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2024/05/28

読了 『ニッポンのミソジニー』クライマー界は、ホモソーシャル界

 ■ 被害者の苦悩が軽視されている

あの登攀以来、ここ3~4年も、苦悩しているわけだが、これは被害者としての苦悩だと思う。

自分を殺そうとした相手をあなたはどれくらいの時間がたてば、許せますか?

未遂に終わったとしても。

というか、未遂に終わったから、よかった☆よかった☆ ってなりますかね?

なりませんね? まぁ、普通は。

殺されかけた人は、たとえ、死なずに済んだとしても、相当の心的ダメージをこうむって、心理カウンセラー代などの、経済的負担も、大変なものだと思いますよ。

私の場合は、すでに200万円近く心理カウンセラーや、通院にかかっていますが…

多くの人は、そのような被害者に対して、知らんぷり、ですね。

俺の問題じゃねぇ…って感じかな。

やべ、怒ってるぜ、隠れとこ、そんなところかな。

まぁ、女の人をはらませて、子供を産ませたのに、養育しないのと同じですね。

■ そのあとの反省が大体の場合、不適切…

今日は、上野千鶴子さんの『日本のミソジニー』という本を読みました…

男女間で組んでいる場合の、事故原因の大部分が、男性の精神性にあるような気がします。

ホモソーシャルとは?

・ちゃちな特権意識

・男らしさ

・共犯意識

で固められた集団と言うことです。

というのは、岸良で、私が肉離れをした、その一回目の事故で、痛くて立つのもやっとだと、相方に訴えているのにも関わらず、あちこちに観光で連れまわそうとし、どうやって、相方を捨てることができるか?と思案した結果、安い宿泊施設になだれ込み、彼をおいて、私は福岡へ帰る提案をしたのですが、その瞬間まで、医者が必要だと思わなかったみたいでした。

立つのも痛くて無理だ、と言っているのに、なぜ分からないのか?そこが分からないですが…。

パートナーは、長年連れ添った奥さんが「食事を作るのがつらい」と言っても、それを手伝う意識もなく、ジブンゴトとは全く思っていない風だったので、私にピンと来たのは、

 女は男に服従するものだ 

 ⇒ 俺は男だ

 ⇒ したがって、目の前の女は俺に服従するものだ

 ⇒ しがって、俺は、女性が怪我をしたとしても、彼女を自分に服従させても良い

であるように思いました。

その源泉は、ホモソーシャル…男性の世界での、覇権争い「おぬし、やるな」という男性成員のあいだでの承認であるようです。

「よぉーし、お前を男の仲間に入れてやろう」

それが、各岩場で、別の開拓チームが入ってくると、グレード激辛競争が始まってしまって、グレードが大混乱してしまう原因のようでした。

他チームが入ってくると競争がおっぱじまって、なぜかグレードが激辛になる、というのは、どうも男性クライマー自身の身内からも、冷静なクライマーからは、観察され、小鹿野のクライマーズトークでも、そう語る初期クライマーの登壇者がいました…

しかし、現象の観察で終わり、洞察までは行っていないようです。

男性は、そもそも、女が言うことを軽視している。

背の低いクライマーが多い女性クライマーにとって、遠いボルトは、常人に増して危険です。

トップクライマーの、ヘイゼルが言えば、聞くんですかね?

  はぁ?5.9だぜ、それくらい登れよ。

とか

  俺はそうは思わねえ

で終わりでしたけど?

でも、結局は、私の考察の内容のほうが、正しかったし、男性がそう思わなくても、手がピンに届かないという事実は変わらず。

単なる、相手の立場に立つ想像力の欠如の問題のようでした。

性差を入れ替えれば、不可能であることが、女性が相手だと可能になる。

男性のパートナーが、「俺、肉離れしたから、帰る」と言えば、「そうか」となったのではないでしょうか?

あるいは、男性のパートナーが、白亜スラブのセカンドを登ったのだとしたら、夏ミカン一個で肩が付くとは、考えないのではないでしょうか?

