2023/07/02

【海外情報】イギリスのライムストーン 岩はダイナミックなメディアである

■クライミングの伝統の権化イギリスでのライムストーンはどうなっているのか?

イギリスのライムストーン(石灰岩)の岩場のトポが発売されたそうだ。

引用記事

https://www.ukclimbing.com/gear/publications/guidebooks/north_wales_limestone_-_the_definitive_guide-15228

購入先

https://www.cordee.co.uk/North-Wales-Limestone-det-1-0-0-19807.html

以下、翻訳ーーーーーーーーーーーー太字当方

アンディ・ブアマンとイアン・カーによる『ノース・ウェールズ・ライムストーン』第2版が出版された: アンディ・ブアマンとイアン・カーが執筆した『The Definitive Guide』の第2版が出版された。10年近く前の原著をベースに、新版ではさらに何百もの最新ルートが追加され、この地域の主要なデスティネーションとしての評判を確固たるものにしている。スティーブ・ロングが紹介する。


私が最初に買ったガイドブックのひとつは、小学生が書いたものだった。今にして思えば、アンディ・ポリットの極めて早熟な文学的幕開けだった。この本がクライミング・ストアの本棚に並んだ直後、クレイグ・イ・フォーウィンへの新年の遠足で親しくなった著者と数歳しか違わない熱心な若手クライマーだった私の想像力をかき立てた。扉絵には、クライマーを凌駕するナイフエッジの舳先に乗り、空を背景にシルエットを描くポリットが描かれていた。新次元」という誤ったラベルが貼られたこの古典的な「サイキック・スレッショルド」のイメージは、40年以上ものあいだ、憧れの象徴として私を悩ませてきた。


ノース・ウェールズ・ライムストーンの表紙 © On Sight publishing

ノース・ウェールズの石灰岩と(A55沿いの他の様々な岩石)についてのガイドブックが本当に必要だろうか?その答えは「イエス」である。たとえ表紙の写真だけであったとしても、この象徴的なイメージをカラーで再解釈し、新たなカメラアングルでこの見事な突端の張り出した真の姿を捉えたものである。


2014年版に記録されたルネッサンスのおかげで、この地域は着実な開発と再整備を続け、世界クラスのスポーツクライミングの目的地へと変貌を遂げた。このガイドブックには、ほとんどのピュアリストを何年も飽きさせないだけのトラッドピッチも記録されている。


全部で約2000のルートが収録され、そのうち約600は新たに追加されたもの。また、多くの老舗ルートのグレードと星再評価されている。2014年のタフなハードカバーは、どこにでもあるソフトシェルに取って代わられた。これで出版コストが抑えられたのだろう。2014年版に掲載された、本当に悶絶しているあなたの感動的な2ショットは、残念ながら(主に)若いモデルに取って代わられたが、素晴らしいアクション写真が満載だ!


NWL 1 © On Sight publishing

ガイドブックのレビューとクライミングを切り離すのは難しいので、まずは600の追加点から。価値があるのか、それともクズな詰め物なのか?もちろん、他のエリアと同じようにつまらない山もあるが、新しく追加された山の多く(数百)は本当に素晴らしい山だ!


 Fedw Fawr地域は何十もの路線を獲得し、それ自体で休暇を過ごす価値のある目的地となっている。ペンメーン・バッハ(Penmaen-bach)の微小花崗岩の採石場と断崖は、いくつかのレベルのクライミングと、いくつかの素晴らしいトラッドルートを獲得した(そして失った)。冬の太陽に向けては、すぐに人気となったトラムステーション・クラッグや、以前は不気味だったマナー・クラッグが最近新しく生まれ変わったように、たくさんの魅力的なクライミング・スポットが追加され、活気を取り戻している。ノーティスボード・クラッグには、熱心なチームを一日中満足させるに十分なクライミング・コースがある。


NWL 4 © On Sight publishing

個人的に好きな開発のひとつは、ほとんどのラインの初登者であるデイブ・ライオンオームズマン・クラッグをスポーツクライミングの場に変えたことだ。不気味なアザラシの鳴き声が聞こえてくることもある、人里離れたこの場所は、7級から中級のクライマーにとって秋の一日を過ごすのに最高の場所だ。そのすぐ隣には、この地域で最高の6b+のルートの1つを含む、3次元への素晴らしい新しい冒険がある。その上方には、簡単にアクセスできるライトハウス・クラッグス(Lighthouse Crags)が変貌を遂げ、午後の日向や日陰を提供する素晴らしい岩場がいくつもある。 ダイヤモンドはもちろん、7aから上のルートで多くの開発と改修が行われ、世界クラスのクライミング場としての地位を固め、今ではジェムストーン・ハンドラインからアクセスできるハイタイド・スポーツを提供している。スティーブ・マクルーアをブロックしたことで有名なジェムストーン自体も、素晴らしいスポーツクライミングに改造されている(ただし、細い核心部は湿っていることが多いので、頭上の古いピトンがそのまま残っているうちに登ることをお勧めする)。最近レインボー・ウォールが加わったおかげで、トレンチ・ウォールは一見の価値がある。 クレイグ・イ・フォルウィンは素晴らしいクライミングの場であることに変わりはないが、アクセスは大目に見てもらえる程度なので、推奨されるアクセス方法に従い、目立たないように目立たないように心がけてほしい。

NWL 2 © On Sight publishing

さらに足を伸ばせば、モールドの近くにあるパンディ石切り場(Pen y Fron)5~6級のルートを求めるクライマー向けの岩場もある。

スマホアプリ版の情報を選ぶのが好きなクライマーのために、3年間アクセスできるユニークなコードが書かれたステッカーが謝辞の反対側に挟まっている。新ルートの大当たりが続くにつれて、これがさらに追加されて更新されるかどうかはまだわからないが、現在のところ完成にはほど遠い。登攀にチェックを入れたり、グレードやクオリティなどのクオリティを推薦することができる。個人的には、エントリーが重複するよりも、UKCログブックとリンクしているほうがいい。

NWL 3 © On Sight publishing

本そのものに焦点を当てると、あなたはお金に対して何を得ることができますか?

