1)Weetabix (食物繊維ならコレの定番)
便秘解消のお供。
2)マカロニチーズ
https://amzn.to/3HL7Qu4
マカロニチーズ 安くてお腹いっぱいになる鍋一つレシピの定番
3)クリームオブウィーツ お湯を入れて練ればおかゆになる。
私は大体玄米を買って、イタリアンリゾットを手作りしています。米も海外の方が安いですよね。
4)ビタミンB50 安いのでサプリで摂りましょう。
北米ではアクセス問題で大変な様子です…
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■ アドバイスを貰いました
九州は40年遅れだからなぁ…。
九州では12RP=凡人という情報が与えられていないので、12RPで俺ってすごい?とうっかり誤解してしまうようですが、最低でも凡人のレベルに達していないと、冬壁は厳しいですよ。
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私が5.11aをオンサイトできた頃で、雪がべったりついた一ノ倉沢衝立岩中央稜がやっとでした。
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■アイスクライミングは別口です
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YCCの佐野友康(烏帽子大氷氷柱第三登)が無雪期の10aのグレードを、冬期にアイゼン手袋で、1ピッチノープロテクションで登れると言っていました。これM6ですね。彼はフリーはやりません。
夏に沢で魚釣りをしていて、そのシーズン初冬壁で烏帽子奥壁のYCC右ルート(核心は10a)を第二登しました。
冬季初登攀者が何年もトライして登れず、最後は核心にボルトを打つ許可をYCCに求めてきました。佐野は、2000年代初め頃に誰も来ない大谷や米子を登りまくってました。夏の5級ルートを冬に一撃で幾つも登っています。冬の一ノ倉(単独もあり)を幾つも登った人が、どうしても越えられない所を佐野があっさり登って、「俺の時代は終わった」と言っていました。
冬の一ノ倉沢を単独で登っていた秀峰登行会の向畑さんは、60歳くらいで二子の13aを登っていました。
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一般にアルパイン出身のクライマーって体がデカく体重が重たいので、歩荷向きですが、そういう人は、フリーは不利で、フリーでは、
のっぽでガリガリに痩せた人が有利
なんですよね…。
指力というのは、個人差が少なく、体重というのは個人差が大きいので、指の力vs体重で、体重が勝つと、どうしても、外岩では不利になり、それが小柄な女性がルートによっては、13が登れてしまったりする理由の一つになっています。
逆に老人になって体が痩せて、グレードを伸ばすタイプの人もいます。年を取った時の体型は親を見れば分かります。
■ アイゼントレのレベル
アイゼントレ=冬壁を意識した特化したトレーニングです。
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越沢の6級ピッチをアイゼンで登っていた女性がいました。彼女はフリーはたいして登れませんでした。
越沢でのアイゼントレは、ランナウトしている所もあるので、墜落で足首の骨折なんてあり得ます。
蒼氷の青田浩さんは越沢をアイゼン手袋で、縦横無尽にフリーソロで登り降りしていたそうです。そういう人だからアンナプルナ南壁が登れたのでしょう。
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アイゼントレは、私も越沢でしていますが、傾斜がない岩場では、バランスクライミングなので、女性でも行ける場合があります。
要するに、目標に合わせたトレーニングをするべし、ということです。オールラウンドに何でも屋になっても、特定のルートが落とせるわけではありません。
目標のルートに即したトレーニングを専門的に積むべき、なのです。ということは、
目標のルートを落とすには、どのような要素が必要か?という因数分解が上手にできる
必要があり、これは知性の問題、ということになります。
逆に言えば、何でもやっていて節操がない=知性は使っていないで、自分の楽な山をしているだけという状態です。
目標ルートの因数分解というのは、人の山の腰ぎんちゃくをしていても出来ないですよ?
ボルダーで身につくのは、突破力一点です。そりゃ、突破力はあって困らないものですが。
人工壁で身につくのは、ムーブだけです。リスク管理能力はゼロですし、外岩にインドアリードの論理を持ち込むことになると、逆にリスクが上がります。 インドアのビレイを外岩でやってはだめです。特にコンペのビレイです。
■ 5.12RPは、凡人クライマーですよ 目指せ!13、10便
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私は凡人クライマーは5.11-がオンサイトで、5.12-はレッドポイントはできたほうがいいと思います。これぐらいは登れるという最低限の自信をつけるためで、精神安定剤みたいなものです。
13aが10便で登れるくらいだと、冬壁の自由度は上がるでしょう。
ウーリ・ステックと三大北壁の記録を抜きつ抜かれつしていたダニー・アーノルドは、5.15aを登ります。
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■ エイドクライミングは、もはや迷惑行為扱いの時代です!
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昔の湯河原幕岩正面壁のグレードはⅢ級A1(笑)
桃源郷の一番下のシルクロードがある所は、アイゼンの爪跡だらけでした。Ⅳ級くらいでした。今よりホールドは大きく、エッジも十分にありました。今はエッジはなくなり、ホールドは丸くなってⅤ+(5.8)です。フリーのグレードをアイゼンで登れるのは、一般クライマーならⅤ級(5.7)くらいでしょう。
錫杖岳の左方カンテの中間部は垂直にやや欠ける傾斜に、アブミで登れる間隔で残置がありました。これってⅣ級+くらいです。冬季にこれがフリーで登れない人たちが支点を打ちまくったのでしょう。何年か後にジャンボ達にクリーニングされました。
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ハーケン回収しなかったんですかね?? 普通はセカンドが回収するものですが。
もはや、回収なしのエイドは、迷惑扱いの時代です。沢くらいでしょう、ハーケン残置してOKなのは…。
沢でも、どうせ朽ちるので、へたに人工物を残しまくるのは、見た目からして嫌だなと私などは思いますが。だいたい、沢で残置していあるのは、敗退ハーケンだし。
九州のクライマーは、現代クライミングの情報を受けていないと思うので、ご参考に。
■ 事例
■ 瞑想効果
なんか… 今、瞑想していたら、
5.9でイケイケクライミングして見せてくれた彼とか…
5.12登れるぜーという彼とか…
小川山連れて行ってください!という僕とか…
こんなのロープ要らねーっていう彼とか…
動くものに道標付けて自慢していた人とか…
俺のビレイに落ちろ!という彼とか…
みんな私に向けて、クジャクのオスが羽を広げるように、精いっぱい羽を広げてくれただけで、
”まぁ、なんてステキな殿方!”と私が思うポイントをことごとく外していただけではないか?
と思いついた…(汗)。
広げてくれた方、どうも、でした…。
ハッキリ申し上げて、勉強不足感は否めませんし、私をうつ病に追い込んだのですが、
私を殺そうという悪意はなかった
ことは分かりました。
でも、40年前の朽ちかけているカットアンカーで、さぁ、どんどん落ちながら上達してね!っていくらビレイがーが良くても無理ですよね!
