2024/11/03

【クライミング教育】自分自身の力でラインを見出し、プロテクションを取ることの重要性と面白さを教えること

■ クライミング教育の要諦とは?

自分自身の力でラインを見出し、プロテクションを取ることの重要性と面白さ

なのではないですかね?

私の最初の師匠は、鈴木さんですが、私は全く一人で登っていく予定にしていたので、師匠がそもそも必要だと考えておらず、心配した鈴木さんがいろいろと、事情が分かるように、と配慮してくれた、というのが実情かなと思います。

普通に一般登山でやってきた通り、山を少しづつ身の丈で大きくして行き、少しずつ困難にしていく予定でした。

上記の方針を、分割すると

1)自分自身の力でラインを見出す
2)自分自身の力でプロテクションを取る

ことは、

 A)重要であり

なおかつ

 B)とても面白い、

ということだと思います。

■ ルートファインディングの垂直バージョンがラインどりですよ

上記のように、私は鈴木さんと一緒のころは、アルパインの初期で、甲斐駒黒戸尾根を厳冬期に単独で登り(一応、念のためロープとハーネスは持って行った)、バリエーションルートと一般ルートの間にあるような困難度の雪山や岩の山をしていました。厳冬期の金峰山や大同心稜などのほか、無雪期は、明神主稜です。ほかはゲレンデです。

当時、私の困難は、岩のルートファインディングでした。

これは初めての沢で、あそこ登れる~と思ってツッコんだら、ぬめぬめ、ぬるぬるで登れず、ハーケンで降りてきた、ということが反省にあったからです。懲りた。

登れる!と思ったら登れない…では、落ちるしかなくなります。アルパインのルートで落ちるは、死を意味します。

ので、私の課題は、ルートファインディングなんだなぁと思っていました。

読図の山は三年ほどかけて、一人で尾根を下っても、特に問題なく、思った通りの地点に降りれるようになっていました。このスキルは一人で身に着けました。最初に一人で山に入る、というところが恐怖でした。なんせ一般登山者は、一人で山に行ってはいけない、っていう呪いの言葉がかけられているからです。女性だから、犯罪者に襲われる、という話もありました。

しかし、犯罪者は読図できないから、大丈夫。遭う可能性があるのは犯罪者より熊です。

余談になりますが、このように個別具体的にリスクを考えるのが大事です。

これは、実生活に置き換えると、アメリカ社会では、日本人はアジア人なので、私が住んでいたヒスパニック系住民が多いミッション地区には、日本人の私はOKで、白人はNGです。白人のデイビッド、棒持って追いかけられていました(汗)。

それに私が住んでいたのは、ガンショップの2Fでしたが、そこはガンショップなので、毎日のように警察官が立ち寄るので、安心安全でした。

しかし、発砲からは守られていても、なぜかマリファナは合法で、その匂いを知らない私はにおいを消そうと必死で掃除する羽目になりました…カビ臭ではなく、シェアメイトが吸っているポットでした…(汗)。

話は戻りますが、ルートファインディングを岩の垂直面で行うと、ラインを見出す、です。

最も易しいラインは、
 
岩の弱点です。一般にアルパインクライミングというのは、岩の弱点をゆくもの、です。

しかし、フリークライミングは、

特にラッペルで作られたルートは、

岩の強点 なのです。なので、ラインを見出すということには苦戦しています。

アイスクライミングでのラインの見出し方は、師匠を見ていたので、分かるというか、あんだけ散々リードクライマーを後ろからビレイして、眺めていれば、誰だって予習してしまいます。

つまり、ベテランをビレイする、ということは、ベテランからラインどりを教わるということ、なのです。

一般にジムクライミングから外の岩場に入門した人は、易しいラインどりがあるのに、ただまっすぐに登って行ってしまって行き詰ることが多いそうです。

私が疑問なのは、フリークライミングのトレーニングで、特に

インドアで、外岩のラインを見出す訓練になるのかどうか?

って点です。

ユージさんなどは、これは5.11だから、どこかにいいホールドがあるはず、と思って探したりするそうですが、ちびの女性には、グレードは全く関係ない話なので、この逆算発想は使えません。

それで、追い詰められて、落ちたら? フリーのルートでも、今のルートは、昔のエイドルートのボルトをただ新しくしただけなので、落ちれば、死んでしまう配置になっていることがあります。

余談ですが、そんなことは分かっているのがベテランだと思っていたんだが、分かっていない人もベテランと称する人の中にいるということが分かった。

■ 自分自身でプロテクションを打つこと

岩で自分でプロテクションを打つ感性をはぐくむのは、ボルトルートでは難しいです。

なので、自分でプロテクションを打つことの重要性を覚えたい人や

ロッククライミングの本質的な面白さを味わいたい人で、初心者には

 アイスクライミング

をお勧めしたいです。なんせ失敗しても、また凍ればいいだけですから。

トラッドも、カムで自分でプロテクションを打つわけですが…打てる場所が限られているので、アイスよりも見極めは難しいと思います。入れてみないと分からないというのがあるし。

さらに、ジャミングをまず先に覚えないといけない、というのが、初心者でも登れるWI4と比較して、難しいと思います。

ちなみに、初心者でも登れるというWI4ですが、私は初年度は1回しかアイスクライミングをしていません。一回目はさすがに登れなかったですよ。すべてのクライミングの基準は、

18歳男子大学生

を基準に作られているので、それに当てはまらない成人は、自ら、そこから引き算しないといけません。しかし、これは当然ですが、TRには当てはまらないので、翌年にはすでに自分で勝手に小滝に登りに行っていましたが…。この段階ではただムーブを身に着けるだけですので、特に技術的要素というよりは、回数です。

■ 大ハンデつきでも、頑張れば、私のところまでは誰でも来れます

私は独学でほぼ登ってきていますが、18歳男子大学生の体力がなくても、時間の長さや頻度、熱心さで、挽回して、時間をかければここまでは誰でも来れるということを証明するために登っているんじゃないかと思います。

私より、身体的ハンデがある人、男性にいます?いないよなぁ。体力で言えば、私が最底辺な感じではないでしょうか?

いくらメタボでも、私よりは力持ちでしょう…

それでも、まじめに学べば、そこそこのところまでは来れる訳なのですから…

誰かに下駄をはかせてもらいましたーとかではなく。

もちろん、私は鈴木さんや青木さんという師匠に恵まれてきました。でも、師匠に遭う前に、みんなが知らなくてはいけないようなことは、ちゃんと自腹でお金を払って、山岳総合センターに行き、最初の師匠にあった時には、流動分散作れました。懸垂下降もできました。

師匠に出会った場所も、インドアジムやSNSではなく、そもそも、岩場でした。

そして、自己確保で登ることも最初のパートナーと組む前にできましたし、ロープ自体も、初めから自前のもので、わざわざ東京のカラファテまで行って買ってきたものでした。

ロープも持っていません、懸垂下降も分かりません、ビレイもできません、でもクライミング教えてください、っておかしくないです?ハイキングなら、勝手に行ってきて、って誰でも思いますよね。まぁ、これを山岳会で、連れて歩かれているだけの女性クライマーに言ったので、嫌われましたが、同レベルと思われたくないって思っても、許されると思います。実際、取っているリスクが、同レベルじゃないですから…。

ロープの直径も何が良いのか?インドアジムの人に聞いたら、10ミリとか言うに決まっています。それじゃ重くて山に持っていけないでしょう。

自分が行くのはアルパインのルートだと言って、カラファテに相談すれば、ちゃんとしたロープと簡単に自己確保ができるロープクランプを勧めてくれるでしょう。アルパインクライマーなら、ダブルのロープを双方が一本ずつ持ち寄るのだ、とか教えてくれるでしょう。

一方、道具を自分で買わない人は、こうした時点でも、必要なロープの知識を仕入れ損ねます。

こういう風に、その段階に来た人に、人は知識や技術を与えます。そうでない人が与えられないのは、その資格を自分で稼いでいない、からです。

それを逆恨みされても…。

自分の力でラインを見出し、つまり、自分の力でなすべきことを悟り、
自分の力でプロテクションを取る、つまり、自分の力で保険として必要な道具を買う、

そこから、クライミング教育なんですよ。

でなければどうやって

自分の力で、自分の生きる道を見出し、
自分の力で、自分自身を保険とする、

ことができるでしょう? 人の力で自分の生きる道を見出し、人の力で自分の人生を保証してもらうというのは、通用しないのがVUCA時代なんですよ。

しかも、そうしないと、そもそも、楽しくない、ということなんですよ。

           某所の某ルート

■ 参考:ボルトを打つべきでない場所

1)簡単にナチュラルプロテクションが取れる場所

2)頼りない露岩


2024/11/02

【お手本】文芸春秋社ライターの一村さんの記事

 ■ お手本記事

ロクスノも、これくらいは書いてほしいというお手本記事を発見しました。

こちらです。

https://number.bunshun.jp/articles/-/860934

■ 山男のルサンチマンの対象?

