2023/01/14

家庭内ストックホルム症候群 による再演

 ■ 無謀な人を避ける

無謀なクライミングや山行計画をする人からの攻撃をかわすことができない症状が、

ストックホルム症候群

でした。私が、母子家庭のサバイバーだからだなぁ… 無意識に再演を行っていました。

■ 加害者を愛する

被害者が加害者におもんぱかって、被害を訴えられなくなる、という症状です。

私はコレでした…というか、”これから脱するプロセス”でした。

もうこれでもか、これでもか、というほど、ダメクライミングを見せつけられたなぁ…。

つまり、客観的に解釈すると、指導者なしで頑張れ、って意味ですね…。

話が分からない人のために書くと、これでもかというダメクライミングにばかり遭遇した、というのは、

  • 二人を一人がビレイするとか
  • 支点ビレイとか
  • 座ってビレイとか
  • 初対面で相手の力量を知らない人に、無理を言ってリードさせるとか
  • 40年物のカットアンカーで落ちろ落ちろというとか
  • 動くものに道標付けて、これで良し!とか
  • 壁から3mも離れたビレイとか

…etc etc

です。

■ きちんとした心理カウンセリングを受け始めました

昨日、信頼がおけるきちんとした人の元で、心理カウンセリングを受けました。まったくこの件のお話はしていないのですが、実は岩月謙司さんという方の本を読んで、これって私かなぁ…と思っていました。

娘の結婚運は父親で決まる―家庭内ストックホルムシンドロームの自縛 (NHKブックス)

というのは、九州に来て以来、もう、白髪ができそうなくらい、ダメ男事例ばかり出会うからです。

例:

  • 易しいところではセルフをとらなくていい
  • 3級しか登れないのに2段でノーマット
  • ジム店長なのに、私に教えてください&ボルトルートだけ登りたい
  • 根子岳行きたい(根子岳=脆い簡単アルパインルート)
  • 小川山連れて行ってください(バブゥという感じ) 
  • アイスのギア全部貸してほしいニュージーランド帰り娘

おかしいよな~。だって、私、山、やってんの、38歳からよ?しかもフリークライミングは、43歳から3年程度、どっちかというと、可愛い声で「連れて行ってください♪」って言われる側じゃなくて、言う側ですよね?言ったことないけど…。なんで、依頼心一杯の人ばかり遭遇するんだ?と思っていました… よく考えたら、山梨時代も

 ・5.11がジムで登れるから、北岳バットレス行ける!というやつ

来たよなぁ…。そうじゃない、ちゃんとしたクライマーと結局は登ることになったから、すっかり忘却していましたが…。

実は、山岳総合センターの仲間にも、とんでもなく沢の高度なのバッカリ、行きたいところリストに入れている人がいて、それを当時の沢の師匠鈴木さんに見せたら、実力不相応だったので、彼にフィードバックしたら、切れられた…。なんで?と思いました。私だったら、ベテランから、「君にはまだ○○は早い」と言われれば、あー、命拾いした~と思うのに。

色々、私からすると、どうして?という事柄が一杯起きましたが、いい社会勉強でした。

昨夜、睡眠中に、見事につじつま合わせが起きました。ぐっすり寝れるってすごいですね!

■ 小さいおじさんが味方になってくれたことがきっかけ

キッカケは、チェーンソーで作るログハウス作りに出かけたとき、誰がどう考えても危険である、胸の高さに積まれたログを玉切りするように、けしかけられたことでした…。

私を挑発してきた、そのおじさんは、私を狙い撃ちにしたのです。(たぶん、女だから気に入らん、ということでしょう。しかもグループ内の自分の地位を私が奪うと思ったのでしょう)で、普段は孤立無援で、言い返せず、ふん!と思うだけですが、その時は、私より背の小さいおじさんがいて、俺にも危険だ!と言ってくれたんです。

その方は、私が小さいので、あまり大型のチェーンソーは腕力的に厳しいということで、小さめのチェーンソーを持ってきてくれたりと、配慮してくれていました。チェーンソーって普通の男性だって、怖いものです。こういうのが、本来普通の男性の行動でしょう。

