2023/04/28

古い友人が訪ねて来てくれた

 ■ 筑紫耶馬溪

今日は、山梨時代から知っている古い友人が訪ねて来てくれた。

それで、この5年間の福岡クライミング事情をキャッチアップ。

ついでに、市内から30分の筑紫耶馬溪のボルダーに連れて行ったんだが…

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最初のボルダーは二段あるんですねー フィンガーパワー全開ですね。
ダム下は二級なんですね。なら、望みはあるかな?

でも、ボルダーをやらない私には、いつか取り付く日は申し訳ないですが、来ないかも?

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って返事でした。だよねぇ…(笑)。

あれ(パルス)に連れて行ってくれた先輩に、フィンガーパワー開発用のギア貸した後、返してもらうことにしたら、返してもらえず、返してくれと頼んだら、こんなもの!と逆ギレされたんだよなぁ…

あれに連れて行ってくれたということは、彼が登りたいんだろう…と思ったから、貸したんですが。

友人も同じことを思ったみたいなので、やっぱり、わたしの何が悪かったんだろう?と思いました。

単に、先輩が、両価的な人だったってだけみたい。

私も自然が好きで山が好きで、アルパインや沢をやっていたので、ボルダー以外はイマイチの九州に来てからは、山が遠くなりました…(汗)。

■ なんか色々、ホッとした

白亜スラブでは、なんか、なんでこんな失敗した登攀で、自信付けてしまうのかな…と思ったんですが、友人も、え?!そこは反省するところでは…と思ったらしいので、自分の感じ方が変な訳では無い、ということが、確信できてよかった。

こっちの若い人の会の話もしました。会費払って、山梨では日帰り(つまり、会に入っていなくても別に普通に行ける)の赤岳とかに、冬山合宿で連れて行って上げる人になる、とかありえない!ってこと。 

こっちの会の人、雪山は普通のも行けない。なんせ冬季登攀用の知識、天候とか確保とか、知らない上、安全な時期にやる雪上訓練…スノーバーで確保するとか、滑落停止とか、アイゼン歩行とか…の訓練をする場がないので、いきなり中崎尾根とか計画しても、結局、転進で赤岳になるって結末なんですよね。なんで?みたいな結末。なら、最初から八ヶ岳の全山縦走を計画するほうがいいよなぁ。全山がだめなら、半分で。

しかし、九州ではリスクがある山がほとんどないので、一般登山では、リスク管理はどう転んでも身につかないし… 沢は半日です…。なので、北海道とかの本格的な山で遭難する人=九州の人、みたいな感じ。九州の感覚を、持ち込むからですね…。

そういえば、吉川満さんを知っていたので、ホッとしました。沢本、書いている人です。

”ロープに麺汁がついたから”という理由で、ロープを洗った人に唖然とした話とか…。誰のロープで登るのかなぁ…と思ったんですよねぇ…。トポ持ってこない若い人とか。

今日のコース。中の島公園、ボルダー1、ランチ、コーヒー、散歩、ボルダー2、中の島公園、終了。

とりあえず、色々聞けて良かったです。基本、旅好きが共通点、って感じかな。

わたしも基本は旅派、もともと逍遥派だけど、登攀は必要だ、と言われてやっていたからです。

まぁ、もう、比叡もリードできたくらいなので、必要最小限のリード力はあるのではないだろうか? と思いました。

バンバン登ればいいだけかも。

■  開拓は楽しいがリボルトは楽しくない

って言うことを教えてもらいました。だよなぁ…。

だから、開拓者はいっぱいいるが、リボルトする人は少ない。

リボルトは、他の人のために行う行為だが、開拓は自分の思いを表現する行為。

でも、5.12を登る人が作った5.9なんかは、駄作になっていることのほうが多いので、名作といえるもの以外は、もっと良い内容に作れる後世の人に、”再開拓”してもらったら、いいんじゃないだろうか?

なんせ、

 年取って登れなくなり、リボルトできません

っていうのが本音なんだから…。

再開拓許可を出す開拓者がいれば、その人がわたしの○○という課題は再開拓許可、出します。と言えれば、良い結果を生みそうな気がする。

じゃないと、日本の岩場は資産というより負債だらけ。

なんせ、終了点はあるのだから。とりあえず、それは固まっているわけで、再開拓にかかるコストは、40年、50年前の、ボルト代が数百円の時代より、うんと高い。

今日あった友人は、10ボルトで一ルート5000円位かかったと言っていたが、それだとかなり格安で、内陸にあるルート限定かもしれない。(JFAの基準だとオーバースペックのことはたしかに多いような気がする。何もかもケミカルにする必要はないだろうし)

■ 超怖いエイドのアルパイン

わたしが拉致されそうになった(エイドで鍛えてやる!と言われた)、古い日本のボルトルートのアルパインロック(九州では山口の岩場などに行っています)は、彼も経験があるそうです。

朽ちたリングボルトの根っこだけのところに、細引きをタイオフするとか…(私はこれ用に、ケブラーの細引きを買っているほどです)

しかし、一回行ったらこういうもんかと分かって、全然行かなくなり、フリークライミングのほうが楽しいそうです。

そうだよなぁ…と私も思う。

私の場合は、”君は、まさかそういうリードを強いられることはないだろうけど、念のため教えておくね”って感じでした。なんせ、山から入った人は、憧れは、前穂北尾根とかからスタートして日本アルプスの、つまり北アのバリエーションだからです。明神とか私も行っています。

しかし、あっという間に、割が合わないと感じるようになりますよねぇ… 楽しさとリスクの割合でいうと…。

というのは、日本の山岳ルートは難易度が低い割に、ルートがもろく、リスクが多く、しかも、あんまり登攀自体は難しくないので、そこまで充実しないというか… まぁ、大きい山に行けば、山との対話…実際は天候とか、日暮れが迫るとか、色々条件をクリアする楽しみ…がありますが、登攀が短いというか、あれ?こんなに簡単なの?あれ?もう終わり?!ってなることが多い。まぁ、それも含めて山なんですが。

というので、知らないところに行くほうが楽しいんですよね。

今の私だと、海外に行くのがやっぱり楽しいのらしいです。

ということが確認できた今日でした。

訪ねてきてくれたお友達、ありがとう~