ギリギリボーイズは、私は自分が登山デビューしたときにはすでに有名だったので、

現れた

という感覚はなく、どこか遠くの、私のような一般クライマーとは関係のない、一流のクライマーが、地元の山梨で、人知れず世界的なクライミングの賞を受賞しているらしく、そして、

 「俺だって佐藤ユースケ」と思っている人が山の世界には一杯いるんだなぁ…

という感想でした。

佐藤さんを個人的に知っている人が、山梨には何人もいて、「俺一高」などと、俺だってほんとはすごいんだぜーな感じで、PRしてくる人が多かったためです。でも、山梨出身ではないので、「俺一高」の意味が分からなかったりして(笑)。

ちょっと前に近所のボクシングジムが見学歓迎!という張り紙があったので、そうか~上半身の強化にはボクシングもいいのかもなぁ…と思って、見学に行ってみたのですが…ジムのお兄さんが、「ご出身はどちらですか?え?熊本?一緒ですね!俺、○○高校なんです!」と言ったのですが…私のほうは、出身高校名は言えなくなりました…。

「クマタカなんです…(汗)」となるよなぁ…。同じ高校だったら言う意味ありますけど、別の学校だったら、上下差が生まれることになるので、言えないです。なんせ熊本高校はトップスクールなので、ほとんどの人より上って話になってしまい、それではお友達になるというより、疎遠になるって効果しか生まれません・・・。

ので、仲良くなる手段として破綻している高校名暴露作戦…そんな破綻した手段を出して、佐藤さんと同じなんだぞー俺だって!と言いたくなるような存在が、ギリギリボーイズなんだなぁ…というわけで、実力の差を理解する能力がない人からすると

んん?ギリギリボーイズの皆さんって、運が良かっただけで、有名になったの人たちなんですか?

と、こちらが聞き返したくなる感じでした。

私自身が、フリークライミングのグレードも分かるようになり、エイドで全国、Ⅳ級A1になってしまった事情も理解し、どこにも冒険がない、5.9よりもむしろ安全な5.12波状攻撃のレッドポインター登りだけの一般クライマーの様子が分かるようになって、ギリギリボーイズの方たちの業績が分かるようになりました。

苦言ですが、一般の大学山岳部男子も、せめて私が到達した程度のところまでは、分かるようになるまで頑張ってみたらどうでしょうか?

高校山岳部は硬派でも冬山は禁止だし、大学山岳部は斜陽、若手の社会人山岳会は、もはや主たる目的は出会いで、お嫁さんを見つけるために参加しているのかもしれませんが、せっかく山をやっているのに、冬の山は知りません、アイゼン何のことですか、クラックは手が痛いから嫌、カムは高いから嫌、アイスは寒いから嫌、沢は臭いから嫌、などでは、ほんとに山が好きなのかなーって思いますし、整備された登山道を歩くだけなら、別に仲間なんていなくても、できる活動なので、山岳会なんか入らずに、好きにキャンプでもしてくればいいのでは…と思ったりします。

せっかく趣味で登山やクライミングをしても、トップクライマーの業績の、何も判断できる力が付かないようでは…。

登山の価値すら、分からないのでは…。

そんなわけで、私は一般クライマーにすぎませんが、

 ギリギリボーイズが、登山界で、多くの山男たちの羨望を浴びる存在だ、

ということは、登山歴2年目とかのド素人さん時代から分かったわけです…。

しかし、最近、10年以上登ってきて、

 その羨望が、誤解に基づいている

ことが分かるようになりました。

古いクライマーも、若かったら、ギリギリボーイズのみなさんと、同じことをやれるかというと、全然やれないのです。だって、”フリークライミングはアルパインの基礎力です”、の”基礎力のレベル”が、”5.9→5.12”なんですよ。5.11だった時代ですら、とっくの昔。

5.11って御坂山岳会の先輩たちは挫折感を持って迎えているグレードみたいでした。当時の私にはまぶしいグレードで羨ましい、と思っていましたが、自分がその地位に近づいて今は気持ち分かります。

俺だって若けりゃできたと思っていると思いますが、若くても、誰でもできることではありませんよ。何年かはフリークライミングだけの修行にささげて、5.12が、まるで5.9のように登れなくてはならないんですから。

まぁ、今のジム上がりの若い人や大学山岳部は、ロープをまとめるのに、一苦労していますから、もちろん、そんなレベルの人(=新人や女性)と比べたら、昔のアルパインクライマーはすごいのですが。

でも、40年登ってきたら、1年目の人より優れているのは当然ですよね?

さて、一村さんのことは、そんなに重要人物とは知らず…。この記事で知りました。

以下、良いと思った文章の箇所を抜き出します。太字当方。


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彼はメディアに露出することをひどく嫌悪していたという。山で価値の高い成果を挙げると山岳雑誌等にレポートの提出を求められるのだが、パートナーが書くことはあっても一村が書くことはまずなかった。

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日本で一時期、この登山スタイルによる成果が「狂い咲いた」時期がある。狂い咲きという表現を使ったのは山岳ライター兼編集者の森山憲一だ。

「日本のアルパインクライミングって、'90年代はずっと停滞していたんです。凝り固まったタイプの登山家たちばっかりで。その状況で『ギリギリボーイズ』という20代のやつらが現れた。彼らは山を舐めるなと威張っていた古い気質の登山家たちがとても登れないような壁をバッコバッコ落としていったんです。'05年あたりから始まって、'12年、'13年ぐらいまでがピークだったかな。それは鮮烈でしたよ。最初の頃、彼らの中心にいたのが一村君と横山君だったんです」

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その前年から、横山は「冬壁」に取り組み始めていた。彼らが出てくる以前、クライミングと言えば、岩肌にいくつものボルトを打ち込み、ただ、真っ直ぐに登るというのが主流だった。後続する者も、そのルートを踏襲する。そこには横山が求めていたものはなかった。

「夏に登ったら、そんなにたいしたこともない壁も、冬になると雪とか氷でデロデロになる。下から壁を見上げたとき、氷と雪とクラック(岩の割れ目)をどうやってつなげば登れるかを考えるんですけど、僕にとってそれはパズル感覚に近い。年によって氷や雪が付く場所が変わるので、正解は毎年変わる。難しいし、怖いけど、それが楽しいんですよね」

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「山に入って、それからどこの壁を登るか決める。それがイッチー流。予習はほとんどしていかない。不確定要素が多ければ多いほど楽しいという考えなんです。あと、それまでは残置(のボルト)があったら僕も使っていたんですよ。けど、一村はボソッと『そんなの使わねーよ』って。あれは目から鱗でしたね。彼は本能的にこうすれば登山がもっとおもしろくなるということがわかっていたと思う」

「残置無視」。これは一村の代名詞でもあった。一村が書き残した数少ない署名記事、『ROCK&SNOW』の2006年6月号に掲載されたエッセイにはこんな言葉が記されていた。

〈ボルトラダー(ボルトが階段のように連なっているルート)をたどる行為ほどむなしいことはない。これはすでにクライミングではない〉

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横山は一村と組んだことで、2段、3段抜かしで階段を上がっているかのような感覚になっていた。

「ここまでできるんだ、ここまでやっていいんだということに気づかせてくれた。自分が解放されましたね。あれが僕のブレイクスルーでした」

 ここから若手クライマーたちの解放の連鎖が始まる。狂い咲きの季節がやってきたのだ。

 ただし、花の命は永遠ではない。咲いた花はいつか枯れる。あるいは、散る運命にあった。

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比喩が使われています。一般的には、女性に使われる比喩ですが…

アルパインクライミングは、一般的に若いときにしか体力的な問題で出来ないです。

それは私はスタートしてすぐに理解したので、フリークライミングのほうに来たんですけど…。

老後は、岩場でお茶を濁して過ごすのが一般的な山やの老後なので…山やの老後は早く、50代はもう老後です(笑)。私は38代で山をスタート、43歳でクライミングをスタートしているので、老後からスタートしたと同じことですけど。フリークライミングで、つまりRPで頑張るっていう方法論が全然好きになれないです。どこに冒険があるの?ただ暗記で頑張るだけのクライミングなら、読図の山で野山を駆けずり回っているのが好きです。

この中村計さんというライターさんに、負けないよう、ロクスノライターも頑張ってください。

登山家でもクライマーでもない人がこれだけ書けるのですから、クライマーならもっと良くクライミングの価値を拾った良い記事が書けるはずですよね。

雪山2年目で行った燕岳からの槍 山岳会?入っていませんよ、小屋がある山に行くのに会はいらない

【レベル低下】ロクスノ、文芸春秋から盗作? もうネット版でいいのでは?

 ■ クライミングネット記事発見

倉上さんの話をしたら、ついで、でこんな記事を発見した。

クライミングネットにも謝罪が出ていた。

https://www.climbing-net.com/news/rocksnow105/

ちなみにロクスノが、山の内容を判別するのに際して地に堕ちている、と言ったのは私だけではないです。

https://note.com/tomahawkski/n/nbbe0a1b5f61e

他にも年配の方の嘆きを、何度かネットで拝見したことがあります。

■ もう年2回とかでいいのでは?

