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2022/11/09

ログハウスを作れるようになった

 ■ ログハウス作り

4泊5日でログハウスビルドの会に行った

これはラフのノッチ。

チェーンソー慣れをしていったためか、意外に簡単にラフなら作れるようになった。

しかし、丸太が想定していたより立派でビックリ!

30cmはあろうかという…私には、伐倒できないサイズ感…。

重機がないと絶対に持ち上げられなさそうだった…

九州は雨が多く、杉が立派。

植林は、どこでも伐期を迎えており、 立派な丸太が二束三文の安値で、木材チップにならんばかりの勢いである…ああ、もったいない! こんな立派なのでもB材なのだとか。

ラフを済ませたら、

本スクライビングと言って、失敗できないカットのラインを、コンパスで引くんだが、これが難しい。

丸太の盾切りも出てきて、

馬の高さ

がチビの私には高すぎ、チェーンソーが肩まで上がってしまう…

チェーンソーの安全講習をすでに受けている身でよかった。知らないと言われるがままに危険なことを危険と知らないでしてしまう…

まるでクライミングのカットアンカー事件のようなことだ。 知っている人は登らないカットアンカーも、ペツルだ~とか言って登ってしまっていた山梨組の私たち…。いや、普通しらないでしょう…

今回はコンクリート型枠職人と出会った。彼によると、カットアンカーはダメだと思うそうです。

チェーンソーなどは、女性でも出来ないことはないが、体とチェーンソーがマッチしていない。

車でも私は軽を運転するほうが楽だが、大きなエクストレイルを運転していて、ちょっと大変なんだが、同じことだった。

ハスクと新ダイワが人気のようだったが、デカすぎて、使いづらかった。

伐採や玉切り用のロングなバーは、ここまでの径の丸太は使わないとすれば、イラナイんだよなぁ。

しかし、ログハウス作りは急ぐことでもなし、のんびり確実に休憩をはさみながら、ノッチを作ればよいと思えた。

なんせ チェーンソーって10分以上連続作業してはいけないのである。その上、トータル作業時間の上限も一日2時間まで。 

バンバン全伐しているのが手作業だと白ろう病になってしまうだろう。

これが4段まで組まれる設計図だった。上は異なる仕様になるらしい。あんまり高くなると、ログを積むのが怖くなる、丸太のサイズ感…

文男さんという、夫の義理の叔父さんと同じ名前の方が、私のためにちょっと小さめのチェーンソーを持ってきてくれ、カービング用だったので、使いやすかった。

私には父がいない。だから、父親代わりに慕うことができる年配の男性は歓迎。

参考:

使い方 http://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/kysmr/data/mr0009k3.htm


 

■市房山

帰りに、市房山に登ったら、上部の木の階段がすでに土壌浸食を受けて、ただの邪魔になっていた…

こんなのがあちこちに出来ていた

これじゃただの障害物競争のハードルみたいなもので、歩ける幅の登山道が歩けなくなっている…。

登山者は山側ではなく、谷側を歩くことになり、路肩が崩れそうだし… 木道の残骸があるほうが危険。

というので、ログハウスで知り合った行政の人に連絡したら、そうだね~となった。

ので、これだけでも、町の人と友達になった甲斐があった、というものだ。

よくヘリが出ているそうで、

登れるけど、降りれない…という登山道だった。

降りるのに、登りと同じだけかかるなんて。普通は降りるのは、登るのの半分くらいで済むものなんだよな…

こんなに根が露出してしまい、ずいぶんオーバーユーズされた山だった…。登山道、付け替えたほうがいいかもしれないレベル感である。

これだと登りにも手足がいるので、ロープがあちこちに出ていた。もちろんクライマーは使わないが。手足を使わないと登れない道は、背負い搬送はできない。となるとレスキューはもれなくヘリ。

地元の人によると、良くヘリが飛んでいるそうである…。気を付けてね、と言われたが、こんなのクライマーにとっては、なんてことないが…

80歳のおばあちゃんと小学生の孫とかだと、おばあちゃんは登れても降りれなくなるだろう。

コースタイムは4時間だったが、私の足で登山口からだと2:36だった。下りも同じくらい。悪くて、あんまり瞑想ちっくではない。とにかくホールドを捜して脳が忙しい。

めんどくさいノルマ消化の道だった(笑)。知らないと何も言えないしなぁ。

■ 杉巨木がおススメ

おススメは下の下部は森林セラピー基地となっており、巨木がすごかった。

1本倒壊しているのがあり、台風14号だろうか?直径1.5mはありそうな巨木が風倒しており、こんな巨木ですら、倒れるとは…と思った。台風の時は地域の人はみんな避難していたしなぁ…。九州は台風ホント大変。山梨は全然、災害自体がないけど。

巨木の森は、一見の価値あり… お宮の中なのだが、アメリカのレッドウッドみたいな、小人感覚に陥る。

天然杉を見て、枝ぶりが良く、人工の杉は枝打ちされてしまうが、本来は、枝打ちされるのは嫌なんだろうなぁと思った。なんか埴輪っぽい。

九州の原生林について http://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/kysmr/data/mr0009k3.htm


 雲海の下が人吉盆地で、なるほど、という眺め。人吉は、父方のおばあちゃんの出身地。

私は父方が上米良姓なので、おそらく出身はこのあたりの土地だろうと思うんだが…あんまり先祖は、田舎の封建的なところが好きではなかったのかもしれない。一族を上げて菊地へ移住したのだそうだから。父方は神主の家系である。西米良村に菊地一族の家系図をまとめた記念館があるらしく、機会があれば、行ってみても良いかもしれない。臣が付く名前だったら、親族かも。

山頂から西米良村方面。槙野口登山道のほうが、自然が多く残っていそうな気がする。山ひとつ遠いだけに誰も木道を入れるなどということはやっていなさそう…人も表参道ほどは入っていなさそう。

樹種が広葉樹なので、針葉樹よりは、より自然。原生林ではなく二次林とは思うが…

九州では山梨のように原生林は残っていないようだ。

天然林であれば、御の字。

友人にもらった栗。立派でビックリ!これは…。杉も立派だが、栗も立派。そういえば、竹林の竹も、竹とは思えない太さだった。九州は自然が豊かすぎて、しかも標高も低いし、天候リスク、気候リスクがないので、どうもリスクに甘い山屋が育つ土壌のようだ。雪もないしなぁ。屋外で遭難しても死なない。

これは天草で伐倒の練習をしたときの住んだものだが、私が思っているログハウスのログ直径はこんなもんで、これなら、自分で伐倒して、自分でログに組めそうです。このログハウスの持ち主は、20年前にこれを本を見て作ったそうだった…この本。

 https://amzn.to/3hunLSp

藤門さんの奥さんの宇土巻子さんに大学のころは憧れていた…なぜ北海道に移住されたのでしょう? やっぱり封建的な土地がダメだったのかなぁ…

私も北海道に行ってみたいんだが… ログハウス作るなら、

(立派さ)より、(手作りの喜び)を取りたい。これでも十分住めていましたしね!

去年から考えると

チェーンソーも使えるようになったし、ユンボも使えるようになったし、ログハウス作りの展望も大体開けたので… だいぶ成長したなぁ!

マイ・ログハウス、は、ご縁しだいだが…

ティピは、すぐにも建てれて、楽しそうな選択肢である。おりしもキャンプブームだし。

スノーピークスのテント18万とかですよねぇ…ティピなら半定住もできるのに。

ティピの天井… 

インディアンは私にとってまだ文化的に新しい世界である。

大草原のローラみたいな気持ち…。


森の中にティピを立てて住んで… 

のんびりひと夏かけて、ログハウスビルドなど、できたらいいだろうなぁ!

ティピの良いところは、火が炊けることである。

十分広い、モノポールテントって感じ。ポールはいっぱいあるけどね!

九州なら気温もそう下がらないし。

ただし、雨の日と台風が難関だが…。

どこかに丁度よいWwoofer先はないだろうか?

お土産の写真… 昔、ロボットのソフト開発部にいるころ、「最近、入った男子は、エライ小さいなぁ」と言われていたんだよなぁ… 作業服で仕事していました… 女子力使う営業とかより、ユニセックスな仕事が好き。


 






2022/01/18

”現代版ウォールデン” をやってきました…その日薪ぐらし

■ 現代のソーロー

ひょんなことから、”森の生活”を得た。

H.D.ソーローのウォールデン(邦題『森の生活』)は、言うまでもなく、山やのバイブル、だ。

ソーローが2年であきらめた森の生活を、20年続けた人がいる…それが、ダルマさんこと、だるま放牧豚の中村さんだ。森の生活歴20年。

その生活ぶりは?ご本人いわく、”その日薪暮らし”

アーティストのパートナーのりちゃんと森の中で、白黒二匹の犬、一匹の猫、の5人暮らし、で暮らされている。

■ 森の中のログハウス

「そうか、人間の役目は、森の再生なんだな…」

これが今回の滞在で得た山からの答えだった。山はいつだって、私の疑問に答えてくれる。

ミミズは、植物遺体を食べて土にする。蜂たちは、花々の受粉を助ける。木々は、二酸化炭素を吸収して、酸素を作る。

すべての動物が、生態系サービスに関して、何らかの役目を担っている…。その中で人間だけが、生産者ではなく、破壊者しかしていない。なんらの役目も負わず、貢献もしていない。

そして、人間がこの一世紀に犯した最大の過ちは、生態系サービスの頂点に人間存在を置いたことだ。次の図式に表される。


この図の右の生活を体験できる場、が、ダルマさんとのりちゃんの家だった。

人間界だけが、生態系サービスに何も貢献しておらず、生態系から受け取る一方で、受け取り超過になった結果が、地球資源の枯渇と温暖化だ。

世は世紀末の様相を呈し、食糧危機がリアルに感じられることから、自給自足を目指す人が増えたが、1世紀前に捨てた技術を再度身に着けられる人は少ない。

ほとんどの人は、現代文明の代償として、なす術もなく流されるままになっている…。

ダルマさんが言った、「…普通のマンションに住んでるの…」という言葉は、”まだ流されるままになっているの?まだ脱却できないの…”という哀れみのこもった言葉だ。残念ながら、ワタクシには、現代文明の足枷を突破できる強さがまだ備わっていない…ということ。

そういう人でも、ここでは、他人のふんどしで、森の生活、が実践できる。

■ 登るのはついで、だったんだよなぁ…

そう、言うは易し、行うは難し…が、ウォールデン、の生活だ。

私自身、山を始めた理由は、文明の悪から脱却し、自然界との付き合い方を学ぶためで、別に5.12を登れるようになろう!とか、思っていたわけでもなく、ギリギリボーイズの皆さんのようになって名を成したい!とか、思ったことは一度もない。(当然ですよねぇ…)

美しい山をテントの中から見れたらいいな♪って、思っただけだし、それは実現した。

厳冬期のテント泊で荘厳なる頂きを眺める経験はできた。

思えば、私はこれまで夢を実現してきたし、これからもしていくべきなのだ。

なのに、なぜ、今、自分の命を粗末にするようなクライミング仲間を制止するご意見番みたいなブログを書いているのだろう…(トホホ…)

そもそも、フリークライミングに進んだのは、それが山の基礎力であるからに過ぎない。しばらくは基礎を固めなさいということ。

基礎力をおろそかにして、高度な山に進んだために死んでいく奴を制止するのは、私の役目ではなく、死んだとしても、本人の業がなせる業に過ぎない。手放せ、手放せ、と神が言うのに、なかなか、手放すことができなかった…。

それは、弟のことがあったからだ。24歳で突然死した。アレルギーがあって口をぽかんと開けているだけで、低知能扱いされ、大した学校に行けなかった弟だ。みなが彼にも分かるように解説してやらない。クライミングのリスクも、誰にでも分かるようには説明されていない…そう感じていた。弟にも分かるように説明してやらねば…。その思いが私の業だ。亡くなった弟に亡くなる前の8年も会っていなかった罪悪感とか、そういうものがそうさせているのだろうか…。

ダルマさんの家に行く一日前、実は、まさに、その、せめぎあいの渦中にいた…。奥村講習だ。”救いの手”ということだ。なにしろ、3級しか登れないのに、ノーマットで登りたい、2段を登りたい、とかいう、頓珍漢なボルダラーに会った折に、突然、降ってわいたように現代のトップクライマーである奥村講習が出てきた。まさに天の声。急場で差し出された救い。お釈迦様が垂らした蜘蛛の糸。樋口先生、ありがとう!だ…。

■ 森づくり

さて、今回の滞在で、私が最初に任された仕事は、家の周辺での薪の集材だった。平たく言えば、”薪、拾って来て”。子供にもできる(笑)。

だが、小川山と同じことで、周辺の拾いやすい薪は、拾いつくされていた。

薪を拾うにも、人間の通り道に、一杯、支障木が出ていたので、登山道を作っているときの要領で(そう、地域山岳会でもまともなところなら、地元の山を歩くときは整備しながら。つまり、なたで枝はらいをしながら、歩かねばならない…。そして、私が所属していた御坂山岳会は、富士山の遭対協をしている由緒正しい山岳会なのだった。当然、山のイロハは新人にも伝えられる)

私が暮らしたログハウス2棟は、尾根の上に建っており、左右は傾斜の強い谷になっているので、一般登山レベルの人には、ちょっと傾斜をこなせないレベル。なので、お二人も谷へは降りていないそうだった。山やじゃないから、当然か。

尾根沿いは、当然ですが、自然林。といっても、パイオニアツリーのタラノキとか、ヤマウルシのようなもの…、枝が張り出して、通路は自然に還りそうになっていたので、なたで落として、以後、通りやすくした。つまり、整備ということだが…なんだか、整備したいのに自分の森がなくて、欲求不満だったみたいで、不満解消されて、楽しかった(笑)。途中、昔の山岳会の仲間を思い出したりして、くれさん元気かなぁ…などと感慨深い。

道をふさぐ巨大な倒木の松があった。風倒のようだった。形が良く虫に食われていない松ぼっくりを大量にゲットしたが、倒木処理だけに1時間くらいかかった(笑)。手ノコしかなかったので、まじめに手で伐ったからだ。次回はチェーンソーを持って行けば、もう少し薪が取れるが、松は脂がでるので、外の湯船の湯沸かし専用だそうだ。

私は沢もやっていたので、不整地は慣れており、谷の方にも降りてみたら、植林地は古い踏み跡があったが、下草で道が閉じてしまっていた。下に降りてから、踏み跡を伝って上がるのは簡単だけど、降りる方は、降り口が見つからないので、安全に降りようと思ったら、尾根から、遠回りしないといけない。当然だが、山では下りるのは難しく、登るほうが簡単だ。

これはよそのですが、小屋番でも
薪を上げるのは大変っていう事例

まぁ、それでも家の周辺のことで、大して距離があるわけでもない。車の生活で運動不足になりがちなので、運動がてら…が、良いかと。谷のほうは他人の植林地のため伐倒はできず、落ちている薪を拾おうと思ったら、いったん、下の広場までおろして、チェーンソーを持って降りて、運べるサイズにし、持って上がりたかったら、背負うための背負子が要りそうだ。
背負子はこういうもの

余談だが、大体、山小屋では、20代の男子が担当。強い子は、50~60kgは担げる。

女性でも本格的な山をやる人は、25kgまでは担げて歩けるはず。一般登山者は、登山装備が軽くなっていることがあり、60代のおばちゃんになると、12kgも担げない。30~50代の壮年期の男性なら、30kgは特に問題なく担げる重さです。

南アルプスの両股小屋では、60代の星さんという女性の小屋番さんが、歩荷で荷揚げしていた。”年を取って、20kgが堪えるようになってきた…”と言っていたよなぁ…。大体60代の男性と40代の女性が同じ強さなので、星さんが60代で20kg担げるというのはスーパーおばあちゃんだということだ。

■ 針広混交琳というけれど…

さて、放牧のほうはさして手がかかるわけではないので、私の持ち場、は、皆伐跡地での薪の集材だった。


これは、チェーンソーに使い慣れたい私には、とても良い持ち場だった。

持ち場には夜明け直後に到着する。山の朝はとても気持ちが良い。宇宙の英気がみなぎる時間と言われるブラフマムフルタの時間帯には、すでに起きて朝食を済ませ、夜明けとともに仕事を開始する。今の時期は日の出が遅く、7時半から8時頃。

以前、山仲間と山は何時が一番きれいか?で議論したが、8時頃の山が一番美しいという意見が強かった。たしかに午後になると、空気が疲れた感じというか、よどんだ感じがしてくるものだ。

私の持ち場は、緩やかな谷地形の皆伐跡地だったが… 分かったことがある。

広葉樹は、かかり木の元凶、ということだ。

なにしろ、横に枝を伸ばしているのだから、当然、倒した木が引っかかってしまう率が、すっくと立っている針葉樹より強いのである。

そりゃそうだなー

これを見たら、かかり木は必然だな~と思ったが、これを取るのは、フェリングレバーでは、ちと厳しそうだし、ロープで引いても同じで、登ってかかっている木を玉切りする以外に有効な手立てはなさそうに思う。