ちなみに念のために 言っておくと、まぁステキ!となる人の具体的な例は
・取れるところではプロテクションを適切に取る
・難しいところでも安定して登れる (パニックにならない)
・カムのセットが確実
・めったなことではエイドなんて出さない
・紳士的 女に飢えていない(当方既婚者です=売り切れ)
・私の運転中、隣で寝ていたりしない
・私の運転中は、ちゃんと道路を見ている
・ちゃんと体力差を考えて公平な分担ができる
・ちゃんと割り勘
・ちゃっかり私のロープでリードしようともくろんでいない
・登山のことを真剣に考えている
・スポーツ、アルパイン、フリーの違いがちゃんと分かっていて使い分けられる
・ハングドッグ中、じりじりと下がって来ない
・私をビレイで落とさない
・レスキューワーク確実
以上です!よろしくね!
落とされて7針縫った。翌日にボルダリングしに行った=毛糸の帽子で隠せるから(笑)
■ ホームレス増加中…(涙)
最近、大阪に行き、若い方が失業から、ストリートに出て、ホームレスになっている様子を見て、心を痛めました。
昨日も図書館に行ったら、おばさんのホームレスが大声でしゃべっていました。明らかに精神異常で、路上生活者なのに、皆が見て見ぬふりです…
こうした人は社会からの温かい手が必要だから、大声で自己PRしているんです。
■ 貧乏を楽しむクライミング
私は、クライミングは、所得が少なくてもできる楽しい活動だと思っているのですが、若いクライマーは、クライミングジムに通って、強くなることがクライミングだと信じているのではないか?と思います。
そうなると、お金=クライミング力、になります。
外岩で登れば、無料です。ロープクライミングは、知識も必要で、パートナーも必要ですが、ボルダリングなら、誰でも、一人でも 岩に向き合えます。必要なのは、
クラッシュパッド
です。もっともシンプルなクライミング形態で、好きなように登ればよろしい、ということなのです。
交通費に大枚はたいては意味がないので、気に入ったボルダーエリアに住んでしまう地域おこし協力隊などは、大変おススメの選択肢ではないかと思います。
■ 住民税非課税世帯
■ 夫婦暮らしなら
35万円 × 2 + 32 = 102万円。 つまり、102万円の黒字しか出さないように、ビジネスを調整する、という作戦が可能です。
登山”家”がビジネスだという主張が通るレベルの登山家になれば、遠征費は、”経費”扱いで計上することができるはずですから、その他の支出を102万円いかにおさえることができれば、夫婦で登山家としてバリエーションに挑戦することは可能なのではないかと思います。
もし、子供がいれば、子供二人なら…
35万円 × 4 + 32 = 172万円。
非課税世帯は、教育費無料、子供の医療費無料だと思います。たぶん、無料で野菜が回ってくるような田舎では大丈夫だと思うんですが…。
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①国民健康保険の保険料減免、医療費負担の軽減
住民税非課税世帯は国民健康保険の保険料が所得に応じて減免されます。さらに、高額療養費制度においては通常設定されている負担額が低く見積もられます。
②教育費の免除
0歳から2歳までの子供で、保育の必要性を認められた場合のみ保育所の利用が無償化されます。さらに、2020年4月からは「高等教育の就学支援新制度」が適応されるようになり、高等教育の費用も無償化。大学に関しては、各大学で設定されている上限額まで授業料等の免除がされるとともに、日本学生支援機構からの支給も行われます。
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さっきFBで回ってきました。正直、FBで回覧しても、若い人見ないんですよね・・・。ラインは、大衆を集める機能はないし。
現代はYouTubeチャンネルでトップクライマーが対談する、のがいいのではないでしょうかね? それなら運転しながら聞けるし。
■ アドバイスを貰いました!
福岡に来てすぐ、福岡県の岳連で南〇真鈴さんをゲストに招いて講演会をしていたので、もうガッカリしてしまって、はぁ?福岡県の人、登山、何も分かっていないんじゃないの?と思ったんですが…
なぜなら、難波さんの時代から、エベレストって700万円払えれば、だれでも行ける山ってバレてしまって、ちゃんと登山が分かる人は、誰もそんな山しないからなんですが…
栗城さんみたいな、トンデモな人が現れても、トンデモがトンデモだと分からないみたいな感じで、大衆は、常識、や 良心、や 王道、を見失い、「人の山にケチ付けるな!」の一言で、
すごくない山をすごいすごい、ともてはやす
という、勘違いも勘違いが、したり顔で通っています…。
間違っていることを間違っていると示すのは、悪口でも、批判でもない。ただの間違いの指摘です。
■ 一流登山者でも高所遠足に間違えて行ってしまう
でも、若い人の無知だけが問題ともいえず、一流の登山のベテランですら、間違って高所遠足に出かけてしまうこともある…のが、現代です。
それだけ名誉という煩悩の力は強いというか、ヒマラヤって言葉に魅力があった過去の時代のカルマが強いというか…。
そんな高所登山や日本の一般登山者の槍至上主義、あるいは百名山スタンプラリーの山の世界は、登山をスタートして1年くらいで、嫌になったので、私は、『北ヤツ彷徨』と『八ヶ岳研究(独標登高会)』を片手に、地味~に自分の山を追求していたのですが、自分で一歩一歩上がるって、ホント大変なんですよ…。
なんせ、我が家は夫が登山について理解をしないので、私は、慢性的にパートナー欠乏で、大体、近づいてくる男性は、
おれの女にならないか?
という人が多いからです。女を差し出す代わりにリードしてやるからって話ですが、リードするのがクライミングは、醍醐味であり、楽しいので、そんな得るものがないトレードに乗る女性がいるんでしょうか? まぁ、いるから、そういうトレードを匂わせるわけでしょうが…。
私は八つは、やっと自前で峰ノ松目沢リードと三ルンゼリード、阿弥陀北稜初見単独を稼いだところで終わりました。セカンドなら、荒船ミックスの昇天 M5(中山尾根と同等レベル)まで何とか。
そこから目標を失って、現在は、福岡では、ルート開拓の弟子入りをしたところで怪我をして停滞中です。
それで、福岡に来てすぐのこの登山の発表会というのは、
国際クライミングガイドの人が集客する商業登山
渡辺さんという女性の高所登山
マッターホルンヘルンリ稜
以上終わりでした(汗)。それまで海外遡行同人とかで、話を聞いてきた私からすると、は?40年前?みたいな感じでした。でも、すっかりニコニコ顔で自慢げなので…。
報告では、みたとこ、どこにも冒険はなく、かろうじて、渡辺さんという女性の山が、まぁ登山者としては許せるかな…くらいでした。1700㎞歩いたと言っていました。すごいですよね。
帰りの飲み会では、国際ガイドの人は、私を見てこの女にはやれそう!と思ったみたいで、猛烈アピールを受けました…。べたべたと触って来られ、一発やってからポイとしたい!という熱情?情熱?を感じた(笑)。バカじゃないの?と思いました。
あ、話がそれましたが、 その時知った登山者がこちらです。
こんな人もいる時代なんだなぁと思って、別に悪いと思ったわけではないのですが、自分の登山は違うなと思ったので、高所登山は、元々興味がなかったのですが、さらにすっかりどうでもよくなったんですが…。高所ではなく、雪の山が好きなんです。初めて行ったタカマタギでは、八ヶ岳と雪質の違いに驚きました。
この方に限らず、栗城さんでも思いましたが、いつもよく分からないのは、
なんで 山に登っていることが不登校なり、貧困なりの子どもたちのため、なのか?