ロクスノの前身、岩と雪も、廃刊になったんだし、印刷代の高い紙面を辞めて、フリーファンくらいの同人誌的な安普請の体裁にデグレードし、内容だけをトップクライマーの一流のクライミング報告や、記録、初心者向けのボルト知識、など、真に

 実用向き

に変えたらどうですかね? 今のロクスノは、スポーツクライミングの話題ばかりなのに、小さな岩場のトポが載るので、9割紙面がいらないのに、買わないといけない、という”買わされ感”があるし、小川山や瑞牆と言った有力な岩場のトポは、別にトポとして確立しており、一冊4,5千円の高価格。

海外クライマーや、インドアジム出身のクライマーを多く迎え入れたい岩場は、個別トポという時代に入っていくとすると、ロクスノにトポが載るから買う、というのはなくなっていくでしょう…

紙で出す体力がない岩場…例:九州…ローカルクライマーは、みんな知っているインターネットサイトが無料運用されており、無料で十分いいトポが配布できるのだし。

全国版のロクスノで、トポを公開してしまうと、むしろ、地元以外のクライマーが、域外から来てしまい、そのせいで、路駐などのアクセス問題が起きて、地元のクライマーですら登攀禁止にされてしまう懸念があり、公開には躊躇せざるをえません。

追悼記事みたいな高度な文章だけでなく、その人の業績の意味を、文字として称え与える文章は、文章の修行をきちんと行った、それなりの人でないと書けないのに、山好きなら誰でもOKな、感じの採用方針だと、そういう人来ます?来ません。

(ちなみに私はライター教育をすでに受けていますが、一文字1円のネットライティングの仕事など受ける気にすらなれません。プロにタダ働きを依頼するようなもんです。英語や図書館の仕事もそうです。皆がプロにタダ働きを要求してきて困ります。初級の雪山なんて勝手にいってきてから、同じレベルまで登ってきてから、立候補してきてください)

今の紙面の作りは、その紙面を作る人の平均的知性を表現していることに帰結としてなると思いますが… 結局、紙面があおっている記事が、

 名誉欲一辺倒

なので、クライミングや先鋭的登山というものがそういうものか、としか読者は思えなくなる。

FBをパラパラしていると、非常に斬新なノットなど、へぇ~というのが出てきますが、ロクスノは、海外の情報などは、クロニクル止まりで、技術情報は入ってこない。

奥村さんやユージさんの記事が出るので良い記事だなぁと思って、それらに関しては買うようにしていますが、残りの記事、見るところないんだよなぁとか思って、クライミングジムで出来れば読みたい…です。一般の書店には、おいていないから立ち読みもできないし。1400円って高すぎて買えない。

だれかが、全号のマイナーな岩場のトポをすべてまとめた冊子でも作ってくれれば、売れそうです(笑)。

岩と雪が廃刊になったのと同じで、ロクスノも広告の泉の中に、役立つ情報は希釈されて、ほんの一滴みたいな感じだし、精鋭クライマーの自己顕示欲発露の場ではあっても、一般クライマーがクライミングライフをエンジョイする目的は、とんと無視されている紙面なので、結局、募金みたいな気分になる。ので、貧乏クライマーが多いので、どんどん誰も買わずにジムで読んで、一応満足、ということになるよなぁ。

読者の声も充実していないしなぁ…。

以前、古い岳人を読み漁ったことがあるが…とっても楽しい紙面だった。読者の山ライフや装備などをいろいろ紹介しており、同人誌的で洗練もされていないが、楽しい紙面だった。

結局、全部の責めを人材不足に帰結しようとする言い訳が昨今の日本では常套句化しているようだが…

ほんとなんかね?

人口減って言っても、まだ1億くらいいるんですけど?

若い奴、肉体労働みたいな苦役はしない、けど、コーヒーロースターになりたい人は、わんさかいる。余っています。

だから、クライミングで注目されることが正当化されると、それがなんら、経済活動を伴わなくても、社会から認められるようなことになってしまい、身を持ち崩す人も出てしまいます。

なんせ、戦後70年、日本の家庭は父親不在なのです。男性たちは、ほとんどママボーイに育ってしまい、帰結としては、注目が気持ち良いからやる、注目されないことはやらない、みたいなことになると、グレード一点豪華主義ならましな方で、何でもいいから注目されたい=チッピングという悪の華すら咲いてしまいます。

つまり、本来ナルシシズムが開花すべきでない山の世界で、ナルナルしただけの人を雑誌が持ち上げてしまう結果になっている。

その間に日本クライミングは劣化の一途をたどって、猫も杓子も5段を何本登ったか、みたいなことになっていても、瞬間芸の話で、終わってしまいます… まぁ5段なら瞬間芸でも許すけど、5.12でそれやっていたら、もう何もやっていないのと変わらない劣化です。

冒険を求めて、海外放浪する若者も減ったけど、冒険じゃなくて、切羽詰まった事情…海外でしか仕事が見つけられなかった氷河期世代の私に言わせれば…、楽で簡単に稼げる、ってのを、若い人みんなが目指しすぎなだけにしか思えなかったりします。

もう、どこにもリスクも冒険もないことを、高難易度でカモフラージュしている。

■ もう、インターネットで記事配信するのがいいのでは?

クライミングも、一枚岩ではない。

インドアクライミングの人の関心と、アウトドアクライマーの関心は全く別だ。

トップクライマーなら、ライバルの動向が気になり、トップクライマーの記事を読むだろうが、一般クライマーには、トップクライマーの動向はあんまり自身に関係はなく、対岸の火事状態というか、結構どうでもいい話題だ。

それより、基本的なクライミング指南、先輩代わりみたいな紙面が全然足りていないので、新人に渡せる技術要素をまとめた冊子がない。せめて、新人が入る春には、正しいマルチピッチの登り方を指南してほしい。

そもそも、自己確保で登る技を身に着けずに、セカンドでお願いしまーす、なんてありえないのは、リスク管理を全く教えていないから、だ。

私はクライミングはへっぽこで登れなかったが、初めてのフリークライミングの時ですら、登れなくなっても、自己確保でフォローはできたぞ?

たぶん、今ではクライミングをどう教えるか?ということが関心になっている人のほうが多いんじゃないか?と思う。

地権者との折衝など、クライミングの肝と言えるような活動はどうしたらいいのか?みたいなところから、謎のベールになっている。

それ開拓だーとやっていたころ(クライミング1.0期)と、今では全然違う事態になっているのである。

その違う時代も過ぎて、今では、2.0ではなく、3.0時代なので、ウェブとYoutubeでロクスノは配信したらいいんじゃないの?と思うけどなぁ…

なら、月刊、とか 季刊、とか、区切りは要らなくなる。ある期間に出た記事の自分の好みのところだけを印刷できるオンデマンド印刷なんかやれば流行るのではないだろうか?

それぞれのクライミングに対しての関心が異なるのであるからにして。



【クライミング心理学】フリークライマーにセルフコンパッションを

”もっと、もっと”のグレード追っかけフリークライミングには、あんまりどころか、全然そそられなかったんだよなぁ…

そして、今では、”完全に避けている”。

もう、これがガン細胞だと発覚した、みたいな感じかなぁ…

なんで、私が、山好きになったか?というと…このような理由からです。

1)人間がしゃちほこばって頑張っても、山のほうがもともと偉大だし、強いから

2)1のことを理解した結果、人間は謙虚にならざるを得ない、から

3)山(自然)は、人をそもそも区別しないから

4)その結果、平等に”結果”がもたらされるから。悪因悪果、善因善果

5)その結果、真実の実力が試されるから。真の自分を磨くことができるから。

6)その結果、山の実力には嘘がないから。

7)その結果、真の自信=自然農でいうところの大安心が身につくから。

なんだけどなぁ…。九州時代はつらかった。

嘘と虚構で出来たアルパインクライミングが、一体どのようにして、作られるのか?という機序を知ることになった…つまり、エイドクライミングというズルが偽の実力や自信を作り、日本全国、どのルートを登っても、四級A1となった。(その結果、クライマーは、困ったらエイドすればいいだけだ、と傲慢になったのだろう…)

そして、ボルト連打というのは、マクドでハンバーガーとシェイクで太りまくって糖尿病になった、みたいな感じだ。つまり、初登の名誉欲という欲望にまみれた結果、起ることなのだ。

エイドでしか登れないなら、いくら登りたくても(名誉が欲しくても)、登らずに後世に置いておくのが良いと思う。結局のところ、そこは将来フリー化され、そして、ボルトの位置やルートの選択も、より洗練されたムーブが選ばれ、最終的にはより洗練されたフリーのルートとして確立するのだ。

つまり、エイド→フリー化→洗練されたフリールートという流れは、絵画に例えると、写真を撮る→ラフスケッチ→名作、みたいな流れで、そもそも写真に撮る段階で、駄作、と分かるようなルートが、現代では未踏として残されているだけだ。特に登山大系に載っているところ。だから、

落穂ひろい

として、昔から揶揄されているのだから…。今は時代の試練を経て、多くのルートが、ラフから名作への一歩を踏み出したい、という時点にいる。それを阻止しようとしているのが、ラフを手放さない著作権主張者みたいな感じだなぁ、と思う。

そして、次に起こっているのが、5.12波状攻撃登りで、つまり、何日もかけて1本でも5.12が登れたら、5.12クライマーです!っていう話。これは、ケーキの土台は端折って、トップのイチゴだけを食べるような話だ。そして、ケーキ全体を食べてます、って言うけれど、実は全然、ケーキの味は知らないのだ。

…という実態を知ることになった九州での山の経験だった。

付け焼刃と金メッキで出来ていた…

おまえらの人間のメッキもぐるっと丸ごと剥がれて、お見通しだぞ!と言いたくなったよなぁ…

終わってせいせいした!

