすれば、偽成功、みたいなことですよね?
そんなこと言ったら、43歳スタートの市民クライマーの私ですら、国内5位になったことがある、アイスクライミング…モンチュラカップに初めて出たときに、5位だっただけであるが、試合の方式に慣れておらず、実力を表現できない内容の5位だったので、残念感が漂う内容だったんだが…それで、いや、あたしってすごい!と思うか? 思わないよなぁ…
結局、自分が、その活動から、何を楽しんで、得るか?という点にフォーカスがなく、そこで、どう自分を周囲に認めさせるか?という問題になってしまっていること。
昨日は、球を追って、コートを転がりまわること5時間。あー、楽しかった。
■ 中間管理職な宿命なのかね…
しかし、球技でも、たった5回にして、すでに中間管理職…(汗)。
同じことでアルパインクライミングのほうも、教える側としては楽だったんだろうなー。
■ 時代錯誤感ありありでした…
40年前ならエイドで初登しても名誉だと思うが、2020年にそれをやるとただの勉強不足を自ら暴露中の、頓珍漢だと思うぞ?
そうした名誉欲に不必要に駆られているとしか思えない態度がなぜ起きるのか?
高齢市民テニスプレーヤーの負けず嫌いを観察して理解した…と思った昨日でした。
2024/04/30
【リスク中心思考を身に着ける】フリークライミングの入門ルート
さて、思考を進めます。
■リスク中心思考を身に着ける
フリークライミングでも、クライマーとなるのに大事なことは、
リスク中心思考を身に着ける
ことです。これは、VUCA時代の生き方と同じです。
■現代クライマーとは?前提が違ってきている
現代で、クライマーと言えば、ボルダリングジムでスタートした、フリークライミングのクライマーのことです。
この時点で、冬山というリスク要素は、ほぼ外れます。寒いところで一般的なフリークライミングはできないためです。
■ 前提が違うと何が違うか?を考える
フリークライミングとアルパインクライミングの差が最も顕著なのは、
支点の強度
です。もちろん、フリークライミングにも、トラッドなど支点が自作しなくてはならないクライミングもあり、私はそちらよりですが、一般のクライマーは、
ボルダリング⇒ ボルトルートのロープクライミング
と進み、ボルダリングで止まってしまう人が9割です。そのうち1割がリードに進み、さらにそのうちの1割が外岩に進みます。
したがって、そのような人を前提にした場合、フリークライミングの入門ルート、とは?
もちろん、支点が強固なルートです。
この点が九州では、転換が非常に遅れています。
■ リスク中心思考の原則
1)どのような性格のルートか?知る
2)リスクを想像する
3)思考停止を避ける
4)実際にリスクをマスクする具体的な行動をとる
です。
■ フリークライミングの入門にふさわしいルートとは?
現代のクライマーは、沢登りや雪山など支点構築やロープワークを経由して来ません。
ので、
1)ボルトが強固なルート
が初心者が登るのにふさわしいルートです。なにしろ、初心者というのは、落ちるもの、なのです。落ちることが死なずに可能なところに行かないといけません。
つまり、登攀は簡単で、外岩環境だけが本格的、ということです。
入門者には、高度な登攀は求められず、どのような登攀ルートに挑むにしても、共通項となる、前提となっている、リスクがマスクできるか?どうか?が問われます。
フリークライミングの場合、それは、プロテクションです。
フリーの入門ルートでは、プロテクション構築能力がほとんど問われない、すでに作られたアンカーにノットを結ぶだけで良い、というのが入門ルートです。それが確実なことが、第一歩だからです。
したがって、”40年前の入門ルートでボルト打ち替えが進んでいないプロテクションプアのルート”は、上級者向けであり、どんなに登攀が易しくても、初心者には危険、です。上級者のセカンドとして行きましょう。
現に比叡では報道されないだけで、死亡事故がバンバン起きています。
昔は、スラブは登山の延長線で登れるため、入門ルートとされていましたが、スラブを練習できるクライミングジムはないです。
したがって、昔から伝統のスラブルートを入門ルートとするよりも、ラオスにあるような石灰岩クライミングの5.8や5.9が続くマルチピッチを入門ルートとするのが良いように思います。
石灰岩のクライミングは、登り方がプラスチックと似ているためです。スラブはムーブ全然違います。
ここらは偉い人同士で話し合って決めてほしいものです。文登研あたりが決めればいいのでは?
