■水泳教室最終日
昨日は、水泳教室の最終日でした。
めだかスイミングクラブは、80代の方が中心で、そこで混ぜてもらうのは、まるで母親に再度お世話してもらうみたいな…そんな経験でした。
九州にいると、私の子供時代の古い傷がひどく痛みます。つまり、私は幸福な子供時代はもっていなかった、ということがよりリアルに感じられるのです。ですから、九州にいること自体が、私にとっては残酷なことです。
教室は、80歳の丸林先生が、とても教え方が、細かく、上手で、そのおかげで、あっという間に泳げるようになりました…。
■ 行くところがない!
実は、水泳教室は、4件目でした。4件も、もっと一般的なスイミングクラブを試したのですが、なんか競争的な空気感だったり、指導に工夫が無かったり、不倫の温床になっていたり…で、だめで、この先生なら泳げるようになるかも?と思い、決めたスイミングクラブでした。
ビンゴで、私が突然上手になった瞬間がありました。その瞬間のあと、泳ぐ順番も、一番後ろから、前から3番前に…なりました。つまり、私より上手な人は、前に二人だけ。バタフライは、いつも最初。
意外にあっさり上手になったので、経験が長く、ずっと通っていても、上達をあきらめている方が多いので、先生も指導に熱が入ったり、なんだり、とても良くしてもらったと思います。おかげで、子供時代にいなかったお母さんに50代で甘える体験みたいな感じでした。
私も、一応、4泳法が、全部、泳げるようになってからは、レベル的にあっていないのは、自覚がありましたが、かといって、他に行くところがないし…。
■ 指導がスポーツ振興の決め手
市井のスイミングクラブは、何件も試しました。
先生が大学生の男性だと教え方が超下手で、そのインストラクター職って、大学生の生計維持のためにあり、教わる側のためにはない、感じですし、逆に教えるのが上手な壮年期の男性の先生だと、色目使われます。
たぶん、水泳に限らず、スポーツの分野では、男性は女性が上達したい!と思っている心の、弱みに付け込んで、自分の性を満足させようとしています。特に水泳って、動きを教えるのに、体を触ることができちゃいますし… しかも、男性のほうが一般的に言語化下手くそですよねぇ? 動かし方触って教えたほうが早いと思いがちです。…というわけで男性の先生がインストラクターのスイミングクラブは微妙でした。
子供も入っているようなスイミングクラブは、とても、ついていけない…ジュニアは全く別の指導スタイル…質より量です…ということで、成人女性って、行くところがない感じなんですよね。
成人女性のスイミングでなくても、成人女性向けの、スポーツ指導はどこも同じだと思います。
しかし、女性同士でも、50代と80代だと、体力が明らかに違う…ので、ご高齢の皆さんに、一人元気な50代が混じると、練習メニューが高度になってしまって、なんか悪いなぁと思い…レッスン日は、あまり体力充実させずに行っていました。前の日にテニスの日にしたので、まぁ基本くたびれている。くたびれたくらいで、ちょうどよかったです。
水泳は、自主練のほうで、頑張って、レッスン日は、先生のアドバイスをもらう日で、頑張るのは別の日にしていました。
自主練はYouTubeなのですが、YouTubeのレッスンヒントでは、万人向けのアドバイスなので、実際、私個人がやるべきことが異なっていることがあり、先生のアドバイスがないと、やっぱり独学だと、いろいろ試しているうちに時間がたつというか…
ということで、まるでクライミングで、参加する山岳会がないんですよね…と同じ現象が水泳でも起きた感じでした。
■うまくいかなかった分子栄養学相談会の設置
80代の方々に混ぜてもらって、ありがたく感じたので、何か恩返しをしたいということで、分子栄養学のアドバイスをしてあげたいと思い、実は間宮先生という専門家の先生に格安の1000円で相談してもらえる日を作ったのですが、結局、水泳の先生に皆に宣伝して良いか?話したらダメだということで、開催をお知らせすること自体もできなくなり…私はこれをしようとしただけで、1万円近くのお金を失っただけで終わりました。
