2023/04/30

黒田さんの登山時報20号の論文 抜き出し

■ 2007年の15年前は、2023年の31年前

2020年でも2007年に書かれた事情と何も変わっていなかった九州…かなりやばいです。

私のような非力な女が、こんな殿方たちとお付き合いしていたら殺されるぅ!と鬱になるのは、普通のことでしょう…

九州の人は読んでなかったこと、確実でんな。 

私みたいな後発の市民クライマーが読んでいなくても、普通だけど、登山歴40年です!って胸を張っているような、会を率いているような人は、読んでいなくても、分かっていて当然のような内容でした。

これが画像でアップされており、文字のロボット検索に引っかからないことが、知識普及の妨げになっているのでは? 文部省なのに、ITリテラシーが弱いってことでは…? 

そもそも登山時報はKindle無料で出すべきでは?

 

1)クライマーの能力低下問題。

2)日本ガラパゴス問題

3) バッドビレイ問題

だめボルト現役問題


 

5)迷ったらハードブッシュ問題

4) フリー下手すぎ問題

比叡のマルチで、山本さん、落ちてたよなぁ…

6)アルミハンガー問題

7)若者が下手くそすぎる問題

40台でスタートした私が登れるとこくらい、普通にのぼれるようにならないとねぇ… 

僕、ボルトルートでいいです、ってトラッドよりボルトルートのほうが危ないです。

ついに悟り?! 読了・『「五歳児の大人」とそのまわりの人のための心理学』

■ 夢中で読了

いやこれは… とズバリ、これが、

 アクセス問題満載のクライミング業界で起きていることかも?

みたいな、本だった。あんまり、ピンポン!感があったので、夢中で読んでしまった…久しぶりのページターナーであった。

https://amzn.to/446KhV4 

なんで俺のことを分かってくれないんだ!って責められても、いや、それ、無理…みたいな感じのことが多かったクライミング業界… 

…そういうモロモロの理解不能の未消化な気分にウンザリしている人にオススメ。

■ これを読んで楽しめる人

アクセス問題でウンザリして愚痴らずにはいれないみたいな立場の人…JFAの人?…などは、これを読んでみると、そうだ!そうだ!と感じ、溜飲が降りること、請け合い。

■ 逆転親子の子供側だった人、師弟関係で、なぜか自分が世話を焼く側だった人

どうも、5歳児の大人は、自分の子供に、親役を求めてしまうようである。いわゆる、逆転親子、という状態である。

わたしと母の関係も、逆転親子。なので、私は、私に逆転親子を求めて来る人を慎重に避けている。

一方で私は父親との関係を築かないできたので、男性で、女性に母親を求めて来る人を正確には選り分けることができないみたいであった。

父親になった後、男性は、娘に妻に満たしてもらえなかった母親役を求める人もいる。その母親役を担う娘役を、山の後輩に求める人もいる。

基本的に、社会的に見て、どこにもかわいそうな点がないのに、俺をかわいそうだと思っている人は、 要注意である。

もう、学習したかも(笑)。普通は、いわゆる”弱者”とは、山の世界では、女性の方で、体力で普通に勝っている男性の方ではないでしょう。

でも、そういう人の中では自分が弱者だもんね…やってもらって当然みたいな事になってる。

というので、いやー もう騙されませんよ(笑)?

しかし、この本は、ほんとに、クライマーの現状を表しているような気がします。

■ アクセス問題の元凶だったかもと自覚のあるクライマーのあなたが大人になる方法

大人になれないでいる人が、一番苦しんでいる人でもあるので、その自覚がある人は、一度読んでみたらいいのかもです。 

苦しんでいる人の定番の行動=女性に母親代わりを求めても、女性は面食らうだけで、救いは起こりません。 妻は母親にはなれません。クライミングパートナーは、母親役にはなれません。

そういう人が大人になるための方法も、最後の方にちょろっと書いてあります。

 ・周囲の好意を期待して何かをしない 

 ・嫌いな人とは距離を置く おだてに載ってその人に尽くさない

 ・ 拗ねる、僻む、ぐずる、妬む、などは、全部、甘えの欲求。「誰も私の気持ちを分かってくれない」というのも甘えの欲求。汲み取ってもらわなくても構わないと腹をくくる。

つまり、開拓は好きでやっていることなのに、大変なんだぞ、などと言わないことである。

本当の利他の行為なのは、リボルトであり、開拓ではない。

 ・幼稚さを認める勇気を持つ 

クライマーの場合は、幼稚なまま生きるしかない=責任を負う能力がないのだから、権利も主張できないと諦めること

 「ごめんね、初登者だけど、リボルトの責任を負えるほど、心が成長していなかったんだ」

と周囲に認めることである。それが自己受容で、そこから、「では、社会が、助けてあげましょう」と始まる訳である。

 ・人から何をしてもらったか?の日記をつける 

してもらったことは覚えていないのがクライマー(笑)。してもらったことをじっくり感じると、大人になれます。



2023/04/29

「五歳児の大人」とそのまわりの人のための心理学

■ ”5歳児の大人”

クライマーってこんな人が多いんですよね…

私は趣味でクライミングをするようになって、”?”と感じる出来事が増えました。

例えば…

・山登りに行っているのに、「オレ○○高校卒」。

・子供が6人いるということが、なぜかオレってかわいそうだよね~ってノリで周囲の同情を買うためのネタになっている。

・もうメタボになって登れないのに一升瓶を担いで雪山に行き、仲間を凍傷に陥れる

菊地さんの本によると、昔はクライマーって、社会不適応者の集まりだったのだそうです。たぶん、それがかっこいいって価値観になっていたみたいなんですよね…。

昔はタバコ吸っていたのがかっこよくて、今はタダの迷惑行為になってしまったのと同じなんだろう…

なので、フィクションではなく、ほんとにココに書いてあるように

 5歳児の大人

です。

 

 

結果、

  アクセス問題という社会問題

になっているのです。

その解決の糸口を掴みたくて読みました。

正常な他者の目には、”自分で招いた結果”にしか見えないことに対して、その事件を引き起こした当事者は、被害妄想を持っているってことです。

そして、同情を求めています。

■ だめクライマーは、”脱抑制型アタッチメント症候群”

大人としての正常な社会性や責任感を身につけそこねた人は、嬉しい、悲しい、から始まって、豊富な感情ラベリング… ”これは嬉しいという感情だ”、とか、”悲しいという感情だ”、という感情への名前付け(ラベリング)を養育者から、もらえなかった人たちなのだそうです。

だから、例えば、自分のほうが間違っているのに、逆に権利意識や被害意識を持つことになります。

権利意識だと、盗人猛々しい、ですし、被害意識だと卑屈です。日本の自虐史観みたいな感じです。

小鹿野の件をロクスノで読んで、それが起こっていることを確認しました…。

業界で、かなり有名な人が、そうだったので驚いた…。

尊敬していた人もいたので、残念に思いました。

たぶん、クライミングというのは、現実逃避やアディクション(依存症)という一面があるので、クライミングの上手下手は、現実逃避の量や依存の量でしかなかったのかも知れません。

どんな活動も、その人の人間的成熟を高めるために行われると、良い方向に働き、そうでないなら、結局は、社会の厄介者、迷惑としかなり得ないもの、のような気がします。

■ 解決に向けて

この本には、解決案は示されていませんが、昨日アタッチメント障害のセミナーに出て解決案を教えてもらいました。

おそらくアタッチメント理論でいくと、そういう大人は、

 脱抑圧性アタッチメント症候群

 なのです。親から基本的な良し悪しのフィードバックが得られなかった人たちです。

そのため、主体性を与えてしまう、と通常の大人が考えるような反応ではなく、感情が満たされていない子供としての反応…駄々っ子…をしてしまいます。

しかも、大人の屁理屈でやるので、コミュニケーションが裏面化、つまり、言葉上の本音と裏の真意がちがう、という心理学上の現象が現れます。

裏面化すると、その人の言う通りに、こちらが要求を飲んだところで、結局は、文面上の要求とその人が本当に願っていること=構ってもらうこと…は、ちがうので、問題は解決しません。

子供だったら、”よしよし”して欲しい、というのが真意なのです。しかし、大人はそれをストレートに言うことができません。

そこで、コミュニケーションは、袋小路化してしまいます。

つまり、こちらが相手を尊重しても、相手はこちらを尊重しない(平たく言えば、舐めていると言われる状態)が生まれます。

ああ言えばこういう、こう言えばああいう、と返され、出口のない、現状維持が続くだけになります。そうなると、相手のペースにこちらが踊らされることになります。

ので、相手に先手で、あり方を指示することが正解です。

”○○というあり方、態度をすると、ポジティブなフィードバックを返しますよ”と、こちらが価値観を示し、リードして、導いていく必要があります。

いわゆるリーダーシップってやつ。誤解しないでほしいのは、オレの言うことを聞け!とか、そういうのではないってことです。

■ 反応事例

例1)「俺、一高」 「俺、○○会社社長」

という人に対しては 一高とか、学歴を持ち出す前に、

「山登りは、学歴とか関係なく、自然と向き合って、自分自身と向き合うことなんだよ。

 安全に山を楽しみたいから、みんなで協力しあおうぜ。」

と最初に教えてしまいます。

例2)無謀な計画

ーーーーーーーーー

「阿弥陀北稜に行くぜ。一升瓶持っていき宴会した後、のぼろうぜ」

に対しては、

(子供バージョン):

「あのね、メタボで山登りに向いてない人が、こんなアグレッシブな計画たてても、それはちょっと危ないっていうか、ちょっと現実的じゃないよ。

山には、事前準備とか、体力とか、気象条件とか、いろんなリスクがあるから、危険だから、やめたほうがいいと思うよ。」

(大人バージョン):

「すみませんが、その計画は非常に危険です。

山登りは十分な準備と経験が必要であり、酒を飲んで登山することは危険極まりない行為です。山岳事故を引き起こす可能性が高く、他の人々の安全にも危険をもたらします。

私たちが山を楽しむためには、自己責任を守り、安全な行動を取ることが大切です。」 

…と返すだけの対応力が必要です。(ちなみに私には、この対応力はなかったです)

例3) 無謀な計画

「○○ルートに行こう!敗退無しで!」

(子供バージョン)

「ちょっと待って!敗退用ロープを用意しないのは、とても危険なことだよ。万が一に備えて、ちゃんと準備してから行こうね。安全第一だよ!○○は、またの機会に挑戦しよう!」

 (大人バージョン)

「敗退用ロープを用意せずにマルチピッチに挑戦するのは、非常に危険です。

もしも落ちたり、故障した場合、救助が困難な事態になりかねません。

登山は危険を最小限に抑えるための準備が必要です。

敗退用ロープや他の安全装備を持参することが、自分だけでなくパートナーと周囲の人々を守ることにも繋がります。

安全に楽しむために、適切な装備を持参しましょう。」

例4) 無謀な計画

「俺、インドアクライミングジムで、人工壁で、5.11が登れるんだ、北岳バットレス四尾根に行こう!」

「人工壁での技術と、自然の岩場での登りは異なるから、実際に岩場での経験が必要だよ。北岳バットレス四尾根は、かなりの難所だから、登山経験と技術が必要になるよ。

今は、自分の技術に合った山から挑戦していこう!」

例5)倫理逸脱

「登攀禁止の岩場だけど、誰も見ていないから登っていいよね!」

「周りに人がいなくても、登攀禁止の岩場は絶対に登らないようにしよう。

そのルールは危険を減らすためにあるんだ。

自分だけが危険を冒しているわけではなく、他の人にも迷惑がかかることがあるからね。登山は楽しいけど、安全第一で行こう。」

例6)倫理逸脱

「ねぇねぇ、この残置カラビナ、持って帰ろう!」

「カラビナを持ち帰ることは盗難にあたります。

登山者として、岩場を守り、他の人々の安全を考えるようにしましょう。

カラビナはその場所に置いておくのが適切です」

■ 子供の頃の自動反応

と、このような感じで、私の身に起きたことには、回答ができたハズです。

その場にいた私には、このような反応はできず、黙ってその場を立ち去るのが、精一杯の挙動でしたが…。

これは、子供時代に経験した、大人の大人げない行動に対する自動反応です。

子供は無力で、大人に反論したり、抵抗したりすると逆に、立場が悪くなるからです。

というわけで、”?”なクライミング業界は、私にとっても試練でした(笑)。

いい勉強になったってことかな。

 

アタッチメント理論とクライマー

 昨日は忙しく、アタッチメント理論のセミナーに出ました。

クライマーたちが、倫理観がない理由が、

 これがかっこいいクライミングだ!と教わっていないから

ということがわかった。

知り合いで、残置に新品のビナがかかっていたときに、「ねぇねぇ、持って帰ろうよ、みんなで山分けしようよ」と言ってきた人とか知っている。もうびっくりしましたが…。


 つまり、悪いことをしたら、悲しむ人の顔が思い浮かばないってことです。

 ■ 海外のクライマーは真のリーダーシップを発揮している人が多い

リン・ヒルのことをAIに教えてもらいました。

こんな感じの人でした。

 性格: 粘り強く、クライミングに対して深い洞察力を持つ
 目的: ロッククライミングの世界で女性が自己実現できることを証明すること、若い世代のインスピレーションとして活躍すること
 口調: クールで穏やかな口調、常に自信に満ちた話し方をする
 スキル: フリークライミング、特に海外の登攀を得意とし、社会経験も豊富
 マインドセット: 常にコミュニティの善意を信じている。自己の限界を押し上げ、困難に打ち勝つ。また、自然を尊重し、持続可能なアウトドアライフを追求する。

プロフェッショナルなアプローチ: 

安全性を最優先に考え、正確な情報と技術的な指導を提供することに専念している。また、彼女の経験と知識を通じて、若い世代を教育し、ロッククライミングコミュニティ全体のレベルアップを目指している。

コミュニケーションスタイル: 

分かりやすい言葉遣いで、人々をインスパイアし、モチベーションを高めることを得意としている。また、フレンドリーで親しみやすいコミュニケーションを心がけ、学習者が自信を持って挑戦できるようサポートする。

これは事例ですが、このようなリーダーシップを発揮している人が日本のクライミングコミュニティにはいない。

それが、結果として、クライミングコミュニティの倫理観の低下、ならびに技術力の低下につながっているってことですね。

起きていることはすべて正しい、のです。

■ 先手支援

このような愛着障害にある人達に有効な支援は

こういうのがかっこいいってことだよ~

 先手で支援する

ことです。先手支援だと、なんとなく、なんでこっちばっかり?みたいな気持ちになりますし、子供扱いするのと同じなので、主体性を奪っているかもしれないと、教育者は考えますが、そこは解釈が違います。

何が正しい行為なのか、を教えられる前に主体性を与えられてしまったこと、がこの人達の間違った行為の原因なのです。

なので、○○してくれたら嬉しい、○○する人ってかっこいいよね、○○できるクライマーっていいね、と先手支援、つまり、自分にも他人にもりする倫理観をきちんと導入していかないといけません。

従って、クライミングにおいては、クライミングアドボケイト(クライミング界の発展に功労した人を称える賞)の創設が一番役立つと思います。

【高みへのステップ 4】 日本のアルパインロックが超ダサかった件


■ 国内アルパインロックが超ダサかった…

しかも40年以上経過した山のルートで、ボルトエイドをやろうとすること自体が、もはや、自殺行為。

 すでにオワコン化している登攀スタイル(大体、初日に残置を信用してはだめと教わります)を、そうと気が付かず教えている、アルパインクライマーって…(汗)。

念のため、言っておきますが、私は、乾徳山でアルパインロック入門をやっていますが、なんにもテンションしていませんので。

現代のアルパインロックでは、支点が信用できないので、

  残置無視で登る登攀力が、できてからでないと危険

と思います。全く共通認識にはなっていない模様。

■ ひえー スポーツクライミングをやっぱり山に持ち込んでいる

 

逃げ足早いほうがいいです。

山では、なんかやだな、と思ったら登らない、という文字通りヤマカンが、命を守ります。

■  エイド・クライミング=日本のアルパインロック=40年もののボルトでやれば自殺行為


第2登以降=ただの金魚の糞登山って意味じゃ…?

