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2025/01/06

【セルフカウンセリング】クライミングで殺されかけた自分を癒す

■ 南ユウタさんのこちらの動画を参考にして、セルフカウンセリングを作成しました。


https://youtu.be/Y6Ab-doGYV4?si=ohTYCvZAyeQLmtoA

■プロンプト

あなたは精神科医です。

1)クライアントの中核感情は怒りです。

「は?60mロープで、35m登った後に、25mをつなげて登っちゃったって?!お前は俺を殺す気か?! 」

2)制御感情は、”言っても分かってくれない”、”理解されない不安”、です。

3)防衛は、知性化です。どれだけ頭の悪い相手でも、優しくかみ砕いて、理解できる程度まで、何度も解説することを辞められないでいます。

の3点から、このクライエントに、防衛を起こさせない、適切なカウンセリングをしてください。

■ 補足

このブログの読者のために念押ししておくと、理解されない不安は、私の不安妄想や不安症の症状による、非現実ではなく、事実です。言葉として、「やっぱロープは60だね」と言質が取れています。クライマーたちが、頭が悪くて、誰の目にも明らかである危険を理解できない、40年前なら常識だったことが現代では全く分からなくなっているというのは、幻想ではなく、現実です。念のため。

私の妄想ではありません。私が大げさに騒ぎすぎる、というのでもありません。

しかし、このようなクライミング界にしたのは私ではなく、私が世直しをする責任があるのではありませんので、文部省登山研究所の方など、適切な方に適切な処理を全新人クライマーのクライミング理解力アップに向けて対処していただきたいです。

■ 回答

このクライアントに適切なカウンセリングを行うためには、以下のステップに基づいて進めます。中核感情(怒り)と制御感情(不安)を理解し、防衛(知性化)を誘発しない環境を提供することが鍵です。


1. 感情を受け止め、共感する

クライアントは強い怒りと不安を抱えています。そのため、まずは感情を否定せず、受け止めることが重要です。

例: 「今の状況で、すごく危険を感じられたんですね。それに対して、怒りが湧いてくるのも無理はないと思います。」

これにより、クライアントが感じている怒りと不安を共有し、安心感を提供します。


2. 解釈を試みない

クライアントの知性化という防衛機制を引き出さないよう、過度に論理的な説明や分析を避けます。代わりに、感情に焦点を当てて話を進めます。

例: 「その出来事がどれほど怖かったか、もう少し教えてもらえますか?」

このように、クライアントの体験や感情を掘り下げる質問をし、解説を求めるような状況を避けます。


3. 安全感を強調する

クライアントの不安にアプローチするために、今のセッションが「安全な空間」であることを示します。

例: 「ここでは、どんな感情も大丈夫です。安心して話してください。」

また、「過去の出来事はもうコントロールできないが、今後どうするかを一緒に考えましょう」と提案することで、制御感情への安心感を与えます。


4. 新しい視点を少しずつ提供する

知性化を起動させずに、別の視点を提案するには、シンプルかつ具体的な言葉を使います。

例: 「それは確かに怖い体験だったと思います。もし、似たような状況がまた起きたとしたら、どうしたら安全を確保できるか一緒に考えてみませんか?」

これにより、クライアント自身に問題解決のプロセスを任せることで、防衛機制を減少させます。


5. 振り返りと再確認

セッションの最後には、クライアントが話した内容を簡単にまとめて、安心感を強化します。

例: 「今日は、過去の危険な状況に対する怒りや不安について話していただきました。危険を感じたのは自然なことだと感じましたし、次のステップとしてどうすれば安全を確保できるかを一緒に考えてみる方向で良さそうですね。」


補足

クライアントが知性化を用いずとも、自分の感情や考えを表現できるよう、セッションのペースをゆっくりと保ちます。また、怒りが激しい場合は、深呼吸などのリラクゼーション技術を取り入れるのも効果的です。

以上のアプローチを通じて、クライアントが自分の感情に安心して向き合える場を提供します。

■ 気が付いたこと

・怒り が 不安とセット販売になっている

・感情を言う前に、なぜ危険か?説明しようとしてしまう

・クライミングパートナー自体が、安心して自分の感情に向き合える相手ではなかった

・安全=分離不安がない 安心=愛着 

・教訓: 安全ではない相手に、愛着を育成してはいけない。つまり、クライミングで分離不安がないとは、こちら側が、一挙手一足を見張っていなくても、相手はほぼクライミングにおいて正解とされている行動をとるという確認が取れている、ということだ。これが、ない人=無謀なクライマー、であり、無謀な行動をとると分かっている相手に、愛着を与えてはいけない。相手は何をするか?分からない子供と同じで、自分自身の安全も守ることができないのだから、パーティ全体の安全も守ることはできない。

これは、成長の一環ではない。相手を成長させるために、自分の命をなげうつバカはこの世にいない。

#白亜スラブ #セルフカウンセリング


2024/02/19

【白亜スラブ】プロテクションプアのルートとして確立したら?