■ 瑞牆

友人のタイ人のクライマーが瑞牆に来たので、歴史的な経緯を教えてやろうと思ったが、分からないかもしれないなぁ…。

あの瑞牆のトポの書き方では…。

歴史も何もない、アメリカの国を模倣したトポになっているからなぁ…

こちらは、金峰・瑞牆・小川山エリアの私の記録の一つだが…

御岳新道という古い古道からのアプローチだと、金峰山山頂に行くのに丸二日、人によっては3日かかる。

https://stps2snwmt.blogspot.com/2013/03/blog-post_3494.html


このエリアでは、読図の山もやったし、雪もやったし、沢もやったし、アイスも登った、ロングルートのラッセル三昧の金峰山もこなした。

そこで、つまり、こうした金峰山エリアへの愛‥‥段階的なステップアップがあって、故・吉田和正さんと登った昇仙峡のクライミングが、意味を持つのである。











故・吉田さんとのクライミングは、ケーキのイチゴである。

一つの山のエリアを愛する、というのは、そういう縦糸を紡ぐことであり、100名山やワールドツアーというような、スタンプラリーとは異なる。もちろん、他の山、他の岩場を知ることで、ホームの山、ホームの岩場の価値も分かるようになるから、どちらもいるが、深く知るということを捨て去っているのが、グレード一点豪華主義クライマーたちだ。

その時どきで、ふさわしい山というのが、そのときどきに与えられることに、喜びと、運命の不思議さを感じながら、登るのが山だ。

みんなの山は、なんでそうなっていないのかなぁ…それが不思議。

たぶん、そもそも、生きている土台が、何か全く違うところに基づいているのだろう。

■ 山梨時代は一体何に守られていたのか?

私は、2009年以降に山梨に来たので、クライミング史をリアルタイムで生きていない。

だから、全くその嘘と虚構を知らずに済んでいた、というのが山梨時代の真実なのでしょう。

でも、さ~ 嘘と虚構で固めて賞賛を得ても、ですよ?

そのことは自分にはバレているわけで、そんなんで自信になるんかいな?

■ そんな自信のない君たちを救いたいよ?

これは、セルフコンパッションのクラスの主催者からのお知らせだ。

ーーーーーーーーーーーーーー 中尾さんのFBよりーーーーーー
<セルフコンパッションを育む8週間 0回目 オープニング>

自分らしく生きるためには、休み方を学ぶ必要がある。
私たちは教育やしつけの中で、自分に厳しくする方法ばかり教わってきた。
もっと頑張れ!もっとできるだろ!大丈夫、お前ならできる!
という励ましや声援を受けて育った私たちは、自分自身に対しても同じように接する。
これを自己奮励という。
これがダメなわけでも、悪いわけでもない。
自己奮励はパワーを生み出し、空を飛ぶための翼になる。
これがパワーの翼。
だけれども、鳥はずっと飛び続けることができない。
必ずどこかに止まって休む必要がある。
自分らしさの羅針盤を合わせて、推進力を養う。
ここをラブの止まり木という。

私たちはそのラブの止まり木を学んでこなかった。

頑張ること、忙しいこと、困難に立ち向かうことばかりを良いことと教えられてきたから
心が、身体が悲鳴をあげるまで休むことをしてこなかった。
だから、いつも苦しさが常に隣にいた。

セルフコンパッションは自分を甘やかすわけではない。自分勝手に振る舞うわけでもない。
自分らしく生きるために必要なエネルギーを養い、自分らしさの羅針盤の針を合わせてくれる。
このラブの止まり木を学び、使いこなすことができれば
心や身体がダメになる前に、休み、またパワーの翼で飛び立てる。

また8週間を共に旅する仲間に出逢えた。
自分自身が、仲間たちがどんな体験を通してセルフコンパッションを育んでいくのか。
それが楽しみでならない。

今回はオープニングということで簡単なワークの実践と説明だけだったのに
多くの人が共感の世界に引き込まれていました。
ほんと不思議な時間がただただ流れていく。

ネガティブな経験を無かったことにしたり、隠したり、抑圧したりせずに
ただただ、あるがままにそこにあることを認めてあげる。

たったそれだけで、何も解決はしないのだけれども、心が満たされて余裕が生まれる。
場が和む。
たった5分でも、30分でも良い。

今まで外側ばかりに向けていた意識を、優しく自分自身に向けてあげると思ってもいなかった宝物に出会える。
奇跡がはじまる。

ほんとうに共感は心の護心術。
仲間たちとともにゆっくりじっくり学んでいきたいと思います♪
ーーーーーーーーーーーーー引用終わりーーーーーーー

休み方を知らないと、強制終了が訪れます。

一つは鬱。一つは死、です。

私は倉上慶大さんは、ラブの止まり木を学ばなかったために死んだのだと思うんですよね…

後でどんな山に行く予定だったのか分かったんだが…

https://www.climbing-net.com/news/ryushin_20240928/

心臓悪い人に高緯度の山って…。そりゃハンデにさらにハンデをつけ足すような山だと思わなかったのだろうか…。どういう経緯でグリーンランドだったのかは知る由もないが。

もっともっと…

5.14という高難度で、RやXを登っても、もっと上を目指せと、許されず、もっと、もっとと要求され続ける…ということの

 絶望感


これと同じものが、私が鬱に陥るときの絶望感なんだが…

これは、みんなには共感できない部分なんだろうか?

まだ10代なら、自分はまだまだ成長期にある実感があって、5.15でも、5.16でも登れそうな気がしているのなら、絶望もしないかもしれないが…

これは、バレエでも見た光景だ。3歳から踊りはじめ、親や先生の期待をいっぱい受け、やれ、三羽の白鳥だ、今度はオデットだ、次はオディールだ、留学だとなっても、大体みんな18歳でやめます。エトワールにはなれなかった、から…。そして、二度とバレエに戻ってこない… 深く傷ついたからです。お前は才能がない奴だと。あんなに大好きだったバレエなのに…。

でも、大人からスタートしたバレエダンサーなら、最初から競争のスタートラインにすら立てていないので、全く無関係に話は進んでいきます。

私は19歳で駅前の小さなバレエスタジオからバレエを始め、20年続けました。途中、アメリカでもクラスを取ったし、メルボルンでもクラスを取りました。本場おフランスには初期のころに行って、オペラ座でバレエ鑑賞し、最盛期でバレエレッスンは週4,5クラス取っていたので、本職のバレエダンサー並み(毎日)とはいかなくても、ダンサーみたいな生き方でした。そんな生活をしているOLさんは大阪には一杯います。福岡にもいっぱいいました。

大阪ではバレエスタジオミューズの先生だったので、その先生の名前を出すと、東京でもスターダンスバレエ団の男性の先生が良くしてくれ、福岡でも、ああ、ミューズの人なの~というわけで良くしてくれ、最近は、誰が先生か?とも聞かれず、プロでヨーロッパで踊ってきた先生からも、分かってるね、扱いでした。14年ぶりにレッスン受けましたが。

先生たちの様子から、内輪。また、いつでもおいで~状態です。初心者の人だと、もう~分かってないなーってなります。今コンテのクラス、探していますが…

バレエとクライミング。クライミング界では、普通に、普通の人が、エトワールを降りて、自分の等身大のクライミング人生を生きることがなんかできていないような?

それは、クライミングがマネタイズできないからではないか?と思いますが…。だって、スポンサーされても、スポンサー本人も何で収入源にするんです?

やっぱりクライミングを教えたり、ジムを運営したり、と、自らクライマーが工夫して、何かマネタイズしないといけないのでは?

ちなみにバレエ界では、お教室運営が基本的には、王道です。そこから、また強い選手が育っていけば、指導者としての名声が待っています。

しかし、そのせいで犠牲になっているのは子供で、早すぎるコンクール出場で体をダメにしてしまうために、肝心の18歳で、他国のダンサーとの競争に負けてしまうっていうのが、日本の規定路線です。

日本人は早期教育に詰め込みすぎるのです。ほとんど親とか先生とかの執念みたいになっています。これでは国内競争に勝てても、国際競争に勝てない。

思えば、我が母も、幼稚園お受験、小学校お受験、中学校お受験、と私に期待だけはよせたくせに塾には行ったことがないのでしたが…ほんと塾なんて行かなくてよかった☆ 

いっていれば、自分で考える、という最大のギフトは得られなかったでしょう。

たぶん、ユージさんも、倉上さんも、若い間に海外に出て、日本型の詰め込み教育から逃れたことが勝因なのではないかと思います。

才能はつぶすのではなく、育成しましょう。




2024/10/31

【技術情報】トップクライマーによる、前衛アルパインクライミング情報が聞けます!

■ アルパインクライミングの話を聞こう!

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海外の山で活躍するアルパインクライマーたちの活動を紹介する「第2回アルパインクライミング懇談会」が2024年11月26日(火)に東京・錦糸町およびウェブ配信で開催

ーーーーーーーー

というお知らせが来ました☆ 現地にいなくても、ネット参加可能。

 https://www.climbing-net.com/news/jmsca_alpine_2024_20241030/

みなさん、出ましょう☆

■ 伊藤さんの思い出

伊藤さんとお会いしたのは、荒船のアイスにドはまりしていたころでした…。

基本的にクライミングの習得って、

1)テクニカル要素を習得してしまったら、

2)次は長くしていく

のですが、湯川のアイスはみな短いので、習得後、私は4級で長くしていく必要がありました。

それで出てきたのが、4級の荒船山相沢大滝。長くて大きな滝、大滝です。4級なので、基本的に、技術的には初心者でも登れますが、まぁ、安全にリードするとなると別ですね。

4級の技術課題は、ムーブではありません。

・もろそうなアイスをたたかない(含、登らない判断)

・叩き壊して進路を破壊しない

・スクリューを打ちこむべき氷を適切に判断できる

・気温の上昇、壁面、太陽光など気象条件を見極められる (含、登らない判断)

