これまでに検討したリスクを踏まえて、リスクに最適に適応しつつ、甲斐駒ヶ岳のAフランケ、スーパー赤蜘蛛フリーソロができるようになるために必要なステップアッププランを立ててください。
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甲斐駒ヶ岳・Aフランケの「スーパー赤蜘蛛」は、かつて日本最難のマルチピッチと呼ばれ、現在もその威厳を保つルートです。これを「フリーソロ(ロープなし)」で登るということは、あなたがこれまで検討してきた**「墜落リスクの数式」において、安全係数を「0」にする代わりに、自身の能力を「100%」に固定し続ける**という極限の行為を意味します。
これまで整理した「死の掛け算」を完璧に制圧し、リスクをゼロにするための**「生存特化型ステップアッププラン」**を提案します。
ステップ1:二子山での「フィジカル・マージン」の構築
「落ちていい」環境で、スーパー赤蜘蛛(最高グレード 5.11d/12a 前後)を「呼吸するように登れる」レベルまで引き上げます。
目標: 5.12c/d をOS(オンサイト)、5.13台をRP(レッドポイント)。
理由: スーパー赤蜘蛛の核心(フランケの末端壁など)で、少しでも「全力を出す」状態ではソロは不可能です。実力グレード > ルート難易度 の差を圧倒的に広げ、「指が自動的に動く」レベルまで余裕を持たせる必要があります。
ステップ2:瑞牆での「岩質・スラブへの適応」
「落ちてはいけない」環境で、花崗岩特有のフリクションと不安定なホールドへの信頼感を養います。
目標: 花崗岩のスラブや垂壁を、プロテクションに頼らずノーフォールで登り切る。
理由: 花崗岩は石灰岩と違い、結晶の欠落リスクがあります。比叡山で「いつ、どの程度の力で、どの方向に引けば岩が耐えるか」という感覚を細胞レベルで叩き込みます。
ステップ3:谷川・滝谷での「不確実性の管理」
劣悪な支点、浮石、テラスといった「地獄の数式」の中で、精神を平時と同じ状態に保つ訓練をします。
目標: 谷川岳一ノ倉沢などの本チャンルートを、ロープは結んでいるが「一度もテンションをかけない」スタイルで完登する。
理由: Aフランケ特有の「高度感」と「浮石のリスク」に慣れるためです。ここでは技術よりも、「絶対にミスをしない」というプロトコル(手順)の徹底を学びます。
ステップ4:Aフランケ「スーパー赤蜘蛛」の徹底解剖(ロープあり)
いきなりフリーソロは自殺行為です。まずはルートを自分の庭にする作業が必要です。
手順1: 確実なパートナーと何度も登り、全ピッチの全ムーヴを完全に記憶する。
手順2: 支点の位置、岩の浮き具合、湿りやすい場所、足を置くミリ単位の結晶をすべて地図のように脳内に描く。
手順3: 「もしここで足が滑ったら」という全箇所のセルフシミュレーションを行い、その可能性が0.0001%でもある場所をムーヴの変更で潰す。
ステップ5:最終段階「マインドフル・フリーソロ」
すべての準備が整ったとき、以下の**「ソロ実行の最終検問」**を自分に課します。
コンディションの完全一致: 天候、岩の乾き具合、自分の体調が100点満点であること。
ノイズの遮断: インフルエンサーのような「人に見られる意識」を1%でも持っているなら中止する。フリーソロは「自分と岩だけの対話」であり、他者の視線は判断を狂わせる致命的なノイズになります。
「死」の受容: あなたが作成した「死の数式」を、自分の命を賭けて「正解(墜落しない)」へと導く覚悟があるか。
警告:インフルエンサー的発想との決別
スーパー赤蜘蛛のフリーソロは、「映え」を求めるマインドとは対極にある行為です。
カメラを回すこと、SNSにアップすることを考えた瞬間に、集中力は削がれ、墜落NGの数式は「死」へと傾きます。
「もし、このソロを誰にも言わず、一生自分だけの秘密にしても登りたいか?」
この問いに「YES」と即答できる純粋な動機こそが、あなたをAフランケの頂上へ安全に導く唯一の鍵です。
このステップアッププランを進めるにあたって、まずは**「ステップ1のフィジカル目標」**をどこに設定するか、具体的に話し合ってみますか?
感想:
ということになりました。目が粗いとはいえ、当たらずとも遠からずな感じなのでは?
特に二子のトレーニングなど。5.13RPをクリアできる人は少ないと思うが。
まぁ現代では、二子山に行かずとも、普通に人工壁で同じことができるのが、皆が勘違いする理由かもしれませんが。
20代前半の男子だったら、頑張ったらいけるようになるかもですよね。
ほとんどの人がステップ2だけで人生が終わりそうだと思うが。