まず第一に、制作費以上に集まったお金はすべて岩場の開発と改修に還元される。このガイドを購入することは、地元の人たちがスポーツと冒険(ときには同じルートで両方)のためにイギリスのハイライトになりうるといつも知っている岩場の継続的な改良に貢献する、とてもシンプルな方法なのだ。岩場のベータ版のスプレッドシートは、季節のおすすめや日照時間(時計のマークが日照時間の中に暗闇の時間も含まれていることに気づくのに時間がかかったが)など、岩場の質の要約がかなり改善されている。

レイアウトは論理的で、アングルシーからA55に沿って東に向かい、モールドに向かって下っていく。岩場とセクターはクライマーの左から右へと説明されているが、もちろん右からアプローチするものもある。旧版では星の数が少なかったことで有名で、何人かのパーティーがザ・メドウズの岩場を放棄している。ちなみにこの岩場はガイドブックにある数少ない誤りのひとつを主催していた。ガイドに示された2つのアブジールステーション(懸垂支点)のうち、一番西側のステーションが崩壊していたのだ。私たちがこれを発見したのは、降雨と地元のピットブルテリアによる悲しい飛行失敗が重なり、アブジールの撤退と清掃を余儀なくされたためだった。著者のひとりがこのことを話してから1週間もしないうちに、ピカピカの新しいステーションが現れたのだ。

岩はダイナミックなメディアである。この本が発売された後、2つ星のトラッドライン「グレート・コーナー」で最近落石があり、残念ながらこのルートは危険なほど不安定になった。

たとえば、468ページのキャプションで "Over the Rainbow "がオリジナルのグレードを保っていたり、395ページで同じクライマー(快活なロジャー・ベニオン)がジャグのためにストレッチするのではなくランナーを置いているのを、非常に鋭い目が発見するかもしれない。多くの改良点のなかでも、以前はわかりにくかったクレイグ・イ・フォーウィンのマンハッタンエリアがわかりやすく図解され、アクセスポイントのQRコードや、岩場のスケッチマップに分類されたルートの合計が掲載されている。ルートやアブジール(懸垂下降)の長さなどの多くの情報は、ルートの説明に繰り返し記載されるのではなく、トポに組み込まれている。


要するに、この新版は、私がこれまで使ってきたこの地域のガイドに取って代わるにふさわしいものである。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

ーーーーーーーーーーーー

■ 日本では花崗岩vs石灰岩 の主張をぶつけ合って、話がまとまらない段階

これは、UIAAの事務局長であるスティーブ・ロング氏のブックレビューの翻訳です。

現代的なトポにとって必要な要件を洗い出すのに、使えないかなと思って、DeepLにかけてみました。

DeepLにかけるくらいのことは、小学生でも今時、できます。

ーーーーーーーートポ比較ーーーーーーーーーー

英国     vs  日本

・10年で第二版  → 日本百岩場は、もう何十年も同じ内容…

・写真がかっこいい → 日本のトポはほとんど写真がない

・スポーツクライミングの岩場であるが、トラッドもある 

 → 日本ではトラッドの岩場はボルトルートであっても、スポーツクライミングのルートとは言えない作りになっていることが多い

・各グレードの人を満足させる豊富なグレード → 日本では岩場ごとにグレードが偏っていることが多い

・UKCログブックとリンク → 飽きさせない工夫がある

・QRコード → 岩場のロケーション

・落、アクセス問題、懸垂支点などの重要情報の記載 → 問い合わせ先すらない

・季節のおすすめ、日照時間 → 日本のトポには、ほとんど書かれていない

・収益は、岩場の保護やアクセス問題の解決に利用される → 個人の懐に入る

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

となりました。

いまだに

 ・トイレ問題と

 ・駐車場問題

が中心的課題で、アクセス問題をクライマー自らが作り出している段階である日本の岩場とは大違い。

トイレがどことか、どこに駐車しろと言う問題は、レビューにはとりあげられていない。

つまり、それは、すでに周知されているということみたいですね。

■ 日本のクラッギングは世界に比べて遅れている現状

日本のクラッギングが世界に比べて出遅れてしまっているのは、日本のクライミング界の重鎮と扱われていた人たち・・・ この人たちを差し置いてトポを出版したら、睨まれるだろうなぁと言う人たちが、IT弱者だった…という事情が、実は原因にあるのかもしれませんねぇ(遠い目)。

なんか、ITを憎んですらいるみたいな感じですもんね、古いクライマーって。

■ オウンドメディアの入り口に

でも、岩場にWifiは飛んでいないことが自然の岩場で登る良さ=紙のトポはいつでも必要。

紙のトポを入り口に、オウンドメディア(岩場の最新情報を提供する場)、コミュニティメイキング(そこからグレードに意見反映するとか、共同購入するとか共同体運営)に、いざなうのが、良きことと思いますよ。

■ 伝統 = 何も変えない ではない

イギリスと言えば、クライミング発祥の地…慣例と言う名の伝統が、大好きな古い御仁にとっても、イギリスはあこがれの地であるのですから、そのイギリスが発展する先は、日本が発展する先と言って、あながち間違っていることはないのではないでしょうか?