そこらへんが私にとっては、未確認の謎なわけですが…。

大抵の男性クライマーは、女性パートナーを

 自分の言いなりにしていい対象

として選んでいるような気がします。

男同士の権力闘争に敗れてリーダーシップを取れない と思われたくないという心がその背後にあるのではないでしょうかね?

しかし、いくら、クライマーの絶対数が少ないからパートナー見つからなくて気の毒だなぁと私が思っていて、その気の毒だという親切心に付け込んだとしても…

いっくら親切でも命までは、さし上げられません。

親切で差し上げられる内容的には、もう十分以上のものを相方には差し出したと思うし、私が怪我をした岸良に一緒に行った方にも、十分以上のものを私は差し上げたと思います。

カットアンカーが九州で、まずいボルトだと認知されるようなったのは、私の考えによれば、私の功績です。

その開拓者は、いまだにそれで開拓しているのではないかと思いますが…新しいニュースが聞こえてきませんので…

それどころか、グージョンが適さない岩質もあるとか、こねくり回して、遠巻きにカットアンカーを擁護するような言説をSNS上に見ることもありますが…グージョンとカットアンカーって、構造が似ているので、それを外すと、オールアンカーになりますし、オールアンカーって、どの本にもNOって書いてある…。

巷の一般的な知性のクライマー諸氏に議論を任せていたとしても、25+35が計算できず、50mシングルで突っ込むのが普通だと考えたり、身長の低い女性に向かってエイドで鍛えてやるというようなレベルの知性しかないわけですから、現在の低知性化、低知能化してしまった日本で、草の根活動に、議論の行方を任せるのは、それこそが無謀というものです。

特に男性社会で。

男性同士の低レベルの覇権争いに終止符を打つには、

 国の機関である文登研あたりが、国として最高レベルの知性でガイドライン

を作れば済むことでしょうし、それに必要な人材も、原資もすでにあると思われます。

過去、戦後70年で、時代の試練を経た、適切な支点素材選びがすでにできると思いますし、クライミングは一部の好事家のするもの、という逃げ口上も、もはや通用しない。

なんせ、自分たちがスポーツ振興でクライミングを取り上げてきたことが、クライマー人口の増加なのですから。

このような状況において、

 ・岩場のボルトの放置、

 ・岩場の安全性の要である整備の基準作りの放置は、自らの首を絞めるだけだ

と思います。

要するに、男子はお山の大将の言うことしか聞かないのです。

被害を被るのは弱者です。それは、最近、証明されてしまった…

祝子川にボルト打ってスポーツルートみたいに安全って賞賛する程度の、理解しかできない人が世間を率いているんですよ?

文登研などの上の方の人は、現実的になりましょう。





2024/05/21

世界トップレベルのクライマーと世界最低レベルのクライミング教育が併存する現代登山界

 ■ ひさしぶりに山書 読了しました☆

歩ける、ということのありがたさ…

私は、個人で独学して、積雪期ガイドステージⅡが取れるだけの力をつけたクライマーです。

一般ルートからテニクニカルルートへステップアップし、そこから、さらにフリークライミングのマルチピッチに、ステップアップしたため、歩くだけで良い、易しいルートには、九州にきた地点では、なかなか、再度、魅力を発見することが難しくなっていました。

というのは、九州には、リスクのない、簡単な山しかないからです。

北ア、南アのおひざ元から来てしまったので…。九州の山で最初の山は、脊梁縦走です。

その縦走の最後で読図で山を下りたら、同行者が「うちの会の人には無理」と言ったので、超がっかりしたんですよね。

ま、登れる、というより、歩ける、ということが一般ルートでは大事です。

■ ”歩ける”、なしで、”登れる” に来る若い人 

歩けるが卒業してから、登れる へ進む人は昨今少ない。

自分の”歩ける”スキルの軽視が、若い人がグレード中心思考になり、山を楽しめなくなっていった理由の一つかもしれません。

私自身も陥ったかもしれません。今後は反省して”歩ける”を強化しよう。

再度、”歩ける”の強化をしなくては行けなくなったので、これは歩けることにも感謝しようという活動かもしれない。

『彼女たちの山』 を読みました。

https://amzn.to/3Kb23hi

小屋番をしている彼女たちについては、よく書けても、やっぱりクライマーではない人が書く人物評は、クライミングにおける心理的な機微については描けないと思いました… 森山編集長が書いた、ユージさんの人物評を読み、ほんとに良く書いてあると思いました…

