この動画をひょんなことで発見した。パタゴニア発。
日本パタゴニアは、クライミング界に疎く、”岩ローカルズの発見能力に乏しい”、ということが分かった。
ジャンボさんが出ているから、見たんだが、ジャンボさんは、ローカルズ、ではなく、レジェンド。
で、この動画が発表された時期で、取り上げるのにふさわしい人材は、
北平友哉さん
つまり、ナナファテの後釜のルーフロックを運営する人になった人である。ただの一般ピープルから、世界最難のワイドクラックに挑んだ人である。
したがって、このフィルムの中では、ジャンボさんだけが、
・既定路線の偉業、昔からある価値観の中での成功、
という話になってしまっている。
それでも、小さい幸せを大事にする、という、新しい価値観を提示している。
■ クライミングの多様な価値観を語る、感度の高い動画
個人的にこころにひびいたのが、
Avalonia
である。おフランスの岩場。亡くなったクライマーの親友を弔うために、岩場で岩に彫刻をして、岩場にモニュメントを作っている、多少、精神疾患があったと思われる男性クライマーの話だ。岩場に住んでいる。そして、なんとベアフットで登り、トポを出版して生計を立てている。
たぶん、岩場で生きることが本当にその人にとってしっくり来たんだろうな、と分かる。
個人的にこころにひびいたのが、
Avalonia
である。おフランスの岩場。亡くなったクライマーの親友を弔うために、岩場で岩に彫刻をして、岩場にモニュメントを作っている、多少、精神疾患があったと思われる男性クライマーの話だ。岩場に住んでいる。そして、なんとベアフットで登り、トポを出版して生計を立てている。
たぶん、岩場で生きることが本当にその人にとってしっくり来たんだろうな、と分かる。
自分がしていることは、セラピーだ、と言っている。
私が、クライミングで、みんなに伝えたいことも、クライミングがセラピーだということである。
クライミングをすることで、極度の集中状態に入れるし、ゾーン状態に入れる。
そして、クライミングを生活の中心にすることで、生活が整う。
無駄な買い物をしなくなり、無駄な食品をたべなくなり、体も心も整う。
大事なことは、母なる自然に寄り添った生活をする方で、記録を上げることではない。
なぜなら、人間は記録を上げようとすると、人工的なものに頼るから、だ。
ゾーンに入るのに、多動(高メチレーション)の人にとっては、クライミングくらい強度の強い活動が必要なのである。
廣瀬医師の運動精神療法。2時間オーバーウォーキング。
■ 私の気に行った生活
余談だが、Wwooferをすれば、自分に適したライフスタイルを疑似的に体験できる。
しかし、岩場を中心にしたライフスタイルを疑似経験させるWwoofer施設は、日本にはない。ラオスにはGCHがあり、台湾にはBivyがある。そこで、クライミング中心の生活が体験できる。
そうした生活の場を提供することが私のしたいことだ。なぜなら、そうすることで、
心身が癒される人
がいるからだ。
私に適性があったのは、手作りのスカスカのログハウスで、犬二匹と暮らし、薪はその辺の山で拾ってきて、煮炊きに使い、豚と牛を放牧で買う生活だった。あれは楽しかったなぁ。天草。先祖はそうやって生きたのに違いない。全くストレスフリーだった。
他にも和歌山で自給自足で畑をしている人たちと暮らしたことがあるが、私のライフスタイルとは少し違うようだった。自然と接する量が足りない、って感じだった。天草との違いは、一人になる時間がないことだった。天草では、伐採跡地で森を整備しているだけで楽しく過ごせた。跡地のあとは、チェーンソーを整備して過ごした。
私は開発部では、ハードウェアのテストもしていたから、簡単なメンテなら、普通の女子以上にできる。それを仕事にしたいほど好きではないが、チェーンソー使いなら必ずできなくてはならないのが、研ぎ、だ。