戦後70年だって、日本は何一つ自分たちオリジナルの歴史を作ってきたわけではありません… 

逆に、純粋に西洋を後追いしていれば、なかっただろう社会のゆがみを、西洋社会に対する間違った解釈…例えば個人主義…アメリカ人って家族を大事にしていますけど、日本では核家族化が進行…

で日本独特の社会問題を作ってしまった…みたいな感じです。過労死とかもそうですよね。

西洋社会で過労死はないです。滅私奉公の日本にだけ起きる現象。

■ 花崗岩vs石灰岩の対立は不毛

岩場のこれまでの歴史的発展も、日本だけがなぜこうなるのか?みたいな現象…つまり、

 花崗岩クライマーと石灰岩クライマーの対立…

が起きていますが、こうしたことはクライミングの進化にとっては、

 ブレーキ

で合ってアクセルではないですね。 

それも、これも、もともと花崗岩で登っていたオールドクライマーが、石灰岩クライミングの世界へのステップアップをし損ねて、自分よりクライミングを分かっていない若者が自分より登れる世界を受け入れられなかったことが原因なのでは…。

海外で登ったユージさんはじめ、若いクライマーは海外で登れば、その対立…コンプレックスに基づく…が、ちんけなものに感じられるように思うのですけど…。

40代でロッククライミングをスタートした私、程度の入門クライマー(10代がマックスです)であっても、海外で登れば、楽しい…誰も、6Aしか登れない奴!なんて見下したりしません…ので、石灰岩を不必要に避けているオールドクライマーの行動は本来不必要なコンプレックスと思われるのですけど…。

これも、日本男児のメンツに関する何かが、ブロックになっているんじゃないかって思いますが。

登れる奴のほうがえらい!っていうのは、コンペとか、昔のアルパインで誰もが国威発揚に登攀を使っていた事態の名残です。

現代は、みんなクライミングをスタートした時期はいろいろなんだし、身長だって色々なんだし、落ちたときの体の壊れやすさ、もいろいろなんだし… そもそも、クライミングと名誉って切り離されて、普通に趣味として楽しんだらいかが?な時代ですよ。

オレ!オレ!って…肩の力を抜きましょう☆

そうすれば、きっと女性なのに5.12登っている人がいても、ほほえましく観察することができるでしょう…

2023/07/01

【心理学】古い男性像 & 新しい男性像

■ 昔のアルパインクライミング=男性の自己顕示と自己実現の場

で、5.9が登れるだけで褒めてもらえ、俺が登らなければ誰が登る!と、特攻部隊さながらの英雄を気取ることができたのに、今では、子供どころか、その辺の女ですら、クライミングするようになって、しかも俺より登れて、気に食わん、というのが、小〇野で、女性が持てるホールドを、わざとチッピングして、持つことができないように、ルートを改ざんしたことの動機なのではないのかなぁ…。

つまり、標準体型に収まる男性だけ(つまり自分が含まれる)が、そのルートを登れるようにした、ということなんではないかなぁ…

結局、男性の嫉妬。嫉妬と言うか、自分だけが 

  登れる人

でなくなってしまったこの現代の事情…を原因にした、

 女性への(あるいは岩への)八つ当たり…

なんではないですかね?

なんか男性が何もしないでも、えらくてかっこいいという時代ではなくなって気の毒ではありますが、それって女性のせいでもないし、威張りたいなら、いくらでも、能力を伸ばせば、威張れるわけで、自分の能力が相対的に下がっているのは、誰のせいか?というと、

 社会のせい

ではなく、

 もともとの自分の能力が低いせい 

で、これまでの時代が、俺様で済まされていたのは、誰かが犠牲になって、できていないあなたをすごいすごいとほめたたえてくれただけなのではなかったのだろうか?

だんだん社会が進化してきて、俺様が過去のようにできない=悔しい!なんでなんだ?! そうだ、あのホールドが持てるっていうのがいけないんだ!→ 持つことができないようにしちゃえ!

っていうのが、もしチッピングの理由だとしたら??? 

悪あがきにしか見えないよなぁ…


これって直観の声なのでかなり正しいような気がします。

しかし、男と言うだけであがめてもらえる世界って、男性はそれだけ求めらえるものが多く、そもそも、求められる能力がない男性には、しんどい世界ともいえます。

なので、男社会がなくなって、男らしくではなく、自分らしく生きれる社会のほうが、男であることにみこしに乗ってきた人にとっては、鎧を脱ぐことができて、生きやすい社会になっているはずだけどなぁ…。

みなさんの立場が脅かされる!というのは、幻想ですよ…

バブバブって言いたい人は、バブバブと言っていいよ、私がママになってあげるよ、という人が現れます。

無理して男だ!とやるより、本来バブバブしたい人はバブバブ言っていいよ、って世界のほうが生きやすいはずですよね?

登れないのに、「お前にトップ任せた!」って言われるより、「君はフォローでいいよ」って言われるほうが楽ですよね?


【トップクライマー】格調の高い言葉すぎて、たぶん、小学6年生に分かるように言わないと分からない

■ パタゴニアから声明文

パタゴニアから声明文が出ていた。

ジャンボさんからの文章がこれだ。

https://www.climbing-net.com/general/patagonia_2306/ より引用。

***  


クライマーは山や岩に登るべきラインを見いだす。その過程の中で、多かれ少なかれ自然に手を加えることになる。  


クライマーのエゴ? でもそのおかげで豊かな 時間を過ごせるし、そのフィールドに対してより 深くコミットできるようになる。  


であるならば、そのエゴに対して責任を持とう。フィールドを守るのはもちろんのこと、僕た ち自身のクライミングは未来のクライマーに審判を下されるのだと肝に銘じたい。  


想像力を駆使して、五十年後に輝く行動をしよう。クライミングは、時代を超えて同じ喜びを共 有できる唯一無二の存在なのだから。(横山勝丘)


***  

■ 小学6年生に分かるように言わないと分からないんですよ…

うーん。 この文章で、意味が分かる人は、たぶん、現代のクライミング界にはいないのではないだろうか?年配のクライマーも含め…。

クライマーは岩場に手をくわえる = ピトンを打ったり、ボルトを打ったりすること

という1対1対応がたぶん、想像力の欠如で発想できない。

・現代クライマーは、ジムクライマーなので、ラインを見出すとか意味が分からない。

・その上、プロテクションを自作するクライミングをまったく知らない。

手を加えることはエゴである= ピトンを打ったり、ボルトを打つことはエゴである

と文意ではなるんだが、たぶん、ここが最大に理解できない。

エゴとはなんだ!開拓して、クライミング界に貢献してやってるんだぞ!俺は!

と真逆の発想をしていそうである。

ならばエゴに責任を持とう=打ったピトンやボルトに責任を持とう!

と文意ではなるが、

ピトンやボルトは自分のために打てば、あとは永久放置してよいと教わったぞ?おれは!