ここでは、私が入門ルートとして登った、小川山の春の戻り雪4P、を事例として使います。
事例: 春の戻り雪
1P目・・・5.7 30m
2P目・・・5.7 30m
3P目・・・5.6 25m
4P目・・・5.7 15m
そもそもマルチピッチですので、マルチピッチ特有のトラブル…
例:ロープがアップされない場合などには、当然セカンドのクライマーも備えてから行きます。具体的にはロープがアップされなくても、自己登攀で終了点にたどり着ける必要があります。
■ 2)リスクを想像する
さて、春の戻り雪はボルトは確実で、行くことになったとしましょう。40代初心者の私にも勧められたルートですので、他の方には当然、薦められると思います。
最も長いルートで、5.7 30m。そこから、仮に敗退するとなると?
50mのロープの半分は25mなので足りません。60mのロープが必要ですね。小学生レベルの算数です。
この程度しか、このルートを経験していない人には分かりません。そこでリスク軽減のため、先輩に話を聞きましょう。
問うべき問いは
1)ヌンチャクは何本いりそうですか?
2)長ぬんは要りそうですか?
3)終了点からの懸垂に捨て縄は要りますか?
4)ほかにあるリスクは何ですか?
です。
私は、あそこはランナウトだけ、という回答をもらいました。
ランナウトがリスクってどういう意味?
ランナウトというのは、ロープが保険として機能しないので、落ちれない、という意味です。
したがって、5.8のここを登るには、2グレード以上のムーブ能力のゆとりが必要です。
そのため、5.10aのスラブ程度は、ショートのルートで登れるようになってから行きます。
他に当然、外岩ですので、季節の問題があります。梅雨時はスラブはつるつる滑りますので、チャレンジには向きません。乾いた季節がおすすめです。
他にルートまでたどり着けない、というアプローチの問題もあります。
さらには、ロープワークが稚拙で時間がかかってしまうというリスク。
混雑するリスクもあります。
フリークライミングの場合、対人リスクがあります。これを何とかできないといけません。
さらには、相方がビレイが下手、とか、相方が分かっていない奴である、というリスクもクライマーが何とかしないといけないリスクと、現代フリークライミングではされています。
人工壁で十分ビレイを確認してから、行きましょう。人工壁でOKの人でも、外岩ではNGのことが多いです。
特にスラブ。古いクライマーに教わった人は、流して止めるなどと平気で言います。現代のロープは伸びが良いので、ほとんどの場合、流す必要はありません。流して止めたのは、麻のロープの時代の知恵です。
例外も、もちろん、あります。下のビレイヤーが重たく、パッツンビレイでオーバーハング下に落とされ、振られて岩に激突する場合です。これはスラブに当てはまりません。
■ 3)思考停止を避ける
私は白亜スラブの登攀では、相方に同情していたので、「敗退なしで!」を受け入れた結果、頼りないボルト1点に仲良くぶら下がる羽目になりました。
これは、この人が、まさか25m+35mが60mであることを計算できないとは思いもよらなかったためです。
敗退シナリオを想定していかないということ自体が、傲慢です。
しかし、敗退できないということに追い込まれるのは良く起こります。その時どうしますか?
懸垂下降したくても、ロープが足りない場合の、ピンチ策を考えてから行きましょう。
そもそもそうならないクライミングをするのが大事なのは言うまでもありませんが。
敗退できない場合、最悪ヘリレスキューです。
さて、そのルートは、懸垂の失敗や、ボルトの欠落などで、自分が死んで元が取れるルートですか?
