2022/12/15

国内冬期登攀レベルとは?

これは信頼できるクライマーからの情報ですので、転載します。

追伸: こちらの記事には訂正があります。ゆめゆめ、5.11前半で冬壁に向わないでください。

https://allnevery.blogspot.com/2022/12/512rp.html

すごく溜飲が下がりました。というか私の推測があっていると分かった。

推測というのは、以前九州のクライマーが、私の師匠クラスが現役で若い時でも難しすぎるといって登らない国内冬期アルパインルートにチャレンジしていて、はてな?と思ったからです。そのクライマーは、無雪期の5.9もとい10cに2時間半もかけエイドで登っていたからです…そんなレベルの人が、なんでこの冬季ルート?行けるはずがないのでは…?という感じでした。

やはり九州ではトップクライマーの情報が来ないので、40年前のままの指導者の判定をうのみにしているのではないでしょうかね?

ーーーーーーーーーーーーーーーー以下 引用ーーーーーーーーーー

冬季登攀で国内のアルパインルートを、目指すのであれば、最低でもフリーで5.11以上が登れて、5.10前半はいつでもオンサイトで、しかもプロテクション悪くても安定して登る力が必要です。

既存支点無視のラインを読む形の現代アルパインクライミングでは、アイゼンを付け手袋をした状態で。5.11のムーブをこなさないとイケない場合もあります。

ですから一見アイゼントレーニングは、重要にも思えます。

ところが、こういったゲレンデでアイゼントレーニングしている人の多くは、そういったグレードが登れない人たちばかりなのです。

つまり、クライミングシューズを履いて、手にチョークを付けても、トップロープで5.10登って、テンション、テンションの人が、アイゼンつけて、5.11登れるわけありません。

ですから、晴れたフリーのゲレンデや岩場に、来たならば、まず、フリークライミングの実力をあげる練習したほうがいいのです。

今の技術練習環境で、5.11登れない5.10オンサイト出来ないのでは、運動能力低すぎです。

冬期登攀の前にまず、ワンシーズンかけてでも、フリーの実力を上げたほうがいいと思います。

そういった、難しいことはやらない(やりたくない?)といった人たち。つまり冬山の登山の一般ルート出てくる岩場の対応。冬季バリエーションルートのためのアイゼン訓練ならばデシマルのついていない(UIAAグレードのⅢ+やⅣ等)岩場でやるか、フリーで登られることのない湿った岩や草付きで練習するといいでしょう。

僕は高校まで。神奈川県で山登りをしていました。17歳ペアで冬季北鎌尾根を完投するのにあたり、遠くに行く費用もないので、冬の丹沢の沢をアイゼンつけて登りまくりました。

まぁ当時は丹沢でもけっこう凍っていて、チョロっとアイスクライミングもできましたし、沢の源頭のガレ場やルンゼは、とても良い練習になりました。

 

今、アイゼントレーニングしている人の多くは、そういったクライミングに自らが主導でいく人よりも、ガイドさんに連れていってもらう。山岳会、山のサークルの人が新人や、女性会員を連れていくために、利用しているのがほとんどに見えます。

そういった人達は、良いとか悪いとか全く考えずに、連れてこられて、言われたところを登っているだけです。

そういった人は、大ちゃんが素晴らしいクライマーであることを知りません。連れてきたガイドさんや、山岳会のおっさんのほうが偉いから困ったものです。

皆が少しづつ、こういったことを話し合うことは重要だと思います。そういった意味でも、小山田さんの提言は意味があると思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー赤字当方ーーーー

これは、関東での山岳会が主催しているアイゼントレの実情をよく示していると思います。 

まだ山梨にいた当時の私ですら、(つまり5.9レベルってことです)、このような山岳会の人たちがウルウルした目で私を見てくるのですから…。 フリークライミングのレベルと、一般山岳会の新人さん達のレベルは、非常に乖離しています。

私は当代のトップクライマーに

 5.12がスイスイ登れる

 40kgが担いで普通に歩ける

が、一流と言われる人たちの最低ラインだと聞いています。