後世のやつは、おまえら、自分で勝手に登れよ、

と思っていそうである。

しかし、ここまで文意を解釈すること、そのものができない人がたぶん9割なので、

ん?何やら格調高い言葉を言っているような感じだが、なんのことだろ?俺わかんね!

で終わってしまっているというのが、結局、現状なのではないだろうか?

AIに分かりやすくリライトしてもらわないと、クライマーには通じません(笑)。


関連記事
光る記録を出さないと、クライマーとして見出されない

ヒマラヤ503号

2023/06/29

【トップクライマー】ニュースにしていいレベル感とは?

 ■ 現代アルパインクライミング

こちらにニュースが来ていましたが…、情報弱者時代が長い方々は、ネットでの情報を見ないので気が付かないのかもしれません。

https://www.climbing-net.com/news/courdegeant_20230628/

《概要》

・第二登

・若い男子 19歳、19歳、20歳

・580mのミックスライン

・ED、M6+/7、WI 4+、5c(5.10a)

これだけ見ても、日本の男子(=大学山岳部)が、どれくらい零落したか?が、分かろうっつーもんだよなぁ。

いや、若い人が頑張っていないっていうのではなく、登山教育の不在がどのような結末になっているか?って話です。

■ ピッチグレードvsルートグレード

日本のクライマーは、ピッチグレード=ルートグレードと混乱しているのだろうか?

なぜなら、40代女性で登攀歴3年で、”ピッチグレードだけなら”、5.10A、WI4なんて、普通、すいすい登れます。

アイスのWI4って、教科書にも書いてありますが、初心者が登れる難易度って意味ですから。私は、M5までは登れるので、M6は難しいなぁとは思いますが、トップロープであれば触れないグレードってわけではないです。アイスピラーは大体WI6ですから。

それでも、自慢になるかと言うと?

なんせ、現代のトップクライマー、つまりアイスコンペの選手たちはD15とかなのです。(DとMはほぼ等価です)

まぁ、D15などは、平地での出来事であり、頂上を目指すアルパインロックのルートではないので、ルートグレードの、EDのほうがおおごとですが…。エクストリームのEと、ディフィクルトのDですよ?勃起不全ではなく(笑)。

阿弥陀北稜のルートグレードは、ヨーロッパグレードでは表せないですが、入門ルート中の入門ルートなんで、RCCIIでルートグレード1級とかでしょう。

なので、仮にヨーロッパグレードに換算したら、Fでしょう。ダントツで。

ーーーーーーーーー

(ヨーロッパ) IFASグレード[ルート・グレード]

F(Facile easy) やさしい

PD(Peu Difficile) not very hard あまり難しくない

AD(Assez Difficile) fairly hard 少し難しい

D(Difficile) hard 難しい

TD(Tres Difficile) very hard かなり難しい

ED(Extremement Difficile) exremely hard 非常に難しい

ED1 ED よりも難しい

ED2 ED1 よりも難しい

ED3 ED2 よりも難しい

例として:

F:急傾斜な登山道、岩場、雪上、氷河(クレバスもある)などで殆んどザイル無しでできるルート。

PD: 所々(4級くらいまでの) 難しい岩場や雪上、氷河、巾の狭い稜線などのあるルート。

AD: かなり難しい(4-5級の) 岩場や 50度以上ある長い雪・氷壁などの真剣なルート。

D:(4-4級以上の) 難しさの持続する岩・氷壁ルート。

ーーーーーーーーhttps://enokido.net/mountain/archives/000252.html より引用

阿弥陀北稜くらいで、遭難とか、白亜スラブくらいで、ロープ上がりません、とか、山の10cでエイド出して2時間半とか…おそらく

  目も当てられないレベル低下

って言ってもいいわけなんである。

言いたいことは、レベル低下を自覚して独学に励みましょうってことですよ? 

自慢にならない記録を上げて、山が分からない人たちから、すごーい!と言われて、いったい何になるんです?



【ジムクライミング】クライミングジムのアイデンティティ

■ アイデンティティが競争&自己顕示

 農業やっていて分かったんですが、団塊の世代以上の人って、ブランディングと自己顕示欲がごっちゃになっていて、俺はすごい!俺のコメはすごい!私は勤勉!私は良妻賢母!をPRすることがブランディングだと思っているみたいなんですよね…。

それ、ブランディングじゃなくて、自己顕示。

すごいか?すごくないか?コメがおいしいか?おいしくないか? あなたが勤勉なのか?良妻賢母なのか?それは、自分ではなく、他者が決めます。

一方、ブランディングというのは、私のアイデンティティはこれです、と決めることです。

アイデンティティには強みも、当然、含まれます。

コーポレートアイデンティティの分野では、自社のアイデンティティを確立することが、よけいなことにリソースを割かなくてよくなるので、大事なことだということになっていますが…日本では、農業経営体でも、ファーム・アイデンティティ、ということが最近言われ始めているようです。昨日雑誌で読みました。

今まで、アイデンティティ不在の農業をしていたから、JAのいう通りになっていたと思うのでいいことだと思うのですが…。

アイデンティティを自分で定めないと、JAが言うとおりにする、ということになり、農薬をいっぱい使って肥料もいっぱい使って、農薬と肥料とトラクターでの刈り取りしやすさに合うように品種改良された作物を作ります、というアイデンティティになります。

一方、何が良い農業なのか?人間の食物を作るとはどういうことか?と考えれば、草も刈りません、土も耕しません、肥料も農薬もやりません、それに耐える作物しか収穫しませんというアイデンティティもあります。

■ アイデンティティは行動で示される

アイデンティティと言っても、それは行動で示されるものです。

で、クライミングジム淘汰の時代、お客の要求だけを聞いていては、振り回されるジム、と言うことになります。

大体、クライミング界で起こっていることは、確固としたポリシー、アイデンティティと言うものがないために、競争、に振り回されているということです。

その傍証が山の荒廃、アクセス問題。

スポーツクライミングでの競技に、振り回されることに終始したこの40年…のために、日本のアルパインクライミングは、廃れ、山野井さん以降はギリギリボーイズの方くらいしかアルパインを理解している人がいない… ギンちゃん最近頑張っているようでしたが… 辺クラのけんじり君とかもいるか。

しかし、大衆レベルで見るとレベル低下も著しく、40代でスタートした私がソロで登れるようなところですら、遭難者を出しているような判断力しかつけられていない若者たちのアルパイン。事例としては阿弥陀北稜です。

一般大衆レベルで見ると、アルパインクライミングって40年、時が停止しており、そして、技術レベルの衰退具合は、40年前の人と比べても低下が著しいみたいでした。

男のプライド?のためか、そのことすら、ひそひそと声を潜めて語られなければならないことのようでした…。

さて、クライミングジムも アイデンティティを作りましょう、ということです。

参考になるひな型


■ クライミング入門者がクライミングジムを選ぶ基準とは?

