2024/05/13

【クライミング技術】×年齢 ムーブの技術が80%=60代の登り方

■ 年齢別

最近、気に入ってるトモキンスイミング。

水泳だって年齢別に泳ぎが違う…。こちらからの引用です。



  30代は、チカラが80% テクニックが20%。

  60代は、チカラが20% テクニックが80%。

ですよ。クライミングでも同じですよね。男子はフィジカルが80%で、女性は、フィジカルは強くしようとしても限界があります。テクニックが80%ですよ。どの年代でも。

クライミングにおけるテクニックと言うのは、ムーブのことですよ?

(ロープワークはできていたり、知っていて当然のことです。みんなここができていないけど)

ムーブがなくてフィジカルだけの人が威張ってる。

■ 伝統的なクライミングにおける新人は、”大学生男子” 

今、クライミングを教えることができる人たちって、大体が、大学山岳部出身なんですよ。

だから、彼らが想定している新人のレベルは?

 大学生男子

=ムーブがなくて、フィジカルだけの人。

■ 大学生男子って、どんな人?

男性と女性では、どっちが体力ある? 男性。

若いのと年寄りではどっちが体力ある? 若いの。

男性と女性ではどっちが背が高い? 男性。

男性と女性では落ちたとき、どっちが壊れやすい? 女性。

だから戦争は、男しか招集されない。

今では、米国では、軍人さんに女性がなるくらいなんで、女性でマッチョな人もいると思いますが…。

私がそんなマッチョ女子でないのは、明らかですよねぇ?

■ 誰ですか?リン・ヒルを持ち出す人は?

私がこういう風に言うと、必ず持ち出されるのが、リン・ヒル。

こちら。https://youtu.be/QuWoZapVmQY?si=wjCVIkVsHiNiG6F0

日本人男性の平均身長と平均体力がある、あなただって、リン並みに登れないのに、体力、身長、脆弱性に不利を抱えた私に、なぜにリン・ヒルを要求する?

いや、それこそ、ムリゲーと思うぞ?

男性の自己誇大思想はなぞだ? その源泉はどこなんですかね?

リン・ヒルから学ぶべきことは、小さくて女性でもハードに登れるってことではなくて、ハードに登るには、

・幼少期から登り、

・ほかにやる運動としては体操がクライミングにはいいらしい、

ってことですよ? 

ちなみにハードに登る、の中身には、5.12は含まれませんからね? 

5.12が上級者のグレードだったのは40年ほど前で、今では高校生男子は、人工壁ならその日に登れる子がいる程度の難易度です。

■ あなたの自尊心をはく奪しようという意図はありませんよ?

ただ客観的になりましょう、と言っているんですよ?

もちろん、私の自尊心が、バタフライとテニスで大幅にアップしたように…誰でも、自分がしたい!と思ったことが、できた!ことで、自尊心がアップする。

…んですが…小さな自己実現の積み上げで自尊心が高まるのは、健全なことだと思いますのでいいんですが…

例えば、ボルダリングジムで、9級からスタートして、その日に7級が登れちゃい、5級まで登れたら、そりゃうれしいです。男子なら、3級までは、3カ月くらい通えば普通、誰でも登れる。

5級⇒5.9、3級⇒5.12 なので、まぁそれくらいジムで登れれば、外岩に行っても、何か楽しめる課題があるのですが…

そうやって上がった自尊心で、俺ってできるー!って思って、初登狙いとかします?

しませんよね?

まぁ、狙ってもいいんだけど、普通、取りつく前に、現代の価値ある初登は何か?と次は考えるでしょう…

■ 古典にある初登は、現代の入門ルートですよ?

例えば、古典『日本登山大系』にあるのと同じスタイルで、初登記録を作ったら…?

現代クライミングを理解していない、ってことが明らかになってしまいます…(汗)。

あれは、古典であり、50年前のトップクライミングのことが書いてあるんですよ。

言わないでも分かっている、と思っていましたが…。

男性は、どうもわかっていないみたいデス…

■ 古典は、かつてのレベルや歴史的経緯を知るためにある

そういう古典の本を読むクライマーのほうが、読まないクライマーより好きです。もちろん。

例えば、古川純一さんの『わが岩壁』とか…私も読みましたけど。

https://amzn.to/4agpnor

「昔の人は大変だったんだな~ 現代のギアで登れてほんとラッキーだな」ってのが、感想でした。冷静な分析。

自分もこれなら記録に並べる!とは思いませんよ?

だって、例えば黄連谷って今では初級ルート。昔の初登が今は初級ルートになるって普通のことですよね? 

なので、昔の落穂ひろいルート初登して、盛大に御託を並べようと思わないですよね、普通。

そんな誤解をしていると、その誤解自体が、恥ずかしい…。

その誤解を解いてやらない年配のクライマーたちは、なぜ、お前ら、それは50年前のトップクライミングで今じゃ、意味ないぞ?と教えてやらないのでしょうか? 

往年クライマーの皆さんも、現代のトップクライミングについて、全然フォローしてきていないのでしょうか?

だから、栗城さんみたいなことが起こるんじゃ…? 

彼、何度もお前の自分の実力判定は、誤解だ、お前の実力で、そんなところに行ったら死ぬぞ、と警告されても、結局、聞き入れず、案の定、亡くなりましたが…。

ちょっとでもクライミングをかじった人なら、すぐ分かることが、なぜ本人に分からないのか?謎だったなー。

それだけ、ゆとり教育とやらで、日本人のメタ認知能力が下がったのでしょうか?

偏差値みたいなものがクライマー界にあるとすれば…、偏差値50の人、至って平均の人が、おれって、偏差値74だぜ!と勘違いして登り、雄たけびを上げている…。それをネット配信して、みんなが信じてしまう。

その中で、本当のトップクラスは、偏差値74、75の小競り合いをしており、ほんのちょっとの僅差で、トップと2番手が分かれるので、偏差値74だけど、2番になってしまった人は、自尊心を下げてしまい、俺なんて…となっている。

大体、お受験でも、自尊心ダメージ食らった人って、話聞いたら、「東大ですが、教育学部なんです(意味:東大行ったけど教育学部しか入れなかった…)」とか、「立教ですが、ほんとは慶応行きたかった」とか…。

大阪外大でも、私が英語科だと言うと、みんな「スペイン語科しか入れなくて…」とか今でも言ってきますからね…。どっちでもいいじゃん?

その呪いを解いてあげたくなります。

こんな感じで、偏差値50の人は、異様に自尊心を肥大化させ、自信たっぷり。本当に実力がある皆様は、過激化する競争で委縮して小さく縮こまっている…という日本のクライミング業界。

そんなんじゃなくて、もう、

 一般市民=エンジョイクライミング=競争はお遊び程度 

 エリートクライミング=好きに小ぜりあってください

な世界がいいんじゃないのかなぁ?

だって、テニスの試合してて、私に挑んでくるコーチなんていませんよ?大体、大学生とか、30代くらいまでの男性ですが…。

むしろ、私が取れなかった球をフォローしてくれるのが、当然っぽいですよ。対戦してたら、わざとチャンスボールくれます。

それで、50代でテニスしている女性に対する、若い男性の在り方としては普通だと思うけどなぁ…

クライミング界、ミソジニーが強すぎると思うけど?

あ、テニスでも、おじいちゃんプレイヤーは挑んできます(笑)。それはなんとなく分かる。

65歳の男性の体力と、40代の女性の体力は大体拮抗していましたから…(笑)

でも、男子がその基準で威張っていたら、それ、なんか変ですよね。