■ 機関紙ヒマラヤを送ってもらった
どういうわけか、機関紙ヒマラヤを送ってあげますという案内が回ったきた。
普段は全然、自分と関係なーい!とスルーするのだが、横山勝丘さんの報告だったので読みたくなり、取り寄せて見た。
結果、やっぱり取り寄せて見て良かったな~と思った。私が思っていた、
”現代のトップクラスのクライミングっていうものは、標高5000~6000mにマルチピッチのミックスクライミングを持っていく時代ですよ!”
っていうのは、合っているという確認になったからだ。いい加減なことを流布していなくて良かったです。
■ 情報ピックアップ
・期間:42日間
・ベースキャンプでは19日間
・高度順応は4日かけて、標高5900mまで
・シットスタート (下部の6ピッチをフィックス)
・登頂向けの日数は6日
・5500mに快適なビバーク(初日)
・複雑な懸垂下降
・3日目は5.10程度
・ジャパニーズクーロワールは巻く
・既存ルートに合流(1984年東大隊)
・ K7南西稜は、未知というよりレッドポイント…ラインをつなげるという行為
・登るラインは、自分の目で見て心で感じて決定するもの
・氷柱ズドン デリケートかつパワフルな登り 3ピッチ
・悪天候(雪)で判断、天気予報チェックで確信で下降…
・K7南西稜、いずれ誰かが終わらせなければならないビックプロジェクトだ
■ 感想
アイスのマルチピッチやミックスのマルチピッチに行っていて、良かったなぁと思いました。
昇天の記録 https://iceclmb.blogspot.com/2019/02/syouten-arafuneyama.html
現代のクライマーは、俺って登れる!って思っても、どこを目指せばいいのか?よく分からないがために、とりあえず、地元で有名どころ、そこを登ればスゴイ!と言われることができるルート、とか、分かりやすくヨセミテ、とか目指すようなのですが…、そんな既存路線はさっさとすっ飛ばして、現代の挑戦と言われれているものは何なのか?ちゃんと研究して、それを引き継いでほしいものです。ホント。
そのために必要なのは、
ヒマラヤで、今まだ、レッドポイントされていない尾根を捜す
って行為かもしれません。
今回、K7の登山の様子を聞いて思いましたが、私が受けたアイスやミックスのトレーニングと同じようなのの、若い男性バージョンがあれば、若くて生きのいい男性クライマーはヒマラヤにチャレンジしたらいいのではないでしょうかね?
装備で気が付いたのは、ドラツーの定番のフルートブートを履いている写真が載っていたことです。私も持っていますが、ドライをやる設備がないので、九州ではとんと出番がないです…。
アックスは何を使っているのかよく分からなかった…装備表は載っていなかった。
クラック×バーチカルアイス
という路線は、ヒマラヤ攻略のトレーニングとしては適切であるように思いました。九州でやるにはどっちも不利なのですが…。
写真で見ると、K7のギザギザリッジは、でっかい前穂北尾根に見えたのでした(笑)。
■ 参考
カプセルスタイルとは? http://lance2.net/tozan/z176.html
鳴海玄希ガイド https://genkinarumi.com/