・適切なビレイができる

などです。細かく言えば、もっと他にたくさんあります。

別にムーブは、誰でもできるような簡単なものです。4級と言うグレードがそのように定義されています。なので、登れたこと自体が自慢になる、という世界ではありません。

■ 現代の主流はウィル様登り

ただ、アイスのムーブに関して言えば、古い登りは、正対×ひきつけ 登り。可能なら、この段階、つまり4級で、ウィル様登りを習得したほうがいいです。ダイアゴナル、つまり、体を斜めに使えたほうが5級になった時、楽ですし、6級になれば、それしかないです。

余談になりますが、フリークライミングから入ったアイスクライマーは、4級が登れず、6級が得意です。これは、岩でスラブが登れず、オーバーハングが得意なのと同じです。

私は4級は、スタートした元年にすら、リードしていましたし、登れていましたが、チャレンジな課題を登る予定が先々あるなら、バラエティがあるアイスに接したほうが良いです。一か所に詳しくなること(ホームグランドを持つこと)も大事だが、様々な条件の氷に接することも大事、ということですね。”氷の見極め”が大事だから、です。そこが、安全か、安全でないかを決める要素です。

成長方法を簡単にまとめると、

人工氷壁→三つ峠→醤油樽→小滝→大滝→湯川→荒船 みたいな順番かな?途中に初級のルートを挟みましょう。

私は初級ルートとしては、広河原沢左俣に連れて行ってもらった後、同レベルの仲間で硫黄岳を詰めるジョーゴ沢に行き(自分がリーダー)、その次は、自分のリードで後輩を連れて、峰の松目沢に行っています(オールリード)。

私を羨ましがる人のやっかみが心配なので、念のため言っておきますが、アイスの師匠に出会ったのは、自分で小滝まで自力完結でき、峰の松目沢リードくらいは、自分で終わってからです。どうも、全部おんぶにだっこで連れて行ってもらってイイなと思うらしいんですよねぇ‥ そんなこと、起るはずないでしょ。

■ズルしないのが大事

その際ですが、GPSで入渓点を探るような”ズル”をするようでは、沢登りに差し戻しです。

ちゃんと、紙の地図を見て、〇〇から数えて2本目の沢…などと読図ができるような状態になり、地形を見る目も、寒さで時間的余裕が緊迫している冬ではなく、ちゃんとゆとりがある夏に、沢に行ってから行きました。

つまり、アイスのルートというのは、沢登りが済ませた人の、ご褒美、ということです。

その前に沢登りで、ひと夏をささげ、その夏は20本以上の沢山行を毎週のように、行っています。1本、2本、誰かに連れられて、沢に行っても、読図のあれやこれやは、身につかないと思います。(これは言葉の端に現れます。赤布を追っているような山をしてはいけません。)

当方のアイスクライミングの成長記録はこちらです。

https://iceclmb.blogspot.com/

さて、そのような何段階をものステップを経て、晴れて迎えた荒船時代…。

■ 華やかになった

その最後を彩ってくれたのが、伊藤仰二さんというトップクライマーでした。

伊藤さんは、師匠の飲み会に来てくれたので、私は大慌てで、知り合いの5.13男性クライマー全員に声をかけたのですが… みんな、ビビってきませんでした…(汗)。

私みたいな成人から山をスタートした人、しかも女性が、伊藤さんにあっても何を質問したらいいんだか…想像もつかない、と思っていました。(実際、その通りだった)

で、アイスクライミングにも来てくれたのですが…えー、荒船の大滝ですいません、というか…4級のアイスなんて、伊藤さんにとっては退屈なんではないか?と思い、もっと難しいラインを、と水を向けると?

「〇〇さん、私に何をさせようとしているんですか?」と…。

やっぱりちゃんとしている人は、変に粋がって難しいライン…=強点を行こうとかしない、確実堅実な登りでした。

その後、お隣のマルチに行ったのですが、伊藤さんペアはなかなか降りてこない…なんかトラブった?

私はその隣では、垂直の5級を初リードして、満足でした。短い5級です。氷が硬かったので、プロテクション面では、安心なんだけど、フィジカル面ではパワーが必要で、それが私は欠点であるので、ビレイしていた師匠の青ちゃんは寿命が短くなったみたいでした。すいません。

女性はやっぱり上半身が弱いです。最近、筋トレでラットプルダウンしているんですが、広背筋使う前に首が疲れてしまい、全然ダメ。ダンベルを持ち上げるやつも、たったの3㎏でふらついているという、よわよわ具合です。なので、私に6級のリードはないな…と自覚中ですが…まぁ5級までは体を戻さねば!とがんばっています。

さて、話がそれましたが…

伊藤さんはこのような、とても気さくなアルパイントップクライマーです。

アニキにいろいろ質問して、若いクライマーは、世界の山を目指しましょう☆

■ アックスで登るクラック

伊藤さんがプレゼントしてくれたもの、としては、私にとっては

1)伊藤さんはセルフを取る=軽いクライマーにはビレイ時にセルフは必至

2)アックスで登るクラック 

3)荒船昇天

の3つがありました。

私はそれまで、自分が軽くて小さいことに負い目を感じており、ビレイは、積極的に出来ませんでした。なんせ自分がぶっ飛んで、アイスに激突した、っていうのが、自立したアイスクライミング1本目の経験で、相手は80kgくらいありそうな男性でした。

その男性も初心者だったと思うので、その様子は、石田さんというガイドさんが、”それとなく” 危険予知してくれ、守ってくれたような恰好でした…。

その後、私はアイスクライミングのビレイが自分の核心だと心得、しばらくビレイのことばかりを考えて過ごしました。それで保科ガイドのクライミングに行き、リードのビレイを初体験させてもらったほどです。(しかし、何も教えてはくれなかった)

というのは、アイスクライミングでは、フリークライミングの外岩の時のように、

 直下には立てない

からです。そこには打ち砕かれた氷のかけらが落ちてきます。したがって、離れなくてはなりませんが、離れすぎてもリスク…。ロープが出ないとクライマーは登れませんし。

というので、立ち位置の研究。

そして、ビレイとビレイ器、ロープの相性、ロープのメンテナンスなどのワンセットで安全は成り立つものです。

■リスク管理は危険予知

リスク管理に無関心な人は、ビレイがいい加減なだけでなく、ビレイ器とロープの相性など考えたこともなく、ロープもアイス専用ではなかったりします。

専用にしないと毛羽立ちで凍り付いて、すべり、握っても、滑ってロープが出てしまいますよ?そして、登った後はコーティング剤を再度塗布して、ロープをメンテします。

こうしたことは師匠を見て、盗んで学びました。すぐにコーティング剤を買いにホームセンターに行きました。

こうしたことは言葉に出して、「こうしなさい」と言われたことはないです。たぶん、近年男子ができないのはここです。見て盗むということです。

というような様々な要素がすべてクリアされて、安全というものは積み上げられています。

■ なぜアックスでクラックなのか?

荒船のアイスでは、アックスで登るクラックを経験し、アイスと岩のミックスへ片足を突っ込みました。

私は6級にTRしに行くのは、すでにほかの人の手を借りずに、自分で行ける場所があり、6級も直上の氷柱は上手に登っており、誰かが動画を取ってくれたほどでした。

しかし、これを長くしていくというのが私のアイスクライミングにあるか?というとないでしょうし…長い6級(=パワー)より、岩とアイスのミックスと言うような悪さに対応できる力をつけるほうが、ルート志向の私のようなクライマーにとっては有益です。

自分の山で、穴が開いた氷瀑で下で水がジャンジャン流れているようなのに、もうすでに遭遇していましたし、そういうのを楽しい、と思うタイプなのです…

というわけで、易しいけれど危険な要素があるルート に行くためには、難しい&危険な要素があるというルートをゲレンデでは経験してギリギリに迫って、自分の限界はどこかを知る必要があり、それがアックスで登るクラックでした。これ、めっちゃ落ちましたけど、楽しいクライミングでした。

その結実で出かけたのが、荒船昇天。4Pのマルチです。セカンド。青ちゃんの復習山行のお手伝いガールです。2P目とかはただのアイスだったので、私でもリードできるかもしれませんでした。未知のルートはリードしていいかどうか?自己判断が付かない感じでした。2度目なら、まぁいいでしょう。

ここは、4P目の落ち口が悪かったそうです。私が行ったときは悪くなかったので、そこまで大変に感じず。アイスにせよ、アルパインのロックにせよ、その日のコンディションで難易度というのは大きく揺らぎます。ので、私が行ったから簡単だ、と思うのは早計です。

男性クライマーってどうしても、その発想から逃れられないみたいなんですよねぇ…。

でも、ロープ屈曲して、流れなくなり、自分で自分が登れないようにしているような段階の人って、フィジカル的に難しいのや、テクニカル的に難しいのに挑戦するのではなく、易しいルートで、ロープの流れをしっかり作れるようになる、っていうのが、その人に妥当な技術課題だと思います。

技術課題を克服せず、フィジカルの強度だけをあげて行って、

 身体エネルギーを発散したい人に向いているのは、ボルダリング

です。技術不要なので。今のクライミング界は、フィジカルの難易度を上げることだけがクライミングのすべてだ、という短視眼に陥っています。

高難度アルパインは、フィジカルの強さは、ただの基礎力。体力は、

 ・40㎏担げて歩きが遅くならず、

 ・5.12が、レッドポイントではなく、すいすいと5.9みたいに登れる力

が、

前提

です。そのフィジカルのさらに前提に

 ・確実なロープワーク

があります。誰ですか?ロープの計算もできない人は? 