両股小屋に出向いていたころ…ほんとの登山スタート時ですが… とても楽しく、ただ林道を歩いているだけで、オコジョにあった。深い山の中で、小屋番として暮らす星さんに会いに行っただけなので山は登らないで帰ったんですよね。

両股小屋への道

今ではすっかり、星さんが苦手のチェーンソーも、ユンボも使えるようになり、なんならログハウスの作り方まで知っていますが…

あの頃から比べると、ほんとに別人と言うくらい、成長したかもしれません。

フリークライミングの世界では、ペーペーですけど、まぁ5.10c程度の実力だって、5.7止まりの往年アルパインのクライマーの基準から見れば、そこそこちゃんとしているわなー。

まぁ、ノースフェイスだとか、おしゃれブランドと化したファッションブランド店の店員の男性には、5.9だって登れないもんなぁ…

しっかし、私の自己評価が低い、のではなく、彼らの自己評価がものすごく非現実的に高まっている、ということだと思うぞ?

だって、ユージさんはじめ、クライマー各氏は、世界列強列伝、系です。

ユージさんを解説したもの:

https://www.redbull.com/jp-ja/climbers-story-01

しかし、これを見て、男子は俺も、と思うわけですが… 実際は、50代女性が登れるところも登れない。

そこには、登山教育の不在があります。教育不在だと、ほんとに才能がある人だけが、勝手に独学で、成長でき、教育に依存していた普通の才能の人は、成長そのものができない…

その結果、山では遭難。岩場では事故=アクセス問題。

原因は教育の不在であり、若者のほうではない。

私は、一般的山ガールよりも、かなり高いところにいます。当然、世界列強には含まれません。そんなの当然、わかるでしょ…。でも素人さんよりは、玄人さんに近い場所かな。

そこが、教育不在だと当然分かる、でなくなる…。

客観視の欠如、メタ認知力の低下、が、栗城劇場の作られ方だと分かったことが、九州での成果かな。




2024/05/12

【クライミング心理学】クライミング界をパーツ化してしゃべらせてみた

■ 岩場のボルトがフリークライミングを安全に行うのに適していないのは、だれの責任か?

<責任のパイ>

 0% 最近になってクライミングをスタートしたクライマー

 50% 歴史的経緯

 30% ランナウトをした課題を作った当人、つまり開拓者本人

 20% それを支持した外野

■ それぞれに名前を付けます。

0% 最近になってクライミングをスタートしたクライマー=現代クライマー Lさん

50% 歴史的経緯 = 菊池さんのようなKさん 声は理性的だが大きくない

30% ランナウトをした課題を作った当人、つまり開拓者本人 = 比叡のMさんのような往年クライマー Mさん 声が一番大きい。過去の栄光から逃れられないでいる。

20% それを支持した外野 =福〇山〇会のような、取り巻きクライマー Yさん

■ それぞれに対話させます

Lさん:「さて、今日はみなさんに、岩場のボルトが40年を過ぎ、更新時期をとっくに過ぎている問題について語り合ってもらいたいのですが…」

Kさん: 「リボルト進まないよね~ 最近の若者はビンボーだからな」(←責任転嫁)

Lさん:「というと、リボルトは若者仕事、と考えておられるということですか?」

Kさん:「そりゃそうじゃないの?クライミングって、そもそも登りたい人がプロテクションを設置するものでしょ」(←古いクライミング倫理)

