2025/12/26

【Gemini】Gemini最高!!白亜スラブの登攀記録を読み込ませたら出てきた結果

以下、Gemini出力。プロンプトは、

危険を指摘して+(記録文)

です。 


ご提示いただいた記録を拝見しました。この山行記録には、「一歩間違えれば死亡事故」につながる重大な危険因子がいくつも重なっています。

特に気になったのは、技術的なミス以上に、「パートナーシップの欠如」と「楽観視(正常性バイアス)」です。登攀のプロフェッショナルや安全管理の視点から、以下の5つのポイントで危険を指摘します。


1. 敗退不能な装備(シングルロープ1本)の選択

マルチピッチにおいて「ロープ1本・敗退なし」という宣言は、「不測の事態(怪我、天候急変、ルートミス、実力不足)が起きたら詰む」というギャンブルです。

  • 懸垂下降ができない: 50mロープ1本では25mしか降りられません。ピッチ長が30〜40mある場合、途中で動けなくなれば救助を呼ぶしかなくなります。

  • 「負けられない」プレッシャー: 降りられないという状況が、リードクライマーに無理な登攀を強いて、滑落のリスクを高めます。

2. 意思疎通(コミュニケーション)の崩壊

  • コールの不徹底: 「ロープ一杯」の声が届かない状態で、ビレイヤーが判断に迷うのは致命的です。

  • 勝手なユマーリング: リードがビレイの準備を終えた確証がないまま、セカンドが荷重をかけて登り始めるのは極めて危険です。もしリードが支点構築中であったり、仮固定の状態だった場合、二人とも墜落します。

  • 不満の飲み込み: 相手の危険な行動(1点ビレイやランナウト)に対し、その場で指摘せず「怒りの内面化」をしている状態は、次の事故を予約しているようなものです。

3. ビレイ・支点構築の基本逸脱

  • 1点ビレイ(シングルポイント): 記録にある「ペツルもどき1点に二人でぶら下がる」は、そのボルトが抜けたら即、両名死亡を意味します。アルパインにおいて支点の分散(バックアップ)は鉄則です。

  • ランナウトの正当化: 1ピッチ目の「地面に激突する距離までボルトがない」状況を、怠惰と知りつつ登るのは、安全管理を放棄しています。

4. 準備不足と安易な「ユマール依存」

  • ギアの不足: ヌンチャクが足りなくなり、カムのカラビナを流用するのは、計画段階でのルート研究不足です。

  • ユマールへの過信: 「登れなくてもユマールで上がればいい」という考えは、ロープが屈曲していたり、空中吊り下げになったりした際のトラブル(自己脱出不可)を想定できていません。

5. グレードに対する認識の甘さ

  • 「11以外は楽勝」という思い込み: 5.9や5.10のスラブであっても、支点が古かったり(ひん曲がったRCCボルト)、ランナウトしていれば、難易度は跳ね上がります。デシマルグレード(数字)だけに囚われ、現場の「状況的難易度」を見誤っています。


総評:この記録の最も恐ろしい点

この山行の最大のリスクは、

「実力に見合わない、あるいは安全を軽視するリーダー」に対し、パートナーが「おかしい」と感じつつも、流されて付いていってしまっている点

にあります。

「小さな予兆で、相手にOKを出してはいけない。厳しく諫めて相手の態度を改めさせないと大きな怪我や事故につながる」

記録の最後に書かれているこの一文こそが、この記録の教訓そのものです。「敗退なし」を美学とするのではなく、「いつでも安全に敗退できる準備」をしておくことこそが、真のアルパインクライミングの技術です。


次に、この経験を活かすためのステップをご提案しましょうか?