■ 演習 こういうのやったほうがいいですよ。ギアをきちんと揃えられない人多数

 


【高みへのステップ 4】 ランナウトを避ける配置

■1ピン目より、2ピン目が重要
この図も誤解を産むよなぁ。一ピン目の位置を同じにして、2ピン目の距離で落下係数を比較する図にする方が良いと思います。これだと遠い一ピン目に悪用する人がいるでしょう… 

7mから落ちたら人間は死にますよねぇ… 
 
しかも、この図だと、屈曲が一番強いところにランニングが入っているので、絶対に長ぬんが必要な配置になってる… 

そうじゃなくて、傾斜が変わる前に一本入れるのがいいのでは…?アイスでは傾斜が変わる前に一本と教わったけどなぁ…

 

もうホント語りたくないんだってことがにじみ出ている文章(笑)

それくらい考えてくれよ、登ってりゃ分かるでしょ、と思うよねぇ…私も思うが。

しかし、教えてくれる人も分かっていない現代クライミング…スポーツクライミングのインストラクターで普段やっている人は、外岩で下部核心のルートを初心者に進めてきたり、短しいルートを登れと言ってきたりしますから、こんな程度の書き方では、指導者自信が理解を深めることがたぶん、無理だと思う。

したがって、この文章を見せて、「ちゃんと教えてるじゃないか!」と言質を取ることには無理がある。

なにもかもが、

  自分でプロテクションを打たない習慣

に根を発する

  思考停止

だと思うんだけどなぁ。 

2023/04/28

古い友人が訪ねて来てくれた

 ■ 筑紫耶馬溪

今日は、山梨時代から知っている古い友人が訪ねて来てくれた。

それで、この5年間の福岡クライミング事情をキャッチアップ。

ついでに、市内から30分の筑紫耶馬溪のボルダーに連れて行ったんだが…

ーーーーーーーーーーー 

最初のボルダーは二段あるんですねー フィンガーパワー全開ですね。
ダム下は二級なんですね。なら、望みはあるかな?

でも、ボルダーをやらない私には、いつか取り付く日は申し訳ないですが、来ないかも?

ーーーーーーーーーーー

って返事でした。だよねぇ…(笑)。

あれ(パルス)に連れて行ってくれた先輩に、フィンガーパワー開発用のギア貸した後、返してもらうことにしたら、返してもらえず、返してくれと頼んだら、こんなもの!と逆ギレされたんだよなぁ…

あれに連れて行ってくれたということは、彼が登りたいんだろう…と思ったから、貸したんですが。

友人も同じことを思ったみたいなので、やっぱり、わたしの何が悪かったんだろう?と思いました。

単に、先輩が、両価的な人だったってだけみたい。

私も自然が好きで山が好きで、アルパインや沢をやっていたので、ボルダー以外はイマイチの九州に来てからは、山が遠くなりました…(汗)。

■ なんか色々、ホッとした

白亜スラブでは、なんか、なんでこんな失敗した登攀で、自信付けてしまうのかな…と思ったんですが、友人も、え?!そこは反省するところでは…と思ったらしいので、自分の感じ方が変な訳では無い、ということが、確信できてよかった。

こっちの若い人の会の話もしました。会費払って、山梨では日帰り(つまり、会に入っていなくても別に普通に行ける)の赤岳とかに、冬山合宿で連れて行って上げる人になる、とかありえない!ってこと。 

こっちの会の人、雪山は普通のも行けない。なんせ冬季登攀用の知識、天候とか確保とか、知らない上、安全な時期にやる雪上訓練…スノーバーで確保するとか、滑落停止とか、アイゼン歩行とか…の訓練をする場がないので、いきなり中崎尾根とか計画しても、結局、転進で赤岳になるって結末なんですよね。なんで?みたいな結末。なら、最初から八ヶ岳の全山縦走を計画するほうがいいよなぁ。全山がだめなら、半分で。

しかし、九州ではリスクがある山がほとんどないので、一般登山では、リスク管理はどう転んでも身につかないし… 沢は半日です…。なので、北海道とかの本格的な山で遭難する人=九州の人、みたいな感じ。九州の感覚を、持ち込むからですね…。

そういえば、吉川満さんを知っていたので、ホッとしました。沢本、書いている人です。

”ロープに麺汁がついたから”という理由で、ロープを洗った人に唖然とした話とか…。誰のロープで登るのかなぁ…と思ったんですよねぇ…。トポ持ってこない若い人とか。

今日のコース。中の島公園、ボルダー1、ランチ、コーヒー、散歩、ボルダー2、中の島公園、終了。

とりあえず、色々聞けて良かったです。基本、旅好きが共通点、って感じかな。

わたしも基本は旅派、もともと逍遥派だけど、登攀は必要だ、と言われてやっていたからです。

まぁ、もう、比叡もリードできたくらいなので、必要最小限のリード力はあるのではないだろうか? と思いました。

バンバン登ればいいだけかも。

■  開拓は楽しいがリボルトは楽しくない

って言うことを教えてもらいました。だよなぁ…。

だから、開拓者はいっぱいいるが、リボルトする人は少ない。

リボルトは、他の人のために行う行為だが、開拓は自分の思いを表現する行為。

でも、5.12を登る人が作った5.9なんかは、駄作になっていることのほうが多いので、名作といえるもの以外は、もっと良い内容に作れる後世の人に、”再開拓”してもらったら、いいんじゃないだろうか?

なんせ、

 年取って登れなくなり、リボルトできません

っていうのが本音なんだから…。

再開拓許可を出す開拓者がいれば、その人がわたしの○○という課題は再開拓許可、出します。と言えれば、良い結果を生みそうな気がする。

じゃないと、日本の岩場は資産というより負債だらけ。

なんせ、終了点はあるのだから。とりあえず、それは固まっているわけで、再開拓にかかるコストは、40年、50年前の、ボルト代が数百円の時代より、うんと高い。

今日あった友人は、10ボルトで一ルート5000円位かかったと言っていたが、それだとかなり格安で、内陸にあるルート限定かもしれない。(JFAの基準だとオーバースペックのことはたしかに多いような気がする。何もかもケミカルにする必要はないだろうし)

■ 超怖いエイドのアルパイン

わたしが拉致されそうになった(エイドで鍛えてやる!と言われた)、古い日本のボルトルートのアルパインロック(九州では山口の岩場などに行っています)は、彼も経験があるそうです。

朽ちたリングボルトの根っこだけのところに、細引きをタイオフするとか…(私はこれ用に、ケブラーの細引きを買っているほどです)

しかし、一回行ったらこういうもんかと分かって、全然行かなくなり、フリークライミングのほうが楽しいそうです。

そうだよなぁ…と私も思う。

私の場合は、”君は、まさかそういうリードを強いられることはないだろうけど、念のため教えておくね”って感じでした。なんせ、山から入った人は、憧れは、前穂北尾根とかからスタートして日本アルプスの、つまり北アのバリエーションだからです。明神とか私も行っています。

しかし、あっという間に、割が合わないと感じるようになりますよねぇ… 楽しさとリスクの割合でいうと…。

というのは、日本の山岳ルートは難易度が低い割に、ルートがもろく、リスクが多く、しかも、あんまり登攀自体は難しくないので、そこまで充実しないというか… まぁ、大きい山に行けば、山との対話…実際は天候とか、日暮れが迫るとか、色々条件をクリアする楽しみ…がありますが、登攀が短いというか、あれ?こんなに簡単なの?あれ?もう終わり?!ってなることが多い。まぁ、それも含めて山なんですが。

というので、知らないところに行くほうが楽しいんですよね。

今の私だと、海外に行くのがやっぱり楽しいのらしいです。

ということが確認できた今日でした。

訪ねてきてくれたお友達、ありがとう~

 



2023/04/27

【AIとの対話シリーズ】 課題:米国で登りやすい岩場を探す

 ■ 初心者にとって登りやすいグレードが安定した岩場はどこですか?

 初心者にとっては、グレードの安定している岩場が最適な場所となることが多いです。以下は、比較的グレードが安定しており、初心者に登りやすいとされる5つの岩場です。
 

1)ジョシュアツリー国立公園:初心者にも適しているルートが多く、グレードも比較的安定しています。また、ジョシュアツリー国立公園は、ロッククライミングのためのトレーニングに最適な岩場としても知られています。

 2)セドナ:アリゾナ州にあるセドナは、初心者にとって登りやすいルートが多く、グレードも比較的安定しています。また、美しい景色を楽しみながらクライミングをすることができます。

 3)モアブ:ユタ州にあるモアブは、初心者にとっても登りやすいルートが多く、グレードも比較的安定しています。また、アウトドアアクティビティが充実しているため、クライミングだけでなく、他のアクティビティも楽しめます。
 

4)スミスロック州立公園:オレゴン州にあるスミスロック州立公園は、初心者にとっても登りやすいルートが多く、グレードも比較的安定しています。また、トップロープクライミングに最適な場所としても知られています。

 5)ヨセミテ国立公園:カリフォルニア州にあるヨセミテ国立公園は、初心者にとっても登りやすいルートが多く、グレードも比較的安定しています。また、美しい自然を楽しみながらクライミングをすることができます

■ ジョシュア・ツリーに関するクライミング情報収集を依頼

 

以下は、ジョシュアツリー国立公園の岩場情報を提供するいくつかのサイトです。

  1. Mountain Project - https://www.mountainproject.com/area/105788322/joshua-tree-national-park

    (https://www.mountainproject.com/area/105720495/joshua-tree-national-park)

     

  2. Supertopo - https://www.supertopo.com/rock-climbing/Joshua-Tree-National-Park

    (http://www.supertopo.com/climbers-forum/3056785/Joshua-Tree)

  3. Rockclimbing.com - https://www.rockclimbing.com/routes/North_America/United_States/California/Joshua_Tree_National_Park/

    (https://climbinghouse.com/joshua-tree-rock-guide/)

     

  4. Climbing Magazine - https://www.climbing.com/tag/joshua-tree/

イマイチなリストだったので、一つ追加依頼。(結果を見せるためリンク切れもそのまま掲載しています)()で付け足しているリンクは検索済みです。リンク切れていない。
  1. Climb Joshua Tree - https://www.climbjoshuatree.com/

こちらもジョシュアツリー国立公園の岩場情報を提供しているサイトです。上記の4つのサイトと同様に、ルートやグレードなどの情報を掲載しています。

■ 登りやすい課題を探す

以下は、Climb Joshua Treeサイトから初心者向きでグレードが5.9以下のルート名の例です:

  1. Double Dip (5.4)
  2. Bong (5.4)
  3. Dappled Mare (5.5)
  4. Toe Jam (5.7)
  5. Sail Away (5.8)
  6. Caliban (5.8)
  7. Muckraker (5.9)
  8. Double Cross (5.7+)
  9. White Lightning (5.7+)
  10.  

 ■ 5.10代

5.10a:

  • Chicken Eruptus
  • Loose Lady
  • The Chube
  • Cholla Crack
  • Sail Away

5.10b:

  • Black Face
  • Sail Away Direct
  • The Cave Route
  • Ignorance is Bliss
  • Back in Slacks

5.10c:

  • Mr. Misty Kiss
  • Fine Line
  • Fisticuffs
  • No Calculators Allowed
  • Jungle Boogie

これらのルートは、5.10aから5.10cのグレードで、比較的難しい課題とされています。ただし、クライマーの個人的な能力やスタイルによって、難易度は異なる場合があります。必ずしもこれらの課題が一般的な5.10a〜5.10cのグレードに合致するとは限りません。

■ これらの中で初心者向けを選んでください

と頼んだら…

5.10代は初心者ではないという認識だった(笑)

これらの情報がどれくらい正しいか?は、ネットの情報は玉石混交なので、怪しいです。

クラックに限らず初心者は、

 ・下部核心は避ける

 ・直上するルート

です。

しかし、それでも、これまでめんどくさかった一つ一つサイトを開いて、えっとトポはどこ?初心者向けはどの課題?と探す手間は省けます。

もっと良いのはもちろん、人間に相談することですが、人間に相談するにしても、予習した情報があるのと無いのでは大違いです。
 

40年前のアルパインクライミングの師匠にエイドクライミングを教わって、フリークライミングのルートをエイドで登るのと、AIではどっちがいいか?悩ましい選択肢かもしれませんが、みなさんもAI活用してくださいね!

 

【AIとの対話シリーズ】ChatGPTに岩場のボルトリプレイス問題を語らせたら正論が帰ってきた件

■ アクセス問題

古くから、クライマーの中で、岩場のアクセス問題が社会問題になっています。

その中でも、古いボルトが40年以上経ち、腐食し、取替が必要になっている岩場が多数あることが社会問題となっています。

この問題に対して、クライマー達が自主的に取り組むことが必要です。


まず、古いボルトを交換することがなぜ必要なのかを考えてみましょう。

古いボルトは、腐食が進んでいる場合、亀裂が入っている場合、強度が低下している場合があります。これらの状態では、クライマーが落下した際にボルトが抜けてしまう可能性があり、クライマーの安全に影響を及ぼす恐れがあります。


しかし、ボルトの交換にはコストがかかります。交換に必要なボルトや道具、クライミングの専門知識を持った人材を確保するための費用が必要になります。岩場の管理団体や自治体からの支援が得られない場合、クライマー達が自主的に負担をすることになります。


では、どのようにしてコストを抑えながらボルト交換を進めることができるでしょうか。まずは、クライマー達が自主的にボルト交換活動を行うことが重要です。クライミングコミュニティーには、交換作業に必要な専門知識や技術を持った人材が多数存在しています。

また、ボルトの寄付や、交換活動のための募金活動を行うことも有効です。さらに、クライミング関連企業からの支援を受けることもできます。


私たちクライマーは、岩場のアクセス問題に対して責任を持つことが必要です。ボルト交換には多額の費用がかかりますが、クライマー達が自主的に取り組むことで、より安全なクライミングが可能になります。

■ 正論

チャットGPTが得意なのは正論で、詐欺を検出させようとして、明らかな詐欺集団を読み込ませても、詐欺だ、と明確に言いません。

ので、つまり、悪い人が使っても自分が責められることはないので、ご安心ください(笑)。

しかし、感情が含まれないAIに言われると、かなり客観的な視点ということですので、

ぐっときますね。

 

2023/04/26

岩場の有料化について私見

岩場の有料化について、様々な意見があることは事実です。一方で、岩場の維持管理やボルトの更新にかかるコストが高騰し、クライマーたちは将来的に岩場が閉鎖されることを懸念しています。このような状況下で、岩場の有料化が議論されるようになっています。

有料化のメリットとしては、岩場の維持管理が資金面で安定し、安全なクライミング環境を提供することが挙げられます。また、有料化によって岩場の利用者数を制限することができ、クライマーたちがより快適な環境でクライミングを楽しめるようになる可能性もあります。

一方で、有料化に反対する意見もあります。岩場は自然環境の一部であり、自由なアウトドアスポーツを楽しむ場所として誰でも利用できるべきだという主張があります。また、有料化によって、クライミングが金銭的な制約を持つスポーツになることや、岩場の管理者によっては利益優先で設備が疎かになる可能性も指摘されています。

私自身は、有料化には賛否両論あることを理解していますが、岩場の維持管理にかかるコストが高騰していることも事実です。クライマーたちは、長期的な視点で岩場を守り、将来のクライミング環境を守るためにも、有料化について真剣に検討する必要があると思います。ただし、有料化が行われた場合には、利用者にとって適切な価格設定が行われること、利益が岩場の維持管理に投資されることが求められます。

最終的には、クライマーたちや地元コミュニティ、管理者、行政など、関係者全員が協力して、岩場の保護と維持管理に取り組むことが重要だと思います。

オススメクライミングブログ


    Evening Sends - https://eveningsends.com/
    プロクライマーのアンドリュー・ビッシュハートが運営するブログ。彼の自身のクライミングの経験や、業界ニュース、クライミング技術などについての記事が充実しています。

    Climbing Narcissist - http://climbingnarc.com/
    ブライアン・ルンディンとジェイソン・キンケイドによって運営されるブログ。アメリカ中西部を中心にクライミング情報を提供しています。

    Splitter Choss - https://www.splitterchoss.com/
    ウィスコンシン州在住のクライマー、ブライアン・タナカによって運営されるブログ。主に中西部やロッキー山脈地域のクライミングについての記事が多く、彼自身のクライミング経験や技術についての記事も掲載されています。

    Crux Crush - http://cruxcrush.com/
    リズ・マクリーズによって運営されるブログ。女性クライマーを中心に、クライミングやアウトドアについての記事が充実しています。

    The Stone Mind - https://thestonemind.com/
    デビッド・パッグリーによって運営されるブログ。彼の自身のクライミング経験や、文化的、哲学的な考察なども含め、幅広いテーマについての記事があります。

