2024/06/29

【クライミング心理学】根強い無価値感とクライミングは相性が良い

■ 根強い無価値感とクライミング業績

最近、若手のトップクライマーで倉上さんが亡くなられた。

以下は、私が、心理学をこの6年間(+甲府時代)勉強してきた中での、考察であり、なんら、それ以上の根拠に基づいたものではない…。なので、根拠の希薄な、戯言と受け止めていただいて構わない。

梯谷さんは、心の傷と人生に起こす現象、がどう関連しているか?を研究されている研究者だ。

その中に、「息子、やったな」というのがある。

https://youtu.be/yqhxhgGNyj8?si=xgsNvmUsFFcBb8e9

親:日ごろから、あれやれ、これやれと過干渉

子ども: ほら、ワクチン打って失敗したじゃない!と親を責めるために、異物入りワクチンを引き当ててしまう

親を責めるために、子供は自殺します。分かりやすい自殺ばかりではなく、異物入りワクチンを引き当てるみたいな死に方もします。

ほら、親も、間違ったじゃない…。私の弟は、24歳の速さで心臓発作(正確にいえば、原因不明)で突然死で夜中に亡くなったのですが…彼の死は、

 親の道具である人生から逃れるための死

でした。姉の私は、弟の死を、”弟、やったな”と捉えました。私の直感です。弟の死の検証は、ここでは控えますが。

■ 倉上さんの死

運動誘発性の狭心症を持つ人が、有酸素運動がリスクだと分かっていて、富士山に行くのだとしたら、死の確率を高めに行っていませんかね?

富士山にトップアスリートがいくのは、標高になれる、空気の薄さになれる、というのが大体のセオリーです。

海外遠征で、パタゴニアみたいな高い標高の場所を控えていたのでしょうか…。 ネパールの沢と倉上さんは、セットで考えにくいです。ジャンボさんとお親しかったことを考えるとパタゴニアかな、と。

標高に慣れる目的なら、富士山でなくても、たとえば、標高1350mの川上村に引っ越すとか、標高2400mくらいの山小屋でひと夏働くとか、標高に慣れる方法はあります。

しかし、有名クライマーになって顔が割れてしまうと、そういうことができなくなりますよね…。人気とは皮肉なものです。

アレックス・オノルド君が、エルキャップフリーソロしてしまったので、あれ以上の記録を出さないと世界を驚かせることにならない。

次なる挑戦は、前の挑戦が非常に困難なものだったので、難しいのです… しかし、倉上さんがやったことは、普通のクライマーなら、一生に一回やれば、その後、十分、一生食っていけるだけの”賞賛”を稼いだはずでした。もし、賞賛を糧に生きていくのであれば、ですが。

でも、彼はとても謙虚で、そして、クライミング界の伝統は

 さらに上を目指せ

それ以外を教えていないのです。

頂点に上り詰めた人が、さらに上を目指せば?落ちるしかなくなりませんか?

そこのところを、クライミング界は少し考えたほうがよくはないでしょうか?

人間は機械ではない。もっともっと、と言われても、限界があります。

ましては、人としての限界を一度超えて見せた人に対して、さらなる期待、って、もう神になれ、とでもいうんですか?みたいな期待ではないでしょうかね?

■ 期待に殺される!

私も、期待に殺される!という気持ちを知っています。

クライミングでは、祝子川に2名で行ってらっしゃいと言われたときとか…

私は親がなく、母親も、私以外に二人も子供がいて、大変だったので、大学の進学費用は、全額、自腹です。

みなさん、そのことを、入学金、授業料のことだと思うでしょう…違います。高校時代の毎月の学費、食費、模試代、Z会の通信教育代、参考書代、受験にかかる交通費、宿泊費、…そういうのをすべて自分で出して、大学に入ったのです。

朝は5時からバイト、そして高校に出勤するのです。夜は友人宅で勉強し、家に帰るのは2時ごろです。なんせ早く帰ると親につかまって家事をさせられ、勉強できなくなります。

もう、すごく大変でした。大学受験に合格することに事態にあくせくしたことはないです。そんなの、失敗が許されない受験なのですから、余裕のよっちゃんで合格できるところしか最初から受験しないに決まってるでしょ。絶対、落ちない40mランナウトの5.8みたいな大学しか選ばないですよ。

そのおかげで私の人生は首がつながり、晴れて大学生になることができました… もうマジ、スレスレでした。大学に入った後も、入学式前からバイト。受験したその日に生協バイトを決めて、毎日1円を数えて、支出より収入が多いことを安心の材料にして、生きていました。大学自体も、働きながら出たんです。

そのような私に…さらに、社会での繁栄と成功を求めるなんて…。

いや~、もう18歳で大学に入学した時点で、ヘロヘロの、ゴールに倒れこんでいるマラソンランナーみたいな状態なのですから…

そんなマラソンランナーに、あと4kmです、とか言います?言いませんよね、普通。

ところが、自分自身が苦しい目に遭ったことがない人は、ヘロヘロの人を見ても、ヘロヘロだと分からないし、もっと頑張れ、というんですよね…。

倉上さんは、そのような状態だったんではないか?と思います。

もちろん、私は彼を個人的には存じ上げないので、想像だけです。しかし、あのような緊迫した、偉業を成し遂げた背景には、心の問題が必ずあったろう、と思います。

5.14RXですからね。

■ 生きている意味を感じたい

動物的な生存と言う意味で、生きることが容易になってしまった現代日本で、動物として生きている、ということを強烈に実感するのが、クライミングです。

7歳で、死を思った私のような過酷な生い立ちの人ですら、クライミング中に、ここは落ちれないな…と思うと、やっぱり死ぬのはいやだ!と思って、頑張ります。頑張ります、というか、頑張れます。

そう、もうヘロヘロなので、追い込まれないと、頑張れない、んですよね…。

頑張らなくても生きていけるなら、頑張らないで生きていきたい。

追い込まれたら、そりゃ生きるのに必死という動物的な本能が目覚めて、必死に岩にしがみつく、ということになります。

私にとっては、クライミングは少なくとも、30%くらいは、そんなところが動機でした。

ああ、私って、まだ生きていたいんだなぁ…って。

■ 消耗

しかし、そういうクライミングも、どんどん高度化していきますよね…

最初は、5.5くらいで、ひえ~と思っていたんでした…。ところが、今では、5.10aくらいでも、これ10aくらいかな~、やさしいな~、となってしまいます。もちろん、ちびの私には、10Aとは言えないような課題もあるから、私には、その難度で十分なんですが…。

それより、心が摩耗したのは、

 もっともっと

の周囲からの要求です。

43歳でクライミングを本格化して、46歳で海外に行き、47歳で一人で海外登攀に行ける力って、それなりにすごい達成だと思いますよ。私はアイスクライマーで岩のクライマーではないですし、一度も岩のクライマーとして自分を好きになったことはありませんし。

なんか、世間の期待が、人間としての限界を超えた期待を持たれているようで、謎でした。

私は、期待され慣れているので、そんな場違いで、的外れな期待、スルーする能力が育っていますが…。それでも、嫌なものはいやだったなぁ…

例えば、スポーククライミングの野口啓代さんって、無理難題みたいな期待ばかりをかけられて気の毒なクライマーだな~って、手記を読ませていただいたときに思いました。日本スポーツクライミング界を無理やり背負わされていたような印象を受けました。

クライミング界は、みんなで背負うモノですよ。一人の肩に載せるなんて、かわいそうです。

結局、スポーツクライミングの分野でも、フリークライミングの分野でも、親の期待を背負った二世クライマーの再生産、量産をしていて、勝つことでうれしいのは、親のほうのようでした。親がうれしいから俺もうれしい、みたいな、まだ成熟していない子供の心をスポーツ振興に利用している。

子供は、子供らしく、自分の好き勝手に生きるのが一番幸せですよ。

まだ、何が自分の幸せなのか理解できない子供の、親を喜ばせたいという気持ちを利用して勝たせて、その子は将来どうやって生きていく心のエネルギーを得るのだろう、と思います。

話がそれましたが、5.15、5.16.5.17…と、どんどん高度化して行って、人類は、どうするつもりなんでしょうかね?

5.20になったら、5.30になったら、5.40になったら…???

その間に、スタイルが付与され、RやXがつけ足され、エルキャピタンフリーソロも、おれは3時間30分で、お前は、3時間40分だから、お前が負けだ!とやるのでしょうか?

■ 食事

倉上さんは、ヴィーガンに傾倒したのではないか?と思っているのですが…私も一時完全ヴィーガンになりましたが…

脳内伝達物質の不足は、セロトニン不足になり、無価値感を強化します。

https://youtu.be/DLBBshmjA98?si=ABRMDq2H0uFJxlbO

もともとあった心の傷の傾向に加えて、栄養状況も加担したのではないか?と思いました。

肉が食べれなくなるのは、消化器系の機能に、不安が影響して、消化液を分泌しなくなるからなんですよ。なので、元気がないと、食欲も出ないでしょう。

不安が消化には良くないです。

■ 自分が楽しむ

”そんな承認欲求のクライミング、何が楽しいの?”

って、誰かも言っていましたよね。

海外で有名なクライマーですが、鈴木英貴さんとか、クライミングはすっかり飽きちゃってカイトサーフィンしてます、みたいな感じらしかったですが…先日は展覧会あったみたいですが…自由気ままで軽やかだなと思ったりします。

ユージさんも軽やかですよね。好きなことしかしない。

結局、心が震えることをやるのが、どんなことをしているにしても、人間は幸せなのです。

幸せに基づいてしか、他の人に幸福を分け与えることはできない。

恐怖を乗り越えることに、心のときめきを覚えてしまう回路がつながってしまったのは、心の配線ミス、みたいなものかもしれません。アドレナリンジャンキーってことです。

子供時代、非常に大変な目に遭うと、そうなることが心理学では明らかにされています。そこには、無意識と言う心理領域の働きがあります。

そして、限界を超える期待には、

答えられません、と口で言う代わりに、体で言うのです。

身体化、と言います。

■ 以下、リズ・ブルボーの『からだの声を聴きなさい』より引用

心臓にトラブルのある人は、限界を超えて、無理な努力をし、肉体を酷使しているのです。そんなとき、心臓は次のようなメッセージを送ってきています。

「お願いだから、自分を愛して!」

心臓にトラブルを抱えている人は、自分自身のニーズを無視して、他の人たちから愛されるためにすごく無理をしているのです。自分自身を愛していないので、何かをすることによって、他の人たちから愛されようとするわけです。

2024/06/28

【トレーニング】テニス最終日&水泳教室最終日

■水泳教室最終日

昨日は、水泳教室の最終日でした。

めだかスイミングクラブは、80代の方が中心で、そこで混ぜてもらうのは、まるで母親に再度お世話してもらうみたいな…そんな経験でした。

九州にいると、私の子供時代の古い傷がひどく痛みます。つまり、私は幸福な子供時代はもっていなかった、ということがよりリアルに感じられるのです。ですから、九州にいること自体が、私にとっては残酷なことです。

教室は、80歳の丸林先生が、とても教え方が、細かく、上手で、そのおかげで、あっという間に泳げるようになりました…。

■ 行くところがない!

実は、水泳教室は、4件目でした。4件も、もっと一般的なスイミングクラブを試したのですが、なんか競争的な空気感だったり、指導に工夫が無かったり、不倫の温床になっていたり…で、だめで、この先生なら泳げるようになるかも?と思い、決めたスイミングクラブでした。

ビンゴで、私が突然上手になった瞬間がありました。その瞬間のあと、泳ぐ順番も、一番後ろから、前から3番前に…なりました。つまり、私より上手な人は、前に二人だけ。バタフライは、いつも最初。

意外にあっさり上手になったので、経験が長く、ずっと通っていても、上達をあきらめている方が多いので、先生も指導に熱が入ったり、なんだり、とても良くしてもらったと思います。おかげで、子供時代にいなかったお母さんに50代で甘える体験みたいな感じでした。

私も、一応、4泳法が、全部、泳げるようになってからは、レベル的にあっていないのは、自覚がありましたが、かといって、他に行くところがないし…。

■ 指導がスポーツ振興の決め手

市井のスイミングクラブは、何件も試しました。

先生が大学生の男性だと教え方が超下手で、そのインストラクター職って、大学生の生計維持のためにあり、教わる側のためにはない、感じですし、逆に教えるのが上手な壮年期の男性の先生だと、色目使われます。

たぶん、水泳に限らず、スポーツの分野では、男性は女性が上達したい!と思っている心の、弱みに付け込んで、自分の性を満足させようとしています。特に水泳って、動きを教えるのに、体を触ることができちゃいますし… しかも、男性のほうが一般的に言語化下手くそですよねぇ? 動かし方触って教えたほうが早いと思いがちです。…というわけで男性の先生がインストラクターのスイミングクラブは微妙でした。

子供も入っているようなスイミングクラブは、とても、ついていけない…ジュニアは全く別の指導スタイル…質より量です…ということで、成人女性って、行くところがない感じなんですよね。

成人女性のスイミングでなくても、成人女性向けの、スポーツ指導はどこも同じだと思います。

しかし、女性同士でも、50代と80代だと、体力が明らかに違う…ので、ご高齢の皆さんに、一人元気な50代が混じると、練習メニューが高度になってしまって、なんか悪いなぁと思い…レッスン日は、あまり体力充実させずに行っていました。前の日にテニスの日にしたので、まぁ基本くたびれている。くたびれたくらいで、ちょうどよかったです。

水泳は、自主練のほうで、頑張って、レッスン日は、先生のアドバイスをもらう日で、頑張るのは別の日にしていました。

自主練はYouTubeなのですが、YouTubeのレッスンヒントでは、万人向けのアドバイスなので、実際、私個人がやるべきことが異なっていることがあり、先生のアドバイスがないと、やっぱり独学だと、いろいろ試しているうちに時間がたつというか…

ということで、まるでクライミングで、参加する山岳会がないんですよね…と同じ現象が水泳でも起きた感じでした。

■うまくいかなかった分子栄養学相談会の設置

80代の方々に混ぜてもらって、ありがたく感じたので、何か恩返しをしたいということで、分子栄養学のアドバイスをしてあげたいと思い、実は間宮先生という専門家の先生に格安の1000円で相談してもらえる日を作ったのですが、結局、水泳の先生に皆に宣伝して良いか?話したらダメだということで、開催をお知らせすること自体もできなくなり…私はこれをしようとしただけで、1万円近くのお金を失っただけで終わりました。

せっかく間宮先生に来てもらったけど、水泳のメンバーに、誰も相談者を募ることすらできなかったからです。本来1時間で1万円以上コンサルティングフィー取るんです。

それを1000円で出来る機会を作ったんですが・・・。

■ 皆が親切だった最終日

最後の日の今日、あれやこれや、と水泳の泳ぎ方を皆さんから、最後のアドバイスと言うことで教えてもらいました。みなさん、とっても母性的な対応でした。

こうするのよ、ああするのよ、ということですが… アドバイスをしてくださろうという姿が、とてもやさしくて、普通のお母さんってこういう感じなんだよなぁ…と思いました。

たとえ、子供が自分より、もう大きくて、むしろ子供のほうがすでにお母さんに教えるような状態であっても、大人と子供という関係性で、教える側、教わる側というのは、変わらないものなのだ…と思いました。

そういえば、母は、私がテニスを教えたとき、ほんとに下手くそだったんですよねぇ…わー、ママ、ヤバイなぁ…って14歳ながらに思ったんですが…。

私は、小学校に入るくらいまでは、母にしっかり甘えたと思うのですが、ある日、母にだっこされようと飛びついたら、母がぐらついたんですよね…それで、あ、母にタックルしてはいけないんだ、と思いました(笑)。これは、正常な心の発達だと思いますが…

一般的と思える男児たちは、14歳になっても、親が自分より体力的に弱いと気が付かない。これは、子供体験クライミングを教えて分かりました。

なので、女性に対しても、同じ心理が働くと思います。

 恋人として対象になる女性 = 体力が自分のほうが上だと無意識下で前提

 母親として対象になる女性 = 体力が女性のほうが上だと無意識下で前提

お母さん役にされてしまうと、女性の側がいかに大変でも男性は気が付かない、ということです。男性に気を使ってもらうには、恋人対象でないといけないのかも?

これが、クライミングで、数々の無理難題を突き付けられた理由ではないですかね?

女性は一般的に体力が下だ、という前提が、母親対象になると外れてしまう率が高い、のかもしれませんね。

だって大抵の男性にとって、母親は、しもべ扱いなんですよね。

■ 意地悪もある

嫌なことも少し起こりました。

私と同時期に入った人で、とても泳ぎが下手な人がいるのですが、私があっという間に上達したので、悔しかったのでしょう… なんか喧嘩、吹っ掛けられました…。

「おはようって言ってるでしょう!」「ん?あ、ごめん、気が付かなった。おはよう」「私無視されるの嫌い!」「ん?無視していないよ、聞こえなかっただけだよ」みたいな感じでした。騒々しい更衣室で、聞こえなかっただけで、毒を吐かれました。

この方、プールで、明らかに私を無視したことが何回もあるんですけど、私はやり返しはしません。聞こえない、聞きたくない、みたいな感じなら、無理強いは私はしません。こちらが嫌な気分になっても。

なので不当に感じたので、今回は反撃しました。最終日に、全面戦争開始。というか、最終日だから全面戦争。相手は、最終日じゃないと攻撃できないほど弱かったってことですね。

■ 一番上手でも教えない

私はクラスで一番上手なので、他の人に教える義務がある感じですが、だからと言って、年下の人に教わりたくないんだな、と思ったので、あっていたことが分かりました。

彼女が欲しかったのは、皆の注目を浴びること、承認みたいな感じだったんでしょうね… 

でも、先生方もかなり、彼女には気を使って、私に時間を使う以上に使っていました。ただ、先生の気持ちも、周りから見えてしまいますよね。

上手な人を育てるほうが、下手な人を上手にするより楽です。

■ 兄弟間競争を思い出す

兄弟で母親の取り合いってこんな感じだったよなぁ… 

兄弟だと、年齢差は変わらない。役割固定化します。子供のころの2歳は大きく、私は、いわゆるゴールデンチャイルドでした。

母には、お手伝いが必要で、そのお手伝いができる子供は、たいてい年長の子供で、その子に特別期待してしまう…母の愛や注目も、長子の私に注がれがちで、弟と妹はそれが悔しいのですが、追い付けない。

私は学校のクラスでも、なぜかいつも成績トップでした。がり勉はしていなかった。私の家は勉強すると、電気を消されてしまう家でした。たぶん、成績が良かったのは、絵本をよく読んだためだと思います。赤毛のアンは全巻3年生で読み終わりました。

特にがり勉せずに学業を吸収するので、学校の先生からも好かれ…何も特別なことをしていないのに、優等生で、先生のお気に入りの生徒になれたことを思い出しました。

水泳もそうだし、テニスも同じでした。水泳は11月から、テニスは5月からです。ま、テニスのほうは、中学でやっているので、上手で当然ですかね。

このように、大人のスポーツって、子供時代の再演の部分がありますね。

■ 劣等生でいれるから好き

私がクライミングを好きなのは、私がへたっぴと言うか、優秀でない自分、でいることが許される場、だからです。

再弱者って立場が好きです。これはバレエでも同じです。

もう、一生、ごまめでいいんだー、みたいな?ところが、九州に来たら、私程度のクライマーが、トップクライマーに近くて、閉口しました… みんなクライミングを分かっていなさそうだった…(汗)。

急に登れる側に入って嫌でした… マジ。相方の面倒見てやらないといけない側に(汗)。あっちのほうが倍くらいクライミング歴長いのに?

