2024/05/20

【メンタリング】〇〇さんみたいなガイドさんと山に行ったら、何を教えてもらえるんですか?


「〇〇さんみたいなガイドさんと山に行ったら何を教えてもらえるんですか?」

と今日は聞かれたのですが…この質問自体が、的を得ておらず… ガイドって

  山を学ぶとはどういうことか?

ということについてのメンタリングなんですよね… 

だから、最初から山を舐めている人には、そもそも、受け取るアンテナがないから… 

何を与えても、「?」 となるだけのことなのです。

それで短絡的なサービスとなると?

 自然解説ができます

とか、

 ボッカしてあげますよ

とか

 おいしいランチを作ってくれる

 写真を撮ってあげる

とかになります… バカみたい。

そういうのではなくて、山をするということは、自然界の中で、都会の中では忘れてしまった野生動物さんとしての人間性を取り戻すことなのです…

師匠らから私は何も具体的には言葉にして教わったことはありませんが…、メンタリングされる中で

  わ!読図能力がないと山で迷子になるなー

とか

  いやぁ… このままいけば夜になるなー

とか、

  このままいけば、水がないまま、何時間も過ごすことになるなー

とか

そういうことが、師匠の様子…準備する姿を見たりすること…で分かるんですよね…

例えば、村上さんは私がパッキングが遅い人を待っていると、

  すいません!!

と謝ってきて、パッキングが遅い=迷惑クライマーと私は分かるようになった
んですが、パッキングが遅い人、ひとりいたせいで、山では

 凍傷

とかになります。山岳会いても、金魚の糞で、人のあとをついて回っていただけの人にはいつまでたっても分かるようにならないし、ありがたいとすら思わない。

他にも、アイスクライミングでは、凍ったロープを溶かして、コーティング剤を塗るまで山。

シークリフのクライミングではカムを洗うまでが、山。

一般登山では、日本登山大系やネットで情報収集するところから山、です。

終わったら、山の記録を書くと、次の反省点がまとまります。つまり、セルフモニタリングという技術ですね。これ、やらない人が多いです。

■ 大甘やかし過保護お母さんみたいな山ばかりの九州

九州の山では、山が簡単すぎて、ぶらーとテキトーに行ってテキトーに帰ってきても、大丈夫。何も起こらない。

一切、危険なことは起こりませんので、いつまでいても、自然界は、大甘、甘やかしたお母さんみたいな山なので、自然界を舐めると痛い目に合うということは、学べません(笑)。

その上、沢にすらボルト打っちゃって、どんだけ、甘ったれ?みたいなことになっています。

その結果、勘違いが長年、訂正されないことになり、その感覚を、そのまま北アや南アに持ち込むので、遭難者が大量に出ることになりますね。

事例: https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail3?id=85905

オマケ:マーカス・ガルシアのメンターシップ 山はライフスキルですと同じことを言っていますよ。

MARCUS GARCIA Full Interview from Climbing-Grief-Fund on Vimeo.