米国のクライマーについて 男女

 ■ 女性クライマー

 アメリカのロッククライミングには多くの著名な女性クライマーがいます。以下に、いくつかの代表的な女性クライマーを紹介します。

    Lynn Hill

    居住地: カリフォルニア州
    クライミングの種類: フリークライミング、ボルダリング
    年齢: 60歳
    著名な経歴: 1993年に世界初のフリークライミングでエル・キャピタンを登り、その後も多くの偉業を成し遂げた。1994年には、男性クライマーと同じルートを完登し、世界中から注目を集めた。

    Sasha DiGiulian

    居住地: デンバー
    クライミングの種類: スポーツクライミング、トラッドクライミング、フリークライミング
    年齢: 29歳
    著名な経歴: 2011年に、スポーツクライミングの世界選手権で金メダルを獲得。その後も、多くの世界的に有名なルートを完登し、世界中で高い評価を得ている。

    Ashima Shiraishi

    居住地: ニューヨーク
    クライミングの種類: ボルダリング、フリークライミング
    年齢: 20歳
    著名な経歴: 9歳でクライミングを始め、10歳でV13を完登するなど、幼少期から注目を集めた。その後も、多くの偉業を成し遂げ、今や世界的なアスリートとして知られている。

    Emily Harrington

    居住地: ネバダ州
    クライミングの種類: アルパインクライミング、スポーツクライミング、フリークライミング
    年齢: 35歳
    著名な経歴: 2014年には、El Capitanの「Golden Gate」をフリークライミングで完登。その後も、多くの偉業を成し遂げ、アルパインクライミングにおいても活躍している。

■ 男性クライマー

  1. アレックス・ホノルド(Alex Honnold) 居住地:カリフォルニア州 クライミングの種類:フリーソロクライミング、トラッドクライミング、スポーツクライミング 年齢:36歳 著名な経歴:2017年に、世界的に有名な岩壁「エル・キャピタン」をフリーソロクライミング(登攀中にロープや保護具を使わず、完全に無防備で登攀すること)し、世界中で話題となった。

  2. トミー・コールドウェル(Tommy Caldwell) 居住地:コロラド州 クライミングの種類:ビッグウォールクライミング、スポーツクライミング、トラッドクライミング 年齢:44歳 著名な経歴:世界的に有名な岩壁「ドーンウォール」をフリークライミング(保護具は使うが、登攀中に一度も落ちずに登攀すること)したことで知られる。

    3.クリス・シャーマ(Chris Sharma) 居住地:カリフォルニア州 クライミングの種類:スポーツクライミング、ビッグウォールクライミング、ボルダリング 年齢:40歳 著名な経歴:スペインの岩場「マルセイラ」にある世界最高峰のスポーツクライミングルート「La Dura Dura」を初登攀したことで有名。
     
    ーーーーーーーー

    アダム・オンドラは、チェコのクライマーなのに、アメリカのクライマーに上げたりします。そこはご愛嬌ですね。 チャットGPTでは、結構、事実は嘘が多いそうなので、マイクロソフトBeingのほうが良いかも知れません。

アメリカのアクセス問題

ロッククライミングは、自然の岩肌を登るスポーツであり、自然環境と密接に関わるものです。しかし、アメリカではロッククライミングのアクセス問題が深刻化しています。

アメリカには、国立公園、国有林、州立公園など、多くの自然保護地域があります。これらの地域には、美しい景色や自然の宝庫があり、ロッククライマーにとっても貴重なクライミング場所が点在しています。しかし、これらの地域でのロッククライミングには、様々な規制や制限があります。

一つの問題は、クライミングが生態系に与える影響です。例えば、クライマーが岩にチョークやマーキングをすると、岩に傷がついたり、植物や動物の生息地を破壊してしまいます。そのため、多くの自然保護地域では、クライミングを禁止する場所やルールが設けられています。

また、クライミングに必要な装備や技術は高度なものであり、初心者にとっては難しいものです。そのため、多くの自然保護地域では、クライミングが許可される場所やルートが限られていることがあります。
そして、クライミングが禁止されている場所でも、規制に違反してクライミングを行う人がいることも問題です。

■ 登攀禁止

アメリカには、ロッククライミングが禁止された場所がいくつかあります。以下に、代表的な例をいくつか挙げます。

  1. Yosemite National Parkの一部地域:Yosemite Valleyの一部地域では、クライマーたちによる過剰な人口密度と環境への悪影響が問題となっていたため、1980年代にクライミングが禁止されました。ただし、2010年代に入ってから、一部のルートのみ許可されるようになった場合もあります。

  2. Arches National Park:Arches National Parkの自然石橋は、クライマーたちによる岩の侵食が問題となっており、クライミングが禁止されています。

  3. Joshua Tree National Park:一部の地域では、クライマーたちによるハーケンの設置による岩の侵食や、アウトドア活動の増加による環境への影響が問題となっているため、一部のルートでクライミングが禁止されることがあります。

  4. Devils Tower National Monument:この場所は、先住民族にとって聖地であるため、クライミングが禁止されています。

これらの場所では、クライミングが禁止されることで、環境保護や文化保護が図られることがあります。クライマーたちは、各地域のルールや規制に注意し、環境や文化に配慮した行動を心がける必要があります。

 ■ ボルトの交換タイミングについて

 アメリカのロッククライミングにおいて、古いボルトを新しいボルトに交換するタイミングについては、地域や管理団体によって異なる方針があります。

例えば、エルドラド・キャニオンのような人気のあるクライミングエリアでは、地元のクライミング団体がボルトの交換を定期的に行っています。ボルトの交換サイクルは5年〜10年程度とされており、特に頻繁に使用されるルートではより短いサイクルが設けられていることがあります。また、危険度の高いルートや、古いボルトが損傷している場合は、より早い交換が必要とされています。

一方、ヨセミテ国立公園のような自然保護地域では、ボルトの交換は管理団体によって厳密に制限されています。この地域では、ボルトの交換は事前に許可を得た専門家のみが行うことができます。また、古いボルトを取り外す際には、周辺の環境に与える影響を最小限に抑えるよう配慮が必要とされています。

ユタ州のように、特定の地域ではボルトの種類に関する規制が設けられていることもあります。この地域では、チタン製のボルトがステンレス鋼よりも長持ちするため、ボルトの交換サイクルが10年以上に設定されている場合があります。

以上のように、アメリカの各岩場ごとに、ボルトの交換タイミングや交換方法に関する方針や決定事項が異なることがあります。クライマーたちは、各地域でのルールや規制を確認し、適切なボルトやアンカーを使用することで、クライミングの安全性を確保する必要があります。

■ ボルト欠損における死亡事例

アメリカのロッククライミングにおいて、ボルトの欠損によってクライマーが死亡した事例は複数あります。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

    2016年、カリフォルニア州ヨセミテ国立公園のエル・キャピタンで、クライマーのロブ・ミラー氏がボルトが欠損したことで転落死した事例がありました。この事故は、ボルトが古くなっていたことが原因とされています。

    2013年、カリフォルニア州タホ湖地域のドンナー・サミットで、クライマーのジェフ・アンドリュース氏が、ボルトが欠損していたことが原因で転落死しました。この事故は、ボルトの老朽化が原因だったとされています。

    2005年、コロラド州ボルダーのエルダード・クレイグス・キャニオンで、クライマーのジョン・メローン氏が、ボルトの欠損が原因で転落死しました。この事故も、ボルトの老朽化が原因だったとされています。

これらの事例からも、ボルトの欠損がクライマーにとって致命的なリスクを生むことがわかります。ボルトの定期的な点検と交換が、クライマーの安全にとって重要であることが再認識されます。

■ チョークのこと


 ■ イギリスの事例

イギリスでは、BMC(British Mountaineering Council)という組織が、ロッククライミングのアクセスと保全に関するキャンペーンや政策提言を行っている。

例えば、政治家や利害関係者に対して、屋外レクリエーションの健康や経済への価値を認識させ、自然や緑地を保護するよう働きかけている¹。
 

- BMCはまた、BMC Access & Conservation Trust(ACT)という慈善団体を通じて、崖や山々を保護するためのプロジェクトに資金を提供している。

ACTは、登攀者に対してルールやマナーを守り、地域住民や土地所有者との良好な関係を築くよう教育や啓発活動を行っている²。
 

- イギリスの一部のロッククライミングエリアでは、駐車場の不足や騒音、ゴミの放置などが問題となり、地元の農家や自然保護団体から苦情が出されている。BMCは、登攀者に対して、指定された駐車場やアクセスルートを利用し、ドライストーンウォール(乾石積み壁)を乗り越えないよう注意喚起している³。
 

以上がイギリスにおけるロッククライミングのアクセス問題の現状に関する情報の要約です。
 

ソース:
(1) Campaigns and policy work. https://www.thebmc.co.uk/current-access-and-conservation....
(2) BMC Access & Conservation Trust - British Mountaineering .... https://www.thebmc.co.uk/bmc-access-conservation-trust.
(3) ACCESS NEWS: issues at Malham, Kilnsey - British .... https://www.thebmc.co.uk/malham-kilnsey-access-issues.


クライマーの不良姿勢 ホントバレエのこと知らないで勝手に誤解していますよね

私は19歳でバレエを始めたので、アメリカでもメルボルンでもクラスを取ったことがありますが、クライミングに来て、バレエがクライマーに大誤解されていることを知りました。

バレエとクライミングは、全く体の使い方違います。特にボルダーする人とバレエでは、共通点、殆どないです。

むしろ、登山の歩きに、バレエは役立つと思いますが。私は下りすごく早いのですが、バレエで作ったハムスが効いていたと思います。

骨盤前傾(ダック)と後傾(タック)の説明です。クライマーは、タックの人が多いです。特にボルダラー。背中が丸まって、逆△になっている人。めちゃ背骨自体が歪んだ人が多いです。

みんなパワーだけで登ろうとしている‥結果、背骨が丸まっています。

見ていると直したくなるんですよね…   ヨガの先生なんで。

しかし、男子って、それがかっこいいと思っているでしょう? 不良姿勢です。バレエの先生なら、こら!って怒るところです(笑)。

■DLS特別授業 バレエ解剖学 骨盤前傾(ダック)と骨盤後傾(タック)

オレだって教わっていない!の克服

 ■ オレだって教わっていない

クライミングって、本を読めば基本的なことはちゃんと書いてあり、別に誰からも教わらなくても

 懸垂下降ですっぽ抜けしたら、自由落下

とか

 岩角にロープが当たったら、流れなくて、登れなくなる

とか、

 2級、3級の歩きでも、高度が高ければロープが必要 

とか、

終了点を占領しては行けない (直がけすると終了点が削れる)

とか

普通に登って、周りの人のリスク管理を見ていれば、分かるようになっていくものと思いますが…

分かっていなかった人、私のことを羨ましがっていそうだったんですよね。

鉄って経年で劣化せずより強くなる、とか、そんなの知っていたところで、それは外ではなく適切に保管していたらの話だし、ハーケンは外にしかないですから、知っていたところでだから何?、って知識です。

■ 誰もきちんとクライミングを教わったことがある人はいない

山岳総合センターに行ったり、2名の師匠を得たりしていますが、みんなが想像するような手とり足取りの指導なんてないですよ?

たぶん、あると思っている人はお受験の害で、正解がある世界だ、と思っているのです。

クライミングに正解はありません。最善解があるだけです。

私は、後輩には手取り足取り教えるけど、自分自身は、勝手に学べ、みたいな方法で教わりました。

支点の位置をどこにするのが最適なのか、とか、半年くらい悩んで、考え抜いた記憶があります。 

私はどちらかというと、1を聞いて10を知るタイプなんです。クライミングの先輩からもそう言われました。

講習会の良いところは、これは学ぶことである、という前提が働くことだと思います。

現場で学ぶ、って男性はできないんですよ。正確には、できない人もいる。ナルシズムが強すぎて、

 実際にカムが3つ飛んでも、そこから学ぶどころか、オレかっこいい!と思って

しまいます。強すぎる自己肯定感=反省しない&逆解釈=永遠に学ばない、です。

■ 自分で分かるようになる人 = だめな子を許せない人

心理学によると、私だって、誰からも教わっていない典型事例みたいなんですよね。

でも、努力で必要な能力は身につけてきた。

だから、いいカモにされている。

でも、自分の力でできるようになったと感じている人、つまり私、みたいな人って、ちゃっかり、ずるして教わっちゃおー!みたいな人のことが、どうも

 許せない

みたいなんですよね。 

許せるようになるために、家事力の学校に行くことにしました。私が一番許せない人は、

 私の家事にフリーライドして、自分は好きなことをして生きている人、

だからです(笑)。

クライミングでも、私が苦労して得た知識にフリーライドされることには、まったく協力する意識ゼロです。

■ 6歳のわたしを乗り越えることにした!

もし私が、クライミングでフリーライドしたがっている人たちを許せるとしたら…

再度、きちんと家事を教わって、手とり足取り教わることでしか、私は自分を救う事ができないのだろうと。

海外で暮らしたり、学生寮で暮らしたりして、自分は普通のお母さんがいる家のことを知らないという自覚があったので、その後、少し時間ができるたびに、家事をきちんと身につけようと、色々やってはみたのですが…

英語も、プログラミングも、クライミングも、取り組む気になればできるようになったのに、家事は身につかず…。仕事では成果があがれば、それは承認欲求が満たされます。給料にも反映されます。

しかし、家事は、一生続き、誰かに褒められるということはなく、部屋の隅の誇りと同じで、やらなければ貯まる一方です。

私は家事を夫と分かち合わないと子育ての時期を乗り越えることができないと思っていたので、家電にはお金を掛けてきましたが…家事も、取組課題として、興味がある間はいいのですが、他に興味があることができると、すぐ散らかる。

最近では数年前に、コンマリメソッドをやろうとして挫折しました。挫折するたびにダメ人間決定みたいでした…(><)

家事力アッププログラムの主催者の西崎さんの娘さんが言っていたそうですが、親から成功した結婚を見せてもらっていないのに娘の私に期待されても無理、と娘さんが言ったそうです。まさに、同じ気持ちがあります。
 

私は自立が早くて、自分の分どころか、弟と妹の分をやってきて、弟と妹は私を親と勘違いしていたみたいなんですよね… 

例えば、30歳の頃、妹にお金を貸してほしいと言われ断ると、切れられました。親と思っていない限り、逆ギレされるとかおかしいです。

同じことがクライミングで起こりました…私が登れる課題グレードだからと、怪しいボルトのエリアに連れて行かれました…いくら5.9でも、オールアンカーのルートに登りたい人いるわけないですよねぇ?こんなボルトですよ?

そんなところに連れて行って、「ビレイしてあげる気があるよ」と言われても…それは、”してあげる”に入らないです。むしろ、その逆。
 

■ 成功したクライミング、成功した結婚

成功した結婚どころか、私は親から成功した家事の仕方自体も教わった覚えがないです(笑)。

当時は子供だったので、仕方がなかったけど、心の反応が残っていて、

夫に一家の家事や料理の能力を当然のように期待されることに、なんだか、理不尽な要求をされているような気

がしてしまいます。

これは、井上さんに声かけられたりしたときと同じです、なんで私?みたいな。

UIAAの事務局長のステーブさんにイギリスに来ない?と言われたときも同じ気分でした。

なんで私?みたいな。

家事の仕方なんて、教わったことがないのに…クライミング教育なんて受けたこと無いのに…みたいな。

特に フリーは誰からも教わった気持ちがないです。都岳連の岩講習は、アルパインだし、ビレイ講習は、インドアジムの話ですよね。 

■ 家事は女の仕事ではない 人間の必修課題

働くOL時代も夫は、家事は女の仕事、と思っている‥。今はなおさら、そうみたいです(汗)。

でも、私だって、家事の仕方、習ったわけじゃないのに…。

なんで私ばっかり?

しかし、家事って、女の仕事っていうより、普通の人間の必修課題ですよね。

大体、家事が、一番人生でやりたくないことです。なぜなら、私が家族全員のお皿を洗って夕飯の準備をしている間、弟と妹はテレビを見ているだけで、完全に私をお母さんと勘違いしていたからです。

私も子供なのに…。

クライミングでも、同じで、若い男子は完全に私をコーチと勘違いしており、

「どの課題を登ったらいいですか?」「トップロープ、貼ってください」

と一切、主体性なしどころか、クライミングの主役は、なぜか自分です。

私は先輩にそんな態度を取ったことはありませんでした。自分の立場はわきまえていました。

つまり、先輩が登りたいのに登ってもらい、自分はそのおこぼれを登るだけでした。クライミングの主役は先輩なので、先輩が登りたいところを登る、です。

自分が登りたいところを登るときは、それをビレイしてくれる人と組みました。ビレイはかわりばんこ、が次の段階です。 

まかり間違っても、自分が登りたいところを登ってください、なんて厚かましい要求ありませんでしたけど。

家事では、夫ばかり、仕事(遊びの位置づけ)だけしてずるい!みたいな気持ちです。

私は実業界では夫よりも能力が高く、家庭にこもるのは、才能の浪費です。誰に言われなくても自分でもそう思います…しかし、こんなに頻繁に転勤続きで、どうしろと?