結局、クライミング歴の長さは関係なく、資質ですね。私自身より、危険予知がおろそかな人と組むと、私はまだビギナーなのにアダルト化…私はまだ初心者なのに監督役をやらないといけないみたいなこと…しないといけないので、疲れました…(汗)。

■ あなたの人格ですよ と言ってもらった

最後、私にちょっとちょっかいを出してきたグループのお局様、ボスになっている方が、私を褒めてくださり、人柄ですよ、と言ってくれたのが、非常に驚きました…。

私はうまく立ち回ったのでしょうか…?よくわからなかったけど。

意外な言葉で驚きました。

私はヨガの指導歴が6年あるので、スタバで、ぼーっと歩く人を見ているとそれだけで、歩き方の癖や、姿勢の傾向をどうしても解析してしまいます…水泳も水平になっただけで同じなんですよね。山の歩きも、山ヤ歩きができているかで来ていないか、すぐわかります。

水泳では、前バランス、を覚えただけで、泳げるようになりました。

ただそういうアドバイスってほしい人と欲しくない人がいるので、ほしくない人に与えることはないわけです。

結局、そういう風に受け取れない人は与えなくてもいい人だし、それは相手の問題であって、私の問題ではないのだと思いました。

テニスでも、年配の男性は、若い人、特に女性が強いと、自分を否定されたみたいに感じる人がいました。先生クラスでも…。

テニスでは、2つのスクールに行って、本当に指導法を工夫したいと思っているスクールに行くと、あっという間に上達しました…。若い男性の先生でしたが、プレイヤーとしてよりも、指導者としてのスキル向上に目覚めている方でした。

なので、クライミングでも同じことが言えるのでしょう。 

同じことがそういえば、ずいぶん昔にアメリカで、英語で起きた。ボランティアの生徒役をして、すごく上達して、皆が目を見張るような上達のことがありました…。私が英語が急速上達したのは、アメリカでボランティア活動したからかも?

そういうわけで、福岡では、

水泳界

テニス界

バレエ界

クライミング界

を知っていますが…バレエ界は日本の中でもトップクラスに環境が充実しており、テニスや水泳も指導法が確立していてハイクラスなのに比べ、福岡クライミング界の指導の窮乏状態はひどいです。

日本全国で見ても、これは同じで、他のスポーツと比べて、クライミングの指導法が確立していないことが、現在の事故多発、遭難多発の現状を招いているのかもしれません。

        最近毎週、花を買って、日々活け変えて楽しんでいます


2024/06/27

【訃報】倉上慶大さん

 いや、びっくりしました。

なんで、富士山だったんだろうか?

三名の登山者が富士山で遭難というニュースが入り、またか~と山に不慣れな登山初心者なのかなぁ…と思ってニュースを聞きましたが、なんとクライマーの中でも

 プロ中のプロ

みたいな前途のあるクライマーの倉上さんが同じ日に富士山で持病で亡くなったというニュースでびっくりしました。

心臓に問題を抱えているクライマーであることは知っていましたが…、なぜ富士山…?

以下、いくつか彼の業績や考えが分かる記事が出ていたので、紹介です。

1)なぜ除細動器をいれなかったのか?

https://number.bunshun.jp/articles/-/856054

2)公式サイト

https://keitakurakami.com/

3)プロフィール等のまとめサイト

https://hiroko310.com/2024/06/26/kurakamikeitabyouki/

4)お話しされている様子が分かる動画

https://youtu.be/3ZMykleuF-4?si=jOZLj7vnDKwg3ACQ

5)雨猿ラジオ

https://podcast.app/rainy-monkeys-radioyu-yuan-razio-p2325189

声が素敵なクライマーでした。

■ Climbers We lost 

倉上さんは、著名クライマーなので、ロクスノに追悼が出るのではないか?と思いますが、本当に親交があった人からの文章であってほしいなぁと思います。

というのは、故・吉田和正さんの記事が出たとき… 誰でも知っている有名クライマーからの追悼文だけで、本人の身辺を良く知っている人たちの追悼文ではなかったように思ったからです。

私はもっと深く吉田さんを知りたかったので…亡くなったことを聞いてショックでしたし、もっとクライミングと吉田さんの深い関係について、良く知る人から聞きたかったです。

日本では、有名クライマーの追悼しかロクスノには載りませんが…アメリカでは、Climbers We Lostという特集があり、毎年、亡くなった一般クライマーの思い出や追悼の話がまとめて出されています。

日本もやったらいいのに…。有名クライマーだけでなく、誰の命でも大事な命です。

一般クライマーの死は取り上げない、取り上げられないから、大した命ではない、価値はない、というメッセージを、暗示で送ってしまっています。

そうしたら、犬死というような、つまらない死に方のクライミング事故も減るでしょう…

■ 命を輝かせて生きるほうが、長く生きるより、私は好き

私個人の意見ですが、私は、長生きするよりも、命を精いっぱい使って好きなことをして生きるほうがいいと思います。

私は7歳から希死念慮があります。希死念慮がある、ということは、自分らしく生きさせてもらえないくらいなら、もう死んでしまいたい、と思うほどに、自分のしたいことに命を使うことが本人にとって大事だ、という意味です。

7歳から希死念慮があるのは、なぜか?

子供時代というのは、親に逆らえない。逆らったら、生きていけないからです。

なので、”偽りの自己”を作り上げないといけなくなります。親の気に入る子供像を生きるということですね。

以後の人生は、偽りの自己を抜け出すための人生みたいになります。

■ 賞賛を求めず、クライミングを求めることの大事さ

クライミングをすることや、クライマーであることが、”本当の自己”なのか?”偽りの自己”なのか?は、人によります。

親が賞賛される子供だけを欲しがる場合、子供は子供自身を愛してもらえず、賞賛を得たときだけ、愛してもらえるということになります。

例えば、テストで100点を取った時だけ親が喜び、そうでないときは悲しむなら、無条件の愛ではなく、条件付きの愛です。子供自体を愛しているのではなく、テストで100点取れる子、を愛しているってことです。

同じことで、クライミングも、”登れる俺”が、自尊心の根拠となってしまう人もいます。そうなると、登れなくなった途端に自尊心の傷つきを抱えることになってしまう… 

そういうクライマーを何人も見てきました。

そういう風にクライミングを使う人もいれば、純粋にクライミングが大好きという人もいます。

私には、登れるか、登れないかは、どんな体に生まれついたのか?いつクライミングに出会ったのか?の差にしか感じられません。

私は、ヤングケアラーであり、優等生として子供時代を過ごしたので、クライミングというのは、登山も含めて、ですが、子供時代の自分らしさ…優等生キャラ…とは対極にあり、なんだか、もともとの冒険好きで元気で明るい女の子、という本来の自分の自我を人生の中盤で取り戻した感、があります。

もちろん、それは、私たち兄弟にはいなかった父親を求める、探索要求と重なったわけですが…。

今後、私がクライミングを続けるのか?まだよくわかりませんが、私は、倉上さんのように、クライミングに自分の、何か才能のようなものを見出しているわけではなく、単純にクライミングくらい、強度の強い、失敗の許されない活動をすると、ものすごく集中でき、その集中が、自分の散らかりがちなマインドを整えるのに貢献するのです。

やってみたら、水泳でもできるし、テニスでもできることが分かりました。要するにスポーツの技の習得に、マインドフルになればよかったのかも? バレエやヨガも、技の習得にマインドフルになる活動ですしね…。

なので、私にはRはイラナイ。普通のクライミングで十分集中できるからです。いくら5.8でも、40mランナウトはイラナイ。

それにしても、彼の千日の瑠璃などの業績は、すごいものでした。

九州では、レベル感が40年前のままで、いくらランナウトしても、5.8では、現代のトップクライマーのレベル感を持ってすると、赤子の手をひねるくらいな簡単さなのではないか?と思ったりしました。

そのようなレベルで自我の源泉にしてしまうのが陳腐というか…。自己肯定感を上げる、という目的に使うには、時代感覚的に、遺物になってしまっている…。

もちろん、自己肯定感を上げるために何か成果を求めること自体が、そもそも、条件付きの愛を、本当の愛だと間違って求め続ける行為ではあるのですが…。

■ 人間の器が試される

クライミングや山登りって、正直な自分自身が試されます。

ちょっとしたミスや思い違い、かけ違いで、死ぬとなれば、いい加減なことは、普通はできないからです。(ナルシストで頭が悪い人の例外を除く…笑)

それを思うと、彼の業績から逆算すると、いかに器の大きな人だったのか?ということがうかがえると思います。

ご冥福を心より、お祈りいたします。

■参考記事

故・吉田和正さん https://allnevery.blogspot.com/2016/09/blog-post_68.html 

故・村上周平先生 https://allnevery.blogspot.com/2022/04/blog-post_19.html



           ジャンボさん、私、倉上さん


2024/06/26

【クライミング心理学】ナルシストだった実父を理解するために組んだ人

 ■ 喪に伏す

私は父を知らず、全く父のことは顔も覚えていません。そのため、父親が”いない”、ということについて、心底実感しないといけないのです。死んでいないから、”喪に伏す”という発想がゼロでした…。

父をしっかりと過去のものとするために、喪に伏さねばなりません。

そのために、手紙を書いていたのですが、昨日はそれでぐったりしてしまい、他には何もできませんでした…。

心理療法を受けるのは、こんな感じでクタクタになります。まぁ、子供のころから、いつも、こんな感じです。セルフケアでも、クタクタになっており、生きるだけになんでこんなにペダルが重いのかな?みたいな、坂道でもないのに、めちゃ重いギアで漕いでる自転車みたいな感じです。

■ 父を理解するために出会った人々

私の父は、これまで登山やクライミングで出会ったナルシストを総合した、トップのナルシストみたいな感じです。

いや、父とは、4,5歳から合っていないので、逆で、父を理解するために、クライミングで、父をほうふつとさせる人物に無意識で近づいてしまいその人たちは、結果としてナルシストだった、ということでしょう。

■ 一人目 …6人の子供がいて、そのことで被害妄想の男性

甲府で初期のころ、独標登高会の『八ヶ岳研究』を教えてくれたガイドさんは、6人も子供がいました。6人いて、そのために、自分は自分の人生が生きれず、かわいそうだ、と思っているのです。「俺だって、時が時なら佐藤ユースケ」が口癖でした。子供6人。それも、妻に嵌められて、子供が6人もいるのだ、と言っていたっけ…。

セックスをすれば子供が生まれる、そんな当たり前のことをしたのですら、人のせい、妻が悪いのだ、という…。あきれて物が言えない私でした。

3人の子捨てを行った父の元に生まれた子供の私に対して、彼は、執拗に自分がいかに被害者であるか?を主張し、私からガイド山行を引き出して金を巻き上げようとしていました…。いや、私がそのような星の元に生まれていなくても、ガイド山行は若い人には要りません。それに自分がかわいそうだから、参加してくれという戦法ってどうなんですかね?

         Stay away from people who act like a victim in a problem they created.

そして、私が作ってあげた彼の公式ガイドサイト、もし仕事で請け負ったとしたら、30万円の価値があったとおもいます。これがどれくらい安いのか?というと??

最近、心理学の起業で、一般的なカウンセラー起業される方がいくらでHPを作っているか、垣間見る機会がありましたが、100万円レベルでした。つまり、30万円でやってやっても、大幅ディスカウント。それで、私が代わりに受け取った山は?午前中だけみたいな半日の沢と金峰山1泊だけですので、いや~格安で仕事したなぁ。結局、搾取されているのは私ですね…。ま、自分から搾取されに行っているので相手に罪はないですが、返報性の法則とは反対ですな。

そんな方でも、結果責任、つまり、ちゃんと子供を養うために仕事はしていました。

■ 無責任は作戦勝ち

一方、私の父は、離婚が成立したとき、無職でした。そのことは彼に有利に働き、子供は妻に育てさせ、自分は何もしないで、濡れ手に粟で、子供を3人も得た、というのが、私の父です。

今では、父がわざと無職でいたことが分かる。確かに無職でぶらぶらしていれば、裁判所には、無い袖は振れないと言えばいいだけですよね…。そういう風に作戦を立てたのでしょう… もうすっかり、ずるいだけの男性が考えることは分かるようになってしまいました(汗)。

まぁ、こういうわけで、私たち兄弟3人は、人生の最初から、父親に捨てられた子供でした。なぜか?父が無責任で、快楽だけのセックスをしたい、おぼっちゃま君ナルシストだったばかりに。

ということが分かったのが、この方を知る経験でした。

■ かわいそうな弟

私の弟は、24歳で死にました。彼はついぞ、本当の父と息子の関係を知ることなく、父親の庇護や愛を全く知ることなく、死にました。

実父がいないことにはメリットもあり、私は、子供時代、”たくさんのお父さん”をこれまで得てきました。よその家のおじちゃんに助けてもらう、ということです。どのお父さんも、みな、子供には親切でした。

悲劇なのは、唯一の例外が実の父親だったことでした。

よその家のお父さんたちは、みんな、こんなに普通に、子供には優しいのに、なんでうちのお父さんだけが、違うのか?私たち兄弟3人を捨てて、どこかに行っちゃうのか?ほんとに分からなかった。

■ 二人目 …白亜スラブのパートナー

父の思考回路を本当に心底、理解することができたのは、白亜スラブのあとです。

その結果は、ただ、父は、とっても頭が悪くて…ただ頭が悪かっただけなんだ、ってことでした。

なんせ久留米大学って偏差値50しかない…んですよね。知らなかったけど…。父は久留米大卒でした。で、白亜スラブに一緒に登ったA木さんも久留米大卒。

白亜スラブのことがあるまでは、久留米大学の偏差値を調べるという、小さな行動すら思いつかなかったです。

結局、25+35が計算できないということを知って、え?と思って調べた。

暗算できないということしか、40年もののボルト1個に、二人で仲良くぶら下がる羽目になったことを説明できない…のです。

しかし、結局のところ、彼、自分の頭の悪さに無自覚でした。父もそうだったんでしょう。

私は偏差値74なんです。嫌味なので、普通の人とお話しするときにそんなこといいませんよ?でも、お医者としゃべっても下に見られたことはないです。そういうことから、自分が社会の中でどこに位置付けられるかは、なんとなく分かります。

彼は、別に自分が頭が悪いことを自覚しろとは言いませんが、ものすごく、自信家でした。自信の悪い面は、予習に手を抜くことです。彼は、自分はご機嫌で、素晴らしいクライマーだと思っており…そのことは写真に取られたがることで伺えました…そして、周囲から、強いね!とか、かっこいいね!とかの短絡的な賞賛を得るためだったら、何だってする。その上、準備不足、に自覚がない。ということでした。

つまり、その”なんだってする”ってことの中身には、クライミングパートナーを命の危険に陥れるということも含まれるのだ…ということでした…。別に悪気はないのです。頭が悪すぎて、普通の人が予見できることも、単純に予見できていないだけなので。

笑っちゃったのは、頭が悪すぎて、それをやったら、賞賛にも何にもならないことを、賞賛になるよ、とカマかけられても見抜けず、やってしまうってことです。

事例としては、クロ○ケオテ谷の記録、エイドでしたよね?今2020年代なんで、いくら初登でも、フリーで登らないと自慢にも何にもなんない。1980年代ならエイドでも、良かっただろうけど。

そんなことも理解できない頭の悪さだったこと…に驚きました。わざわざ、自分が頭の悪いということを、ロクスノで全国に広めてしまうなんて。

■ 同調=正解、の自動思考

これは、40年前の常識のままでいる九州で起ったことで、彼は山梨時代は、そんな尊大なことはしておらず、自分がどこにでもいる普通のクライマーだという自覚があったので、古い価値観のままの九州クライミング界への同調から起ったことでした。

つまり、もう周囲に同調するって方針だけで生きているらしかった…。

これで、なぜ私たち3人を捨てて、東京へ行ってしまったのか、父が理解できました。みんなが行くから俺も行きたかっただけです。

■ 善悪の検証不在

ナルシストって、自分がやったことの中身が良いことでなくても、自分の名を広めてしまうわけで、こういうわけでチッピングした人が、自分の成果?を広めてしまうことになるんだ…と共通性を理解しました。要するに、名が広まれば、良いことでなくてもいい、朱に染まれば、赤くなるってことです。

そもそも良いことと悪いことが区別できていない、んですね…。賞賛なら何でもいい。このことは名誉なことかどうか?の検証は入っていない。

これが理解できたのは、オマケでした。

■ 3人目… セックスマニアック

妻に性的生活を拒まれ、俺はかわいそうだって思ってる男性クライマーにも、複数、会いました。たぶん、妻が相手をしてくれないのは、あなたのやり方がまずいから…らしいですよ。

こちらに解説動画があります。https://shanti-phula.net/pny/m1604_video_site/videos/500/chapters/0/play

このブログはその辺を扱うものではないので端折りますけど…。まぁ、女性が嫌がるのは、一般的には、男性側が下手だから、みたいですね。

なので、拒まれるって、いったい、あなたのどこがかわいそうなの?って話です。かわいそうなのは、奥さんのほうかも?嫌なこと我慢してやってきたわけなので…。

まぁ、そういう場合、奥さんの方が一枚上手ですね。なんだか、一人暮らししているなぁと思ったら、たぶん、夫の相手をするのが、めんどくさいから、別荘に追い出されていたり。出身山岳会も、誰もフォローを務めてくれない…、結局、海外に行きたくても一緒に行ってくれる人がいない…。のは、なぜか?めんどくさい人だから。

並べる交換条件がおかしいってのがありました。

■ 比べる相手がおかしい

往年のクライマーは、皆40年登っています!と胸を張るのに、比べる相手が、その辺の初心者男性クライマーだったりしました…(汗)。

俺、まだこんなにうまい…って、初心者と比べるので、そりゃ、うまくて当然だろ、って感じでした。

比べるなら、現代のトップクライマーと比べるべきでは?

