【Vlog】平山ユージ&大西良治のデイドリーム part.2
■ セッション解説
1)どれくらいの期間をかけるか?で実力を示す
パート1 10月31日、パート2 11月7日、ファイナル2月28日。
期間的にも、シーズン初め、中、シーズン終わり際、という感じです。
ワンシーズン中3日の撮影。トータル20日だそうです。
終わらなかったら、来年になりますね。
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山梨県某エリアの「デイドリーム」(5.14b)は日本最難のフィンガークラック。日本のフリークライミング黎明期からトップクライマーの挑戦対象として認識され、未来の課題として継承されてきた。とりわけレジェンドクライマー、故・吉田和正が情熱を傾けたことが知られている。2020年1月、30年以上の挑戦の歴史に終止符を打ち、小峰直城が初登。浦野誠動が第2登、中嶋渉が第3登と続いている。
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ちなみに、”実力とは、かかる日数で示すものだ”という実力の示し方、も示されているような気がしますね。
1登 小峰っちは、何日かかったんでしたっけ?忘れましたが…。ロクスノの記録の文体がしょぼかったので、がっかりした私だったのでした…。しょぼかったことしか覚えていない(汗)。
3登の中嶋さんは、10日だそうです。
第2登の浦野さんは、かかった日数、ネットに出ていませんでしたが、48歳?!円熟クライマーだったんですね。年齢でも実力を、というか情熱を、示せるかもしれない。
たぶん、一般クライマーは、ルート名だけで実力を示そうとしすぎなのでしょう…
2)1ピン目は大事です!
1ピン目は、パート1では、赤キャメと青キャメで、固め取っていますが、ユージさんの墜落で、赤が飛んだので、2度目では、二つ連結して、強度を高めて使っています。
クラックのクライマーなら習っていて当然の技です。
1ピン目は、2個連結です。
3)ビレイヤーにコールして、キャッチの準備をさせる (行動プロテクション)
ユージさんの登りは、登れなくなった時、「はい、テンション」と声をかけるので、私が習った登り方です。
勝手に、”テンション登り”、と呼んでいますが…
これが、九州では全然なく、違和感でした。
テンション登りが、不安なボルトで登る基本の登り方だと思います。
現代の人は、人工壁になれているので、黙って落ちます。
外岩では、落ちそう、とビレイヤーが予期していることが安全対策ですので、ふいに落ちる、アンコントロールに落ちるのはダメです。
リードする許可の有無が、アンコントロールな墜落をしないこと、です。
それに、ロープたるたるで落ちると、落ちる量が多いですよ。
インドアでは、わざとたるませて落としますが、それは常に被っているからです。外岩では、しません。
行動プロテクション:https://allnevery.blogspot.com/2023/05/blog-post_39.html
4)ボルダリングの安全管理 下降路を登る前に安全確保する
アップのボルダー 大ハングでは、まず落ち葉を落として下降路を安全にしています。
5)余計なチョークは落とす
どうも、パモは持っていないみたいですね。あそこ、いつもチョークついて固まっているので、滑る… 服でたたいてチョークをとしていました。
6)ボルダリングの安全管理 クラッシュパッドの移動
大西さんがランディングしたところが、ユージさんが移動したマットの上で、読みがぴったり。流石です。
7)得体のしれない道具は使わない
後ろに見えているパッドと梯子、誰のなんですかね…? いつもあるけど。っていうか、5年前からあるけどなぁ…。
8)プロテクションは厚めにしておく
デイドリのピンクポイントで設置した、最後のナッツは、どうもユージさんも、登ってみたら、かける余裕はない、みたいでした。登り切ってから、かけるしかないと最終的に判断していました。
ボルトでも、設置してあっても、そこが、片手になれない、かけれない場所だったりしますよね。
事例としては、私にとっては、九州で最初に登った米澤さんの5.10aがこれでした。ボルト飛ばして、登りきるほうを優先したので、ランナウトを受け入れて登らざるを得なくなり、相方は渋い顔をしていました。結果的にはオンサイトでしたが、良いクライミングとは考えられない。米澤さんのグレーディングは激辛なので、あれは普通にアップで取りつくような10aではなかったと思います。
デイドリは、結局、どうせ最終ピンは、クリッピングするゆとりはないので、最後のRP完成動画のほうでは、設置されていませんでした。最後はランナウトを受け入れて登る系です。あっても使えない位置にあれば、意味がないので。
9)ピンクポイントで取りつく
レッドポイントするのに、最初はピンクポイントで登るんですからね。
トップロープで登れたら、はい次、といきなり、レッドポイントで取りつかないですよ?
カムの場所とか検討できないじゃないですか?いきなり本番では…(汗)。
私は、これ、されて嫌でした。私はクラックは習得途中でこっちに来たので、最初からそう言っていたのですが、どうしても疑似リードをする習慣がないみたいでした。カムエイドで、プロテクションを設置して登るのもしなかったら、いきなり登りながらプロテクションを設置することになり、ムーブによほどゆとりがないと登りながら、正確で落ちれる設置はできないですよね?
そこが、分かっていない人たちと登ると、トップロープで一回試登しただけで、あとはいきなりRPしてねーとなり、危険でした。リスクを回避すると、結局、カムに頼らないで登ることになるので、いつまでもプロテクションが確実にならない、ので、十分実力を上げる難しさの課題には取りつくことができない。悪循環です。
プロテクションを軽視している、というのはこういうことですよ。
ピンクで登るためにカムを入れるには、トップロープでぶら下がっている必要がありますが、それには、カムエイドしながらでも、まずは上まで行っている必要があります。
その辺は作業なので、動画には、出ていないです。
10)ビレイ位置
ちなみに故・吉田さんにビレイする場合は、ビレイヤーも、スタートのボルダーの上に上がってビレイしました。地面ではなく。そのほうがより安全ですが、落ちたら、ビレイヤーに激突するかもしれません。(当方、吉田さんの最後のビレイヤーです)
しかし、見ていて指が痛くなるクライミングでした。ユージさんは指にテーピングしていたけど、大西さんはしていないので、出血…。
やっぱ、フィンガージャムは痛いですよねぇ…。
余談ですが、14bはトップクライマー向けなのですが、近くに一般向けの10くらいの初心者向けフィンガーもあります。そっちはフェイスに逃げれます。フィンガーを覚えるところの人は、それで練習してくださいね。
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