でも、夫の方は、真逆の発想していそう… 僕ばかりが苦労している…と思っていそうです。

…というので、私は料理はそこまで好きでなく、やるべき義務としてやっていたことなのに、夫は私を料理好きな家庭的な人だと勘違いする…なんで?ということが今、我が家で起きているのです。まるでクライミングで起きたこととそっくりです。

相方は、私が料理をアップしたら女子力PRだと思っていたらしいんですよね(汗)。

というので、物事を正道に戻すため、家事力6歳の私を救うことにしました。

2023/04/25

クライミング法灯明

■ 不良債権を手放す気持ち

最近、日経255投資信託のポジションを、半分、手放して、やっと一安心している。

暴落すると分かっている投資信託を維持したままだったら、爆弾を抱えたまま、ということになる。当然、不安になる。

この時起こった、私の心の動きなんだが…、ふと気がついた。

九州に来て以来一緒に登っていた、前のパートナーと登っているときと同じだった。

改めて感じて見ると、18才で実家を離れたときも、同じ気持ちだった。

多分、不良債権処理した銀行マンも、同じ気持ちなのではないだろうか?

結局、私の前のパートナーは、どんなに恵まれた環境が与えられたとしても、そこから、正しいクライミングの姿、をつかむことはなかったのではないだろうか…

母にしても同じで、行政の支援は、おそらく彼女の前に提示されたのだと思うが、彼女がその支援を拒んだのだろう。

投資の世界だって、FP、株、FX、投資信託、と勉強してきているが、同じではないだろうか。同じ知識を使っても、破滅する人もいれば、豊かになる人もいる。

同じような学習環境があったとしても、そこからどういう意味を汲み取るか?

どういう行動を起こすか?は、人によってちがう。

■ 人は見たい世界を見る

昨日、受けた引きこもり支援はそういう内容だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

事例: 卓球台に背も届かない子供が泣きながら、卓球の訓練をしています。あなたはどう感じますか?

 A)子供の時から頑張っているなぁ!頑張れ!

 B) まぁ、可愛そうに。嫌なことを無理してやらなくてもいいのに

で、私は、全然、Bタイプである。したくないことはやらない。(が、いろいろな人にAタイプと誤解されるようだ)。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■ 女子力PR事件

パートナーと同じ事象を見ても、受け取り方がちがうということに気がついたのは、私がFBで、今日作った料理をアップしているのを、彼が「女子力PR」と称してからである。驚いた。

私は全くFBを個人のメモ代わりに使っていただけだったからだ。

バレエについても誤解が深かった。バレエ=舞台で可愛いアタシをPRする人、と思っていたみたいだった。

実際、バレエをやっている人ならすぐ分かると思うが、バレエで舞台に登れる人って、習っている人口の0.1%くらいだ。したがって、自分を見て欲しい人は、そんな遠回りな道は選ばず、一番簡単なA○アイドルを選ぶだろう。バレエは、稽古、稽古、稽古の世界で、一日休めば自分に分かり、2日休めば師匠に分かり、3日休めばまわりに分かるという厳しい世界である。

というわけで、同じフリークライミングという世界を見ても、

 彼が見ている世界=男子力PR(こんな言葉がある?笑)

 私が見ている世界=自然界で遊ぶ・ナチュラリスト

と全く違ったわけだ。しかも、分かっていないのは私だけ。

■ 自分の弱さ

私が彼と登ることになったのは、彼だけしか九州では知り合いがいなかったからである。

誰でも誰かと組まないと登れない。

九州で最初に知り合った、山梨時代の友人から紹介されたクライマーのアキさんは、終了点はロープ直がけがローカルルールというようなクライマーだった(汗)し、参加しようとした山岳会は、どの年齢層の会でもすべてダメのようだった。誰でも年には叶わないし、誰もが終了店の使い方を教えてもらえるベテランに指導を得られる訳では無いだろう。つまり仕方ない。

やがて、やっとまともな開拓者である米澤さんと出会い、喜び、安心して、会を設立したが、やはりご年齢もあり、体力の面でも、もはや知識の面でも、組むことは難しかった。私がまだ修行中だったので修行僧には、大きな負担は抱えられない。わたしの安全は増えず、負担が増える相手とは登れないということだ。

結局、一人では心細い、というのが、彼と組んだ理由であり、そこにわたしの弱さがあり、そこにチャンスを見出す人がいたわけであった。

しかし、クライミングは一人ではできないのだから(いや今はできるんだが)、弱き自分を許してやるべきタイミングだろう…

かなり引っ張ったなぁ… 

それにしても、登れなければクライマーじゃない、という価値観に自分も汚染されていた、ということだ。

クライミングの意味付けは、各個人が好きにやるものである。わたしにとっては究極に瞑想ちっくで、ゾーンに入るための活動だ。

■ 優秀でなくても許される世界が好き

私がバレエが好きだったのは、なんと

  下手くそだから

である。バレエのようにやってもやっても上手にならない世界があれば、私は優れていなくても当然のように許される。

 優秀でなくても存在していい、という世界

に私は存在したいのだ。優秀な人でなくては存在すら許されない世界ではなく。

クライミングも同じだった。青ちゃんと登っている間は。 

今、クライミングをしていない理由はまさにこれだ。スポーツクライミングの世界は優秀でなければ存在価値すら無い世界なので、私は、お受験みたいなそんなところに生きたくないわけだ。ただただバカバカしい…。

■ 投資は楽しい

ところが、私は、元来、博打打ちな器質があるらしく…投資は楽しい。

クライミングもスレスレだから、楽しいわけだ。

スリルというか、自分を追い詰めたときに、あれ?とポロッとムーブが出てくるわけだ。

阿頼耶識や、無意識に溜め込んだムーブが。

投資も同じで、色々と焦って勉強しているが… ポロッと解が出る。例えば、債権とか、最近のヒットだ。そうか、その手があったか!っての。

それが楽しいんだよな、と投資で思い出し、やっぱりクライミングもやってもいいかな的な気分に変調中だ。

しばらく前までは、バカバカしくてやる気になれなかった。

■  パニック心理

前パートナーと登ることで、私はどんどん、暴落寸前の株式を抱えたみたいな気分に陥っていくことになった…。

ちょうど、暴落前の株を持っているみたいなものだ。

投資なら、最悪-50%の価格下落だなぁと思っているってわけだ。でも死なない。

クライミングは、誤解したまま進めば、いつかは死に至る。

正常な判断力を失い、相場はパニック心理になる。

まさに私はパニック心理に陥っていたと思う。 

■ 損切り

岸良海岸の登攀では、失望した。3人も、私と登りたいという男子を連れて行ったのに、誰も私のビレイを申し出なかったからだ。

私にビレイしてもらいたいだけで、私のビレイをするつもりがない人と組んでも仕方ない。

というので、これは、誰が私にふさわしいパートナーか?ということを見極める機会になった。

なんせラオスに行ったときは、初対面のヒロさんですら、私をビレイしてくれたくらいなのだ。

岸良の出来事は悲しかったが、結局、自分にふさわしくない環境を切り離す契機であり、私に起きた出来事としては、良い出来事だったのだ。悪い出来事ではなく。

■ 不安への対策

九州に来て以来、登攀歴40年の安心のクライマーだった青ちゃんとは登れなくなり、常に不安だった。

ので、寝るときに、大きな抱きまくらを抱っこして寝ていた(笑)。小さい頃も、自分と同じサイズのでっかいぬいぐるみを抱っこして寝ていたような気がする。

その抱きまくらが要らなくなったタイミングまで、クライミングを辞めてから2年くらいかかった。

■ どっちがまともなクライマーか…

色々、過去を精算しているが、白亜スラブの記録を今見ても、

 どっちがまともなクライマーか?

と言えば、どう考えても私の方だと明らかだと思う… 

なんで、こんな登りを良い登攀と勘違いしてしまうことが可能なのだろう?

■ 自灯明・法灯明

自分を見失えば、自灯明は当然だが、達成されない。

従って、大事なのは、自分を見失わないことだ。

が、これはときに難しい。

特に過去の未解決な傷…私の場合は、年下の男性に弟を投影してしまうという心理的な傷、がある場合など。 

そこが人間であることの意味なので、それは誰にも防ぎようがない。自分の限界を知るべきだ。

法灯明だが、これは、お釈迦様が語った法、世の中の真理をもとに判断せよ、ということだ。

クライミングにおける、法灯明=原理原則、は

 敗退を確実にしてから登る

である。

 降りれるようになってから登る

そんな当然のことをクライマーたちはやってこないレベルの知性だ。

小さい次元では、ローワーダウン。

マルチでは、懸垂下降。ロープは2本。

ビッグウォールでは、更に複雑だ。マルチプル懸垂に、振り子トラバース、荷揚げ。

登ったら降りなくてはいけない、ということは、誰に教わらなくても分かる事実=真理だ。

それを原則に行動しないクライマーのいかに多いことだろう…

そんなこと教わらなくても、明らかなことだから、誰も言わない。が、確実にそれで死ぬ人がいる。

ボルトにしても同じだ。ボルトは古くなる。すべてのモノは古くなるからだ。

真理であって誰に教わる必要もないことだ。

永遠に登り続けられるボルトなど、この世にない。

カットアンカーでなくても40年も経てば更新するべきだろう。

更新費用は誰が持つのか?

権利を主張するなら、その権利の裏には義務がある。

土地を所有したかったら、固定資産税を払わなくてはならない。 これも真理であって誰に教わる必要もないことだ。

権利は主張したいが、義務は嫌だ…という主張が聞き入れられないのは、当然の帰結だろう。

法を拠り所とするというのは、つまり、このようなことだ。

クライミングでも、現実社会でも、法を拠り所として生きましょう☆

             登れません(笑)


2023/04/24

母への許し…金融の勉強

 ■ 人は時代の雰囲気の影響を受ける…

私はポストバブル、就職氷河期世代ですが…、中学・高校生の頃、母が大型の買い物をするので、超・不安になっていました…

ある時、クライミングの師匠である青ちゃんが(彼は師匠と呼ばれるのを嫌がるのですが、クライミング歴3年と40年では差がありすぎると思われました)、実家でおばあちゃんが、色々と騙されて高額おふとんなどを買ってしまったりして、家長として、クーリングオフに駆けずり回った話…主に愚痴…をしたのです。

その時、その話を聞きながら、「大変でしたね!でも、私なんて中学生でそれやったんだよ」と訴えたら、相手からも「大変だったね」という返事が来て、ものすごい

癒やし

が私に訪れました…。もしかして、このためにこの人と巡り合ったのでは?ってくらいの衝撃でした。

私はずっと母を許したくて、なぜか許せずにいたのですね。それは、自分の苦悩に対して誰からも共感がもらえなかったからでしょう…

このときの共感が私を苦悩から開放したのでしょう。

■ 無垢なお嬢様だった母…

母は、東京女子美卒なので、学業は優秀だったようですが、なんせ、美術を専攻するような人って、世間には疎いですよね…。着物の免状、お花の免状と、お嬢様セットは持っていても、世間の荒波を乗り越える知識はなかったのでしょう…

ファイナンシャルプランニング的に言えば、子供が生まれたら、自動的に○年後には○○円必要、○年後には☓☓円必要、と算出できます。それで、毎月の積立額が決まる感じです。

ところが母は、運悪く、シングルマザーになってしまったのです。しかも、元々が裕福だった実家が、かなりプライドが高い家だったらしく、「お上の世話にはならん!」みたいな感じ。しかし、いくらプライドが高くても、食わねば育たないのが人間です。子供です。

結局、3人兄弟で一番上の私が中学に上る前で、我が家の家計は破綻していました。別にバブルでなくても、働き手一人で、子供3人で、しかも行政支援を拒むんじゃ、そうですよねぇ?

子供だから分からなかったですが、バブル期には、貧困世帯にもバブルが来ました。ワープロが来たんですよね…1982年頃からですね。バブル期です。

要するに社会にはお金がじゃぶじゃぶで溢れ、どんな貧しい人に対しても、借りさせようと、借り手を探しているってことです。リーマンショックの映画を見ればわかります。信用力がない人にも貸し付けて、破産させる。

丁度、日本の今も同じですね。2021年に農業ベンチャーに営業で行ったら…これは…(汗)というような、事業性のないベンチャーで、誰にでも起業資金を貸すみたいでした。あんなの、私でも、できる。というか誰でもできる。

今どきの若い人はどこにも就職せず起業していますが、借金を背負う、お金を作り出している側、です。現代は資本主義社会なので、金利を受け取る側にならなくては勝ちと言えません。

近所では、高層マンションがバカスカ建っていますが…この少子化の日本で、誰が買うの?みたいな感じ。バブルでマンション買う人は、金融リテラシーが低い人です…

つまり、母も、バブル経済の被害者だったんですね…というか、被害者になるほど、金融リテラシーが低かったということです。

その被害を被ったのは、他ならぬ子供の私ですが‥とは言え、そのおかげで私はかなり用心深く、クライミングでもまだ、死んでいません(笑)。

クライミングでまだ死んでいないのは、数々の危険なクライマーと同席したことを考慮すると、ほとんど奇跡、かもしれません(笑)。

それは、母がまずい反面教師として手本を示して、私を賢くさせたかもしれないのです…。

長らくお金の勉強をしたい!と思っていましたが、私がしたかった勉強は、投資の勉強で、経済学の勉強で、お金とはなにか?という観念の勉強ではないことが、最近わかりました。

金利を悪とする、Momoのお話とか、ロシアの思想を、若いときに読んでしまい、収入を得ることに罪悪感がありました。

学力があることにも、罪悪感がありました。

クライミングする時間に恵まれていることにも、罪悪感がありました。

この罪悪感は、自分に非があることではないことにまで、自分の責任だと考えるという子供特有の思考回路です。

そこにちゃっかり漬け込む人もいます。

罪悪感は必要なく、単純に、私は若いときの努力のお陰で、他の人にはない到達点にたどり着いたということだけだったみたいです。

■ 放置したらサボる人、放置しても勉強する人

大体の子供は、親から放置されたら、サボって遊んでいるでしょう。

しかし、私は、全然そうでなく、勉強している子供でした…。

結局、大人になってもそうで、無職でぶらぶらしている、というのは、わたしの辞書にはないのです…というか、ぶらぶらしていることが楽ちん、とはわたしには感じられないのです。

逆に、通勤や会社のためにしなくてはいけない勤怠管理なんかの無駄な時間がないので、経営者と同じで、16時間くらい働いてしまっています。

今朝も起きたの、4時だし、2時間くらいでブログを書き、仏教の法話を1時間聞き、その後はETFの勉強をして、リハビリにゆき、その後は午後から家事。夕食を食べたら、また勉強、とそんな感じで、ほっとけば、延々と働いてしまいます。

そのような人が知識が豊かになり、人生を有利に勧めることができるのは、当然の帰結であって、別に、恵まれているわけではないでしょう。

山岳総合センターにアルパインクライミングを習いに行くにも、審査があります。雪の山、登ったことありませーんみたいな人は、そもそもお呼びでないです。入ることすらできません。

海外に登りに行くのも、私は最初から、現地集合、です。

そのような努力を見ず、上辺だけを見て、私だってできる、と言っていた人がいましたが、ならやってみてもらいたいものです(笑)。

私個人について言えば、結構、苦労の多い人生を経てきた割には、歪まず真っ当に育ったよな、と思っています。

精神的マチュリティ…成熟性から言っても、変に、スピに傾くとか、酒に溺れるとか、なく、同じ中毒なら仕事中毒のほうがまだ生産性があるわけで、今の精神性で十分なのではないかと思っています。

最近は、金融と投資のべ今日で、より深く、母のことが、理解できるようになった、という話でした。

https://amzn.to/40D7viC より引用。

手数料は要チェックです。


クライマー支援=引きこもり支援

■ クライマー理解

クライミング業界と言っても、色々なクライミングがあり、やっているクライミングが何かでスタイルがぜんぜん違う。価値観がちがう。

スポ根命!のスポーツクライミング業界から、社会の評価を気にせず、リスクを果敢に取っていくアルパインスタイルのピークハントであるニューアルピニズム、逆にヘリで下山も辞さない高所遠足の高所登山…、と色々あるわけだが…、日本のフリークライマーの世界観っていうのは、中でも特に分かりづらい、と思う。海外の人たちはあっけらかんと普通の人が普通に登っているが、日本では、何か…たぶん、命…を掛けないと、参加すらできない。