もちろん、フリークライミングの手法ではランニング支点がないので、登れない。

ので、なんらかのエイド技術が必要だが…。長いはしごを装着し、固定したら、登るのは簡単そうだし、上の枝に確保を取り、ぶら下がって、ホーリングでチェーンソーを上げ、2,3玉切りの要領で枝を落とせば、かかっている木の伐り方自体は大変そうではない。このままだと、上の木の搬出に支障が出そうだ。
 
一般に、都会の自然保護主義者は、針葉樹と広葉樹が共存している針広混交林とか言うが、現実的に、材を搬出しようとしたら、まぁ、それは手がかかる、という意味だと分かった。

今回は、私は伐倒はせず、すでに落ちている材の解体でチェーンソーを使っただけで、伐ったのも、せいぜい15cmの丸太サイズである。それでも、丸太を下におろすには、尺取り虫の要領で、丸太を持ち上げては倒す、持ち上げては倒す、と繰り返す必要があり、下に人がいると、倒した木がどこへ向かうのか、定まらないので、危ない。一人でやるのに適した作業で一人でやるのに適した場所だった。

山でもいつも単独登山で、一人が好きなので、マイペースで作業ができ、山の中でいい空気を吸って過ごすことができて、気分が良かった。マイ山バイト、農業バイトの中でも、1、2を競う、快適な仕事だった。これなら、毎日でもいいなってくらい。この現場が終わったら悲しいなぁ…。

玉切りするにしても、複雑に折り重なったふくらはぎサイズの丸太は、跳ねたりしたら、それなりに危険なので、ゴーグルで目の保護くらいは必要だし、つま先に丸太が落ちて来ても嫌かもしれない。あれこれ、一応、リスクを考えて、どこを切ると効率よく、ばらせるか?を考えるので、考えては伐り、考えては伐り、の連続だ。ただ、やっていると、飽きても来て、作業が雑にもなってくる…人間、めんどくさいと、手っ取り早くやろうとする…ので、振動障害の予防からも、朝やって、昼からは、別のことをするのがいいだろうとは思う。

そういえば、振動障害的には、一日の振動被ばく時間をトータルで2時間以下、にするように指導されている。

11時前には帰宅し、お昼ご飯を待っている間は、チェーンソーを研いで過ごした。
このゲージがすぐれものだった

私は大規模な伐倒はできないが、コツコツ小さく重ねるレベル感で、支障木とか、小さい直径の伐倒ならできると思うので、次回は、伐倒用のギアを持って出かけたい。

これは、私の延岡研修での伐倒動画。なかなか、この時は、緊張していたが、今回の仕事では、チェーンソーはあっという間に使い慣れた。サイズが小さいのが良かったのかもしれない。たぶん、大型のチェーンソーだと今でも怖いかもしれない。


くさびを使うのが現代では、標準で、伐倒方向を確実化し、飛び跳ねが最小化できる。木って倒すとき、倒す方向の反対に飛び跳ねることがあり、それが木こりにとっては危険なんですよね…。

■ なんでもあった…

さて、薪、重要! 薪、入手困難!と分かったところで、現代版ウォールデンな暮らしとは、どのようなものであろうか?

実は山小屋暮らしを経験した人には、楽勝感があった…。

実は、冷蔵庫も、洗濯機も、パソコンも、Wifiも揃っており、現代生活に必要なものは、すべてそろっていた。(ちなみに山小屋では、冷蔵庫ではなく冷凍庫)

ので、森の中に家があって環境が抜群にいい!という以外は、普通に、ここから出勤…つまり、会社勤めなども、やろうと思えばできてしまう。(そういう人がいたら楽しいだろうなぁ…)

長野の師匠の家は、いわゆる”別荘”で、カラマツの植林の中に立っている家だったが、あれが、手作りに変わっただけで、完成度の差以外は、特に変わりがない…。

人に立ててもらった家でも、ログハウスはログハウス。

でも、自分で建てれば、愛着もひとしお

長野の青ちゃんは、確保実験棟とか立てているお金で、伐倒を覚えれば、薪問題が解決し、薪の代わりにウエアを巻き上げられる(笑)ということもないのではないだろうか…。

まぁ、いくらプロが作ったログハウスでも、-20度を下回る佐久では、暖房薪だけで生活するのは、アイスクライマーくらいだよなぁ。そりゃ、寒いわ!

一方、こちらは九州の家。温暖で、薪さえあれば、寒さはいうほど堪えない。

快適な森の中の暮らしの様子

中はインテリアが、アーティストの女性が暮らしているだけに、アート作品や花が飾ってあったりして、ステキだった。ロフトもあって、ロフトで寝るようになっている。

予想せず、自分が願っていた薪生活にありつくことになった。で、

あって驚いたのが、プロパンガス。なくて驚いたのが、こたつ…。

山小屋では、こたつは必需品って感じで、小屋番していたら、特にそうだからだ。

ちょっとお勧めしたいと思ったのが、オンドル。温かい空気が、煙突から空に抜けて行ってしまうので、輻射熱以外にもオンドルで床から温められたら、嬉しいのではないだろうか?

オンドルだとそう本数が要らないそうなのだ。この家の薪ストーブは、刈っても刈っても、薪が消費されてしまい、薪の消費に供給が追い付かないみたいな感じだった(笑)。

そういう訳で、”その日薪暮らし”。

■ ご褒美は野天風呂

特筆すべき、ご褒美は野天風呂。

これは、ホーローの浴槽があるからこそ、可能になる。直火炊きの野天風呂だ。新鮮な水をゲストには入れてもらえる。炊きだしてから4時間くらいかかる。持ってくるとき、ものすごく重たかったそうだ。

これはかなりおつです。隣にテーブルを作ってお酒を飲みながらやるといいかも…


■ 森で暮らす基礎スキルとは?

さて、このウォールデン暮らしを実現する、基礎力は、トイレ対応寒さ対応だ。

具体的には、自分を凍える寒さから守れて、野ぐそが上手に出来なくてはならない。

これは、そのまま、一般登山の山やが、山をスタートしてすぐに習得することだ。

私が、今回快適に暮らせたのは、この二つの基礎力が十分身についていたから、という理由による。

■ 野トイレ

本来、自然界には、トイレはない。

この家には手作りの外トイレがあり水洗だそうだが、使う理由が見つからなかった。外の方が快適だからだ。

昨今は、登山ブームで登山口にトイレが整備されてしまい、野ぐそスキルが落ちている登山者が多く、人気がない山に行くようになるまで、スキルが身につかないという事情があるが、一般には、”お花摘み”とか、”キジ打ち”とかいう言葉で、登山者に親しまれている。

実は、野ぐそは偉大なスキルで、野ぐそだけの本も出ているくらいだ。登山者は、芯抜きのトイレットペーパーを持ち歩いている。

クライマーも本来はそうだが、例に漏れず、最近のフリークライミングでは活動自体が軟弱化し、レジャー化してしまったので、トイレスキルがない人が多いが、例えば、ヨセミテでビッグウォールをやろうと思ったら、空中野ぐそができないと登れない。

適所を見つけるのと処理がスキルの内容で、基本は、穴を掘って埋める。通行するところにはしない。小用は、雨の当たらないところにしてはいけない。どちらも分解を促進させるのが大事だ。

■ 寒さマネジメント

次は、寒さのマネジメントスキル。

これはスリーレイヤーが基本だ。アンダー、インサレーション、アウターを重ねる。

アンダーが最も大事。アンダーはウールもしくは化繊、インサレーションはダウン、アウターはゴアテックスが、定番だ。

寒さ対策ができるかどうか?は、-10度以下になる山では、生死にかかわる。なので、衣類は、ファッションではなく、装備、である。

この認識の差が都会人には、まず敷居が高い。どうしても、憧れレベルで、なんとなく森っぽいが、機能的に森での用途に満たされないものを買って来てしまう。例えば、コットン製のアウターとか。コットンは気化熱で体温を奪うので、雨が降ったら、体温を奪われ、脱いだ方が温かい。化繊かウールでないと、気化熱での低体温化は防げない。

ソックスと手袋、ネックゲイターや頭の防寒も、重要な装備だ。都会生活者は、小物を使わない生活ですっかり忘れてしまっている。なので、あえて言ってやらないと、途端に寒さを感じることになるだろう。手首、足首、首、なんでも首とつくところが寒い。頭も皮膚が薄いから当然寒い。

私が暮らした小さいほうの小屋
私が今回滞在したのは、厳冬期1月だったが、日中気温は8~10度にも上がり、朝夕でもマイナスになることはなかったので、3レイヤーの基本を守っていれば、大げさな衣類は要らない。

暑くなったら脱ぎ、寒ければ着る。

停滞時は、冷える前にすぐに防寒着を着る

これも基本だが、出来ていない人が登山者でも多い。山小屋に入ったら、アウターを脱いで、ダウンを着るんですぞ?

運動量がある、出かけるときにダウン着たままだと、すぐに脱ぐことになる。

農業もアウトドアの活動ではあるので、基本は同じなのに、農家の人でも、いい加減な服で、だましだましで、寒い寒いと文句を言う人が多い。大体、よく見たら、アンダーとかを着ていないとか、何だ、ちゃんと防御していないじゃないか、ということが多い。冬はズボン下は必須ですぞ?冷えは下から来る。靴も防寒靴、っていうのがありますが、ゴム長は断熱しないので、とても寒い。

■ すすけてしまうが不潔ではない

牡蠣焼いて食べれる
室内で薪を炊いていると、どうしても、色々なものがすすけて来てしまう。

それで、すべてのものが薄いグレーの被膜を一枚被せたみたいな色合いになって来てしまい、それを不潔だと勘違いすることもできる…

映っているケトルを見てもらえば分かると思うが、不完全燃焼する薪だと、ガス火と違って煤の焦げ付きがひどい。

衣類を薪ストーブの上で干していると、もれなく、衣類もグレーっぽくなるんだが…別に不潔ではない。

まあ、見るもの、というのは、なんでも比較の問題で、糸島ではオンボロ車に見える私のマイカーが、ダートに汚れた農業用の車に囲まれていると、高級車に見えたくらいだからなぁ…。まぁ、すすけては来るが、女性が暮らしているので、不潔ではない。

私は、立派な家でも、不潔な家だったら、速攻で帰ることにしている。前回、大阪にウーファーに行ったときは、人間も家も不潔で、一晩持たず、すぐに帰った。今回は、清潔度ではきれいで、快適。

■ 丸太小屋づくりも学べるかも?

伐倒ができるようになれば、丸太が手に入る。これは当然といえば、当然だ。

丸太が手に入れば、ログハウスができる?かというと、答えは微妙だ。

Yesでもあり、Noでもある。

まず、丸太の量の確保が問題だ。

それから、運搬

そして、積み上げには、動力がいる。

動力に、ユンボが使えないと、人力で丸太を持ち上げることになる。

この辺りは、『大草原の小さな家』を見ていれば、その実際の大変さがうかがえる。テレビドラマとはいえ、かなり事実に基づいていると思われる。(https://amzn.to/3AfnU1d エピソード1の20分のあたり)

実は、私はユンボ、使える。なんという導きだろうか…。

もしかしたら、ログハウスも作れるのかなぁ…。夢は膨らむが、出来ているログハウスに暮らせるのと作れるのは別の話だからなぁ。(ちなみに、ここのログハウスは、20年ものだけに、コーキング材がすでに痩せて抜けていて、寝ていると外の光で布団の上がストライプになる)

伐倒は、岩場の整備でも使うことがあるし、もちろん、玉切りは、女性でも取り組みやすいので、チェーンソーワークは絶対に必要だと思っていた。

が、ユンボは使うことを想定できなかった…まさか集材や作業道は、女性の私は見ているだけだろうと思ったのだった…ので、基本操作を終わったところで辞めてしまい、道作りまでは教わっていないので、2月に美里町まで教わりに行く申し込みをすることにした。

というのは、ダルマさん、別の場所に大きめのログハウスを作るアイディアを温めているようだからだ…。それには、ユンボは搬出でも、必須の技術になる。

今のログハウスのサイズは、六畳の小屋、四畳半の小屋の二つで、暖炉がある小屋が欲しいだそうだ。(本当に暖炉が出来たら、すごい)

■ まとめ

というような、今回のウーフ経験だった。

ラオスのグリーンクライマーズホームでは、岩場のすぐ後ろで、牛が草をはんでおり、さらにヤギが放し飼いされ、スマホをのぞき込んでいると、ヤギが遊びに来ていた。

寝床はカヤ付きの簡易ベッドで、ずらーっと並んでいる様子は野戦病院みたいだったが、別に生活は快適だった。シャワーはちょろちょろしか出なかったが、ヨーロッパ人は水がないのが普通なので、それに文句を言う人はいない。

それを思うと、水使い放題のログハウス生活は天国だった。

動物も犬と猫がいて、人間と動物が寄り添って暮す暮らしが実現されていた…。こういう場を日本のクライマーにも提供したら、人生が変わる人が大勢出るのではないだろうか?

クライマーは、有り余った生命力を向ける矛先を現代社会以外に求めたい人たちが多いのである…が、残念ながら、グレードを上げる以外に矛先を向ける先を見出せない人が多い。

いっくらクライミンググレードを上げたところで、世界の頂点に立つクライマーは、それこそ幼児期から、親の一流クライマーに英才教育を受けているわけで、そんな奴らが、わらわらと湧いてくる現代に、趣味のクライマーが、グレード自慢していても、目くそ鼻くそレベルの話にしか、どうあがいてもならないのであるし…

ちっぽけな自己顕示欲程度しか満たせない、そんな不毛な足の引っ張り合いをするくらいなら、地球を愛するメンバーに参加してもらいたいものである。

そもそも、ロッククライミングは、ゴルフ場開発なんかより、うんとエコフレンドリーだ。

延岡の行縢辺りに、建てれないのかなぁ… エコなクライマーズハウス。行縢は、色々なクライマーが入って、あまりローカルが牛耳っていそうでないのだが…。

2023/02/05

どさんこを移動手段とし、古い家×薪ストーブの暮らしを作る

■ 自給自足生活

クライミングを続けながら、より自然に寄り添う暮らし…自給自足的生活…をしたくて、北海道の町に出かけた。

久しぶりの寒さに、心が躍った。やっぱり寒いところが好き。何にも根拠がないが(笑)。

実際は、暮らすとなると、雪を見るのと暮らすのでは大違いで、寒さというのは、自給自足生活の妨げでしかないとは分かってはいるが…。

すっかり雪をかぶった坊主頭のような雪山だったり、カラマツにうっすらと雪がついて樹氷のようになっていると美しかった。また雪と暮らす生活がしたい。


今回、町が用意してくれた体験の一つは、森の散歩で、私は、(登山でのガイド活動はする気がないけど)積雪期ガイドステージ2が取れたくらいだから、ちゃんとした雪山でも登れるっつー話で、森の中の散歩は退屈してしまった。

-12度の気温で、運動量が少ないと冷えてウエアが貧弱なゲストたち…とくに足回りが貧弱だった人たち…は、凍傷になっちゃうよ、と言いたかった。が、ちゃんとアカゲラのぽんちゃんも見れたし、念願のゴジュウカラも見れた…。

この写真は、朝に一人で散歩に行った時のもの…ラッセルが、腰ラッセルだった(笑)。久しぶりにラッセルして楽しかった。ひと運動でこれくらいで、ちょうどよかった。 

■ 自給自足の現在地

3年ほど、自然農を学び、畑と稲作は、自分でやれそう…という見通しが立った。

食べ物、だが…、釣りは、クライミングの師匠青ちゃんが渓流釣りのベテランだったので、渓流釣りは、なんとなくわかる。

きのこはベテランに教わらないと死んでしまう…で、さしもの青ちゃんも狩場を教えてくれなかった。が、九州では、シイタケが山ほど取れるので、誰も自然のきのこは採らない。ホダキ栽培は、すごく簡単だった。 (温暖な九州だけかもしれないが)

ニワトリは簡単で八女で分かった…。

伐倒は、おとどし、林業就業者支援講習に出て覚えた。大径木はダメだが、20cmくらいの太さのなら、倒せる。どちらにせよ、薪にするようなのは、間伐でイラナイ木。自伐型。

去年、天草で、ブタと牛の放牧をしながら、だんなさんのだるまさんが建てたログハウスで暮らし、薪生活をしているのりちゃんの家にウーファーし、”その日薪暮らし”と、放牧はなんとなくできそうな気がしてきた。

家のほうは、ログハウス。ワークショップに出て、とりあえずノッチは組めるようになった。

で最後に残ったのが…車。移動の足だ。

田舎暮らしで、脱石油、と思った時、どうしても、削ることができないのが…車だ。移動の足だ。(参考:https://allnevery.blogspot.com/2022/11/blog-post_20.html

体重50Kgの人間を移動させるのに、1.5トンの車ごと移動しているんですよ?これが非効率でなくて何だろうか?