リスクとリワードの比率を考えましょう。
私にとって白亜スラブは、お付き合いルートだったので、自分の命がそこまで粗末に扱われたことについて深いショックを覚えました。
いくら傲慢な人でも、相手の命がかかわることで、傲慢さを発揮するとは思わなかったのです。この時発揮されたのは傲慢さではなく、計算能力の無さ、かもしれませんが。
計算能力の無さが原因だとしても、現代日本で小学生レベルの算数が計算できない人がいることを前提としていなかったのでした。
こういうこともあるので、事前の相談にはしっかり時間を掛けましょう。
もし相手がそうしない人だったら登攀自体を遠慮しましょう。
■4)実際にリスクをマスクする具体的な行動をとる
1)”その岩場で出てくる”ムーブのスキルを磨いてから行く
2)ロープワークを磨いてから行く
3)懸垂下降に熟達してから行く
4)十分事前にルートのリスクについて相談してから行く
5)自己登攀は双方がマスターしている
6)レスキューを双方がマスターしている
です。
これらの3つができると、あとは、お天気が良く、岩が渇いており、平日の空いている日に、早い時間に取り付けば、ほとんどのリスクはマスクできたことになります。
【リスク中心思考を身に着ける】アルパイン入門ルートの事例
■リスク中心思考を身に着ける
フリークライミングでも、クライマーとなるのに大事なことは、
リスク中心思考を身に着ける
ことです。これは、VUCA時代の生き方と同じです。
■ アルパインルートは、山+登攀、です。
私は、入門者時代、危険だ危険だと、私自身が全く危険を感じないのに言われて嫌でした…
たぶん、言っている本人が学習不足で、先入観で、私を心配していたようでした。そのために不必要にガイドを雇ったりなど、私の身の丈に合わない危険だコールを配慮したせいで余計なお金を使いました。あー損した。あのお金、みんな海外の登攀に使いたかったです。
例:阿弥陀北稜
1)どのような性格のルートか?知る
阿弥陀北稜と言えば、冬季登攀入門ルート。 雪山+登攀。
つまり、登攀は簡単で、環境だけが本格的、ということです。
入門者に高度な登攀は求められず、どの冬期登攀ルートに挑むにしても、共通項となる、前提となっている、リスクがマスクできるか?どうか?が問われます。
これはフリークライミングのルートでも同じです。違いはプロテクションです。フリーの入門ルートでは、プロテクション設置能力がほとんど問われない、というのが入門ルートの鉄則。(したがって40年前の入門ルートでボルト打ち替えが進んでいないものは危険です)
2)リスクを想像する
普通にシミュレーションするだけです。自己顕示欲のツールになると、このリスクを想像するプロセスが抜け落ちます。
山岳部などで、誰かに丸投げ、となっても、このプロセスが抜け落ちます。
年配の指導者は自分が教わった通りに教えることで、思考停止になります。
阿弥陀北稜を例にとると?
1)天候
2)寒冷
3)雪崩
4)道迷い
です。この4つがマスクできていれば、そうそう遭難しません。これらは、初級の雪山でも当然存在するリスクです。
阿弥陀北稜の遭難事例は、大体この4つとも全然、考慮しておらず、ガイドや指導者に丸投げ、って事例が多いです。
3)誰かに丸投げして、自分は思考停止、を避ける
これは日本人だけのリスクかも?海外であまり見ないメンタリティのような気がします。
誰が登るのか?俺、であり、私、ですので、いくら他の人が楽勝、と言ったところで、自分にとって楽勝かどうか?は別の話。
誰かと比較して、「○○さんに登れたから、俺も」とかなしです。私が登ったルートで、人が死んでいるルートはたくさんあります。40代のおばちゃん入門者が登れたからって、俺も…とあまりに準備不足で挑む人が多いので、大半の記録は消しました。
100歩譲って、楽勝自慢をしたかったら、もっと簡単な別のルートを選んでも、無知な一般市民は、すごいねーと言ってくれますよ(笑)。例えば、ガイド登山のエベレストとか。
現代の高所遠足、と言われています。
4)実際にリスクをマスクする具体的な行動をとる
1)天候…八ヶ岳の悪天候は南岸低気圧です。来たら行かない。天候リスクは、その山域に固有のものなので、固有のリスクをマスクするには、丸一年くらいは、その山域に通っている必要があります。