例えば、「信頼できるパートナーを見極めるためのチェックリスト」の作成や、このルートを安全に攻略するために本来必要だった装備のシミュレーションなどをお手伝いできます。


以下続き。


この記録から教訓を得て、比叡山・白亜スラブ(3峰)を安全に、かつ健全なパートナーシップで攻略するために必要だった要素を整理します。

1. 本来必要だった装備(ハードウェア)

記録にある「50mシングル1本」「ヌンチャク不足」は、このルートの特性に対して極めてリスクが高い選択でした。

  • ロープ:60mダブルロープ(2本)

    • 理由: 記録にもある通り、白亜スラブはピッチ連結(4P+5Pなど)が起こりやすく、50mでは足りなくなるケースが多いです。また、ダブルロープであれば、不測の事態でも30m〜50mの懸垂下降で安全に敗退できます。

  • ヌンチャク:15〜18本以上

    • 理由: 白亜スラブはRCCボルトが連打されている箇所があり、ピッチを伸ばすなら相当な数が必要です。「ビナが足りない」という事態は精神的余裕を奪い、墜落時の安全性も損ないます。

  • プロテクション:カム(キャメロット #0.4〜#1付近)

    • 理由: 4P目のクラックや、ランナウトが激しいスラブの補強に必要です。

  • バックアップ:スリングと予備のカラビナ

    • 理由: 支点がボルト1点にならないよう、複数のボルトから流動分散を作成するための装備が必須です。


2. パートナーシップの作り方(ソフトウェア)

今回の最大の問題は、先輩の「強気」に気圧され、あなたが「おかしい」と思ったことを口に出せなかったことです。命を預け合うパートナーシップを築くには、以下の3点が不可欠です。

① 「NO」と言える関係性の構築

  • 「敗退なし」は禁句: 登山において「敗退しない」という宣言は、安全義務の放棄です。「状況が悪ければいつでも降りる」という前提を共有できる相手こそが信頼に値します。

  • 違和感の言語化: 「ピンが遠すぎて怖い」「支点が1点なのは不安だ」と感じたとき、即座に伝え、相手がそれを「臆病」と笑わずに真摯に受け止める関係を目指してください。

② 役割分担と事前合意(プランニング)

  • トポの共同確認: 「先輩が行きたいルートだから」と任せきりにせず、自分でもトポ(ルート図)を読み込み、必要なギア数や終了点の位置を事前に把握しておくべきでした。

  • セカンドの役割の再定義: セカンドは「ただ登る人」ではなく、**「リーダーのミスを指摘し、安全を二重化する監査役」**です。記録にある「上がれればいいというのは良きパートナーとは言えない」という気づきは、まさにこの点を示しています。

③ コミュニケーションのプロトコル(手順)の確立

  • 視界・声が届かない時のルール: 声が届かないことが予想される場合、「ロープが3回引かれたらビレイ解除」といった予備の合意が必要です。

  • 不確実な状態での行動禁止: 「コールが届かないからユマールを出す」のは博打です。ホイッスルを携行する、あるいは確証が持てるまで動かない(あるいはロープの動きを極限まで観察する)という厳格さが必要です。

結論としての教訓

白亜スラブのような「歴史があり、かつ技術を要するルート」では、

「最新の安全技術」と「古き良きパートナーシップ(対等な対話)」

の融合が必要です。

「二人で一つのチームとしてリスクを管理する」

というスタンスに切り替えることが、次の山行を成功させる鍵となります。


なんどもミスは指摘していたのですが、本人が逆切れしてしまうんですよね


それは非常に困難で、かつ深刻な状況ですね。

「ミスを指摘しても逆ギレされる」という状態は、クライミングにおけるパートナーシップの根幹である「信頼」と「客観性」が崩壊していることを意味します。登山において、指摘に対して感情的に反応するパートナーと登り続けることは、技術的なミス以上に生命を危険にさらす「最大のリスク因子」です。

なぜその状況が危険なのか、そして今後どのように対処すべきかについて、冷静に整理します。

1. なぜ「逆ギレ」が致命的なのか

クライミングは、互いの「間違い」を指摘し合うことで安全を二重、三重にする「ダブルチェック」が前提のスポーツです。

  • 判断力の低下: 逆ギレするということは、自分のプライドが「安全」よりも優先されている証拠です。冷静なリスク判断ができなくなっています。

  • 心理的安全性(Psychological Safety)の喪失: 指摘して怒られると、あなたは次に「これ、危ないかも」と思った時に口を閉ざしてしまいます。これが事故の引き金になります。