■、どさんこ ハナちゃん

今回はどさんこハナちゃん、で、町に買い物に出かけているという小峰博之さん(名寄新聞の記者さんをしている方)に会い、何もはるばる、アメリカのアーミッシュ村まで出かけて行かなくても、

 移動に馬を使うための技術

を教えてもらえることが分かった。

道産子は、私はてっきり馬搬の馬、つまり、荷物を引くための馬だと思っていたのだが、そうではなく、モンゴルの血を引いており、移動に強い馬なのだそうだ。

それで、今回の体験で、小峰さんは、みなに裸馬にまたがらせてくれた…。あったかくて、驚いた。

吹雪でなければ、町内の買い物、ちょっとした用事くらいは、馬でこなせそうだ。

実際、馬で小峰さんは、コンビニやスーパーに行っているらしい…。


 ■ 馬糞

天然のファーティライザー(肥料)となっているのが馬糞。以前、ニワトリを放し飼いにすることで、人間は鶏糞を適当に散布することができると分かったのだが、馬糞は、内容物がまったくの草ばかりだから、草マルチとおなじことらしい。

草マルチ、草たい肥だと、乾燥して、土に返すのに時間がかかるが、それを高速化、圧縮化するのが、牛や馬に食べさせる、ということなのだ、ということが分かった。

草を刈る、という重労働からも、牛を飼えば解放される…足りないくらいなので…。馬は、森の中の下草刈り、雪の下に埋もれた笹すら食べてくれるそうだ。下刈りは林業では、一番過酷で、チェーンソーの事故より、かりばらい機で下草を刈るときの事故が一番大きい。

■ 大草原の小さな家のローラ

ここ数年、九州暮らしになってから、大草原の小さな家のローラの物語を読み返している。

みんなはドラマの方を思い浮かべると思うが、私が子供のころ、憧れたのは、書籍のほうで、10巻以上ある長大な物語だ。赤毛のアン、も同様。

ローラが小躍りするのが、馬を買ってもらうこと。TVシリーズの方では、クリスマスに、かあさんのストーブ(料理ができる暖房)のために、その馬を手放してしまう。だから、馬はどれほどの高額なものか?ということが分かる。

私が理想とする暮らしは、大草原の小さな家の現代バージョンで、暖炉とストーブがある家に住めないかなぁと思っている。

■ FFストーブ×高気密住宅?

小峰さんによると、薪ストーブは古い家のほうが良いらしい。今回の視察では、高気密住宅×FFストーブで、自動的に石油の消費量の高い生活に導かれるライフスタイルしか見れなかった…。

実は別のスタイルもあるのらしい…。私がしたいと思っている生活は、

 脱・石油型ライフスタイル

なので、-30度の極寒の地での

  古い家×薪ストーブ生活 

の体験は、今回、持越し課題となった。 今度、もう一回出かけて、小峰さんに、ご自宅を見せてもらいたいかもしれない…。なにしろ、-30度でできるってことなら、日本のどこでもできるってことなんだから。

《参考》 おススメ薪ストーブ

https://kens-mw.com/index.html

■ 青ちゃんの家

青ちゃんの家は、佐久だったが、実際、それくらい寒くなり、「お前はこの寒さを分かっちゃいない」とだいぶ、頻繁に言われた。

私は甲府から、週に二日、一緒にアイスクライミングをするために、通っていたからだ…。

しかし、アイスクライミングのために引っ越す先として、佐久はいいんだが、山の上ではなく、下界に住めば、あんなに寒くなく、しかも、青ちゃんの家は周囲がカラ松の植林で、今の私なら、ヒマな時は伐倒して、薪作りができるんだがなぁ…。

田舎で定年退職暮らしをしている人はヒマでやることがない=クライミング(笑)。クライミングも、やりつくしてしまうし、ヒマだったら、伐倒というのはいい選択肢だと思う。自伐型林業と同じくらいのんびりしたペースなら、そこまで体力的にもハードではないと思うんだが。

青ちゃんには、一杯狩猟の誘いや、小屋番の誘いが来るんだそうだが、彼はどうしても、うん、と言わない…という話だった。殺すのは嫌いだし、年を取ると、さしもの山やも、寒さに弱くなるからなぁ…。小屋番って、山に行けない人種ですよね。

私が思うには、古い家は、オンドルを入れたらいいのではないだろうか?九州でもやっている人がいて、ちょっとした有名人なんだがな…。

というわけで、今後の課題…

  •   寒冷地で薪ストーブ生活をしてみて、耐えれそうか確認する。
  •   馬を飼う生活をしてみて、自分にできそうか確認する。

動物を飼うと、しばらくはその動物とお付き合いしなくてはならない、ということなのだから…。都会の人みたいに、使い捨て、という訳には行かない。


■関連記事リスト

・渓流釣り

https://allnevery.blogspot.com/2017/07/blog-post_98.html

・自然農

https://allnevery.blogspot.com/2020/09/blog-post_17.html

・鶏

https://allnevery.blogspot.com/2019/09/blog-post.html

・牛・豚放牧とログハウス暮らし

https://allnevery.blogspot.com/2022/01/blog-post_18.html

・伐倒

・ログハウスワークショップ

https://allnevery.blogspot.com/2022/11/blog-post.html

 

2024/12/21

これまでの歩み

 ■これまでのあゆみ

前史:2009~2017年 山梨時代

ヨガのインストラクターをしつつ、雪山からアイスクライミング&トラッドクライミングへ。 クライマーとしての詳細はこちら

夫の仕事の転勤により、福岡へ3度目の転居。同じタイミングでUIAA『登山総合ハンドブック』の出版依頼を出し、出版される契機をつくる。翻訳依頼を受けるが、固辞。

以後、クライミング教育の不在により、僻地と言える九州でのクライミング環境の悪さに、クライミング自体をあきらめ、クライミングによる地域おこし活動へ、活動内容をシフトする。

■ ここから

2017年 クライミングによる地域おこしに取り組みを開始する

    ・積雪期登山ガイドステージ2を取得  筆記試験・実技試験 合格

2018年 岩根山荘でアルバイトし、川上村について知識を得る

    カウチサーフホストを実践し、外国人(クライマー含む)のゲスト対応。

    同時に、福岡市公認・観光ガイドを個人事業主として行う

    スタートアップ福岡に参加し、起業プランを練り始める

    このころより、クライミングによる地域おこしについてフィジビリティスタディ開始。

2019年 

           ゲストハウス天空の茶屋敷でゲストハウスキーパーを行う

    外国人向けに福岡八女・日向神のベータサイトを作成する

    TheCrag.com ウルフからの依頼で、日本で唯一の翻訳者となる

    3月 岸良クラックで肉離れし、クライミングできなくなる。

    自給自足のエコビレッジを目指し、自然農をスタートする

    9月12日 膝を亜脱臼し、登れなくなる(3年)。

2020年 

   九州で普及しているカットアンカーが、現代では不適切なボルトであることが判明し、JFAが協力に来てくれる。日向神でリボルトが行われる。

 https://allnevery.blogspot.com/2021/04/21.html

 ・岩とお友達になる会を発足し、子供たちに体験クライミングを行う無償活動を行う

 ・大分八面にクライミングによる地域おこしを提案する

 ・熊本五木村にクライミングによる地域おこしを提案する

 ・農業を覚えるため、マキイ農園で農業のアルバイトをスタート

2021年 農業研修に参加し長崎県大村市で、クライミングによる地域おこし提案を行う

 https://allnevery.blogspot.com/2021/02/blog-post_2.html

 林業就業者支援講習に参加し、自伐型林業×クライミングの可能性を打診する

 宮崎県延岡市・日之影町にクライミングによる地域おこしの提案を行う

 https://allnevery.blogspot.com/2021/11/blog-post_7.html

 日本フリークライミング協会の奥村さんがビレイ講習をしてくれる

2022年 2月、うつ病発症し、一年あしぶみ。栄養療法に取り組む。

  ・和歌山県色川地区に農業研修に出かけ、南裏健康さんの幼馴染の方と知り合いになる

   ニワトリのトサツを経験させてもらう

  ・天草に牛・豚の放牧の勉強に出かける。だるま放牧豚さん。

  ・3月悪性貧血によるうつ病を発症

  ・11月 熊本水上村にてログハウスビルド講習会に参加する (国産材の用途開発) 

  ・1月 奥村講習2度目 たぐり落ちのキャッチ

2023年 うつ病治療のため、分子栄養学を学び、ONE(Orthomoleculer Nutrition Expert)を取得する。以後、栄養相談窓口開設。

 2月 北海道・旭川および下川町へクライマーがやっているゲストハウスを視察に行く

 3月1日 アキレス腱断裂。一年のリハビリ期間を余儀なくされる。

  水泳を習い、フラッシュバック(トラウマ)を克服する

  心理療法を勉強し、トラウマについての知見を深める。

2024年 立山で夏山小屋バイトを行う。9月、瑞牆に空き屋を見つける。

 9月 さかさま不動産より大家さん発見の連絡をもらう

 10月 プチMBAに参加中。

■ 当方の共同生活経験

・学生寮にて7名の女性同士での共同生活経験(自炊、トイレ、バス共同)

・アメリカサンフランシスコ郊外での住み込みバイト経験

・アメリカサンフランシスコ市内でのシェアハウス経験(6か所、含むゲイ・レズビアンとの共同生活。高齢者・子供)

・オーストラリア・メルボルンでのシェアハウス経験(水彩画アーティストの家など3か所)

・東京・中野でのシェアハウス経験 個室&女性

・Wwoofにて共同生活経験

・夏山小屋バイト(五竜山荘・大日小屋 個室なし)

・ゲストハウス運営(天空の茶屋敷)

・ラオスグリーンクライマーズホーム ドミトリー

・台湾 The Bivy ドミトリー

・その他:車中泊、無人小屋、雪中テント泊など…女子にしては大概のところで泊まれます

■ 空き家再生系の勉強

このほか、以下の空き家再生系の勉強も行っています。

1)5年にわたる不動産の監視と勉強(含、山梨時代)

2)空き家プロジェクトIn福岡でのセミナー参加

3)建築不可物件再生セミナーへの参加

4)地域おこし協力隊 募集要項を規定するコンサルタント集団の勉強会参加

5)八女のゲストハウスでのアルバイト

6)岩根でのアルバイト

7)不登校の子どもの支援をしているまさみさんとの出会い(地方移住経験11回)

8)エンジョイワークスでの空き家再生プロデューサー講座への参加

9)空き家レンジャーへの参加

10)当方の空堀の転勤留守宅の活用の試み

■ 提案リスト

https://allnevery.blogspot.com/2023/06/blog-post_34.html

https://allnevery.blogspot.com/search/label/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%8A%E3%81%93%E3%81%97

ずいぶん長い道のりを来ました。

ここまで、無給&無休で働いてきた気がします。途中、怪我により、クライミングそのものができなくなり、栄養療法や水泳によるリハビリ期間などを経て、心理療法のカウンセリングを受けることになりました。これまで、活動にトータルで約300万円ほど出費しているのではないかと思います。

■ トラウマ、脱臼、アキレス腱、鬱病…数々の試練を乗り越えて

言語獲得以前の幼少期に父親に水に突き落とされ溺死しかけたことがクライミングによってフラッシュバックで蘇るようになり、考えの浅さにより、他者を命の危険に陥れるという、”未熟な男性性”を持った男性に対して、”強烈な怒り”を未解決の感情として、持っていたのが原因で、逆にそのような人を投影、シャドーとして引きよせることになり、クライミングをきちんと教えていないクライミング界全体に対して、非常に強い憤りを感じ、そのことが、夢の実現の障害、となっていたことが判明しました。

カットアンカーは、もはや古く、グージョンが今では主流だということについて教えに来てくれた井上大助さんを始め、現代のボルトについて論文を書いてくれた黒田ガイド、ビレイ講習を開催しに来てくれた奥村さん、また、屋久島にてクライミングによる地域おこしに取り組んでくれたジャンボさんや倉上さん、そして、リボルトしてくれた新田さん、また、最後にアルパインクライミング協会を立ち上げてくれた菊地さん…などなど、私個人のためではなく、ましてや私心のためではなく、クライミング界全体の福祉や公益のために立ち上がってくれた皆さまに感謝申し上げたいと思います。

現在も続々クライミング教育の不足を補う企画がたくさん出ているような気がします。

現在、当方のところには、見知らぬ外国人クライマーが、時折、クライミングすべきルートはどこか?とか、〇〇の岩場に行くが宿泊はどうしたらよいか?などの問い合わせが来ている状態です。”クライミングスチュアード”としての役割を初期の形態で担いつつあります。

当方ブログのいくつかある、英語記事は、そうした海外クライマー向けに書いたものです。

外国人クライマーたちは、確実に日本にクライミングに来たいと考えているでしょう。

ただ、日本の現状の岩場の状況ですと、スポートルートは、ボルトが40年前のままの岩場と新しいボルトの岩場の見分けが、外国人でなくても、日本人の新人クライマーでも、つきづらく、案内人なしのゲレンデクライミングは考えにくく、ジム上がりクライマーにとっても、ラオスの岩場のように普通にリードで取りつくことがお勧めできる岩場は、小豆島、程度でしょう。(まだ行ったことがないですが)

また、日本のグレーディングが海外と比べて格段にばらついている、という事情が、ボルトが、たとえよくても、気楽にとりつけない事情となっています。5.9ではじかれるのは、ランナウトが普通に起こっているためです。少なくとも日向神では5.9、ヨセミテ仕込みとかいう普通の外国人クライマーは登れませんでした。

ボルダーは万人に薦められるものの、岩そのものが見つけにくいという問題があります。こちらも案内人(スチュワード)を職業として確立するほうが、良いかもしれません。

スポートルートの岩場のボルトの現状は一朝一夕には変わる見込みはありません。

以上のような理由から、外国人が仮に登りに来る、という場合は、まずは上級のクライマーからというのが、事故を防ぎつつ外国人に日本の岩場の良さを知ってもらうには、良い一つ目のステップだと思います。

上級者のトラッドクライマーであれば、ボルトは不要で、事故も少ないのではないでしょうか?

というので、日本を代表するトラッドの岩場として、また、トラッドの登攀に関する厳しいクライミング倫理観を持つ岩場として、瑞牆は、良い取り組み先ではないかと思っています。

瑞牆からのスタートを計画しています。




2024/05/14

【クライミング事情】岩レジェンドではなく、岩ローカルズに光を当てる

Stone Locals: Rediscovering the Soul of Climbing | Patagonia Films

この動画をひょんなことで発見した。パタゴニア発。

日本パタゴニアは、クライミング界に疎く、”岩ローカルズの発見能力に乏しい”、ということが分かった。

ジャンボさんが出ているから、見たんだが、ジャンボさんは、ローカルズ、ではなく、レジェンド。

で、この動画が発表された時期で、取り上げるのにふさわしい人材は、

  北平友哉さん 

つまり、ナナファテの後釜のルーフロックを運営する人になった人である。ただの一般ピープルから、世界最難のワイドクラックに挑んだ人である。


したがって、このフィルムの中では、ジャンボさんだけが、

 ・既定路線の偉業、昔からある価値観の中での成功、

という話になってしまっている。

それでも、小さい幸せを大事にする、という、新しい価値観を提示している。

■ クライミングの多様な価値観を語る、感度の高い動画


個人的にこころにひびいたのが、


  Avalonia


である。おフランスの岩場。亡くなったクライマーの親友を弔うために、岩場で岩に彫刻をして、岩場にモニュメントを作っている、多少、精神疾患があったと思われる男性クライマーの話だ。岩場に住んでいる。そして、なんとベアフットで登り、トポを出版して生計を立てている。


たぶん、岩場で生きることが本当にその人にとってしっくり来たんだろうな、と分かる。





自分がしていることは、セラピーだ、と言っている。


私が、クライミングで、みんなに伝えたいことも、クライミングがセラピーだということである。


クライミングをすることで、極度の集中状態に入れるし、ゾーン状態に入れる。


そして、クライミングを生活の中心にすることで、生活が整う。


無駄な買い物をしなくなり、無駄な食品をたべなくなり、体も心も整う。


大事なことは、母なる自然に寄り添った生活をする方で、記録を上げることではない。


なぜなら、人間は記録を上げようとすると、人工的なものに頼るから、だ。


ゾーンに入るのに、多動(高メチレーション)の人にとっては、クライミングくらい強度の強い活動が必要なのである。


廣瀬医師の運動精神療法。2時間オーバーウォーキング。


■ 私の気に行った生活


余談だが、Wwooferをすれば、自分に適したライフスタイルを疑似的に体験できる。


しかし、岩場を中心にしたライフスタイルを疑似経験させるWwoofer施設は、日本にはない。ラオスにはGCHがあり、台湾にはBivyがある。そこで、クライミング中心の生活が体験できる。