2)寒冷…八ヶ岳は国内トップレベルに寒いので、小屋前でのテント泊などで慣れを作ります。小屋泊りは卒業している必要があります。生活態度では、素手で金属を触るような人は失格です。皮膚を持っていかれます。また補給も考慮が必要です。慣れていないと補給がダメで凍傷になります。
寒冷になれるには、ワンシーズンくらいかかります。したがって、山岳部などで登山スタート一年目で行くのはお勧めはできません。若くても慣れと行動がセットで身につく前に、山に食われてしまいますよ。
寒冷への基本的対処方は、できるだけ動き続けることです。行動を止めると冷えます。なのでゆっくり歩くんですよ。汗をかいてはならない。そうしたことを学ぶためにロングルートを踏破している必要があります。
3)雪崩…どこが雪崩スポットか?はすでに公開されています。雪崩講習は受講済みである必要があります。
4)道迷い…ピークを見て、自分がどこにいるかくらいは目視判断できる必要があるので、八ヶ岳の全山縦走くらいは済ませておかないと頭に入らないでしょう。さらに山頂でどの方向に降りるか?でミスるひとが多数。コンパスも使えないとミスった場合にミスの回復が不可能になります。読図はマスターしておきましょう。
5)登攀
このルートは本来ロープを出すルートです。初心者はロープを出す。初心者とは4級が確実ではない者のことです。
したがってそのようなメンバーがいる場合は、ロープワークに習熟してから行ってください。
登攀能力は、無雪期マルチでは2グレード下。積雪期では3グレード下くらいでないと安全にならない。
この能力を人工壁で磨こうとしても無駄です。人工壁はオーバーハングです。冬季登攀の登りとなんら共通点がありません。人工壁で5.11(=6級)が登れる山岳部キャプテンって、何もスポーツクライミングのトレーニングをしていないのと同じことです。女性なら、3年かかる5.11は、男子は3か月、下手したら3週間で登れます。ホールドに手が届くか届かないかだけがそのグレードの課題だからです。
したがって、人工壁の6級では何も登攀を習熟したことになりません。アイスで4級がリードで登れるくらいになってから行ってください。
そうすると3グレード下になり、フリーソロで行っても楽勝です。
■ 私の阿弥陀北稜
私は、当然、登攀能力は、アイスクライミングで、氷柱の6級が登れるくらいと、楽勝になってから行ったので、リスクは自分ではほとんど感じませんでした。
アイス6級の登攀。リード練習は4級で行います。6級がトップロープでホワイトポイントで登れる人しか、4級をリードするのは許されないからですよ?
これは5級寄りの6級です。下部は5級。上部で6級。
ただのでっかい簡単な冬季ボルダーって感じでした。
当然ですが、アックスで登りました。岩を冬グローブで登る人、今時、いるんかな?
■ 山はインドアではない
山も外岩も、当然、天候リスクがあります。
従って、また下山時の道迷いリスクも高い。
八ヶ岳の場合は、どんなに晴れても、逆に晴れで安全であればあるほど、寒冷リスクは高くなります。
それらは、当然、雪山習得時代に、とっくの昔にリスクをマスクしているという前提が過去のアルパイン教育にはありましたが、昨今は、ジム上がりクライマーが、俺6級の人工壁が楽勝で登れるから…という理由で、阿弥陀北稜にで行く。
すると、やっぱり凍傷になったり、下山路を間違えて、阿弥陀南稜側に降りてしまったり…遭難が起こります。
何ができる必要があるか?を取り違えているからです。
私の場合は、寒冷リスクに対応する方法は、数年かけて雪山登山を独学で学んでから行きました。
みなさんも同じようにしてください。
ちなみに登攀が好きな人は、別に阿弥陀北稜、行かなくていいと思います。登攀スキル的には、なんてこともないルートです。
リスクに対するリワード、ご褒美を、登攀の面白さ、と捉える人からすると、リスクリワードレシオが悪すぎます。
フリークライミングでは、登攀の面白さ、をリワードと考えます。したがって、登攀の内容が、単調でつまらない場合、何もリワードがない…。
私にとって阿弥陀北稜をはじめ、八ヶ岳のルートは、八ヶ岳にあるというだけで好きなルートでした。
阿弥陀は特に冬季におすすめのルートが多く、阿弥陀中央稜、御小屋尾根、と次なるステップアップの位置づけとして、阿弥陀北稜に行きました。したがって、当然次は、阿弥陀南稜、次は阿弥陀北西稜と続くわけです。
そういう計画がない人が、なぜかアルパイン業界も増えました。みんな何を目指しているのか?