なんか、自分を比較する対象が変なのが、往年のクライマー。

それで、クライミング界最弱者のチビ&高齢初心者クライマーの私にクライミング能力で追い抜かれそうになって、焦るとか、嫉妬するなんて…(汗)。私からすれば、器がちっさすぎ、驚きました…。

じゃあ、40年やってるって自慢しなきゃいいのでは…(汗)。

だって、私のクライミング歴3年だよ?しかも、私はアスリートでもないし、そんな人に抜かれるくらいの実力?

まぁ、人は老いますので、どんどんと登れなくなっていくのですし、クライミングはムーブだけでないのですから、普通に5.9が登れれば、私はそれ以上を求めなくてよいと思っています。なぜかその割り切りができないらしかった。

その割りきりができないので、プライドを確立するのに、へたくそ初心者クライマーが必要、という構造が分かった。初心者男性たちは、わざとではないですが、ナルシストへの賞賛エネルギー供給源になっている。

この構造がわかったのも、オマケです。余禄。

逆に女性クライマーで登れる人は、彼らの自信を打ち砕く元になっているので、”○○さんを超えたら、もう一緒に登れない!”と叫ぶことになります…。そういう女性クライマーを3人くらい知ってて、え?そうなの?とびっくりしたことがあります。私は、私が上手になって助さん角さんのように、教えてくれた相手を支えるのが弟子の務めだ、思っていたので。

■ 4人目、5人目

阿弥陀北稜に一升瓶を抱えて行ってしまって(=自分の拡大したエゴを抑えきれなくて)、仲間3人に凍傷を負わせてしまった(重大事故を起こした)先輩もいました。山梨の山岳会時代に出会った人でした。

私からすると、

 (彼のエゴ)>(凍傷3名という結果の重大さ)

 (個人のエゴ)>(複数名の怪我という重大事故)

言葉で言えば、彼のエゴのほうが、他の三人にけがをさせるという事実より重たい。

逆から言えば、他の三人に怪我をさせても、個人のエゴが優先されるべき…

という判断を山岳会のみんなが下したことには、驚きました。代社会で、これが許されるんだー!と驚いたということです。

私の大阪での社会人経験では、いくらなんでも、ただ自分が一升瓶で、お酒に酔ってテント泊で前夜泊したいがために、仲間3人を凍傷に陥れるような山をすることは、社会的糾弾の対象でした。だって、みんなイヤイヤ参加していたんです。○○さんが言うから仕方ないなぁって。それで案の定、凍傷。しかも、判断も、同ルートを先行していたガイドがラッセルしたのをラッセル泥棒したうえで、ガイドが敗退決断したのに敗退せず突っ込んで、凍傷、という情けない内容でした。

もう、これで、許されるなら、社会が、ナルシストにわざわざ、エゴのエネルギーを供給している、としか思えない…と思ったんでした。

この経験は、山岳会という仕組み自体が、ナルシストへのエネルギー供給源である、という確信になった経験でした。

誤解がないように言っておくと、御坂山岳会は良い会です。ただナルシストへの歯止めになる、まっとうな山ヤの発言力が弱いだけです。ほかの会も同じなのではないでしょうか。

そして、5人目は、祝子川はスポートルートみたいな沢と言った熊本の会長さんです。

とても人気がある会で、クライミング主体で良い会だと思うのですが、いやはや…リスク認知が甘々もいいところです。本人はいい人なのに、なぜ? 頭も悪い人とは思えませんでした。特に疑問だったのは、支点への信頼絶大、残置を使うことの罪悪感ゼロ。それでアルパイン志向なのです。アルパインクライミングの定義がちょっとおかしいと思いました。

いろいろ考えて、九州ではエイドのことをアルパインと言っていることに気が付き、理解できるようになりました。

錫杖でも、撤去しても、撤去しても残置を置いていく人がいて、いたちごっこになっていますが、理由が分からなかったのですが、分かるようになりました。

結局、こういう風に登るのが、アルパインロッククライミングだよ…(山のクライミングだよ)っていうのが、40年前のⅣ級A1時代で止まっているため、支点は残置を使い、エイドは出して登るのが標準。山に残置はないものだ、とは教わっていないのです。

一方、現実は2020年代です、現在。支点は40年経過してぼろぼろ、現代はエイド時代は終わり、フリークライミングの時代でも、終わりの方で、高難度の時代になった。

フリー能力を底上げした人だけは、ほとんど、支点に頼らず、登れる。結果として、フリーソロと同じ論理で安全です。

つまり、落ちないから、支点強度はイラナイ。落ちない登攀力だけが保険になるクライミングをトップクライマーたちはしており、それができないフリークライミング能力(ルーファイ+ムーブ)だと、残置で落ちて大けが、という路線に落ち着くのが関の山、ということです。

いや~そうじゃないか?と、うすうす感じていましたが…やっぱりそうだ、という確認になった。

現代でアルパインにせよ、フリーのマルチにせよ、登るには落ちないクライミングしか許容できない。

私も、高齢初心者&女性で、クライマー界隈では最弱者なので、”残置で大けが”という同じ路線に追い詰められる!と感じていました。

実際、そのような女性クライマーを知っています。勝ち気で負けず嫌いな人でした。

これを避ける、抜け道は、スポーツクライミング一択です。

なんせ、フリーはアルパインの基礎力です。現代でフリーの基礎力を上げるには、スポーツクライミングに進む以外手段はないのです。

海外で延々と登り続けることができる人以外は。

■ 父を理解したかった

以上が、私が、私たち兄弟を捨てた父を理解したい、と願うあまり、排除しきれず、近づいてしまった人たちです。

子どもの愛は、無条件に深く大きく、私はすんでのところで、自分の命までなげうって、父を理解しようとしてしまったのでした…。本当に子供の愛とは深く大きいものですね。

クライミングの実情の理解は、余禄です。

私にとっては、ナルシストだ、ということが、具体的には、どういうことになるのか?学習する機会でした。

父がなぜ子供を3人も生ませた、美しい妻を捨てて、出て行ったのか? 子供に妻の愛情を取られるのが嫌だったし、そもそも子供なんて欲しくなかったし、子供を愛してなんておらず、タダの足かせであったのです。俺は俺の人生を生きる!と思って、その人生に子供は入っていなかったんです。なんで3人?学習能力が著しく低いからです。

そして、彼はナルシストに寛容な社会で、許されるという社会の後押し…離婚した女性は差別されるが、男性は甲斐性とみなされる…を背景に、罪悪感ゼロで、行動したのです。

社会がいかにナルシストにエネルギーを与えてしまい、なぜ彼らがこんなに多くの心痛を、悲劇を、生産しているのにもかかわらず、縮小ではなく、拡大しているのか?そういうことが分かったわけです。

最大のナルナルちゃんは、栗城劇場、でした…。

ホント、登山界の皆が、謎だ~と思っていた事象でしたが、謎でもなんでもなく、なるべくしてなり、起こるべくして起こることだったのです。

なんせ、ナルナルちゃんは、誰が見ても失敗の事例を、成功事例…もっとハードプッシュしても死なない…と受け取ってしまうのですから…。

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2019年 母という病 優秀でない私も私、× 体に聞く

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1)父親の御し方を知らない
2)リーダーに献身しすぎて自分がおろそかになる
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2024年5月20日 の記録  → 回避傾向について自覚と原因

父親がいなくてせいせいしていた子供時代について&夫の拗ね(俺なんかいないほうがいいんだろ)が許容できない理由




2024/06/25

【クライミングエシック】ボルトの倫理

【海外ツアー】ボルトの倫理【クライミング】

やっぱり、奥村さんはかなり硬派ですね。ジョシュアの動画でも、ジョシュアのボルト倫理がかなり厳しいのが見て取れます。

なんでもオッケーの岩場もあるそうですが… 

さすがに終了点直掛けがローカルルールの岩場ってあるのかね?

【近況】クライミング界のみんな、ありがとう!

■ 山野井さんの動画、ユージさんの動画、タケチャンネル…

昨日は、山野井さんの動画を発見した後、うれしく思っていたら、なんとユージさんのオンサイトの哲学の動画を発見し、その後、悪口を書いたにも関わらず、タケチャンネルの動画を見ていたら、これだ!という良い内容だったので、

超・うれしかった☆

昨日は、3人の人から、三者三様の応援というか、後押しをもらったような、そんな気分の日だった。

 山野井さん → 服部さんとの動画で、正しいアルパインロッククライミングの在り方

 ユージさん → オンサイトとは何か?についての対談

 タケチャンネル → ボルトの倫理感について考察 

■ 現代版のアルパインロッククライミングの正しいあり方

山野井さんの動画は、アルパインロックの方法を見せる動画が必要だ!という私の主張を聞き入れてもらったような…? そんな気持ち…。

・ルートファインディングが大事

・下降を考えてから登る 

がアルパインの基本だと思っています。

動画を作ってくださった方々、本当にありがとうございます。

服部さん、前に田舎暮らしの悪口書いてすみません!

※南裏さんの元パートナーだった外山さん、色川で、超本格的な自給自足をしているんですよ…。https://www.youtube.com/watch?v=ZZG3RQMrLBI 

山の雑誌では誰も取り上げませんが…。神の導きでなぜか、この家に泊まりに行くことになりました…。その時書いたNOTE https://note.com/kinny2021/n/n91a12986f648

山の世界では、あまり自給自足の名人が取り上げられることはないので、そこらへんで、クライマー男性のレベル低下と軟弱化は、起こっているようです。 

■ ユージさんの対談動画

ユージさんの動画は、

 「最近のクライマーは、トップロープクリーンで登ってオンサイトと言う」という嘆き?

を、聞いてもらったかのようだった。

現代の若い男子って、とっても甘やかされて成長しているんで、「それは、オンサイトではないよ」とお姉さんが優しく、教えても、「は?」って言うと思います。

それくらい、男性たちは、自分たちのクライミング?というか、自分自身に根拠の全くない自己肯定感を持っています。

こないだも、読図で300m歩いただけで、こんな山、懲りた、と言われました…。それくらい、おぼっちゃま君なのですが、そのことについて、無敵の自己肯定感がある。それでいいって思ってるってことです。

これを自己肯定感と言っていいのか分かりませんが、俺の感性が最上、という自信と言うか…。私だったら、これが歩けるようになることが山をやるってことなんだ!と、自覚を深めて、さらに脇を締めて頑張る、ってところなのですが…実際、大雪のタカマタギに行ったとき、読図能力の必要性を痛感して、そこから3年かけてマスターしました…、彼らは、NO!と拒絶する。俺が辞書だ!ということです。

フリークライミングでも同じことが起こっている…。

カムがスタックしてロープが上がらない、とかいうレベルの、明らかに現実的に不都合が起こっていることでも、自分の成功体験を維持するほうが価値観、上です。

それはたぶん、合理的な思考能力が、非常に下がっているからです。これを言った人、偏差値50の人だった。私は別に自慢するようなことではないですが、社会の中では偏差値74です。でも自分がいつも働いている集団に属すと、下の方の人なので、謙虚と言うか、自分があっていて相手が間違っていると思うことは少ないです。まず、自分を振り返る。

しかし、偏差値50の人は、自分の理解が間違っているのかもしれない、とは考えない。

そういうのをどうやって説明してやったらいいのか?と思っていましたが、

 「ユージさんは、何をオンサイトと言っているんですか?」

っていう方法論はいいですね。じゃ、君も、そういうのをオンサイトというんだね、的に、相手を否定したことにならない。

まぁ、それはオンサイトとは言わないよって内容のもいくつかありましたが…。でも、人によって、それをレッドポイントと数えるかオンサイトというか、いろいろですね。私は、ロープにぶら下がること自体を嫌がっているので(ハングドッグ嫌い)、故・吉田さんのビレイヤーを務めた割には、古典的だと思いました(笑)。

ホント、この動画、上手くできた動画だと思いました。

しかも、良いのは、対談相手がため口なので、私の世代の人からしたら、世界のユージになんて失礼なんだ!と思ってしまいましたが、最近の無敵化しているクライマーには、受け入れやすいのかもしれませんよね。

一応念のため断っておくと、男女平等や、人権意識が広く広がっている欧米諸国でも、不遜な態度が社会に受け入れられているわけではない、ということは知っておく必要がありますよ。

上司をファーストネームで呼ぶけど、相手を自分の都合に使っていい、わけではありませんからね。海外ドラマとかで勉強してください(笑)。まぁ、そんなことしても、相手も、なんだこの失礼な奴、と思って動かないと思いますけど。

■ 海外との比較

3つ目の動画、ボルトの倫理…は、まだ当ブログには挙げていませんが、見ました。

実は、私も海外に出て、いろいろ岩場を見て回らないといけないのだろうと思っていたのですが、正直、一人で旅することに、荷が重かったのです。

財源もだけど、まだ私、5.11オンサイトくらいの実力なので、実力的に一人で放浪クライミングをするのは厳しいです。

もちろん、海外では5.9から登れますけど、アイスは5年、フリークライミングは3,4年の経験値では、経験値的に、見知らぬ岩場で、不安なルートに取り付くというリスクは取りづらいですよね…。

しかも、私、女だし。アメリカ・カリフォルニアに2年住んだことがありますが、私、体が小さくて、一度、連れ去られそうになったので、恋人のデイビッドが心配して、小銃を携帯させられていたことがあります…(汗)。

そう、海外は怖いのです。日本なんかより、なんでもあり、の世界なんですよ。

男性のゲイの家、女性のレズビアンの家に、部屋を持っていたこともあり、多文化のほうは、私は平気なのですが、今アメリカ、ものすごく治安悪いし…。アジア人女性って、アメリカ社会では、最弱者って意味です。しかも、私も50代に入り、高齢化してきたので、良いカモ扱いです。こうしたことは、いくら優秀でも、限界があります…。

若いときは、突っ張っていたら、相手が逃げていくし、若い女性と見れば、誰でも助けてくれますけど…。それでも、レイプの危険があり、男性のボディガードは欲しいですよねぇ。いや、そのボディガード役がレイプしてくるってのがあるあるなんですが。これは、40代に入ってもうおばちゃんになったから安全だーと思ったら違って、50代に入ってもうおばちゃんになったから安全だーというのも、どうもないみたいです…(汗)女性は80代でも危険です…。

なので、女性同士で組める人がいたらいいなぁとは思っているんですが、難しいですよね。ラオスに誘った方もいましたが、仕事が休めないそうでした。

ということで、海外の岩場をめぐって、日本の岩場の現状を振り返るようなことは、敷居が高いなと感じていました。

良い仲間がいれば、海外の登攀に混ぜてもらってもいいけど、そうでもないのなら、無理して行かなくてもいいかなくらいです。それより、ピラニアに匹敵するジムないかな、みたいな感じ。本来は、今はジムで、ムーブ蓄積したらいい時期なので。まだ4級の壁は破っていません(笑)。

…とそんなところで、「日本の岩場のボルティングはおかしい!」という私の主張を聞いて、助っ人に来てもらったような…そんな印象を持った動画閲覧でした☆

まぁ、こちらが勝手に解釈しているだけですが…。

■ お礼 : クライマー向け物件情報

私は、いろいろ、メンタル問題で、痛手を克服する必要があり、今年はラオスに行くまででしか視界は開けていません…。

クライマーのゲストハウス設立については、まだ保留中です。これは、やる気になれば、いつでもできることは、すでに数々のWwoof経験から確認済みですから…。

海外クライマーを接待することを考えると、日本の古民家がいいのですが、岩場に近い場所で、物件が見つかれば、いいですけど、市場に出ている情報サイトでは、岩場のそばの古民家って、ほとんどないです。

でも、定年退職したクライマーが、都会を引き払って、岩場の近くに住む、っていうのとか、何人かのクライマーグループで集まって、岩場へ行く途中のねぐらにするのにいいのでは?みたいな物件はいくつかありました。

ので、これらの情報をアップします(笑)。激安なので、どんな貧乏クライマーでも入手できます。むしろ、維持費をチェックしてくださいね。資産を得るつもりで負債を抱えないように…。再建築不可物件は、ある種のテクを使えば、再建築可能になりますが、そういうのは、お金持ちの手法なので、クライマーとは関係ないかな。

伊東の物件

https://ieichiba.com/project/P202300767%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E5%B2%A1K

小海町の物件

https://fieldmatching.klc1809.com/property/a00792

伊豆の物件

https://fieldmatching.klc1809.com/property/a00823

岩場の近所の自治体は、こういう媒体を利用して、ロクスノにこうした特集記事を出したらいいんじゃないですかね?クライマーはクライミングできる土地に集まるのが、良いと思うんですけどね。

■ 梅干し 

今年は梅不作なのだそうです。でも、せっかく梅干し名人の友人がいるので、漬ける予定。

  私は、クライミング&畑&手作り食材&国際交流&外国インテリア派、な人です。
もともと、サンフランシスコに若いとき呼ばれて行って、そっちに移住する気だったし、婚約者がいました。水があって、普通にミッション地区でアメリカ人として、自営業を営んで生活していました…。チャイルドケア、エルダリーケア、ソフトウェアテスト、です。



【クライミング心理学】Why I risked my life to know how narcissist behave?

