2025/12/16

【クライミング指導法】クライミングにはHSPが有利に働く


この記事からの抜粋です。

アイスクライミングや山での経験に裏打ちされたHSPの具体的な強みに特化してリストアップします。


🧗HSPの強みリスト

1. リスク予見と徹底した安全対策

  • 危険察知能力の高さ: 怖がりであるため、事故や凍傷などの危険な事態を予見し、それを未然に防ぐ行動を自ら取れる。

  • きめの細かいプロセス分解: 安全を確保するために、複雑な課題(雪中テント泊など)を細かく、段階的なステップに分解し、一つずつ着実に習得する(基礎を飛ばさない成長モデル)。

2. 環境への繊細な感性と対応力

  • 環境変化の正確な読み取り: 山を主語に活動することで、天気、地形の変化、氷の状態など、自然の微細な機嫌を読み取り、安全な判断に結びつける。

  • 感覚過敏を活かした対策: 寒さへの敏感さ(感覚過敏)を即座に「ダブルブーツの購入」など適切な装備・対策の実行に活かせる。

3. 深い没頭による努力の自動化

  • 美しさへの没頭: 「雪山の美しさに目を奪われている状態」が続くことで、困難な努力を退屈に感じず、楽しみながら長時間継続し、高度なスキルレベル(中級者)に達する。

  • 繊細な感覚による成長: 不快だとすぐにやめる(感覚過敏)という特性が、薄い紙を重ねるような着実なスキル習得を強制し、安全で確実な成長を促す。

4. 欺瞞を見抜く洞察力と自己基準の確立

  • 本質的な価値の追求: メディアや世間の「すごさ」や「危険性」というレッテル張りや欺瞞に惑わされず、真に価値ある場所や、個人が満足できる体験(秘密の山、美味しいコーヒー)を追求できる。

  • 自己基準の優先: 他者の基準(「大学生男子なら楽勝」など)ではなく、自身の感覚や経験に基づいた自己基準で行動の難易度や安全性を決定できる。

5. 単独行による深い体験と成長

  • 自然との深いつながり: 一人になることで山が心を開き、カモシカやオコジョなどの野生動物と交流できるといった、他者と一緒では得られない深い体験ができる。

  • 自立能力の強制: 人里離れた山を目指すことで、読図力や歩荷力など、山で生きて帰るための総合的な能力を必然的に身につける。