Mさん&Yさん:「そうだ、そうだ」「俺らの仕事じゃねーよなー?(年金暮らしでふところもさみしーのだし)」(←共通の利益による同調)

Lさん:「じゃ、まぁ、若者の仕事だということでいいですが、既存ルートの変な位置にあるボルトとか抜きますよ?」

Mさん:「いや、それはダメだ」

Lさん:「なぜですか?」

Mさん:「だって、俺があのルートでどれくらい苦労したか、あの敗退のラインが無かったらどうやってわかるんだ?」(←満たされていないインナーチャイルド)

Lさん:「でも、若者が勝手に打ち直せば?ってのがリボルトの方針なんですよね?」

Mさん:「そりゃそうだけど。俺らはもう登れんからな。金は出さんぞ。」

Lさん:「でも、失敗したルーファイの結果である敗退ラインからボルト抜くなと?」

Mさん:「敗退も含めてクライミングなんだよ。先人の苦労を分かってくれてもいいじゃないか。なぁ、Y。」

Yさん:「ごもっともでございます。Mさんのあの雄姿、眼裏に焼き付いて離れません」

Mさん:「だよなぁ。おい、Kはどう思うんだ?」

Kさん:「そういうことは歴史が結論を出すことなんで、LさんとMさんが話し合って決めれば、それが歴史になる」

会話全体を見ているアダルト自我:「なに、この無責任発言。なるようになるさ路線かい!」

Mさん:「言っとくがな、俺は当時一流クライマーだったんだ。名前を轟かしていたわけよ」

Yさん:「ですです。わたくし一生ついてまいります!」

Lさん:「そうはいっても、今のクライマーには、5.8で40mランナウトとかしても危険なだけなんですよ。しかも韓国のインスボンですら、市民開放され、ボルト整備されているんですよ」

Mさん:「俺はいやだ」(憤怒のチャイルド

Lさん:「今では、5.8はエンジョイクライミングのルートなんですよ。誰でも楽しむことになっている。Mさんだってインスボンの記帳に名前書いていたじゃないですか。見ましたよ。楽しかったでしょう?」

Mさん:「たしかにそうなんだが、それなら、なおさら、ボルトなしで登れば?フリーソロでもすれば?」

Yさん:「ですよね。おれら初登したときは、ボルトなかったんだし」

Lさん:「そんなのは、今時、流行らないんですよ。アレックス・オノルド、5.12のレベルでフリーソロしているのが現代のレベル感なんですよ」

Mさん:「ここに登りに来る奴らは、落ちているじゃないか」

Yさん:「ですよねぇ。ったくもう、今時の若者は…私らの時と違って、気骨がない」

Lさん:「若者の世界は二極化しているんですよ。一般クライマーは、みなジム育ちだからスラブは慣れていないんですよ。一流クライマーは、海外で世界最高難度を登っているんですよ」

