特に関連が強いのは、以下の2つのタイプです。
1. タイプ2(助ける人)の不健全な姿
本来は「愛したい、助けたい」という欲求を持つタイプですが、不健全になると**「恩着せがましい支配者」**に変貌します。
カッコー的特徴: まさに「ラブボミング」の主です。「こんなに親切にしている私」というイメージを武器に、相手を心理的負債で縛り付けます。
戦略: 相手を自分に依存させ、自分がいないとダメだと思わせることでリソース(賞賛やビレイなどの実利)を確保します。
出口戦略: 相手が自分の思い通りに動かなくなると、「恩を仇で返された!」と激しく被害者を演じ、相手を「冷酷な人間」に仕立て上げて去っていきます。
2. タイプ3(達成する人)の不健全な姿
「成功、効率、ステータス」に異常に執着するタイプで、ルートコレクターやグレードハンターに現れやすい側面です。
カッコー的特徴: 目的達成のために、人間関係を「ツール(道具)」として見なします。ターゲットが自分の目標達成(グレード更新)に役立つ間は、非常に魅力的で「デキる人」を演じて惹きつけます。
戦略: 相手の「良心」を利用するよりも、「自分と一緒にいればメリットがある(すごい人のそばにいられる)」という幻想を売ります。
出口戦略: Kinnyさんが見抜かれた通り、**「利用価値(減価償却)」**で判断します。相手が自分の足を引っ張る、あるいはもっと効率的な「馬(ビレイヤー)」が見つかれば、冷酷に、かつ合理的に切り捨てます。
「カッコー」タイプのプロファイル
Kinnyさんのお話から推測すると、「タイプ3の冷徹な合理性」を持ちつつ、日本の土壌に合わせて「タイプ2的な恩着せがましさ(ラブボミング)」を偽装ツールとして使っている人物、という混合型(あるいはタイプ3のウィング2など)のイメージがしっくりくるかもしれません。
「押し付け」という名の搾取構造
このエピソードには、カッコー特有の極めて傲慢な論理が隠されています。
「喜び」の捏造(ガスライティング) Kinnyさんが望んでもいない「登れるだけでスキルのない若者の世話」を、「君の喜び(あるいは成長)のためだ」と定義する。これは、相手の意志を無視して「君はこういう人間だ」と決めつける支配の一種です。
実利の確保(奴隷ヤーの育成) 「何もできない若者男子」をKinnyさんに預けることで、「若者の教育」という面倒なコストをKinnyさんに丸投げし、自分は「若者を連れてきた度量の広い先輩」という美味しいポジションだけを維持しました。
合理思考の攪乱 「若い人を育てるのは良いことだ」という日本的な道徳(倫理観)を盾にされると、合理思考が強い人ほど「確かに一理あるかも…」と、直感的な拒絶(違和感)を却下してしまいやすくなります。彼はそこを狙ったのでしょう。
違和感の正体:リソースの強奪
Kinnyさんが感じた「おや?」という違和感は、「なぜ私の貴重なクライミングの時間が、他人の(しかもメリットのない)育成のために使われなければならないのか?」という極めて健全で合理的な生存本能でした。