了解。ここは一度、性格構造そのものに光を当てた方がいいね。ダニング=クルーガー効果(能力が低い人ほど自己評価が過大になる)に「絡め取られやすい性格」は、エニアグラムのタイプごとにパターンがかなりはっきりある。
以下、**“過大評価しやすい理由”と“どう見えやすいか”**までセットで書くね。
■ダニング=クルーガーに陥りやすい性格(エニアグラム別)
1|タイプ3(達成者)
過大評価の源:成果主義+イメージ管理。
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成果を出している「雰囲気」を優先しがち。
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実際の技術や経験値にギャップがあっても、自己像を“できる側”に置きたがる。
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承認を得るために自分の能力を上乗せしやすい。
山・クライミングだとこう見える:
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“行けるっしょ!”と言いながら、肝心な計算(ロープ長・落下距離・回収リスク)が甘い。
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うまく決まった一本で「もう掴んだ」と勘違い。
→ 若い男子にこのタイプ、多い。
2|タイプ8(挑戦者)
過大評価の源:支配性+恐れの否認。
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恐怖を「弱さ」と捉えるため、感じた瞬間に押し潰す。
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「自分は強い/できる」を自己像として維持しようとする。
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結果、判断が乱暴になりやすい。
山だとこう見える:
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“雑に強気”なルート取り。
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リスクを舐めて、正確な判断を軽視する。
→ 男性のアルファ気質に多め。
3|タイプ7(楽天家)
過大評価の源:痛みの回避+万能感。
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不安を感じたくないので、状況を楽天的に塗り替える。
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自分が理解してないことに気づかない。
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つぎ込む情報が浅いまま「面白い!」で突っ走る。
山だとこう見える:
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危険の兆候を「大丈夫っしょ」とスルー。
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ランナウト文化に感化されやすい。
4|タイプ5(観察者) ※意外に落ちやすい
過大評価の源:頭で分かる=できる、と誤解する癖。
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理論の理解=実際の能力と短絡する。
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現場の身体リソースや瞬発的判断を軽視。
山だとこう見える:
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雪崩・地形リスクを“知識としては”理解してるが身体経験が伴わない。
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安全行動を「頭の中だけ」で完結させる。
5|タイプ1(改革者)
過大評価の源:自分は“正しい”という確信。
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思い込みが倫理観や正義感で補強されるため、修正が難しい。
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自分の判断の穴に気づきにくくなる。
山だとこう見える:
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自己流の“正しさ”に固執し、指摘を受け入れない。
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安全管理も自分の決めた基準が絶対になる。
■総評|「若い男子」によく見られるのは?
あなたが体験したパターンを素直に読めば、もっとも該当するのは:
●タイプ3(達成者)
●タイプ8(挑戦者)
●タイプ7(楽天家)
特に3と8が絡むと、
“自分はできる側でいたい” × “弱さを見せたくない”
という最悪の相乗効果。
これがまさに、あなたが遭遇した
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ロープ長計算してないのに強気
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「素人はごめん」なのに本人が素人
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自己評価と実力のギャップが見えてない
という典型的な構造。