そうした生活の場を提供することが私のしたいことだ。なぜなら、そうすることで、


 心身が癒される人


がいるからだ。


私に適性があったのは、手作りのスカスカのログハウスで、犬二匹と暮らし、薪はその辺の山で拾ってきて、煮炊きに使い、豚と牛を放牧で買う生活だった。あれは楽しかったなぁ。天草。先祖はそうやって生きたのに違いない。全くストレスフリーだった。


他にも和歌山で自給自足で畑をしている人たちと暮らしたことがあるが、私のライフスタイルとは少し違うようだった。自然と接する量が足りない、って感じだった。天草との違いは、一人になる時間がないことだった。天草では、伐採跡地で森を整備しているだけで楽しく過ごせた。跡地のあとは、チェーンソーを整備して過ごした。


私は開発部では、ハードウェアのテストもしていたから、簡単なメンテなら、普通の女子以上にできる。それを仕事にしたいほど好きではないが、チェーンソー使いなら必ずできなくてはならないのが、研ぎ、だ。


その時の感じと同じ感じが、このメンタル疾患を負って15か所も施設を転々としたという男性の話や生活ぶりから伺われた。


岩に登っているとき以外は、芸術にいそしんでいるというライフスタイル。


■ 吉田スタイル=岩場バム


日本のレジェンドクライマー・故・吉田さんは、岩場に住み着くのではなく、車に住み着いていたけれど、同じように岩場の主となって、生きる場を岩場に求めた人だった。


日本だと縦に長いので、季節ごとに岩場を移動するのが、年中登るには大事なことになる。そんな故・吉田さんでも、九州までは南下してこない。つまり、岩をメインに生きる人にとっては、南下するだけの理由はなかったのだろう…


従って、九州の人には、岩場に生きた偉大なクライマー、真のレジェンドに接する機会が皆無だった、ということなのだろう。


九州は、天草に見るように、スカスカのログハウスでも死なずに快適に生きれ、外の風呂でも死ぬことなく入れる。つまり、岩場で生活するのに、気温的に何の問題もない環境なのにも関わらず、そういうことをしているクライマーは皆無だ。それどころか、ポルシェで岩場に乗り付けるような、頓珍漢な奴しかいない…。


あ、また愚痴になりそうだったが…。ちなみに山梨以北では、冬季は冬季クライミング、つまり、アイスをすれば、岩シーズンはグリーンシーズンになる。年中登りたい人は、アイスクライミングをすればいい。


さて、この動画は、かなりおすすめ、であることは間違いない。


・ワイドクラックでトップクライマーを目指した女性は、性的虐待被害者だった。


・Gym to Cragを運営している女性は、ジムクライマーが岩場で安直に死ぬのを防止しようとして啓蒙活動をしている。


・アバロニアでは、岩場に住んで、彫刻を掘り、ベアフットでクライマーたちにクライミング指導している。


・山梨では、世界を制したトップクライマーが静かな家族生活を営んでいる。


以上が、大まかに描かれていることだ。逆を言えば、


・クライミング界には、女性クライマーへの性的虐待がはびこっている。


・ジムクライマーが外岩に出るときに、事故が多い。


・岩場のアクセス問題が多発している。


・家庭生活を犠牲にした、名誉一辺倒のクライミングが既定路線になっている


以上が描かれておらず、非言語に示されているクライミングのマイナス点である。


たぶん、読書慣れしていない人たちは、ここまで書かないと理解できないのではないだろうか…


全部、良く知っている。改善努力もしている。


他にも、


 ・難病の娘をクライミングコミュニティが支えた ⇒ 現代版家族
 ・ピザ店をめぐるクライミングコミュニティとのつながり ⇒ 現代版家族


そういう映像が見れます。ぜひ、おすすめ☆


■ 関連URL


Gym to Crag
https://gymtocrag.org/


クライミングと生きる理由のポッドキャスト
https://www.fortheloveofclimbing.com/










2023/01/14

家庭内ストックホルム症候群 による再演

 ■ 無謀な人を避ける

無謀なクライミングや山行計画をする人からの攻撃をかわすことができない症状が、

ストックホルム症候群

でした。私が、母子家庭のサバイバーだからだなぁ… 無意識に再演を行っていました。

■ 加害者を愛する

被害者が加害者におもんぱかって、被害を訴えられなくなる、という症状です。

私はコレでした…というか、”これから脱するプロセス”でした。

もうこれでもか、これでもか、というほど、ダメクライミングを見せつけられたなぁ…。

つまり、客観的に解釈すると、指導者なしで頑張れ、って意味ですね…。

話が分からない人のために書くと、これでもかというダメクライミングにばかり遭遇した、というのは、

  • 二人を一人がビレイするとか
  • 支点ビレイとか
  • 座ってビレイとか
  • 初対面で相手の力量を知らない人に、無理を言ってリードさせるとか
  • 40年物のカットアンカーで落ちろ落ちろというとか
  • 動くものに道標付けて、これで良し!とか
  • 壁から3mも離れたビレイとか

…etc etc

です。

■ きちんとした心理カウンセリングを受け始めました

昨日、信頼がおけるきちんとした人の元で、心理カウンセリングを受けました。まったくこの件のお話はしていないのですが、実は岩月謙司さんという方の本を読んで、これって私かなぁ…と思っていました。

娘の結婚運は父親で決まる―家庭内ストックホルムシンドロームの自縛 (NHKブックス)

というのは、九州に来て以来、もう、白髪ができそうなくらい、ダメ男事例ばかり出会うからです。

例:

  • 易しいところではセルフをとらなくていい
  • 3級しか登れないのに2段でノーマット
  • ジム店長なのに、私に教えてください&ボルトルートだけ登りたい
  • 根子岳行きたい(根子岳=脆い簡単アルパインルート)
  • 小川山連れて行ってください(バブゥという感じ) 
  • アイスのギア全部貸してほしいニュージーランド帰り娘

おかしいよな~。だって、私、山、やってんの、38歳からよ?しかもフリークライミングは、43歳から3年程度、どっちかというと、可愛い声で「連れて行ってください♪」って言われる側じゃなくて、言う側ですよね?言ったことないけど…。なんで、依頼心一杯の人ばかり遭遇するんだ?と思っていました… よく考えたら、山梨時代も

 ・5.11がジムで登れるから、北岳バットレス行ける!というやつ

来たよなぁ…。そうじゃない、ちゃんとしたクライマーと結局は登ることになったから、すっかり忘却していましたが…。

実は、山岳総合センターの仲間にも、とんでもなく沢の高度なのバッカリ、行きたいところリストに入れている人がいて、それを当時の沢の師匠鈴木さんに見せたら、実力不相応だったので、彼にフィードバックしたら、切れられた…。なんで?と思いました。私だったら、ベテランから、「君にはまだ○○は早い」と言われれば、あー、命拾いした~と思うのに。

色々、私からすると、どうして?という事柄が一杯起きましたが、いい社会勉強でした。

昨夜、睡眠中に、見事につじつま合わせが起きました。ぐっすり寝れるってすごいですね!

■ 小さいおじさんが味方になってくれたことがきっかけ

キッカケは、チェーンソーで作るログハウス作りに出かけたとき、誰がどう考えても危険である、胸の高さに積まれたログを玉切りするように、けしかけられたことでした…。

私を挑発してきた、そのおじさんは、私を狙い撃ちにしたのです。(たぶん、女だから気に入らん、ということでしょう。しかもグループ内の自分の地位を私が奪うと思ったのでしょう)で、普段は孤立無援で、言い返せず、ふん!と思うだけですが、その時は、私より背の小さいおじさんがいて、俺にも危険だ!と言ってくれたんです。

その方は、私が小さいので、あまり大型のチェーンソーは腕力的に厳しいということで、小さめのチェーンソーを持ってきてくれたりと、配慮してくれていました。チェーンソーって普通の男性だって、怖いものです。こういうのが、本来普通の男性の行動でしょう。

私と男性の体力差なんて、見れば誰でも分かります‥‥

山梨時代は、メタボで登れないおじさんが危険な阿弥陀北稜の計画を立て、私を出しに使おうとし、まるでサスペンス劇場でした。結局その山、師匠が止めてくれ、行かなかったけど、凍傷者3人を出したんですよね…。

これと、同じ構図でした。

私を守ってくれる騎士役の人が師匠だったり、もっとあからさまに、危険だと相手に面と向って言ってくれる人か、でした。 

  騎士役の人=正しく父性が発達した男性像

です。

■ 男性は女性が羨ましい

男性は、女性に親切にする男性を、男性同士が冷やかすカルチャーがありますが、どう考えても、男性だって危険行為と言われている胸高の丸太を切るなって行為、チビの女性にわざとやらせたら、怪我をさせるようなものでしょう。

普通の勇気があり、体力があり、能力がある男性は、自分より、弱い者を当然、守ろうとするはずです。

それは、別に相手の女性に気があるとかではなく、当然の配慮です。

私は女性の中でも特別小さいのです。それで、ダメな男性の、嫉妬心を煽ってしまうみたいです。どうも、守られる女性が羨ましい、という男性みたいなんですね…一番下っ端なのかな?

そんな調子にダメな男性が、私とセットで出来る男性に面倒みてもらいたい?のか、俺と彼女をどっちを取るんだ?ってのか?分かりませんが、私に

 対抗意識を燃やしてくる

ようで、変な惹きつけ方をしてしまい、九州でも、いや、ちょっとこれは…っていう経験ばかりが溜まりました。 

私は、合理的答弁で反論したので、結局、

 ダメな人を俺はダメな奴だ、

と、とどめを刺す結果になったかもしれん…。

■ キーワード 見下し

いやはや、それはなぜそうなってしまうか?というと、見下し(=可哀そう)が発生するからです。

このような具合になっています。見下し=愛、です。可哀そう、って奴です。

私は姉で母性が発達した女性で、6歳からずっと自分よりできない人(兄弟)の世話を焼いてきたので、ダメな人=助けてやらなくては、という自動思考がバックグランドで働いてしまうのです。見下し(可哀そう)は、男性側からは疾病利得、となっています。


男性側は、あ!やさしそーなおねーさんだ、教えてくれそう!(疾病利得がありそう)と近づいて来る

→ 私は、この人全然分かってないなぁ…困ったなぁ、手に余る (自分だって初心者)
 

→ えっ?こんなことも分かってないの?! (見下し)
 

→ 俺だって と気張る
 

→ でも、全然ダメ
 

→ 見下し
 

→ 私の ”オトコは全部だめな奴という前提” が具現化

という再演でした。弟を再演していたのか、父を再演していたのか?どちらにしても、私の男性像の前提は、

 自分より物事(山、あるいはクライミング)を分かっていない人、

です。

スマナサーラ長老によると、女性は私のように姉でなくても、大体そうらしいですよね。子供のころから、男性よりは早く精神的に大人になります。

しかし、普通の女性なら、分かっていない奴=危険だからフツーに避ける が、

 フツーの人のフツーの作戦

です。

私は自分でも、ちゃんとそうしてきたつもりだったのですが、私の自分へのガードは甘く、楽々と突破してきた人(パートナーがいないんだ…と同情心を買う)が、ちゃっかりうまい汁…ドレイヤー…を吸う、ということになっており、結果、どんどんエスカレートしていくことになり、山でエスカレートというのは、どんどんリスクが溜まっていく、=死に近づいていく、ということなので、私は、神経衰弱することになりました…。

やっとメカニズムが分かったので、今後はきちんとした人とだけ登ることにします。

教訓: 同情を誘って一緒に登ってもらおうとかする人は要注意。同レベルの人と登る。

https://psychologist-neco.com/stockholm-syndrome/ より引用


2024/05/21

世界トップレベルのクライマーと世界最低レベルのクライミング教育が併存する現代登山界

 ■ ひさしぶりに山書 読了しました☆

歩ける、ということのありがたさ…

私は、個人で独学して、積雪期ガイドステージⅡが取れるだけの力をつけたクライマーです。

一般ルートからテニクニカルルートへステップアップし、そこから、さらにフリークライミングのマルチピッチに、ステップアップしたため、歩くだけで良い、易しいルートには、九州にきた地点では、なかなか、再度、魅力を発見することが難しくなっていました。

というのは、九州には、リスクのない、簡単な山しかないからです。

北ア、南アのおひざ元から来てしまったので…。九州の山で最初の山は、脊梁縦走です。

その縦走の最後で読図で山を下りたら、同行者が「うちの会の人には無理」と言ったので、超がっかりしたんですよね。

ま、登れる、というより、歩ける、ということが一般ルートでは大事です。

■ ”歩ける”、なしで、”登れる” に来る若い人 

歩けるが卒業してから、登れる へ進む人は昨今少ない。

自分の”歩ける”スキルの軽視が、若い人がグレード中心思考になり、山を楽しめなくなっていった理由の一つかもしれません。

私自身も陥ったかもしれません。今後は反省して”歩ける”を強化しよう。

再度、”歩ける”の強化をしなくては行けなくなったので、これは歩けることにも感謝しようという活動かもしれない。

『彼女たちの山』 を読みました。

https://amzn.to/3Kb23hi

小屋番をしている彼女たちについては、よく書けても、やっぱりクライマーではない人が書く人物評は、クライミングにおける心理的な機微については描けないと思いました… 森山編集長が書いた、ユージさんの人物評を読み、ほんとに良く書いてあると思いました…

両股小屋に出向いていたころ…ほんとの登山スタート時ですが… とても楽しく、ただ林道を歩いているだけで、オコジョにあった。深い山の中で、小屋番として暮らす星さんに会いに行っただけなので山は登らないで帰ったんですよね。

両股小屋への道

今ではすっかり、星さんが苦手のチェーンソーも、ユンボも使えるようになり、なんならログハウスの作り方まで知っていますが…

あの頃から比べると、ほんとに別人と言うくらい、成長したかもしれません。

フリークライミングの世界では、ペーペーですけど、まぁ5.10c程度の実力だって、5.7止まりの往年アルパインのクライマーの基準から見れば、そこそこちゃんとしているわなー。

まぁ、ノースフェイスだとか、おしゃれブランドと化したファッションブランド店の店員の男性には、5.9だって登れないもんなぁ…

しっかし、私の自己評価が低い、のではなく、彼らの自己評価がものすごく非現実的に高まっている、ということだと思うぞ?

だって、ユージさんはじめ、クライマー各氏は、世界列強列伝、系です。

ユージさんを解説したもの:

https://www.redbull.com/jp-ja/climbers-story-01

しかし、これを見て、男子は俺も、と思うわけですが… 実際は、50代女性が登れるところも登れない。

そこには、登山教育の不在があります。教育不在だと、ほんとに才能がある人だけが、勝手に独学で、成長でき、教育に依存していた普通の才能の人は、成長そのものができない…

その結果、山では遭難。岩場では事故=アクセス問題。

原因は教育の不在であり、若者のほうではない。

私は、一般的山ガールよりも、かなり高いところにいます。当然、世界列強には含まれません。そんなの当然、わかるでしょ…。でも素人さんよりは、玄人さんに近い場所かな。

そこが、教育不在だと当然分かる、でなくなる…。

客観視の欠如、メタ認知力の低下、が、栗城劇場の作られ方だと分かったことが、九州での成果かな。




2022/10/15

東洋インストール中 お金と登攀力はいる時、作ればいい

■【哲学】金を稼ぐよりも大切な話をします。これさえ知っていれば幸せに生きることができます。11:05~結論です。【山田玲司 // 切り抜き】 

■お金についての思い込み

前にお金について、思い込みがあると言われたんだけど…(お金をいやしいものとして忌み嫌っていると言われた)

お金がないと生きていけないという思い込みがあるのは、一般世間のほうで、私は、必要以上に欲しい人が、良く理解できないだけなんだけどなぁ…。

クライミングにおいては、通貨、お金=登攀力でしょう。

あればあったで、なければないで、欲しくなるのがお金と登攀力。

■ いるなら作ればいい

山岳総合センターのリーダー講習に、出たい!と思ったときは、行くのにお金が要るってことだったので、お金作りました…。(山小屋でバイト)

お金と登攀力は、いる時作ればいい、っていうのではダメなんですかね?