Kさん:「今時のクライミングジムは、クライマーがやっていないからなぁ、そもそも。スラブに備えさせる、なんてないよな。今はボルダリング一辺倒で」

Mさん:「なら、お前らボルダーをやればいいのだ」

Lさん:「もう、とっくにやっていますよ。40年。ボルダリングだと日本の岩場は、世界レベルですよ」

Mさん:「ならいいじゃないか。俺らにも俺らの存在価値を認めろよ」

Lさん:「いや認めろって、ボルトが古くて、登れば、危険でしょ」

Mさん:「分かった。じゃ俺らでボルト代は出す。打ち換え要員は、お前ら出せよ」

Lさん:「仕方ないなぁ、分かりましたよ。打ち換え要員は出しますよ」

Mさん:「ほら、これが打ち換え用ボルトだ」

Lさん:「え?!カットアンカー?! これって40年前のスタンダードですよ」

Mさん:「俺らは、こいつで登ったんだ、何か文句あるか?」

Lさん:「文句あるかって・・・Kさーん!」

Kさん:「さすがに現代でカットアンカーは強度不足ですよ。ほら、電話だって誰ももう黒電話使わないでしょう、今スマホでしょ」

Mさん:「通話できれば、どっちでもいいじゃないか」

Kさん:「いや、そーゆー問題では…」

Yさん:「さすがMさん!私は一生Mさんについていきます!」

Kさん:「岩場保存の原則から、その時代で手に入る最も強度が高いボルトを採用するのがいいんじゃないですか?そうそう、打ち換えれないんだから」

Mさん:「なら、ボルト代はださんぞ」

Lさん:「え?! なんで、俺らに一切責任ないことに、全額負担なんですかね?おかしいっすよね、これ」

Yさん:「なら、登らなきゃいいんでは?ひっひっひ」

Lさん:「は?自分たちは、長年楽しんでおいて、次世代には、ボロボルトが嫌なら登るな?しかも、ボルト、ボロで危険なのは明瞭なのに?」

Yさん:「そのとーりです。落ちなきゃ、ボルトはいらないでしょ。」

Kさん:「それならフリーソロと一緒なので、ボルト抜けばいいんじゃ?」

Mさん:「それはダメ!俺の偉業が歴史に消えていくじゃないか!」(憤怒のチャイルド

という具合に、延々と議論は続いて終わりそうにない、っていうクライミング界なのでした。

でも、誰でも冷静に考えたら、承認欲求と人の命では、人命が勝つと思うんですけど…

このメンタル構造に、ドラマを作るには、どうしたらいいのでしょうかね?トランスコーチングの皆さんに、助けていただきたいです。




2024/05/10

【クライミング現状】やっと動き出したクライミング界

■ 5月25日(土)、瑞牆山 登山・クライミング集会開催のお知らせ

が来ました。いやはや、めちゃ重たい腰でしたねぇ。

威張るだけ威張って、何もしないクライミング界の重鎮たち…

それは、日山教から、労山から、日本山岳会まで、一緒なのでした。

名誉だけ、俺だけ、今だけ、みたいな感じです。

まぁ、でも、この

5月25日(土)、瑞牆山 登山・クライミング集会開催のお知らせ


を出してくれている日本アルパインクライミング協会は、業界中で知らない者がいないガメラさんの愛称で知られる菊池さんがやっています。

私は、韓国に行ったときにUIAAの出している現代の登山の教科書、登山総合ハンドブックの韓国翻訳版に気が付き、

「なんと… 日本の登山界は、お隣の後発国、韓国にすら追い抜かれているのか…」


と自覚しました(汗)。 (汗)(汗)(汗)(汗)(汗)‥‥エンドレスって感じです。

そこで、日本語翻訳の依頼を出したところ、訳書は出版されましたが、なんと各都道府県の図書館にに一冊づつ配るということすら、できない事務局の無能さ。

日本の登山技術が世界的に見て、遅れまくっていることすら、

 自己責任

と言って、組織の責任を取らない体質の日本なのです。

今では誰でも知っていますが、日本の大企業なんて、優秀な人から辞めていくんですよ?

同じことが山岳上位組織でも起きているようでした。

今の日本のアルパインクライミングは、世界中で一番後発のモンゴルとかより遅れているくらいなんですよ?

■ UIAAに誰を紹介したらいいのか?

事務局長のSteveLongさんからは、誰か、きちんとした山ヤを紹介してほしいという話でしたので、私の知る限りの人材を紹介しました…

ヒロケンさん、奥村さん、もちろん、菊池さん、最終的には倉上さんにつながってもらって留飲をおろしましたが、まぁ何も起こりませんでしたね。

スティーブは、UIAAで定期開催されている会議に日本の代表を招き入れたいのです。

会議は別に普通に一般公開されており、日本のように、誰かはっきりと分からないお偉いさんが、どことも知れない密室で物事の方向性を決め、なんとなくそれが既定路線になる、というのとは違います。

ちゃんと誰でも見れるように公開されており、今でも普通にFBのシェアで回ってきますよ。

世界的な組織であるUIAAの会合に誰も日本人が出ていない。WHOに日本の代表がいないみたいな?

