2023/05/06

【黒田論文シリーズ】 ”行動プロテクション” を専門用語に

■ 文字起こししました

黒田論文からの引用です。赤字は当方追加。

 ーーーーーーーーーーー

まず, 落ちてはいけないところでは絶対に, 落ちないのが基本である。 (もちろん、どんな所でも落ちてはいけないのだが・・・。) 

まず、その落ちてはいけない場所を見抜けないと,山岳地域でクライミングをする事は出来
ない。 ←落ちていけないところでロープを出さないことが武勇伝になっている

クラッグクライミングのエリアで、一本目のボルトで平気にハングドックしているような方
を良く見かけるが, その様な方はもう少し考えることが必要である。 ← 1本目からハングドッグは、インドア・クライミング出身クライマーには、かなり普通のことです。だれもそれが危険な行為とは思っていない。30年登った人でもフリーしかしない人はそうです。

行動的プロテクションをもっと考えなければいけない。 

もちろん, クライミング能力をあげる必要もある。 落ちない事以上のプロテクションは存在しない。 ← 落ちないから、ビレイヤーは誰でもいいというクライマーが、NGビレイのビレイヤー(先輩は落ちないからロープはもっているだけでいい&墜落をキャッチした経験のない往年クライマー)を激増させる結果にもなっている

5.13 を登る者なら、間違ってもVIでは落ちない。 アルパインクライマーは, 5.11で十分だったのはもう15年前の話だ。← 現代のアルパインクライマーに必要な力は、40kgの歩荷力と5.12がRPレベルではなく、普通にスイスイと登れるレベルの登攀力です。

ーーーーーーーーーーーーー 

■ 核心はランナウト

会の先輩に「このルートの核心はランナウト」と言われたら、

 落ちてはいけない

=行動プロテクションしか身を守るすべはない、という意味ですよ。 

https://stps2snwmt.blogspot.com/2014/05/blog-post_27.html