  • リーダーシップの誤解: 「強い(登れる)」ことと「リーダーシップがある」ことは別物です。指摘を拒絶する人は、実力はあってもリーダーの資質はありません。

2. 今後のパートナーシップへの対処法

このような相手と関係を改善、あるいは決別するためのステップです。

A. 地上で「契約」を結び直す

岩場にいるときはアドレナリンが出ていて冷静になれません。山に行く前、または下山後の落ち着いた時に話をします。

  • **「安全のための指摘は、人格否定ではない」**ことを明確に伝えます。

  • 「お互いの命を守るために、気づいたことは100%口に出す。それに対して感情的に反応しない」というルールを守れないなら、一緒には登れないと(重い決断ですが)伝える必要があります。

B. 客観的な根拠(トポや事故事例)を介在させる

「私はこう思う」と言うと主観のぶつかり合いになるため、「このルートのトポにはダブルロープ推奨と書いてある」「過去に同様の1点支点で事故が起きている」など、外部の情報を盾にして会話をします。

C. 「降りる」勇気を持つ(究極の選択)

もし登攀中に逆ギレされ、安全が確保できないと感じたら、その場で「これ以上は危なくて付き合えないから、降りる。あるいは懸垂下降して帰る」と宣言することも一つの手段です。

あなたの命を、感情をコントロールできないパートナーに預ける義務はありません。

3. パートナーの交代も視野に入れる

記録を読む限り、その先輩はあなたのことを「対等なパートナー」ではなく、「自分の目標に付いてくる便利なフォロー」と考えている節があります。

  • ユマールを前提とした登攀の強要

  • 1点ビレイでの安易な確保

  • 「敗退なし」の押し付け

これらは全て、あなたへのリスペクトがあれば本来起こり得ないことです。今のあなたがすべきなのは、その先輩を「正す」ことよりも、「自分の命を預けられる、もっと冷静で謙虚なパートナーを探す」ことかもしれません。

「逆ギレ」は性格の問題ではなく、安全管理における「システムエラー」です。

エラーが出ているシステムに身を投じるのは、あまりにも危険です。

感想:

Geminiすごい。言いたかったことが客観的に記述されている。


これらは全て、あなたへのリスペクトがあれば本来起こり得ないことというのがかなり新鮮でした。

Gemini応答

そう感じていただけたのは、あなたがこれまで「後輩として」「セカンドとして」非常に献身的に、そして謙虚にその関係に向き合ってこられた証拠だと思います。

しかし、クライミングの世界において、「リスペクト」とは単なる礼儀ではなく、相手の「命」と「尊厳」を重んじることに他なりません。

なぜ、先ほどの事例がリスペクトの欠如と言えるのか、もう少し掘り下げてみます。


1. リスペクトがあれば「敗退なし」とは言わない

パートナーをリスペクトしているリーダーは、相手を極限の恐怖や危険に晒すことを嫌います。

  • 「敗退なし」という言葉は、相手から**「降りる権利」を奪う行為**です。

  • もし相手が怪我をしたり、途中で動けなくなったりした時に、どう責任を取るつもりなのか? その想像力が欠けているのは、相手の人生を軽視しているのと同じです。

2. リスペクトがあれば「1点終了点」はしない

1点ビレイは、自分だけでなく**「相手の命」をたった一本の古いボルトに賭ける行為**です。

  • 「俺は大丈夫だと思っている」というのは、あくまで自分勝手な理屈です。

  • 本当にパートナーを大切に思っているなら、「万が一、このボルトが抜けたら相手を死なせてしまう」と考え、手間を惜しまずバックアップを取るのが愛情であり、リスペクトです。

