2024/05/15

【クライミング指導法】神髄を教えてから、勝手に考えさせる

■ 現代的な教え科は、演繹法

現代のクライマーが低知能すぎてついていけない件ですが…、山梨時代にロープワーク講習会を開催し、私の作成したレジュメでロープワークを教えたところ、みなが意欲的に取り組み始め、あれこれ、自分でノットを探してきて、試し始めました。

その時は、

 ノットの基本はフリクション(摩擦)ですよ

とあらかじめ、

 神髄

を先に教えてしまい、あとはどんなノットがあるか?は、各自が勝手に探し始めました。

つまり、

 結論から先

です。演繹法。

一方、昔の人の教え方は、いろいろなノットを教えまくります。手順を細かくいちいち教えることが丁寧な指導とされている。

様々なノットをいろいろ覚えた結果、最終的に、ロープワークって、結局、フリクションなんだな、となるわけです。 帰納法。

現代の若者は帰納法では教わることができません。

そんなの、まどろっこしくて、結論が遠いからです。

しかし、逆に

 神髄から教えれば、どこまでも自分で工夫

します。

水泳だって同じです。私は、

 前バランス

の一言で、いきなり上達しました。 

神髄をつかむまで何時間も泳ぎこむことに、昔の人は美学を感じていたと思いますが、現代人はそうではない。

それより、神髄のその先に、価値があるわけです。それを使って達成する何か。

クライミングムーブでは、

 ホールドの真下にスタンス

です。

アイスクライミングなら、

 アイスダンス

です。それ以外何も教えなくても、勝手に勉強する素材はそろっています。

■ 在り方の問題

俺様思考…これを何とかする方法だけは、心理学のカウンセラーのうちにしか存在しないと思いますが。

でも、たぶん、彼女いない歴などで、十分その思考が有効でないことは、本人に示されていると思いますけど…(笑)。

私と登りたいと言ってきたパートナーをかっさらっていって、何とかしている。

どんだけ~と思いましたとさ。