  •  有名クライマーの存在はMUSTではない
  •  楽しい以外でどれだけの要素があるのか?
  •  楽しいのは当たり前

■ クライミング入門者に響く12のスペック

1)課題の状況=分かりやすさ

2)ジムオーナーの顔

3)課題を楽しむための一工夫

4)常連の様子

5)マイノリティーへの配慮

6)細やかな段階設定 同じ5級でも難しいのと易しいのありますよねぇ? +、-をつける

7)店内がおしゃれかどうか?清潔かどうか? 

 ジム運営やる気あるの?みたいな部室みたいに不潔なジムは今時流行らない

8)ジムの物語  

例えば、アクティバみたいな?どうしてこのジムを作ったのか?創始者の物語

9)どのような課題なのか? リード、ボルダー、何か外岩を登れることを模している?

10)どのようなクライマーに合うのか?外岩やらない人向けなのか?コンペ向きなのか?

11)足自由課題、足フィックス課題 

レディス課題とか作ってくれているジムがあるけど、大体私は足自由に勝手にしてます。なんせジムの課題って自分でホールドやフットスタンスを見つける能力が欠如するのが欠点なんで。 

12)感情移入

良い思い出があるジムには、特別な思い=感情移入があります。ホームの岩場と同じです。感情移入できる場が多ければ多いほど、人生は豊かになります。


2023/06/28

【アクセス問題】岩場のルールは守ろう!なぜなら、長年の努力が、パーになるから。


こんな動画を拝見しました。

フツーのことをフツーに言っていると思いますが…ナイトボルダリングって、禁止のところが多いですよね。

夜中に暗闇から奇声が聞こえてきたら、そりゃ気持ち悪いだろうなぁ…

■ 打ち手1)ナイトボルダリングOKの岩場とのすみわけ

逆に言えば、小川山みたいに、周辺に民家がなくて、キャンプ地だけ、みたいなロケーションなら、

キモイ、という迷惑がかかるとしても、他のキャンパーやほかのボルダラーだけ…

なので、そういう稀有なロケーションにある岩場は、

 ナイトボルダー解禁

にして、ナイトボルダーができることをマーケティング上の売りにしたらいいですね。

具体的打ち手としては、

 ナイトボルダリングが可能な岩場ばかりを集めた特集記事をロクスノでやればいい

のでは? ナイトをやりたい人はそっちでやってください、ってわけです。

■ 打ち手2) トポを買わない → 岩場に ”禁止事項を書いた”看板 を立てる 

大体、ダメクライマーというのは、岩場に行くのに、

 トポを買いたがらない、

というのが、行動の基本にあります。

この背景としては、”お得が好き”、があります。

 お得が好き=トポを買わない=禁止事項を知らない。

これは、打ち手としては、岩場の入り口に、

 見逃しようがない形で、禁止事項を書いた看板を掲示しておく、

があります。

見ていません、知りませんでした、というのが、逃げ口上だからです。

ちなみに、岩場ごとにYoutubeで発信して、登りに行く人は、その動画をもれなく見れるようにしておく、というのが、迷惑行為を未然に防ぎたい地方自治体がやっておくことができる打ち手になると思います。

■ 打ち手3) 情報公開 = 岩場公開の苦労を知らない

クライマーに限らず、日本の男性と言うのは、昭和の男性であればあるほど、

 他者の立場を想像するのが苦手

です。それは、日本が儒教文化に染まった時代の名残で、男社会、という言葉で表現されています。

スカートめくりを嫌がる女の子にしていても、「まぁ、男の子のやることだから」「やんちゃね」で終わっていた時代が長かった。今の時代なら、女の子への人権侵害として、許されない、というのが、普通の感性です。しかし、すでに大人になった男性にそんなことは思いもつかない、「え?俺って、ふつーだよなぁ?」の人たちが、一定数いるのは、会社でも、クライマーの集まりでも、同じです。

昔は、座っているだけで、女性がお酒を注ぎに来てくれたのに、今ではド田舎の地方自治体という昔の風習が残りに残っているところへ行っても、村役場の一番若い奴…しかも、男性…に、あらかじめ、根回しして、お酌するように、宴会に無理やり呼んでおかなくては、だれもお酌してくれません(笑)。昭和は終わったのです… そんな時代の変遷に乗り遅れているというか、いつまでも、未練たらたら…な人達が、どこの世界にも一定数います。

こういう人は相手の立場を想像することが非常に苦手なので、自分の我を通す…というか、通って当然だと思っているので、通らないと不当に怒りまくります…それが当然になっています。

その対策としては、岩場公開までの苦労は、全クライマーが閲覧できるように情報公開しておく、ということがあります。

普通のボランティアのローカルクライマー組織ではやってられん、となるかもしれませんが、岩場に、地域おこし協力隊などがいる市町村では、ぜひ取り組むべきことと思います。

記録があるだけでも、今後の対策を練るのに、有用な資料となるでしょう。

■ 打ち手 4) 世論形成

アクセス問題のこれまでの歴史を見てきても、

 やんちゃ=許される

という前提で、わざとやんちゃしてるという事例が多数です。例えば、谷川岳登攀の前泊で有名な土合駅では、こうした人たちが登攀用ではなく、大が付く宴会に駅ビバークを使うので、駅ビバークが禁止になってしまい、長く続いた谷川岳登攀の伝統的スタイルは、もはや実行不可能になりました。

