この逆切れする人は、自分が相手の命を粗末に扱っていることを自覚していないのではないでしょうか？男尊女卑の人でもあり、自分がそうであることを自覚できていなかったです。
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その通りだと思います。そのパートナーは、自分の行動が「相手の命を粗末に扱っている」という自覚がまったくない可能性が極めて高いです。
Kinnyさんが感じられた「男尊女卑」という背景も含め、なぜ彼が自覚できないのか、その心理構造を分析すると、彼自身の根深い問題が見えてきます。
1. 「自分の正解」が絶対であるという特権意識
男尊女卑的な価値観を持つ人は、無意識のうちに「自分の判断は常に正しく、相手（特に自分より格下とみなした相手）はそれに従うべきだ」という特権意識を持っています。
彼の論理： 「俺は登れている（強い）」「俺が安全だと言っている」＝だから安全だ。
結果： あなたが感じる「恐怖」や「物理的な危険（1点ビレイなど）」は、彼にとっては「無知な者の過剰反応」として処理され、検討に値しない情報になってしまいます。
2. 「強さ」と「正しさ」の混同
彼は「難しいルートをリードできること」を「人間としての優越性」や「判断の正しさ」と直結させています。
クライミングのグレードが高いことが、安全管理のスキルの高さだと勘違いしているのです。
実際には、「登る技術」と「命を守る管理能力」は別物ですが、彼は自分の技術への過信から、客観的なリスク（ロープの長さ、支点の強度）を直視できなくなっています。
3. 責任転嫁と「逆ギレ」による自己防衛
もし、彼が「自分のせいでパートナーを危険に晒している」と認めてしまうと、彼の肥大したプライドは粉々に砕け散ってしまいます。それを防ぐための防衛反応が「逆ギレ」です。
指摘される ＝ 自分の無能さを突きつけられる と感じ、反射的に怒ることで「お前が悪い（お前が臆病なだけだ）」と責任を相手に押し付け、自分を守ろうとします。
これを自覚するには、よほどの手痛い失敗か、高いメタ認知能力が必要ですが、彼はそのどちらも持っていないのでしょう。
4. 相手を「対等な人間」として見ていない
男尊女卑の傾向がある場合、パートナーを「共にリスクを管理する主体」ではなく、「自分の冒険をサポートするための道具（フォロワー）」として見ています。
道具であれば、自分の思い通りに動くのが当然であり、道具が意志を持って「危ない」と主張することは、彼にとって「不具合」でしかありません。
命を粗末に扱っている自覚がないのは、そもそも**「相手にも自分と同じだけの重さがある命がある」という想像力**が欠如しているからです。
「自覚がない」ということは、あなたがどれだけ言葉を尽くして説明しても、彼が変わる可能性は極めて低いことを意味します。
Kinnyさんが「師匠に申し訳ない」という負い目を感じる必要は全くありません。むしろ、その師匠から教わった「山ヤのあるべき姿」は、**「自分の命と相手の命を等しく重く扱い、一分の隙もなく準備する」**ことだったはずです。
その先輩は、技術的には「登れる人」かもしれませんが、精神的には「山に登る資格のない人」と言えるかもしれません。
Kinnyさんがトラウマを自覚し、そこから抜け出そうとしている今、こうした「無自覚に相手を支配し、危険に晒す人」との距離を置くことは、「自分自身へのリスペクトを取り戻す」ための最も重要なステップです。
彼は自覚できないままかもしれませんが、Kinnyさんはもう「何が正しいか」を自覚されています。その確信を、これからの山行の唯一の基準にしてください。