I wrote a letter to my dad. It was my homework to write a letter to him. It took me a while to get ready to write to him since I haven't seen him since I was 6 or 7. I don't really remember him or his face.

My image of my dad is somewhat a mixture of three men: Mikami, Aoki, and Araki. They are all my climbing mates: one was my guide, another was my mentor, and the last was my partner.

All of my therapists wondered why I climbed with such people, who seem obvious to avoid if you are a wise climber. Now I realize why: I wanted to know my biological dad without actually seeing him, so I wouldn't get heartbroken again. My dad had already hurt me once, and going near him again would be a bad move. But I really wanted to know why he had to abandon us, his three kids.

Sadly, I found out that there was no reason except for his irresponsibility and narcissism. My dad just wanted a beautiful woman, my mom, as his trophy, and wanted to use her as he wished, with zero responsibility on his side. So my mom was trapped.

I found out these facts by actually learning from life, observing people in similar situations as my dad. Mikami had six kids and still blamed his wife for having them. What a fool for not avoiding pregnancy. Maybe once or twice could be an accident, but six times? He was just a fool.

Aoki was my climbing mentor and was so proud of his ice climbing. But I was rapidly getting better by the end of our partnership, and he did not like the fact that I surpassed him. This made me realize something was wrong. Every climbing mentor should be happy if his apprentice becomes a better climber than him. He was not. So he climbed with me only because it was his only choice.

The last was my ex-climbing partner. He was so stupid that he couldn't even count 25 plus 35—basic math. He still thinks that climbing is his success, too dumb to know what good climbing is. Moreover, he announced how dumb he is to the entire climbing community by putting up a record of Sawanobori in Kurosukeote using aid climbing in the 2020s. It's been 40 years since free climbing became the norm, not aid climbing. Writing a record in aid is a thing of the past, unless it is something much greater than today's top climbs, like Shomyo Falls. This illustrated how stupid he is and how beginner climbers had lost the minimum intelligence of knowing today's climb.

In the end, I unconsciously wanted to do my research on my biological dad by observing someone else who seemed similar to him. That's why I went so close to such dangerous people, risking my life.

                            I enjoyed this climb without non of those people 



2024/06/24

【レジェンドクライマー】ユージさんの登り方

対談Vol.2 平山ユージ【オンサイトの極意】 再投稿

クライミングのメンタリングって、難しいですよね。

相手の価値観を否定する気はないけど、その価値観で行くと、クライミングの醍醐味は味わえないし、そもそも、フリークライミングっていう原義に反するんですけど!みたいなのとか…。


もう二度と教えてやるかって思いましたとさ!

私は50代に入ったところ、団塊2世なので、こんな偉そ~なしゃべり方の若者がいたら、まぁ、カチンと来ますが、よくユージさんは耐えているなぁと思ったりしました…(笑)。

ジム運営しているから、若者が失礼なのには慣れているんでしょうかね。

現代の若者って、ほんと、贅沢に育っていますね…

■ 新クライミング用語 ウェブザベ

ウェブでオブザベすることらしい…。

で、検索すると、専用サイトがあった…(汗)。

うわ~ 世も末…と思ったが、心の広ーいユージさんは、俺の時は、まだそんなのなかったからね~と言って、心が広い広い…。

ウェブザベしたら、オンサイトにならない。

隣のルートからルートを観察したら、もちろんオンサイトにならない…

ビレイしている手で、クライマーが登っていて、そのロープの出具合から、ルートの様子がさぐれてしまう…

私もアイスで経験がある… ロープの出るスピードが遅くなるので、ああ、難しいんだな…と分かります…

そういうので、どれがオンサイトの程度に含まれるか…という質問ですが、相談者が、自分がやっていることを完全に肯定して、自分が法律になっていることに、ほんとに心の底から驚きました…。学ぶ気ゼロじゃん…

クライミングの伝統と異なる価値観を自分が持ち込んでいるのではないか?という不安は一切ないんですね…。

これが新時代の自己肯定感ってものなのか?だとしたら、これは、世の中は、どんどんエイドクライミング化されていくんじゃないのかなぁ…というのは、人間は安きに流れるものと歴史が証明しているからです。

すごく効きが良いチョークが出ることが全然、問題視されなくなり、ボルダリングでは、ウェブでムーブを見ることが問題視されなくなり、これを広げていけば、リードだろうがマルチだろうが、どのルートでも、今なら、ドローンで登っているところを映せる…

ルートファインディング能力はイラナイってことになりますね。

でも、ルーファイしながら、間違いを内包しつつ、岩や山と対話して、その駆け引きで、勝っていくっていうのがだいご味なのに…それが無くなるんだったら…

一切、コンフォートゾーンから出たことにならない…

リスクを取ることが面白さなのに、そうすることで、クライミング自体は面白さを減じていくだろうと思うので、そうした

 ハイテク登り

は、クライマーは自ら首を絞めることになるのだろうけれども、他の人がそれに気が付く前に、うまくやった人はそれだけ楽に、トップクライマーの座に座ることができるわけで…現代の若者がやっている競争はそれですね・・・

”してやったり勝ち”・・・ YouTubeも早くデビューしたもん勝ちでしたもんね…

でも、例えば、アイスクライミングのコンペでは、ヒールフックが禁止なのですが…(そうしないとクライミングが簡単になりすぎるため)…そういう自主規制を入れないと、誰でも8aが登れるという時代は、すぐそこなんだろうなぁと思いました。

5.9が価値あるものだったのが過去のものになったように、5.12が価値あるものだった時代が過去のものになったように… 5.13が陳腐で古ぼけたものになる時代が目前に見えています。

やっぱりベアフットクライミングに回帰するべきなのかもですねぇ…(遠い目)

■ オンサイトのための戦略の立て方

高難度をオンサイトするために、どういう戦略を立てるか?というのは、低グレードを登るクライマーでも、参考になるのではないかと思いました。

湯川のアイスは、15メートルしかないのですが、あれを何往復もすることで、距離を伸ばし持久力戦をしていた時期がありました。それで相沢55mが楽勝になった。

岩も同じで、近所の油山川でも、右から左に全部登ると結構な登攀距離になります。それでマルチの持久力がつく。

今のクライマーって、40年前からの

 5.12波状攻撃

から進化していないので、日がな一日ロープにぶら下がって、同じ課題をしつこくやってる。

それで、どうして、ビッグウォールに登れると思うのか?そこが謎でした…。

やっぱりユージさんもそんな登り方は、していないですよ。

私はラッキーで、師匠クラスと登っていたので、戦略は自然に身につきました。今はたくさん、ナインをオンサイトする時期なんですよね。距離を延ばせばそれが11になる。

今までのクライミング動画って、難しいのをトライにトライを重ねてやっと登れました、すごい頑張ったねーって動画しか出ていなかったからなぁ…。

こうした戦略を語るメンタリング動画は貴重だと思います。男子、一緒に登ってもそういうことは非言語に語られるので、学習しません。

米澤さんと登っていたころ、男性クライマーも一緒にいましたが、米澤さんは、岩場の端から端まで順繰りに休まず登る…それを見ても何も学習しなかったですもんね。

■ 心が広い!!

しかし、それにしても、ほんとユージさんって心広いクライマーさんなんですね!

さすが世界のユージ!そこは、吉田さんとはやっぱり違うなって思いました(笑)。

【動画】無雪期の正しいアルパイン・ロック・クライミングの仕方

【本編】未踏の岩峰『ガンガラシバナ』服部文祥・山野井泰史 (BUNSHO HATTORI/YASUSHI YAMANOI)

なんだ、ちゃんと服部さんと山野井さんが、きちんと、

 無雪期のアルパインロックはどうあるべきか

ちゃんと分かる動画あげているではないですか!しかも2年も前。コロナ全盛期に。

クライマーは、沢をやって、読図ができないと、未踏の岩壁は登れないって何度も言ってるのですが、誰も、読図したり、沢歩きしたりすることに納得がいかない様子なんですよね…

この動画を見れば分かるでしょう。

水平の300m程度の谷間の道を読図で歩いただけで、ビビっている現代の若者…

昨日聞いたら、そこ、遭難者が出たんだそうです。ただ普通に危険個所をよけながら、直進すればいいだけの谷間の道すら、歩けないのですから、黒部川の十字峡なんて歩けるはずがないでしょう…

結局、スノーピークスが大人気… たった標高597mの油山すら、スノーピークスで人工化&豪華施設化されて、自然、とは全く逆方向の、人工、に向かっている福岡ハイキング…山業界。

まったく山ヤ道の砂漠です。

【クライミング技術】九州で冬壁をやる方法が進化しないのは、ドライをやらないからでは?

 本州のクライマーは、アックスでアイスとミックスになったクラックを登るんですけど…足元は、フルーツブーツで…

九州では、

アイスクライミングはゲテモノ、

さらにドライツーリングはゲテモノ、

さらに、ドライをやらないからミックスをやらない、

という理由で

冬壁は一生大山北壁年一回

から出れないという話なんではないですかね?

まぁ、九州は寒くないのが、気候的な制限なので、

ボルダリング

×

川遊び

で頑張るのが、気候に即した自然遊び、のような気がします。


2024/06/23

【心のつながり】山野井さんにお礼ができて、よかった☆

 ■ 山野井さん×福岡山フェスタ

数日前に知ったのですが、今日は福岡山フェスタでした…

福岡に来て初年度は、福岡の山事情を知ろうというので、私も、海外登山研究報告会みたいなのに出たりしたんですが…

その時の講演者が、南谷真鈴さんとか…、全然山ヤじゃないじゃんか!と腹が立ち、福岡の人は何にも分かっていないなーと思ったんですよね…

しかも、その時の報告が、マッターホルンヘルンリ稜敗退記で、がっかりしたんですよね…。なんで現代の若者が、ヘルンリ稜? こんなの、行くくらいなら、普通に中崎尾根でも行けばいいのに…と思ったりしたのでした。

そんなこんなで行かなくなった山フェスタ…素人さんのお祭り…という悪口を書いたせいか(笑)?今年のゲストは、泣く子も黙る山野井さんでした…。

実は、私は今年は、小屋に2か月ほど詰めるのですが…久しぶりに、私の大型ザックを出してみると、内張がポロポロと外れてきたので、これは…(汗)と買いなおしを迫られ、それでザックを選びに山道具屋へ行ったことで、今回のフェスタ開催を教わりました。

■ 相変わらず、”山ヤ”も”クライマー”も、おらず、登山客しか来ていないようだったが…

宝満山は良い山だし、岩場もあるが、と言っても、エイドで登りましょう、みたいなのが九州のアルパインクライミングだし、宝満の登山者の99%は、一般登山”客”。

で、それを反映しているかのような聴衆だと思われた。

もちろん、私がそう思っただけで、本格山仕様の人もいるのかもしれません…めちゃデカいザックを背負った若い兄ちゃんを一人見ましたので。

でも、ここでデカいザックを背負う必要はないので、何かのアピールとしか思えないしなぁ…。

よほど、暇でないと普通はクライマーは、こういう山フェスとか来ませんよね…

私は、山野井さんにお礼が言いたかったので、今回その機会が持てたのは、まさに神の采配!と思いました。

■ スティーブの件

実は、以前、UIAAのスティーブ・ロング氏が日本を訪ねてきたときに、知人伝いに、ご対応いただいて…。

お世話になったので、お礼は言わなくては…!と思っていました。

今日は、直接会うのは無理かなと、あきらめかけたときに、トイレに行く途中で、山野井さんとすれ違ったので、お礼を言う機会が持てました。

他の方はファンとして、行列に並んでいたので…。並ばず、お礼が言えて助かった…。

というのも、午前中、試験を受けて、ランチなしの足で向かったので、腹ペコで限界でした(笑)。

■ 山の価値観を伝えるのは難しい

しかし、福岡県民は、山野井さんの偉業は、たぶん、内容的なものは分からなかったと思います…

クライマー向けには話しておらず、山野井さん的には、写真と山人生を紹介するだけの、内容的には、軽い内容だったと思います…。

大きな声では言えないですが…、たぶん、詳しい話をしても、どうせ、この人たち、わかんないし、って感じだったのではないかと…。

■ 野田勝さんと山野井さんの違い

鹿島槍天狗尾根で亡くなった野田さんの笑顔の写真と動画があったのですが…彼と自分との違いは?という自問自答に、山野井さんが、山頂では、自分は緊張を緩めない、と言っていたので、だよなぁと思いました。

山を下りるまでが、山、と習いました。下山のほうが難しい、とも…。

降りるまで緊張を緩めない、そこが違い、とおっしゃっていて、かなり重要なポイントだと思ったけど、誰も分からなかったのではないかなぁ…

だって、プロセスはどうでもよく、ピークをゲットしたら、よっしゃ!ってのが最近の登り方ですもんね。

■ おじさんは何を象徴していたのか?

隣に座っているおじさんが、金山につながる登山道で花乱の滝コースっていうのがあるのですが、そこを推したので、「金山、山頂からは何も見えないですけど、良いコースですよね」と言ったら、おじさんが誤解し、

「山の初心者はピークから見える景色がないとか言うんだよ」

と、私、言われたんですよね…(笑)。

積雪期ガイドステージⅡ持ってるけどね… 山、初心者扱い(笑)。

そのあと、山野井さんのスライドショーで、ガンガン、山のピークから、大絶景が広がる写真ばかりがたくさん出てきました…(笑)。

あの景色をご褒美に頑張っているって話なんだもんねぇ…。

まぁいろいろな山があってよいと思います。私もいつもプロセスを楽しむタイプですし。

けど、ヒトを見た目で判断して、すぐ素人扱いするのは、どういう心の習慣なんでしょうかね?

で、そのおじさんに、「これ、八ヶ岳ですよ」とアイスクライミング中の写真を見せ、「これは岩登り中です」と、ラオスの登攀中の写真を見せたら、黙りました…。その後反撃され、携帯の画面がまぶしいと苦情を言われました…。そんな姑息な嫌がらせ、よく考えつくもんだ、と思いました。まさに、私がナルシストマグネットであることを自覚した瞬間でした。

その後おじさんは、山野井さんの話は聞かずに、ずっと私を責める言葉を頭の中で言い続けているんじゃないかなぁと思いました。山野井さんが話しているのに、寝てた…。

そのおじさんのおすすめルートは花乱の滝ルートで、私もそのルート好きですけど、山頂に景色がないのは、事実なので、その事実を指摘しただけで、”山初心者”、呼ばわり…。

こんなことを年配の人がしているから、若者が山からいなくなるんだろう…。

もう私も、山を教えるのはあきらめて、山野井さんみたいに、クールに着々と自分の山をやろう!と思いました。

上を見ても、下を見ても、がっかりするような人しかいないんだもん…

結論、これです(笑)。

2024/06/22

【指導記録】初心者に、山ヤの価値観を伝えることの難しさを実感中

■ アウトドアに来る人の期待値が、現実の山と大きくかけ離れている

先日は、初心者の30代男性3人と近所の裏山に行っていました。

山登りの際、私は、かれらに

 自分で道を発見することの大事さ

を伝えようとしていたつもりでした。

しかし、ルートファインディングをすることの大事さや、逆に面白さが、理解されなかったんだなぁと感じることがあり…、どうも怖くて懲りたみたいです…、心外な思いをしました。

■ こんな小さな山で、”懲りる”、かぁ…

今回の山登りでは、期待値が違うのではないか?と最初から少し不安でした。

どうも、なんとなく、いわゆる、”お花畑”を想定していそうだったんですよね…。梅雨時だし、標高500mの里山って、暖かい九州ではなくて、本州でも、もう不快な時期で、普通は行かないよなぁ…。

でも、えり好みしても行くところないしなぁ。油山は、観光開発されて、お金儲けの山になりつつあります。

今回行ったのは、その裏。子供が自由自在に遊んでも、親が心配しないで良いような山です。規模が小さい。

山梨のふるさとの山、茅ヶ岳を長年ホームグランドの山にして、同じような読図山行を初心者のころたくさんしていましたが、それでも1700はあるし…は、小さい里山、っていっても、小ささのレベルが違いすぎますね、油山とは。

でも油山は米澤さんのおかげで岩場もあるし、沢もあり、一応、すべての要素が揃っている山です。ミニチュアで、こんなに揃っている場所は、なかなかないです。

今回、油山を読図で1尾根、尾根を拾い、下りは一般ルートを歩いてきただけですが、最後、上級向け一般ルート(300mの北上)を歩いただけで、

 とても懲りた

と言われてしまいました…。

でも、山の難易度を下げるにしても、これ以上下げれないし、読図をするにも、これ以上小さくできない、小ささのレベル。しかも、公園で、最初に、道の見分け方まで、”予習”していったので、これ以上ないくらいの親切丁寧さ、レベルなんですよね…。

これで懲りるなら、もう、山の才能というか、そもそもアウトドアは全部だめな人なんでしょうかね…。

沢の水を触った手を、魚臭い、と言っていたことも驚きました。山に香水とか持ってこないでね~って感じかなぁ。それだけ、若い人が子供時代に、自然界で遊んでいない、ってことなんでしょう… 用水路とかでも遊ばなかったんですかね?

用水路などと比べると、上に人工物がない沢の水は、格段にきれいなのですが…。いや、あまりに自然界に、非自然的なものを期待して、当然視しているので驚きました。

あれかな? 自然を求めて、若い人が、人工の極みである”農業”に行ってしまったり、森林を求めて、”林業”に行ってしまって、むしろ自然破壊に汲みすることになってしまったり…という、そのパラドックスに気が付けていない状態なのかも?