せっかく間宮先生に来てもらったけど、水泳のメンバーに、誰も相談者を募ることすらできなかったからです。本来1時間で1万円以上コンサルティングフィー取るんです。
それを1000円で出来る機会を作ったんですが・・・。
■ 皆が親切だった最終日
最後の日の今日、あれやこれや、と水泳の泳ぎ方を皆さんから、最後のアドバイスと言うことで教えてもらいました。みなさん、とっても母性的な対応でした。
こうするのよ、ああするのよ、ということですが… アドバイスをしてくださろうという姿が、とてもやさしくて、普通のお母さんってこういう感じなんだよなぁ…と思いました。
たとえ、子供が自分より、もう大きくて、むしろ子供のほうがすでにお母さんに教えるような状態であっても、大人と子供という関係性で、教える側、教わる側というのは、変わらないものなのだ…と思いました。
そういえば、母は、私がテニスを教えたとき、ほんとに下手くそだったんですよねぇ…わー、ママ、ヤバイなぁ…って14歳ながらに思ったんですが…。
私は、小学校に入るくらいまでは、母にしっかり甘えたと思うのですが、ある日、母にだっこされようと飛びついたら、母がぐらついたんですよね…それで、あ、母にタックルしてはいけないんだ、と思いました(笑)。これは、正常な心の発達だと思いますが…
一般的と思える男児たちは、14歳になっても、親が自分より体力的に弱いと気が付かない。これは、子供体験クライミングを教えて分かりました。
なので、女性に対しても、同じ心理が働くと思います。
恋人として対象になる女性 = 体力が自分のほうが上だと無意識下で前提
母親として対象になる女性 = 体力が女性のほうが上だと無意識下で前提
お母さん役にされてしまうと、女性の側がいかに大変でも男性は気が付かない、ということです。男性に気を使ってもらうには、恋人対象でないといけないのかも?
これが、クライミングで、数々の無理難題を突き付けられた理由ではないですかね?
女性は一般的に体力が下だ、という前提が、母親対象になると外れてしまう率が高い、のかもしれませんね。
だって大抵の男性にとって、母親は、しもべ扱いなんですよね。
■ 意地悪もある
嫌なことも少し起こりました。
私と同時期に入った人で、とても泳ぎが下手な人がいるのですが、私があっという間に上達したので、悔しかったのでしょう… なんか喧嘩、吹っ掛けられました…。
「おはようって言ってるでしょう!」「ん?あ、ごめん、気が付かなった。おはよう」「私無視されるの嫌い!」「ん?無視していないよ、聞こえなかっただけだよ」みたいな感じでした。騒々しい更衣室で、聞こえなかっただけで、毒を吐かれました。
この方、プールで、明らかに私を無視したことが何回もあるんですけど、私はやり返しはしません。聞こえない、聞きたくない、みたいな感じなら、無理強いは私はしません。こちらが嫌な気分になっても。
なので不当に感じたので、今回は反撃しました。最終日に、全面戦争開始。というか、最終日だから全面戦争。相手は、最終日じゃないと攻撃できないほど弱かったってことですね。
■ 一番上手でも教えない
私はクラスで一番上手なので、他の人に教える義務がある感じですが、だからと言って、年下の人に教わりたくないんだな、と思ったので、あっていたことが分かりました。
彼女が欲しかったのは、皆の注目を浴びること、承認みたいな感じだったんでしょうね…
でも、先生方もかなり、彼女には気を使って、私に時間を使う以上に使っていました。ただ、先生の気持ちも、周りから見えてしまいますよね。
上手な人を育てるほうが、下手な人を上手にするより楽です。
■ 兄弟間競争を思い出す
兄弟で母親の取り合いってこんな感じだったよなぁ…
兄弟だと、年齢差は変わらない。役割固定化します。子供のころの2歳は大きく、私は、いわゆるゴールデンチャイルドでした。