私と男性の体力差なんて、見れば誰でも分かります‥‥

山梨時代は、メタボで登れないおじさんが危険な阿弥陀北稜の計画を立て、私を出しに使おうとし、まるでサスペンス劇場でした。結局その山、師匠が止めてくれ、行かなかったけど、凍傷者3人を出したんですよね…。

これと、同じ構図でした。

私を守ってくれる騎士役の人が師匠だったり、もっとあからさまに、危険だと相手に面と向って言ってくれる人か、でした。 

  騎士役の人=正しく父性が発達した男性像

です。

■ 男性は女性が羨ましい

男性は、女性に親切にする男性を、男性同士が冷やかすカルチャーがありますが、どう考えても、男性だって危険行為と言われている胸高の丸太を切るなって行為、チビの女性にわざとやらせたら、怪我をさせるようなものでしょう。

普通の勇気があり、体力があり、能力がある男性は、自分より、弱い者を当然、守ろうとするはずです。

それは、別に相手の女性に気があるとかではなく、当然の配慮です。

私は女性の中でも特別小さいのです。それで、ダメな男性の、嫉妬心を煽ってしまうみたいです。どうも、守られる女性が羨ましい、という男性みたいなんですね…一番下っ端なのかな?

そんな調子にダメな男性が、私とセットで出来る男性に面倒みてもらいたい?のか、俺と彼女をどっちを取るんだ?ってのか?分かりませんが、私に

 対抗意識を燃やしてくる

ようで、変な惹きつけ方をしてしまい、九州でも、いや、ちょっとこれは…っていう経験ばかりが溜まりました。 

私は、合理的答弁で反論したので、結局、

 ダメな人を俺はダメな奴だ、

と、とどめを刺す結果になったかもしれん…。

■ キーワード 見下し

いやはや、それはなぜそうなってしまうか?というと、見下し(=可哀そう)が発生するからです。

このような具合になっています。見下し=愛、です。可哀そう、って奴です。

私は姉で母性が発達した女性で、6歳からずっと自分よりできない人(兄弟)の世話を焼いてきたので、ダメな人=助けてやらなくては、という自動思考がバックグランドで働いてしまうのです。見下し(可哀そう)は、男性側からは疾病利得、となっています。


男性側は、あ!やさしそーなおねーさんだ、教えてくれそう!(疾病利得がありそう)と近づいて来る

→ 私は、この人全然分かってないなぁ…困ったなぁ、手に余る (自分だって初心者)
 

→ えっ?こんなことも分かってないの?! (見下し)
 

→ 俺だって と気張る
 

→ でも、全然ダメ
 

→ 見下し
 

→ 私の ”オトコは全部だめな奴という前提” が具現化

という再演でした。弟を再演していたのか、父を再演していたのか?どちらにしても、私の男性像の前提は、

 自分より物事(山、あるいはクライミング)を分かっていない人、

です。

スマナサーラ長老によると、女性は私のように姉でなくても、大体そうらしいですよね。子供のころから、男性よりは早く精神的に大人になります。

しかし、普通の女性なら、分かっていない奴=危険だからフツーに避ける が、

 フツーの人のフツーの作戦

です。

私は自分でも、ちゃんとそうしてきたつもりだったのですが、私の自分へのガードは甘く、楽々と突破してきた人(パートナーがいないんだ…と同情心を買う)が、ちゃっかりうまい汁…ドレイヤー…を吸う、ということになっており、結果、どんどんエスカレートしていくことになり、山でエスカレートというのは、どんどんリスクが溜まっていく、=死に近づいていく、ということなので、私は、神経衰弱することになりました…。

やっとメカニズムが分かったので、今後はきちんとした人とだけ登ることにします。

教訓: 同情を誘って一緒に登ってもらおうとかする人は要注意。同レベルの人と登る。

https://psychologist-neco.com/stockholm-syndrome/ より引用