まぁ、私みたいなペーペーのクライマーが担うことではないでしょう。


九州で私が出会った現実:

最近、私に九州では残置ビナにロープ直掛けがローカルルールだと言ってきた人が、奥村さんの協会のクライミングガイドになっていて、あの資格って、あんなんでも取れるんだと思ってガッカリしました。もうフリークライミング能力に対する敬意は、すっかり失いました。

■ 日本だけ

日本だけが世界的に見て、遭難者数がうなぎ上りなんです。

その理由は、

 1)間違った思想を伝播して山が自己顕示欲の表現手段になっている

 2)それを放置している。登山者教育がゼロ。

 3)しかも、商業登山がそれに便乗している

 4)警鈴を鳴らす上位山岳団体が、無能で、全く現状を放置しっぱなしである

 5)その理由は、上位団体は、すでに登山でも、クライミングの本質であるリスクをとるものでもない、お遊びであるスポーツクライミングで選手に勝たせることに夢中だから

 6)遭対協にお金が回らず、有り余ったじゃぶじゃぶの日本のお金は、ただ役職名をもらって何もしていない人たちの”役職給”とリスクゼロのクライミングであるスポーツクライミングに充てられている

 7)ガイド資格の講座内容が、カスカス。誰でもガイドになれる。

 8)その理由は、ガイドとは名ばかりで、実はポーターであり、トップロープ張るだけの人だから。嫌なことをやらせる、罰ゲームのババを引いた人=ガイド。

 9)トップクライマーは誰も本質的なこと、 山をやるとはどういうことか?とか、クライミングの本質とは何か?とか、そういうことを発信しない。

 10)マスコミ報道の山も、視点が古く、偉業達成!路線から脱せず、たいした偉業でない内容を偉業と報道し、登山やクライミング価値を貶める効果しか発揮していない。しかも、解説の内容自体が間違っていたりする。

 11)日本クライミング界が内向きで、まったく外国のクライミングガイド・指導者の招聘講習会などがない。

です。

テニスの世界では、海外のコーチを招聘するのは普通です。心理学の分野でも海外の第一人者を招待して、日本に一流の技術を入れます。

クライミングではこれが全くありません。井の中の蛙状態を国自体がやっている。

そのため、結局のところ、海外に出た日本人も日本人としか登らないで帰ってくるので、海外の技術は入らず、海外で登りだした人は、鈴木英貴さんみたいに、日本はバカバカしくなって帰る気がなくなるし…

もう、OL時代に見た風景と同じだった…。

私も海外で、日本の開発部を率いてプロジェクトマネージャーをしていたことがありますが、日本のソフトウェア開発のやり方が古すぎて国際競争力がないので、嫌になっていたところ、テレコムニュージーランドにヘッドハンティングされました。その時、行きたかった…。

それと同じような光景をまたもや、クライミングで見ることになりました。

日本経済にしても、少子化を代表とする社会問題にしても、日本の斜陽は作られた斜陽です。

ちょっと上の世代のサボりの結果なんですよね…

2024/05/06

【クライミング界現状】誰がアルファか?混乱していることが遭難や事故多発原因

 ■ トップクライマー=アルファですよ。

こちらのURLより転載。http://hspjk.life.coocan.jp/blog-Revisiting-Vulnerable-Narcissism-and-HSPs.html


ーーーー引用ーーーーーーーーー

十分に比較や競争をし終えると、今度は”自分の立場をわきまえる”ようになり、その序列におさまるようになります。

ーーーーーーーーーーーーーーー

これができていないので、男子は勝手に、

 お!俺アルファかも?

と誤解して、しょうもない内容の記録をロクスノに上げてしまうのかもしれません…

今のトップアイスクライミングって…

こんなのですよ?

1)ユースケさんの冬季称名の滝の記録: 

https://www.sato-alp.com/%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%99%BB%E5%B1%B1/caaeaaac/

2)ギンちゃんのハンノキ滝 冬季単独

https://www.climbing-net.com/news/hannoki_210218/


それでも世界中のトップと比べたら、下ですからね?

