■ 年齢別
最近、気に入ってるトモキンスイミング。
水泳だって年齢別に泳ぎが違う…。こちらからの引用です。
30代は、チカラが80% テクニックが20%。
60代は、チカラが20% テクニックが80%。
ですよ。クライミングでも同じですよね。男子はフィジカルが80%で、女性は、フィジカルは強くしようとしても限界があります。テクニックが80%ですよ。どの年代でも。
クライミングにおけるテクニックと言うのは、ムーブのことですよ?
(ロープワークはできていたり、知っていて当然のことです。みんなここができていないけど)
ムーブがなくてフィジカルだけの人が威張ってる。
■ 伝統的なクライミングにおける新人は、”大学生男子”
今、クライミングを教えることができる人たちって、大体が、大学山岳部出身なんですよ。
だから、彼らが想定している新人のレベルは?
大学生男子
=ムーブがなくて、フィジカルだけの人。
■ 大学生男子って、どんな人?
男性と女性では、どっちが体力ある? 男性。
若いのと年寄りではどっちが体力ある? 若いの。
男性と女性ではどっちが背が高い? 男性。
男性と女性では落ちたとき、どっちが壊れやすい? 女性。
だから戦争は、男しか招集されない。
今では、米国では、軍人さんに女性がなるくらいなんで、女性でマッチョな人もいると思いますが…。
私がそんなマッチョ女子でないのは、明らかですよねぇ?
■ 誰ですか?リン・ヒルを持ち出す人は?
私がこういう風に言うと、必ず持ち出されるのが、リン・ヒル。
こちら。https://youtu.be/QuWoZapVmQY?si=wjCVIkVsHiNiG6F0
日本人男性の平均身長と平均体力がある、あなただって、リン並みに登れないのに、体力、身長、脆弱性に不利を抱えた私に、なぜにリン・ヒルを要求する?
いや、それこそ、ムリゲーと思うぞ?
男性の自己誇大思想はなぞだ? その源泉はどこなんですかね?
リン・ヒルから学ぶべきことは、小さくて女性でもハードに登れるってことではなくて、ハードに登るには、
・幼少期から登り、
・ほかにやる運動としては体操がクライミングにはいいらしい、
ってことですよ?
ちなみにハードに登る、の中身には、5.12は含まれませんからね?
5.12が上級者のグレードだったのは40年ほど前で、今では高校生男子は、人工壁ならその日に登れる子がいる程度の難易度です。
■ あなたの自尊心をはく奪しようという意図はありませんよ?
ただ客観的になりましょう、と言っているんですよ?
もちろん、私の自尊心が、バタフライとテニスで大幅にアップしたように…誰でも、自分がしたい!と思ったことが、できた!ことで、自尊心がアップする。
…んですが…小さな自己実現の積み上げで自尊心が高まるのは、健全なことだと思いますのでいいんですが…
例えば、ボルダリングジムで、9級からスタートして、その日に7級が登れちゃい、5級まで登れたら、そりゃうれしいです。男子なら、3級までは、3カ月くらい通えば普通、誰でも登れる。
5級⇒5.9、3級⇒5.12 なので、まぁそれくらいジムで登れれば、外岩に行っても、何か楽しめる課題があるのですが…
そうやって上がった自尊心で、俺ってできるー!って思って、初登狙いとかします?
しませんよね?
まぁ、狙ってもいいんだけど、普通、取りつく前に、現代の価値ある初登は何か?と次は考えるでしょう…
■ 古典にある初登は、現代の入門ルートですよ?
例えば、古典『日本登山大系』にあるのと同じスタイルで、初登記録を作ったら…?
現代クライミングを理解していない、ってことが明らかになってしまいます…(汗)。
あれは、古典であり、50年前のトップクライミングのことが書いてあるんですよ。
言わないでも分かっている、と思っていましたが…。
男性は、どうもわかっていないみたいデス…
■ 古典は、かつてのレベルや歴史的経緯を知るためにある
そういう古典の本を読むクライマーのほうが、読まないクライマーより好きです。もちろん。
例えば、古川純一さんの『わが岩壁』とか…私も読みましたけど。
「昔の人は大変だったんだな~ 現代のギアで登れてほんとラッキーだな」ってのが、感想でした。冷静な分析。
自分もこれなら記録に並べる!とは思いませんよ?
だって、例えば黄連谷って今では初級ルート。昔の初登が今は初級ルートになるって普通のことですよね?
なので、昔の落穂ひろいルート初登して、盛大に御託を並べようと思わないですよね、普通。
そんな誤解をしていると、その誤解自体が、恥ずかしい…。
その誤解を解いてやらない年配のクライマーたちは、なぜ、お前ら、それは50年前のトップクライミングで今じゃ、意味ないぞ?と教えてやらないのでしょうか?
往年クライマーの皆さんも、現代のトップクライミングについて、全然フォローしてきていないのでしょうか?
だから、栗城さんみたいなことが起こるんじゃ…?
彼、何度もお前の自分の実力判定は、誤解だ、お前の実力で、そんなところに行ったら死ぬぞ、と警告されても、結局、聞き入れず、案の定、亡くなりましたが…。
ちょっとでもクライミングをかじった人なら、すぐ分かることが、なぜ本人に分からないのか?謎だったなー。
それだけ、ゆとり教育とやらで、日本人のメタ認知能力が下がったのでしょうか?
偏差値みたいなものがクライマー界にあるとすれば…、偏差値50の人、至って平均の人が、おれって、偏差値74だぜ!と勘違いして登り、雄たけびを上げている…。それをネット配信して、みんなが信じてしまう。
その中で、本当のトップクラスは、偏差値74、75の小競り合いをしており、ほんのちょっとの僅差で、トップと2番手が分かれるので、偏差値74だけど、2番になってしまった人は、自尊心を下げてしまい、俺なんて…となっている。
大体、お受験でも、自尊心ダメージ食らった人って、話聞いたら、「東大ですが、教育学部なんです(意味:東大行ったけど教育学部しか入れなかった…)」とか、「立教ですが、ほんとは慶応行きたかった」とか…。
大阪外大でも、私が英語科だと言うと、みんな「スペイン語科しか入れなくて…」とか今でも言ってきますからね…。どっちでもいいじゃん?
その呪いを解いてあげたくなります。
こんな感じで、偏差値50の人は、異様に自尊心を肥大化させ、自信たっぷり。本当に実力がある皆様は、過激化する競争で委縮して小さく縮こまっている…という日本のクライミング業界。
そんなんじゃなくて、もう、
一般市民=エンジョイクライミング=競争はお遊び程度
エリートクライミング=好きに小ぜりあってください
な世界がいいんじゃないのかなぁ?
だって、テニスの試合してて、私に挑んでくるコーチなんていませんよ?大体、大学生とか、30代くらいまでの男性ですが…。
むしろ、私が取れなかった球をフォローしてくれるのが、当然っぽいですよ。対戦してたら、わざとチャンスボールくれます。
それで、50代でテニスしている女性に対する、若い男性の在り方としては普通だと思うけどなぁ…
クライミング界、ミソジニーが強すぎると思うけど?
あ、テニスでも、おじいちゃんプレイヤーは挑んできます(笑)。それはなんとなく分かる。
65歳の男性の体力と、40代の女性の体力は大体拮抗していましたから…(笑)
でも、男子がその基準で威張っていたら、それ、なんか変ですよね。