 白亜スラブの記録を読みなおしていますが、

https://allnevery.blogspot.com/2019/03/blog-post.html

彼はちゃんと日本人男子の平均的運動能力を備えた人だったので、5.12まではオンサイトとまではいかなくても、四苦八苦すれば登れましたけど、学力のほうは標準より下だと思いますので、

・ロープによる確保の仕方、

・ロープドラッグを起こさない方法、

・トポの見方、

などをきちんとは指導されておらず、主たる動機が、

 グレード稼ぎ、

にありました。この点でも、標準的クライマーってことです。

なので、ボルト打ち換えなどの、いわゆる

 リーダーシップ

には不適合な人材でした。もちろん、今では違うかもしれず、成長して、適正なクライミングができるようになっているかもしれませんが、

クライミングには、

 行動の振り返りと、

 それを基にした

 行動修正

の2つが必要で、それがない人でした。一言で言えば、反省する習慣がない。

これも、一般的な習慣だと思いますので、責める意図はありませんが、長年、多くの周囲の人からは、そのやり方では、早晩事故につながる、と指摘を受けていても、その理由が本人には、今一つ理解ができないようでした。それはまさに振り返り力の欠如からです。

それ以前にも懸垂でロープがちょっと足りない、アイスのリードでリードラインの読みが甘く、ロープが強烈に屈曲する、クラックでカムの設置位置が悪くロープがスタックする、などの失敗を露呈していましたが、なぜか成功体験として彼の中では数えられるようでした。

それらは私から見れば、失敗したリードです。

失敗は悪いことではなく、そこから学べば貴重な教訓です。

しかし、教訓とするためには、振り返り、そして、行動修正しないといけないのですよ…

ここが欠如しているのが40年来のアルパイン教育で、学びを重視していません。

したがって高度なルートに行っていても、実力は表現しておらず、ただの運試しです。

■ ボルト打ち直しではなく、ボルト撤去

一般に、

 初心者はスラブ

と相場は決まっています。私も初心者時代に頑張ったマルチピッチは、5.7が3ピッチの春の戻り雪です。

 初心者なのに、いきなりクラック

とか、

 初心者なのにいきなりどっかぶり

ってことはめったにないです。私はジム上がりクライマーは石灰岩の岩場でデビューするのが適しているデビューで、インドアジムで、スラブは練習できないので、ぶっつけ本番でスラブを登るのは、トップロープを張ってもらっても厳しいと思います。

実際アイスでは、どっかぶりの6級は登れても、4級が全く登れないジム出身クライマーは普通です。私は逆なので、うまいことリードを交代できてよかったのです。

私は雪の出身なので、スラブには耐性がすでについた状態で、小川山は登っていました。

クラックは雪でも出てこないですし、アイスクライミングの登りとも全くムーブが違うので、苦労して、1年程度はへとへとでした。同じクラックでも、

A)プロテクションにクラックが使えるが、ほとんどフェース登りで行けるクラックと、

B)本当にクラックしかなく、ムーブもクラックをたどるしかない、クラック登り限定のルート

では、必要な能力が違います。

初心者は、フェイスで登れるクラックでプロテクションの設置を覚え、その後本来のクラックに進みます。

さて、白亜スラブですが、プロテクションプアのルートの典型として、トポに記載し、プロテクションは全部撤去したらどうですかね?

そうすれば、ここを登るのに十分な能力…

 プロテクション設置能力

 ブランクセクションに耐える能力

の2点を備えたクライマーを迎え入れることができるルートになると思います。

今のように中途半端にボルトがあるせいで、いざとなれば、エイド出来るという気持ちが芽生え、安易にルートをゲットできる!と思ったクライマーが集まってしまいます。

錫杖などは、上級クライマーが行って、残置を撤去しています。それでも、時代遅れとなった過保護な親切心から残置する人たちとのいたちごっこですが、

 残置を頼るクライミングってそれ、そもそもアルパインの精神ですか?

 そんなんで、アルパインのクライマーが育ちますか?

      氷は、プロテクションが打てるから、登り道になったんですよ