ってところです。人のためなら、普通に募金したほうがいいのでは…。
山に登るのって自分のためですよねぇ?なんか偽善者っぽさを感じます。宣伝がそれだけ人の心を動かす時代って話なのかな?
さて、前置きが長くなりましたが、アドバイスが来たので掲載します。
ーーーーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーー
これは、和田城志さんの言う探検的登山ではありません。
メスナーの時代は14座登頂は探検的ではありましたが、メスナー本人も最後は探検ではなかったと認めています。
自分の山を追求している岳人は、決して8,000m峰やヒマラヤ(端的にいえば映える山)を目指していません。
ーーーーーーーーーーーーー
そうか…。『第七級』は私も読んでいますが、メスナー 傲慢な人だったんだな~と思いました。
和田さんには、海外遡行同人でお会いしてランタン谷の雪崩の件を聞きましたが…和田さんが強調されていたのが、若い看護婦さんに自分が何日も履き続けている、くさいパンツをハサミで切られて恥ずかしい目に遭ったという点で…なんで、そんな事件を若い男性クライマーに伝えたいのか?よく分からなかったんですよね…
当時の報告で、メコン川の冒険話は面白かったです。台湾の沢は、トゲトゲ植物が大変だなと思いました。(トシゾーさんと成瀬さんの山だったかと)
行くルート探しはグーグルアースでやっているそうですよ。それもそれで、大量の砂金の中から、金を選り分けるみたいな話で、大変だなと思いました。
ーーーーーーーーーーーーーーー
普通の志ある探検的登山を目指す、日本の若き岳人たちは、日本国内で素晴らしい探検的登山を今の時代でもなし遂げています。
ーーーーーーーーーーー
…って、猫も杓子も、称名の滝、だったような気がしますが…これは、悪口ですね、すいません。
でも、ほんとですよね…(笑)。またか~、みたいな感じでしたよねぇ。
男性クライマーは、俺も俺も、のほうが、俺だけのルート発見、より興味があると思います。
俺だけ=オンリーワン、をやっているのって、田中カンヤさんくらいでは? 全然、日が当たらない方で、どうしてかなぁといつも思っていますが。やっとテレビに出てちょっと嬉しかったです。田中さんの山をきちんと分かる人が、テレビ局にはいないんですかね?
NHKの米山カメラマンは、北大出身だから、分かるはずと思いますけどね…
ーーーーーーーーーーーー
山野井さんやクルティカを皆グレードの低い、クライマーも手本にして貰いたい、と切に思います。
ーーーーーーーーーーーーー
ほんとですね。 でも、思想や方針って、
現代のクライマーはYoutubeで語られないと、聞かないんですよね。
若い人はFBをさけているんですよ?親に監視されているようで避けているんだそうです。
しかし、彼らが今困っているのは、何が登山価値なのか?分からないって点です。
私は、米澤さんの著作のこの部分を読んで、彼のルートの成り立ちを知りました。
ーーーーーーーーーーーー
岩壁の中に一本のルートを刻み込む。それはクライマーの夢であるとともに、クライマーとしてのセンスが問われる行為でもある。私はルート開拓について、空白の部分をただ埋めるだけでは十分とは言えない気がする。登るのならば、ルートのもつ必然性を感じさせるものであってほしい。岩壁に新しいラインを付け加えようとする場合、それは壁の核心部に引かれなければならない。また理想とすれば、ボルトの連打を避け、少なくとも、フリークライムが大部分を占めるルートなのが望まれる。私はフリー至上主義者ではないから、必要を感じたときにはボルト連打も辞さない。ただし、単調なアブミの架け替えが続くのみならば、現代のレベルに達したルートとの評価はできないだろう。
ーーーーーーーー 赤字当方ーーーーーー
昔のクライマーは、壁の弱点をつくのを良しとしてきました。
フリークライミングでは、弱点ではなく、強点が、長い間価値でした。
でも、5.12フリーソロするようになって、弱点・強点時代は一区切りですね…。
今では、ムーブが面白い箇所、が、良いルートなのでは?と思います。
困難という価値観を基準にしている人は、今でも、”迷ったらハードプッシュ一点”です。でも、パワームーブに挑戦っていうのは、もう限界が見えちゃって、今はセッターブーム。セッターに人気があるというのは、ムーブで面白いのをこしらえることができるというのが価値と考えられているってことです。
パワーによる解決は、すでに前時代的解決法、なのです。
核心っていう言葉は、一般的には、一番難しい箇所という意味ですが、米澤さんは、2世代くらい前のクライマーですので、未知を価値としていたので、処女壁にラインを引くことを良しとしておられたので、弱点を突くクライマーだと思います。
弱点を突くクライミングでは、今では5.12レベルの弱点しかない壁でも人類はゆとりつきで登れた、ってことです。
■ インタレストグレードへ
さて、これは、現代に通じるルートを開拓しているのではないかという開拓者の言葉の引用です。
時代がインタレストグレードへ遷移していることを端的に示すものではないか?と思います。
未知 → 困難 → 面白さ
というわけです。
面白さ=インタレストグレード。柏木さんは、登山のほうでだいぶ前から提唱していますよね。登山のほう、つまり、歩くだけのルートでも、変化がない単調な山は、何度も行く気になれないですよねぇ…。草原アリ、渡渉あり、谷あり、山あり、花あり、稜線あり、と変化に富む山のほうが良き山ですし、季節感も同じです。四季折々の表情豊かな山のほうが楽しいです。
それをフリークライミングに置き換えると? ムーブの面白さが上がります。
ーーーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーー
去年から佐久の岩場でルート開拓と古いトラッドルートの再生をしている。
この岩場にはスポートルートは数百本あり多くのクライマーが訪れていつが、私が登っているのは隅の方や隠れたところや奥の方にある岩場だ。
昨日は易しいワイドクラックを登って来た。
先週、掃除をして2日目。取付く少し前に強風が吹き始めほこりが舞い上がって大変だった。ワイドなのにプロテクションは、青エイリアン、オレンジエイリアン、緑エイリアン、フレンズ#2.5番。フレンズをセットするポケットは、世にも珍しい渦巻状だ。終了点を作っていなかったので掃除用のロープで下降する。
ルート名「ナルト」5.7
簡単だけど結構面白かった。
■女の子だってよじ登りたい
さっき、いつもの公園を通っていたら、40度くらいの、滑りやすい落ち葉の斜面を女の子の姉妹3人が登ろうとしており、下の子が登れなくなっていた。
上のお姉ちゃんが、「〇〇が登れないから、上から、長い木か、なにか頂戴~」と言っていたが、投げられるのは、みんな枝で上まで届かない…。
暫く見ていたんだが、10分くらい苦労しているの見て、助け舟を出してあげた。
秘密は木の根っこを足場に使うこと。
みんな、平らでも、支点になりそうなものがないところ、を登ろうとしちゃんですよね…
急でも、つかめるものがあるところとか、段差があるところの方が登りやすいですよねぇ…?