あればあったで、失う恐怖に縛られるのがお金だという風に、仏教では教えていますが…。
今のところ、したいことがそんなに多額のお金を要するもの、はないんだよなぁ… 

■ お金がないことに守られている

むしろ金で解決しない方がいい結果を生むことが多い、物事っていうのはある。

例えば、勉強…。学力は金で買う時代だ、と言われて久しいが、カネで買える学力と、実力は違って、実力は金で買えない…。金で買って塾通いをしていると、いつまでたっても真の実力はつかない。

登攀力も同じで、カネで解決=ジムに行く。福岡なんて、都会から30分で、無料の岩場が自然の中にはいっぱいあるのに、人はジムに行きたいものなのだ…。流行っているから、という理由で。

カネで買える何かいいもの…で、最近の身の回りの件で思いつくのは、


・横山ジャンボさんと佐藤ユースケさんが催行するユタのクライミングツアー 18万円 飛行機代別
・自然農野菜の個人宅配を摂る(どこかいい個人宅配知っていたら教えてください)


・仏教の瞑想クラスに出席するのに大分まで行く(募金せいだから無料と同じ)
 

・MTBのレイドに参加する
 

・ログハウス作りに参加する
 

あと、なんかあったっけ?って感じで、特に普段以上にお金を使わないと、できないようなことの希望というか、望みがないんだよぁ… 有り余るカネがないから、スケールの小さい望みしかない、と言われたら、ぐうの音も出ないが…。

何千万もかけて、7大陸最高峰制覇!とか、最高峰を踏むことが、もはや初登でもなんでもなくなり、お金の戦い=つまりスポンサー力の戦いとなり、その山をこなすのに、アルパインクライミングの技術すら要らず、時期さえ選べば誰でも登れる…と、分かっている人にはバレちゃっている時代に、お金をかけて、そんなのやって何も知らない人からスゴイスゴイと言われたって、何になるんだ?とか思ってしまう…人は多いだろうと思う。

■ 時は流れ、昔すごかったことはすごくはなくなる…

昔はヒマラヤは山やにとって大変な夢だったんだが、今では、一般の人だってトレッキングルートを歩く時代なので、ただヒマラヤって言うだけで意味を持つ人は少ない… 私の周りには一杯いるよ、ヒマラヤのトレッキング行ってきた人。

ので、同じ行くなら、私だったら、チベット僧のターパさんがやったみたいに、リトリートにでも行かないと、わざわざ行く意味が見いだせないな、と思ってしまう…。すでに賞味期限が切れた自慢話のネタ集めしても仕方ないって気持ちだ。

今の人は、海外には慣れていて、昔の人みたいな外国の山への憧れは、もはやないから、なんだが…。(オーストラリアの山とか、山やになる前にすでに登っています)

同じお金ならアメリカのシエラ山脈歩きましょう、みたいなのが好みだったりするかもしれない… 理由は?と言えば、若いころカリフォルニアに住んでいたので、思い出をかみしめてもいいかなぁ…みたいな気持ち。それは、人生で良い時間になるだろうという見込みがある。

でも、天から降ってわいたような登攀に出かけても仕方ないよなぁ。縁が感じられない。

そう思って、ジャック・ケルアックの、TheDarmaBumを読んでみたが、”だるまフーテン”と訳されているものを見た(笑)。なんか、寅さんかよ…(笑)。ムードでないなぁ…。

日本では、Bumをフーテンと訳すと、あまり良い印象を持つ語感はない。英語でBumは自由人という響きなんだがなぁ… と幻滅…。

話としてはカリフォルニアの若者が仏道を求めてさまよう話です。


気分転換…自分の認知を変える必要があるのだが、一番手っ取り早いのは、

忘れる、

なんじゃないかと…。

クライミングを忘れる。カネ稼ぎを忘れる。もっと他に楽しい事、目標になることを見つけて。そして、それをマネタイズする。

 

2022/11/10

日之影で自伐型林業がスタート

 自伐×日之影がスタート

■ 悪業を作らない仕事をクライマーに

ログハウスを作っている間に、日之影で自伐型林業がスタートしためでたいニュースが飛び込んだ。

去年、日之影のクライマーは、平素は自伐型林業で生業を立てつつ、クライミング振興したらよいのではないかと提案したが、

・下刈り

のニンクを要求されるようで、下刈りしていたら、自伐型林業でもなんでもない、ただの補助金にすがる既存林業で、さらに言えば、下流に水害もたらすだけである。つまり、まったく善とは言えない。

ただですら、オツムの弱い人が多いクライマーに、こんな善悪の判断の微妙な業界を薦めたら、知らないで悪業を積んでしまう人が増えると思ったため、途中アボートした。私の判断基準は、自分の死んだ弟に、この仕事を薦めることができるか?どうか?である。

が、ちゃんと自伐型の森が進んでいた。うれしい!さすが元・行政マンが入っているだけのことはある。 ちなみに私はこの方のファンである。

橋本先生に会いたいと思って、水上から連絡してみたが、ちょうどすれ違いで会うことができなかった(残念)。

■ 現代社会は、善の仕事は見極めが難しい

去年、チェーンソーもユンボも使えるようになったが、免許は採っていない。積雪期ガイドステージⅡの資格も危急時講習以外で採れるが、取っていない。

やりたいことがあったとしても、それを職業にしてしまうと、悪業を積むことになる仕事…というのがあるからだ。

何をやるか?が問題なのではなく、どういう文脈の中でやるか?が問題となるということ。

しかし、これは社会への深い理解がいるから、資格取得のための勉強をスタートして業界研究が進み、そういう話ね、と分かったころに、職業にしてはいけない、と分かることになる。資格取得費用の無駄だが、そのコストを惜しんではいけないと思う。

事例:

登山ガイド → 山を自分で学ぼうとせず、自己顕示欲だけの”登山客”を連れていく羽目になり、なおかつ、体の小さい人には自分の命が危険になる。ヒトの自己顕示欲のために自分の命を差し出すような、そんな愚かなことはしてはいけない。

自伐型林業 → 実際は自伐型をせず、既存林業の儲けの出ないところである、下草刈りや植林のニンクに駆り出される、ババ引きのババ、でもあり、なおかつ、水害の原因となっている既存林業に手を貸すことになる場合がある。よくよく見極めが必要。

ということだ。ロボット事業でも、ロボットで人間を苦役から救うのかと思ってブラックを我慢して開発部ではだいぶ身を粉にして働いたが、実は東南アジアの人件費と競争で、貧困を加速することになっていた。

■ ロクスノ整理中…

自分のやりたいことが分かりつつあるので、ロクスノ処分しようかと思って、手に取ったら、つい読み込んでしまった…。

私はアイスクライマーであり、夏はルート(ロープ)をやっていたので、ボルダーの記事はスルーしていたのだが…色々見てみると、やはり私が日之影町に

 自伐型林業×ボルダーの振興

で、行政に提案していることは、ものすごくまとを得た提案だということが確認できた。

 何しろ、あの、白石アシマちゃんが、

 日之影ボルダーは世界中のクライマーが来たいと思うと言っている

のである(ロクスノ071)。そりゃそうだ。小山田さんが、あれだけほれ込んでいるのだもの。

トポを英語化すれば、今すぐ海外クライマーが見込めそうだ。

■ 時代錯誤 比叡

比叡のトポである『宮崎の岩場』のトポが、紹介されていた(同075)が、ひどいもんだと思う。

というのは、比叡のボルトは、私の白亜スラブの記事を読んでいただけば分かるように、

 カットアンカー

であるからだ。最近、コンクリート型枠職人というプロにあったが、一目で却下されていたカットアンカー。ド素人さんしか選ばない。

あんなものに命を預けるルートを堂々と世間に紹介して、涼しい顔をしてはいけない。比叡は、至急グージョンに全うち替えしないといけない。

カットアンカーの強度で、みんなに登ってもらおう、ということが、時代錯誤甚だしく、彼らはさらにリボルトでもカットアンカーを使いそうになっていたのだから、罪深い。

ホントにボルトに関する勉強や研究が、皆無だった…、ということになる。情報源がゼロなのだろうか?

何も開拓は知らないないワタシのような一般クライマーですら、ボルトを捜すときは、検索キーワードは、普通、

  ”FIXE社”

である。クライマーなら、なんかどこかで、聞いたことがあるはずだ。この中で色々ありすぎて選べない!と悩んでいる間に、カットアンカー事件が起きた。

今、検索したら、なんとAmazonでもクライミング用のボルトとハンガーは売っており、これらを見れば、UIAAの基準を満たすか、どうか、が大事なポイントなんだな…、と分かる。

 https://www.amazon.com/rock-climbing-bolt-hanger/s?k=rock+climbing+bolt+hanger

どれだけ九州の古いクライマーたちの時間が止まっていたか、を示す事例だと思う。

なんせ、東さん開拓の野岳ですら、いまだカットアンカー。たぶん竜頭泉も同じだろう。

きっと年齢が行くと、誰でも、いわゆる情弱、情報弱者になるのだろう、と思うが、誰でも、ではないのは、自分の基準のまま、世界が進化していることに気が付かず、優れていると思って自慢してしまう、ということだろう。

40年前にトップクラスでも、その40年前のままの実力があったとしても、現代では、中級者です… なんせ40年前って、5.9が登れたら、会でスゴイ!って言われたそうですが、今って5.9で落ちたら、もはやクライマーじゃねぇって顔される時代です…。 

まぁ、昔のルートには、5.9とグレーディングされている課題の中に、5.2~5.12まで全部一緒くたに含まれている、という問題が別に問題としてありますが。それでも、12止まりだもんね。5.12は現代では中級者です。

話はそれたが、日之影町に対して、私が間違った提案はしていなかったと改めて確認した次第である。

 1)日之影町は世界に誇れるボルダリングメッカである

 2)日之影×自伐型 は大変将来的に見込みのある組み合わせ

■ 延岡

個人的には、延岡が結構好き。

海岸にそって長い防波堤があるが、津波の心配のある太平洋側だが、サーフィン移住がすでに盛んで、

 五右衛門風呂 ×薪 ×ボロ屋

 となりはフィリピン人

という

 多国籍でシンプルな暮らし

の人たちがすでに棲みついており、私の希望のヒッピーライフは、すでにサーファー移住者によって叶えられているのを目撃した。チェーンソーで仲良くなった講習生の加藤さんに泊めてもらった。学生のころ、大阪の長屋で暮らしたが、あんな感じだった。さらに五右衛門風呂×薪っていいですよね。ただし、旭化成に勤めると、善悪の物事が複雑化しそうであるが(笑)。 

■ 行縢クラック

延岡は、日之影&比叡より、行縢がすごい。一流クライマー(山野井、奥村)の初登ルートもあるし、 最近ではマルボーさんが開拓している。しかも、ボルト不要のクラック。ただし、南国ですぐ植生が復活してしまうので、こまめなメンテが必要、で、延岡こそ、

 スポーツ×ゲストハウス

で喰えそうである。祝子渓谷の管理人?は、温泉事業で食べていると思う。クライミングはそのものはお金にならないというか、出来ないものだから、何か他で食い扶持が必要だが、田舎ではその食い扶持の確保が難しい。うかつに進むと補助金食いつぶしの、寄生虫みたいな仕事に行き着いてしまう。

そうならず、地球の未来を作っていく仕事をクライマーはしたいものだが、そこを見つけるのは、私のような国家公務員レベルに教育を受けた者の責務であるように思う。そのような自覚を持つべきだという教育を受けた。母校の熊本高校では、ノブレスオブリッジと言われたし、大体、偏差値74の人が偏差値68の大学に進もうとしただけで、待った、がかかったような世界に住んでいたし、今も住んでいる。

余談だが、近所の五木の天狗岩を開拓したい!と言っていた飯山健司さんの追悼記事が、谷口けいさんの追悼記事と並んでいた(071)。

それから、世界の安間サチさんがギリシャ楽しい!記事を書いていたが、やっぱり上級クライマーでも、カリムノス楽しいそうです。

変な意地を張っていないで、日向神はカリムノスみたいに安全になったほうがいいと思います。そもそもエイドで開かれた岩場なんだから、ボルトが遠いって言ったって、その意味するところは、ランナウト王子って意味ではなく、単にただ背が高かった、って意味で、真逆なんだしねぇ。

2022/11/26

ちょっくら雷山…普段着の山

■紫外線量

今日はお天気がかなり良かったので、近所の山、雷山へ。

いつも思うのだが、紫外線の量が福岡は足りない…カラッとしない。今日は、これは!とスイッチが入る天気で、思い付きの山。10時に家を出ても、登れる(笑)福岡の山はちっさい。山梨ではありえない小ささだ。

雷山はこの辺では、一番好きな山。下の植林がきっちり手入れされていて、沢がキレイだから。あとは駐車がややこしくないのがいい。

■ 瞑想  

最近、瞑想について学習が進んだためだが、やはり、私の山は瞑想だということが、はっきりした。

足を右、左と唱えながら、いつも歩いていたが、これは、原始仏教のヴィパッサナー瞑想と同じ。唱えることを仏教ではラベリング、という。歩く瞑想だ。

簡単に言えば、ものすごく丁寧に足置きする、という意味です。クライミングでは、猫足、というやつ。

■ めんどくさい = パワームーブなのでは?

先輩の荒木さん、瞑想苦手だったよなぁ…いつだったか、ヨガに何人かで来てくれた時、きょろきょろしちゃって全くダメだった。多動かな。

私の考えでは、めんどくさい、という気持が勝ると男性は、”えーい”とパワームーブに傾く。青木さんがそうだった。彼にとっては足を細かく拾うより、腕力任せの方が早い解決法だからだ。

だから、パワームーブで解決するタイプの人の、仏教的な意図は、めんどくさい、なのではないかなぁ?

■ 気づき

お金も同じで、実は何でもカネで解決しようという日本人体質は、めんどくさがり、という意味ではないのだろうか?

日本ほど便利な国はないと言われるが、不便を嫌うあまり、不便に伴っていた、

心理的便益、

例えば、瞑想的な生活…も失ったのが、戦後の国民生活という気がする。その心理的便益と現実社会の便益が釣り合う点はどこなのだろうか?一説は昭和30年代なのだが、アーミッシュは1950年くらいと考えているようだし。

例えば、薪の生活は不便だが、その生活がもたらしてくれていた心の充足、というものがあっただろう。

■ 気温が高い

気温も高いので半袖で歩いたら、周りの人に寒くないのかと聞かれた…。日中20度の気温なんですよ…。20度って…冬じゃないよ。九州の下界は冬とても暖かい。

小山田大さんは、九州の中では寒い日之影ですら、冬でも上裸だよ? 服着てたら、違和感あるくらい上裸定着している人だよなぁ…

周りの人は、すごくちゃんと登山ウエアを着ていたが、これも、気温や環境を考慮した結果ではなく、TVの影響、つまり、都会的な流行の結果でしかなく、本質的にミーハー全開、というのが福岡の県民性だと思った。 つまり、福岡=東京コンプレックスの強い町って意味だ。マスカルチャーに迎合しており、それだけならまだしも、他者にも迎合を強いるのだ。

アンチ東京、が好きかもしれない。大阪はゴーイングマイウェイな町だよなぁ… 別に東京が悪いわけではないが。

■ すべての植物たちが幸せに暮らしている自然の中に立つこと

山が好きなのは、色々な植物たちが、どんな形であっても、住むことを許されているから。

多様性が豊富な様子を見ると、なんだか、

理想の世界

にいるという気がしてくる。単一作物の田畑は、豊かには見えず、日本の同一性優先の国民生活を思わせられ、なんだか嫌なんだよな。

ただし、つたの絡まった木だけは、宿っている本体をいつか殺すんだろうと思って、戦慄している…。

この木は、下部半分以上が、あばたで木肌が荒れて醜いことになっていたが、上の方は生きていて、

「まぁ、色々あったけど、今は幸せ」

と言っているかのようだった。

こういう風に、メッセージを植物から受け取るから、自然の中にいるのが好き。

仏教では

植物の在り方から学べ

と言われるが、

植物は、まったく与える以外の意図をもっていないかのようだ。

例えば、このもみじ。

一切害をなす気がなく

私の木陰をどうぞ

と言っているだけ。

それがしょぼくても…どうです、このしょぼさ。

だからと言って、意図の価値が下がるわけではない。

■ 競争中の人々

いつもの道を通っているが、久しぶりで、前に来たときは、アメリカ人のニッキーと来たなぁと思った。

人と歩くと急いで歩くはめになるよなぁ。

ニッキーちゃんもだが、今日登山道で会った人たちも、

競争、あるいはスポーツ

としての登山しか知らない。それでも、瞑想としての効果は、現れるだろう。それがスゴイことだ。

あ、しゃべりながら山を歩いても瞑想にならないが。

■ 山頂以外が良き山

今日も上の、のっぱらが良かった。 ここは山頂ではない。山頂だけが価値ある場所ではない。

山頂から下った、スキー場のあと。なぜかパイオニアツリーは、入っておらず、草原が維持されている。山梨では、大菩薩嶺という人気の山の奥に、まったく人が通らず無視されてしまっている、狼平という、平原が広がる区間があり、そこがこんな様子で、好きだった。私は基本、平原が好きなのです。平原が。ログハウスを建てて暮らしたい。

手入れが入って丸太で土留めが作って会った。今日は、格別、空気が良い日だった。上はカヤの、のッぱらでここが一番好き。

麓にいかづち神社があるが、イチョウの木の紅葉で、地面が真っ黄色に絨毯を敷き詰めたようになっており、気持ちが良かった。このイチョウ、下部で、全く違う木を合体して宿していた。


下山したら、いつも立ち寄る窯でオバチャンとお話。言葉の布施。善行為。

地元の人たちの話…雷山村には20件住んでいるのだそうだ。

気分よく下山して帰ってきた。

のんびり運転しても16時。


退職後の人には、ちょうど良い環境だろうなぁ…

 

 

 

 

 

 ■ 競争 も スポーツも 少し違うんですよ…私が欲しいのは、自然から学ぶこと

こんな調子で、クライミングもしたい。つまり

競争、& スポーツ

として、クライミングに取り組みたい人と登ることは、私にとって不幸の道。

 いくらパートナーに困っている人がいる、気の毒だなぁ、付き合ってあげようかね、と私が思ってしまったとしても…。

基本彼と登ったのは、気の毒だからです。=休み不定休=パートナー貧乏。

それは解消されたのではないかと思う。それはそれで良かったことだ。

さてと、それでも今は、

 自分をおろそかにするクライミング

をしたことを反省している。 あげられる以上の親切を上げないというのが課題だな。

 

2024/11/29

【拡散希望】クライマーも自ら動き出せ!長崎を見習え!

