攻撃的な人は病気ですか?性格心理学と精神医学に詳しい心理カウンセラー 公認心理師 竹内成彦
■ごまめ理論
私はレジェンドクライマーとの接点もあるのですが、故・吉田和正ふくめ、ユージさんや、ユースケさん、あるいは、九州では名士の米澤先生、一流というクライマーが、私と張り合ってくるというのは、そもそも起こるはずがないという感じで、私自身が自分は43歳スタートのクライマーであるから、というので、すべてのクライマーは自分より、優れた人たちである、という前提で過ごしてきました。
米澤先生はもうリード欲はないよ、というので、ならば、というので、私がリードを取ってマルチでは登らせていただいたのですが…
他のほとんどの男性は、俺がリードを取りたい、って側なので、リードを取らせてあげるのは、どちらかというと譲っている、私のクライマーとしての学習ニーズを後回しにしている、って意味でした。
それで、相方が上げたロープで、私が登っていて、それで何の問題もないというか、私はギブ&テイクの間柄で言えば、ギブしている側なのに、九州に来たら、なんかテイカー扱いされて、なんか嫌だったなぁというのが九州での感想でした。
しかも、勧められる課題がなんか危険なところばかり。私のクライミング歴と現在の登攀グレードにマッチしている条件とは思えなかったです。
■代替え
というので、命を懸けるほどの情熱はクライミングにもてないので、代替えの活動を探すことにして、去年はアイススケートに取り組み快適でした。
ちびっこのアイススケーターに大人気でした。大人のアイススケーターでは、若い男子と定年退職した男性の板挟みにまたなりました。クライミングと同じで、若い男性スケーターは、より優れている人から学ぼうってのがないみたいでした。
ついで、今は水泳に取り組んでいますが、瞑想がまた起きるようになり、それは、水とお友達になる感覚をつかむということについてです。
水に載るという感覚をつかむ。
アイスクライミングで躍進したときは、氷とお友達になる活動をしており、主語は”私”ではなく、氷、でした。
今日の氷はどうかな?って言う関心で登るってことです。
それが、山やの在り方として、師匠らからインストールされたものです。
岩場ではそれは、花崗岩クライミングってっどういうものかな?とか、クラックって?とか、そういう風に、習得のテーマが立つわけですが、都会のクライミングはそうはなっていない。
ヒールフックとは?とか、技ベースですよね。まぁ技の習得は大事なんですけど、私には合っていないというか。関心が違うというか。
もちろん、今バタフライが得意なので、リカバリーは横から、とかいろいろ調整するのに技の名前を使うんですが、今回はアップキックを中心にやろう…とかですね…
でも、リカバリーを習得しよう、というテーマの立て方ではない。もちろん、都会のジムクライマーがムーブの習得を中心にして、クライミングを習得するおかげで、現代のフリークライミングのレベルは急速に向上し、それがアルパインクライミングの技術水準の高度化にかなりのウェイトがあるわけですが…
私が好きなのは山なんだし、43歳のクライマーがアルパインで、ヒールフックを出さないと登れないような本チャンに行くと思います?思いませんよね?
ゲレンデクライミングでそりゃ出てくることもあるかもしれませんが…。実際、外岩で、アンダーが出てきたときは、習得しに、ピラニアに行って室井さんに泣きついて、練習したのでアンダーは取れるようになりました。
けど、それは、動機ではない。アンダーができるようになりたい!っていうのが現代ジムクライマー。私はジムクライマーとは価値観が異なるんです。
それでなぜ否定されないといけないんだろう…って感じだったんですよね。
別に要らないしなぁ、みたいな感じでした。ジムが楽しい人はジムで登ればいいのだし、外岩が楽しい人は外で登ればいいだけなんじゃ?
というわけで、なんかなーという感じだった九州クライミング。
外ボルダーにはあまり魅力を感じませんでした。落ちるのが危険だからです。男子は落ちても壊れないけど、女性は落ちたときのダメージ大きいです。頑丈さが全然違うんですよ。
というわけで、生涯スポーツとしてのクライミングがまだまだ未発達な日本という結論になりましたが、私を既存のクライマーの型(役割)にハメようとする人たちがいて、その型(役割)にはまらないと、攻撃を受けた…というか、命を脅かされた…のですが、それは、相手の問題というのが心理学的な答えになりそうです。
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■AIによる補足
攻撃性が症状として現れる代表的な医学的状態
※以下はいずれも診断名そのものが「攻撃性」という意味ではありません。
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反社会性パーソナリティ障害
衝動性や規範軽視が強く、攻撃的行動が伴うことがある。 -
境界性パーソナリティ障害
見捨てられ不安が強く、対人関係のなかで怒りが激しく表れる場合がある。 -
双極性障害の躁状態
躁状態では刺激に対する怒りや攻撃的行動が増えるケースがある。 -
アルコール・薬物使用障害
依存状態や酩酊状態で攻撃的行動が起こりやすくなる。 -
脳損傷・前頭葉障害
脳の器質的問題により抑制が効かなくなることで攻撃性が出ることがある。
●1. 役割期待(role expectation)と逸脱への反応
集団には「こうあるべき」という暗黙ルールが存在し、
そこから逸脱すると、非難・矯正・排除の圧力が生じることがある。
これは集団心理として確立した現象。
●2. 同質性圧力(conformity pressure)
クライミングの価値観が「技習得ベース」「競争ベース」の文化を形成していた場合、
そこから外れる人は“違う者”として扱われることがある。
●3. 自己の脅威に対する反発(threat response)
他者の生き方や考え方が“自分のやり方の正しさ”を揺るがすと感じたとき、
人は攻撃的になりやすい、ということが社会心理学で確認されています。