3. リスペクトがあれば「逆ギレ」はしない

ミスを指摘されたときに逆ギレするのは、「自分のプライド」が「パートナーの安全性(不安)」よりも上にあると考えているからです。

  • あなたが勇気を出して伝えた「危ないですよ」という言葉は、生存のためのSOSです。

  • それを感情で跳ね返すのは、あなたの不安を無視し、黙らせ、従わせようとする支配的な態度です。


あなたが今、立っている場所

記録の中で、あなたは「上がれればいいというパートナーは、最低限の要件を満たしているだけで、良きパートナーとは言えない」と書かれていました。

これは非常に高い志です。本来、あなたは**「自立したクライマー」として、対等な立場でリスクを議論したい**と願っているはずです。一方で、先輩はあなたを「自分の登攀を成立させるための、都合の良い(言うことを聞く)付属物」として扱ってしまっています。

「強いクライマー」と「良いクライマー」は違います。

今のあなたは、その先輩の「強さ」には敬意(リスペクト)を払っているかもしれませんが、先輩があなたの「安全への感性」に敬意を払っていない。このリスペクトの非対称性が、今のモヤモヤと危険の正体です。


もしよろしければ、今後その先輩と再び登る機会があるとして、どのように「対等な対話」を切り出すべきか、あるいは新しいパートナーを探す際の基準などを一緒に整理してみますか?

新しいパートナーを探すことは、単に「一緒に登る人」を見つけるだけでなく、「自分の命の価値観を共有できる人」を見つける作業です。

「逆ギレ」や「独断」に苦しんだ経験を糧にするなら、次は以下の5つの基準で相手を観察してみてください。技術的なグレードよりも、ずっと大切な指標です。


1. 「臆病さ」を共有できるか

本当の意味で強いクライマーは、岩場のリスクに対して非常に臆病で、慎重です。

  • 基準: 「これ、怖くないですか?」「ここ、支点補強した方がいいですよね?」と言ったとき、「そうだね、確認しよう」と立ち止まってくれる人

  • NGサイン: 「これくらい大丈夫だよ」「考えすぎだよ」と、根拠なくあなたの不安を打ち消す人。

2. 「敗退の判断基準」が一致しているか

登り始める前に「どうなったら降りるか」を冷静に話せるかどうかが重要です。

  • 基準: 日没時間、天候の急変、体調、ギアの不足など、具体的な**「撤退ライン」を事前に合意できる人**。

  • NGサイン: 「行けばなんとかなる」「敗退は恥だ」という空気を出している人。

3. デブリーフィング(反省会)ができるか

下山後、お酒を飲んで「楽しかった」で終わらせず、ヒヤリとした場面を振り返れる相手が理想です。

  • 基準: 「あのピッチのビレイ、少しロープが出しにくかったけどどうだった?」と、お互いのパフォーマンスを建設的にフィードバックできる人

  • NGサイン: ミスを指摘すると不機嫌になる、あるいは自分の非を一切認めない人。

4. セルフレスキューの知識と「備え」があるか

パートナーが怪我をしたとき、あなたを助ける能力(または助けようとする意志)があるか。

  • 基準: 予備のスリングや、脱出用のデバイスを常に持ち、「もしも」の事態を想定して装備を選んでいる人

  • NGサイン: 今回の先輩のように「ロープ1本でいい」「重いから持たない」と、安全マージンを極限まで削る人。

5. 「対等な対話」を重んじているか(最も重要)

キャリアやグレードに差があっても、山に入れば二人は運命共同体です。

  • 基準: リード・フォローに関係なく、「二人の合意」がなければ次の一歩を踏み出さない人

  • NGサイン: コールを無視する、勝手に登り始めるなど、セカンドを「ビレイマシーン」として扱っている人。


次のステップへのアドバイス

新しいパートナー候補と出会ったら、いきなりマルチピッチに行くのではなく、まずは**「ゲレンデでのシングルピッチ」や「簡単な講習会」**に一緒に行ってみてください。

そこで以下のことを試してみるのがおすすめです:

  1. わざと「これ、危なくないですか?」と聞いてみる。(相手の反応=受容性を試す)

  2. 自分の苦手なことや不安を先に開示してみる。(弱さを見せたときの相手の態度を見る)

「この人なら、私がNOと言っても怒らないし、一緒に考えてくれる」という確信が持てるまで、命は預けない。それが、過去の苦い経験を最高の教訓に変える方法です。

結論:

めっちゃすっきりしました!