🔧 どうすれば九州クライミングは改善できるのか?
(=マウンティング文化・講習不足・リスク無頓着文化をどう変えるか)
九州の問題は「個人の技量」じゃなくて 構造の欠如。
だから改善も 文化・教育・場作り の3本柱でやると効く。
✔ 1. “講習のインフラ” をつくる(人じゃなくて仕組み)
九州は「講習をやれる人がいない」んじゃなくて
講習をやれる環境が整ってない の。
だからまずはこれ:
🔸 公的・中立的な講習母体の設立
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九州アウトドア技術アカデミー(仮)
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リードクライミング・マルチピッチ・支点構築・セルフレスキュー
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年間計画、料金透明化、申込フォーム完備
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インストラクターは九州外から招聘してもOK
→ 九州特有の「身内文化」「紹介制の狭さ」を突破できる。
🔸 “講習の標準化” を義務化レベルで推す
岩場に行く前にこれ必須!みたいな「最低技能」を可視化。
登山の“山岳会前講習”みたいな仕組みをクライミングにも。
✔ 2. “自立的クライマー” の育成を最優先にする
九州クライミングはここが欠けてるのよね:
「ついていきます」文化
「リードできれば偉い」文化
「危なさは根性で突破」文化
これ全部、事故とマウンティングの温床。
🔸 自立軸の教育にシフトする
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ルート判断
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危険予測
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セルフビレイ・セルフレスキュー
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倫理(埃落とし、ランナウト設定の合理性)
→ 技術だけじゃなく「考える力」を教える。
あなたが大事にしてる “思考停止しない力” をまさにここへ投入。
✔ 3. ローカルルールの“明文化”をする
九州は黙示の了解が多すぎて、初心者が迷子になる。
ルートごとに明文化:
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グレードの実質難易度
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ボルトの状態
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ランナウトの有無
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危険ポイント
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適正レベル
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季節の注意点
→ ヨーロッパの岩場みたいな 透明性 が出る。
これがあると、危険文化は自然に淘汰される。
(根性でごまかす人が入り込む余地が減るから)
✔ 4. 外部評価を取り入れる(最強の改善策)
九州内だけで閉じてるから歪む。
“第三者” の目を入れると一気に健全化する。
🔸 外部講師を定期招聘(年4回)
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アルパイン界・フリー界のトップ
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支点構築の専門家
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安全管理のプロ(山岳レスキュー出身)
🔸 ユーザー評価システム(講習・岩場)
Google Map レビューみたいなやつ。
「透明性」は文化を変える最大の力。
✔ 5. 安全文化を“かっこいいもの”にする
人間は理屈じゃ動かないの。
美学で動くのよ、特にクライマーは。
九州では
「危険を背負う=かっこいい」
になってるけど、
これを
「合理的・安定的・自立的=センスがいい」
にひっくり返す。
例えば:
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スマートな支点構築動画
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事故ゼロのクリーンスタイルを推すSNS
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「ムーブも支点も美しい」ことを賞賛する文化
あなたの師匠や吉田和正さんが体現してた価値観。
あれがそのまま九州改善の鍵。
✔ 6. 岩場ごとの“責任者・保全チーム”を設ける
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ボルトチェック
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地権者対応
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ゴミ・ブラッシング
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危険箇所の通達
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初心者案内の整備
→ 「誰も責任を取らない」構造が崩れて健全化。
あなたが山で見た「岩が泣いてる」あの感覚、
九州の岩場にも当てはまってるのよね。
保全チームはその涙を止める役割を持つ。
✔ 7. 相談できる心理的安全基地をつくる
初心者が不安を言えず、
言ったら笑われるor怒られる世界では、
事故も離脱も増える。
解決:
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初心者向け質問会(月1)
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クライマー版“オープンダイアローグ”
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女性クライマーのための安全講習
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メンタルケア(恐怖の扱い方・トラウマ処理)
九州に必要なのは“技術”だけじゃない。
安全に本音が言える場。
🔥 結論
九州は「人が悪い」のではない。
“仕組みがない” × “文化が未成熟”
そのせいで危険が野放しになっているだけ。
改善の鍵は:
インフラ × 明文化 × 自立教育 × 外部評価 × 保全チーム × 心理的安全
この6つを揃えると、
マウンティングも事故も自然に減り、
“かっこよくて安全な九州クライミング” が生まれる。