■ 昔の入門ルートは、現代の卒業ルート
阿弥陀北稜は、現代では、大学山岳部一年目の基礎的な山の位置づけとしてはふさわしくないルートです。おそらく、現代のレベルに適切なのは、年間山行数が50日と設定して
1年目は、歩くだけのルートで脚力と山の天候への対処、生活能力を高め
2年目は、沢でのロープワーク、スポーツクライミングで、登攀の基礎固め
3年目は、積雪期ロングルート、で防御力を高め、
4年目に、卒業課題として阿弥陀北稜、くらいでしょう。
昔の大学生は、年間130日山に行っていたから、先鋭的登山が可能だったんですよ?
今の学生にできるはずがありません。いくらインドアジムに通っても、基礎となる山での脚力も、思考回路、生活態度も見につかず、人工の環境では、当然ですが、自然界について学ぶことはできません。
【身体技法】肩甲骨と姿勢… クライミングは指導者動画が充実していない
水泳では、前重心なんですよ。それを理解したとき、一気に上達。
ちなみにバレエも前バランス。ステップをすぐ出せるように、だ。
元々、胃が開きがちであるという課題を抱えているのだが、たぶん、大事なのは、胃を締める、と意識することではなく、胃が開く問題は、結果であって、原因ではない、ということではないだろうか?
今後、自分の体がどう変化するのか? 51歳からの水泳… 背中の痛みは、肩甲骨を久しぶりに使っている成長痛なのか?
2024/04/29
【クライミング格言】楽しくなければクライミングではない
■ ムラトグルーさんLove
最近、やっと足が治って、テニス再開。
しかし、指導者が…。
なので、自分で探して、なんと~すごい人発見。
ムラトグルーさん。 https://www.mouratoglou.com/
日本人との最大の違いは
テニスを楽しんでやる、という点。
https://www.youtube.com/shorts/qy70ihEsN7E
日本人の過去、戦後70年は、歯を食いしばって追い付き追い越せ、だったんでしょうね…。
その影響がもっとも濃く、さらにもっとも長く影響されていたスポーツ界。
”楽しく運動する”、ってことが、”勝つ”の後回しにされている…
それどころか、”カッコつける”、にすら後回しにされている…
それどころか、”死なない” ことすら、カッコつけることの後回し…
そこがクライミング界でも私と合わなかったんだろうなぁ…
ラオスには楽しくて、運動にもなるクライミングがありましたよ?
いつ死ぬかハラハラしながら登るクライミングばかりで、みなさん、疲れませんか?
というか、自らのポカで人を殺してしまいかねないやり方が、本来、命がけリスクはなしであるフリークライミングの主流なのが謎ですが…
アメリカ人でもバンバン死んでいますけど、どうしても死にたい人が絶えないみたいな日本フリークライミング界…
それを市民クライマーにって言うのが謎なんですが… プロテニスの世界では、楽しんでプレイできない思考回路自体がNGっぽい…
だよね感満載。
■ 正しい指導者に巡り合いたい…
私は親がいない世界、でメインに育ったなぁと思う。というか子供時代から自分が自分の親だったのである。
結局、子供は放置されると、自分で考え始める。
自分で発見する。
自分で指導者を模索する。
例えば、私は中学受験で中一レベルの三角関数が出てくる数学の課題は百科事典で公式を学んで回答した。そんな具合に、
本の中の誰かを模索する、百科事典を読む、みたいなところで、成長してきた
と思う。100点の回答があられるとは限らないが、かなりの正解は得られる。
■ みんなが間違っているときにみんなを模倣すると自分も間違う
そういう風に学ぶと、隣の誰かが言うとおりにする、ってのは無くなる。
大体の世界では、みんながやっていることは間違っていて、
少数の正解を知っている人の正解はどこに書いてあるか?
