2024/05/11

【クライミング心理学】”標語:クライマーの自己責任”は、”責任逃れ”に使われる

クライマーは、このテクニックを使いましょう。責任のパイと言われる心理学上の手法です。

CBT Responsibility Pie: Stop Feeling Guilty

■ 岩場のボルトがフリークライミングを安全に行うのに適していないのはだれの責任か?

0% 最近になってクライミングをスタートしたクライマー
50% 歴史的経緯
30% ランナウトをした課題を作った当人、つまり開拓者本人
20% それを支持した外野

最近になって増えたクライマー人口が、この問題に責任があるか? ないのは明らかすぎるでしょう。

で、50%が歴史的経緯的な事情であっても、その中には、適切にボルトが配置され、強度十分のボルトに適切に打ち換えられたルートもあるわけです。元が悪いルートは、打ち換えられても安全ではない。

例:斜陽 


で、結局のところ、最近になってクライミングをスタートしたクライマーが、リボルト代金を出し、リボルトの技術を学んで、ボルト打ち直ししているわけですが…

原因を作った責任の一端を背負っているか?

いないですよね。

誰ですか? ”クライミングは自己責任”の標語を欺瞞に使って、自分の責任を他人の責任にすり替えている人は?

素晴らしいのは、

A)問題を作った古いクライマー、
B)自分の作った問題でもないのにしりぬぐいしている現代クライマー、

のどっちですか?