■ 九州長崎大村の友人からの拡散希望動画です。

長崎にこうした施設を作ろうという計画があるそうですが、離島に作ったらいいですよね、ほんとに。

エボラウイルスなどのBSL4(特定一種病原体等所持者)を長崎大学に指定するパブリックコメンについて

■ お上に泣きついていれば何とかなる=儒教教育であった意外な理由

私は、熊本出身なんですが…九州は、本州から同心円状に日本の文化が波及するとすれば、一番サイハテ。文化的に遅れている、ということが言えます。地理的な意味で。

昨今は、インターネットの恩恵がやっとやってきたかもしれませんが…昔はかなり顕著だったのでは?

なので、いろいろと後進的です。だから日本全国Ⅳ級A1登りが、温存されたままになってしまったのでしょう…。

九州はさらに儒教国韓国に近く、儒教の影響が根強いです。つまり、お父さん・お母さんを敬え!って教育を受けていますよねぇ…。

そのせいで、「私は良い子です!」と主張することが生き方になってしまっている人多数。

よゐこ病です。そうなると、どうなるか? 目上の人を無条件に信頼してしまうんですよ。

 ”だれか偉い、上の方の人に任せておけば安心…” 
 
これがクラミングでどうなるか?

 ”ボルト40年物だけど、JFAが来てくれない…”

 ”〇〇先生がリボルトしてくれるのを待つ…”

そういうことになります。私は、こちらに来て、40年前のカットアンカーが普通に使われていることを発見しましたが、いまさら、私が発見するようなことですかね???

そして、そのリボルトにさらにカットアンカーを利用しようとしていることを発見したのですが…発見した経緯は? 私がFIXE社のボルトを提供しようとした…ということから、です。

一本1000円のボルトを提供しようとして、なんと、九州クライミングの闇を暴く結果になり、必要なお金も、巨大な金額になりました… 

さて、このような、他力依存のメンタリティが根強い九州でも、地域差、温度差があります。

■ 被害者はもう騙されない

中でも長崎県は、キリシタンの歴史、また、被爆体験から、安易なお上への信奉よりも、独立自主自立の道を選んだ人たちなのではないか?と好感しています。

その長崎では、大村市に、野岳の岩場があり、九州においては、野岳は、東秀樹さんの開拓で、比較的、”まとも”な開拓が行われた岩場として、知られています。

まともな、というのは、リスクが適切、という意味です。落ちたら、適切にビレイをしていても、地面に激突するような具合にボルトを打ったとしたら、ボルトの意味がないですよね。

ということで、岩場には、開拓者により、危険な岩場とそうでない比較的安全に配慮された岩場があります。野岳は後者です。

野岳の岩場は、野岳湖公園の奥にあり、市民の憩いの場ですし、入門者に易しい岩場とするのが位置上からも適切と思われます。

また岩場が隣接している集落は黒木集落で、九州では代表的な山域である多良山系の山域にあります。ここは、市民出資で再建した金山寺小屋という山小屋があり、また近くには温泉もあり、非常に山岳アクティビティとして総合的ポイントが高い地域です。

長崎大村は、事実上の長崎最大の都市であり、空港も建設されていますので、本州からのアクセスも良好です。大村湾に面しているため、温暖、また、スーパーなどの商業施設もコンパクトに揃っているので、定年退職後の移住者でにぎわっています。

長崎は、岩場資源に恵まれた県で、九州で唯一長崎フリークライミング協会があります。

私の九州クライミングにおける意見は、各岩場が独自に、フリークライミング協会を発足させ、岩場ごとに通っているクライマーから、募金を募り、自主財源でリボルトする、ということです。リボルト職人も、JFA頼みにならず、自ら立候補したローカルの若い人がリボルトに取り組むというのが良いことだと思います。その際に、開拓者と話しあいの場を持つと思いますが、誰かが一括してやるのではなく、それぞれがやることで、世代間断絶というのも解消されるでしょう。

私が九州でお世話になった岩場は、金山の見晴らし岩および、油山川の岩場です。ボルトは打たれたばかりですので、交換の需要はありませんが、ローカルクライマーとして、ある種の責任感は感じます。

そのような責任感を感じる人が取り組むのが、岩場の改善や開拓であると思います。

九州では、私自身が全くお世話になっていないし、むしろ、嫌な目に遭った岩場に対して、責任感を押し付けられそうになった、と感じました。その岩場は、八女の日向神です。この岩場では、どこにも岩場にお世話になったと言えるような、良い経験はしていないと思います。むしろ、お世話してやったほうではないでしょうかね?

九州にかぎらず、なぜ一人一人のクライマーが開拓者に便乗するばかりなのか?

その理由が九州に来て分かるようになったのですが…、一般的なクライマーは、 

 お前、すげ~
 お前、かっこいい~

という賞賛を得ることを動機として、岩に登っています。

なので、効率的に岩場に登ってカッコよい写真を撮り、インスタなどのSNSに〇〇を登りました!と上げることが目的です。効率よくそうした活動を行うには?と発想すると、開拓というのは、めんどくさくて、余計な仕事ということになります。ビレイヤーに求めるのは、自分が好きな時にビレイしてくれるだけで、自分の登りたいルートがない人、ということになります。

また、トップクライマーのクライミング動機についても、自分の動機だと同じだと思っています。それは言動からうかがえます。

日之影のボルダー開拓者で有名な小山田さんについて、「どうせ、取り巻きに囲まれているんでしょ」と言っていました…驚いた。しかし、ナルシストかつ自信がないクライマーの思考回路が理解できました。

一般登山の世界でも、クライミングの世界でも、結局のところ、承認欲求で登る人が増えた、ということが、山やクライミングの文化的な荒廃をもたらしているのは、

 ナルシシズムの供給源となっているから、

です。これにルサンチマン(男性世界の嫉妬)が加わると、注目を浴びれるならなんでもいい、ということになり、
 
 チッピング 

そのほかの迷惑行為…例:小鹿野の訴訟…などということになります。

そのような流れではない、良い流れは、私が九州で観察したところ

 長崎県のボルダリング
 日之影のボルダリング
 岸良のボルダリング

の3か所だけでした。リードはダメダメです。

■ 福岡は特にダメクライマーしかいなかった

特に、福岡はクライミング不毛の地で、今東京方面の移住者に人気の糸島では、死者が多いことで知られる、野北海岸の岩場があり、福岡クライマーのおひざ元ですが、カムでプロテクションが取れる易しいクラックの岩場であるにも関わらず、ボルトが埋め込まれ、ボルトだらけで、そのボルトを頼って登るため、事故る。事故のうわさで根拠希薄に怖がり、岩場に行きたがらない。結果、誰も通わず、廃れるということになっています。ここは九大の裏手なので、管轄は、さしづめ九大山岳部ということになりそうですが、期待は薄い感じでした。

またこの岩場のメンテナンスをするとすれば、その管轄になるであろう、最寄りのクライミングジムの店長さんから、パートナーへの立候補がありましたが、カムを使う能力もないのに、ボルトルートを私と登りたいそうでした…野北の岩場を改善する気持ちゼロ…でしたので、そんな奴はとっととお断りしました。野北というだけでビビっているようでしたし、そこを再整備するなら付き合うと言ったのですが、どこかのマルチでベテランが落ちているニュースを持ち出して、まるでそれが私であるような言い分でした…。

結局、この行動を総合すると、私から技術だけをもらいたいだけってことですよね?

なら、自分のお金でクライミング教室に参加するべきでは?

以上のようなのが、このブログに記載していなかった私の身の上に起きた謎の出来事です。

さて、長崎の話に戻りますが、長崎では非常に良い出会いがありました。

牧山大和さんとの出会いです。野岳公園には、クライマーの簡易宿泊にぴったりなログハウスが公園に隣接しています。

山のよこ工房さんです。 https://maps.app.goo.gl/kqWBor8sfaHBx3q18

クライマーはレンタカー派が多いので、道路わきに宿泊したりで、特に宿泊は必要ない人もいると思いますが、大勢で登りに来たら、宴会したいですよね。

そういう場合、山のよこさんがおすすめです。近くには、野岳以外にも、もっと大きな龍頭泉という岩場がありますが、ここはボルト交換が終わっていません。詳細は多久高校の樋口先生に問い合わせてください。

さて、多良山系に戻りますが、ここでは、古くから炭焼きの伝統があり、自伐型林業と炭焼きの組み合わせで生計が成り立つ可能性があります。

ただし、長崎林業界は、大型機械の導入のほうに傾いており、多良山系でも上流の舞岳付近での大規模な伐採の影響で、下流の農業地帯で洪水を起こしてしまっています。

長崎県は昔から、端っこなので、人口として、限界化が早く来ています。宮崎や鹿児島と同じです。とはいっても、岩場としてみると、九州でのメッカは、宮崎の延岡と鹿児島の屋久島であり、その次は、他の岩場がどっこいどっこいという感じです。

八女を含め、内陸部の岩場は、熊本の五木の石灰岩を除き、たいした魅力はないと思います。特に、1980年代の初期にエイドで開拓されてしまった岩場は、ボルトも悪く、一本目が遠く、微妙に現代のジム上がりクライマーが入門するには、厳しいようです。

日向神の愛のエリアなどは、訪問者を追い返す目的で作っているそうです(笑)。

以上のような状況が、九州で私が発見したことでしたが、どうも、こうしたことは、どこの地域でも起こっていることのようです。

それで、JFAが頑張っているわけですが、JFAにとっても、クライマー利用者数の多い岩場から、優先的にリボルトするのが、合理的なわけですから、僻地にあれば、自分の岩場に、その順番が回ってくる日はいつか?と待っていたら、生きている間に回ってくることはないかもしれませんよね?

なので、岩場に通っている人は、自分たちが出資する、というのが良いとおもいます。

自分たちの生活は自分で守る。政治も岩場も、ということです。

以上、九州のクライマーに向けた提言でした。

2023/07/02

【海外情報】イギリスのライムストーン 岩はダイナミックなメディアである

■クライミングの伝統の権化イギリスでのライムストーンはどうなっているのか?

イギリスのライムストーン(石灰岩)の岩場のトポが発売されたそうだ。

引用記事

https://www.ukclimbing.com/gear/publications/guidebooks/north_wales_limestone_-_the_definitive_guide-15228

購入先

https://www.cordee.co.uk/North-Wales-Limestone-det-1-0-0-19807.html

以下、翻訳ーーーーーーーーーーーー太字当方

アンディ・ブアマンとイアン・カーによる『ノース・ウェールズ・ライムストーン』第2版が出版された: アンディ・ブアマンとイアン・カーが執筆した『The Definitive Guide』の第2版が出版された。10年近く前の原著をベースに、新版ではさらに何百もの最新ルートが追加され、この地域の主要なデスティネーションとしての評判を確固たるものにしている。スティーブ・ロングが紹介する。


私が最初に買ったガイドブックのひとつは、小学生が書いたものだった。今にして思えば、アンディ・ポリットの極めて早熟な文学的幕開けだった。この本がクライミング・ストアの本棚に並んだ直後、クレイグ・イ・フォーウィンへの新年の遠足で親しくなった著者と数歳しか違わない熱心な若手クライマーだった私の想像力をかき立てた。扉絵には、クライマーを凌駕するナイフエッジの舳先に乗り、空を背景にシルエットを描くポリットが描かれていた。新次元」という誤ったラベルが貼られたこの古典的な「サイキック・スレッショルド」のイメージは、40年以上ものあいだ、憧れの象徴として私を悩ませてきた。


ノース・ウェールズ・ライムストーンの表紙 © On Sight publishing

ノース・ウェールズの石灰岩と(A55沿いの他の様々な岩石)についてのガイドブックが本当に必要だろうか?その答えは「イエス」である。たとえ表紙の写真だけであったとしても、この象徴的なイメージをカラーで再解釈し、新たなカメラアングルでこの見事な突端の張り出した真の姿を捉えたものである。


2014年版に記録されたルネッサンスのおかげで、この地域は着実な開発と再整備を続け、世界クラスのスポーツクライミングの目的地へと変貌を遂げた。このガイドブックには、ほとんどのピュアリストを何年も飽きさせないだけのトラッドピッチも記録されている。


全部で約2000のルートが収録され、そのうち約600は新たに追加されたもの。また、多くの老舗ルートのグレードと星再評価されている。2014年のタフなハードカバーは、どこにでもあるソフトシェルに取って代わられた。これで出版コストが抑えられたのだろう。2014年版に掲載された、本当に悶絶しているあなたの感動的な2ショットは、残念ながら(主に)若いモデルに取って代わられたが、素晴らしいアクション写真が満載だ!


NWL 1 © On Sight publishing

ガイドブックのレビューとクライミングを切り離すのは難しいので、まずは600の追加点から。価値があるのか、それともクズな詰め物なのか?もちろん、他のエリアと同じようにつまらない山もあるが、新しく追加された山の多く(数百)は本当に素晴らしい山だ!


 Fedw Fawr地域は何十もの路線を獲得し、それ自体で休暇を過ごす価値のある目的地となっている。ペンメーン・バッハ(Penmaen-bach)の微小花崗岩の採石場と断崖は、いくつかのレベルのクライミングと、いくつかの素晴らしいトラッドルートを獲得した(そして失った)。冬の太陽に向けては、すぐに人気となったトラムステーション・クラッグや、以前は不気味だったマナー・クラッグが最近新しく生まれ変わったように、たくさんの魅力的なクライミング・スポットが追加され、活気を取り戻している。ノーティスボード・クラッグには、熱心なチームを一日中満足させるに十分なクライミング・コースがある。


NWL 4 © On Sight publishing

個人的に好きな開発のひとつは、ほとんどのラインの初登者であるデイブ・ライオンオームズマン・クラッグをスポーツクライミングの場に変えたことだ。不気味なアザラシの鳴き声が聞こえてくることもある、人里離れたこの場所は、7級から中級のクライマーにとって秋の一日を過ごすのに最高の場所だ。そのすぐ隣には、この地域で最高の6b+のルートの1つを含む、3次元への素晴らしい新しい冒険がある。その上方には、簡単にアクセスできるライトハウス・クラッグス(Lighthouse Crags)が変貌を遂げ、午後の日向や日陰を提供する素晴らしい岩場がいくつもある。 ダイヤモンドはもちろん、7aから上のルートで多くの開発と改修が行われ、世界クラスのクライミング場としての地位を固め、今ではジェムストーン・ハンドラインからアクセスできるハイタイド・スポーツを提供している。スティーブ・マクルーアをブロックしたことで有名なジェムストーン自体も、素晴らしいスポーツクライミングに改造されている(ただし、細い核心部は湿っていることが多いので、頭上の古いピトンがそのまま残っているうちに登ることをお勧めする)。最近レインボー・ウォールが加わったおかげで、トレンチ・ウォールは一見の価値がある。 クレイグ・イ・フォルウィンは素晴らしいクライミングの場であることに変わりはないが、アクセスは大目に見てもらえる程度なので、推奨されるアクセス方法に従い、目立たないように目立たないように心がけてほしい。

NWL 2 © On Sight publishing

さらに足を伸ばせば、モールドの近くにあるパンディ石切り場(Pen y Fron)5~6級のルートを求めるクライマー向けの岩場もある。

スマホアプリ版の情報を選ぶのが好きなクライマーのために、3年間アクセスできるユニークなコードが書かれたステッカーが謝辞の反対側に挟まっている。新ルートの大当たりが続くにつれて、これがさらに追加されて更新されるかどうかはまだわからないが、現在のところ完成にはほど遠い。登攀にチェックを入れたり、グレードやクオリティなどのクオリティを推薦することができる。個人的には、エントリーが重複するよりも、UKCログブックとリンクしているほうがいい。

NWL 3 © On Sight publishing

本そのものに焦点を当てると、あなたはお金に対して何を得ることができますか?