結局実績を出している人や、その人が書いた本にある、と思う。
しかし、なぜクライミング界には、ムラトグルー氏レベルの指導者が出ないのだろうか?
何コンプレックス?
2024/04/28
【瑞牆】REEL ROCK 18 TEASER 40年前のクライマーのかっこいいと現代のかっこいいは違うよ?
2024/04/27
【奥村ポッドキャスト】クライマー的思考を身に着ける=生きるチカラを身に着ける
なかなか面白いポッドキャストだった…。
私は、最近来たクライマーなので、へぇ~。
変なところにある課題… 。混みこみぎゅうぎゅうの岩場ができる機序と同じだった。
倉上さんの千日の瑠璃
■ クライマー的思考を身に着ける
奥村さんのポッドキャストの中で、印象的だったのは、クライマー的思考です。そんなの、やるのが当然だと思っていたんだが…例えば、ここで落ちるとどうなるか?ということを常に意識しつつ、自分の登攀能力と落ちた場合のリスクを天秤にかけて、リスクのほうを取ったりすることもあります。
投資で言えば、リスク・リワードレシオがプラスなら、リスクを取ることもあります。
例えば、私の阿弥陀北稜は楽勝になってから行ったので、リスクは自分ではほとんど感じませんでした。ただのでっかい簡単な冬季ボルダーって感じでした。ところが、ここ、天候リスクがあります。また下山時の道迷いリスクも高い。どんなに晴れても、逆に晴れで安全であればあるほど、寒冷リスクは高くなります。それでリスクをマスクしないで行くと、やっぱり凍傷になったり、下山路を間違えて、阿弥陀南稜側に降りてしまったり…遭難が起こります。私の場合は、寒冷リスクに対応する方法は、数年かけて学んでから行きました。
フリークライミングも同じで、このルートをどう登るか?という場合に、落ちたらどうなるか?最悪何が起りそうか?というリスクを考えて、それをマスクできるようになっていくのが楽しい、という感じです。リスクは隠れていて、思わぬリスクが出てきます。
その考え方は思考回路的に、正解を求める、という考え方ではだめです。
一個の正解があるという前提のもとの、狭い正解を辿る戦法…お受験で常套手段になっている戦法…ではだめで、
今あるリスクは何か?
と考えて、そのリスクさえ、回避で来ていれば、まぁOKなわけです。例えば、命がけのギリギリルートであれば、敗退が確保されている。ゲレンデのフリークライミングであれば、ビレイが安心。
私は最終的に、私の個人的なフリークライマーとしてのリスクが、指導者やパートナーから全く理解されていないことが分かりました。
例えば、「これ、5.9だぜ、これくらい登れよ」です。
第一に、日本の5.9は、全く意味がない…男性の平均身長の人にとってすら、5.9ではないことが多いです。
第二に、そもそも、小さいクライマーにとっては、グレード意味ないです。なんせ平均的な人が頑張れば登れる奴に5.9とか、5.12をつけていたんですよ。間は全部適当な主観です。
開拓した○○さんにとって、10bに感じた、ということで、客観的指標ではないので、再登した人が、意義を申し立てて、これは5.11では?と本来はグレードがフィードバックされて決定されなければならないのです。
九州では、このフィードバックが起こっておらず、激辛ルートは放置されているので、まるで詐欺みたいなことが起こっており、ちゃんとまじめにビレイしてまじめに登っても、事故が防げないことになっている。
本来、5.10bを登れる多くの人が登れないんだったら、それは5.10bではないです。
そのフィードバック機能が停止して、俺の課題は辛いんだ!俺は強いんだ!という個人のエゴの声を表現するコミュニケーションツールになっている。
それって、私の目には、なんだか、弱い犬ほど吠えるみたいな、劣等感の塊の人が見え隠れしています。「長所をPRしているつもりで欠点をPRしている状況」に思えるんです。
それは、奥村さんがこのポッドキャストで語っているような、クライマー的思考回路、今は落ちれないなぁ…しかし、プロテクションも取れないので、頑張るしかない…という岩との駆け引き…そして、それを残したルートとは意味が全く違うと思います。
たまたま背のたかーい人が、ある一つのフットスタンスに載って、そこで手が届く一番遠くのギリギリのところにボルトを打ちました、すると、それはロープの伸びがある場合はランナウトになりました、というだけの、あとからよく見たら、もう少し下にボルトを打つべきだった…でも、もう打ってしまったから、打ちなおすのもなぁ…という成り行き任せの結果できた、危険なルートを放置しているだけ、ではないですかね?
