■ 現代的な教え科は、演繹法
現代のクライマーが低知能すぎてついていけない件ですが…、山梨時代にロープワーク講習会を開催し、私の作成したレジュメでロープワークを教えたところ、みなが意欲的に取り組み始め、あれこれ、自分でノットを探してきて、試し始めました。
その時は、
ノットの基本はフリクション(摩擦)ですよ
とあらかじめ、
神髄
を先に教えてしまい、あとはどんなノットがあるか?は、各自が勝手に探し始めました。
つまり、
結論から先
です。演繹法。
一方、昔の人の教え方は、いろいろなノットを教えまくります。手順を細かくいちいち教えることが丁寧な指導とされている。
様々なノットをいろいろ覚えた結果、最終的に、ロープワークって、結局、フリクションなんだな、となるわけです。 帰納法。
現代の若者は帰納法では教わることができません。
そんなの、まどろっこしくて、結論が遠いからです。
しかし、逆に
神髄から教えれば、どこまでも自分で工夫
します。
水泳だって同じです。私は、
前バランス
の一言で、いきなり上達しました。
神髄をつかむまで何時間も泳ぎこむことに、昔の人は美学を感じていたと思いますが、現代人はそうではない。
それより、神髄のその先に、価値があるわけです。それを使って達成する何か。
クライミングムーブでは、
ホールドの真下にスタンス
です。
アイスクライミングなら、
アイスダンス
です。それ以外何も教えなくても、勝手に勉強する素材はそろっています。
■ 在り方の問題
俺様思考…これを何とかする方法だけは、心理学のカウンセラーのうちにしか存在しないと思いますが。
でも、たぶん、彼女いない歴などで、十分その思考が有効でないことは、本人に示されていると思いますけど…(笑)。
私と登りたいと言ってきたパートナーをかっさらっていって、何とかしている。
どんだけ~と思いましたとさ。