■ 5月25日(土)、瑞牆山 登山・クライミング集会開催のお知らせ
が来ました。いやはや、めちゃ重たい腰でしたねぇ。
威張るだけ威張って、何もしないクライミング界の重鎮たち…
それは、日山教から、労山から、日本山岳会まで、一緒なのでした。
名誉だけ、俺だけ、今だけ、みたいな感じです。
まぁ、でも、この
5月25日(土)、瑞牆山 登山・クライミング集会開催のお知らせ
を出してくれている日本アルパインクライミング協会は、業界中で知らない者がいないガメラさんの愛称で知られる菊池さんがやっています。
私は、韓国に行ったときにUIAAの出している現代の登山の教科書、登山総合ハンドブックの韓国翻訳版に気が付き、
「なんと… 日本の登山界は、お隣の後発国、韓国にすら追い抜かれているのか…」
と自覚しました(汗)。 (汗)(汗)(汗)(汗)(汗)‥‥エンドレスって感じです。
そこで、日本語翻訳の依頼を出したところ、訳書は出版されましたが、なんと各都道府県の図書館にに一冊づつ配るということすら、できない事務局の無能さ。
日本の登山技術が世界的に見て、遅れまくっていることすら、
自己責任
と言って、組織の責任を取らない体質の日本なのです。
今では誰でも知っていますが、日本の大企業なんて、優秀な人から辞めていくんですよ?
同じことが山岳上位組織でも起きているようでした。
今の日本のアルパインクライミングは、世界中で一番後発のモンゴルとかより遅れているくらいなんですよ?
■ UIAAに誰を紹介したらいいのか?
事務局長のSteveLongさんからは、誰か、きちんとした山ヤを紹介してほしいという話でしたので、私の知る限りの人材を紹介しました…
ヒロケンさん、奥村さん、もちろん、菊池さん、最終的には倉上さんにつながってもらって留飲をおろしましたが、まぁ何も起こりませんでしたね。
スティーブは、UIAAで定期開催されている会議に日本の代表を招き入れたいのです。
会議は別に普通に一般公開されており、日本のように、誰かはっきりと分からないお偉いさんが、どことも知れない密室で物事の方向性を決め、なんとなくそれが既定路線になる、というのとは違います。
ちゃんと誰でも見れるように公開されており、今でも普通にFBのシェアで回ってきますよ。
世界的な組織であるUIAAの会合に誰も日本人が出ていない。WHOに日本の代表がいないみたいな?
まぁ、私みたいなペーペーのクライマーが担うことではないでしょう。
九州で私が出会った現実:
最近、私に九州では残置ビナにロープ直掛けがローカルルールだと言ってきた人が、奥村さんの協会のクライミングガイドになっていて、あの資格って、あんなんでも取れるんだと思ってガッカリしました。もうフリークライミング能力に対する敬意は、すっかり失いました。
■ 日本だけ
日本だけが世界的に見て、遭難者数がうなぎ上りなんです。
その理由は、
1)間違った思想を伝播して山が自己顕示欲の表現手段になっている
2)それを放置している。登山者教育がゼロ。
3)しかも、商業登山がそれに便乗している
4)警鈴を鳴らす上位山岳団体が、無能で、全く現状を放置しっぱなしである
5)その理由は、上位団体は、すでに登山でも、クライミングの本質であるリスクをとるものでもない、お遊びであるスポーツクライミングで選手に勝たせることに夢中だから
6)遭対協にお金が回らず、有り余ったじゃぶじゃぶの日本のお金は、ただ役職名をもらって何もしていない人たちの”役職給”とリスクゼロのクライミングであるスポーツクライミングに充てられている
7)ガイド資格の講座内容が、カスカス。誰でもガイドになれる。
8)その理由は、ガイドとは名ばかりで、実はポーターであり、トップロープ張るだけの人だから。嫌なことをやらせる、罰ゲームのババを引いた人=ガイド。
9)トップクライマーは誰も本質的なこと、 山をやるとはどういうことか?とか、クライミングの本質とは何か?とか、そういうことを発信しない。
10)マスコミ報道の山も、視点が古く、偉業達成!路線から脱せず、たいした偉業でない内容を偉業と報道し、登山やクライミング価値を貶める効果しか発揮していない。しかも、解説の内容自体が間違っていたりする。
11)日本クライミング界が内向きで、まったく外国のクライミングガイド・指導者の招聘講習会などがない。
です。
テニスの世界では、海外のコーチを招聘するのは普通です。心理学の分野でも海外の第一人者を招待して、日本に一流の技術を入れます。
クライミングではこれが全くありません。井の中の蛙状態を国自体がやっている。
そのため、結局のところ、海外に出た日本人も日本人としか登らないで帰ってくるので、海外の技術は入らず、海外で登りだした人は、鈴木英貴さんみたいに、日本はバカバカしくなって帰る気がなくなるし…
もう、OL時代に見た風景と同じだった…。
私も海外で、日本の開発部を率いてプロジェクトマネージャーをしていたことがありますが、日本のソフトウェア開発のやり方が古すぎて国際競争力がないので、嫌になっていたところ、テレコムニュージーランドにヘッドハンティングされました。その時、行きたかった…。
それと同じような光景をまたもや、クライミングで見ることになりました。
日本経済にしても、少子化を代表とする社会問題にしても、日本の斜陽は作られた斜陽です。
ちょっと上の世代のサボりの結果なんですよね…