そして、この2点が揃った後で、その上に、

 ・悪いところに対応する力(テクニカル)

 ・度胸

が来ます。度胸だけで、賞賛されると思ったら、大間違いです。それは九州だけの出来事ですよ。




2024/10/29

【技術資料】結び変え

 この動画は今まで見た結び変えの教育資料の中では一番分かりやすいです。

https://www.facebook.com/share/r/zfi23U6mMmPw5EpV/

2024/10/27

【アブナイ人の見ぬき方】山岳会に所属して新人教育をきちんと受けていない場合が抜け道化している

 ■ 山岳会に所属していても、新人教育をきちんと受けているかどうか?は、相手の人格次第

これまでの経験を総合してみると、

 リスクをきちんと見れるようになっているかどうか?

は、山岳会に入っていない人のほうがきちんとしており、山岳会に入っている人は、全くダメ、ってケースの方が多かった。

特に山梨〇パインクラブの所属の人は、特にそうだった…

1)5.11がジムで登れるからバットレス4尾根

2)白亜スラブ 

福岡〇の会も、もう新人教育がこなせなくなっている会のようだったし、ピ〇クルはもともとが助け合い前提なので、間違った知識が間違ったまま伝播していそうだったし、雪訓なしの冬山合宿なんてやっているからには、素人雪山から脱するのは無理だと思えた。

私はピッケルが必要な山にステップアップするニーズが出てきたとき、ピッケルを使いこなす目的で、各所を訪ね歩いたら、雪訓に至ったが、彼らはそうならない…。どこで思考回路がずれているのだろうか?世の中の人たちがみな、ピッケルを実際には使えもしないで、雪の山に登っているとでも思っているのだろうか?道具って持っているだけでは意味がなく、使いこなせないといけないんですよ?

山岳会の所属、非所属の問題は、

 山岳会所属が抜け道化

することである。

なんせ、会に入っているから大丈夫なんじゃないの?と誰しもが思うわけなのです。

大丈夫という前提で仮免許が渡される。

ところが、試験を受けずにずっと仮免で路上に出ているわけで、他の人が行った座学がないので、とんでもない誤解をしたまま、10年も登り続けることになる…という事例が

 白亜スラブ

の登攀でした。

私も、以上のことが勉強になりました。

相手がきちんとリスクを管理できているか?は、観察力で分かります。

周囲で起きている危険行為にそもそも気が付いていない

= 危険予知お留守

= リスク管理お留守

です。


2024/10/26

【フレッド・ベッキー化】生き残る為のゴールド投資

■ 本当に生き残り、が大事になってくる現在の市場

新NISA入っている人は、SPDR1326 のゴールドETFに年末までは入れておくのが安全資産かもしれません。

比率は40%までOKだそうです。一般的には10%なのですが、今回は上げたほうがいいかもしれません。印刷できない資産を持つのが大事だそうです。


■ 今金融市場で起きていること… アメリカが破産する?

アメリカの債務超過がすごい…35兆ドルでしたっけね? この石原さんの動画以外でも、コロナ後の債務超過すごいっていう話…

友人のイタリア系オーストラリア人と去年、「世界情勢がおかしい…」という話をしました。

彼わざわざシンガポールから飛んできてくれたんですよねぇ… 彼の考えを伝えるために。

彼は各国にソフトウェアのメンテや指導で出ることが多かったので、各国の事情を良く見ている、ということがありました。ここ20年来の友人です。

色々な話をしたのですが、米国の破産についての話。超・債務超過。

ロシアが保有していた米国債券は、勝手に差し押さえられて、ウクライナ復興支援金に使われることが米国議会で決まっていましたよねぇ… 

人の金を勝手に使い道を決めるんだ、ということが、他国に知れ渡り=米国債券売り加速=

ドルの信頼はどこへ?

ということになっているので、通常、株高の時はゴールドは下がるのに上がっているという事態です…。

中国はとっとと米国債券は売り払いました…私も債権に入れていますが、解除してゴールドへ移そうと思います。

高いとか安いではない…という言葉が印象的です。

2024/10/25

【主張】考えていないからみんな死んでる。自己陶酔に現実逃避している場合ではない!

■ 第三次世界大戦、勃発の危機について

ウクライナ戦争がスタートしたとき、まぁ、誰でも分かるはずだと思うが、これはアメリカが仕掛けた代理戦争だと思った。

日本国民の有権者は、自分たちを率いるエリートが、全くエリートして、知識階級としての役割を担っていないことに気が付いても、もはや、社会は、DSの支配体制にあり、どうすることもできない…というお先真っ暗感がある。

これは、九州で財界(経済界)や行政の実態を知って、さらに強化された。議員にも知り合いがいるが、善意はあっても、羊、つまり無能、だ。

しかし、

コロナパンデミックがプランデミックだったことが明らかになり、
マスメディアがマスゴミと揶揄されるようになって、

徐々に正しい情報がもたらされるようになると、政治家にも新たに政治に参戦しようという人達も出てきた。(吉野先生、うつみん、参政党

日本は今、結構ヤバイ… 選挙より、ヤバイこと。

1)台湾有事

ウクライナ飛び火で北朝鮮 → 台湾有事=日本有事

もう沖縄諸島の人は、念のために、避難しておいた方がいいんじゃないか?って感じだけどなぁ…

2)ホルムズ海峡 封鎖

もし封鎖されたら、日本に石油は入らなくなる。日本に入る石油の97%は、ホルムズ海峡経由。

イギリスではすでに電力は配給制になるそう… 

ということで日本ヤバイ感あるが、ニュースではそんなことは出てこないが、一般ニュースで戦争の話題が上っている…。解析したら、こうなるよなぁ、という感じだ。

対策で、ポータブル電源を購入した。

ちなみに、食料自給は、早く食べれる野菜でも、最低3カ月はかかります。一人前に自給できるスキルゲットに3年くらいかかる。

3)アメリカ大統領選は、イーロンマスクvsゲイツの戦い

トランプvsカマラではなく、イーロンマスクvsゲイツの戦いであり、

  DSを打倒するかどうかの歴史の転換点

である。

日本の自民党政権は、DSに首根っこを押さえらえている。

日本の株価って、新NISAをしている人には、大問題だと思いますが、米国の大統領選の行方次第な感じです。利益はこまめに確定しましょう。年末までは、ゴールドへ入れましょう(1326)。

不案内な人は、大統領選の行方が決まって、大暴落が起きたのちに入れましょう。

もちろん、日本の一般庶民にとっては、トランプ政権が勝たないと、戦争は終わらず、私たちの国税は、ウクライナ支援などという自国の利益と全く関係ないところにつぎ込まれ、国民はいつまでたっても豊かになれない=アメリカの属国扱いだから…を免れないでしょう。

トランプ政権が勝てば、日本は独立国となることを促されるでしょう。…ということで、日本の将来にとってポジティブな影響があるのはトランプ政権側の勝利です。

独立国になるということは、核を保有しないと、やられるという意味です。

4)ケムトレイル

どうも、ハリケーンなどの気象災害がケムトレイルによる気象操作ではないかという疑いもある。

日本の台風、地震なども疑わしいです。

5)中国とロシア経済 Bricsの台頭

Brics諸国とは日本は中立的な立場で、経済協力をする方が、属国扱いを免れそうです。

トラベリングクライマーとして、働きに行くならBricsに行くほうがいいのかもしれません。

6) メディア支配

独自メディアを持つということが大事と中国は理解している。

■ 当方の情報源リスト

1)大井幸子 金融情報 
2)エミン・ユルマズ 金融情報 
3)ここみチャンネル 中東・世界情勢
4)伊藤貫  アメリカ政治基本情報
5)BOGDAN in Ukrain ウクライナ情勢
6)及川幸久 日本政治経済
7)興梠一郎  中国経済情報
8)西鋭男  史的バックグランド 
9)モハPチャンネル 金融情勢

大体、一人の知識人の意見ではきめず、複数の方の意見の合致がある見解を採用します。

もう陰謀論は陰謀ではなく、世界的に白日の下のさらされてしまったかも?

経済情報は、現地在住の方の動画を拝見しています。

クライマーも海外岩場へ渡航する場合、現地情報には気を付けましょう。

私は海外では生活経験がありますが、アメリカの場合、安全・非安全は、人種と地区のマッチングが決めます。日本人はアジア人なので、ヒスパニックのエリアでは安全だけど、黒人エリアでは危険です。白人はヒスパニックのエリアでは危険。

日本人は国際感覚に疎いので、高額なホテルに泊まってぼられることになっています。 

■ 欧米崇拝への洗脳

私の母校は、大阪外国語大学(現・阪大)なのですが、中東やロシア、中国の語科って、外大では、あまり有力な語科ではなく、英語科が一番偏差値が高い語科なので、「私、ロシア語科にしか入れなくて…」みたいな感じだったりしました…。

今思うと、ここにも、なんか、欧米列強主義みたいなものが反映されていたんじゃないだろうか?英語が一番みたいな?

どの言葉がエライわけでもないだろうし、言語に優劣があるはずがないが、日本では、アメリカやイギリスが、一番人気の国みたいな感じだよなぁ…

そういう文化土壌を作ったのも、GHQの政策だったのかもしれない…

■ 民族劣化の結果がクライミングのバカみたいな死?

日本が平和だったのは、本当に貴重な時間だったのかもしれない。

その平和の間に、すっかり、ぬるま湯につかりすぎて、民族劣化みたいな気がしないでもない。

そうでなければ、25mと35mのピッチをつないで、ロープは60だね!なんていうだろうか?