その分かりづらさというのは、健常人が、発達障害児を理解するのが難しいのと似ている。

「なんで、そう受け取るのかな?」

「その態度って、自分のためにならないよね」ってのが多い。

■ 回避性愛着障害

最近は、いわゆる外岩クライマーという人種が、両貨性を持ち、基本的に回避性愛着障害ぽい行動原理で動いていることに気が付いた。

 

これを読んで、”あー、いるいる”と思う人は多いであろう。一般社会より、そのような人の濃度が高いということで、みんながこれだと言っているわけではない。

■ 岩場に俺たちだけでひっそり遊んでいたい=社会的引きこもり

つまり、そういうことだったのだろう…と、ロクスノの小鹿野の記事から、逆読みできる。

この、タダで登らせろ、オレの(私の)意見を非公式なラインで聞け!の言うのは、基本的に、紛争の外の人にとって、全く理解できない。ロジックとしても成り立っていない。

ので、大体の人は面食らうだけだ。両親が喧嘩している姿を見た子供は面食らう。そして、自分に原因がない夫婦喧嘩でも、自分のせいではないかと思う。それが子供の反応だが、大人になればちがう。大体あれを見て論理的に決裂しているのはどちらか、明らかにならない人は知性的におかしいと思う。

が、大体のクライマー業界入りたての20代、30代は、なんで、クライマー業界で有名で尊敬されている人たちが、こんな理不尽な主張をしているのか、分からない。私も分からなかった。

しかし、どっちかについて、睨まれるのも、社会的自殺となるのは避けたい。

結局、我関せず、がベストチョイスとなる。

心理学の本には、なぜ、オレがオレが、の態度になってしまうのか?の解説がでている。

要するに、親に受容されてこなかった人たち、なのである。

従って、大人であっても、心の中は子供のまま、なので、支援活動をする人が必要になる。

そこで、どういう態度で、そういう内面性を持った人たちと接していけば良いのか?という講座に出た。

■ 引きこもり支援

ってやつ。引きこもっている子供をクライマーに見立てると道理が通る。(のが驚き)

変な論理をかざす人は、基本的に子供時代に、親に共感的に接してもらったことがない。そのために、拗ねている、というのが、引きこもりだ。

ゲームに引きこもる。自室に引きこもる。自分だけの世界に入る活動であれば、全部引きこもりだ。

大人になれば、酒、女、ギャンブル…が加わり、現実逃避するが、クライマーの場合、ここにクライミングが来る。

健全な社会性を身につける機会がないまま、互いに引きこもり同士の同質性の中で、偏った意見が同意され、醸造されていく…=日本の岩場の歴史。

たぶん、初期の開拓者が、開拓許可を取らなかったのは、めんどくさい以上に、もともと社会性が欠如しているので、単に、お役所の人が怖かった、とか、そんな理由だろう…。

クライマーで、例えば商社マンで世界を飛んで回っていますとか、銀行マンでカスタマーサポート得意、とかいうペルソナは、伝統的ペルソナではない…。

どっちかというと、黙々と岩に取り組み、「オレには岩しかないんだ…」みたいなキャラのほうが伝統的だ。あるいは、岩登りしか得意がなく「オレ輝いてるぜ!」みたいな陽性キャラ。陰性にでても陽性にでても、掛けすぎ、というのがある。社会は、クライミングにそこまで価値を見出していないのだ。

つまり、のぼれるってだけでは、”そこのけそこのけ、おいらが通る”には、ならないってこと。言われてみたら簡単なことだが、なぜかクライマーは気が付かない人が多いんだよな。

そういう人たちが、アクセス問題という現実、に向き合っていくのには、カウンセラー並みの心理的テクニックが必要だろう。 

大事な点は、
 

 1)共感的コミュニケーションをする ←これが難しい
 2)本人の意思を引き出す 

まとめると単純だが、これ、実際にやると難しい…。

例えば、日向神の開拓者の山○さんが、木工ボンドでボルトを固めた理由を聞いたら…「ちょっと試してみたかったから」だそうだった…んだが、私の反応は、何も発言しなかったが、「ばっかじゃないの!」という空気は伝達していたであろう… 

これはNGな態度なのである。 こんな非常識な行動に対しても、そうだね、試して見たかったよね、という態度が必要というのが講習会の指導内容だった。

これを空気で、伝導しないようにできるのがプロ。こうしたテクを身につける講座だった。

一般社会でも、はぁ?みたいな事柄は多い。しかし、クライミング業界は、更に輪をかけて多い…。 呆れてモノも言えん、的な…。

しかし、どんな親切な人が、社会的引きこもり状態の岩場問題をなんとかしてやろうと頑張ったところで… 

 例:井上大介さん、平山ユージさん、

両価的な人というのは、自分で自分の首を絞めることを行ってしまうというのは、前例が示している。

自縛しているのだ。オレという自我に。それを解いてやる仏や天使が必要ということなのだ。

それは甲府時代から感じていた。なんで私?とは思っていたが。

基本的に心理学的テクニックを身につける事によってしか、クライミング業界は救われることができないのではないだろうか…

クライマー業界の安楽椅子に座っている人の9割は、いわゆる愛着障害っぽい反応しかできない大人たちなのだから…。

愛着の問題だとすれば、根は深く、治癒は長い時間がかかる。大人では無理という意見もある。しかし、生きづらさを抱えた人たちであり、社会からの救済を待って、あのような意味不明の態度に出るということは言えるだろう。

つまり、彼らは支援してくれる対象ではなく、支援を必要としている、救いを求めている対象なのだろう…。

2023/04/23

貧すれば鈍する を避けよう!貧しても鈍せずいれるクライマーになる具体的な方法


 結局、

・お金持ちのお客さんに旅費負担してもらって、ヒマラヤ登りたいよ~とか、

・オレに惚れてくれる女が、生活費だしてくれないかな~ 山だけやりたい、とか

・本気トライしたいけどロープがなー あ、新人さんのを使おう!とか

・ジムで5.11が登れるだけだけど、北岳行きたいって言えば、優しい女の人なら行ってくれるかも?…とか

・僕、ついていきます!って言えば、ロープワーク、タダで教えてくれるかも?とか

・おねえさーん!って甘えていれば、海外登攀に連れて行ってくれるかも?とか

たぶん、

 貧すれば鈍する もしくは  自信がない

 から、というのが、心理的背景なのではないかと思いました。

なんか気の毒ですが、

 1)貧して鈍するは、自分がバイトすれば、解決だし

 2)自信のほうも、自分でしか解決できない

というか、実際、貧しさも自信のなさも、10代後半で、ハンデから自己解決して来た私からすると、

 甘えられても困る

しか、ないかな…。 救世主願望って、甘えと表裏一体なのでは? でも、仏様でも、救えないんですよ。自分が自分を救うしか無いとわからない人は。

■ 第三の解

日本の男性社会って、誰が誰に勝ったか?っていう視点で男性同士が小競り合いをしているようなんですよね‥ 

未だに、江戸幕府みたいなんです。お山の大将を小競り合ってるっていうか… 

それはビジネス界も同じで、それで日本国は、世界からガラパゴス化している。(市場調査の仕事をしていました)

それで、勝ちに入れない男性は、女性をいじめる。

チェーンソーの講習のときに、私に危険な位置での玉切りを強要しようとした、怪我をしたオジさんがいました。私が、”腰高より上で切るな、と教わった、危険だから嫌だ”というと、バカにした態度でした。煽ってる…。

たぶん、自分が、チェーンソーで取り返しのつかない失敗をして誰にも同情してもらえないので、同類が欲しい、みたいな心理現象かもしれん…

共感者ができれば、同類、類を憐れむ、ということができるからです。

このときは、私と同じくらい背が低いおじさんがいて、「オレにだって危険だ」と言って、私を守ってくれました。

これに相当するのが、「安全マージン厚すぎ」ですね。 

煽ってる…。 

そして、背の低いオジさん=黒田さんが文登研に書いた論文ですね。

あれがでて、ほんとにホッとしたというか、なんせ九州では、正しいことを言っているの、私だけみたいだったんです… 

まわりが全部変だと、変なのは自分の方ではないか?と不安になるのが人間心理です。

その後、樋口先生が奥村さんの講習会を開いてくれましたが、私が知っている福岡の山岳会の人、全員に声をかけましたが、全部、無視でした。来たのは若者の会の人だけ。

彼らは危機感を持っていますが、だからといって、頼りになる師匠役がいるわけではないですよね。

そもそも、本州には雪があり、山の天候リスクがありますが、九州には、天候リスクがあるような山自体がないので、なかなかその現状から想像力を働かせろ、というのも厳しいものがあります。

他の会の人達…つまり、高○さんや松○さん、ムーブの若い男性たち…は、奥村講習に誘っても来なかった。

つまり、上級クライマーから、直接、教わる機会、チャンスが格安で用意されたとしても、それを得ようという気がないのです。

それは山梨でも同じだったかも…。なんせ海外遡行同人の集会、誘ったけど、誰も来ませんでした。 ギリギリボーイズの方との宴会もです。男性は、おれなんか、と思う人が多いみたいです。

ということは、彼らが本当に得たいのは、クライミング能力ではなく、栄誉とか、あまり根拠のない称賛、なのです。

アルパインクライミングが廃れるのも当然ですね。

今、この世界には、アルパインで栄誉となるルートなんて残っていないからです。あるけど、すごく高嶺の華です。

講習に出たくない理由を聞いたら、

「ビレイは、オリンピックのビレイボランティアで学んできたから自分にはいりません」

でした。

スポーツクライミングのビレイを外岩でしてはいけないです。

この方は会を率いていますが、他の事例でも、誤解があるような発言が多かったです。例えば、沢。「ボルトが整備されてスポーツルートみたいな沢」と言っていましたが、九州のボルト現状から言うと、常時水にさらされていない場所でもカットアンカー40年もので腐食が進んでいます。だから、すでに時限爆弾化しているのに、沢にあれば、なおさらです。むしろ、「ロシアンルーレットみたいなルート」ですよね…。

つまり、昔の人の判断だと、ボルト=強固、安全の前提なのです。その前提が崩れているにもかかわらず。

会の若い人たちが、全く山のリスクを教わらずにクライミングだけをしているのも、きちんとした山屋教育をすることが自分の責務だと思っていないようで、教えてあげて、という私へのセリフは、丸投げ、責任放棄、とも受け取れました。

ただ、こうした事例を取り上げても、言えることは

 教える立場にある人もきちんと教わっていないから、教え方が分からない

ってことかもしれません。

本当はお気の毒なのかもです。

で、次元を変えるには?

■ AMEGAを取るという手もあります

なぜなら、この資格が、世界のクライマーたちが取っているクライミングインストラクター資格だからです。

今きちんと登れている人たちは、ほとんど、地頭力が高くて自分で独学できる人、です。

その中でも、二世クライマーたちは、一流の教育を受けている、と言えると思います。

自分のクライミングが終わったら、ぜひAMEGAのクライミングインストラクターの資格などをアルテリアとかの助成をもらって、取りに行ったらどうでしょうか?

私だってしてあげたいですが、43歳スタートのクライマーなんですよ?現実的にみて、能力の限界というより、人間なら誰でも無理でしょう。 もう引退時期にスタートしているんですから(笑)。

知り合いでは、台湾のケリーがアークテリクスの助成で、AMEGAのクライミングインストラクター資格をユタでとっていました。

シンガポール人が、アメリカの資格を取って、台湾で開業しているって時代なんですよ?

内輪で喧嘩していると、日本は ますます世界から乗り遅れます。今でも、相当ガラパゴス化しています。

しかし、日本国としての現実を見れる立ち位置にいる、年輩のえらいさんクライマーはいない。つまり、内輪揉めは、男同士のプライドをかけた戦い=容易に収束しない、でしょう。

そんなのに付き合ってやれるほど、普通、人は暇ではありません。

特に若いときの一週間は、歳をとってからの1ヶ月です。その時間で、自分のクライミングをして、取れる、のりしろを取りきったほうがいいですよね。

■ 貧して鈍せずいるために… 投資能力をつける

カネだけが人生ではありませんが、貧して鈍すると、ボルド代も出せなくなり、タダで登らせろ、と零落せざるをえないのも真実。

米国長期債権は今、大変買い時でした。私の個人的意見ですが。

参考:https://leverage-investment.com/us-bond-etf/



2023/04/22

クライマーは海外登攀にいつ行くべきか?

■ 海外登攀のタイミング=円高をつかむ

ところで、投資に強くなると、円高を掴んで、海外登攀に行けます。このところ、円安で、海外に行く気には慣れませんでしたよね…

円安早く終わらんかなぁとか思ってしまいますが、前回の円高のときにドル転しておけばいいのです。それをドルで保有する。

田中泰輔師匠のこの動画で、ドル転・円転のタイミングを掴みましょう。

ちなみに今は、円転チャンス(円安)。

 株価が下がる局面 → 円転して債権を買う

 株価が上がる局面 → ドル転して株を買う  → 海外に行く

注意しないといけないのは、ドル円が上がるという表現は、120円が140円になることを指しますが、これは円安という意味です。1ドルのバーガーを買うのに120円で買えるほうが、140円も払わないといけないのよりいいですよね?

■ 円安&不動産市場ボトム = 外国人投資家

今は、空前の円安だったので、北海道では、アメリカの人が、スキー客狙いのゲストハウスを作るために、安い物件を探していました。

地域経済のために努力してくれるなら、何人であっても、地域は歓迎したら良いのではないか?というのが私の意見です。

いくら地域にお金を落としてあげたくても、日本人で就職氷河期世代以下の人は、そもそも、そのような材を持っていませんよね。

地域経済がかわいそう…という気持ちになって、全財産を叩いてしまったら、今度はその叩いた人が生活保護で暮らさねばならなくなって、どっちかというと、お荷物になります(笑)。

投資した金額を、それ以上に大きくできる才覚がある人は、結構、稀です。特に日本人は蓄財は得意だけど、それを有効に使って大きくするのは、苦手な人が多い、という国民性。

つまり、起業家マインドとは程遠い、どちらかというと、羊マインドです。

(なのに、なぜクライミングでは、イケイケマインドが優勢なのか、謎ですが…たぶん、ボルトルートを登っているつもりで、ぜんぜんリスク認知していないだけでは…?)

というので、日本の岩場の希望は、インバウンドで岩場に登りに来てくれる外国人たちです。

なかに北海道のように、土地を買って地域おこしの一助となってくれる人が現れるかもしれません。

■ 外国人はすべて敵 は気のせい

日本人クライマーの方は、そんな奇特な外国人クライマーが現れた際に、間違って

 あいつは敵だ!