3)マークアンドレのフリーソロ

https://youtu.be/jAtj0tyt52s?si=om7s_SFaT3x9YvIe


ランナウトってフリーソロと同じ意味なんで、そんなにランナウトしたいんだったら、最初からフリーソロで行けばいいんじゃないですかね? 

まともなクライマーはしないのが、フリーソロですし、当然、私はいやですからね。

■ 俺はアルファだ!と勘違いした事例

栗城さん、あと なんとかマリンさん。

以前は、エベレスト登山家の野口健さんですら、勘違いと指摘されていたくらいですからね。

より強烈な勘違いの人が出て、野口さんは肯定的に受け入れられるようになった(笑)。

九州に来て、4級アイスの雌鉾を初頭したって言っても、5.10cに2時間半もかかるような人が、ギリギリボーイズ並みの評価を受けていてびっくりしたんですが…

その評価を受け入れて、難しいルートに行くと、すぐに一貫の終わり、ですよ?

その原因が、グレードだけを見ていて、中身を見ていないからだと分かった。

5.12。

人工壁で登れてもタダの人。

外岩でRPで登れても、普通の人。

スイスイ登れても、フリーが登れるだけの人。

現代のフリークライミングのトップ集団に踊りだすには、最低は、5.14が必要ですよ?

なんせ8aじゃなくて、9aの時代なんですよ?

現代のアルパインクライミングのトップ集団に踊りだすには、5.12はすいすいと5.9並みにオンサイト出来て、なおかつ標高差1000mを1時間で登れるくらいでないと… 一般人は300m/時です…。しかも、40kgは最低歩荷できないと。一般ハイカーでも35㎏は普通ですよ?

その辺が、周囲に、5.9でトップクライマーになれた時代のおじいさんクライマーしかいないと男子は分かるようにならない。その時代に5.12が登れたら、天上人だったんですけど…。今は違う…。

クライミング教育が古いので、古いエイドクライミングを、アルパインだ!と信じてしまうんですよね。今の時代、5.12はチームオンサイトでみんな登っているんですよ?

自分がアルファだ!と誤解したまま、ロクスノに記録を上げている… 例:雌鉾アイス

取り上げたロクスノ側は、ほほえましいという理由で取り上げたんだろうと思いますが、取り上げられた側には伝わっていなくて、

 俺、アルファ勘違い

という結果になっていますからね! それは、九州みたいな僻地では、教育がないからです。

しかも、男性社会では、誰も、お前勘違いしているぞーと教えてくれないですよ?(例:白亜スラブ)

男子って、どーせ、言って聞かせても、聞かないんで…。

年配のクライマーが応援してくれるのは、単なる親心的習慣ですからね。

■ エベレストの堕落と相似形

現在では、高所遠足になってしまってから20年以上たっているエベレスト。

1章 日本人初登頂(1970年) 

2章 女性初登頂(1975年)

3章 加藤保男の3シーズン登頂と死(1982年)

4章 無酸素初登頂(1983年)

5章 交差縦走(1988年)

6章 バリエーションからの登頂(1993年)

7章 公募隊の大量遭難(1996年)

8章 清掃登山(1999年~)

9章 最年少登頂と最高齢登頂(1999年~)

10章 日本人の公募隊(2004年~)

11章 「栗城劇場」の結末(2018年)

大衆化の歴史が分かる…。

最初はちゃんとした冒険だったのに…最後は栗城劇場…詐欺的劇場化で終わるってわけです(汗)。

同じことがアイスでも、岩でも起こっているわけで、トップクライマーの皆さんは、自分の記録が評価されないのは、なぜだろう?といぶかしがっていると思いますが…

劇場化

していないからですよ。 現代では、劇場化、つまり YouTubeで人気取りしないといけないんですよ…

なので、ユースケさんとユージさんの動画発信は素晴らしいと思います。

これで、一般の人との違いが明らかに出来るかもしれません。

2023/12/02

【クライミング実情】日本のクライミング界が倫理崩壊をすでにしている組織であること

 を示す幾多の指標。

お父さんの趣味を知りたい、お父さん族の生態を知りたいと思っただけなのに、

 日本クライミング界の闇

を見つけてしまった娘役の私… なんと悲しい現代日本事情でしょう!!