それで、ここ、ここ、と足を置くところと、握るところを指示してあげたら、登れました。
登り終わって上で、子供たちに「ありがとうございます!」とかってウルウルした目で見られてしまいました…。
あの子たちにとっては、ちょっとしたヒーローですね。
いや~ 女の子だってよじ登りたいですよねぇ…。
■ 冒険が好き
私が小さいころ、母は、お嬢様育ちで、今、私が彼女たちにしてあげたような、指示はできなかったんですよ。
それで、私は元々が冒険したい女の子だったので、弟を家来にして、冒険しに行っていました。
一度は誰もいない空き家に、二階によじ登って窓から侵入して、びっくり…。夜逃げ後みたいでした。しかも、子供の死亡通知なんて見つけちゃったんですよ。
■ 子ども時代は男女とも怖がり
男の子でも、小さいころは女の子と同じくらい怖がりますよ。
それが、中学生くらいから男の子は、女の子の前で、粋がるようになります。
…けど、私、弟がいたんで…、しかもションベン垂れの…(笑) だから、粋がられても、可愛い、って見えちゃんですよ。もともとが姉貴だから…。
しかし、男の子の粋がり、それが一生続くのが、男性山や、なのではないかと思いました。
女の子は、単純に、登れなくなったら、えー、どうしよーってなって、長い枝おろしてくれーだの、エイド(他力)を考えます(笑)。
粋がり vs 他力 男と女…
粋がっている男がカッコつけてくれるおかげで、登りに行き詰った女に助け船が来るっていうので、世界はうまい事、陰陽が取れているのではないでしょうか?
■ オンラインコース
トニーとアレックス・・・もう数年になると思いますが、オンラインコースの集客やっていますよね(笑)なんで日本のトップクライマーはやらないんだろうな。
■ 教えてもどうせすぐはできないので自分の地位が脅かされることはないですよ?
技術的な内容や、オンラインで分かるような内容って、教えてもしょせん、机上のことで、身につくには、分かった後で、うんざりするほど、繰り返しのトレーニングというのが必要だ。
だから、教えても何も減ることにはならない。
むしろ、現場(岩場)で、無知で来られるより、ムンター結べないから練習してきた、くらいな人の方がいいし、ムンターって半マストですよね?とか、言っている人のほうがいい。
現場で知識を与えよう=いきなり本番(つまり、リスクあり)というのが、そもそも、間違っているのに、教え方を改めようとしない、山岳教育界…。
■ 師弟制度
いつまでたっても師弟制度です。
師弟制度っていうのは、上下関係、って意味なので、結局のところ、若い人は、自分が下って意味ですから、あんまり好まないです。
それも分からないでもないですが、知らないことを教わるのに、頭が高い人って、私も好きではないです。
だから、私は師匠は師匠で良いと思っています。
■ 師匠より必要なのは、ちゃんとしたフォローなんですよ…
しかし、師匠がいても、クライミングは教わったことを実践するのにフォロー、つまり、ビレイヤーが必要です。
ところが、教わったばっかりの、あやふやな強度の支点に、昨今のジム上がりで、ポロポロ落ちる後輩を連れて行けます?行けないですよね?
ジム上がりならまだましで、ジムにすら行かない人はこのレベルでロープです。
こんなレベル↓でロープを出さないといけなくなります。ホントに落ちるかもしれないところで出して、ホントに落ちられ、それが初めての本番、だと? 支点崩壊で死んじゃいますよねぇ?
私の所属していた会に来た33歳の新人君はこの斜面でロープがいるレベルってことです。
この傾斜55%の雪の斜面は、北アですが、私は全くロープイラナイと思ったところですが、
この4人のパーティで一番弱い人=33歳のっぽ君
でした…。ので、先輩はロープを出していました。つまり…昨今、入会して来る新人さんの男性って、ものすごく登攀力低いです。
昨日こちらの記事にも書きましたが、例えば、広沢寺で、私がアイゼントレではない普通のフリーのルートで登っていたら、アイゼントレで来ていたほかの皆さまが、ウルウルした目で見てきて、参った、ということがありました。
当時私は、まだ岩デビューして間もなく、小川山はまだ春の戻り雪でピッチ数稼いでいるころで、西湖の7mランナウトしたスラブがチャレンジという時代でした…。そんな私のような低スキルの人が、その人たちからは、まぶしく見えるって話で… あまりにも低いレベルで比較されてしまい、え?!となりました。
つまり、デシマル以前、UIAAの四級でもロープ要るって人たちが、昨今、会に来ます。
これは山岳総合センターだって同じで、私の班で一番歩けたのは私でした。それでまるで罰ゲームのように一人ラッセルさせられました。 ほかの人は男性でした。
■ 机上講習が欠如している
現代の若者は、みんなが思っているよりアホです。たぶん、ゆとり教育のせいなのかもしれません。
ビレイは落ちる人を受け止めた経験がないと上手になりません。そんな当然のことも分からない人が大多数のようです。
クライミング歴5年と言って入会してきた同期の新人に、「ビレイできますか?」と聞くと、「できます」と言いますが、「落ちた人を止めたことがありますか?」と聞くと「ありません」と答えます。これでどれくらいアホか?分かるでしょう…(汗)。
私はこの人を人工壁に誘って、引っ張り落とされそうになりました。その後、彼は二度と人工壁来なかったので、ビレイをマスターしたのか不明です。
そんな感じで、大体の山岳会に新規入会する人は、
とんでもなく予習不足
で来ます。まったく白紙なので、入会するときに知識のレベルを聞く問診票みたいなものをした方がいいかもしれません。
ルートに行ったことがある、と言って著名なルート名を上げても…
落ちない先輩が付けているロープの端っこを持っていた経験があるだけ
で、人の後ろを歩くだけの金魚の糞登山の男性が多いです。それで行ったことがあるといっても、プルージック登攀も、トップが落ちたときに固定して援助を呼びに行く練習なども、全く教わっておらず、何も知らないで、セカンドをやっているだけの人がほとんどのようです。
そんなことは、山梨の山岳会ではありえないと思うのですが、九州に来て、預けられた新人が、クライミング技術は何も知らないのに5.12は登れます、って人だったので、九州では会で何も教えていないということが分かりました。会の方が教えないで、先輩に連れられてマルチのセカンドに連れて行っているということです。
これは、師弟制度で、20~30のマルチピッチの経験が必要と言われているのとは、全く内容が異なります!! 菊池さんは、何も教えないで、セカンドで連れて回れ、と言っていないですよ?