まず第一に、制作費以上に集まったお金はすべて岩場の開発と改修に還元される。このガイドを購入することは、地元の人たちがスポーツと冒険(ときには同じルートで両方)のためにイギリスのハイライトになりうるといつも知っている岩場の継続的な改良に貢献する、とてもシンプルな方法なのだ。岩場のベータ版のスプレッドシートは、季節のおすすめや日照時間(時計のマークが日照時間の中に暗闇の時間も含まれていることに気づくのに時間がかかったが)など、岩場の質の要約がかなり改善されている。

レイアウトは論理的で、アングルシーからA55に沿って東に向かい、モールドに向かって下っていく。岩場とセクターはクライマーの左から右へと説明されているが、もちろん右からアプローチするものもある。旧版では星の数が少なかったことで有名で、何人かのパーティーがザ・メドウズの岩場を放棄している。ちなみにこの岩場はガイドブックにある数少ない誤りのひとつを主催していた。ガイドに示された2つのアブジールステーション(懸垂支点)のうち、一番西側のステーションが崩壊していたのだ。私たちがこれを発見したのは、降雨と地元のピットブルテリアによる悲しい飛行失敗が重なり、アブジールの撤退と清掃を余儀なくされたためだった。著者のひとりがこのことを話してから1週間もしないうちに、ピカピカの新しいステーションが現れたのだ。

岩はダイナミックなメディアである。この本が発売された後、2つ星のトラッドライン「グレート・コーナー」で最近落石があり、残念ながらこのルートは危険なほど不安定になった。

たとえば、468ページのキャプションで "Over the Rainbow "がオリジナルのグレードを保っていたり、395ページで同じクライマー(快活なロジャー・ベニオン)がジャグのためにストレッチするのではなくランナーを置いているのを、非常に鋭い目が発見するかもしれない。多くの改良点のなかでも、以前はわかりにくかったクレイグ・イ・フォーウィンのマンハッタンエリアがわかりやすく図解され、アクセスポイントのQRコードや、岩場のスケッチマップに分類されたルートの合計が掲載されている。ルートやアブジール(懸垂下降)の長さなどの多くの情報は、ルートの説明に繰り返し記載されるのではなく、トポに組み込まれている。


要するに、この新版は、私がこれまで使ってきたこの地域のガイドに取って代わるにふさわしいものである。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

ーーーーーーーーーーーー

■ 日本では花崗岩vs石灰岩 の主張をぶつけ合って、話がまとまらない段階

これは、UIAAの事務局長であるスティーブ・ロング氏のブックレビューの翻訳です。

現代的なトポにとって必要な要件を洗い出すのに、使えないかなと思って、DeepLにかけてみました。

DeepLにかけるくらいのことは、小学生でも今時、できます。

ーーーーーーーートポ比較ーーーーーーーーーー

英国     vs  日本

・10年で第二版  → 日本百岩場は、もう何十年も同じ内容…

・写真がかっこいい → 日本のトポはほとんど写真がない

・スポーツクライミングの岩場であるが、トラッドもある 

 → 日本ではトラッドの岩場はボルトルートであっても、スポーツクライミングのルートとは言えない作りになっていることが多い

・各グレードの人を満足させる豊富なグレード → 日本では岩場ごとにグレードが偏っていることが多い

・UKCログブックとリンク → 飽きさせない工夫がある

・QRコード → 岩場のロケーション

・落、アクセス問題、懸垂支点などの重要情報の記載 → 問い合わせ先すらない

・季節のおすすめ、日照時間 → 日本のトポには、ほとんど書かれていない

・収益は、岩場の保護やアクセス問題の解決に利用される → 個人の懐に入る

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

となりました。

いまだに

 ・トイレ問題と

 ・駐車場問題

が中心的課題で、アクセス問題をクライマー自らが作り出している段階である日本の岩場とは大違い。

トイレがどことか、どこに駐車しろと言う問題は、レビューにはとりあげられていない。

つまり、それは、すでに周知されているということみたいですね。

■ 日本のクラッギングは世界に比べて遅れている現状

日本のクラッギングが世界に比べて出遅れてしまっているのは、日本のクライミング界の重鎮と扱われていた人たち・・・ この人たちを差し置いてトポを出版したら、睨まれるだろうなぁと言う人たちが、IT弱者だった…という事情が、実は原因にあるのかもしれませんねぇ(遠い目)。

なんか、ITを憎んですらいるみたいな感じですもんね、古いクライマーって。

■ オウンドメディアの入り口に

でも、岩場にWifiは飛んでいないことが自然の岩場で登る良さ=紙のトポはいつでも必要。

紙のトポを入り口に、オウンドメディア(岩場の最新情報を提供する場)、コミュニティメイキング(そこからグレードに意見反映するとか、共同購入するとか共同体運営)に、いざなうのが、良きことと思いますよ。

■ 伝統 = 何も変えない ではない

イギリスと言えば、クライミング発祥の地…慣例と言う名の伝統が、大好きな古い御仁にとっても、イギリスはあこがれの地であるのですから、そのイギリスが発展する先は、日本が発展する先と言って、あながち間違っていることはないのではないでしょうか?

戦後70年だって、日本は何一つ自分たちオリジナルの歴史を作ってきたわけではありません… 

逆に、純粋に西洋を後追いしていれば、なかっただろう社会のゆがみを、西洋社会に対する間違った解釈…例えば個人主義…アメリカ人って家族を大事にしていますけど、日本では核家族化が進行…

で日本独特の社会問題を作ってしまった…みたいな感じです。過労死とかもそうですよね。

西洋社会で過労死はないです。滅私奉公の日本にだけ起きる現象。

■ 花崗岩vs石灰岩の対立は不毛

岩場のこれまでの歴史的発展も、日本だけがなぜこうなるのか?みたいな現象…つまり、

 花崗岩クライマーと石灰岩クライマーの対立…

が起きていますが、こうしたことはクライミングの進化にとっては、

 ブレーキ

で合ってアクセルではないですね。 

それも、これも、もともと花崗岩で登っていたオールドクライマーが、石灰岩クライミングの世界へのステップアップをし損ねて、自分よりクライミングを分かっていない若者が自分より登れる世界を受け入れられなかったことが原因なのでは…。

海外で登ったユージさんはじめ、若いクライマーは海外で登れば、その対立…コンプレックスに基づく…が、ちんけなものに感じられるように思うのですけど…。

40代でロッククライミングをスタートした私、程度の入門クライマー(10代がマックスです)であっても、海外で登れば、楽しい…誰も、6Aしか登れない奴!なんて見下したりしません…ので、石灰岩を不必要に避けているオールドクライマーの行動は本来不必要なコンプレックスと思われるのですけど…。

これも、日本男児のメンツに関する何かが、ブロックになっているんじゃないかって思いますが。

登れる奴のほうがえらい!っていうのは、コンペとか、昔のアルパインで誰もが国威発揚に登攀を使っていた事態の名残です。

現代は、みんなクライミングをスタートした時期はいろいろなんだし、身長だって色々なんだし、落ちたときの体の壊れやすさ、もいろいろなんだし… そもそも、クライミングと名誉って切り離されて、普通に趣味として楽しんだらいかが?な時代ですよ。

オレ!オレ!って…肩の力を抜きましょう☆

そうすれば、きっと女性なのに5.12登っている人がいても、ほほえましく観察することができるでしょう…

2025/03/03

【ChatGPT】アイス=冬壁の誤解・高所遠足・登山トップアスリートの成長戦略

 ■ 「アイスクライミング=冬壁」ではないのに、なぜ誤解されるのか?

「氷=冬山=超上級者向け」という単純な連想
📌 実際には、アイスクライミングと冬壁(冬季アルパイン)は別物
📌 でも、「氷を登る=超難しい」と思われがち

「道具を使う登攀=上級者向け」という思い込み
📌 ピッケル2本、アイゼン、スクリューを使う → 「めちゃプロっぽい!」
📌 でも、技術的には「アイスクライミング初級者」でも登れる氷もある

「見た目が派手で目立つから、すごいことをしているように見える」
📌 氷瀑を登る姿は映える → SNS映えもあり、「すごい!」と評価されがち
📌 でも実際には「適切な道具と基本技術があれば登れる」ルートも多い

「冬壁をやらない人が、アイスクライミングを ‘冬季登攀の代表’ だと思い込んでいる」
📌 「冬に登るクライミング=冬壁」という雑な分類
📌 実際には、アイスクライミングは「氷を登る技術特化型」で、冬壁は「総合登攀技術+耐久力+読図+ルートファインディング」

「アイスクライミングをやる人自身が、冬壁のリスクを知らずに ‘これが冬季登攀だ!’ と発信してしまう」
📌 たしかにアイスクライミングは特殊技術だけど、冬壁ほどの総合技術は要求されない
📌 でも、やっている本人が「冬山を極めた気になる」と、周囲の誤解が広がる


🔹 「アイスクライミング=上級」と誤解されるデメリット

⚠️ 「アイスクライミングができるなら、冬壁も行ける」と勘違いする人が増える
📌 「アイススクリュー打てるから大丈夫!」→ いや、冬壁は耐久力・読図・雪のリスク管理が全然違う

⚠️ 「アイスクライミングに憧れて、無理に挑戦する初心者が増える」
📌 「アイスかっこいい!」→ でも、リード経験なし・セルフビレイ下手な人が突っ込むと危険

⚠️ 「本当に必要な冬季登攀のトレーニングをせず、過信する人が出る」
📌 「アイスクライミングうまい=冬山も得意!」→ 実際には「冬のバリエーションルート」では全く別のスキルが必要


🔹 正しい認識を広めるために

「アイスクライミングは ‘氷を登る技術’ に特化した分野」と明確に説明する
📌 「冬壁=総合登攀」「アイスクライミング=氷特化」と線引きする

「アイスクライミングは冬壁の一部ではなく、単独の技術分野」と強調する
📌 例:「ボルダリングがフリークライミングの一部だけど、リードとは別物」みたいな説明

「アイスの技術がある=冬山の総合力がある、ではない」と周知する
📌 「アイスが登れる人でも、冬山のビバークやルートファインディングはまた別の話」

「冬壁の本当の難しさ」を解説し、アイスクライミングと切り分ける
📌 冬壁の本質:「雪崩・耐久・読図・ラッセル・ルートファインディング・撤退判断」
📌 アイスクライミングの本質:「氷の質を読む・アックスの打ち方・スクリューのセット・ポンプ対策」

SNSや登山メディアで「アイスクライミング=冬壁」ではないことを発信する
📌 「アイスは楽しいけど、冬山の総合力とは別!冬壁やるなら別のトレーニングも必要!」と伝える


🌟 まとめ:「アイスクライミング=上級」という誤解を解くには?

「アイスクライミング=氷の登攀技術」「冬壁=総合登攀能力」とハッキリ区別する
「アイスができる=冬壁ができる」は間違いと周知する
「冬壁は ‘アイス’ 以外の要素が重要」と説明する
「アイスクライミングは派手に見えるけど、適切な技術があれば初級者でもできる」と伝える

📌 「アイスクライミングはカッコいいし楽しい。でも、冬壁とは別物!」
📌 「アイスができても、冬壁はまた別の次元!」

こういう認識が広まれば、「アイスクライミング=上級」「アイスできるなら冬壁もOK!」という誤解もなくなるはず✨

■ 冬壁をやる人は現代にはほとんどいない

 「冬壁をやる人は現代にはほとんどいない」— その理由と背景

かつて冬壁(冬季アルパインクライミング)は、山岳部やアルパインクライマーの目標の一つだったけど、現代ではほとんどやる人がいなくなっている。その理由を整理すると、以下のような背景がある。


1. 冬壁の「ハードさ」と「リスク」に見合うメリットがない

📌 体力・技術・装備・経験のすべてが必要 → でも、得られるものが少ない
📌 冬季の長期間登攀は、低温・雪崩・岩の脆さ・撤退困難など、命の危険が大きすぎる
📌 やり遂げても「自己満足」で終わることが多い → 承認欲求を満たしにくい

🎯 昔は?
→ 「登山の最高峰」として冬壁を目指す価値があった(挑戦者の文化)
🎯 現代は?
→ 「無理して冬壁をやらなくても、他に楽しめる登山がたくさんある」


✅ 2. 技術の進化により、冬壁に挑戦する意味が薄れた

📌 ピオレドール(登山界の最高賞)も、現在は「速く・軽く・スタイルを重視」に変化
📌 アルパインスタイル(短期決戦)が主流 → 長期間の冬壁は古いスタイルに

📌 アイスクライミング・ミックスクライミング・冬のシングルピッチが主流になり、冬壁は廃れていった

🎯 昔は?
→ 「冬壁を登る=最強クライマー」だった
🎯 現代は?
「より洗練された登攀スタイル(軽量・速攻)」が評価される


✅ 3. 「冬壁に憧れる層」がいなくなった

📌 登山者の価値観が「楽しさ・達成感・自己実現」にシフト → 冬壁は単なる苦行
📌 冬壁に挑む登山者の減少 → 新しい世代が憧れる対象にならない
📌 「先輩がやってたから自分も」という文化が崩壊 → 伝統が消えた

🎯 昔は?
→ 「冬壁をやるのが当たり前」だった
🎯 現代は?
「そんなに辛いことをする必要ある?」


✅ 4. やれる環境がそもそも減っている

📌 冬壁に行くための「経験」を積める場が少ない
📌 大学山岳部の活動日数減少(年間130日→50日)→ 冬壁をやる余裕がない
📌 冬壁の指導ができる人がほぼいない → 技術が継承されていない
📌 アルパインクライマー自体が減っている → やる人がいない

🎯 昔は?
→ 山岳部で厳しく指導され、冬壁が登山の到達点だった
🎯 現代は?
→ 冬壁を教えられる人がいないので、そもそもやる機会がない


✅ 5. SNS・メディアで冬壁が評価されにくい

📌 アイスクライミングやボルダリングの方が「映える」
📌 冬壁は地味で伝わりにくい → そもそも話題にならない
📌 一般人には「よく分からない世界」 → 興味を持たれない

🎯 昔は?
→ 雑誌や山岳会の中で「伝統」として語られ、カリスマ的な存在だった
🎯 現代は?
→ 「SNS映えしないし、評価もされない」ので、やる人がいない


✅ 6. 他の魅力的な登山スタイルが増えた

📌 「冬壁をやるくらいなら、アイス・バリエーション・海外登山の方が楽しい」
📌 「安全に高難度の登攀を楽しめる環境がある」(ジム・アイス・スポート・アルパインミックス)
📌 「登攀の価値観が変わり、効率的なスタイルが主流に」

🎯 昔は?
→ 「冬壁が登山の最前線」だった
🎯 現代は?
「冬壁をやるくらいなら、もっと楽しくて充実したクライミングがある」


🔹 まとめ:「冬壁をやる人が現代にほとんどいない理由」

リスクに対して得られるものが少ない → コスパが悪い
技術の進化で「冬壁にこだわる必要」がなくなった
「冬壁に憧れる層」がいなくなった(価値観の変化)
冬壁を教えられる人が減り、やれる環境がない
SNS・メディアの影響で、評価される登攀スタイルが変わった
より楽しく、安全で達成感のあるクライミングが増えた

📌 「冬壁をやる=最強」だった時代は終わった
📌 「冬壁をやらなくても、クライミングは進化している」
📌 「今の時代に合った登山スタイルを選ぶのが賢い」

もう冬壁にこだわる時代じゃないし、やる意味も薄れてきたってことだね💡

■ 「登山・クライミングの細分化」が進んでいる理由

かつては「登山」や「クライミング」は広くひとくくりにされていたけど、現代ではどんどん 「細分化」 されている。
ワイドクラックだけを極めたり、ボルダーの極小ホールドだけに特化したり、アイスやミックスも細かく分かれている。

これは、「技術の進化 × 個人の専門化 × SNS・メディアの影響」 によるものだね💡


✅ 1. 「クライミングのあらゆる要素が極限まで突き詰められる時代になった」

📌 かつては「総合力」が求められた → 今は「専門性」が重視される
📌 「何でも登れるクライマー」より、「特定ジャンルのトップクライマー」の方が評価されやすい
📌 ギア・トレーニングの進化により、「それぞれの分野で限界が押し広げられている」

🎯 昔のクライマーの価値観
→ 「オールラウンドに強くなければダメ(アルパイン・フリー・アイス・ワイド・ボルダー…全部できるのが一流)」

🎯 現代のクライマーの価値観
→ 「特定ジャンルに特化して極めるのが強い(ワイドクラック・高難度ボルダー・スピードクライミング…)」


✅ 2. 「ワイドクラックだけ」「ボルダーだけ」「スピードだけ」の世界最難が生まれる

🎯 ワイドクラックだけで世界最難 → トム・ランドールやピート・ウィテカーのようなスペシャリストが登場
🎯 ボルダーだけで世界最難 → Nalle Hukkataival や Daniel Woods のような V17(9A)挑戦者
🎯 スピードクライミングだけ → 5秒を切るスピードクライマーが誕生
🎯 トラッドだけ → 9b(5.15b)のトラッドルートを目指すクライマーが増える

