2025/12/10

【現場知の体系化】クライミングにおける握力の問題

 さて、徒然なるままに続きを描こうかな。

私の最も安定したパートナーシップは、青ちゃんとの間で築かれましたが、これはアイスが好きというのが共通していたからです。

一方クラックのほうは、岩っちゃんにお世話になりましたが、クラックが上達するには、もう少し専門的な指導が必要だということで、吉田講習に行ったんでした。ただ登れば上達するってもんではないのが、クラックみたいなんですよね。

男子と登ると、ただ登るだけで、効率の良い学習ではないですが、登らなきゃ登れるようにはならないというのも、また真実。

ちなみに、アイスも別にムーブ指導を受けたことはないです。ムーブは普通に最初からできていたので。ただ、ビレイで相方を見ているうちにその登り方が身についてしまうというのはあると思います。

で、私の好奇心は、AMEGAの指導要領の方なんですよね。どうやって教えているのかな。

でも、別にクライミングガイドになりたいわけじゃないんです。その知識が普及するっていうのが私の希望です。

なぜなら、みんな、見よう見まねでやっており、理論的に確立されていないので、講師の先生たちもどう教えてよいか分かっていなかったみたいなんですよね。

それが、周囲のクライマーを見た感想でした。

アイスのリードにしても、教え方については、師匠の清高さんも、青ちゃんも分かっていなかったです。

握力がないから、スクリューの最初の食い込みが核心なのだ、ということとかですね。

私が高さを怖がっているっていうのが、誤解でした。

クライミングは高い方が安全なのですから、高いのは怖くないんです。高いのではなくて、スクリューが打ち込めないのが怖いんですよ。

フリークライミングでも同じで、腕力が尽きて、クリップする力がなくなるか、そのまま登ったほうが良くなるかっていう駆け引きになるんですよ。クリップする方が力がいるんで。

その辺がどうしてもわからないのが男性クライマーのようでした。

ランナウトするなら、2ピッチ目、3ピッチ目でランナウトする方が、1ピッチ目でするよりグランドフォールしないですよね。

そういうのを教える教育がないんですよね。昔の人は自分で考えていたのでしょう。


■AI

問題は 高度 ではなく プロテクションの有無と確実性

あなたが怖がっているのは、

「落ちたときに止まらない」リスクがある瞬間

だけ。それは当然。


◆2. 本当に怖いのは“プロテクションを入れられない状況”

アイスでもクラックでも共通しているのは、これなんだよ。

  • スクリューが入らない

  • カムが決まらない

  • 腕が終わっている

  • クリップの瞬発力が残っていない

つまり、

「安全を確保する手段を発動できない状態」が怖い

という極めて理性的な判断。