本当の自然を知らなさすぎる、ということが問題なのかもしれません。

■ 自然を求めて、

私は、山登りは、ただのスポーツではなく、自分自身と向き合う貴重な時間、と考えています。

そのため、一つ一つのステップや景色を楽しみ、大切にすることを重視していました。

また、特に私の中で大切にしているのは、一番弱い人を大事にするという価値観です。

山登りの中でも、ペースが遅い人や体力がない人を気遣い、全員が楽しめるような環境を作ることが重要だと思っています。

■ オーダー

登山にはオーダーがあります。パーティで歩く場合の順番をオーダーと言います。

今回でいうと、一番強い人はAさんだったと思うのですが、Aさんが一番前を歩いてしまえば、その後ろの人は全員急いで歩かないといけなくなり、

 足を置く場所を自分で選ぶ

という肝心のところができなくなります。急ぐといい加減なところに足を置くことになるからです。

大体、一番弱い人が2番目と決まっているので、ので、正しいオーダーは、

歩く順番

 1)3番目に強い人が先頭

 2)一番弱い人、

 3)2番目に強い人、

 4)一番強い人、

が良かったかなと思います。

一番弱い人の歩きが、だいぶ雑になっていたので…。疲れると、誰でも雑になるのですが、昨日聞いたところでは、男性たちにとって、体力的な問題は何ともなかったようなので、疲れではないと思います。

一番弱い人を置いて、先頭が、たったか歩くので…たぶん、早く帰りたい!という気持ちが働いたと思うのですが…、最後とても残念でした。

山で大事なのは、一番弱い人を中心に行動を組み立てることです。

私なんて、七倉沢の講習会では、男性は普通に雪道を歩いたのに、一人だけ歩きが強かったせいで、ラッセルさせられました(涙)、罰ゲームみたいでした。

■ 地図を持ってこない

あと、地図を持ち、事前に標高差と距離を知っておくことも徹底しないといけません。

最後の道は、登山道で、読図の必要はなく、山ヤだったら、適当に歩いて補正すれば、道に出る、を繰り返すだけで、特に不安はないです。

もちろん、みんなはまだ山ヤではなく、今からなるところだから、不安があったとしても、それが当然なのですが…。

でも、非難する(他責)のは間違っていると思う。自然界のほうがあっていて、自分の期待ほうが間違っている、というのが正しい認知だと思う。

距離的に近いことがあらかじめ、分かっており(地図を見れば300m)、単純に谷の内部を北上すれば、道に出る、ということが明らかな場所です。

逆に言えば、谷内部であれば、どこで遊んでもいい。わーい、となるはずなんだけど、ならなかったのは、残念だけど、まぁいいです。

でも、私を責めるのはおかしいと思うんだけどなぁ。

テント泊しようが、焚火しようが、ここではOKです。尾根では焚火は厳禁です。

さて、連れて行った男性3人は、不安だったそうです…。残念。

こここそが私的には、遊び放題の場所だったんだけどなぁ…。

工夫次第でいろいろ遊べるのが谷です。安全安心に遊べる谷を持つのは、なかなかない特権です。ここではないですが、伝丈沢ではだいぶ遊んだな。沢筋で、誰も来ない上、手が入っていなくて、燃やせる焚火材料に事欠かない…。

■ 不安に対する耐性が低い

彼らの不安は、知らなかったことによる不安でした。まぁ、初心者の時に、道迷いの恐怖を感じて、地図を持つことの大事さを知るのは良いことだと思います。

私も不安を克服するのに3年くらいかかったし。しかし、自分があっている!こんなところはひどい場所だ、という感覚はなかったです。なんせ、最初の沢は奥多摩の海沢で、今思うと、沢っていうより、水遊びな感じでした。

■ 一人に権限委譲しすぎる

多くの人が、パーティの中の1人が分かっているからいい、と考える傾向があることが分かった。

しかし、山に行く全員が、できないなら、できないなりに、地図を見ないといけないです。

その辺を共有したかったのですが、伝わらなかった…。

チームっていうのは、能力の凸凹であって、役割の凸凹はできるだけないほうがいいです。

リーダーを助けようという意識が大事で、リーダーを責めるってのは、自己責任の棚上げです。

■ 懲りるのは良いことですが、懲りて反省して対策を強化せず、ただ一般登山道だけを登るのでは、むしろ、後退‥‥

まぁ、怖いのは、初心者の時は仕方ないと思います。

しかし、この経験が教えてくれることは

1)地図を持つことの大事さ

2)標高差・距離をあらかじめ把握しておくことへの反省

3)コンパスを持つこと、

4)ヘッドライトを持つこと、

5)失敗から学ぶことの大事さ

…どれをとっても、この山行を失敗と位置付けるのは、間違っていると思います。なんせ、普通に帰ってきているから、誰も困っていないし。

どれも、登山で、基本中の基本で、基本のキができないまま、一般登山道を登り続けたい、しかも安全に…というのは、無理な相談です。

それこそ、リスクが一方的に加算されていくだけの登山です。技術的知識ゼロで、体力度だけを上げていきたいって…意味ですよね。

高所遠足になってしまった高額公募登山エベレスト登山に続く方法論、だな。

■ 若い人の価値観の尊重は、基本的教育が終わってから…

もちろん、皆それぞれの価値観があることは理解していますし、それがそれぞれに違うこと自体に問題があるとは思いません。

山に景色を求める人がいてもいいし、おいしいコーヒーがいい、という人、整備されている道以外は歩かない、という価値観の人がいてもいいと思います。

しかし、山登りには、伝統があり、その伝統も尊重してもらえたら、山から生き方を見つけることができるのではないかと感じています。

道は、ヒトが歩くからできるもの。

他者が歩いたところをなぞるのは、ただの追随という行為です。

山の伝統は、自ら道を開くほうです。

山の水平道も、自ら道を見出して歩けない人が、クライミングになった時に、ホールドを見出せるわけがないです。自分の道を拓ける人になることが、山登りとクライミングの伝統です。

ブログを通じて、少しでも私の思いが伝われば、うれしいです。

もうどれだけ山を小規模にし、言語化を詳細にしても、ヒトの歩いた後を追随することが喜び、という価値観では…どんなに長年山を歩いても、山を何一つ分かったことにならないかもしれません。

しかし、私にとっては、こういうわけで…つまり、恐怖心による、技術の獲得の無視…で、登山遭難者数過去最大を記録しているんだなぁということが分かりました。

若者三人が恐怖に陥った道…394.8 と439を結ぶラインから出ている十字路を北上するだけの道。実際は、沢が2股に分かれているので、歩いていて、インゼルで行き詰まり、またよけると、道に出る。



2024/06/21

【クライミング心理学】思いやりを示す&Foregiverを辞める

 ■ 男性で高いところが苦手な人

今回の山で、とても感動したというか、驚いたことがありました。

自分がいつも、感情的に置いてきぼりにされてきて、それを不思議だとも思わずに、ひどい扱いを、ひどい扱いだと気が付かずにいたことに気が付きました。

これは、子供のころからなので、

 「お姉ちゃんでしょ、ガマンしなさい」

のためかもしれません。

■ 仲間の感情をケアする男性

今回は、ヒヤリハットがありました。そのヒヤリハットについては、対策を考察済みです。

でも、もっと感情が動いた事件が実はあったのです…

そのあとが、その驚きのポイントでした。

仲間が一人ヒヤリハットにあった後、別の男性が、

「このままだとただ怖かった、ひどい目に遭ったという体験になってしまう」と言って、

どういう風にしたら、再チャレンジできるか?試行錯誤してくれた

のです。

その男性の相手の気持ちをケアする、という態度に驚きました。

驚いたのは、私がしてもらったことがないから、です。

してもらったことがないのだ…ということに気が付いた…。

■ ケガをしてもケアしてもらえない

これまで、落とされて頭を縫う怪我、肉離れ、膝の亜脱臼、アキレス腱断裂、と4回もひどい目に合っていますが…、いつも、自分で自分を救っている…(汗)。

1)落とされて頭を縫う怪我… 自分で救急車に電話

2)肉離れ… 自分で5時間運転して家に帰る

3)膝の亜脱臼 … 自分で運転して帰る

4)アキレス腱断裂… 自分で歩いて病院へ

という具合です。

でも、甘ちゃんの人だったら…? 

ギャーギャー泣きわめいていれば、誰かが助けてくれる?

これは、私には一番ありえない選択肢です。

念のためですが、今回のヒヤリハットの男性が泣きわめいていたわけじゃないですよ。その人は至って冷静にしていたので、私も彼が、懲りた目に遭った、ということに気が付かなかったくらいでした。

■ 泣きわめかなくても助けてくれる

今回の山では、おでこ付近の髪の毛をグリグリに巻き込んだ、というヒヤリハットでしたが、ロープにしがみつく、という動作が原因でした。

ロープにしがみつくという動作が起きたのは、パニックのため。

パニックだと、最初からその動作自体をしない、のが良かったかもしれません。つまり、懸垂下降をしないことですが…。

ただ、難しくて、やらないほうがいいくらい怖いか、ちょっと怖いだけか?は、他者からはよくわからないのです。

3重にも4重にも安全対策していても、ロープに対するしがみつきが起きると、ヒヤリハットになる、という経験でした。

彼だけ、やらせないとなると、尊重している、というよりは、劣等生扱いしている、みたいになってしまうしなぁ…。

という風に考えてしまうので、やらないほうがいいか、やったほうがいいか、判断が難しかったです。

■ 感情のケアをされたことがない

慰めるというか、「大丈夫だった?」「うん」という会話は当然経験がありますが、自分が怖い目に遭ったとき、例えば、上記の4つの怪我が起きたときですが、その場の人が、例えば、私を落としたビレイヤーが、どうすればよかったのか?と思案している内容を聞かされたことは今まで一度もないかもしれません。

白亜スラブにしても、反省した、ということは聞かされていませんし、次回へ生かせる教訓を自分はこう考えたんだけれど‥というフィードバックをもらったこともないです。

結局、嫌なことをされても嫌だったということがフィードバックにならないので、Forgiverということになってしまう…。

■ Foregiver とは?

ーーーーーーーーーー

 何でも許してしまう人(Forgivers)

イヤなことをされてもイヤと言わない。ダメなことに対してダメと言わない。相手の責任を追及したり、自分を侵害する人から離れたりせず、何でも受け入れて許してしまう人がいます。

ナルシシストが無責任な行為をしたり、有害な行為をしたりしても、「あの人は可哀想な人だから」「まだ未熟なんだから」「両親に愛されなかっただけなのだ」などと思って許してしまうのです。

困ったことに、何でも許してしまう人は、自分のことを「優しくていい人間だ」と思っているんです。でも、実際にはナルシシストを甘やかして図に乗らせ、搾取させてあげているだけだと言えます。相手が失敗してもしても繰り返し第2のチャンスを与えてしまう人、尻拭いをしてあげてしまう人は注意です。

ーーーーーーーhttp://blog.livedoor.jp/rsuganami/archives/1826530.html

より引用。

■ クライミングバージョン

50mシングルで行きたい!と言ったのは、本人なのに、それで、25+35をつないでしまうなんて、

・「あの人は、師匠がいない、可哀想な人だから」
・「まだクライマーとして、未熟なんだから」
・「クライミングをきちんと教えてもらう機会がなかっただけなのだ」

という言い訳、全部否定されますよね…(汗)。

ただ計算ができないだけなので、どう考えても、本人が悪い。情状酌量の余地が、まったくゼロです。

いくら私がForgiverでも、合理化という思考回路の限界を試す事例ですね…。

きっと私が似たようなヒヤリハットが、いくつもあって、兆候を示されても、懲りない、わからずやだから、決定打として神様が示してくれたんでしょう…

事故というツケを払う前に気が付いてよかった、ということなのでしょう。






2024/06/20

【指導記録】懸垂下降は、(腕でぶら下がる)から(腰でぶら下がる)へのパラダイムシフト

■ロープに頼る=腕でロープを掴む

一昨日は山にいました。

そこで気が付いたこと、です。

■懸垂下降は、腰でぶら下がるへのパラダイムシフト

登山で出てくる鎖場になれてしまうと

(ロープに頼る=腕でぶら下がる) という思い込みが形成され、

それを 

(腰でぶら下がる)

に変えることが懸垂下降の習得項目、といえるかもしれません。

登山道で、ロープや鎖が出てきたら、手でつかみますよね。それを引っ張りながら登れ、という意味に、誰も教える人がいない、一人で登っている、普通の人だったら、感じてしまいます。

■ 鎖は引っ張ってはいけない

本来は、鎖場の鎖って、引っ張ってはいけない、と私は教わりました。

九州では、山のグレーディングがないので、難しい山に老女が来てしまう。

ので、そういう特別に配慮が必要な人に向けて、ロープがアチコチについていて、山梨で登っていたころは絶対ここにはロープないよな、ってところにもロープが出ています。

なので、元気いっぱいの若い男性でも、

ロープを見れば、手で引っ張ることに ”無意識に”誘導されている

んでしょうね。

無意識だから、その箇所が

そもそも、ロープや鎖に頼らないと登れないようなところではない、

のに、使うように誘導されていることに気が付けない、ということです。

既設の鎖だと、毎年何十人もの人が鎖場の鎖に全体重をかけて、ゴボウで降りたり登ったりしている、ということです…。

支点に力が異様にかかって非常にむしろ、危ないです。

支点がロシアンルーレット化しています。

■ ロシアンルーレットを危険だと指摘すると、むしろ逆に無謀呼ばわりされる

それを危険だ、と指摘すると?

逆に、鎖なしで登れということを言ってることになり…老女に向けて、それはかわいそうだ、というのが、拡大解釈されて、元気一杯の男性でも、同じだ、となってしまいます。

鎖を使わず登れ、と言うなんて、ひどい奴だ、という解釈です。

■ 逆に体力的・技術的には無理をすることになる

九州のクライミング界で起きたことですが、逆に、私が支点の強度を問題にすると、じゃ支点を使わず登ればよい、という話になり、今度は保険なしに飛躍します…。

それは4級(5.8)40Mランナウトを、登れというのと同じことになってしまいます。

ロープをつけるのは正しいのですが、40mランナウトしたら、ロープをつけている保険には全くならない…。というので、部分点までゼロ点になってしまう…。ならフリーソロするほうがまだはっきりしているってことになります。

つまり、この辺のバランス感覚のずれ感、というのは、本州で普通に安全に登っているクライマーと登らないと、意味自体が分からないのかもしれないです。

5.8から上でランナウトを、フリーソロ出来る人が、40mランナウトしても、別に怖いとすら感じないのが普通だと思いますが、世の中には、若い男性でも、老女と同じく、山で弱者で、同じ5.8でも怖いと感じる人がいます。

5.10を登る人が5.7をフリーソロするのは、怖くないです。

また

5.12を登る人が5.9をフリーソロするのは怖くないです。

逆言えば、

5.7なら、5.10の人はフリーソロ出来る(するのが健全化は別)

この厚みは、個人別かもしれません。

最初から運動能力が高かったり山に向いているタイプは、保険なしでも、保険がないことにそもそも気が付かず、登りたい!と感じるようです。その人口比率は、たぶん3:1くらいなのではないかと思います。



2024/06/19

【指導記録】登山道ではない道を行く山&振り分け懸垂の必要性

 昨日は山に行っていました☆ 

教えたことリスト

1)登山道の等級

2)スラブはジムでは学べないこと

3)落ちて死ぬ衝撃が何キロニュートンか?何メートルから危険か?

4)5級の傾斜と4級の傾斜が幅広く、異なること

5)ルートファインディングしてから登る重要性 (石垣利用)

6)登る前に降りる方法を確認する重要性

山で

7)ギアの分担

8)尾根地形と谷地形、トラバースの見方 

9)懸垂下降のさわり

10)現在地確認 方角、距離、緩急、標高差

11)大体早めに感じすぎることが多いこと

12)ヴィアフェラータの確保

■ 読図初心者は尾根を行くのより、沢沿いに下る破線ルートが苦手っぽかったです

読図というより、地形を読む、っていうことですが、尾根を素直に登るのは、登山道がない場合でも、初心者でも難しいと感じることはないようでした。

が、廃道気味の破線ルートで、現在でも、一応登山ルートになっているところを最後に歩いたら、不安に襲われたみたいでした。つまり、破線のほうが、恐怖心を感じたようです。

そこ、

1)なんとなく、沢沿いに行って、

2)進退が極まるたびに、補正すれば、

3)なぜか、いつも道に出る、

という、人生の縮図みたいな成り立ちの道なので、どちらかというと、

  思考プロセスが山ヤだったら、みんな同じなんだよなーな道

なんですよね。

行詰まるたびに、補正すると、なぜか赤テープやロープが出てきて、ここだったんだなぁと分かる。事後承認付き、練習課題、みたいな感じです。

登山の王道は、

 道迷いを内包しながら歩く、

ということです。

ただ誤解がないように言っておくと、今回、同行者たちが不安に思った道は、ピンクテープを探せ!式歩行スタイルでも、歩けます。まだ、上級向けとはいえ、一応、登山道なので、赤テープ追っかけも、できるんですが。

初めてそこを通る人はビビっていました(笑)が、それが今回の目的なので、良かったです。

まぁ、その心理を味わうのが、目的で、この怖さがないと、地図をきちんと見て歩こう、という意識づけが、そもそも根本的に生まれないので、初めに道迷いはありうる危険なのだと認知するために、ビビる体験をするのが、良かったのではないかと思います(笑)。

■人の手で整備された道=レールの上

こういう体験がないと、人の手によって整備された山を登り続けて、異様に自己肯定感が高まってしまうことが起こるんですよね…。

体力や登攀グレードで、行けるか?行けないか?の判定をしてしまうと、行けない山は、日本国内には、ゼロです…。なんせ、富士山は日本一の標高ですが、初心者でも行けますから…。

いくら体力があっても、私がいないと、このビビりルートに行くことはできなかったので、遭難時の心理の疑似体験ができてよかったのではないかと思います(笑)。

失敗の保険になるのが、先輩の役目なので。

■ ヒヤリハット

今回は、私は大きな反省点がありました。それは、髪の毛の巻き込み、です。

初心者の方が懸垂下降する場合、パニック耐性が、3人3様に違うことが分かりました。

私は、生い立ちから、不安に対する体制がかなり強いタイプなんです。ほとんど、パニックにならない。むしろ追い込まれると、冷静さが増します…。というわけで、三つ峠は2度目から、リードです。