 やんちゃ=かっこいい俺

という図式が昔はあったもの、と思われ、武勇伝にすらなっているんですよね…。お酒を大量に飲んで、登攀に向かい、そのため、テントがゲロテントになりました…とか、昔の記録には、まるでかっこいいことのように書いてあることがあります。

大体そういう人は、結局のところ、男性同士からさえも敬遠されて、誰とも登ってもらえなくなっていっているようなのですが…そうすると、悪循環で、さらに自慢げに、やんちゃぶりを喧伝してしまうという… 一般的な感性からすると、はぁ?なぜ、そうなるのか?みたいな循環にあります。でも、そうなっていることは、誰しにもなんとなくわかりますよね…

というわけで、放置しておくと、皆の注目を集めたいがために、もっと意味不明のやんちゃぶりをやる、= 事故が増える、と言うことになりますので、鳴りを潜めてもらうには、

 世論形成

が大事です。こういう人は、世論が、

 やんちゃ=かっこいい=許される

と、まだ”脳内世間”が古いバージョンのままだからです。世間では、それは全然カッコ良くないよ、と言うことが分かれば、目的は

 かっこよく見えること

ですので、何が世間ではかっこいい!と思われているか?という情報を更新してあげるに尽きます。

この点では、トップクライマーのカッコよさをPRする、感情に訴えかけるムービーが効果的です。情感たっぷりのかっこいいクライマー像…やんちゃではなく、社会規範にのっとった像を見せてあげることです。

ちなみに私には、吠えている姿は逆効果に見えるんですけど…。怖いときに吠えるものですよねぇ? これはほんとは違うのかもしれませんが…

■ 打ち手5) フォローで登った高グレードより、自分で登った低グレードというキャンペーンを実施する

岩場の禁止事項を簡単に破ってしまうような人たちの価値観の体系には、

 他の人の苦労に、ただ乗り、便乗したい、ええとこどりしたい

というのが、行動の基本的動機としてあります。

それは自分が努力して得た成果のほうが、同じ成果でも重みがある、よりうれしい、という本質的な喜びを知らないため、ではないですかね。

例えば、英語を話せる、っていうのでも、スマホの翻訳で通じるのもうれしいけど、自分が勉強した成果で通じたほうがより喜びは大きいですよね? 

そういう体験が少ないと、誰かの便乗で、うれしいほうを積み上げていくことになります。

クライミングに置き換えると、

 ・自分のプロテクションで
 ・自分のロープで、
 ・自分のリードで登れたルート

よりも、

 ・高いグレードルート

のほうが、かっこいいよな、と言う価値観です。高学歴主義にも通じるかもしれませんね。大体、耳よりなルートとか、みんなが行っているから行くルートとかに、そういう人は行きたがる気がします。ある種のポピュリズムで、自我を肯定されたがっている。つまり、行動様式が、みんなと同じになりたい、という気持ちに支えられている。

しかし、みんなと同じ、は、世間では別に珍しくない行動様式でも、クライミングでは、そんな薄っぺらい価値観では通用しません。

自分の真実が反映されるのがクライミング。

■ 打ち手6)トポ有料化の時代=トポ専門販売サイトの構築 

クライミングネットが無料でトポ公開していますが、百岩場のトポってわかりにくいですよね?

それでローカルクライマーから、続々とわかりやすい重厚なトポが販売されていますが…そうしたトポの販売元がバラバラで、IT弱者の昭和の御仁には、手に入れづらいというのが、不便としてあります。

ので、クライミングネットあたりが、一括してトポを購入できるサイトを構築してくれるとよいのではないかと思います。

これまで公共の精神でトポが無料で公開されてきた、その歴史の上に胡坐をかいてきた、というのが、権利意識、になっていて、「トポなんて無料が当然だろ」って思っていると思いますが…トポ作るのにだって、人件費は掛かります。

さらには、岩場を提供する側の苦労が理解できない、ということが根本原因なので、本来はそういう人たちにもトポを作る手間を実感できるよう、作業に参加してもらうとよいと思いますが…

まぁ、尻尾、巻いて逃げ出すでしょう…忙しいとかなんとか言って(笑)。

2023/06/27

こういう風に指導しましょう事例

 暗記なしのハードプッシュではなく、自分でリスク管理して登る。実例。

https://allnevery.blogspot.com/2022/03/blog-post_47.html

今後協力したい分野

https://allnevery.blogspot.com/2023/01/blog-post_68.html


【ベストセレクション】人気記事のまとめ 九州の実情は日本の実情?

トップ1)  機能不全家族状態の九州クライミング

九州のクライミング教育がゼロであることは事実です。しかし、それを何とかする責任が、私のような若輩者にあるとは、どうしても考えられないです。だれがこのような状況にしたのか、責任がある人は、お給金付きの手当をもらってふんぞり返っているような気がするのですが…気のせいですかね?

トップ2)4年の総括…九州クライミングの実情

4年の参与観察の結果のまとめ。もうほんと、あと少しで殺される手前でした(笑)。

九州って、沢ですらボルトで、その状態を本人たちは「スポーツルートみたいな沢のルート」と信じているんですよ? 365日水がかかるところにある異種金属のボルトで登る行為=ロシアンルーレットみたいなルートです…

誤解が著しい九州でのクライミング理解。指導者がそのような理解をしています。だから、トンデモクライミングばかりになるんだろうと…。

親が赤信号を大真面目に青信号だとわたっていれば、子供は親が正しいと思っているので、無邪気にそれを追随します。

トップ3)クライマーにできていない正見リスト

23個上げてありますが、もっとありそうですよねぇ… 動くものに道標つけてどーする?とか。

ローカル自治体に内緒でボルト打って、「60年の歴史ある山岳会です!我々を知らないとはモグリです!」と威張るとか(笑)。中身と外づらが体をなしていない、九州。

自己主張だけ立派で中身が伴っていないのでは、遠慮目に言っても、いや、正確に言えば、名誉に値するとは言えない。立派だったのは、きっと60年前の当時のクライマーでいまのではないんでしょう…。こっそりボルト抜いていましたよねぇ?