と言ってしまわないように、見識を広げておくのが良いような気がします。なんせ、鬼畜米英とかの気持ちがまだ抜けない人たち…80代…に育てられた人たちが現在の60代…なので、外人=十把一絡げに敵!です。

■ 甲府のデイビッド

甲府でも、千代田湖では、デイビッドが地域おこしを頑張り、BBCだっけ?に取り上げられていましたが、地元では、せっかくのデイビッドの快挙がスルーでした… こんな有り難みのない人たちのために、私材をなげうって頑張ろうとする人は、かなり奇特な人です。

せっかく頑張った平山ユージさんが、仲間内で、悪者扱いでやり玉に挙げられているのと、似ています。

■ クライマーは両価性の人々

どうも、最近呼んだ心理学の本によると、「自分を愛してくれる人を攻撃する」という態度は、両価性というらしいです。その両価性というのは、「5歳児の大人」の症状らしいです。そういうタイトルの本があります。

クライミング業界に来て以来、なんでそういう風になるんだ?的な、謎な出来事が多かったです。

新人を出しにして阿弥陀北陵に行っても、凍傷者6人も出すとか…。子供六人いるから可愛そうなオレ、とか。5.11がジムで登れるからバットレス四尾根とか…。オレだって、運さえ良ければ佐藤ユースケとか。

大体が女性を心の支えにしている。女のヒモになりたい男の人が多いというか… 私がいくら故・吉田さんのビレイヤーだからって(笑)、それ無理なんで…(汗)。就職氷河期世代です。

故・吉田さんは、岩雪で、「ヒモだよ、ヒモ」とか言っていましたが、あれ、冗談ですからね(笑)。それくらい覚悟すれば、毎日、登れるって意味です。

真に受けて、オレも…って人が多い。作戦として、クライミング技術を教えないで、延々と顧客からぼるつもりのガイドさんとか。

それは、すべてこの両価性から来ているような気がします。

クライマーは無責任でも良い、という伝統というか、そういう人が残っていく業のようなものが、伝統的にクライミング界にはあったみたいです(知らない、本で読んだだけ)が、若いクライマーでは、かなり文化違います。

クライミングができるからって、他のことが何もできなくても良い、という根拠に正当性はないです。

痩せたいと言いながら、大酒を飲んで、大食いするとか、そういう矛盾した態度は鳴りを潜め、結構、禁欲的・節制した質素な生活をしているのが、フリークライミングのクライマー。

もちろん、別に体を壊さない範囲で、人生を楽しむのはいいのですが、享楽と娯楽は違いますね…。

何事もやりすぎれば、享楽。クライミングも、ほどほどにってことですね。

■ バムクライマー必修

【ライブ配信】「為替と世界はこう曲がる!! 波乱の米利上げ最終コーナー」(講師:田中 泰輔)4月21日配信

おまけ: FOMCのスケジュール 為替レートが変わるタイミングを知る

開催回数 開催日
第1回 1月31日〜2月1日
第2回 3月21日〜22日
第3回 5月2日〜3日
第4回 6月13日〜14日
第5回 7月25日〜26日
第6回 9月19日〜20日
第7回 10月31日〜11月1日
第8回 12月12日〜13日


リボルト代金 捻出に 米国債 毎月金利つき

■ 今、米国債が買い

いや~、ホントいいこと知ったな~。今米国債が買い時です。

https://www.youtube.com/watch?v=pbfzToz9Puc

毎月金利も入ってきて、ほとんど元本保証、金利も3~4%と不動産並と悪くない。

リボルトに使うコスト、ボルト代金、捻出源としては、大変オススメです。

金利は、基本、年利です。為替リスクはありますが、ドルでボルト買えばいいだけだし。

■【ライブ配信】楽天証券#資産づくりカレッジ 第2回(11月19日配信)

この動画によると、なんか私は、株を大阪の老舗株式の学校で、最初に学習したので、

”典型的日本の投資家行動” 

を身に着けたようで、下がっているときに押し目買い、とか、伝統的な行動法を教わったようです。アルパインから教わったみたいな(笑)?

例えるなら、個別株の世界=アルパインの世界、FX=ボルダーみたいな感じです。

フリーがポートフォリオ理論での長期投資みたいな感じかな?ほんとアルパインやボルダーは若くないとできないけど、フリーは何歳になってもできるので。

個別株を買うときには、アルパインのように天候や行く山の素性をよく調べて決して死なないようにして行く、つまりファンダメンタル分析とテクニカル分析をしてから、と思いますが、ボルダーになると、2,3mだし、マットも、まぁいっか、みたいな感じですよね。

FXでは、デイトレが一番安全。ボルダーでは登れないような難しいのに張り付いて、離陸直後に落ちるのが一番安全(笑)。

この動画は、どちらにも属さず、投資の基本を学ぼうというもので、かなりオススメです。

クライマーがみな、投資に通じたら、事故も減ると思いますね。なんせリスクオフしさえすれば、どれだけリターンを求めても良いって、まるでクライミングなんですから…。

リスクオフ=ロープのあれやこれや。リスクオフ(敗退用ロープの準備)さえしていれば、どんなに無謀と言われようとも、山に行っていいんですよ。でかい山を申告して、ダメでしたーって帰ってくればいいだけなんで。

それより、ビッグウォールを目標にしている人が、なんでハングドッグ&RP登りでフリーノングレードをあげることに血道を上げているのか謎だったなー。ビッグウォール=エイドなのに…  円高なのに輸出頑張る、みたいな、ちぐはぐ感。

それは、たぶん、投資で言えば、この動画のような基本的なところが抜け落ちていたからでしょう。

クライマーは、女性のヒモになることを目指さず、利金で暮らすバムクライマーを目指しましょ(笑)。


2023/04/21

米国債権 その2 無税政府システム リボルト代捻出

 ■ 米国債権の研究 その2です。

債権=株式のリスクヘッジ

です。

■ どの商品を選ぶか? 現物か、ETFか、ファンドか? 

1)現物 現在楽天証券で買えるのはこれらです。

米国ストリップス(米国国債)2029年8月償還      3.36%

米国ストリップス(米国国債)2044年8月償還    3.76%

米国 トレジャリーノート(米国国債)2025年8月償還  2.00%     3.68%    

米国 トレジャリーノート(米国国債)2029年8月償還     1.625%     3.35%

ドル建ての定期預金みたいなもの。

参考:https://www.americakabu.com/entry/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B9%E5%82%B5

2)米国債権を購入するETF

・購入時手数料がかかる = 一括投資向き

 参考:手数料無料ETFリスト 

 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/etf-etn-reit/lineup/0-etf.html

・利率が分配金で再投資できない(複利効果が生まれない)= 毎月 再投資する手間がかかる

 https://investment-by-index-invest.com/method-re-invest-etf/

余談ですが、ETFの投資で毎月生まれる分配金利をボルト代にしたらしたらいいかも?、ですね。

3)ファンド たわらノーロード 

・これなら毎月、画面操作しなくてもOKです。

・これはNISAにも対応しているので、Nisa口座を持っている人にオススメ。

■ 当方の所有銘柄

BIV、BND、AGG ですが、どれも経費率(0.03%程度)、変わりません。好きなのでいいと思います。 

AGGは、iSharesブランド、ブラックロック社, BIVとBNDはバンガード社です。

どっちも大手なので、マイクロソフトとアップルのどっちがいい?程度の差です。米国債権が主たる投資先です。

■ アメリカがデフォルトに陥るか?というのが、最大のリスク

アメリカが、ギリシャとか夕張みたいになるかどうか?というのが、債権投資の主たるリスクです。

なりそう…という人もいます。ドルが無価値になる、と予言する人は多いです。

円が価値ゼロになるって人もいるからなぁ…

しかし、円が価値がなくなったとしても、人々の実体経済で、円を使うしか他に、いまのとこ、手段無いですよね…。ボロいボルトでも、それしか無いみたいな(笑)。

円は、世界最大の債権国の通貨なので最強と思いますが、日本国債は、全然評価されていないので、なんか通貨として見たら、気の毒系です。いい人過ぎて、漬け込まれているみたいな(笑)。

債権投資については、こちらを参考にしました。

https://www.youtube.com/watch?v=5oW1LBKYD90

売買タイミングについては、移動平均線と出来高、MACD程度しか見ていません。

■ 為替の損益分岐点の簡易計算サイト

https://www.sc.mufg.jp/products/bond/fdb/detail.html 

■ 狙い

誤解がないようにと言うので、メモっておくだけですが、

経済的自立は、大人としての最低限の自己責任。

あのピオレドール賞受賞女性アルパインクライマーの、谷口ケイさんも、死後700万円の遺産を残し、後進クライマーへの基金となっています。

私の出身企業の創始者である松下幸之助は、

 無税政府

の提唱者です。要するに、政府が税を上手に運用すれば、利息を払わずに、公共投資に必要なお金が出せる、というものです。

つまり、お金をスッカラカンと使い切ることに専念している現在の行政のようなことをしていると…毎年、必要のなさそうな道路工事を3,4月にやっていますが… そうじゃなくて、それを運用すれば、翌年に必要な税はその分、減るよねって言う話です。

私はクライマーのボルト財源は、運用益によって捻出すれば良いのではないか?と思っています。

保守的な運用でも、年利で4%は取れるはずだからです。100万円なら4万円です。

4万円分のボルトならば、2、3ルート分です。翌年も、2,3ルート作れる。

一般に老舗山岳会には、60年分の会費徴収のお金が何百万も溜まっています。

ただの内部留保になって、何を買おうか?、テント?、でも、もうあるしなぁ…という状況です。

そうしたお金を4%で運用すれば、元本は減らさず、年に10本のルートを開拓することは十分可能です。300万円の内部留保がある山岳会は、ふつーです。

一般に会の新人さんは、一人か2人しかいないので(笑)、10本も開拓するとなると、一年で手一杯のはずです。 

開拓王ではないのですから…一日10本!とか欲張らず、よくよく考えに考えて、ボルトを打てば、そのプロセスで学ぶことは、この上なく多いハズ…です。

最初は、下手くそな場所にプロテクションを打ったとしても、やり直しが聞く、アイスクライミングで、もし凍らない地方であれば、トラッドで、打つ場所の吟味をする事を進めます。

なにしろ、そういうことをしなかったせいで、なんかボルト配置的にビミョーな下手くそ系課題が、できてしまっているようなのが現状ですから…。

自分にとって十分に難しい課題で、打てば、誰でも適正ボルトになるはずです。

5.12が登れるくせに、日和って易しい5.9のボルトを打つのは辞めましょう…(笑)

意味のないラインナウトって、日和っていた印みたいなもんですよ。ランナウトしなくても、十分難しければ、燃えるはずです。



新たな価値基準を!クライミングアドボケイト 創出の薦め

 こちらは、このサイトの翻訳です(DeepLを利用)


 https://www.accessfund.org/latest-news/2022-climbing-advocate-awards?vgo_ee=t%2F8t93Rgvu762L035gU5o8kDZgHvECy1W6Vxi8imK9SOxAkky%2Bjr5heW%3AltMDholD%2BRy8nw%2FEt3RnEX6QF%2FTT6X1d

ーーーーーーーーーーーーーーーー

クライミング・アドボケイト・アワードは、クライミング・コミュニティの結束を助けるスチュワード、保護主義者、コミュニティ・オーガナイザー、支持者を表彰するものです。

私たちは、才能があり、意欲的で、勤勉な人たちを仲間に加えることができたことで、より良い生活を送ることができています。

毎年、コミュニティーの構築、クライミングエリアの管理、持続可能で公平なアクセスのための活動など、卓越した取り組みを行う個人と団体に敬意を表します。

2022年クライミング・アドボケート・アワードの受賞者を紹介します。

ーーーーーーーーーーーーーーー

誰がクライミング界を良くしようと頑張っているか?という基準。

1)コミュニティの構築

2)クライミングエリアの管理

3)持続可能で公平なアクセス

 ■ 古いクライマーしか登れないような岩場は公平なアクセスではない

しかも、地権者には黙ってこっそり登れば(つまり、バレなければ)OKだよね~ってのでは…(汗)。

大人になりましょう…。

ちなみに米澤さんは、確実に地権者関係の許可を取る開拓者でした。良い事例を真似、悪い事例は真似しないようにしましょう。

■ 登れる奴がエライという時代は終わった…

古いクライミングの価値観の中には、登れる奴がエライ、というのが根強いです。

そのため、山岳会で40年もレスキューに携わり、人を助けてきたような人でも、「オレ、そんなに登れないし」と発言を控える傾向にあります。

逆に、困った現象なのが、昔の往年クライマーや、現代の初心者でも登れるだけで、他のことが全く疎かな人が、そのことになかなか気が付かず、自信満タンで、主として、お前、何、登れるぅ?オレ5.12…と、今ではあまり自慢にならないようなグレードで、初心者相手に自信を付けてしまうことです…。(昔はこれが、5.11だったそうです。さらに昔は、5.9だったそうです。九州はまだ9時代のノリでいます。)

だから、初心者で、事故者が出ると、むしろ、「やっぱ、オレってまだまだすごい、オレは死なないもんね」となってしまいます。

これでは、こうした人達の信念を強化する方向に、事故事例が溜まっていき、事故が増えれば増えるほど、こうした人達の自己肯定感が上がるというメカニズムになってしまっています。 

自己肯定感が上がる=好都合、なので、これでは岩場で事故を起こさないで済まそう、というインセンティブが働きません。むしろ、こんなので怖がっているの?とか、いきがりで相手を挑発する自体になっています。

初心者の側も、情状酌量の余地はあまりありません。登り返し技術どころか、ローワーダウンや懸垂下降すら、習得せずに昨今は岩場に来るので、公平に見て、どっちもどっちなんですが…

両方に共通しているのが、現実逃避、です。

認識しましょう。岩場は危険なのです。必要なスキルは身につける努力をしましょう。ギアは買いましょう。

自動車教習所には、簡単に免許くれるところと、厳しいところがあります。あなたが助手席に座るなら、どっちで免許取った人と登りたいですか?

  登り返し技術も練習しないで、免許くれるところ=山岳会

と現代はなっていることが多いです。そんなところは行くだけ時間の無駄です。

東京付近のクライマーなら、石田登山塾がおすすめです。

石田登山塾に行けない人は、石田さんのブログを読み込みましょう。

https://ishidatozanjukunisshi.blogspot.com/

 

2023/04/20

【若い人向け情報】 岩場のボルト代って一体いくらなの?

 ■ ポケットマネーでボルトを買う時代は終わった

カットアンカーっていくらか?知っています?

ホームセンターレベルのカットアンカー。ネット検索で100本、33100円。つまり一本300円。強度は、正しく施工して最大15kN。カム並。下手くそが施工すると5kN。

現代のグージョン。つまり、きちんと強度が出せると25kN。もちろんこれも下穴がでかすぎるとか、そういうまずい施工はまずい施工で、

 誰が打ったボルトか?

っていうのが、課題の安全性に直結する。几帳面と言われる開拓者が打ったボルトのほうが、認知症気味とか、発達障害気味とかで、作業の一部を悪気がなくても忘れてしまいそうな人が打った物よりは信頼度高そうだ。別に認知症や発達障害の人を貶めているわけではなく、事実だ。そういう人は精密さが必要な作業には向かない。


ロックテリックスの10mm×90mmアンカーとハンガーのセットで約900円。

ラッペルステーションが4600円。

中間支点が8本として7200+4600=11800円。

ビット(ドリルの刃)が1500円(岩質によるが10~30本の穴が開けられる。穴を掃除するブラシ数百円も消耗品。

これを換算すると、東さんがほとんど一人で開拓した宝塚の岩場は、資材だけで40数万円。

要するにクライマーは一人のお金持ちの懐に、

 みんなでたかっている

っていうタカりになってしまっているんですよね…。(私にもたかろうとしたみたいなんだけど…汗)


私は岩場を開拓したら年会費をとっても良いと思います。これが私有地なら何の問題も無いです。ジムと同じです。

クライマーは自分の登る岩場のボルト代くらい応分負担すべきです。

会員制の岩場なら会費を払って登るべきです。お金を払いたくないのなら、そうでない岩場にいけばいいのです。(大体ボルトが40年ものでボロいと思うが)

■ カムは一個1万円以上 それでもみんな払っている

トラッドのカムは、一個 1万円以上。それでも、みんなフルセット持っていて、2セット持っている人もいる。

アイスクライミングのスクリューは一本1万円。デビューしたての時から、最低でも3本は持っていないと(相方が3本持っている前提)、どこにも登りに行けない。人のスクリューで自分の本気課題をリードした人を知っているが。

ロープだって、ダブル1本をクライマー同士で持ち寄って、2本になるのが当然のことなのだ。

いつから、コーチ役の先輩がロープ代負担するのが当然になったんです?? 歴史を知らない私には謎だが、コーチ役の人どころか、新人にロープ代、負担させちゃおうってセコい人、知ってる。

プロテクションは、クライミングの要なのに、そこはちゃっかりして、自分の懐は傷めないで済まそう、って人が、外岩クライマーには、多いんですが…

そういうクライマーって尊敬できます?

私には、なかなか難しいなぁ。

自分がやりたい活動にかかる経費だったら、ちゃんとコスト負担するのは、特に褒められるわけでもなんでもなく、普通のこと、ですよね。

税金逃れしたい心理と同じなのかな?

小鹿野でも、タダで登らせろ、って論理でしたが、なんでそれが正当な主張と思うのか?

私には理解できませんでしたけど… みんなはできるんですかね?

常識を動員しましょう。   ボルトはきのこではありません。タダでは生えてきません。

2023/04/19

【若い人向け情報】ボルトがボロい岩場での登り方

九州では、ルートは40年前のカットアンカーがまだ主流で、ローカルクライマーは、どのルート、あるいはどのエリアが危険か?というのを知っていますが、外部から訪れるクライマーは、『百岩場』が頼りなので、ボルトがボロいことを知りません。

それでも、年季の入ったベテランクライマーは登ったりしているので、

  あ、大丈夫なのかな?