その時の感じと同じ感じが、このメンタル疾患を負って15か所も施設を転々としたという男性の話や生活ぶりから伺われた。
岩に登っているとき以外は、芸術にいそしんでいるというライフスタイル。
■ 吉田スタイル=岩場バム
日本のレジェンドクライマー・故・吉田さんは、岩場に住み着くのではなく、車に住み着いていたけれど、同じように岩場の主となって、生きる場を岩場に求めた人だった。
日本だと縦に長いので、季節ごとに岩場を移動するのが、年中登るには大事なことになる。そんな故・吉田さんでも、九州までは南下してこない。つまり、岩をメインに生きる人にとっては、南下するだけの理由はなかったのだろう…
従って、九州の人には、岩場に生きた偉大なクライマー、真のレジェンドに接する機会が皆無だった、ということなのだろう。
九州は、天草に見るように、スカスカのログハウスでも死なずに快適に生きれ、外の風呂でも死ぬことなく入れる。つまり、岩場で生活するのに、気温的に何の問題もない環境なのにも関わらず、そういうことをしているクライマーは皆無だ。それどころか、ポルシェで岩場に乗り付けるような、頓珍漢な奴しかいない…。
あ、また愚痴になりそうだったが…。ちなみに山梨以北では、冬季は冬季クライミング、つまり、アイスをすれば、岩シーズンはグリーンシーズンになる。年中登りたい人は、アイスクライミングをすればいい。
さて、この動画は、かなりおすすめ、であることは間違いない。
・ワイドクラックでトップクライマーを目指した女性は、性的虐待被害者だった。
・Gym to Cragを運営している女性は、ジムクライマーが岩場で安直に死ぬのを防止しようとして啓蒙活動をしている。
・アバロニアでは、岩場に住んで、彫刻を掘り、ベアフットでクライマーたちにクライミング指導している。
・山梨では、世界を制したトップクライマーが静かな家族生活を営んでいる。
以上が、大まかに描かれていることだ。逆を言えば、
・クライミング界には、女性クライマーへの性的虐待がはびこっている。
・ジムクライマーが外岩に出るときに、事故が多い。
・岩場のアクセス問題が多発している。
・家庭生活を犠牲にした、名誉一辺倒のクライミングが既定路線になっている
以上が描かれておらず、非言語に示されているクライミングのマイナス点である。
たぶん、読書慣れしていない人たちは、ここまで書かないと理解できないのではないだろうか…
全部、良く知っている。改善努力もしている。
他にも、
・難病の娘をクライミングコミュニティが支えた ⇒ 現代版家族
・ピザ店をめぐるクライミングコミュニティとのつながり ⇒ 現代版家族
そういう映像が見れます。ぜひ、おすすめ☆
■ 関連URL
Gym to Crag
https://gymtocrag.org/
クライミングと生きる理由のポッドキャスト
https://www.fortheloveofclimbing.com/
私が、クライミングで、みんなに伝えたいことも、クライミングがセラピーだということである。
クライミングをすることで、極度の集中状態に入れるし、ゾーン状態に入れる。
そして、クライミングを生活の中心にすることで、生活が整う。
無駄な買い物をしなくなり、無駄な食品をたべなくなり、体も心も整う。
大事なことは、母なる自然に寄り添った生活をする方で、記録を上げることではない。
なぜなら、人間は記録を上げようとすると、人工的なものに頼るから、だ。
ゾーンに入るのに、多動(高メチレーション)の人にとっては、クライミングくらい強度の強い活動が必要なのである。
廣瀬医師の運動精神療法。2時間オーバーウォーキング。
■ 私の気に行った生活
余談だが、Wwooferをすれば、自分に適したライフスタイルを疑似的に体験できる。
しかし、岩場を中心にしたライフスタイルを疑似経験させるWwoofer施設は、日本にはない。ラオスにはGCHがあり、台湾にはBivyがある。そこで、クライミング中心の生活が体験できる。