ーーーーーーー

◆1:数字を維持するための圧力

倫理崩壊を起こした企業はいずれも、非常に高い利益率を達成しています。こういった企業では、週明けの朝礼で高い営業目標を達成するよう指示されることも多く、こういった「数字を維持するための圧力」が倫理崩壊につながるとジェニングス氏は指摘しました。

代わりに、長期的かつ現実的な目標に焦点を当てることが重要であるとジェニングス氏は語っています。例えば、台風の進路上にあるスーパーマーケットでは、台風到来直前に大量の顧客が殺到し、売上が急増するケースがあります。こういった店舗では、次の年の同時期に同じような数字を達成することは不可能であることを従業員に理解させる必要があるそうです。

「どんな犠牲を払っても高い数字を達成しなければならない」というようなメッセージを送るのは問題であり、短期的な利益を強調するようなスローガンや目標を掲げることもNGであるとしました。

ーーーーーーーーーーーーー

https://gigazine.net/news/20231129-seven-signs-ethical-collapse/ より引用

のクライマーバージョン

1)グレード至上主義

2)開拓者、著名クライマー、などの非一般クライマーの倫理違反

3)世代の解離

4)経験の浅いリーダー

5)濃ゆすぎる身内と身内主義

6)過度な自信や未来への過剰な期待に繋がり

7)ある分野での良い行いが別の分野での悪い行いになる

■ 詳述

1)グレード至上主義

改めて説明するまでもないですが…。ジムに慣れて、外岩もジムと同じようにグレード順に並んでいるという思い込み、グレードが上のほうがクライマーとして上だ、と言う誤解。

2)開拓者、著名クライマー、などの非一般クライマーの倫理違反

開拓者は、初登者の権利を主張するあまり、チッピングもどきのことをしてしまう、サバージュ・ババージュ事件。

岩場にホールドをつける。

明らかに過去の遺物である、40mランナウトを放置してしまう心理。

いまだにカットアンカーを使う。現代的にふさわしくない終了点を作る。

残置を持って帰る。

3)世代の解離

80代の言うことを聞かされる20代。そのため、技術内容が40年遅れ。

4)経験の浅いリーダー

小鹿野。せっかく頑張っているが、かじ取りが間違って、ロクスノ誌上で炎上。関連当事者と取引したり、特定のクライマーのお気に入りの慈善団体に巨額の寄付を行ったりと、倫理的に問題のある契約が、経験不足により、そうと気づかれずに結ばれてしまう模様

5)濃ゆすぎる身内と身内主義

有力クライマーとつながっていれば、優遇される。大体身内で固まりすぎで、JMSCAなどは、”ガバナンスが問題”と弁護士にすら指摘されている。要するに、汚職みたいなことです。

6)過度な自信や未来への過剰な期待に繋がり

過去の栄光が大きすぎ、スポーツクライミングでの優勝に血道を傾けすぎ、外岩は惨状という現状。

7)ある分野での良い行いが別の分野での悪い行いになる

天然記念物にくさび問題。岩場のある地元の人々の利益を無視しすぎた結果。ボルトの再整備=一般社会から見たら犯罪。この構図では、リボルトする再整備をする人はババ引きのババを引いた人で、初登者はやり逃げ、と同じ。

■ まとめ

倫理崩壊しているのは、クライミング界だけ、ではなく、たぶん、日本のスポーツ界はどこも同じみたいです。

現代の、大学で不祥事起こしているのは、大体、スポーツ系のひとたち。

それと関係ないところで、新しい動きで登るのが良いことのような気がします。