それ以前に、そもそも、ハイキングレベルの終了試験である、読図、というのもマスターしないで来ている人が多いです。沢に行くときに地図を持ってこないで、GPSの軌跡を他より位に歩こうとしている人がメインです。
■ フリークライミング能力があっても、それだけの場合もある
私が、フリークライミングで組んだ元の会の男性の先輩は、読図力はゼロだったと思います。ある時、宝剣の方の初級アイスに行ったら、全然違う沢に入って壁が見つけられなかったのですが、後で地図を見たら一つ入る沢を間違っていました。
それでも、鹿島槍東尾根は済ませていたので、えらいなと思いましたが、地元の地の利の勝利で行ったのかもしれません。
というのは、マルチの上部って2級で歩けるようになっていますが、ロープを岩角に引っ掛けながら、コンテで(簡易的なショートロープ)で歩く技術を知らなかったからです。当然解除だと思っていたようです。その時に詳しく解説したらよかったと後で思いましたが、自分がロープ要らねーなら、相手にも出さないっていう自分本位なクライミングから脱し切れていないということでした。
つまり、リーダー教育を受けていない、という意味です。
ロープ要りません、と言って、”よっしゃ!”と言ってもらえるのは、セカンドだけだから、です。
大体、登攀で落ちるより、何でもない3級、4級の歩きのところで事故が起きることが多いというのは、きちんと教育を受けたクライマーなら、3,4級を甘く見るなよ、と先輩や師匠に、きつくくぎを刺されていることが多いです。それがなかった。
ので、この方と沢などの自然要素の多いルートに行くのは、危険だと思いました。自然界そのままのところの方が、整備されたフリーの岩場よりも、ちょっとした危険でロープを出さないといけない、というケースは多いためです。
そういうリスクは、フリークライミング能力ではカバーできないです。なにせ、足元の地面とか、持っているホールドとかが壊れやすいって話なので。
私は沢は、ひと夏毎週のように出かけて、出す出さないの条件判断をすっかり自分で納得するまでやりました。
一般に、技術習得指向でない人は、そういう風に習得テーマがあるわけではなく、ただ楽しいから行く、だけなので、経験値として貯まらないみたいなんですよね…。経験年数が長くても、エイト環のセットが分からない人を見たことがあります。
一度、歩きが遅れがちの20代男性のために、沢の下山でゆっくりと時間を使ったら、なんと最後の読図ポイントの前に暗くなってしまい、尾根が見分けられず、コンパスウォークでルーファイする羽目になりました…。優しさが仇になった。下山12時頃でした…。
■ フリークライミングの謎
そんなこんなは別にして、登山の技術とは別に、
フリークライミングとはこのようなものです
という思想的なものを若い人に教えてやる人が必要です。
現在はトップクライマーは、何年も、開拓記録を上げ続けているだけで、一般クライマーにとっては、どうやってそこまで行くのか?雲の上の人ということになってしまっています。
ユースケさんのように、近所のジム等で、これぞ!という登れるクライマー(5.13レベル?)がいる場合は、一度ルートに連れ出してくれるアニキみたいなクライマーもいるそうです。
しかし、一本釣りだと、その釣られた人には技術が伝授されても、他の人には恩恵がないです。もちろん、アルパインの教育はオーダーメードというか、個人に合わせてなされるべき、というのは、分かりますが、それでも、共通項、ってありますよね。
例えば、マルチ行きたい、んだったら、基礎になっている、セカンドの確保だの、懸垂下降だの、宙づりになった時自己確保で登り返す技術だの、リードクライマーが行動不能になった時、ビレイから逃れてレスキューする技術だのは、誰でも知っていて当然です。
雪稜なら、ピッケル持っているだけで、滑落停止できなかったら意味がないです。
テント泊ですら、テントを火に近づけない、とか、色々基本技術あります。なんせ、知らない人は、冬山のテント泊、雪洞泊に、パジャマを持ってくる時代なんですよ??
富士山五合目のアイゼントレで、「今日、初めてアイゼン履くんですぅ」なんて言って、切っていないアイゼンバンドがぶらぶらしているなんて、もう普通のご時世です。
ものすごーく、レベル低下していて、そういう人でも、フツーにクライミングジムに行くので、登攀だけはバッチリ!だったりもします。
つまり、登攀力はクライミングジムがカバーしてくれる良き時代なのに、その両輪となるべきクライミングに関する知識や思想という片方の車輪が整備されていないのです。
その点は、私のような山の世界に38歳で来ました、みたいな人は、歴史的経緯が分からないので、いくら新しく来た人に同情し、教えてあげたいと思っても、知らないものは知らないものなので、教えてあげることはできません。
■ 著作権の不思議
フリークライミングでは、他人の所有物である岩に描いたラインは著作権であるそうなのですが、この辺も、一般社会の常識とかけ離れた、とても奇異な思想ですので、それなりに見識がある方から、ちゃんとした解説がなされるべきだと思います。
普通の社会人の常識では、人のものに自分の権利を主張するなど、とんでもない厚顔です。
例えば、エベレストに初登頂しても、別にエベレストがその人の所有物になったり、その人が登ったルートが著作権で守られる、なんてことはないでしょう…
フリークライミングになったら、突然、開拓者はラッペルでぶら下がっているだけで、オンサイトもしてないのに、著作権って話になっています。
その辺りは歴史的経緯が分かる人しか分からないでしょう。
ちなみに、私は、故・吉田さんと開拓中のルートがありました。あれは、私が主張したら、私のルートになるのか?謎です。もちろん、そのようなことをする予定はありませんが。
こうしたこともすべて、慢(エゴ)が引き起こしている事態のようにお見受けしています。
俺の、俺の、というやつです。
でも、もうトップクライマーは名声は確立していますよね?
いつまでも、名声が確立する前の活動を続けていないで、後進を育成するという、もっとやりがいのある仕事に移って行かないのは、なぜなのだろうか?と思います。
私は、名誉ではなく、つながり、を大事にしているクライマーです。 そんなの当然でしょう。38歳から登っている人に名誉なんていりません。
これは信頼できるクライマーからの情報ですので、転載します。
追伸: こちらの記事には訂正があります。ゆめゆめ、5.11前半で冬壁に向わないでください。
https://allnevery.blogspot.com/2022/12/512rp.html
すごく溜飲が下がりました。というか私の推測があっていると分かった。
推測というのは、以前九州のクライマーが、私の師匠クラスが現役で若い時でも難しすぎるといって登らない国内冬期アルパインルートにチャレンジしていて、はてな?と思ったからです。そのクライマーは、無雪期の5.9もとい10cに2時間半もかけエイドで登っていたからです…そんなレベルの人が、なんでこの冬季ルート?行けるはずがないのでは…?という感じでした。
やはり九州ではトップクライマーの情報が来ないので、40年前のままの指導者の判定をうのみにしているのではないでしょうかね?