しかも、そこで初登者権利論などが出てきてしまったので、皆が遠慮して、「このボルト位置、変っすよね?」も言えない…という。
これは、例えば、ジャンボさんが、アメリカでは残すべきルートは打ち換えられて残されている、そこに美学を感じた、という話とは、まったくレベル感が違う話だと思います。
なんせ美学、そもそもそこに無いですよね。
私はクラックも登るので、時にランナウトに耐えて登っています。したがって、ただランナウトを避けるのが良いと思っているボルトクライマーではありません。
アメリカ人や西洋人のクライマーは、8割は、絶対にリスクを取らないスポートルート限定クライマーです。
でも、そういう人たちは、市民クライマー、であって、エリートクライマーでもトップクライマーでもないです。
そんな命がけの活動は、トップの人々が率先してクライミング文化として広めていけばいいんじゃないですか?
クライマー全員に命を懸けろ、って、それ、ちょっと市民クライマーに求めすぎ…。
そもそも、そんなことをしなくても、すでに命がかかってしまう面がクライミングにはあります。
それにこう言っては何ですが、現実の元・アルパインクライマーの方々は、私のように、40代からクライミングしているおばちゃんクライマーが取れるリスクですら、もはや取れなくなっている。
例えば、私が寒冷リスクと単独リスクを取って、登って帰ってこれる阿弥陀北稜に、団体で挑んで凍傷になって帰ってくる…あれって、まるで徒党を組むことで、むしろ墓穴を掘っている。もしくは、いかに墓穴を掘っているかをPRするのが目的なのか?そんな感じでしたが…。
アルパインではなく、フリークライミングでは、白亜スラブで起った登攀スタイルにも同じものを感じました… 俺はこんなにダメなんだよ…だから俺を男にしてくれよ…みたいなの。つまり女性に育ててもらいたがっているのかな?って感じでした。つまり、女性なら、メンツを立てつつ、俺の欠点を俺が受け入れやすい形で指摘してくれ、リスクを彼女が回避してくれることで、俺もリスク回避になるってことです。
例えば、男性同士なら、意地を張っちゃうところ、「女性がいるから○○できない(しない)」と言えばメンツが立つ、みたいなことかな?
そこには男性の甘えというか、本音は、”俺も怖い”だったり、”俺も分かっていないから誰かに頼りたい”だったり、”俺を守ってほしい”だったりするのをカッコ悪いから言えないから、女性がいればいいな、みたいな感じかな?
女性や新人は、”出し”にされている、そのリスクがある、ということです。
でも、いくら誰かを”だし”にしても、”そもそも存在しない実力”は、出ない。
そこが私はリスクとして見落としていたのでした…つまり、最初から、25+35をつないだら、50mシングルロープでは、どう考えても途中でロープは足りなくなります。その計算ができるかできないか?が、ビレイヤーが勘案しなくてはならないリスクに含まれる、とは、まさか思っていなかったのです。
これで、いかにあの登攀が、日本のクライマーの総体としてのレベル低下を示すインデックスとなっているか?ということが分かりますかね?
なんせ彼は別に僻地だったりクライミング文化的に儒教の影響か、一かばちかスラブクライミングが主体の九州育ちではない。ちゃんと山梨で登ってきたはずでした。
だから一般現代クライマーを表現しているに近いはずです。
現代のクライマーって、10年クライミングしても、そのレベルにとどまる…あるいは、とどまらざるを得ない、メタ認知レベルってことなんですよ。
もしかしたら、これは世界的現象かもしれませんが…。
世界的現象かどうか?を確かめに自分の身を危険にさらす気にはなれませんが…。