2024/05/08

【クライマーのための栄養学】クライマーは分子栄養学を食事の基本に

 ■ 賞味期限が切れた知識の限界

昨日は、マクロビの方に会ったのですが…結論的に端的に言えば、賞味期限が切れた手法・知識であると思いました。

マクロビは、確かに飽食の時代には良かったんですが…、例えば、今メタボのおじさんとか、マクロビはいいと思います。現代の65歳とか…。もうコンビニで、お惣菜パンを毎食食べているような人。

しかし、今の若い人に増えているのは、発達障害とかメンタル疾患、摂食障害…そんな時代背景にある若い人は、マクロビでは、さらに激やせして、栄養疾患で、悪化してしまいます。

理由は、”充分な”たんぱく質が含まれず、カロリーだけが過剰で、代謝にビタミンb群を過剰に消費するので、脳内伝達物質が作れない、ためです。これが、基本的な機序なんですよ。メンタル疾患の。

■ 持久力はケトン体質

運動をする人には、もちろんカロリーが必要です。

一番燃焼効率がいい、ケトン体質になるにも、カロリーを燃焼できる体、つまりビタミンB群が必要。

糖質を燃やすのにも、B群が必要です。なしでやると、体内のb群が枯渇します。

私も雪山を始めたころは、シャリバテというのが何か分かる感じで、反省から、朝はお餅2個、と決めていました。

■ クライマーの減量

しかし、フリークライミングになると、体的には燃焼しないので、アルパインクライミングで17時間行動とかしているときと同じ量を食べていたら、太って登れなくなります。

それで痩せたい!と思って、カロリーベースの栄養学で減量して、必要な筋肉を失うと?

ムーブはできるけど、パワーが出ない、持久力の無い、瞬間芸クライマーになる。

すぐ疲れるってことです。

男子にボルダーが人気があるのは、ビタミンB群の不足という背景があるのではないでしょうかね?

男性、持久力、マジヤバいもん。私より歩けない人、ざらにいます。

■ じゃ、正しくはどうすればいいの?

筋量を失わず、脂肪だけを少なくしたいのです。アルパインクライマーには、長時間労働のために脂質が使われるので、多少の脂質が蓄えられています。寒いところでは脂肪は断熱材です。

でも、一般にフリークライマーで、ハードなのがやれる人って、針金体形でしょう?

アルパインで強い人は、がっちり体形。

吉田さんも針金でした。

日本の難しいフリークライミングの課題は、ほとんど”短しい”ので、持久力は要らない感じです。

なので、ヨセミテのビッグウォールをするための体力、要するに持久力と、デイドリを落とすための体力(体重の軽さとフィンガーパワー)は違います。おのずと、体形も違います。

ボディビルダーみたいにバルクアップするには、糖質が必要です。インシュリンが出ないと、バルクアップしないんですよ。

でも、フリークライマーに必要な体系は、痩せマッチョで、バルクアップしたら重たいだけです。

つまり、低脂質のたんぱく質を豊富に取って、体脂肪を減らし、筋肉を増やすけれど、太くしない、ということですよ。

■ カロリーを減らすだけだと、筋骨格筋が減る

ビーガンをやって分かったのは、複合炭水化物食だとしても、たんぱく質が足りないと筋骨格筋が減るということでした。

つまりフレイル化します。年配の老クライマーでも骨格筋減ってしまっている、腰が曲がった人います。脊椎が曲がってきたら、筋骨格筋が衰えているということですよ。

対策は、BCAAです。寝る前、起きたらすぐ、両方摂ります。

■ 結局どうすればいいの?

どうしたらいいのか、分からない人は… 

この動画が良かったです。ご参考に。

1)ビタミンB50で、今不足している代謝サイクルを回す

これだけで、一気に回復し、筋肥大始めた友達の男子がいます。

2)プロテイン豊富な食事 

胃酸が出ていない人は、アミノ酸で補ってください

3)糖質は最後に取る 

食事の最後にします。ラーメン定食はNGです。唐揚げにしてください。

4)食物繊維をコーヒーに入れる 

デキストリンがいいです。自分の腸内細菌のエサになります。

おやつは、激しい運動をする前にとって、エネルギーにして消費してしまってください。

夜は、糖質厳禁、でプロテイン中心にするとあっという間に痩せます。