ーーーーーーーーーーーーーーーー以下 引用ーーーーーーーーーー
冬季登攀で国内のアルパインルートを、目指すのであれば、最低でもフリーで5.11以上が登れて、5.10前半はいつでもオンサイトで、しかもプロテクション悪くても安定して登る力が必要です。
既存支点無視のラインを読む形の現代アルパインクライミングでは、アイゼンを付け手袋をした状態で。5.11のムーブをこなさないとイケない場合もあります。
ですから一見アイゼントレーニングは、重要にも思えます。
ところが、こういったゲレンデでアイゼントレーニングしている人の多くは、そういったグレードが登れない人たちばかりなのです。
つまり、クライミングシューズを履いて、手にチョークを付けても、トップロープで5.10登って、テンション、テンションの人が、アイゼンつけて、5.11登れるわけありません。
ですから、晴れたフリーのゲレンデや岩場に、来たならば、まず、フリークライミングの実力をあげる練習したほうがいいのです。
今の技術練習環境で、5.11登れない5.10オンサイト出来ないのでは、運動能力低すぎです。
冬期登攀の前にまず、ワンシーズンかけてでも、フリーの実力を上げたほうがいいと思います。
そういった、難しいことはやらない(やりたくない?)といった人たち。つまり冬山の登山の一般ルート出てくる岩場の対応。冬季バリエーションルートのためのアイゼン訓練ならばデシマルのついていない(UIAAグレードのⅢ+やⅣ等)岩場でやるか、フリーで登られることのない湿った岩や草付きで練習するといいでしょう。
僕は高校まで。神奈川県で山登りをしていました。17歳ペアで冬季北鎌尾根を完投するのにあたり、遠くに行く費用もないので、冬の丹沢の沢をアイゼンつけて登りまくりました。
まぁ当時は丹沢でもけっこう凍っていて、チョロっとアイスクライミングもできましたし、沢の源頭のガレ場やルンゼは、とても良い練習になりました。
今、アイゼントレーニングしている人の多くは、そういったクライミングに自らが主導でいく人よりも、ガイドさんに連れていってもらう。山岳会、山のサークルの人が新人や、女性会員を連れていくために、利用しているのがほとんどに見えます。
そういった人達は、良いとか悪いとか全く考えずに、連れてこられて、言われたところを登っているだけです。
そういった人は、大ちゃんが素晴らしいクライマーであることを知りません。連れてきたガイドさんや、山岳会のおっさんのほうが偉いから困ったものです。
皆が少しづつ、こういったことを話し合うことは重要だと思います。そういった意味でも、小山田さんの提言は意味があると思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー赤字当方ーーーー
これは、関東での山岳会が主催しているアイゼントレの実情をよく示していると思います。
まだ山梨にいた当時の私ですら、(つまり5.9レベルってことです)、このような山岳会の人たちがウルウルした目で私を見てくるのですから…。 フリークライミングのレベルと、一般山岳会の新人さん達のレベルは、非常に乖離しています。
私は当代のトップクライマーに
5.12がスイスイ登れる
40kgが担いで普通に歩ける
が、一流と言われる人たちの最低ラインだと聞いています。
■ 九州ではごっちゃ
九州では、アルパインクライミングの価値観…このくらいの登攀困難度ならロープいらないから、一本も中間支点取らない、とかで支点の数が決まっているフリークライミングのルートの作られ方で、ひえ~ヤダなぁと思ったのですが、それ以外にも、
フリークライミング に アルパインの思想や倫理を持ち込む弊害
が出ている事例が、トップクライマーから警鈴がならされているので、紹介します。
■ ルール作りとトポの整備が大事
ここにも書いてありますが、ルールをきっちり作り、それを周知できる仕組み作り、が必要です。
九州では雪は大して降らないので、一体どこで、雪になれる気なんだろう?という感じです。こちらの若い人の会を見ていても、GWに七倉沢で、雪上訓練を受ける(滑落停止)とか、雪崩講習会を受ける、とか、12月の第2週の富士山5合目でアイゼントレして、ついでに宿泊もして寒気に慣れる、とかしないで、唐突感ありありで、冬山合宿計画が立てられており、それで塩見とか言われても行く気になれないです…。
一般登山者レベルの人(つまり、雪のトレーニングゼロで、ピッケルも持っているだけの飾りで滑落しても使い方を知らないレベル)なら、11月最終週の燕岳とか、正月の鳳凰三山で小屋止まりとか、テント泊とかは、行けますから、何も訓練しないのであれば、そういうのに行っておけばいいのではないか?と思います。
九州では、天候判断もいらない山しかない。ので、天候判断の習慣が身についていません。ので、上記のような優しい冬山では、天候とか、雪上生活を、小屋があるという安全ネット付きで学ぶということです。何にも冬用の訓練しないのでしたら、その程度しか行けないですよね…。
まぁ、安全ネットがあるので、別に個人でも行けるって意味ですが。でも、九州で仲間とつるむ意味は、交通費割り勘、にあるのでいいのではないですかね?
■ アイゼントレをフリーのルートでしてはいけない
さて、アイゼントレですが、本州では、やっていいところと悪いところが、はっきりしています。
誰でも分かることですが、フリーのルートでやる人はいません。やってはいけません。
しかし、九州ではその辺はあいまいなのかもしれません。九州の登山界はどうなっているのか不明ですが、九州から本州に来た人の様子を個人的経験から想像すると、フリークライミング歴5年とか言っても入会したのに、何も教わっていなかった人が思い浮かびます。フリークライミング歴5年という話だったのに、行ったことがあるルートは比叡でのセカンドだけだった。なんか比叡ってフリーですかね?って気もしますよね。その人は全部Aゼロで、本州のフリーのルートを不思議とも思わずに登っていました。(当然ですが、その人より私の方が最初から登攀力では上でした)
なにせ、九州に限らず、
フリーのルートを開拓している=エイドの技術がある=元アルパインのエイドクライマー
という図式になっており、イマイチ、フリークライミングらしいルートづくりという意味では、世界的に後塵を期しているようですし、なんだか、昔の人の自信たっぷりぶりが強すぎて、現代の若い人は、リードエリアから追い出されてしまい、九州では、ボルダー以外出来ないように追いやられてしまっているような気がします。
安全面からも、若い人がリードに進もうにも、ボルト40年物か、新品でも使ってはいけないカットアンカーとかで、外岩で安心して登れるという環境にない。
そうなると、人工壁しか登れないですし。そうなると、スポートクライミングの事しか分かるようにならない…という悪循環が働いて、結果的には、リードエリアでの事故多発、となっているような気がします。
なにもかも、アルパインクライミングとフリークライミングがきちんと区別されていないために起こっていることです。ついでに、スポーツクライミングとフリークライミングも、九州では、峻別されていません。
■ そもそもフリークライミングの教科書がない
アルパインクライミングには、UIAAの出している『総合登山技術ハンドブック』が出ています。
