「なんで次のピッチを登る前に、ロープが足りるか?計算していないの?」
=詰問するつもりでなくても、詰問になり、相手は反発するか引きこもるかしてしまう。
そこで、
”なんで~の?”
を
”〇〇してほしい”
に変換し、
さらに
”なぜなら、私は〇〇という価値観を大事にしているからだ”
をつけ足す。
■ 結果
さらに
”なぜなら、私は〇〇という価値観を大事にしているからだ”
をつけ足す。
■ 結果
「(私は)(リードクライマーのあなたに)
次のピッチを登る前に、ロープ長を計算してほしい。
なぜなら、私は自分たちの命を大事にしたいからだ」
■ その他事例
「きちんとした危急時用連絡先を伝えてほしい。
なぜなら、私は、事故に際して、あなたの家族に連絡する義務を負っており、自分の責任を全うすることに価値があると考えているからだ。」
「読図をきちんと会として習得項目にしてほしい。
なぜなら、私は、未知の道をみずからのルートファインディングで歩く、というアルパインの伝統的な価値観を大事にしているからだ。」
「自ら危急時の講習を受け、ロープワークをマスターしてから、マルチピッチのセカンドに立候補してほしい。
なぜなら、クライマーの自己責任という価値観を私は大事にしているからだ。」
「リードを無理強いしないでほしい。このルートを登れと押し付けないでほしい。
なぜなら、クライマーは、自分で自分の登る課題を選ぶ、という自己責任という価値観を私は大事にしているからだ。」
「外岩では、オリンピックで行われるビレイではなく、外岩用の慎重なビレイをしてほしい。
なぜなら、私は、自分の命を大事にしたいからだ」
「パートナーが怪我をしたら、その対応はきちんとしてほしい。
なぜなら、私は、互いに相互扶助するというクライマーの伝統を大事にしたいからだ」