とか思って、取り付いてしまうかもしれません…。しかし、登り方がちがうんです。

ので、ベテランがどうやって、40年もののボロいボルトを登るかを解説します。

1)まずはオブザベ  

オンサイトで登れば、ボルトを使うことになりません。

ので、ボルトがボロくても大丈夫。

つまり、ボルトレスで登るくらい、グレードを下げます。

どのくらい下げるのか? 5.12を普段人工壁で落ちながら登っている人は、5.9くらいまでに下げます。 

2)プリクリップ可とし、常にトップロープ状態にする

一般的な身長の人は、大体手が届くと思いますが、エイドルートは誰にとっても遠い事が多いので、プリクリは保身のために必要です。

プリクリしない人でも、人工壁では、”腰クリップがいい”と教わっていると思いますが、腰クリップなどという悠長なことは言えないボルト強度なので、できるだけ、ロープより下にいるようにします。

もちろん、この方法だとたぐり落ちたときのダメージがより大きいですので、絶対にたぐり落ちないか、たぐり落ちても停められるスキルを持ったビレイヤーと組みます。

3)たぐり落ちれるビレイスキルを得る

上記参照。たぐり落ちのリスクが高いクライミングスタイルを、ボルトがボロい岩場では採用せざるを得ません。

奥村さんが、たぐり落ちてもキャッチする、きちんとしたビレイを教えています。

4)墜落より、テンション

落下係数2の墜落はしません。そんなことをしたらボルトが破断してしまうかもしれません。

ので、テンションを多用します。少しでも、これは、落ちるかも?と思ったら、ドローをかけたあと、ビレイヤーに張ってもらって、テンション程度にしておきます。

5)終了点も見極める

横水平に2つ並んでいるルート=昭和なルート。あんまり、信頼しないほうがいいです。しかも、グルーで固めているとか、崩落しそうなやつとかあります。

師匠は、そんな終了点を見て、怖い、怖いと嘆き、終了点にテンションかけるまでに10分位かかりました。

そのような場合は、3点目の支点が取れないか考えます。だいたい木の根っことかあれば、バックアップが取れますが、バックアップになるモノが何もない時は、下の中間支点もバックアップとみなします。

終了点が崩壊しても、一個下の次の支点が保ってくれる可能性もあります。

6)トップロープだからといって安心しない

フォローは、トップロープですが、そもそも支点がボロいのですから、ランニングのドローからロープを抜かず、できるだけ頭上にドローや支点が多い状態で登ります。

7)下のビレイヤーはクライマーに指示する

ゼットや逆クリップは当然ですが、そこで落ちたらどうなるか?を下から指示します。一度私は、後ろにケーブルが出ているので落ちれば当たるのに、下から連絡がなかったことがありました。登っている人は眼の前しか見えないんですよ。

8)ダイナミックムーブ厳禁

デッドはしない。落ちれるボルトのルートでも、デッドで取ると、下手なビレイヤーでは墜落の際に、グランドになります。かと言って引っ張られたら、もっと困るし。

 ■ 一般的な人工壁の登り方

1)オブザベは、ほとんどしないで取り付く

2)えーどこーとか言いながら、下のビレイヤーに次のホールドを教えてもらう

3)足元より下にクリップがあるのに、張って-とか言う。今張ったら、引っ張り落とすことになります

4) すぐ落ちてパワーセーブする

5)すぐダイナミックムーブに頼る っていうか、それがクライミングだと思っている昨今

6)ビレイがシビアでないので、無理してでもリードする

7)長ぬんで伸ばすとか不要

上記のやり方をそのままボルトがボロいルートに適用してしまうと、死が近づきますが、問題は、その事自体をクライマーが分からないことです。

ですので、ボルトルートという補助輪付きのクライミングから入らず、アイスクライミングのような、最初から、自分でプロテクションを打つこと前提のクライミングから入るほうが、クライミングという行為そのものへの理解が深まります。

ある程度登れる人でも、一度アイスクライミングをやってみたらどうか?と思うほど、上級クライマーでも、ボルトを追いかけることだけに執着してしまって、それがクライミングの本質ではないということに気がついていないことも昨今多いです。

一つの岩場の中で、弱点を登るのがアルパイン、強点を登るのがフリークライミング、ですよ?ジャンボさんもそう言っていましたよね?

弱点と強点の間に、どこか自分にとって響くラインがあるはずです。そういうのを見つけると、とても楽しいですよ。自分を深く知ることにもなるし。



2023/04/18

ロクスノ 099号 小鹿野の紛争の件 読みました 

 ■ 平山ユージさん、気の毒…

ロクスノ、買う価値ない、というので、見ていなかったのですが、ついに小鹿野の件、読みました。

全体的に、平山ユージさんは、”現状”を元に、”対策”の話をしているのに、古いクライマーの人たちは、

・金を出していないと登れないのか?

・自分の意見は聞いてもらえないのか?

と現状を踏まえた対策というより、

 オレのことはどうなるの?

って内容が主体で、ガックシ… 

現代的クライミングの問題点を解決しようという意欲、まったくなく、現代のジム出身のクライマーが岩場でグレード感が合わなくて困っていたりしても…、

 ・オレは困らないし… 

 ・いや、むしろ古いボルトの岩場のほうが、安全に登る登り方(落ちないでテンションにしておく)を知っているだけに、俺らだけで登れて静かで快適だったなー、そのほうがいいよな-

って行間から溢れ出る感じでした…。

昔の人は、1億総競争社会だったので、行動原理が、嫉妬で、成功している人を見たら、足を引っ張るというのが、行動の基本にあるのかも知れません。

しかし、今の20代、30代って、すでに豊かな社会に生まれ、モノは十分あるし、クライミングも上手で、前の世代には不可能と言われた課題も、登ってしまって、その後すること無い。

ならば、生きる意味を求めて、分かち合い、シェアがいいのでは?とか、モノを所有しない生き方=ミニマリスト、とか言ってる…という価値観の人たち 

 vs 

昔の”もっとくれ、もっとくれ”の人たち

とでは、そもそも、基本的に立っている土台がちがうのかもしれないね…と思います。

徹底的にオレが中心で疑問を持たず、オレが損をしない生き方を貫き、相手の事情を想像する=負け、という競争社会に生きている人が、昔の人は多いのではないでしょうか?

そんな感じに大人げない記事掲載でした。あれで良く恥ずかしくなく読めますね…

■ お礼がゼロだったカムの返却

というのは、わたしがあるガイドさんの講習に出た際に、カムが一つわたしの方のギアラックに入っていたんですよね。

それで返送してあげたら…なんとお礼もなし。そのカム、わたしが盗んだわけではなく、普通は、一緒に登ったら終わり際に、カムが混じっていないか、相互に確認するという作業を普通にするのが当然なのです。特にガイドならそうでしょう。

わたしの赤キャメは、その時の、そのクライミングでいなくなったので、わたしの赤キャメはその人のギアラックに入っていただろう…と思うのですが、確認と返却はなかったのです。まぁ名前は書いていなかったから、想像するだけですが。

かなり有名なガイドさんでしたので、まさか、お互いに内心分かっているカムの混同をそのままにして、私のカムは自分のラックにかけたまま、私から自分のカムは返却してもらう、それも送料も私持ちで…なんてことが起こるとは思っても見なかったのでした…

まぁ、ものすごく貧乏そうでしたので、仕方ないか、と思ったんですよね…  もしかしたら、この手で何個もカムゲットしていたのかもしれないですね。

しかし、九州でも、ジムに2日しか行っていないのに月会費返却されないですし、クライミング業界は、やったもんがち、みたいな感じです。

一方、今でもFB友達の年下の男性クライマーがいますが、私は厳冬期の上高地に夫と出かけた時、すごいいいバイルを拾ったんですよね…

そしたら、偶然FBで、その彼のバイルだとわかったんです。宮崎ホイホイがついていたから。それで送ってあげたら、お菓子のお礼が来た。そりゃそうですよね。自分のものを返してくれたら、手間もかかるんだし、お礼するでしょう。

お礼のない年輩クライマーとお礼してくれる若いクライマー。どっちが人間として立派なんでしょうかね…?

そういう事を考えた機会でした。

■ クライマーとして有名でも、”人格”は、別もの

いつの時代からか、クライマー界は、怪我をした仲間をその辺に放置して、ほっとくのが当然という世界です。

大阪の岩場に行った時ですが、私は装備を持たずに行き、岩場を見るだけにしたのですが、(ビレイが疎かな人と組むのは嫌だったため)、その見学で、墜落が起き、怪我をして、一人電車で帰ることになったんです。

すると、なんと、その落ちた人と同じ会の人、ただその場に居合わせただけの見知らぬ他人の私に会の仲間を任せて自分は岩場に戻っていったんですよね…。

こんな仲間って仲間って言えるの?でもそれが、日本では状態化しているってことです。

そんな状況なので、今年マウンテンバイクの大会に出たときは、びっくりしましたよ。なんせパンク程度のことで、下界の車道を走っているだけの私をちゃんとフォローしてくれるんですよ? 怪我なく、問題なく、集合地点に戻れるか。しかし、考えてみたら、それが当然の大人同士の支え合いですし、大会主催者の責任感ですよね。

なので、どの時代のクライマー業界からなのか、私は歴史を知っているクライマーではないので、わかりませんが、古いクライマーって社会常識が欠如した人が多いです。

■ オレ、クライマーだから…という言い訳

菊地さんの『いかにして岩に…』というフリークライミングの本によれば、クライマーって、昔は、非社会適合者の集まりだったのだそうです。

それは、今でも、古いクライマ-は、慣行としてやっています。

アルパインにもフリーにもそういうタイプはいます。もう殆ど確信犯です。

谷川岳の最寄り駅、土合の駅で、どんちゃん騒ぎして、駅ビバークが禁止になったみたいに…です。どんちゃん騒ぎどころか、昔は、キセルするのが当然だったのだそうです。

多様性という話をする場合、たとえば、ゲイとかLGBTとかが海外では、社会的弱者、とみなされています。根拠なき差別を受けている、ということですね。

それが、日本ではなぜか、岩場を勝手に登るとか、犯罪する人が

 ”オレ、かわいそう” 

と思っているんですよね…。それは、被害妄想ってやつでは…?

オレは弱者だから社会から多目に見てもらって当然だ、って感じで…。それは、子供が6人いるから、女性にヒモとして面倒見てもらうのが当然だと思うとか、奥さんが嫉妬深いから可愛そうなオレは、浮気してもいい、とか、こちらからしたら、理解不可能な論理でした。デブだから、歩荷、免除とか。

いや、犯罪者は多目に見たらダメで、ダメなことはダメだよ、と教え諭される対象でしょう。

いや、子供が6人いるのは自分のせいでしょう。

いや、奥さんがいくら嫉妬深くても、浮気は自分がしたいからするんでしょう。 

いや、デブだったら、むしろ率先して歩荷して、痩せたほうが自分のためでしょう。

クライマーって思考回路時々おかしいですよね…その見本市みたいなロクスノ記事でした。

社会常識に照らし合わせて、一回、自分の言っていることが

単なるわがまま

でないかどうか確認して、頭冷やしたほうがいいですよ、重鎮扱いされている人たちは。 

「大人になりきれない人の心理」より抜粋。 これか…(汗)。


ゴミをポイ捨てするとか、うんこしてはいけないところにするとか、山に火を付けちゃうとか… 

いくら登れてもしてはいけないし、オレの私物だった岩場が公開されたのが気に食わん、って行間からにじみ出ていましたが、岩場って地権者のものなんですよ?いつから初登者の私物になったんだ? そもそも、地権者の許可取っていないから、アクセス問題になっているのに、その尻拭いはしないで、してくれた人に文句言ってるよなぁ…

普通、小鹿野町の応援を取り付けたら、でかした!ユージ!ってなるでしょう。

なってない…。

クライミングの岩場がアクセス問題で、登攀禁止になった経緯をフリークライミング協会が出している冊子で読むと、

「そんなことしたら、登攀禁止になるの当然じゃん!!」

ってことがだいたい全体の9割みたいな感じです。うんこ紙に火を付けて、燃やしたら山が火事になっちゃったとか。迷惑駐車とか、吠えるのがキモいとか。

ボルトが古くて誰も登りに来ない(これない)岩場で、ベテランのオレらだけが静かに登れたのがよかったのに、邪魔すんなって感じでした。

■ 対策は教育

対策は、もう教育しか無いな、と思うのですが、

自己責任の法則

って、他人に適用するもので、自分に適用するものではないって解釈みたいなんですよね。古いクライマーって。

権利を主張するなら、義務もあるんですよ。

土地を持てば、固定資産税を払わねばならないでしょう。それは結構な額ですよ。そういう事がわからない人だけが、いつまでも成功者を妬むと思う。その場合、その人が成功できないのは、固定資産税の支払いを拒否っているからです(笑)。潜在意識的に言えば。

クライミングに置き換えると、初登した人のルート、そのままでいいから、グージョンに変更する費用は、その人もちですよね?

そこで人が死んだら、その人の死亡について、責任を持つのは、ボルトを設置した人ですよね?

権利を主張するなら、義務も果たしてください。人が死んだら賠償金を払ってください、ってなりますよ?

少なくとも日本の裁判所はそう判断しているみたいですよ。

若い人は、偉い人が言っていることだからと盲信せず、常識をもとに判断しましょう。


 


2023/04/17

クライミングもメタ認知が必要… クライミング紛争の根本的原因はこれでは?

■ いがみ合いの人々 = メタ認知が低い人びと

クライミングを始めた初心者の頃から、いつも思っているんだが、

  メタ認知

というのが、ほとんどのクライマーに欠如している資質なのではないだろうか?

というのは、わたしが、かなり後発のクライマーで、クライミングの歴史を知らないせいで、蚊帳の外感があるせいだと思うが、

A)アルパインのクライマーはフリークライミングの人たちを、初登じゃない、と言って否定し

B)フリークライミングのクライマーは、アルパインの人たちを、下手くそだなぁ!なんで、こんな簡単なところでエイド出すの?

と思っている(らしいことが今回判明)。

そのどちらにも属さない、残されている道を行くと

 第三の道: フリークライミングなのに、落ちれない(落ちたら死ぬ)でも、スイスイ登れるだけの力をつけて、オンサイトする

しか道がなくなる。

これを地で行っているのが、現代の(主に)2世エリートトップクライマーです。 

しかし、23歳のクライマーでは、古いクライマーたちが何をめぐって言い争っているのか?わからなくて当然です。

私だってスタート43歳なので、全然分からなかったです。

■ すぐハングドッグに逃げるのは悪いスタイルですよ?

RP主体の現代のクライミングでは、インドア人工壁上がりの人は、指力のセーブのためにすぐ落ちて、ハングドッグします。

しかし、すぐ諦めて、墜落してハングドッグすることが悪いスタイルであることは、現代の一般クライマーは教わっていません。ので、ボルトにテンションしないでヨーヨースタイルで登る人をバカにしてしまいます。

ヨーヨースタイルのほうが優れたスタイルですよ?最悪はエイドです。

一方、紛らわしいですが、

 ショックロードなしのテンションは安全対策、

です。ボルトがボロいルートでは、墜落はせず、テンションにとどめておきます。

しかし、若い人は、結局、どのルートが落ちれるルートなのかの情報の見極めが難しいため、岩場で誰かがハングドッグで問題解決している姿を見て、自分もその通りにする、という、

 ものまね戦略

が命を守る解、になる。だから、人気が特定のルートに偏る。しかし、墜落&ハングドッグと、ボロボルト対策のためのテンション登り、は似ているけど、異なります。

ものまね戦略のおかげで、

 ハングドッグ2時間みたいなクライマーが量産される

ことになる。

故・吉田さんは、執着心で登るクライミングスタイルを広めた人だが、別にハングドッグが長い人ではなかったです。

しかし、執着心のところだけが取り出されて、誤解され、現代では

 ハングドッグが長い=執着心=良い行動

と誤解の上塗りが、現代の標準クライマーの標準的な行動になっている。

それを見た、もともとアルパインをやっていたクライマーたちは当然だが、そんな姿を好ましくは思わない。すぐハングドッグする=すぐ諦める、という、基本的に執着心と反対の行為だからだ。”お前、そんな簡単なところですぐ落ちるなよ!”が本音なのだから。

しかし、ジムクライマー出身の若者の側からすると、ルートファインディングを登る前に行うっていうのが無理!って話なのだ。なんせジムでは、赤いホールドを見て追いかけてください、って話なんですよ? 岩を見て、ムーブを想起するとか、自分が登れるか?登れないか?すら、ただの生岩を見ただけでは、分からず、グレードによって、予め、教えてもらうしか無い。 

■ 日本のトップクライマーがたどる厳しい道

その時期を過ぎたか、あるいは、クライマー一世の親によってエリート教育を幼少から受けれた(クライミングは、非日常動作なので、幼い頃スタートするのが超有利です)クライマーは、第三の道の結果として

 落ちれないルートをオンサイトで落とす

結果になるので、現代の日本人若手クライマーは、世界に突出して、すごい技術の持ち主ばかりだ。海外に行けば、あっという間にトップクライマーです。

中島渉さんの動画みましたか? いやマジ大変そうでしたよね?