懸垂のすっぽ抜けも然り・・・ 

どう見ても考えていない…。

戦後の支配体制で、

 自分で考えることを辞めて、他に追従していればいいんだよ…みたいな人ばかりになった

ということだ。

そもそも、原理から考える習慣というのを取り戻すには、クライミングは良い活動

と思うけどなぁ。

考えていないから、みんな死んでる。

死なないためには、自分で考えましょう。

    久しぶりに住んでいる、大阪の我が家。快適。ジム再開予定。

2024/10/24

弟恋し…とクライミングの結末、ブレイムシフト

■ 私のロッククライミング=弟の死への代償行為?

なのかもしれません。だとしても、

なんせ無意識なんだから、分かるはずがない。

(ということで、自分を許します)

ーーーーーーーーーーー 棚田克彦 メールマガジンより引用ーーーーーーーー


家族の誰かに突然の死や早すぎる死が起きると
残された家族のメンバーに無自覚に
死に向かう衝動が現れる場合があります。
無自覚に死に向かう衝動を持つ者は


・ 大きな事故や怪我を繰り返す
・ 深刻な病気(ガン、糖尿病、うつ、拒食症等)や自殺衝動に苦しむ
・ 生命を危険にさらす職業に従事する(冒険家、レーサー、とび職、消防隊員、機動隊員等)
・ 生命の危険を伴う趣味を楽しむ(スカイダイビング、危険な登山やロッククライミング、バンジージャンプ等)

といった症状を示します。

そして、その背景には

・ 愛する大切な人を失った寂しさ
・ 自分も死んで早く愛する人のところに行きたい恋しさ
・ 愛する人を救えなかった罪悪感が存在します
ーーーーーーーーー


■ 罪悪感のこと

長く、クライミングで危険なことをする人たちに、

 なぜ、このブログのように、ここまでかみ砕いて説明しても、理解自体ができないのだろうか?


と思っていました… その疑問は解決しました…。


その理由とは、そもそも、クライミングをしたいのではなく、カッコをつけたい、仲間から尊敬されたい、女性からモテたい、が目的だったのです…。


なので、こうした人たちは


 クライミングそのものには全く興味がない、


というわけです。

クライミングに興味があれば、栗城劇場が生まれるでしょうか? ムササビスーツで死んだヨセミテクライマーは、クライミングそのものに興味があるのではないのは、明らかでしょう? あれって冒険? 冒険ってより、死への希求でしょう… 興味があるのは死であって、クライミングではない。

一般的に、こうした人が興味があるのは、

どうやったら、有名になれるか?
どうやったら、カッコつけることができるか?
どうやったら、仲間に認められるか?
どうやったら、女性にモテるか?

つまり、賞賛 ほしさ。

のほうで、その手段として、危険なことをする、ということを選んでいるだけなので、全然クライミングそのものには興味がなかったりします。

こういう人たちのことを 

  ナルシスト

というのです。 これは健全な自己愛とは全く異なるものです。

クライミングに興味がある人が、60シングルロープで、今25m登っていて、次のピッチは35mのとき、ロープが足りないことに気が付かないはずがないです。

登攀中のクライマーの頭の中というのは、自分が取れるリスクと現在のリスクの常時比較状態なのです。

というわけで、私はクライマーではない人たち、からの攻撃にさらされていたのでした…。

(ちなみに、今現在、自分が取れるリスクと現在のリスク常時比較というストレスに対する強さ=クライマー資質は、今、私はトレーディングで生かしています。)

■ 弟への愛が、私の脆弱性の理由だった

まぁ、誰でも分かりそうな、ナルシストを見逃してしまった理由は、

弟へのトラウマ反応でした。

トラウマって気が付かない間に発動しているのです。そこが厄介です。

私は、弟を早く亡くしたため、弟への愛情や弟を救えなかった罪悪感が基盤にありました。

弟の死のように、無駄な死を作りたくない、という無意識のトラウマ反応です。

さらに、このトラウマを強化する数々の死がありました。

最初は新井和也さん、レジェンドクライマーで私がビレイをさせていただいた故・吉田和正さんの死、そして、山岳総合センターの恩師村上周平先生の死。

罪悪感が強化されました。

その罪悪感を憤りに変換したのが、自分が殺されかける経験です。しかも複数回…。

そして、なんとしても思い出さないといけない記憶…父に殺されかけた2歳児の記憶まで私はなんとか、復活させたのです…

記憶というのは必要ないと忘れてしまうのです。こいつらはオヤジと同じだ、と思い出す必要があったのです。

■ まともなクライマーの死が利用されている

いや~、まともなクライマーも死んでる。野田勝さん。平出和也さん。杉野保さん。きのぽん。

カッコつけたいだけのクライマーはもっと死んでる。

カッコつけたいだけのクライマーたちの死を、まともなクライマーの死が、利用され、正当化することになってしまっています。

まさしく冒とくですね…

だって、エベレストで死んだマロリーが、栗城さんに天国であって、よお!というと思います?まともなクライマーなら思いませんね。格が違いすぎます。

私はまともなクライマーの死は悲しみの必要はないような気がします。というのは、

 良く生きて死んだ、

のだからです。

もったいないのは、犬死って奴です。させられそうな羽目になりましたけど!

■ 罪悪感については解消しました

罪悪感の出所は、まったく別のことでした…

また別途解説したいと思いますが、結論的に言えば、

 責任を回避したい

というブレイムシフトという転移にありました。

クライミングで私が経験したようなことは、ごく一般的なことです。

そのため、1世クライマーは、自分の子供である2世クライマーをこのような経験から、守ろうと必死です。

それは、自分の弟子を師匠がどう扱うか?ということから分かります。青ちゃんは、私に対して、あいつはやめとけと、ああだ、こうだ、とイチイチうるさかったです。というのは、このような惨状であることを40年登っている自分が一番良く知っているからでしょう…

私はなぜ、こんな、ひどい目に遭ったのか?それは、このことを

 世に知らしめるため

です。でも、私は

 その責任から逃れたかった

のです。 だって…

 なんで私が??

って私でなくても、誰でも、思いますよね。

私は一般クライマーです。才能のあるクライマーでも、上級のクライマーでも何でもありません。

なのに、なんで、私にこのお役目が来るの? って、私の立場に立ては、誰だって思いますよね?

ということで、私は自分の責任に立ち向かうのが、不満だったのです…私より適任者はいくらでもいると思っていました。例えば、今動画を出している若い人など、良く頑張ってくれていると思っていますが、この問題については触れることができないでいるようだ、と観察しています。というのは、ビレイがまずいクライマーなんて、ゴロゴロいるからです。

なんで私が?感の中には、、こう言っちゃあなんですが、クライミングで良い目に合ってる?合ってないですよねぇ。むしろひどい目に合ってる。3回のインスボンで、この大役を引き受けることになる?いやならんだろう…だって、アレ、お付き合いクライミングよ?

なので、そこも不満でした。

しかし、結局、弟がくれたギフトはこういうことだったのです。

私はこの罪悪感をシフトして、夫のせいで、社会のせいで、イケイケクライマーのせいで、自分が生き生きと登れないのだ、と思っていました。

主婦は家に居ろ、みたいな世間の声と混線していました。

私の夫は、私の幸せを望んでくれていますが、ビレイはできません。

彼には適性自体がないのです。(そこは別途書きますが、ビレイってピンチに強いメンタルの人向けです。なんせ、登っているクライマーがギリギリに挑む=落ちるかもしれない、って意味ですから、メンタルが弱い人はそういうクライマーを見ているだけでストレスなのです。)

そして、夫はビレイをできないけれども、私の幸福を望んでくれていると思いますので、ひとりで、あちこちクライミングに行っても、別に問題になることはないのです。

にもかかわらず、儒教国の九州では、女性は男性を立てろ、とかいう謎の文化圏ですので…(実際はほとんど女性が支配している)、おかしなことになってしまったわけです。

ということでした。

罪悪感はもはや消えました。分かってみたら、なんだーバカみたい、と思いました。


ーーーーーーーーーーーーーー 棚田メマガ より引用

愛する人の後を追って 自らの命を絶ったとしても 誰一人として喜ぶ人はいません。 

もしも本当に愛する人のことを大切に思うならば 死を思いとどまって幸せになることが、先に亡くなった人物に対する 最善の愛の表現方法です。
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2024/10/22

回避すべき外国人訪問クライマーの経験値も貯まりつつあります

 ■ 回避すべきクライマーもようさん来てる

このブログのおかげか、外国人クライマーからは、問い合わせを良くもらいます。

しかし、一般クライマーには紹介できないレベル…。

はっきり言って、クライミングガイドに紹介するのが、適切なレベルの人がほとんどです。

したがって、その見分け方。

■ 見分け方1) 何を登りたいの?と聞く

一般的に、クライマー同士だと、

 登りたい課題

があります。何を登りたいの?と互いに聞いて、答えが出て、それを交渉で、大体は交代バンコ、かわりバンコで、登る。

のですが、この問いをしても、

「みんなが登っているのを僕も登ります」

みたいな人もいます。つまり、大勢のクライミングに混ぜてもらって、おこぼれを登ってきたクライマーって言うのは、順番待ちの列に並んでいれば自分も登れるという、おかしな成長の仕方をしてきた人です。

クライミングは、何を登るべきか?というところからリスク管理の一環です。男性同士であれば、後ろをついて行けばOKかもしれませんが、そのようなクライマーのことを

 金魚の糞クライマー

と一般的には呼びます。金魚の糞をされてもお荷物と感じない人はいいかもしれませんが、一般的にはお荷物かな。

■ 2)低身長の女性はパートナー選びに特に注意が必要

一般的な男性が安全なところと、一般的な女性が安全なところは全く違います。

低身長であることが多い女性は、相対的に非常に不利に課題そのものが作られていますので、自分で課題を選んで登るという視点がない男性クライマーと、女性が登ると、ひどい目に遭います。