でも、そんな私でも、1回目の懸垂下降を山岳総合センターで、やった時は、やっぱり、え?ってなりました…。

センターのやり方では、講師が横につかずに、一人で降りる。ので、私は、懸垂下降のセットや、自分がコントロールしている器具の操作が、自分がこれでいいのか?納得がいかない感じで降りた(自己信頼が育っていない状態)のが、嫌だったので、

反省で、

・両足で立てるところで、

・グリグリで(ATCではなく)

・一度手を放して全体重をロープに預けても、落ちない、という感覚を習得して、

・下でロープを引けば、落ちない(だけでなく、降りることもできない)という

確信を深めた後

・傾斜が変わるところが恐怖を感じやすいことをあらかじめ警告して

・さらに失敗に備えて、ノットを結ぶ

ことで、保険付きにし

・降りる量が10m超えないミニサイズ

・さらに隣で講師がぶら下がっている状態で教える

ことで、共感ベース強化

という、普通に教えられている懸垂下降(ATC使用、介添えなし、途中停止なし、ノット無し、基本20m程度)とは、サイズ感も保険の量も、だいぶ違うのですが…。

まぁ、やっぱり怖いですよね。初めてのことをする怖さは、誰にでもあります。

徐々に装備も、グリグリ→ATCみたいに、ステップアップすることだと思います。

■ 巻き込み

今回は、盲点だったのは、怖いとロープにしがみついてしまいますので、ロープが髪の毛の近くに来るということです。

ローワーダウンでも、荷物のようにズリズリとおろされている人がいますが、あの状態になってしまうと、体が座った格好にならずに、立っている状態になるので、髪の毛がロープの近くに来てしまいます。

髪の毛の巻き込みは、頭皮の剥離、になりかねない重大事故の原因ですので、髪を切る必要があり、それには、救助者が上からアプローチする必要があるので、再度、上に回ろうとしたのですが、仲間の一人がショルダーをしてくれたので、うまく髪の毛を巻き込みから抜くことができました。

体の体制をどうつくるか?というのは、かなり大きなポイントだということが分かりました。

水難事故のレスキューでも、水難者はしがみつきにより余計溺れてしまいます。水泳でも、頭を上げようと、もがけばもがくほど、逆に体は沈んでしまう…というパラドックス…。私も最近、やっと水泳のもがき動作を克服しつつありますが…

このパラドックスの登山バージョンが、

 懸垂下降での体制、

なんですね。

何が本当に危険か?は認知には、知識教育が必要なことが分かりました

パニックによるとっさの反応でグリグリを握ってしまったら落ちてしまいかねないですし、ロープを握って、かかっていた体重を、ロープから手に移動すると、逆にハーネスが緩んで危険になってしまいます。

ロープに体重を預けず、腕力…手でロープにしがみつけばしがみつくほど、余計、懸垂下降は、難しくなるのです。

■ 一般登山道での経験が逆効果になる

一般登山道にある鎖やロープは、ゴボウ(しがみつき)による安全を象徴することになっているので、むしろ、害になっているかもしれません。

 鎖やロープは、引っ張って、使わず、保険として使う

ように一般登山道時代から、習慣づけるのが、伝統です。

■ 懸垂デビューから心理ショックを排除するのは難しい

しかし、難しいのは、怖い気持ちに配慮しても、リアリティがない設定でやっても、身につかないし、先に登ることだけ覚えてしまうと、”登れても降りれない人”になっちゃうし…

心理的なハードルをどんなに下げても、どのようなことにも一回目はあるので、恐怖心をゼロにして懸垂下降する、というのは、非常に難しいです。

■ チェストハーネスはむしろ危険かもしれません

座った体制を作るための、定番が、フルボディハーネスで、今回は、幅広スリングでフルボディハーネスを作ったのですが、ロープがむしろ、顔の近くを通れてしまうので、

チェストハーネスをつける場合は、より、 髪の毛の巻き込みに注意が必要

かもしれません。一般にチェストハーネスって安全の代名詞になっていますが…。

■ 方針転換しました

 器具を本人に使ってもらうのが大事だ、

という大方針でいましたが、自立のタイミングは人それぞれ、なので、器具を指導者がコントロールして一緒に降りる、振り分け懸垂のほうが、彼には良かったと思います。

判断の分かれ目は、感覚的にロープに全体重を預けられるかどうか?だと思います。

懸垂下降では、ロープから体重を抜いてはいけない。

預けられない人は、振り分け懸垂で、最初は懸垂下降を体験するのが良いかもしれません。

https://stps2snwmt.blogspot.com/2015/06/blog-post_86.html

今回は、この降りる人がどのような行動をとるのか?最初に予見できなかったのです。

先の2名はスムーズに降りれたので。最後の人はハーネスで不利だったのですが、ハーネスの機能の不利より、不安にドリブンされた影響のほうが大きかったと思います。

というのは、ハーネスは幅広スリングでのボディハーネスで、これは救助で使うのと同じにしたからです。

■ 対策

・顔の近くにロープを持ってこない注意喚起

・ロープに全体重を預ける感覚の獲得強化

・恐怖がある人には、緩傾斜での懸垂下降

・不安がある人には、振り分け懸垂での体験

■ その他、良かった点

・ルートファインディングの重要性を教えるとみんなすぐ分かる

・降りることは、登ることより、誰にとっても機会が少ないせいで、恐怖が先立つ

・降りることは、登る回数と同じだけついて回るので、降りることに心理的な慣れを作るほうが先決

・破線ルートでの道のロストについては、道を見出す、思考回路を教える

・3人、4人などの多人数での参加で、緊張緩和

・ピンチの人をショルダーしてくれた人がいてすごく助かった。

■ お勧めギア

・ペツル スパサ https://amzn.to/4co6nWv


こんな楽勝そうな登山道でも、日射、風、雨、天候、躓き、ねん挫、といくつもリスクがあります。


2024/06/17

【クライミング心理学】ナルシストの被害から回復する3つのステップ

Three stages of healing narcissistic abuse

①Introspection (ぐるぐる思考)
②Validation (確証を得る)
③Transformation (被害から抜け出る・変化する)

■ ナルシストの特徴
- ナルシストは、誇張された自己重要感を持っている。
- ナルシストは、権利を感じ、あなたの境界線を越えるような行動をとる。
- ナルシストは、完璧な人生、家族、子供、成功を手に入れたいという幻想を抱く。
- ナルシストは、他人を見下し、ギャングやグループを作り、そこから人々を抑圧する。
- 他人の考えや意見を、劣ったもの、無効なもの、耳を傾ける価値のないものとして軽視する。
- 他人が自分のやり方に従うことを期待する。
- 自分の望むものを得るために、人を操り、利用する。
- ナルシストは、他人のニーズに共感しない。
- ナルシストは、傲慢または高慢な態度でふるまい、うぬぼれ、自慢、見栄っ張りだと思われる。

■ 当然ですが、クライマーにもナルシストとそうでない人の2パターンいます

クライマー界は、これまでの経緯上、社会的に締め出されてきたナルシストのたまり場、掃き溜めになっていることも多いです。

一般社会より、ナルシストの濃度が高いです。なぜか?

他者の命を粗末にしたとしても、成功や手柄を得ることが可能になっている唯一の世界、という経緯があります。

クライマーの自己責任という標語が、逆に無責任を後押しして、被害者に泣き寝入りを強いる文言となっています。

■ クライミングバージョン

1)ナルシストクライマーは、自分が登りたいルートを登るためには、相手の命が失われても構わないという前提で生きている。クライミング界はそれを受容している。つまり、誇張された自己重要感を持っているクライマーが、自己責任の言葉の元に正当化されている。結果として、ナルシストの集まりになっている。

2)クライマーナルシストは、登る権利を誇張します。ビレイヤーの生命が危険に冒されても、登りたいという欲求が勝り、生命の境界線を越えることが予想できる行動…一般的には無謀と言われる行動を、英雄視し、行動を辞めない。

3)ナルシストクライマーは、完璧なクライミング人生を求めます。クライミングにおいて、100%自分の登りたいところだけを登る体験を求めるため、相方の希望を無視します。というか無視できる相方を求めます。

クライミングに都合の良く、家族を利用したり、子供をクライマーにしようとします。また、クライマーとしての名声や成功を手に入れたいという幻想を抱くわりに、筋トレなどの努力自体はしません。

4)ナルシストは、ビレイヤーを見下します。また、自らグループを作り、そこからナルシストではない普通の人々を排除するような文化を醸造します。例:迷ったらハードプッシュオンリーのグループ

5) 一般のクライマーの客観的な考えや意見を、劣ったもの、無効なもの、耳を傾ける価値のないものとして軽視します。
例: 遠い1ピン目 俺はそうは思わない

6) 他人が自分の登り方に従うことを期待し、無理強いします。
例:これくらい登れよ

7) 自分が登りたいところを登るために、人を操り利用します。(ガスライティング)

8)標準身長以外の、他人のニーズに共感しません。

9)たいへん傲慢で、高慢な態度でふるまいますが、どの行動がうぬぼれなのか、不勉強なので分かっていません。例えば、クロスケオテ谷やめんぽこアイスがそれに相当します。

今時、エイドで登った記録を長々と初登記録に書きますか? 今2020年代…。めんぽこアイスも同じです。M15の時代ですよ?WI4で記録を書くなら、普通は1行、2行が正当な文字数です。二口渓谷WI6級がなぜ2行で、めんぽこがページなんだか…ロクスノが地に落ちたのかと思っていましたが、全国に宣伝するためなのかもしれません…。

要するに、うぬぼれ、自慢、見栄っ張りだと思われます。さらに自分を写真に撮られたがり、価値のないクライミングの記事をロクスノに投稿することで、関係者全員に自分がナルシストであることを宣伝してしまう…。

I am now finally realizing how narcissistic my climbing partners were and being vulnerable to those attacker, was me being a easy target. I am realized I am a HSS HSP. 

■ ナルシストに利用されやすい特質

HSPの人は特に気を付けましょう。

1)共感性
ナルシシストがあなたに危害を加えているときでも、少なくともナルシシストの苦境に同情する。例:一緒に行く人がいないんだろうな、可愛そう…

2)思いやり
相手は同情やお涙頂戴を武器にしてあなたを夢中にさせることができるので、あなたは相手の行動に対して責任を追及しにくくなり、相手の有害な行動を合理化しやすくなる。

3)精神的成熟
人間関係において何度も何度も反対の頬を差し出すだろうと考えるから

4)レジリエンとグリットが高い人
逆境や複雑なトラウマを抱えた人も、レジリエンスとグリットを持っており、ストレスのある環境への心理的な回復力と痛みへの高い耐性があるため、臨機応変に対応できてしまう。また、物事に果敢に挑むことができる。

幼少期のトラウマは、身体と脳が高低差に伴うストレス反応に慣れてしまっているため、生化学的にジェットコースターのようなストレスの高い人間関係やクライミング環境に「適応」しやすい。

5)興奮と挑戦の欲求
アドレナリン中毒、冒険好き、リスクテイカー、どこまでも大胆で勇敢な人は、ナルシスト(あるいはもっと稀なサイコパス)に狙われる。

自分を証明したい、障害を乗り越えたいという染み付いた習慣のせいで、彼らを喜ばせようとする挑戦に無意識のうちに「立ち上がる」自分に気づく(これは全く価値のない挑戦である)。

6)困難を乗り越えようとする人や乗り越えることに長けている人

しかし、”できるから”といって、健全であるとは限らない。

ランナウトした5.9が、別に”登れる”からと言って、”登ることが健全である”とは、限らない。

”5.8 40mランナウトが登れる”からと言って、”登るべき”とはいえない。

7)成功と美

ナルシストもサイコパスも、成功者や成績優秀者、魅力的な人を求める。

これは、彼らが特別でユニークだと思う人たちに囲まれていたいから。

8)完璧主義者

あなたがナルシストの承認を得ようと過剰な努力をすることを期待しているため、ターゲットにされやすい。

ある瞬間には、あなたを褒め称え、次の瞬間には、その愛情や関心を取り下げ、ダメ扱いする。(Darvo)

例えば、昇進を心から祝福してくれたかと思えば、その直後にあなたの作った夕食が塩辛すぎたとディするかもしれない。するとあなたは、次回はもっと豪華な食事を作ってあげようと張り切るだろうと、相手は計算しているかもしれない。

■ ナルシストがあなたを利用するとき…

1)二人が出会う運命にあったかのように見せかける

2)相手の行動に関係なく、あなたは自分の成熟を証明し、より大きな人間であることを示すために、あなたはナルシストの行動の結果(例:死亡事故)を許さなければならないと言ったりする

3)ナルシストは、長期的にあなたのご機嫌を取り続けようと考えているため、レジリエンスとグリット…困難に耐える力…は、を逆手に取り、あなたは利用されます。

4)そうすることで、彼らはあなたを "飾り "として使ったり、あなたの功績をあたかも自分のおかげであるかのように自慢したりすることで、自分のセルフイメージを高めることができる。

5)あなたの成功におんぶにだっこで、新たな人脈を得ようとする

6)あなたの財産を掠め取ろうとすることさえある

7)同時に、彼らはあなたの成功や美しさを病的に妬む

8)彼らは、あなたが自分たちを凌駕するのを見ることは、彼らのエゴを脅かすことになるため、あなたを萎縮させようとする。

9)あなたをコントロールしやすくするために、あなたを「謙遜」させようとする

https://thoughtcatalog.com/shahida-arabi/2023/12/5-surprising-traits-that-make-you-a-narcissist-magnet/ より抜粋

2024/06/16

【クライミング心理学】Grandiosity(誇大性)

■ 誇大性

ナルシシズム診断インタビュー(Diagnostic Interview for Narcissism ,DIN)第二版における誇大セクションは、以下となる[5]

  1. その人は、才能、能力、業績を非現実的な方法で誇張している。
  2. その人は、自分には脆弱性がないと信じているか、または自分の限界を認識していない
  3. その人は、壮大な想像力を持ってる。
  4. その人は、他人を必要としないと信じてる。
  5. その人は、他人、プロジェクト、声明、夢を非現実的な手法で過度に評価し、脱価値化する。
  6. その人は、他人と比較し、自分自身をユニークまたは特別なものとみなしている。
  7. その人は、自分自身が他の人よりも一般的に優れていると考えている。
  8. その人は、自己中心的かつ/または自己参照的に行動する。
  9. その人は、自慢げ、大げさな方法での振る舞いをする
以上、ウィキペディアより引用。

My 2 year old trauma and the climbing

 My trauma at age 2


My trauma at age 2 has came back suddenly in my climbing with a narcissistic climbing partner at a climb called "Hakua slab" and I am thinking of it...

The emotion I had felt then had been repressed deeply inside of my muscle memory and it was triggered by the climbing...

that must be happening to me to remind me of something important because all trauma incident were "a lesson learnt" and it happens to remind you of something important...

Sad thing is that you are likely to repeat the same reactions again, I did so too, that was to freeze... but this time, I am thinking of it with my language and reasons... so my emotion can be described...

The emotion I felt at age 2 was "I believed you dad and you betrayed me"

and

The emotion I felt at the climbing was "I trusted you as a lead climber and you betrayed me".

Betrayal is the deepest root cause of my suffering...

I was betrayed by men at age 2 and again it is happened. Now, I can explain this way and my therapist acknowledges this is the cause that I hate men, but one bad man in my life caused entire male hatred is over reaction.

So I now must know, what men are safe and what men are not.

I need to relearn how to trust male again and feel safe again.

2歳の時のトラウマ それがナルシストなクライミング・パートナーとのクライミングで突然、蘇った。

2歳児には、言語はまだない。だから、イメージによる想起でしか、記憶を呼び起こすことはできない。
2歳で感じた感情は、私の筋肉の記憶の奥深くに抑圧されていたのだが、それがクライミングによって、引き起こされたのだ...。 トラウマは、すべて「教訓」であり、何か大切なことを思い出させるために起こるに違いない...。 悲しいことに、あなたはまた同じような反応を繰り返す可能性がある。 2歳の時に感じた感情は、"お父さん、信じていたのに、裏切られた" そして クライミングで感じた感情は「リードクライマーとして信頼していたのに裏切られた」。 裏切りは、私の苦しみの最も深い根源的な原因だ......。 私は2歳の時に男性に裏切られ、そして、再度、裏切られた。

大人になった今なら、私はこのように説明できるし、セラピストも、これが私が男性を恐れたり、過剰に愛したり、あるいは、憎む原因であることを認めてくれているが、私の人生における、たった一人の悪い男性が、全般的な男性嫌悪を引き起こしている。 だから、私は今、どんな男性が安全で、どんな男性がそうでないかを知らなければならない。 男性を信頼し、再び安全だと感じる方法を学び直す必要がある。

【クライミング心理学】ガスライティング、もう確信レベルです

 https://youtu.be/TekCevV2Tf0?si=S5xxmT9YOIRxflc8 より引用











1)言っている意味が分からない

2)何の話してるの?

3)感情的になりすぎ、過剰反応しすぎ

4)気にしすぎ、敏感すぎ、大げさすぎ

5)あなたのせい、あなたに問題がある

6)あなたが間違っている、あなたがおかしい

7)やっていない、言っていない、起こっていない

8)ほかの人もこう言っている

9)〇〇の言うことを聞かないほうがいい

10)そんなつもりで言ったんじゃない

■ 全部心当たりあります!!

特に、遠いピン、は、女性差別と同じで、女性の立場に立たないと意味が分からない構造になっているので、俺はそうは思わねえ、で終わりになる。

たぶん、その時々の、

  誰の側につくのがお得か?

という判断で、人を切ったり捨てたりしている人=ナルシスト

なんではないかなと思います。



2024/06/15

【クライミング心理学】服従トラウマ=死、となる日本の岩場

■ 何かを達成しても別にうれしくないんですよね…

私は、客観的に見て、達成してきたことというか、経歴はすごいほうだと思う。これですごいと言わなかったら何をすごいというのかな?ってレベルではないかね??

自分のすごさ自慢をしても、意味がないので、ここでは詳細を省くが…気になる人はプロフィールでも見てください… 

しかし… 何を達成しても、まぁそんなにはうれしくない。

なぜなんでしょう?