内容はペツルが出していた取説を充実させたようなものです。ペツルが紙での提供を辞めたので、新人に渡すガイドブックが無くて困っている状態が数年続いていましたが、これが出たので解消したものの、市販されておらず、一般の登山者の手に取りやすいか?というと、これもまた流通上の問題があります。
ちなみに、韓国の登山用品店では、誰でも買えるように普通に登山ショップに置いていました。
これと同等のフリークライミングの倫理観や歴史的流れ、経緯について書かれたものはほとんどありません。
結果、『岩と雪』同時代人しか、事情が分からないということになっています。
■ アルパインの岩場
私がアイゼントレに使っていたのは、関東だと、越沢、三つ峠、西湖の岩場の右の岩塔です。
あきらかにフリーのレベルのルートでアイゼンで登る人がいるとは思えません。
■ ドラツー仲間はトップクライマー揃いです
ドライツーリングで登れる人は、小山田さんが危惧するような初心者であることは、ほとんどなく、トップクラス中のトップクラスですので、フリーのルートをアイゼンで登るという言ことはないだろうと思います。
なにせ、国内有数のトップクライマーしか、現在ドラツーで外で登るスキルはありませんから(笑)。
彼らが登って記録を作っているのは、ワールドカップ参加のついで、です。
■ クライミングの良心的グループに入ろうとしない人たちがいる
ただ、私が不安に思うのは、こういうトップクラスの倫理観がしっかり確立した人たちに接する機会があっても、入らない人たちがいるということです。
事例
・ギリギリボーイズの方と宴会する機会があり、知り合いの若い男子には全部声をかけたが誰も来なかった
・ダウラギリに登った人と宴会する機会があり、同様に誰も来なかった
・井上D介さんと知り合いになる機会があり、男子に声をかけたが誰も来たがらなかった
・トップクライマーの故・吉田和正さんをビレイする機会があり、知り合いに声をかけたが、俺なんて、という返事で来ない
・海外遡行同人に参加する機会があったが、声をかけても誰も来なかった。
・天野和明さんの主催する読図講習会に呼んでも誰も来なかった
・日之影町に移住するほど、日之影命の初心者ボルダラーに小山田さんが日之影の話題をFBにあげているからフォローしたら?と教えたら、「どうせ、取り巻きに囲まれて、ちやほやされているんでしょ」という返事がきて、おったまげた…。
・奥村さんのビレイ講習会が格安で開催されるので、知り合い前部に声をかけたが誰も来なかった
・横山ジャンボさんと倉上慶太さんの講演会、九州で知っている顔はゼロ人だった
どうも男性クライマーは、
「俺なんて」という心と、「俺だって」の心で揺れ動いており、
きちんとした技術情報や、クライミングのベータ(周辺情報)が来たとしても、それを受け取らない方向に心が閉じているようなんですよね…。
なにかやましいところでもあるのでしょうか…?そこらへんは、私は女性なので、理解が難しく、どういう心理なのか分かりません。私は、ホイホイ、山の先輩のありがたい話が聞ける会には顔を出すので。 海外遡行同人にすら臆せず出ていました。
それで、結局、機会があっても、
正しいクライミングの知識を得る機会をスルーする結果
になるのです。一般男子クライマーは。なんせ、あの奥村さんの講習会に誘っても来ません(汗)。理由は、”俺、もうできるから…”とか、です。
でも、その判断は、主観ですよね?主観とは自分に都合の良いものです。
実際は、もう出来る、というのは本人の判断で、客観的判断とは異なることが多いです。
■ 同等慢は、正しい知識があれば、治る
このような「俺なんて」=卑下慢、「俺だって」=高慢、の害というのは、正しく自分を評価できる客観的な視点があれば、克服できるのではないか?と思います。
ところが、これが現代では難しいのです。
一般に、5.12が今の時代は一応の男性クライマーのプライドが満足できるレベル…俺は普通と同等の能力がある、と感じられるレベルのようですが、普通と感じられることを、同等慢、と言います。
同等慢は、子供のころによく親が使います。
「〇〇ちゃんにやれたんだから、あなたにもできます」
です。これは、真実ではありません。特にクライミングでは、真実ではなく、トップクライマーになるには、基本的に要件があります。
1)一般的にどんな物事でも、一流になるには、一万時間の練習時間が必要だと言われています。
2)また、一般的に、8歳~18歳がゴールデンエイジと言われ、その頃に習得したことは、オンリーワン化することができると言われています。
3)また、クライミングは一般の人では、知識的にも、安全教育的にも、大衆化が発展途上であるため、知識の面でも、親がもともとトップクライマーレベルで、知識伝達ができる必要があります。
歴史的に見ても、芸事と言われることは、みな世襲制で幼少期から特訓しているでしょう。
このような事例が、室井登喜男さんにも、奥村さんの息子さんにも、樋口先生の息子さんにも、中嶋岳志さんの息子さんたちの事例にも言えます。つまり、知識や環境という面は親子の世襲制で現在のところカバーされています。山岳会の代わりです。
一般の人で言えば、それをカバーするのは、山岳会でしたが、それは現在機能していません。
その次の選択肢と言えば、師弟制度ですが、それは師匠の側が弟子を選ぶので、選ばれる弟子でない限り、師匠が現れるということはあまり期待できません。
唯一、クライミングのそのもののスキルは、他者との比較で測ることができますが、アルパインの人は、スポーツのコンペに出たがりません。アイスではコンペが盛んで、ある程度、自分の実力を客観的に見ることができます。
私は岩根アイスカップには一度しか出たことがありませんが、師匠クラスが非常に登れる、と判断する登攀能力が、現代のレベルでは、非常に初歩の登攀力に過ぎないことを知りました。ちなみに私のアイスは、そこらのアルパイン男子より上です。九州で一緒に登っていた先輩、5.12RPの方…より、上だという師匠の判断です。
同じことが、普通のフリークライミングにも言え、5.12=俺は普通だ(同等慢)と思っても、その中身は、5.12がレッドポイントレベルなのか?オンサイトレベルなのか?はたまたフリーソロレベルなのか?で、スキルの中身は全く違います。
現代のアルパインクライマーですら、フリークライミングや人工壁により、レベル向上の恩恵を受けて、5.12がレッドポイント出来るレベルではなく、フリーソロができるレベルに至っています。
しかし、40年前の価値観で自分を測ると、5.12レッドポイントのレベルで、よし!お前がリーダーだ!と言われてしまいます。なんせ、現代でアルパインクライミングを志向してやってくる若者…山岳会の新人像、というのは、このような岩場でロープを出してやらないといけないレベル…非常に低レベルという意味です。
私の会に来た新人男性(30代)がどのような登攀能力だったかを端的に示す写真。ここでロープがいるような登攀レベルの人が、昨今は主流です。そりゃ、こんなレベルの人が来たら、私ですらリーダーレベルですよね…。ちなみに私はフリーの外岩は、5.11までしか登れません。
■ 古い基準で自分を測ると間違う