トップ4)限られたパイ幻想

クライミングジムの大量発生で、ジム業界に起きていることのルポ。

教えないほうがクライマーのためになると考えるクライミングジムは、閉店→淘汰の憂き目にある。

昨今、きちんとしたクライミング教育を受けたクライマーがやっているジムのほうが閉店する。

後発のジムはビジネスと割り切り、荒稼ぎしているので、インドアジムで登れるだけで、一人前のクライマーと言えるクライミング理解をしていない若者が、大量生産されて、その人たちもクライマーと呼ばれている。

登山者が登山しているすべての人を指すのと同じだ。今では、”登山客”、と呼ばれて、主体性のない登山者であることを名称により、示唆されている。

さしづめ、現代ジムクライマーは、いわゆる”クライマー”ではなく、”にわかクライマー”、”ジムクライマー”くらいな、別の名称を与えないことには、外の岩場で、クライミングの歴史を積み上げてきた、まともなクライマーと混同されると、たった一人の愚か者のために、何十年と積み上げた業界全体の努力が一日で白紙に帰す、という困った羽目になると思われる。

”クライミング客”、とか、にわかクライマーには付けるべきだろう。こちら側とあちら側の壁を全く超えてこない、受身で、ただ楽しむだけの人たちである。

別に楽しむことが悪いとは言っていないが。言葉は悪いが、一番ぴったりくるのは、”意識低い系クライマー”。 

例としては、公共の岩場でノーマットで登り、路駐が下手で苦情を作り、うんこ紙に火をつけて、山火事を起こし、ナイトボルダリングで奇声を上げ、終了点にあるカラビナを、「ねぇねぇ持って帰ろうよ、みんなで山分けしようよ」という人たちで、だれも来ないから登攀禁止の岩場で登ってもいいと思っている。


何十年か遅れているんだが、そのこと自体に自覚がないので、自慢にならない記録を自慢げに発表することになっているが、さらに痛いのはロクスノもそれを分かっていないこと。

■ ダメクライマー事例集


2)現代クライマーのレベル感=お粗末系です

現代外ボルダラー事例。特殊事例と思いたいですが、どうですかねぇ…


文登研上がりも地に落ちている。懸垂でロープ末端が地面に届いていないことが自分の致命的ミスだと気が付く能力自体が欠如している。

岩場にきて、ローワーダウンで、「僕、降りれませーん」という若い男性は現実に存在する。


インドアで5.12が登れても、山の10cで2時間半かかってエイドも出すレベル。それでも、そのことが反省というか自省につながらず、立派な記録だと思って、他人に自慢する記事を書いてしまう…

5)二人のリードクライマーを一人のビレイヤーがビレイ

老舗山岳会。3人で行っているのに、「写真、撮っておいてあげたよ(友情♪)」のノリで、2名クライマーが岩に上っている写真を渡された…。これです。

これって、”友情”? 

九州では、ロープ合わせをしないのか? なんかおかしい。この時、私はその人をビレイヤーにするのは初見。一般常識的に、ロープを組む初対面の相手に自分が登りたいところをリードさせるっていうのは、ない。本人がここを登りたいと言えば、やってもいいよ、くらいです。マルチでいきなり初めて組む人に、しかも嫌がっている相手にリードさせるって、一般にはありえない。まぁ、登れたからいいけど。

6)動くものに道標つけて、これで良し

ペテラン。 頭がイカレているとしか思えない。

一雨きたら、その動くものは、予想通り動いて、ついているピンクのテープは素っ頓狂な方向を指し、あらぬ方向に登山者をいざなうこと確実。

動くものに道標が付いていたら、取り除きましょう。というか、道標がなくても歩けるように読図の知識を得ましょう。

■ 親切に解説するワタクシ

ここまで親切に、かみ砕いて、だれにでもわかるように解説してやる私の、意欲の源泉はなんなのでしょうね?

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普通の人はもっと賢いから(上記のような事例があると)

相手にしない。

いろいろ相手に対して思っていても、口に出して言わない。

同じ土俵に上がらない。

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分かっていないのは、亡くなった弟と同じで、

 頭が悪くて わかっていないから

かと思っていたので、気の毒で、頑張ったのでした。

1)~4)って、やっぱり、発達障碍児、の現象なんではないでしょうかね…? ここ1年ほど勉強してみましたが。

5)、6)は年配の人ですが、当時は発達障害という言葉がなかったと思いますが、やっぱり発達障碍児の老い姿、なのではないかと…。

というわけで、発達障害の人を助けようとして、挫折した物語、ともいえる私の九州4年のクライミングヒストリーでした。

発達障害がある人は、クライミングには、かなり不向きです。

でも、もしかすると、クライミングというのは、昔から発達障碍児のたまり場みたいな感じなのかもしれません。

なんせ、高いところが好き、後先考えない、リスク計算できない、しない、とADHDの特徴そのまんま、クライマーって感じです。

■ 誰も言わなかった貴重なルポ
 
最近、気のせいか、東京方面や関西で、登山教育が熱心に展開されるようになった気がしますが…。

普通の人は、発達障害はないので、私が見たような事例を見ても、

 何も言わない 同じ土俵に乗らない

そのため、クライミング界で何が起きているか? 実は、詳細には誰も分からなかったんではないでしょうかね?