達成感というのは、私のドライブ(モチベーションの原動力)ではない。私の原動力は

 好奇心

です。山も探究する対象があると楽しいが、なくなったので興味関心が失せました(笑)。

で、褒められてうれしい!とは、ならないんだが… その理由。

■ 褒めるというコントロール (飴と鞭)

母:「あなたの淹れたコーヒーはホントにおいしいわ」(意味:今度からコーヒーを入れるのはあなたの仕事ね)

私: (黙って)(分かった。次からママが帰宅したらコーヒーを淹れるわ、だから、私を開放してちょうだい)

というのが、非言語の親子コミュニケーションでした。

これは、言われなくてもやるのが大事!自主性が大事!という母の教えです。

しかし、これでは、自主性ではなく、忖度、ですよね?

 自主性=自分の欲求に従う

 忖度=相手の欲求に従う

その結果…

どんどん要求が、エスカレート。

燃え尽きる。(14歳の時、生徒会と部活キャプテンと連盟の仕事と級長と家では家事で、玄関で気絶しました…。役職6個くらい持っていた…。)

理不尽な要求に気が付く 例:リビングのモノの配置が昨日と同じと言われてビンタ

あ、これは…私の努力で、何かが改善することはあり得ない…

どう頑張っても、要求を満たすことは不可能だ…という理解。

誰を救うこともできないのだ…

どうする? 

もういいや。すべてを放棄し、生きているだけで合格ってことにしよう… 

自分だけを救おう…

スレスレライフ

ボンビーライフのクライミングライフをすると、なぜか妬まれる

怪我をして、自分からクライマーとしての魅力を減ずる 

なぜなら、豊か(幸せ、ゆとり)になってしまうと、またクライミング搾取される対象として魅力的になってしまうから…。

■ 身体化という防衛

ロッククライミングでは、相手から見たパートナーとしての魅力を減じるために、数々の怪我で、魅力を減じるように身体化してきたのだろうと思います。

相方が私をクライミングに誘うと、もう、いつも

 「〇〇君は?誘ってみたの?」

と聞いていました。なんで私に来るの…?はぁ(ため息)、きっと私しか空いている人がいないんだわ…と、思っていたんですよね…。

私からすると、彼はもともとリスク管理が甘々なので、1対1は、リスク管理の面で、ちょっとしんどいなってのがありました。

次男坊の彼が得意なのは、ちゃっかりすること、のほうなのです。しっかりすること、ではなくて。

なので、ちゃっかり、しっかりしている人に便乗する、ということが得意技。

気が付いてはいましたが、仕方ないなぁもう、という感じで、許容していました。

■ 相手を助けていてもそのことに気が付いてくれない

クライミングでは、大体同じくらいのグレードを登る人と組むのが、互いに助け合いになって、ちょうどよいです。

その場合でも問題は、

 ・恩着せがましく助けないと、相手が助けられていることに気が付かない

でした。

例えば、北岳バットレス四尾根事件の彼とでは、雪の山は、蓼科山に行きましたが、蓼科山って雪山としては超簡単なので… テント泊や縦走の足のすり合わせにはならない…。いい子ぶったままで、仮面を脱がずに済ませられる山なんですよねぇ…。

しかし、かといって、いきなり本気の山に行くわけにもいきませんしねぇ…。

この山に行ったことで恩を売ったと相手は思ったみたいなんですが…蓼科山に行って、お返しが北岳バットレス四尾根って、レベル感、あっていないですよね?

  蓼科山=ハイキング、北岳=命がけ

ハイキングを受け取って、命を差し出す人います? いませんよね?

■ ユウタさんのメマガより引用

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★「支配されるトラウマ」~あなたは私を支配するに違いない~

支配されるトラウマとは、圧倒的なパワーによって、上から直接的に抑え込まれるような傷つき体験を指します。

しばしば、権威への怒りや不信感の元になります。

・親の考えが絶対で、口答えを許さない。

・親から脅し、怒鳴り声、暴力、「愛情」と言う名の支配等で恐怖の感情を植え付けられ、命令に服従させられた。

・親のニーズ、世間体、都合が常に優先され、子どもはそれにただ従うことだけを求められる。

・力の強いものが弱い者を上から押さえつけ、思い通りにして当然であり、口答えすれば「義務を果たさずに権利を主張するな」などと抑え込まれる。

・親は「私」ではなく「私たち」を主語に、あたかも親とあなたの意見や感情は全く同じであるかのようにふるまうことが多かった。

・親は自分が欲しいと思うものは当然子どもも欲しがると考え、親が正しいと思うものは当然子どももそう思うべきであると信じていた。

・歯向かうと脅されたり、激怒された。 

ーーーーーーーーーーーーーーー

これ、まるでクライミング界みたいですよね?アルパインのクライマーには特にこれが強いと思います。

それは、パートナーも同じ山に燃えてくれないと、盛り上がらないからなんですが…。

なかなか無理がある。今時、40mランナウト(比叡)で燃える人いませんよ。

『いまを生きる』という、ロビンウィリアムズが高校の教師を務める映画がありますが、そこで、自分のやりたいことを発見した若者が親にそれを告げると、親は反対して、その若者を軍隊に入れ、医者になるんだ!と怒鳴ります。

その若者…親を殺さずに、自分が自殺するんですよ…。

いや~、めちゃ気持ち、分かるなぁって思いました。

親の言うとおりに生きるか?自分の生きたい生き方をするか?

自分の生きたい生き方でないくらいなら、人生イラナイ=自殺、です。

私の母のややこしかった点は、

 非言語に母に従うことを要求されていた

ことです。

■ 防衛プロテクションの種類

①服従する

②急ぐ・きちんとする

③保護者になる・尽くす

④自己卑下

ーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーー

「服従する・喜ばせるプロテクション」

服従する・喜ばせるプロテクションを持つ人の中には、親から支配やコントロールを受けて育ってきた人がとても多いです。

支配的な人が上から目線なのに対し、服従する人は下から目線です。

相手が上で自分が下なのだから、従うしかないと学んでしまいます。

そして常に相手の顔色を伺い、相手のニーズを優先し、自分のニーズは後回しか、一切無視してしまいます。

相手を喜ばせ、相手のニーズを満たすことが自分の存在価値だと思ってしまう人もいます。

実際、

 
支配的な人と暮らす上では、服従する・喜ばせるプロテクションの方が安全だったのです。

ーーーーーーーーーーーー

これが、九州で、従順さのために若い人が命を落としている理由ではないかと思います。

■ 5.10代時代を、いかに安全に過ごすか?が日本でのクライミングの課題

私が合わせるほうが師匠とのクライミングでは楽でした… 例えば、私がリードするということになると、初心者なので、

 ・直上したリードしやすいルート、

 ・ピンが遠くないルート

など、課題を選ぶ必要が出てきます。逆に言うと、5.9~5.10代は、ほとんどがピンが遠いルートなので、

 ・クライマーが依存者か依存者でないかに寄らず

 ・全員トップロープ

です。

なぜなら、そうしないと、

 ・まだ5.10代を登っている入門レベルなのに、腰椎骨折でクライマー人生終了

になるからです。それが日本の岩場の現実…ということになっています。

そこが、日本のクライミング界の共通認識になっていないのは、不思議です。

■ ガイドは分かっている

しかし、暗黙知にはなっている。というのは、日本のクライミングガイドはトップロープをかけてもらうためだけにあるからです。

ただトップロープ掛けてくれるだけです(笑)。何も教えてくれませんよ。

これがピンが遠い課題、5.10代の現実です。誰に利益なのか?トップロープ掛けるだけで収入になるクライミングガイドなのです。

■ 5.10代が安全な岩場

さて、そういうのが嫌な人は?

誰でも安全にリードできるラオスの岩場に毎年、行きましょう☆

 


2024/06/14

【クライミングのパートナーシップ】良い事例がきました

女性の人生に現れるダメな男性は、「女性だって、なんでも一人でこなせる」と教えてくれるでしょう。

しかし、真の男性は、女性が何でもできることを知りつつも、女性にそうさせません。彼は女性のそばに立ち、重荷を分かち合い、共に繁栄するように助けてくれます。

真のパートナーシップでは、強さは孤立ではなく、団結の中に見出されます。そして、関係の調子を整えるのは、真の男性の役目です。だからこそ、彼は常に姿を現し、一貫していることがとても重要です。

男性がしっかりとリードしなければ、女性はあなたと一緒にいても安心できないのです。


【事故分析】「場合による」、「経験値」、「体力」、「自己責任」、が事故を減らす努力をしない言い訳になっている

 ■ 「場合による」、「経験値」、「体力」、「自己責任」という思考停止が蔓延する登山・クライミング業界

これらが厄介なのは、実際に事実だからです。

沢での確保は、”場合によります”。

しかし、場合によってはATCガイドを沢でも使ってよい、という事実が、

A)水流があり、途中停止すると、水圧で押されるチカラと引き上げるチカラが拮抗してしまい、水死の危険がある条件下を想定せず、

B)そのような条件下では、ATCガイドを使ってはならない、という知識を知らないで良い、

という2重のミスを正当化する理由にはなりません。

「場合による」と言われて、皆さん、「そうだな」とうかつに納得していませんか?

場合によるなら、事故防止を対策するなら、カリキュラムに、あるいはその特定の沢に行く条件に、その場合についての知識を追加しておかないといけません。それが真の対策です。

なのに、「今回は、その”場合によるという場合”を知らない人だったんだ、避けられない事故だ」と結論してしまうのは、変です。

そもそも、そのような条件であることは、ここ何十年も変わらない訳ですから、祝子川ゴルジュに行く人は、エイト環による確保に習熟してから行け、溺死に注意しろ、と条件付きの登山許可を与えるべきなのです。

■ 登山歴〇〇年だからとか、クライミング歴〇〇年だから

は要注意。

10年、20年歩いていても、一般ルート以外は歩いたことがない人は、たくさんいます。

経験と経歴の長さの妄信は危険です。

■ 「落ちなきゃ確保はいらない」

確保者の確保能力の欠如を擁護をするために、落ちなきゃ確保はイラナイ、と脅迫してくる自称ベテランもいます。

そういう人は、一人で行けばいいのではないでしょうか?

確保技術の軽視、が、クライミング界にははびこっています。確保は技術です。

■ 「体力」

同じく、落ちた人に責任を擦り付けるのが、”結局は体力理論”です。

体力さえあれば、10日間の雪洞泊だって耐えられる?体力さえあれば、8日何も食べないでも耐えられる?

山男の伝統は、伝説的な体力、驚異的な体力、超人的体力の自慢話です。

山の文学本では、人であることを超越しなきゃ、山に登ってはいけないというほどに誇張されています。

しかし、八甲田山の死の行軍でさえ、同じ日に行って帰ってきた人がちゃんといるんですよ?

基本的に、日本の山はみな小規模なので、きちんとした山の知識さえあれば、超人的体力が必要となる山なんてあるわけがないです。冷静になりましょう。

大体、20、30km歩けば、町にぶつかってしまうのが、日本の山々…里山なのですから…。

そういう場所で、遭難してしまうのは、体力が問題なのではなく、山の知識がないことや、間違った方法論で道を見つけようとしてしまうことにあります。

つまり、知識の欠落、です。経験ではありません。

■ 知識がない=自己責任論

私自身は相当に意識高い系登山者&クライマーだと思いますが、そのような人でも、抜け落ちる知識はあります。

たとえば、重たいザックを背負うときは一回膝の上に載せて、それから背負うのだそうです。そんなこと全く知りませんでした。

講師には、「そんなことも知らねえのか」とバカにされましたが、知っているとなぜ思うのか?そこが分かりませんでした。

なので、

「重たいザックを背負うときは、一度膝にのせてから背負うといいよ」

「へぇ、そうなんだー、教えてくれてありがとう」

という普通の会話(クロスしていない交流)ができず、

「重たいザックを背負うときは一度膝にのせてから背負うといいよ」

「へぇ、そうなんだー」

「そんなことも知らねえのか」(さげすみ)

「知らないから講習会に来ているんです!!」(健全な権利主張)

という交流(クロスした交流)になりました。

これは、知識を与えたい、というのが真の目的ではなく、相手のコントロールが真の目的である交流、コミュニケーションです。

これはナルシスト的な対応です。

https://youtu.be/d_tHEZmFu6I?si=FgMpWAAMrt15nWP2

だから、正しいことを教えても、受け取る側は、感謝して受け取れないです。

■ ナルシスト的対応

なぜか、登山界・クライミング界では、不必要に

 自分より、相手は下だと、まずはさげすむ

という心的習慣があると思います。

ある分野で、優れている人もいれば、ある分野で優れていない人もいるのは、当然のことです。

講師が、山で、山について、講習生に教えるのは普通のことです。

それを「お前らこんなことも知らねえのか?」と出し惜しみしているから、原因と結果の法則通りのことが起こり、遭難が絶えないのだと思います。



2024/06/13

【新型新人教育】登山・クライミング活動にKYT(危険予知トレーニング)を入れる

■KY活動の基礎 4ラウンド法

基礎4ラウンドは通常以下により進められます。

1R「どんな危険がひそんでいるか」 → (より多くの危険を見つける)

2R「これが危険のポイントだ」 → (重要なものに絞り込む)

3R「あなたならどうする」 → (より多くの対策を考える)

4R「私たちはこうする」 → (対策を絞り込む)

■ 現地KY

現地KYを行うのには、以下のような理由があります。

  • 実際の作業が始まる直前に現地で現物・現状を見ながら行うことで、より実態に即した内容となることを期待できる。
  • 一日の中で作業場所や内容が変わり、危険要因、有害性も変わる。その度に確認するべきである。
  • 作業開始前の意識付けとして適している。

【危険のポイント】

  リーダーの問いかけ 「今日の山行の中でどんな危険があるかな?」

  メンバーの意見

   ・登攀があるので転落する危険がある
   ・水量の多い沢なので溺死の可能性がある
   ・ゴルジュの中なので、上から物が落ちてきても逃げれない可能性がある
   ・男性クライマーは、流す確保を知らない可能性がある

以上

https://www.tokubetu.or.jp/kyk.html

より抜粋引用。

【クライミング心理学】自己重要性が高すぎる問題

 ■ 自分が知性に優れるだけでは、”相手のバカの壁”は、破れない

私は、これまでの様々な人生の困難を、”知性化”という防衛機構を発達させることで、発達させてきたのですが…

その”知性化”という防衛機構は… 白亜スラブで、もろく崩れ去りました…(笑)。

まさか、相方が、25+35が計算できない人だったとは…(汗)。

いくら、危険予知(KY)に優れた人でも、これは予想できませんでした…。

■ 〇〇県警YouTubeがおすすめ!!

森山元編集長の、過激系な山岳遭難Youtubeが常軌を逸してあおっている件をこのブログでも取り上げましたが、まともな山岳遭難関連動画を見つけました。

■ 富山県警YouTube


■ 長野県警Youtube


■ 情報公開がないところには、対策もない。

事故を未然に防ぐための危険予知もない

結局のところ、九州には、危険予知を必要とする山自体がないんですよね…

それで、危険予知する習慣がない。

相方の場合は、山梨でも、九州と同じノリで山をやっていたと思います。

それじゃ、危ないので、誰かがその度に、しりぬぐいのためについてきてやっていたんだと思います。

その役目をしていた人が、ついにいなくなって、九州では私にお鉢が回ってきた、というところでしょう…

で、私は記録を克明に描くので、彼の登攀の内容が明らかになった。

あの内容は、これまでどんな登攀をしてきたか、ということを示すものだった…。

つまり白亜スラブは、原因ではなく、結果、ということです。

数々のヒヤリハットを見逃してきて、何度も過去に合った反省のチャンスで、反省しないまま、逆に成功体験として数えてきた人の”成果”でした。

ホント、命という代償で、払わされるところだった(祝子川に2名で誘われた…)。

他の女性が亡くなったことで、私の危険予知が杞憂ではなく、的確な危険予知だったことが証明されてしまった…。

■ 着地点が間違っている!

私は、亡くなった女性を責める気持ちには一切なれませんが… 

クライミング界は、

 「一緒に行く判断をしたのは本人だろ」

という結論に着地したがるのではないか?と思います。

しかし…

この着地点は正しいのでしょうか?

私には、正しいとは思えないんですが…。

■ 相手の善意を利用するのは正しいことなのか?

この事件とは別として考察します。

相方とのパートナーシップが、私の希望や都合というより、

 私の善意を相方が利用したもの、

だったからです。

 Give&Takeの不均衡、いびつさ

がありました。そして、その不均衡やいびつさは、合理的な理由…例えば、背が高いほうがかけた方が楽、など…ではなく、男尊女卑に立脚しているような気がしました。

■ NoBig Deal

例えば、1ピン目にあらかじめプリクリップするのって、背が低ければプリクリ棒を使わないと届きませんが、背が高ければ、手が届くので、特に大した苦労はありません。

師匠は、1ピン目をかけるのは当然やってくれていました。

相方は? なんかエライ恩着せがましかった。

でも、なんで? 

男性が、固く締まったビンの蓋を開けるのは、たいした苦労ではない。

なんで、そんなたいしたことないことを高値で売られるのか?謎でした。

そして、私の命の価格は?夏ミカン一個くらいみたいでした。(白亜スラブのあと持ってきた)

明らかに(自己重要性)と(他者重要性)に、いびつな不均衡があります。

彼にとって、自分の重要性は異様に大きいが、他者の重要性は異様に小さい。

相手の能力は過小評価するが、自分の能力は過大に評価している。

■ トラウマ

赤ん坊を水の中に投げ入れる、という行為が私の父の中に生まれたのは、彼にとって、

A)「赤ちゃんって、教えなくても泳ぎを知っているっていうけど、本当かな?」という自分の思い (好奇心という名のエゴ)

が、

B)”でも、まてよ。もし、溺れたらどうなる?” (命の重さ=行為の結果) 

よりもよりも、重要だったということになります。

 

 A > B


という構造にあり、この構造が同じなのです。

■ 祝子川

祝子川の件の、加害者となってしまった男性が、この同じ構造にあったのかどうか?は分かりませんが…

(自分の行為・能力を過大に評価する)

(行為の結果や相手の命を過小に評価する)

という心的な習慣は、クライマー界に非常に根強いと思います。

私が思っているのは、そもそも、クライマーって努力自体、したことがない人たちだから、なのではないですかね?

