2023/04/24

母への許し…金融の勉強

 ■ 人は時代の雰囲気の影響を受ける…

私はポストバブル、就職氷河期世代ですが…、中学・高校生の頃、母が大型の買い物をするので、超・不安になっていました…

ある時、クライミングの師匠である青ちゃんが(彼は師匠と呼ばれるのを嫌がるのですが、クライミング歴3年と40年では差がありすぎると思われました)、実家でおばあちゃんが、色々と騙されて高額おふとんなどを買ってしまったりして、家長として、クーリングオフに駆けずり回った話…主に愚痴…をしたのです。

その時、その話を聞きながら、「大変でしたね!でも、私なんて中学生でそれやったんだよ」と訴えたら、相手からも「大変だったね」という返事が来て、ものすごい

癒やし

が私に訪れました…。もしかして、このためにこの人と巡り合ったのでは?ってくらいの衝撃でした。

私はずっと母を許したくて、なぜか許せずにいたのですね。それは、自分の苦悩に対して誰からも共感がもらえなかったからでしょう…

このときの共感が私を苦悩から開放したのでしょう。

■ 無垢なお嬢様だった母…

母は、東京女子美卒なので、学業は優秀だったようですが、なんせ、美術を専攻するような人って、世間には疎いですよね…。着物の免状、お花の免状と、お嬢様セットは持っていても、世間の荒波を乗り越える知識はなかったのでしょう…

ファイナンシャルプランニング的に言えば、子供が生まれたら、自動的に○年後には○○円必要、○年後には☓☓円必要、と算出できます。それで、毎月の積立額が決まる感じです。

ところが母は、運悪く、シングルマザーになってしまったのです。しかも、元々が裕福だった実家が、かなりプライドが高い家だったらしく、「お上の世話にはならん!」みたいな感じ。しかし、いくらプライドが高くても、食わねば育たないのが人間です。子供です。

結局、3人兄弟で一番上の私が中学に上る前で、我が家の家計は破綻していました。別にバブルでなくても、働き手一人で、子供3人で、しかも行政支援を拒むんじゃ、そうですよねぇ?

子供だから分からなかったですが、バブル期には、貧困世帯にもバブルが来ました。ワープロが来たんですよね…1982年頃からですね。バブル期です。

要するに社会にはお金がじゃぶじゃぶで溢れ、どんな貧しい人に対しても、借りさせようと、借り手を探しているってことです。リーマンショックの映画を見ればわかります。信用力がない人にも貸し付けて、破産させる。

丁度、日本の今も同じですね。2021年に農業ベンチャーに営業で行ったら…これは…(汗)というような、事業性のないベンチャーで、誰にでも起業資金を貸すみたいでした。あんなの、私でも、できる。というか誰でもできる。

今どきの若い人はどこにも就職せず起業していますが、借金を背負う、お金を作り出している側、です。現代は資本主義社会なので、金利を受け取る側にならなくては勝ちと言えません。

近所では、高層マンションがバカスカ建っていますが…この少子化の日本で、誰が買うの?みたいな感じ。バブルでマンション買う人は、金融リテラシーが低い人です…

つまり、母も、バブル経済の被害者だったんですね…というか、被害者になるほど、金融リテラシーが低かったということです。

その被害を被ったのは、他ならぬ子供の私ですが‥とは言え、そのおかげで私はかなり用心深く、クライミングでもまだ、死んでいません(笑)。

クライミングでまだ死んでいないのは、数々の危険なクライマーと同席したことを考慮すると、ほとんど奇跡、かもしれません(笑)。

それは、母がまずい反面教師として手本を示して、私を賢くさせたかもしれないのです…。

長らくお金の勉強をしたい!と思っていましたが、私がしたかった勉強は、投資の勉強で、経済学の勉強で、お金とはなにか?という観念の勉強ではないことが、最近わかりました。

金利を悪とする、Momoのお話とか、ロシアの思想を、若いときに読んでしまい、収入を得ることに罪悪感がありました。

学力があることにも、罪悪感がありました。

クライミングする時間に恵まれていることにも、罪悪感がありました。

この罪悪感は、自分に非があることではないことにまで、自分の責任だと考えるという子供特有の思考回路です。

そこにちゃっかり漬け込む人もいます。

罪悪感は必要なく、単純に、私は若いときの努力のお陰で、他の人にはない到達点にたどり着いたということだけだったみたいです。

■ 放置したらサボる人、放置しても勉強する人

大体の子供は、親から放置されたら、サボって遊んでいるでしょう。

しかし、私は、全然そうでなく、勉強している子供でした…。

結局、大人になってもそうで、無職でぶらぶらしている、というのは、わたしの辞書にはないのです…というか、ぶらぶらしていることが楽ちん、とはわたしには感じられないのです。

逆に、通勤や会社のためにしなくてはいけない勤怠管理なんかの無駄な時間がないので、経営者と同じで、16時間くらい働いてしまっています。

今朝も起きたの、4時だし、2時間くらいでブログを書き、仏教の法話を1時間聞き、その後はETFの勉強をして、リハビリにゆき、その後は午後から家事。夕食を食べたら、また勉強、とそんな感じで、ほっとけば、延々と働いてしまいます。

そのような人が知識が豊かになり、人生を有利に勧めることができるのは、当然の帰結であって、別に、恵まれているわけではないでしょう。

山岳総合センターにアルパインクライミングを習いに行くにも、審査があります。雪の山、登ったことありませーんみたいな人は、そもそもお呼びでないです。入ることすらできません。

海外に登りに行くのも、私は最初から、現地集合、です。

そのような努力を見ず、上辺だけを見て、私だってできる、と言っていた人がいましたが、ならやってみてもらいたいものです(笑)。

私個人について言えば、結構、苦労の多い人生を経てきた割には、歪まず真っ当に育ったよな、と思っています。

精神的マチュリティ…成熟性から言っても、変に、スピに傾くとか、酒に溺れるとか、なく、同じ中毒なら仕事中毒のほうがまだ生産性があるわけで、今の精神性で十分なのではないかと思っています。

最近は、金融と投資のべ今日で、より深く、母のことが、理解できるようになった、という話でした。

https://amzn.to/40D7viC より引用。

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