■ 友達って必要ですか?【精神科医・樺沢紫苑】
■ 一人でいるより、より安全になるか?
クライミングでは、基本的に 二人一組で登ります。
クライミングパートナーの 善悪、の判断は、スバリ
一人で登っているときより、より安全性が向上ているか?
です。
例: けがをしたのに家に帰してもらえない → 一人でいるより安全性が低下している
自分の課題を登らせてもらえない → 一人でいるより、相手のビレイに時間を食うだけ、リソースが自分に回らなくなっている
自分のロープを課さないと相手は登れない → 上に同じ
相手は運転できない → 上に同じ
相手のクライミングスタイルを無理強いされる → より危険になる
リードを無理強いされる → より危険になる
とこのような場合は、パートナーシップ解消、が 自分にとってプラスの選択肢です。
■ トップロープソロをしましょう
なにしろ、トップロープソロで、ハングドッグと同じ状態になります。自分でロープにぶらさがり、自己確保ができる能力(ギア)があれば、それで外岩でのムーブ解決は解消できてしまいます。
■ 有効なパートナーシップ
自分一人でいるよりも、安全性が向上する。
例: ビレイヤーが、カムスタックしているよと教えてくれる
自分のロープを濡らしてしまい登れなくなったときに、貸してくれフォローしてくれる
そこは長ヌンではないかと指摘してくれる
運転を変わってくれる
困ったときに助けてくれる
クライミングのポリシーを互いに尊重し合える
互いに向上しあえる
■ 弟子入りは二人一組が定番です
ベテランやクライミングガイドについてクライミングを覚える段階の時は、通常二人一組で弟子入りするのが良いです。
教えてもらったことを実践する仲間が必要だからです。
■ 以上のようなことを総合すると、現代の教え方は
1)グリグリのビレイから教える
2)懸垂下降をきちんと教える
3)トップロープソロのセットに慣れさせ、一人で自己完結してトップロープ(ハングドッグでのムーブ解決)が可能な状態にする
4)トップロープソロが可能な岩場で、外岩のあれやこれやに慣れさせる(気候、日照、水分、外トイレ)
4)パートナーは、適したクライミングスタイルのもの同士のみを組ませる
5)適した相手が見つかった場合のみ、リードに進ませる (信頼関係の構築)
というステップでの指導が適していると思います。
■ 困ったときにいなくなるヤツ
= 自己中クライマーです。そんな人はさっさと去りましょう。
どのような人間関係でも、
困ったときに助け合えるのが真の友情
です。山でピンチ、岩場でピンチの時に、どんな人と一緒にいたいですか?