苦労せずに、周りの人がやってくれて、実現してきた人って意味です。

つまり、おぼっちゃま君…。周りの人が何とかしてきた、ってこと。

ナルシストができる理由はどうも、母親の甘やかしにある、と私は思うのですが…。



2024/06/12

【新型新人教育の開発】① 道でない場所を歩くことが大事だと最初に教える

■ 人のこない山はいっぱいある が、道がない山を歩ける人は少ない

以前、MTBの男性の友人に、静かでよい山として、ある山を教えたが、彼は、俺一人で行く!と主張して(そんな、簡単な山、俺一人で行けると思ったのだろう…)、私を伴わなかったので、結局、読図力の問題で、誰もいないところには、たどり着けなかった。ただ普通にさびれた山を歩くだけのことになってしまったようだった。

その反省があるので、今回は、最初の一座は連れていく。これは、先輩としては払わないといけないコストだろうと思う。

どれだけ多くの”課題”を一つの山行で、与えてあげることができるか?

それが私の今回の挑戦である。

■ ゆっくり成長し、成長のプロセスを味わうべし

ちなみに、私は、尾根を拾って降りる、だけに3年かけた人です(笑)。それくらい、のんびり成長したとしても、登山という世界は、あっという間にやることなくなりますから…。

80歳まで味わうためには、何もかもすぐにマスターしないでいいのです。

急がば回れ、をやっても、私は3年で5.11、国内アイスコンペで5位に入るくらいになってしまったので、もっと若い人がやれば、もっと早くなると思われ、あっという間に楽しい山生活が終わってしまいます…

そうならないためにも、今の課題をじっくり味わう、というのが良いと思います。

■ 新人教育 その①

道がない場所を歩く = 読図

です。山登りで一般ルートを10年、20年歩いても、ただのルートコレクターになるだけで、

  未知の冒険

には、一歩も出れない。

 私が、クライマーに教えてあげたいのは、秘密の遊び場である岩場なのだが…読図力がないクライマーは、暗記でしかそこにたどり着けない。

暗記クライマーになると? 知っているということが、なぜか特権になって、その特権へのしがみつきが起こるわけです。

「岩場を教えるから、お前、股広げろよな」みたいな”取引”が起きます。

平たく言うと、ルートに連れて行ってやるから、セックスさせろ、って意味です。

これが、クライミング業界では横行している。その根本的な原因は?

暗記クライミングです。

昔のクライマーは全員暗記クライミングです。不平等な取引を持ち掛けるのは、その中でも、ナルシストのクライマーで、自分はタダでしてもらってきたことを、後輩には、高値で売ろうとしています。

その高値が高値でなくなるような、私のように情報や知識を開示したがる人は嫌われます。

■ 尾根読み

さて、読図という分野で、最初に課題になるのは、

 尾根読み

です。沢は水線が出ているので簡単です。

 尾根 = 自分の左右が低い

です。ちなみに

 ピーク = 自分の前後左右、全部が低い

 トラバース = 自分の左右片面が高く、前後は水平

 谷 = 自分の左右が高い 

です。

https://www.youtube.com/watch?v=8Y_Ctfykpyg

https://youtu.be/RjQoSnKuudo?si=vpfbC0QqHaXryfP5

https://youtu.be/bnr7z1g2nEc?si=Tdkt_NdzWUMsbnLm

色々動画が出ているので、

 尾根と谷×見分け方、

でグーグル検索してみてね。

さて、

今度行くところは、

(尾根を読み分けるスキル)と (薄い踏みあとvs登山道化された道を見分けるスキル)

の2つが必要です。

■ カリキュラム

①(薄い踏みあとを見るスキル)を先に公園で伝えます。

② 登山の級を現場で覚える

1級 遊歩道  ハイヒールの人も歩ける

2級 木道など歩くだけのところ 老人でも歩ける平坦な登山道

3級 自然な登山道 多少段差がある → 普通の里山 

4級 30度以上の傾斜で手で補助しないといけない箇所がある登山道  → 鎖場 公園で観察

5級 どう見ても完全にロープが必要な傾斜(60度以上)→ 公園で観察 その後山に応用

6級 オーバーハング → 石垣などで観察 その後、山で応用

これらが見分けられた上で

  5.XX (デシマル)

を解説します。

大事なことは…

(5.8で40mランナウト)や(根子岳でアルパイン)や(スポーツルートみたいな祝子川へ2名で行く)が、バカバカしいだけで、全然すごくないことが分かる能力をつけることです。

若い人がバンバン死んでいる上記の二つ。死んでいることも公開されていない…。

https://allnevery.blogspot.com/2022/01/blog-post_11.html

ここを教えないと、九州の若い人は素直なので、すぐ、オヤジに騙されてしまいます。

そして、「最近の若者は、すごい、すごい」と持ち上げられて、ただ危険なだけで、全く楽しみの無い5.8 40mランナウトをリードすることが、自分のカッコよさに資する、と勘違いして、ホイホイ登ってしまいます。

そして、当然ですが、”落ちる”。 ジムではスラブは練習できません。

落ちたら、おじさんたちは、「やっぱり、俺たちは、まだまだ行ける!」と自己確信を深めるのです。

そのためのエサになっている若い人。つまり、おじさんたちのナルシシズムを強化する、巻き餌みたいなのが、素直な若い人、なのです。

体力自慢を見せつけることで、おじさんたちは、若者に影響力をつけています。

しかし、宝満山を毎日3往復しても、5往復しても、一生、ギンちゃんが登ったサフィアを登れる人は作れません。

https://www.climbing-net.com/news/saphira_20240603/

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2024年3月12日、門田ギハードがアメリカ コロラド州Vailにあるミックスクライミング世界最難ルート「サフィラ/Saphira」M15-を完登した。

「サフィラ」は2016年、アイスクライミングW杯チャンピオンにも輝いたチェコ人クライマーLucie Hrozováによって開拓された世界最難のミックスクライミングルート。エリアの右端から強傾斜を30mほど登り、途中大きなハングを2つ超え、最後は天井の巨大ルーフ(約25m)をフィギュア4を駆使してエリア左端まで横断する全長約55mの長大なルートだ。

圧倒的パワーも持久力もない。心肺機能も優れていない。握力は成人男性の平均以下。そんな門田が、自然の巨大壁面を踏破していくチャレンジに完全密着。重力と対話しながら進む極限の「逆さまの世界」を4K-HDRで描く89分の物語。

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書かれているように、

  •  圧倒的パワー
  •  持久力
  •  心肺機能
  •  握力

そんなものは、カンケー無いのです。これらの資質はないよりあったほうが楽、程度のものです。

それより大事なのは、テクニックを磨くことです。

私はドライツーリングでは、M5ほどを登ります。岩場で5.12が登れる程度の登攀力の、一般的な男子は、M7がスタートラインだと思います。

ギンちゃんは、M15です。体力ではないのです。別にみんながギンちゃんみたいになれ、というわけではありません。そこは誤解がないように。

男性は、特に、体力に魅了されるのは辞めましょう。その先にあるのは、宝満3往復で、初めて山に来ている山ガールに感心される程度の成果です。

■ 山は体格で、有利な傾斜や路面が違う…自分の強みを生かす道を見つけるのが大事

それぞれ、自分の得意なことや自分の心がこうしたい!と思うことをするのが大事です。

例えば…

ひょろっとしている人 → クライミング有利

体重が重い人 → 沢で有利、フリークライミング不利、歩荷有利、ラッセル不利

大きい人 → 沢で有利、クリッピングで有利、エイドクライミングで有利、歩荷有利

小さい人 → 雪で有利 フリークライミングで不利、内面登攀で有利、歩荷不利

アイスクライミングでは、氷の固さ次第です。固い氷だと握力がない人は不利ですが、アックスを使うクライミングでは、氷にピックを刺すわけでないので、握力はいらないです。

私が相沢55mの氷瀑をリードしたのは、シーズンの終わりで、氷が柔らかく、握力的に有利な時期です。

韓国の氷は長く傾斜が寝ているので、持久力に優れる女性に有利です。一方カナダの氷は固いそうなので、興味を失いました。

正しい山の師匠は、あなたに合った有利な戦略を立てることをアドバイスできるでしょう。

■ チームで助け合う

このように体格で有利不利があるので、山ではチームで助け合いが必要になります。

その辺の感覚とどのくらいがどのグレードなのか?という話をしようと思っています。

■ おまけ 自力解決できる課題

オマケで、テント泊技術(設営)と山でロープを出す方法(クライミングまで行かない、山でのロープワーク)を教えようと思っています。

テント泊は、テント内に全部の道具を入れないとか、パジャマに着替えないとか…(笑)実は奥が深いです。

ずっと前、冬山の豪雪の山に行ったとき、パジャマ持ってきた男性がいて、みんなにあきれられていました(笑)

こういうことは、ソロでテント泊していたら、何年たっても知らないです…。

別に荷物にゆとりがあるなら、山にパジャマ持って行って着替えてもいいんです。

でも、クライマーや本格的な山ヤでパジャマ持っていく人はいない。

登りだす前に、ロープ、スリング等のギア、テント、火器を分けて運ぶので、それぞれ持ってもらおうと思っています。

実際は、私一人でも全部担げる程度のものなのですが、そうしてしまうと、チームの意義を教えられない。

■ 山で食事する

山で、皆でマルタイ棒ラーメンを食べる。

これは大事です。

■ 初心者は知らないのが普通 = 心理的安全性が大事

みんなに超初心者の質問をしてもらって、新人のころは私も分からなかったんだよなぁ…と温故知新な気落ちになりたいと思っています。

何回言っても、パワーは関係ないってわかってもらえない… 私、普通のその辺の男子より、当然ですが、パワーないですよ?


2024/06/11

【九州クライミング現状】Validationのことば「5.11からは安全でした」

■ 癒しのことば

普段は別のところで登っている権威ある団体の指導者が、しばらく前に九州に登りに来ていたそうで、いわく

ーーーーーーーーーーーーー

5.10代は、ボルトが遠く怖くて、5.11からは遠くなくて、安心だったそうです

ーーーーーーーーーーーーー

というのが、来ました…。

なんか癒されました(笑)。Validation になりました。やっぱりそうですよねぇ…

■ 欲しかったのは、”Validation”。日本語で言えば、”同意”、あるいは ”確認”

やっぱり、そうか…(汗)。

目の前に、5.9と5.12が並んでいて、5.12は地面に立てるところが1ピン目である、その現実を見ても、

  5.10代はピンが遠くて危険である

ということに、同意が得られなかった…。

のは、どうしてなんだろうなぁ…。 1ピン目が遠すぎます。

まぁ、原因究明はともかく…

まっとうな人がまっとうに課題を見て、曲がった松は曲がっているとみるのが、松をまっすぐ見ることであるように、

 九州の5.10代は、ピンが遠くて危険、

と同意が得れたことで、なんか 癒されました…(笑)。やっぱりそうだよなぁ…。

■ えー これくらい登れよ、5.9だぜ

も、全然、5.9じゃないですよ、全般にグレードはその人の主観で作られており、10cに5.9と言っても通ってしまいます。どの課題もそうですが、特に米澤さんの。

私の体内5.9感覚は、山梨の5.9なんで、たぶん、辛いです。

というのは、山梨時代に、入間のベースキャンプに行くと、なんでも登れて楽しい~!となっていたから…。入間は平山ユージさんのジムなので、室井さんのジムのピラニアより、課題が国際グレードなのです。

そんな私が、登って、

 これ、5.9?

と思うわけですから… 国際グレードでは、なおさら5.9ではないでしょう。

私にとって、1ピンとるまでの下部が4級の夢中歩行は、別に登れますが、だからと言って1ピン目が遠くていい、とはならないでしょう。

夢中歩行は、山梨なら、5.8かもしれません。

■ ”4本登れたら次” システム?

そういう5.9やら、5.10Aやらを 4本登ったら、次!っていう登り方って、クライミング自体を本当に分かっていないというか… 人に無理強いするような、素晴らしい登り方か?というと、全くその逆ではないか?と…。

事故をわざと誘発するような登り方、です。

クライミングにおける質の差、というモノを無視して、まるで人工壁を外に持ってきただけのような登り方ではないか?とおもいます。

■ オブザベを重視しましょう

そういう環境でも登らないといけないとなると?

四阿屋のインディアンフェースみたいな課題に騙されて落とされるリスクを回避しないといけませんが…

昔のクライマーは、5.11がオンサイト出来る実力になるまでは、ただ先輩の後ろについていたら良かっただけなのです。その代わりに、トンデモクライミングにも、付き合わされたかもしれませんが…。

今のクライマーは、そういう先輩後輩システムでは登っていないので、自衛する必要があります。



2024/06/10

【クライミング心理学】喜ばせようと思ったのに喜んでくれない・・・?

 ■ 男性は一般的には女性を喜ばせたいと思っているもの

だという前提に立てば、

 男女2名で祝子川

って、その男性が、女性を接待したかった、ということですよね?

しかし、死ぬ目に合うって、全然うれしくないですよね…

■ 僕は、ただただ同行者を喜ばせたかったのに…

飼い猫がネズミ捕ってきて、人間に貢いでくれるみたいなプレゼントになってしまっているんですかね?

■ どういうクライミングが、女性が喜ぶクライミングなのか?

男性にはイメージできないのかもしれませんね…

ユージさんのデイドリクライミング動画でも見て、研究してほしいです。

ハングドッグ2時間とか、勘弁って感じ。

ラオスでは、一日5~6本登って楽しく、一気に上達しました。ついでに言えば、一回も落ちないでオンサイトが普通のクライミングです。うんうん唸って、同じのに波状攻撃するのが、定番の日本みたいな登り方はしませんでした。

私は日本でもそういうのはやったこと、ありませんけど…。

私にとっては、ラオスみたいなのが楽しいクライミングって意味ですけど。

かの地では、みなこれやっていたんで、みんなもそうだと思っていたんですが、よく考えたら、

 5.12波状攻撃

ですよね、大体の日本の男性クライマーの登り方って。


【クライミング心理学】悪気がないなら、人を殺してもいいのか?

「相手も悪気ないんだから」と怒りを抑圧していませんか?【心理カウンセラー・南ユウタ】

■ 不勉強=サボタージュ は、”悪気がない”???

「仕事が忙しいんだから」
「頭が悪いんだから」
「私のためを思って無理して行ってくれているんだから」  ★
「ほかに行ってあげる相手がいないのだろう」       ★★

仕事が忙しいから知識の不足のままでいい?
頭が悪いから、知識不足のままでいい?

他に付き合ってやる相手がいないみたいだから、かわいそうだから知識不足のままでいい?

これらって、クライミングパートナーや山仲間を死に追いやってしまう理由に十分なるんですかね?

ロープワークや危急時講習を勉強する暇がない人は、そういう知識が必要な山に行かなければいいのではないか?と思うのですが…

これらの正当化って、登山やクライミングにおいては正当化になっていない、と思いませんか?

■ 25+35が計算できることは、期待しすぎか?

なんかしつこくて、すいませんね。

しかし…

私はどうしても、私のミスだとは考えられないんですよ。白亜スラブでの失態が。


私は、ずいぶんとしりぬぐいをしてやっていますが、それをしてもなお、命の危険からは回避できていない。

まぁ「敗退なしで!」と言われても、こっそり敗退用に30mロープを持っていくのがいいとは思いますが、そもそも50mシングルで行ったとしても、1つだけの中間支点に、ぶら下がらなければならない理由はないわけです。

なんせ日本中のルートはそもそも、40mでピッチ切られているんですから、ロープが足りないっていうのは、敗退しない限り起こらないわけなんで…。

敗退を前提としないクライミングで、ロープが足りなくなる事態に突入するっていうのは、前提としてあり得ない… 

ということで盲点です。

しかし、盲点だったり、ごく普通に期待できる計算能力がないことだったりを、過失としないのならば、いったい何が過失なんです?

レイプされた女性は、大体は、ちゃんとした服を着ており、男を誘うようなこともしておらず、です。そういう女性たちは、お前の身持ちが悪いんだと責められてきた歴史があるわけですが…、その精神性と近いものを、クライマーの自己責任論に感じます。

グレードが上がる前から、懸垂はバックアップをつけるバージョンで、ムンターでも降りれますし…なんなら空中以外は、肩がらみ、腰がらみ、腕がらみでも降りれますけど…。また、白亜スラブで示した通り、私の判断力と技術力はちゃんとしています。

ちゃんとしていないのは、リードクライマーのほうです。

■ それだけ用意しても、殺される羽目に陥る事態を防御できないのは、なぜか?

 私自身に自己責任が足りないため????

そうだとは思えないんですが?

たとえ、上記の3つの理由で、相手に甘かったとしても、全部を飲み込んでも、殺人してよい情状酌量の要素になりますかね????

なりませんね?

■ クライミングパートナーの命の軽視

根本的に、

 パートナーの生命を軽視してよいという教育

が、クライミングは自己責任の標語の元、クライミング界で行われているような気がします。

それは

 男性の射精(快楽)が一番大事

という日本の性教育と同じでは? 教育というより、前提、ですかね??

セックスにおいて大事なのは、射精より、愛情ですよ?

 俺を愛しているなら射精させてくれるはずだ → これは愛ではなく脅迫です
 俺を愛しているなら飯を作ってくれるはずだ
 俺を愛しているなら黙ってついてくるはずだ

以下、エンドレス…

同じことで、

 クライマーの承認欲求  (ニアイコール 射精)

より、

 パートナーの命    (愛情)

のほうが大事ですよ?

クライミングの価値観を伝え損ねている、

それが、クライミング界の最も大きな問題だと思います。それは、もはや

わがまま、という度あいではなく、

 病的な自己中心性を正当化している

と思います。

事例としては、阿弥陀北稜、凍傷者7人事件ですね… そうなると分かっていたのに誰も止めなかった。

同じ精神性を祝子川の事故に感じます。

クライミング界の改善を強く求めます。