クライミングにおけるひどい目というのは、一発で死ぬかもしれないリスクがありますので、分かっていない男性クライマーと登ることは、死活問題、です。

■ 3)低グレードクライマー

低グレードクライマーは経験値が浅いことが多く、上記の質問をしてみるべきです。

低グレードを登るクライマーでも、責任感がしっかりしており、自分でリードできるところを責任もって登るクライマーもいます。

私は、小川山は全部トップロープしか登れないナインアンダー時代は、西湖の岩場でリードしていました。ここも大変なランナウトです。しかし、ランナウトに対する対処法は、落ちない以外ありませんので、自分で落ちないレベルを向上するしかありません。またスラブは登るための練習がインドアジムではできませんから、外岩でトップロープを張ってもらう以外は練習する場所がないです。

危険が伴うスラブやクラックで、トップロープでスタートするのは、世界的標準です。

そこから、疑似リード、リードと進みます。疑似リードを飛ばしてリードさせようとする人とは登らない判断をしなくてはなりません。

疑似リードを飛ばして、リードに行くのは、時限爆弾を抱えたまま、グレードを上げるつまり引き金を引き続けることです。落ちて、カムが3つ飛んだ人を知っていますが、そのような人は、そこで反省をせず、自慢話にしてしまいます。

本来自慢になるのは、カムが一回も外れたことがない、という高い技術力のほうです。

■ ギアに不足がある人

ギアに不足があることについては、アルパイン出身の人は寛容です。私も寛容で、ギアどころか、ウエア一式を全部貸して、初心者をアイスクライミングに連れて行ってあげたことがあります。これは、ガイドがする以上のサービスです。

しかし、この伝統に胡坐をかき、最初から、ギア期待の人もいます。

おんぶにだっこで連れて行ってもらえるのを期待している外国人クライマーは多いです。これは、ホストする側が、相手へのサービス精神が過剰であることに寄ります。

一つはロープを所持しているか?があります。ロープは文字通り命綱ですので、他人のロープを期待すべきではありません。

また、確保器を持ってきていない人は、ロープと確保器の相性などの機微を理解していない可能性が濃厚です。ロープは現地の登山用品店で借りるという選択肢があっても、確保器は持ってくることが可能なものです。

確保器を借りるという選択肢は一般にクライマーにはありません。

■ トポだけで情報収集力がない人

トポだけが頼りで、そのほかの情報収集をしようという意識そのものがない人。

私は日本のトポの情報が頼りにならないことを、海外のトポを見ることで知りました。

 ボルトの本数、

の情報が日本のトポには抜けています。ですので、トポだけを見るクライマーは日本では、ランナウトしたルートに容易に誘導されてしまいます。

ボルト本数が書いてあれば、たとえ、自分に適したグレードでも、避けて登らないでしょう。

ですので、日本を訪れるクライマーが低グレードを登りたいと発言する場合は、要注意です。

■ 高グレードでもインドアオンリークライマーのケースもある

オーバーハングが普通である石灰岩も、日本のクライマーとは理解が異なる場合が多いです。

特に人工壁上がりの人。人工壁では墜落は見せ場です。

外岩では、そうはなっておらず、特に日本の石灰岩は、ランナウト前提の花崗岩と同じポリシーで作られている歴史的経緯があるので、どこでも落ちるクライミングは許されていません。

岩場の個性ということを理解できるだけの基礎教育がないクライマー、特定の国、特定の岩場しか知らないクライマーは要注意です。




【クライミング界現状】無免許運転で路上に出れば、事故るのは当然…

私のクライミング界の観察をまとめる。

  結論:無免許運転で路上に出れば、事故るのは当然

という状態が、

  放置されて40年

みたいな感じだったんだろうなぁ…。

■ 1)何年登っても新人状態

という状態が、ショートの岩場(クラッギング)しか知らないで、何年、レッドポインター登り=5.12波状攻撃登り、を積み上げても、

 何年登っても新人状態

という状態を抜け出すことはできなかったんだろうなぁ…とアラーキーとのクライミングを通じて結論しました。

彼は私の”先輩”、つまり、山梨〇ルパインクラブでの入会は、私より先でした。

しかし、一緒に2年登った結果、彼は、ほとんど何も知らない人と同じだった、という結論だった。

ただ、腕力や体力が私より優れるだけでした。でも、それって男性なら当然ですよね、しかも年下の男性だし。

なので、最初に先輩だという意識が入った結果、私のガードが甘くなるので、初対面の人より悪い。

ここから学んだことは、男性クライマーは、最初にロープワークやリスク管理、危急時にどうしたらいいか?ということを”顕示的”に叩き込まないと、現場ではピンチが訪れるタイミングが、どんどん後ろ倒しになってしまい、一般的には、”こんだけ長い間登っていたら、大丈夫だろう…”と思われる期間…、例えば10年とか、でも、え?!なんでこんな初歩的なミスをするの?という状態になってしまうということです。例:白亜スラブ

私も逆クリップをうっかりしたり、ポッケにモノが入ったまま登ったりと、うっかり、というのはありますが、うっかりレベルではない、肝心かなめの肝…

例えば

 ロープ長

など、死に直結するような、必ず外してはいけない点、というのがあり、それを外してしまう。その結果、

 一発であの世行き

の可能性が、ぐんと高まります。その可能性を下げる努力がゼロだからです。

ゼロというより、形骸化している、って感じですかね?

やったふり、ってことです。

■ 2)言語化能力が低い

結局、山やクライミングに行っても、そのプロセスで学んだことを言語化はできていないので、その能力の低さのために、

 自ら学ぶ

とか

 1を学んで10を知る

ことができないのだと思います。

それは、おそらく言語化能力の低さによるものです。

そのため、皆が、阿吽の呼吸でやっていることが、習得できないことになります。

■ 3)共感力が低い

クライミング界では、相手を危機に追い込む人がいます。

1)ビレイで

これは分かりやすく、へたくそビレイヤーですが…。体重差があるクライマーで重いほうが下の場合のびったんこビレイが、登っているクライマーに負担であることは知られていないです。

2)中間支点への意識が低い(ランナウト)

これは、人工壁でのクライミング慣れの弊害です。

ボルトの間隔が外の岩場では大きく異なることを最初明示的、顕示的、言語的に教える必要があります。

3)グレードの無意味さ=様々な体力レベルへの理解の無さ(共感力不足)

一般的な身長のある男性同士でしか登ってこなかった歴史上の経緯から、一般的な身長でない人にとってグレードは意味がない、ということが分かっていない人が多数です。

グレードは、男性を基準に儲けられているので、女性の体力では意味がないです。

10cは女性の体感では11cです。これは歩荷が女性にとって25㎏と男性にとっての35kgがほぼ同じ重さに感じられるのと同じです。

そもそも、筋肉量が違うように、届く場所も違うのです。

同じことで子供に対しても、標準男性を基準にしたグレード意味がないです。

4)リーチに対する理解の無さ

子どもには子供向け課題があるように、リーチの無さは、実力とは全く関係がない、白黒タイプのリスクです。

男性でも、子ども並み身長、女性並み身長の人に登らせれば、同じことが起きます。

■ 4)低いボルト強度の岩場の量産

カットアンカーの支点を再度カットアンカーでリボルトしてしまうというミスのことです。

情報弱者に陥っている開拓者が全国レベルで存在すると思われます。

特に70代、60代の年配のクライマーは人生の集大成として、開拓に取り組む人が多く、その中の一定数は開拓未経験者ですが、従来の山岳会の上位下達システムが壊れた結果、正しい情報はSNS経由でしか伝播しませんので、結局IT弱者が開拓するということになると正しい情報が伝達されないため、です。

ただ、事故については、ボルトの脱落事故というよりは、外のボルトを人工壁並みに信頼して、どこでも落ちてしまう悪習慣が事故を作っています。

そして、カットアンカーの使用によって時限爆弾を仕込んでいるという状態になっています。

これは結局リボルトになるので、次世代へのつけを回しているだけになります。

■ 5)ボルト追っかけクライミング

ボルトを追いかけるために、なんだか自然の造形である岩との対話を軽視する人、多数な現在。

その結果、作り出しているのが、

 グレードおっかけの大量のナルシスト集団

という結末に陥っているのがクライミング界の悲しいところです。

これは情状酌量の余地もあり、初期のマーケティングでは、男性たちの勧誘に、カッコよさ、が強調されたためだと思いますが、行き過ぎて、もはやカッコ悪い羽目に陥っている。

現在ボルダラーの世界では有段者はゴロゴロしています。しかし、どの人もパッとしない。

花開いていない感があります。

クライミンググレードだけではマネタイズしません、という明らかな事実を見落としている。

クライマーとしての開花方向が、有名になる、という一点に凝縮しており、有名になっても、それだけで食える世界はクライミング界にはありません。

トップクライマーである、世界のユージがクライミングジムを経営していることからも明らかでしょう。室井さん、小山田さん、みなジム経営者です。

アルパインのクライマーなら、皆がガイドです。

能力をマネタイズするという視点が欠けると、誰かに自分が登るためのお金を出してもらおう、みたいなことになります。

それがかっこいいことか?というと? 疑問ですね。

       キング… お茶畑で鶏を飼う生活は楽しかったです♪