当方のルポを参考にしていただければ幸いです。命を張って得た情報。ジャーナリスト魂に近いものがあるかも。

■ 当方の解決案

漫画にして、分かっていない現代新人のことを面白おかしくこき下ろすことで、

  間違ったことを間違っていると正しい認知を促すことができる、

と思っています。こちら。新人教育漫画(案)

ご興味ある漫画家の方、ぜひコラボしたいのでご連絡ください。クライミング界で、正しい認知が広がるのに、かなり有効な手立てだと思います。

私は別に作者としての名誉は求めていませんので、アイディアだけを提供するのでも、ご提供させていただきます。

漫画『岳』を書かれた方とか、ネタに使ってくれたら、クライミング界世直しに多大な貢献になるなぁと思っていたりします。

当方ブログに記載のあるトホホ事例は、どれも著作権フリーで使ってくださって結構です。

2023/06/24

【トップクライマー】自己PRしなくても、向こうから誘いが来る

48 Hrs With Japan's Strongest Outdoor Climber: Ryuichi Murai

海外のクライマーと登っている山梨では有名なツヨツヨクライマー。

なんか、自己顕示欲でランナウトしている九州の現状がバカっぽく感じると思うんですけど… 九州でもボルダラーの男性たちは、有段者で強い人いっぱいいそうでしたが…

何がカッコ悪いって、あんまりすごくない実績をすごいようにPRしてしまうことなのかも?

2023/06/23

【クライミング界の実情】手抜きのクライミング教育

 これはバレエのポッドキャストなんだが…

https://www.youtube.com/watch?v=sS703byWyyA

まだ体ができていないのにポアントを履かせる=教師の手抜き。

結局のところ、九州のクライミングで起きていることは、

 手抜きのクライミング教育

ってことなんじゃないだろうか?

 ペテラン 

がやっていることは、全部、手抜きのクライミング教育。

マルチに行くのに必要な技術を教えないで、セカンドで連れていく=手抜き。

4年の総括…九州クライミングのこと

https://allnevery.blogspot.com/2021/12/blog-post_16.html

https://allnevery.blogspot.com/2021/03/blog-post_23.html

トンデモクライマー ロープが地面に届いていない

https://allnevery.blogspot.com/2023/02/blog-post_19.html

九州ではエイドがアルパインクライミングのことになっている…

https://allnevery.blogspot.com/2023/04/blog-post_2.html

長ぬん使用法を知らない

https://allnevery.blogspot.com/2021/05/blog-post_22.html

間違った理解の蔓延

https://allnevery.blogspot.com/2022/04/blog-post_20.html



2023/06/21

【心理学】リードvsボルダラー

[クライミングを語ろう11]ボルダラーに前から言いたいことがある!リードクライマーよ立て!悲しみを怒りに変えて 立てよリードクライマー!

■ へぇ~ いろいろあるんですねぇ…

リードしかしないでボルダーは、ほとんどしないので、分からないですが、そうなのか。

ボルダラーはリードのクライマーを見下していたのか(笑)。

以前、石灰岩のクライマーから、トラッドのクライマーが多いトラッドの岩場は、デイケアセンターと言われていると、トラッドクライマー自らが、自己揶揄しているのを聞いたことがありますが…

単に、年配の人しかカム使う技術がないから、カムを使うトラッドに若い人が来ないんだろうと思っていました。

ボルダーvsリードで、比叡バージョンだと、ボルダラーの人は、クライミング力が高くて、登ること自体は、すごく上手なので、なんでこんな簡単グレードで(例えば、5.7レベル)、命まで懸けなければならんのか?謎だ…となるんじゃないかと思った。

外国人を誘うとすると、絶対になるよなぁ…

ボルダーって落ちる練習しないといけないですが、リードするクライマーは、落ちないで登るのがベースにあるから落ちなれていないし、かといってリードの岩場で、ボルダー並みに気軽にぽろぽろ落ちられると… それは大事故を意味するかもしれないよなぁ。


【トップクライマー】現代トップクライマーのサチさんが、C級リボルト職人合格

 FBでこんな話題が回ってきました。

トップクライマーの安間サチさんからです。
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FA(日本フリークライミング協会)のリボルト職人認定講習会に参加してきました。僕はリボルトや開拓を以前から経験してきて、その作業が複雑で難しいことを常々感じていました。岩質や形状、施工するボルトや溶剤、道具、ルートの内容等を理解し、的確な作業を行う必要があるからです。更には地権者の許可、地元自治会の理解、ローカルクライマーの理解等も必要になります。

多くの開拓者同様に、僕は直接伝授的にボルト施工やリボルトを学んできました。しかし人の命に関わることですから、リボルトを専門に請け負うJFAより一から学んでみようと思いました。今回の素敵な機会を与えてくれ、基礎知識を叩き込んでくれた @mameo_512 、そして現場でサポートしてくださったJFAの方々やリボルト職人の皆様、ありがとうございました。

リボルトにおいて知識は最低条件として身につけ、そこからの経験が重要だと思います。継続的にお手伝いさせていただきながら、学んでいこうと思います。

リボルト職人C級合格しました

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いいなぁ!

■ JFA vs 一般開拓者

一般開拓者って、JFAを目の敵にしている人もいますよね…。なんでなのかなぁとたまに思いますが、JFAはお金をもらっているのが気に食わないみたいなんですよね。

でも、開拓者って、リボルトはしてくれませんよねぇ?

しかも、自分が作って古くなったルートが誰にも登られず、忘れ去られたボロルートでも、そこにルートがすでにあるからっていうだけで、後世の人は手を付けられない…ということに…。

なんでそんなに意地を張ってるんかね?なことになっている岩場も多い…

けど、有名ルートでみんなが楽しく登ってくれているならともかく、自分の生きた証が、だれも登らない、しょぼいルートで、年中コケコケってことだったら…あんまり、名誉なことではないと思うんだけどなぁ。

しかも、自然物なんで、著作権をもとに所有権を主張するってどうかって思う。

著作権っていうなら、自分のルートセットと全く同じルートセットをしてくるほかのセッターとかに主張する、というのなら、分かる気がするけどなぁ…。

ま、この辺でやめておきます。

サチさんみたいに、あまり、食わず嫌いせず、いろいろと経験を積むのが若い人には良いことだと思います。

開拓者の大人の皆さんも、互いに歩み寄ってもらいたいものです。

ちなみに女性は開拓者もリボルトにも向いていませんよ。お試しくらいならともかく。

林業で伐採業者になるってのも、当然ですが、向いていません。チェーンソー使えますけど、一日10本伐採しますってのとは当然違いますでしょう?

男性ってその辺が分からない人、多いみたいなんですよね。

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