📌 すべての分野で限界が更新され、「これが世界最難の○○だ!」と明確に言える時代になった


✅ 3. SNSとメディアの影響:「映える」特化型クライミングが人気に

📌 「映像映えするクライミングが注目されやすい」
📌 「SNS・YouTube・Red Bullなどのメディアが専門分野のスターを生み出す」

🎯 ワイドクラック → 見た目のインパクトがすごい(苦しそう、体をねじ込む) → SNSでバズる
🎯 スピードクライミング → 5秒で壁を駆け上がる → 一般人にも分かりやすい → 映える
🎯 極限ボルダー → 「1ミリのホールドで立つ」みたいな超人技 → バズる
🎯 ビッグウォールソロ → 過酷な挑戦 → ドキュメンタリー向き

📌 「ジャンルごとに視覚的に分かりやすく、エンタメ化できる」クライミングが人気を集めやすい


✅ 4. 「総合力 vs 専門特化」の分裂が進んでいる

🏔 昔の登山・クライミング(総合力重視)
「アイスクライミングも、アルパインも、スポートも、全部やれるのが一流!」
「クライマーはオールラウンダーであるべき」

🎯 現代のクライミング(専門特化重視)
「ワイドクラックだけを極める」「スピードだけ」「ボルダーだけ」
「それぞれの分野で世界最強を目指すのが普通」

📌 「クライマーは ‘登山家’ なのか?」という議論も出てきている
📌 「クライミングの ‘細分化’ によって、それぞれのジャンルが独立し、交わらなくなっている」


✅ 5. 細分化の未来:「ますます専門化が進む」

📌 「ワイドクラックの中でも ‘オーバーハングワイド’ だけを極めるクライマーが出てくる」
📌 「アイスクライミングでも ‘ドライツーリング特化’ と ‘ナチュラルアイス特化’ に分かれる」
📌 「ボルダーでも ‘スローパー専門’ とか ‘フィンガークラック専門’ とか超細分化する」

📌 「技術が進むほど、それぞれのジャンルがさらに枝分かれしていく」


🌟 まとめ:「クライミングは総合力から専門特化の時代へ」

「何でもできるクライマー」より「特定のジャンルを極めたクライマー」が評価される時代
SNSやメディアの影響で「映えるクライミング」が人気に
「ワイドクラックだけ」「スピードだけ」「ボルダーだけ」など、特化型の世界最難が生まれている
「クライマーは登山家なのか?」という議論が生まれ、登山とクライミングの分離が進んでいる
「今後、さらに専門化が進み、それぞれの分野が細かく枝分かれする」未来が待っている

📌 「クライマーに求められるのは ‘何でもそこそこできること’ ではなく、‘特定分野で極めること’ になってきている」

登山界・クライミング界の進化がすごいね✨

■  高所登山の「高所遠足化」— お金で登れる時代の到来

かつては 「エベレスト登頂=高度な登山技術と経験の証」 だったけど、今や 「高所登山=高所遠足」 になりつつある。
お金さえ払えば、誰でも登れてしまう現状が、登山界の価値観を大きく変えてしまっている💸🏔


✅ 1. 「高所登山の商業化」が進んだ理由

📌 ツアー会社が発展し、登山は「個人の挑戦」から「パッケージ化された旅行」に変化
📌 酸素ボンベ・ガイド・シェルパ・サポート体制が充実 → 体力と技術がなくても登れる
📌 「金を払えばOK」という価値観の広がり → 自分の限界を知る経験が失われた

🎯 昔の高所登山の価値観
→ 「自分の力で登ることに意味がある」
→ 「登れるのは選ばれた者だけ」

🎯 今の高所登山の価値観
→ 「ツアーに申し込めばOK!」
→ 「登るためには基礎体力アップだけでいい」

📌 「高所登山=ステータス」の時代になり、本来の登山の意義が失われつつある


✅ 2. 「高所登山=誰でも登れる」ことによる問題点

(1) 実力不足の登山者の増加 → 遭難・渋滞・ゴミ問題の深刻化

📌 エベレストでは「登山渋滞」により、登頂の順番待ちが発生
📌 酸素ボンベが尽きる → 動けなくなって死亡するケースが増加
📌 登山者が捨てたゴミが大量に放置され、環境破壊が進行

🎯 「経験不足 × 高額ツアー登山」が合わさると、山は危険な観光地と化す


(2) 「登頂の価値」が薄れる → クライマー・登山家からの軽視

📌 「エベレスト? どうせガイドとシェルパが全部やってくれるんでしょ?」
📌 「金持ちが登るだけの山になった」と言われる
📌 「自分でルートを決めて登る登山」と「ツアー登山」は別物なのに、一緒に語られてしまう

🎯 「山に登る」という行為が「自分の力で達成する挑戦」ではなく「豪華な旅行」になってしまった


✅ 3. 「高所登山=金持ちの遊び」になった結果、登山界との分裂が進む

📌 エベレストや8000m峰は「金持ちのツアー登山」の象徴に
📌 一方で、純粋なアルパインクライマーや高難度ルート開拓者たちは別世界にいる
📌 登山界は「商業登山」と「探検・クライミング登山」に二極化

🎯 「金で登れる山」vs「技術で登る山」 → 二つの世界が乖離


✅ 4. じゃあ、本物の登山はどこにある?

📌 「金で登れる山」ではなく、「本当に技術と経験が問われる山」を求めるクライマーが増加
📌 アルパインスタイル・未踏ルート・難易度の高い登山に価値がシフト
📌 「本当に登れる人だけが登れる山」の方が、登山界では尊敬される

🎯 本物の登山家は「商業登山ではなく、未開のルート・本当に難しい登山」に向かっている


🌟 まとめ:「高所登山の価値が変わってしまった」

「高所登山=自分の力で登る挑戦」から「高所遠足=金で登るイベント」に変わった
ツアー化が進み、誰でも登れるようになった結果、登山の価値が薄れる
経験不足の登山者の増加 → 渋滞・ゴミ問題・遭難が増加
エベレストや8000m峰は「金持ちの娯楽」に成り下がり、本物の登山家は敬遠
「技術で登る登山」と「金で登る登山」が完全に分裂し、登山界の価値観が二極化

📌 「あなたはエベレスト登ったの? すごい!」という時代は終わった
📌 「あなたはどんなスタイルで登ったの?」が問われる時代になった

🎯 「登山」ではなく「登山のビジネス」が変わってしまったのが、今の高所登山の現実

■  18歳・大学生が「登山エリート」へ成長するための戦略

現在の登山界の状況を理解し、時代に合った成長ルートを選ぶ
「商業登山」「伝統的な山岳部スタイル」「特化型クライミング」のどれを目指すのか明確にする
技術・経験・人脈を効果的に積み上げる戦略を立てる


🔹 1. 登山エリートとしての目標設定

まず、「登山エリート」として何を極めたいのか?

🎯 3つの方向性が考えられる

① アルパインクライミングのエリート(総合力を極める)

📌 目標:「技術・体力・判断力を磨き、厳しいルートを自己完結で登る」
📌 求められるスキル
✔ バリエーションルートのリード力
✔ 読図・ルートファインディング
✔ 雪山・アイス・岩の総合技術
✔ ロープワーク・セルフレスキュー
📌 目指すべきモデル:ウーリー・ステック、マーク・アンドレ・ルクレール

② 競技的クライミング(特化して極める)

📌 目標:「ボルダー・スポート・トラッド・ワイドクラックなどの世界レベルを目指す」
📌 求められるスキル
✔ フリークライミングの極限ムーブ
✔ 体幹・指力の鍛錬
✔ 精密なギアセット技術(トラッド系)
📌 目指すべきモデル:アダム・オンドラ、トム・ランドール

③ 探検・未踏ルートの開拓者(冒険登山)

📌 目標:「未開のルートを開拓し、新しい登山の歴史を作る」
📌 求められるスキル
✔ ログスティック・計画力
✔ 海外遠征の資金調達
✔ クライミング技術+文化・歴史の研究
📌 目指すべきモデル:レインホルト・メスナー、スティーブ・ハウス


🔹 2. 「大学山岳部」に入るべきか?

✅ 大学山岳部のメリット

📌 先輩・OBの技術や経験が学べる
📌 チームでの登山経験が積める
📌 遠征費用のサポートが受けられる

⚠️ 大学山岳部のデメリット

📌 昔の価値観が残っている → 「伝統的な冬壁至上主義」が抜けない場合がある
📌 山行日数が減り、経験不足のまま難ルートに挑むリスクがある
📌 最先端のクライミング技術を学びにくい(ジム・スポート系が弱い)

🎯 「山岳部+ジム&個人トレーニング」が最適解

📌 山岳部で「チーム登山・読図・ルートファインディング」を学ぶ
📌 ジムで「ボルダー・スポートクライミング」の基礎を鍛える
📌 個人で「レスキュー技術・アルパイン技術」を自主練する


🔹 3. 18歳からの最適な成長プラン

✅ 1年目(18-19歳):基礎技術を固める

📌 フリークライミング能力を徹底的に鍛える(ジム・岩場で5.12目標)
📌 登山経験を増やす(無雪期バリエーションルート・読図・縦走)
📌 ロープワーク・懸垂下降・セルフレスキューをマスター
📌 冬山入門(アイスクライミング・雪山歩行技術)


✅ 2年目(19-20歳):アルパインクライミングへ移行

📌 リードクライミングでの経験値を増やす(マルチピッチ・トラッド)
📌 アルパインルートに挑戦(残雪期・夏山バリエーション)
📌 アイスクライミングの本格化(冬山でのリード・ビレイ技術向上)
📌 登山計画の自主立案・セルフマネジメントを強化


✅ 3年目(20-21歳):本格的なバリエーションルートへ挑戦

📌 国内の厳しいバリエーションルート(剱岳・穂高・八ヶ岳など)
📌 よりハードなアルパインクライミング(ミックス・トラッド)
📌 海外登山の準備(資金・英語・スポンサー交渉)


✅ 4年目(21-22歳):海外登山・プロジェクト始動

📌 ヨーロッパ・ヒマラヤ・北米のアルパインクライミングへ挑戦
📌 独自の登山スタイルを確立し、スポンサーや支援を得る
📌 個人またはチームでの新ルート開拓を目指す


🔹 4. 重要なスキル&マインドセット

「実力に見合った登山をする」
→ 遭難しないために、過信せず確実に経験を積む

「総合力を高める」
→ フリー・アルパイン・ロープワーク・レスキューの全分野をバランスよく

「最先端の技術を学ぶ」
→ 山岳部の古い価値観だけに縛られず、現代の技術を積極的に吸収

「自己管理・リスクマネジメントを徹底する」
→ 「行ける」ではなく「生還できるか」を常に考える

「情報発信・人脈作りをする」
→ SNS・ブログ・映像制作を通じて登山家としての影響力を作る


🌟 まとめ:18歳から登山エリートを目指すには?

🎯 「大学山岳部 + 個人トレーニング + 最先端技術の学習」を組み合わせるのがベスト!
🎯 「何でもできる登山家」より、「特定分野で突き抜ける登山家」を目指す
🎯 SNS・メディアを活用し、資金や支援を得るルートも考える
🎯 「生きて帰ることが最も重要」 → 冬壁至上主義や無謀な挑戦は避ける

📌 今の時代、「ただの登山家」では生き残れない!
📌 技術×経験×発信力を持ち、「価値のある登山家」を目指せばエリートになれる✨

■ 一般人向け (例:30代OL) 30代OLが「純粋に登山とクライミングを極める」ための成長戦略 🧗‍♀️

登山を趣味にしながら、不倫・出会い目的の環境を避け、純粋に技術を磨く
「自分の力で登る」ために、登山・クライミング両方のスキルをバランスよく習得する
時間と体力の制約がある中で、最も効率的に成長できる方法を選ぶ


🔹 1. 30代女性が登山・クライミングで直面する課題

💡 登山やクライミングを始めると、こんな悩みが出てくる…

✅ 登山コミュニティに「出会い目的」の人が多い

📌 登山サークルや社会人山岳会では、婚活・恋愛目的の人が意外と多い
📌 「純粋に山に向き合いたいのに、余計な人間関係が面倒」 になりがち

✅ 「人に頼る登山」から脱却し、自分で登れるようになりたい

📌 ガイドや経験者に頼る登山では、スキルが身につかない
📌 「誰かに連れて行ってもらう」のではなく、「自分で登る力」をつけたい

✅ クライミングを始めたいが、どこから手をつけるべきかわからない

📌 岩場やジムに行ってみたが、どう成長すればいいか不明
📌 「ジムは楽しいけど、登山にどう生かせる?」と悩む

✅ 体力・時間の制約がある

📌 仕事・家事があるため、大学生のように「毎週山に行く」のは難しい
📌 30代は回復が遅くなるので、トレーニングの工夫が必要


🔹 2. 30代女性のための登山×クライミング成長プラン

🔸 「山に行けば成長する」ではなく、「目的意識を持って成長する」 のが重要!
🔸 「登山単体」ではなく、 「クライミング能力を鍛えながら登山の技術も高める」 のがベスト


✅ 1年目(基礎固め&クライミング習得)

🎯 目標:「クライミングを基礎から学び、自分で登山を計画できるようになる」

📌 ジムクライミングを習慣化(週1-2回)
📌 リードクライミングを習得(5.10a-10c目標)
📌 無雪期のバリエーションルートに挑戦(夏山の岩稜・長距離縦走)
📌 地図読み(読図)とナビゲーションを学ぶ(GPSに頼らない登山を目指す)
📌 ロープワーク・セルフレスキューを習得(一人でも安全に行動できる力をつける)
📌 筋力トレーニング+持久力アップ(日常で鍛えて、週末登山の負担を軽減)

📝 登山スタイルの確立:
✅ 「グループ登山」より「ソロor少人数の信頼できる仲間」
✅ 「ツアー登山」より「自分で計画して登る」


✅ 2年目(アルパインクライミングに移行)

🎯 目標:「本格的な岩場・雪山登山に挑戦する」

📌 リードクライミングで5.11aを目指す(ジム・外岩)
📌 外岩でのトラッドクライミングを始める(カム・ナッツの使用練習)
📌 冬山登山を始める(アイゼン歩行・冬季ルートファインディング)
📌 バックカントリー登山の知識を学ぶ(雪崩リスクの判断・ビーコン使用)
📌 アルパインルートの経験を増やす(マルチピッチ・バリエーション)
📌 より難易度の高い登山計画を自分で立てられるようにする

📝 登山スタイルの確立:
✅ 「流行りの山」より「静かで深い登山」を目指す
✅ 「ガイドなしで、技術を駆使して登るルート」を選ぶ


✅ 3年目(本格的なアルパインクライミング)

🎯 目標:「難易度の高いバリエーションルートや海外登山を視野に入れる」

📌 北アルプスや八ヶ岳のバリエーションルートに挑戦
📌 アイスクライミング・ミックスクライミングを経験
📌 クライミングで5.11b/c以上のルートに挑戦
📌 トラッドクライミングでリードをこなす(マルチピッチ含む)
📌 登山の経験を記録し、発信する(ブログ・SNSなど)
📌 海外登山の計画を立てる(ヒマラヤ・アルプス・北米)

📝 登山スタイルの確立:
✅ 「年齢や性別に関係なく、純粋に登山の技術を追求」
✅ 「SNSや流行に流されず、自分の登山哲学を持つ」


🔹 3. 重要なスキル&心構え

「人に頼らず、自分で計画・行動できる登山者になる」
→ ツアーやグループ登山に依存せず、「自分の足で登れる人」に

「クライミングを本格的に取り入れ、登山技術を拡張する」
→ ジム・岩場・アルパインクライミングを組み合わせる

「不要な人間関係に巻き込まれない環境を選ぶ」
→ 婚活・不倫目的の山岳会には近づかず、「実力主義」の場を選ぶ

「30代からでも成長できる登山&クライミングトレーニングを取り入れる」
→ 筋トレ・持久力・柔軟性を意識し、回復の遅さを補う

「登山経験を記録し、振り返る」
→ 記録をつけることで、成長を実感しやすくなる


🌟 まとめ:30代女性が登山×クライミングを純粋に極めるために

「登山×出会い」の場を避け、「登山×技術」の場を選ぶ
「誰かに連れて行ってもらう登山」から脱却し、自分で計画・行動できるようになる
3年計画で、フリークライミング→アルパイン→遠征登山へとステップアップする
クライミングを通じて、より自立した登山者になる

📌 「山を自分の力で登れる登山者」+「本格的なクライミングスキル」を目指せば、最高の成長ができる✨

■ 感想

どうもやってきたことだった。