母には、お手伝いが必要で、そのお手伝いができる子供は、たいてい年長の子供で、その子に特別期待してしまう…母の愛や注目も、長子の私に注がれがちで、弟と妹はそれが悔しいのですが、追い付けない。
私は学校のクラスでも、なぜかいつも成績トップでした。がり勉はしていなかった。私の家は勉強すると、電気を消されてしまう家でした。たぶん、成績が良かったのは、絵本をよく読んだためだと思います。赤毛のアンは全巻3年生で読み終わりました。
特にがり勉せずに学業を吸収するので、学校の先生からも好かれ…何も特別なことをしていないのに、優等生で、先生のお気に入りの生徒になれたことを思い出しました。
水泳もそうだし、テニスも同じでした。水泳は11月から、テニスは5月からです。ま、テニスのほうは、中学でやっているので、上手で当然ですかね。
このように、大人のスポーツって、子供時代の再演の部分がありますね。
■ 劣等生でいれるから好き
私がクライミングを好きなのは、私がへたっぴと言うか、優秀でない自分、でいることが許される場、だからです。
再弱者って立場が好きです。これはバレエでも同じです。
もう、一生、ごまめでいいんだー、みたいな?ところが、九州に来たら、私程度のクライマーが、トップクライマーに近くて、閉口しました… みんなクライミングを分かっていなさそうだった…(汗)。
急に登れる側に入って嫌でした… マジ。相方の面倒見てやらないといけない側に(汗)。あっちのほうが倍くらいクライミング歴長いのに?
結局、クライミング歴の長さは関係なく、資質ですね。私自身より、危険予知がおろそかな人と組むと、私はまだビギナーなのにアダルト化…私はまだ初心者なのに監督役をやらないといけないみたいなこと…しないといけないので、疲れました…(汗)。
■ あなたの人格ですよ と言ってもらった
最後、私にちょっとちょっかいを出してきたグループのお局様、ボスになっている方が、私を褒めてくださり、人柄ですよ、と言ってくれたのが、非常に驚きました…。
私はうまく立ち回ったのでしょうか…?よくわからなかったけど。
意外な言葉で驚きました。
私はヨガの指導歴が6年あるので、スタバで、ぼーっと歩く人を見ているとそれだけで、歩き方の癖や、姿勢の傾向をどうしても解析してしまいます…水泳も水平になっただけで同じなんですよね。山の歩きも、山ヤ歩きができているかで来ていないか、すぐわかります。
水泳では、前バランス、を覚えただけで、泳げるようになりました。
ただそういうアドバイスってほしい人と欲しくない人がいるので、ほしくない人に与えることはないわけです。
結局、そういう風に受け取れない人は与えなくてもいい人だし、それは相手の問題であって、私の問題ではないのだと思いました。
テニスでも、年配の男性は、若い人、特に女性が強いと、自分を否定されたみたいに感じる人がいました。先生クラスでも…。
テニスでは、2つのスクールに行って、本当に指導法を工夫したいと思っているスクールに行くと、あっという間に上達しました…。若い男性の先生でしたが、プレイヤーとしてよりも、指導者としてのスキル向上に目覚めている方でした。
なので、クライミングでも同じことが言えるのでしょう。
同じことがそういえば、ずいぶん昔にアメリカで、英語で起きた。ボランティアの生徒役をして、すごく上達して、皆が目を見張るような上達のことがありました…。私が英語が急速上達したのは、アメリカでボランティア活動したからかも?
そういうわけで、福岡では、
水泳界
テニス界
バレエ界
クライミング界
を知っていますが…バレエ界は日本の中でもトップクラスに環境が充実しており、テニスや水泳も指導法が確立していてハイクラスなのに比べ、福岡クライミング界の指導の窮乏状態はひどいです。
日本全国で見ても、これは同じで、他のスポーツと比べて、クライミングの指導法が確立していないことが、現在の事故多発、遭難多発の現状を招いているのかもしれません。
最近毎週、花を買って、日々活け変えて楽しんでいます