そうした生活の場を提供することが私のしたいことだ。なぜなら、そうすることで、
心身が癒される人
がいるからだ。
私に適性があったのは、手作りのスカスカのログハウスで、犬二匹と暮らし、薪はその辺の山で拾ってきて、煮炊きに使い、豚と牛を放牧で買う生活だった。あれは楽しかったなぁ。天草。先祖はそうやって生きたのに違いない。全くストレスフリーだった。
他にも和歌山で自給自足で畑をしている人たちと暮らしたことがあるが、私のライフスタイルとは少し違うようだった。自然と接する量が足りない、って感じだった。天草との違いは、一人になる時間がないことだった。天草では、伐採跡地で森を整備しているだけで楽しく過ごせた。跡地のあとは、チェーンソーを整備して過ごした。
私は開発部では、ハードウェアのテストもしていたから、簡単なメンテなら、普通の女子以上にできる。それを仕事にしたいほど好きではないが、チェーンソー使いなら必ずできなくてはならないのが、研ぎ、だ。
その時の感じと同じ感じが、このメンタル疾患を負って15か所も施設を転々としたという男性の話や生活ぶりから伺われた。
岩に登っているとき以外は、芸術にいそしんでいるというライフスタイル。
■ 吉田スタイル=岩場バム
日本のレジェンドクライマー・故・吉田さんは、岩場に住み着くのではなく、車に住み着いていたけれど、同じように岩場の主となって、生きる場を岩場に求めた人だった。
日本だと縦に長いので、季節ごとに岩場を移動するのが、年中登るには大事なことになる。そんな故・吉田さんでも、九州までは南下してこない。つまり、岩をメインに生きる人にとっては、南下するだけの理由はなかったのだろう…
従って、九州の人には、岩場に生きた偉大なクライマー、真のレジェンドに接する機会が皆無だった、ということなのだろう。
九州は、天草に見るように、スカスカのログハウスでも死なずに快適に生きれ、外の風呂でも死ぬことなく入れる。つまり、岩場で生活するのに、気温的に何の問題もない環境なのにも関わらず、そういうことをしているクライマーは皆無だ。それどころか、ポルシェで岩場に乗り付けるような、頓珍漢な奴しかいない…。
あ、また愚痴になりそうだったが…。ちなみに山梨以北では、冬季は冬季クライミング、つまり、アイスをすれば、岩シーズンはグリーンシーズンになる。年中登りたい人は、アイスクライミングをすればいい。
さて、この動画は、かなりおすすめ、であることは間違いない。
・ワイドクラックでトップクライマーを目指した女性は、性的虐待被害者だった。
・Gym to Cragを運営している女性は、ジムクライマーが岩場で安直に死ぬのを防止しようとして啓蒙活動をしている。
・アバロニアでは、岩場に住んで、彫刻を掘り、ベアフットでクライマーたちにクライミング指導している。
・山梨では、世界を制したトップクライマーが静かな家族生活を営んでいる。
以上が、大まかに描かれていることだ。逆を言えば、
・クライミング界には、女性クライマーへの性的虐待がはびこっている。
・ジムクライマーが外岩に出るときに、事故が多い。
・岩場のアクセス問題が多発している。
・家庭生活を犠牲にした、名誉一辺倒のクライミングが既定路線になっている
以上が描かれておらず、非言語に示されているクライミングのマイナス点である。
たぶん、読書慣れしていない人たちは、ここまで書かないと理解できないのではないだろうか…
全部、良く知っている。改善努力もしている。
他にも、
・難病の娘をクライミングコミュニティが支えた ⇒ 現代版家族
・ピザ店をめぐるクライミングコミュニティとのつながり ⇒ 現代版家族
そういう映像が見れます。ぜひ、おすすめ☆
■ 関連URL
Gym to Crag
https://gymtocrag.org/
クライミングと生きる理由のポッドキャスト
https://www.fortheloveofclimbing.com/