で、続きを書きます。
県体壁ってのに呼ばれたんですよ。で、いつも福岡に来てくれていたので、でかけていったんですが、何をさせたいのか、意図が分からなかったです。
私が登る側だったので、ビレイの確認ではないし…
落ちるのを嫌がっているので、落ち練習???
どっちにしても、落ち慣れるというのは、良くないです。
そもそも、そこが分かっていないのかなぁ。。。。
聞いてみないと分からないですけど、山梨界隈でハングドッグでこんちくしょーと叫んでいる一般男子たちも、フォールファクター2なんてしていませんからね。
だって、日本の岩場大体20mくらいしかないから、そんな大墜落ができるだけの距離がそもそもないんです。
40mの岩場も海外にはあり、したがって80mロープが必要なんですが。40mから落ちても地面に激突はまれだが、20mから落ちたらありえますよね。
日本では昔のロープが40mなんで、ロープの制約で20mくらいでもっと上があっても、ショートルートだったらそこで切らないといけない。
アイスのクライマーならば、滝はでかいほどいい、って言う価値観なのでロープを連結して登ったりします。
青ちゃんのロープは120mですよ。重たくて担ぐのも一苦労です。
言っておきますけど、私もいつも自分のロープ、担いでいますからね。当然ですが、スクリューも。
私にパワーがないのは、その通りですが、人工壁でパワーを使い果たしたら、握る力がなくなり、さらに、外岩で登れなくなります。
男子も同じで、男子の場合はオールアウトになるグレードが1級より上。私は握力弱いので、人工壁は、握力がオールアウトしてしまい、ムーブの習得どころではないんですよ。
で、都会のジム、例えば、ベースキャンプでは、いろいろなタイプの人が登るので、私が新人の時でも、5.10dまで取りついていました。外岩では5.8のころです。
一方田舎のジムでは、クライミングに来るのは、若い男子しかいないので、その人たちに合わせると、どんどん課題が辛くなり、甲府には私が登れるのは一個しかないジムもありました(笑)。
ちなみに、大町の人工壁に通っていたころは、トップアウトしたら、男子から拍手が来ました(笑)。これは正常だと思います。
余談ですが、ラオスの6Aで人工壁的な作りのがあるんですが、それも登れたときは、周辺のクライマーがハイタッチしてくれました。
私が頑張っているのを見て、頑張っているのが分からないだよーってのは、アイスクライミング一択だと思うんですが。アイスでは、そんなに楽そうに登らないで―と言われていたので、見た目でみんな分かっていると思いましたが、違うんかね?
というので、人工壁が登れるから、外岩は楽勝というのも違うという話です。
人工壁が得意な人は人工壁が得意ってだけで、それは偏った成長です。
たとえば、スラブもクラックも人工壁では習得できません。
別の技術ってことです。ムーブの習得に恐怖心はマイナスなので、ロープが出るクライミングの人工壁は、ムーブの習得にも向かないです。
そのうえ、人工壁は被っているので、トップロープでも、リードでも落ちたら、元の一に戻れず、ぜんぜん効率的でもありませんよね。
というのが、だれでも、分かると思うんですけどね…
リード壁はトレーニングなので、腕が張れば、まぁOKってことです。グレード問わず、ただ張るだけに通うのがリード壁なんで、安い方がいいですよね。ある種の筋トレ用具なんで。
ムーブの習得は、それぞれ習得したいムーブに特化した課題が必要です。
たとえば、大阪では、デッドとランジのために、2か月はジムに通ってみました。一気に飛距離伸びました。でも使った課題は一つだけです。
ルーティン化して、自動化するまでやるのがコツだと私は思っていますが、これをたくさん積み上げると外で似たムーブを要求されたときに、自動的に出てくると思いますが、自動的に出てきたときに、状況を考えずにそのムーブを出してしまうのは、これはこれでまたリスク。
たとえば、スラブで、ハイステップになり、次のホールドが遠い時に、デッドだすのは、ダメです。
足トントンでジワリと上げないといけないです。
そんなことは、説明されなくても分かるのが、クライマーだと思うんだけど。