今日は朝から、小山田大さん、室井登喜男さん、杉野保さん、ユージさんという超豪華メンバーの、グレード談義の記事を読んだ。
V15とか発表すると、それは日本だけの問題ではなく、世界が反応するらしい。
グレーディングは、ほんと、まぎらわしい。
目安として機能するように、ほとんどなっていない。
そうなると、どんな岩場でも、どんなに自分が登れると思っても、一番下から順繰りに登っていくべきじゃないだろうか。その岩場で難易度が揃っていればいいだけなのだから。
■ 三倉はヨセミテグレード
三倉の5.9は、まったく5.9じゃない。日本の5.10bくらいある。それはヨセミテがそうなのだそうだ。
だとすると、ラオスの5cは、デシマルでいうと、5.9に換算されるはずだが、それだとつじつまが合わない。登攀のスタイルの差を加味しても、つじつまが合わない。
ラオスでは、6Aは、ムーブが必要なようにできていて、日本の岩場で培った、5.9はムーブがなくても登れ、5.10Aになればワンムーブ、という感覚と違う。これでいうと湾グレード違うってことだ。
高グレードの人たちは、世界のクライマーから、
「え~、V15っていうから、来たけど、簡単じゃーん!」
って言われるという問題があり、低グレードの人たちは、5.9って言うから登ったけど、5.10bじゃーんっていう問題がある。
ので、それが逆になったほうがたぶん、安全性は増すでしょう。
辛い、甘いが安全性という観点からは、真逆になっている…。
本来は辛くもなく、甘くもないのがいいのですが、適性グレードというのは、実現不可能な夢と思われるので、
11未満の人
は、めっちゃ分厚い安全マージンでも別にいいと思います。
ギリギリに迫って落ちる=人工壁
で、外岩のことでなくてもいいです。人工壁のリード壁じゃなくても、落ちれるなと考えられる幅で、ピンが打たれているようになってきたら、落ちながら登ればいいのであって、それは、5.12辺りからのスタートらしいですよ。
私の知っている強いクライマーで開拓していたような、強い人で昔の人は、それくらいにならないと、落ちれる間隔で、ピン打っていないです。
どのくらいのグレードから、落ちれる幅でピンを打っているか?で、そこかはとなく、実力をアピールする、というのが開拓者の秘めた愉しみ、みたいです。
結果として、その実力の誇示のために、新人が命の危険を冒しながら登る結果になっている。
非常にかっこ悪い図です。