このように、現代は、アルパインクライミングが廃れて悲しい、とは言われますが、アルパインの方向性を向いても、きちんとしたレベルが判定できるわけではありませんし、逆にスポーツの方を見たら、とんでもなくレベルが高騰しており、5.11がジムに来たその日に登れるという人は珍しくはありません。5.13が一週間で登れた人にも、師匠はあったことがあるそうでした。
このように、底辺は、一般のハイカーレベルの登攀能力、アルパインの4級でもロープを出さないといけないレベルから、トップは5.12はフリーソロ出来たり、5.15が数便で登れたりするピンのレベルまで、非常に幅広く、その内容は、他のリスクによっても条件付けが異なり、統一のグレードで測ること自体が無意味なことになってしまっています。
そのグレードの前提になっている条件を検討することなしに、端的にグレードだけでクライマー同士がコミュニケーションをとることは不可能ということです。
それにも関わらず、グレードにとって変わる、能力を知る目安、というものがないので、現在でも、グレードによって相手を推し量る以外ないかもしれません。
■ フリーではチッピングは侮蔑ですよ
翻ってアイゼントレですが、アイゼンで岩を登る=岩を壊す、という行為は、
フリークライミングの人にとっては、単なる破壊行為以上の、侮蔑に当たる行為
です。
■ フリーのクライマーもフリークライミングの価値観を表現できていない
フリークライミングの価値観というのは、どのようなクライマーの書いたものを読んでも、的確に語られている様子はありません。
最近、ニンジャ5.14を登った若い現代アンバサダーの記録を拝読しましたが、
僕、頑張った、
以外の価値観には触れられておらず、ニンジャがどのような歴史的経緯があり、どのように初登者と岩を介して、コミュニケーションをしたのか?というようなことは一切わかりませんでした。結局、ニンジャがステファン・グロバッツの初登だ、ということにすら、触れられていませんでしたね…
なので、頑張っただけの価値しか表現できないのならば、それは、一般クライマーが頑張った価値となんら変わらず、です。
故・吉田和正さんは、執着心で頑張ることの価値を世の中に示した最初の日本人フリークライマーではないか? と思いますが、それから時代はすでにだいぶ経過しています。
フリークライミングの分野でも、新たな価値観へのステップアップが、滞っているという、閉塞感がありますが、現在、それを打破しているのは、コンペクライマーが技術を外岩に持ち込んで、困難度を高度化しているだけのものです。したがって、当代の一流クライミングというのは、一般クライマーには手が届かないところにあります。
未知→ 困難度 → ???
と 次の価値観がまだ表れていないということです。
結果、いまだに
なんだ、頑張ることが価値なのか?と一般クライマーが誤解
してしまえば、100回トライしたほうが、10回のトライで登れる人より上ということにもなってしまいかねません。当然ですが、同じルートなら、10回で登れる人のほうが強いですよね?
もちろん、頑張ることは価値ですが、みんなもう頑張っていますので…(笑)。他者と比べて自慢になる話ではありません。
■ 自己満足は、一般クライマーの特権
ま、”山は自己満足” と伝統的に言われますから、登山史の形成と関係のない一般クライマーは、そのような物差しではなく、自分の中の前年比、でがんばればいいのです。
しかし、男性クライマーは、そうもいかないのか、もしくは、古いクライマーにお前は登れると言われて勘違いしてしまったのか、で、歴史に名を刻みたい!という気持を捨てられない人もいるようですから、その場合は、
出した記録が、現代的基準で見て、本当に登攀史的価値があるかどうか?
は、客観的に判断できる能力がないと、
長所を自慢しているつもりで欠点を披露している
ということにもなりかねません。
最後、少し違う話になってしまいましたが、アルパインをやる人は、くれぐれも、フリーのルートでアイゼントレなど、なさらないよう。
それをやるくらいなら、ベアフットクライミングにでもトライしたらよろしいでしょう。
たまたまスイスに行くなら、という話が出たので、現代クライマーとして見聞きした感じをまとめようかと思い立ちました。行く価値がある、というルートはこういうのだろうと思うのですが…。ま、登れませんけど。
こちらが現代の最高レベルに近いと思われるドライツーリングのルート。スイス行くなら、こういうのとか…。D14があるなら、D5もあるかもしれないですよねぇ。日本にはドラツールートがどこにあるのか分からないです。昇天は半ドラツーくらい、つまりミックスでした。
中島正人さんと竹内春子さんが、基本的には今、ドラツーを日本で引っ張っていると思いますが…もちろん、門田ギハードさんも!で、ドライツーリングというのは、アイスクライミングのフリークライミングバージョンというか…。そんな感じです。桁違いに難しい。高強度になり、フィジカルのニーズが違います。
アイスクライミングって、ぜんぶガバの外岩みたいなクライミングなので、困難度で言えば、そこまで高くないんですね… 全部ガバばっかりの人工壁が面白くないのを想像してもらうと分かるでしょうか…
だから、アイスでフリーソロした人がいても、不思議ではないというか…。アイスではリードしていても、万が一にも落ちるな、と言われるので、よっぽど登りが確実にならないと、リードに進みません。
私が、この程度の易しめ5級のアイスをリードすることになったのは…
↓ この下のが楽勝で登れるようになったからです。こっちは6級です。私は保科ガイドでのスタートですが、保科ガイドもこれくらいがスイスイ登れるようにならないと、どんな易しいところもリード許可は出さないようです。
つまり、5級をリードするためには、6級がトップロープでスイスイでなくてはいけないのです。
持久力ルート。相沢大滝 4級55m。ロープは二本要りますね。たぶん、5級がスイスイ登れるようになったら、南沢小滝→大滝→相沢 の順に大きくしていくと無理がないと思います。
しかし、これらの滝が登れても、まぁ、余り自慢にはならないというか(笑)。なんせ、時代は、D14とかD15の時代なんで…。
そうなると、どっかぶり…これをやらないといけないんです。
別にワールドカップの選手にならなくても…こういうのをやっておくと、次のステップに外のアイスで進める、っていう話みたいなのです。だから、氷柱をリードで取りつけるようになるために、ドラツーをしていました。
たぶん、外のアイスでリスクを取るわけにも行かないし、かといってインドアで垂直だと難易度を上げられないので、被ってくる&人口ホールドで難易度をあげる。
ちなみに、私のようにアイス5級が登れる程度で、人口壁のドラツーでD5です。D5+か、D6マイナスくらいで、D6だとトップアウトするのが難しかった。それでもちょっとづつ強くなっていっていました。
ドラツーは環境が命。別に他のクライミングもですが。
環境がないと成長ができません。ので、ない時はさっさと諦めて、他の楽しい活動をするのがいいのですが、人間そう簡単に割り切れませんよね。
とくに、すごく頑張った後は…。
言いたかったのは、傾斜です。 スラブ → 垂直 → かぶり とアイスの場合は、リードしたい次の傾斜をトップロープでやっておきます。
だだ、歩きだけは、先にマスターしておいた方がいいかもです。たまに外岩のフリークライミングからアイスに来た人は、2級のアイス(つまり、水平)が歩けずに転んで滑落したりしています。