しかも、そこまで行くのに、

 A.幼少期から学ぶ、もしくは、

 B. クライミングに人生をかける、

もしくは、両方ということが基本。 

これでは、細い道すぎます。

■ 一般クライマーに同じことを求めるのは非現実的

問題は、これを、

 日本の現代クライマー全員に適用しよう、というのは、現実的に無理!

ってことです。

第一に、”落ちても死なない”というのが、オーソドックスなフリークライミングのお約束です。(もちろん、RとXの符号付きを除く) 

第二に、一般的なクライミンググレード(ムーブの能力)は、5.10代の人が25%で最多層です。

海外のアンケート調査が示していますが、そうでなくても、12登る人だって最初から12を登るはずがないです。誰もが5.10時代、5.11時代を過ごして、5.12になるのです。そこまで行く途中で死んでるって話なんです。

日本では、5.12は、登れて当然の中級グレードになってしまいましたが、それは、それくらい登れないと、日本の岩場では、ランナウトした10代が特に危険で、安全に登れないからです。岩場に行き始めると、誰でもそのことは分かるのにもかかわらず、トップロープだと馬鹿にされるので、結局、メンツに拘る人以外は、命と岩場では、誰が考えても、命のほうが大事なので、どんどん一般的な思考回路の人は、淘汰されることになるからです。けっか、メンツのほうが命より大事な人だけが残る。

他のクライマーから仲間とみなされるのに、人生と命をかけないといけないのでは、要求が高すぎます。

第三に、今人口が増えている一般市民クライマーは、 趣味の人たち、で、クライミングに人生を捧げている人、なんていません。もともと、肩こりにいいからボルダリング、始めました、みたいな人に命がけを求め、そうでなければクライマーじゃない!というのでは、求めるほうがが求めすぎなのは、日を見るより明らかでしょう。

そりゃ、命がけでクライミングしてきた往年のクライマーよりも、命をかけていない現代クライマーのほうが上手なのが、ムカつく、というのは、私にも理解できます。が、仕方ないでしょ。若くスタートしたほうがラクなんだから。

ウエアが高級なのがムカつく、とか言っても仕方ないです。

ということで、今の日本の岩場の現状は、

 普通の能力の人にとって、無理ゲー

になっています。

■ 歴史的経緯を知る恩恵

それは、小川山育ちのわたしでも同じで、たとえば、ジョコンダって、腐ったハーケンが一ピン目でしたよね(笑)。

しかし、そこで、一緒に登っている人たちからは、「このハーケンは、このルートの歴史を示すためにそこにあるのだ」と聞かされるわけです。

そこで、そーっと、手で抜けるハーケンを、フレークの割れ目に戻しました(笑)。

 

腐食で膨らんで、かなり年季の入ったハーケンでしたが、別の岩場では、それくらい腐ったハーケンでも、”まぁ、とりあえず何もないよりはマシかもしれん”と思いながら、スリングをかけておいたことがありました。(注:ドローは使わない、タイオフ)

ということで、わたしのような、師匠に恵まれた幸運な人ではない、一般的にジムでクライミングを教わって、インドアのリード講習に出て、インドアリードがアウトドアリードと同じだと思っている人は、腐ったハーケンを全信頼してしまいます。そこにそのまま置いてある理由が、歴史的経緯を示すため、だとはわからないからです。

年輩のクライマーは、腐ったハーケンを置きっぱなしにしている理由は、”残置を信用するなよ”と若いクライマーに教えるためだ、ということが、若いクライマーには、全く伝わっていないことがわかりません。 

彼らの時代は、クライミングというのは、”一流大学の若者” がやる活動で、そのへんの偏差値50みたいな人ではなかったからです。つまり、これくらい分かるはず、という基準が、高いのです。現代の一般の人は、もっと噛み砕いて説明してやらないと分からない人が主流です。それは同じ大学の後輩に対しても、です。全体にまんべんなく物事に対する理解力が下がっているのです。

ちなみに、私は天下の東工大(理系の東大)の院生を、蒼氷(名門山岳会)の先輩につけて、エリート教育をしてあげたことがありますが、蒼氷のエリートを付けても、その子は、一年後、だらりんビレイをしていました。人は教えられたように、ではなく、他の人がやっているように、やってしまう生き物なのです。蒼氷で教えられないんだから、誰だって教えられなくて当然です。東工大の知性でわからないんだから、それ以下の人は全部わからなくて当然です。

■ 山の世界も同じだった

山の世界でも同じで、百名山の山行脚が山登りだ!と思っている人は、山頂で「オタク、何個目?」とか聞いてしまいます。その人にとってはスタンプラリー競争が登山の全てで、他のスタイルがある、とは思いつくことができないからです。

聞かれた人は、”なんのことだろう…???”となってしまってしまいます。

本格的という形容詞がつく登山の方では、高所登山の人は、体力一点豪華主義で、読図もクライミングもてんでダメというか、登山技術として身につけなくてはいけない、とそもそも、思っていない。下手したら、雪崩の知識もないかもしれません。なんせ、チームに専門家がいて、その人が判断し、自分は登るだけだからです。

読図ができる沢屋さんたちは、今度はクライミングは下手くそなので、クライマーに異様に高い信頼を預けてしまい、中間支点がない崩落箇所でもクライマーならリードできる、と誤解していたりします。脆いところにいくらハーケンを打っても、打った岩ごと崩れ去るだけです。

ね?群盲像を評す、でしょう?

これら全部が、

 メタ認知

の不足から来ている、というのが私の見立てです。群盲像を評す、ということになっている。

みな、一つのクライミング、という世界の話をしているのに、相手が見ている世界が分からず、自分が見ている世界がすべてだ、と思ってしまうということです。

今回の小鹿野の騒動も同じではないでしょうかね?

というのは、平山さんはジムオーナーなので現代クライマーの現状を見知って知っていると思いますが、古いクライマーたちというのは、自分の仲間内の狭い範囲でしか、クライマーと接しないからです。 

この推測は、当然間違っている可能性もありますが、菊地さんや中根さん、あるいは、若手のガイドできちんとアルパインとフリーの両方が分かる人たちは、大体、自分たちと一般クライマーを区別して考えているのに、古いクライマーはそうでないような気がするからです。

■ 安全マージンは、個別です

現代の一般クライマーの安全マージンと 中島渉さんのような2世エリートクライマーが取れる安全マージンは、全く違います。

私は安全マージンが厚すぎると文句を言われたことがありますが、43歳でスタートした女性の安全マージンが厚いのは、理性的な合理的結論で、18才でスタートした男性と同じだったら、その人の知性を疑うべきです。

■ 典型的現代クライマー像

現代の一般クライマーは、最初の5年くらいは、5.11がインドアジムで登れるから、バットレス4尾根はオレ楽勝!と思うくらいのクライミングに対する低理解度です。

トラッドクライマーでも、最初の10年ほどは、カムの配置が悪いとロープが流れなくて登れなくなる、その程度のことが分からないくらいの低理解度です。

インドアリード出身だと、5.12が登れても、長ぬんで伸ばすとか知らないです。

これなど、昔のクライマーで5.12といえば、会を率いるエース級ということなので、そんな人が自分の首を絞めるクライミングをするなど想像すらできないでしょう。

さらにいえば、カムでとった中間支点による安全の確保は、身長によってちがう、 ということもわかりません。

遠いピンが身長の低い人にとっては、危険だ、ということが40年登っていても理解できないのは、セカンドを務める経験が、リーダークラスの人には、皆無だからです。盲点になっている。つまり、古いクライミング文化では、経験が限定的で、気がつくチャンスがなかった、ってことです。

今、挙げた事例は、山岳会で登っている重鎮と言われる人たちには、全く気がつくチャンスがないです。

こんな低い理解度で、今の若い人達は、クライミングしているんですよ?

■ オススメ 海外の登攀に行く

年輩のクライマーにとって、メタ認知をつける、オススメの一手が、海外へ行き、海外の外国人若手クライマーと登ること、です。

自分の会の若い人を引き連れて、登れるオレ、を見せつけるために海外に行っている場合ではありません。

海外の若者と登れば、日本の現代の若者や、山岳会の後輩に対する変な期待…オレが○○歳の頃は、これくらい登れたぞ…なんでお前が登れないの?がない、ので、

  へぇ~、今の若者はこんなふうなんだー

と中立的視点で納得できます。

たとえば、私はアメリカ海兵隊の若者を日向神につれていきましたが、初夢は登れないそうでした。海兵隊の人なんだから、勇気がないとか、体力がない、ということが問題になっているわけではないですよね?

■  開拓者としてほそぼそとやる

さて、どっちを向いても、やれやれ、という状況なのが日本のクライミング界ですが、そういう中にあって、ゆいつ安全なのが、開拓者として、山や人生を終わることです。

開拓者になれば、現在の開拓スタイルは、グランドアップではないので、ラッペルでぶら下がって、岩にご対面。…つまり、命はかけていない…のに、初登の栄誉は得られます。

ラッペルは、若い人にさせると危険ですが、熟練クライマーにとっては、全くリスクゼロです。

もちろん、開拓は、ブッシュの整理とか、苔落としとか大変ですし、ボルト代も負担がありますが(ちなみにやったことがあります)、年をとると時間もカネもあるので、問題は、そこではありません。

それを盾に開拓者への感謝を要求するのも変な話で、感謝されなきゃ、やらないっていうのなら、やらないで、岩場を次世代に残し、のんびり縁側でお茶でも飲んでいてくれてもいいわけです。

クライミングは、登る方も開拓も、あくまで、自分がしたいからやっていることでしょう。

問題は、国内では、大体、主要な岩場は、すでに開拓され尽くしていて、新たな岩場は、かなり僻地にある、ということです。

なので、フルタイムの仕事を持っていて、現役世代の忙しい人はやれない。しかし、リタイヤ後であれば、自由な時間は持て余すほどあるので、そういう時間が取れる。つまり、 

 世代間分業 

が成り立ちます。としたら、定年退職後は、チャンス到来、です。終了点だけ打ちましょう。あるいは、開拓許可だけ取りましょう。

時間の問題は、自分がその僻地に住み込んでしまえばいいとも言えます。実際、故・吉田さんが取ったのは、その戦略です。

決して行ってはならないのは、地権者の許可なしの開拓。負の遺産になります。 

お金があれば岩が付いている山ごと買い取るのがオススメ作戦です。

■ 僻地住み込み型開拓に、地域おこし協力隊制度を活用する

私が提案したいのは、これの若者バージョンです。

開拓ができるレベルに成長した、海外の適正グレードが理解出来、5.14のルートを5.15と間違って発表しないレベルのクライマー限定

ですが、当人が地域に住み込んで、開拓するとするならば、僻地にある岩場で、現代の基準に合わせたボルト強度と、グレード付与、そして、適正ボルトの岩場を作ることができます。

あるいは、そのような人を招く才覚がある人が地域おこし協力隊に就任する。たとえば、岐阜の岩場のように、です。小山田さんが開拓応援に行っていますよね。

平たく言えば、インドアジムでスタートした人が外岩デビューするにあたって、落ちれる岩場を作ることです。

もう変なメンツは捨てて、5.8で若者が落ちてもいいじゃないですか。5.8だからって何が何でもボルト2本じゃなくてもいいじゃないですか。たかだか、5.8のルートなんだから。

20mのルートだったら、適正ボルトは、グレードに関わらず、5~6本くらいでしょう。

なんせ、5.8とか、5.10代とか、今では雑魚みたいなグレードなんだから、大して貴重な課題でもないし、仮に、すごく面白い5.8なら(小川山の愛情物語とか、川上小唄みたいに)、「これは簡単だけど、上手になってからしか登れないよ」とトポに書いておけばいいことです。

つまり、どの5.8も同じ扱いにせず、課題によって、価値に差がある、という現実を認める、ということです。しょぼい5.8もあれば、素敵な5.8もあるのは、現実であり、仕方ないです。

開拓者にもいい開拓者とそうでない開拓者はいます。それはどこの世界でも同じです。

■ 現実逃避を辞めることが唯一の正解

こんなにインドアジムが増えて、ジム上がりのクライマーが量産されているのに、受け入れる側が古い価値観と古い現実認識のままでいるから、岩場では、重大事故になります。

かといって、現代クライマーの側に、おまえらもっと勉強しろ、と言ったところで、じっと座っているのすらできないような人(発達障害)が増えている現代なのですから、かなり無理な要求です。昔のように、優秀な人がクライミングに来ているわけではないのです。

岩場での死亡事故や重大事故を防ぐのは、すでに岩場でたんまり楽しんだ人に課された使命と思って諦めて、現実を受け入れるしかありません。

じゃないと、日本中アクセス問題で登れる場所がなくなります。自ら首を締めます。

岩場を公開しなければいい、という問題にしてしまおうというのは、それこそ、姑息です。

■ 自分の正義を押し付けない、相手の事情を推し量る

クライミングっていうのは、基本的に誰が何をしているか?でリスクの内容が変わります。

例えば、1例で、プリクリップをあげましょう。

同じところに立っても、背の低い人には、クリップできない位置に、ボルトがありますから、その人がプリクリップするのは、マイナスをゼロにする行為で、他の人と同じ安全を確保するだけのことです。プリクリップして、やっと平等。

おなじプリクリップでも、普通に手が届く人が、プリクリップしたら? それは、日和ってる。弱虫、チキンということでしょう。

プリクリップという一つの行為にしたって、どういう条件の元での行為か?その人の持っている身体条件からみて、その判断がどうなのか?を見ないと、

  勇気がある・なし

ですら、正確に把握できません。

事例2です。

普通に考えて、20歳の若い男性が40kgの荷物を担いでいても、たぶん全然きつくないです。しかし、60代の女性が20kgの歩荷で、山小屋に食料を運んでいたら、すごいですよね?40kgを70代男性に担がせたら、いくら元アルパイン出身でも、虐待です。

そういうのがまったくなく、

 全部ひとつのスケール=グレードで測るだけ、

という前提になっているのが、おかしいのです。

…というか、登っていたら、普通は、誰にとっての、どんな内容が本当に偉業なのか?ということは、分かるようになってくるものです。

 分かるようになってこない=真面目にクライミングに取り組んでいない

んじゃないの?と邪推してしまいそうです…

■ 自分のこと

私は、43歳でスタートして、アイスクライミングは良き師匠を得て中級者、岩は3年でインスボンセカンド、ラオスと台湾は一人で出かけ、日本人パートナーではない外国人と組んでマルチまで登っています。

私は山岳総合センターで雪上確保から教わったので、アルパインの人たちにも受け入れられ、故・吉田さんのビレイヤーをしていたので、フリークライミングの人たちにも好意的に受け止められ、そのお陰であり、これは、一般的ではない達成だとは思いますが、それを行うのに、

 5.10代のスキルしかいらない

ということに若い人は気がつくべき、勇気をもらうべき、と思います。 

■ ロープワーク講習会×海外

ムーブ習得より、大事なのは、リスク管理です。

ジムで5.12登れるより、先にロープワークを講習会への出席と独学で確実にするほうが、自由に外岩で登れる道は広がります。

海外で登る、という選択肢は、日本の外岩で登るにしても、ブレークスルーの道です。

日本の5.10台では、落ちれませんが、海外の6Aでは落ちても、ほとんどのケースで大丈夫です。もちろん、クライミングですから、100%安全ということはありませんが、ビレイヤーが悪いというリスクも加味して、ボルトがうたれた岩場もあります。(例:ラオス)

しかも、激安です。2週間8万円でお釣りがくるほどです。

親は孝行するもので、スネをかじる対象ではありません。同じことで山岳会というのは、貢献するために参加するもので、無料の登山学校代わりにするものではないです。

そんなチンケな手段にとらわれず、恐れず、海外に進みましょう。

ラオスでは一見の旅行者でも、講習を受けて登ることができます。そんなのを恐れてどうするんでしょう?

私が海外で一緒に登った方々、フランス、シンガポール、ドイツ、アメリカの人たちです
 

【参考】

当ブログのトップ人気記事です。現代九州クライミングの実情を知るのに、合わせてどうぞ。

https://allnevery.blogspot.com/2021/12/blog-post_16.html