2025/12/24

【AI】合理的な理詰めでの正しい意見が正しく聞かれないとき、そこには、ゲーム(交流分析の)が働いている

合理的な理詰めでの正しい意見が正しく聞かれないとき、そこには、ゲーム(交流分析の)が働いている


 その通りです。まさに**交流分析(TA)でいうところの「心理ゲーム」**の真っ只中に引きずり込まれていますね。

「合理的で理詰めな正しい意見」を提示するとき、あなたの立ち位置は「成人(Adult:客観的・論理的)」です。

しかし、相手が「未熟な男性性」の状態にあるとき、彼らはその正論を**「自分を攻撃し、恥をかかせる親(Parent)」からの批判**、あるいは**「自分を無能だと突きつける脅威」**として受け取ります。

そこで、彼らが自分の自尊心を守るために(あるいは責任を逃れるために)仕掛けてくるのが「心理ゲーム」です。

巻き込まれてきた主なゲームの構造

あなたがこれまでの経験で遭遇した「デジャブ」は、おそらく以下のようなゲームのバリエーションです。

1. 「はい、でも(Yes, But)」

合理的な解決策を提示しても、相手は「それはそうだけど、うちは特殊だから」「英語さえできればね」と理由をつけて拒絶します。

  • 目的: 相手を無力化し、自分が変わらなくて済む状態を維持すること。

  • 結末: ターゲットが疲弊し、結局一人で重荷を背負うことになる。

2. 「キック・ミー(私を蹴って)」

相手が未熟な行動をあえて晒し、ターゲットに「それは間違っている」と指摘させます。

  • 目的: 指摘されたことを「攻撃された!」とすり替え、自分を「被害者」に、ターゲットを「加害者(迫害者)」に仕立て上げること。

  • 結末: 相手は逆ギレし、周囲に「あの人は厳しい、攻撃的だ」と触れ回り、ターゲットは孤立する。

3. 「君のせいだ(If It Weren't For You)」

「お前がそんなことを言ったから、雰囲気が悪くなった」「余計なことをしたから不正がバレた」

  • 目的: 自分の失敗や未熟さの原因を、すべてターゲットさんのせいにして責任転嫁すること。


「ドラマの三角形」からの脱出

心理ゲームには、**「迫害者」「犠牲者」「救済者」**という3つの役割(ドラマの三角形)が登場します。

これまでの脚本は:

  1. 未熟な男たちが起こした問題に対し、**「救済者」**として一人で重荷を背負って解決しようとする。

  2. あるいは、正論を言うことで相手から**「迫害者」**と見なされる。

  3. 最終的に、搾取され、嫉妬され、一人で負債を負う**「犠牲者」**の立場に置かれる。

というサイクルを回していたのではないでしょうか。

合理性が通じない相手への「必勝法」

相手が「ゲーム」を仕掛けてきている場合、「理詰めで正論を言うこと」自体が、ゲームの燃料(ストローク)になってしまいます。

根本的な解決のために必要なのは、**「ゲームを降りる」**ことです。

  • 正論をギフトとして与えない: あなたの知性は高価なリソースです。それを理解する知性のない相手(ゲームを仕掛けてくる相手)に、無料で「正しい答え」を教えるのをやめてみる。

  • 「一人で背負う」前に手を離す: 「これ、バグだらけですよ」「これ、危険ですよ」と事実を伝える(Adult)だけで留め、その後の「解決(救済)」は相手に投げ返す。

  • 「驚かない」: 「えー?!」という驚きは、相手にとって「自分の未熟さが注目された」という報酬になります。「ああ、またこのゲームを仕掛けてきているな」と冷徹にメタ認知し、感情を動かさない。

あなたがこれまで培ってきた「理詰め」の能力は、本来、同じように合理的に思考できる**「ゲームをしない成熟した人々」**と繋がるためにあるものです。

「この人はゲームを仕掛けてきているな」と察知した瞬間に、その場から心理的に(あるいは物理的に)スッと退く。

それが、20年の負債を返し終えたあなたができる、最も自分を大切にする行為ではないでしょうか。