■ 夢中で読了
いやこれは… とズバリ、これが、
アクセス問題満載のクライミング業界で起きていることかも?
みたいな、本だった。あんまり、ピンポン!感があったので、夢中で読んでしまった…久しぶりのページターナーであった。
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なんで俺のことを分かってくれないんだ!って責められても、いや、それ、無理…みたいな感じのことが多かったクライミング業界…
…そういうモロモロの理解不能の未消化な気分にウンザリしている人にオススメ。
■ これを読んで楽しめる人
アクセス問題でウンザリして愚痴らずにはいれないみたいな立場の人…JFAの人?…などは、これを読んでみると、そうだ!そうだ!と感じ、溜飲が降りること、請け合い。
■ 逆転親子の子供側だった人、師弟関係で、なぜか自分が世話を焼く側だった人
どうも、5歳児の大人は、自分の子供に、親役を求めてしまうようである。いわゆる、逆転親子、という状態である。
わたしと母の関係も、逆転親子。なので、私は、私に逆転親子を求めて来る人を慎重に避けている。
一方で私は父親との関係を築かないできたので、男性で、女性に母親を求めて来る人を正確には選り分けることができないみたいであった。
父親になった後、男性は、娘に妻に満たしてもらえなかった母親役を求める人もいる。その母親役を担う娘役を、山の後輩に求める人もいる。
基本的に、社会的に見て、どこにもかわいそうな点がないのに、俺をかわいそうだと思っている人は、 要注意である。
もう、学習したかも(笑)。普通は、いわゆる”弱者”とは、山の世界では、女性の方で、体力で普通に勝っている男性の方ではないでしょう。
でも、そういう人の中では自分が弱者だもんね…やってもらって当然みたいな事になってる。
というので、いやー もう騙されませんよ(笑)?
しかし、この本は、ほんとに、クライマーの現状を表しているような気がします。
■ アクセス問題の元凶だったかもと自覚のあるクライマーのあなたが大人になる方法
大人になれないでいる人が、一番苦しんでいる人でもあるので、その自覚がある人は、一度読んでみたらいいのかもです。
苦しんでいる人の定番の行動=女性に母親代わりを求めても、女性は面食らうだけで、救いは起こりません。 妻は母親にはなれません。クライミングパートナーは、母親役にはなれません。
そういう人が大人になるための方法も、最後の方にちょろっと書いてあります。
・周囲の好意を期待して何かをしない
・嫌いな人とは距離を置く おだてに載ってその人に尽くさない
・ 拗ねる、僻む、ぐずる、妬む、などは、全部、甘えの欲求。「誰も私の気持ちを分かってくれない」というのも甘えの欲求。汲み取ってもらわなくても構わないと腹をくくる。
つまり、開拓は好きでやっていることなのに、大変なんだぞ、などと言わないことである。
本当の利他の行為なのは、リボルトであり、開拓ではない。
・幼稚さを認める勇気を持つ
クライマーの場合は、幼稚なまま生きるしかない=責任を負う能力がないのだから、権利も主張できないと諦めること
「ごめんね、初登者だけど、リボルトの責任を負えるほど、心が成長していなかったんだ」
と周囲に認めることである。それが自己受容で、そこから、「では、社会が、助けてあげましょう」と始まる訳である。
・人から何をしてもらったか?の日記をつける
してもらったことは覚えていないのがクライマー(笑)。してもらったことをじっくり感じると、大人になれます。