うーん。私は一体、九州には何をしに来たのだろうか?
九州では、クライミングの相方のA木のアホさに呆れさせられる結果となった…。
お前は25+35も計算できないのか…その程度の知性のせいで、私たちは二人で一個のボルトに仲良く、ぶら下がる羽目になったのか…と心底、呆れさせられた。
さらには、そのことの反省が、「やっぱロープは60でしょ」の発言で、物事を正しく見る力もない、反省力もないことが分かった。もう、目も当てられない…。
さらに悪かったのは、このせいで、言語獲得以前に、父親にプールに突き落とされたフラッシュバックが蘇るようになったことだ…。
さらに追い打ちをかけるように、「〇〇さん(私のこと)は、A木と登れよ」と上級のクライマー、〇ボ―さんに言われてショック…
”お前にはこの程度の男で十分だろ”と、価値を下げられた気がしました…。いや~。そんなに素敵な奴だったんなら、〇ボーさんが奴と一緒に登ればいいと思いました。
…っていうか、登ってやってください。彼を男にしてやってよ。
■ 繰り返し…再演
”思慮の浅い男性に、命の危険にさらされて、一命を危うく取りとめる”…ということが、A木さんとのクライミングで、人生で3度目だったのです。
一度目は言語獲得前の赤ちゃんの時に、父親に水に落とされ、溺死しかける。2度目は、ビレイがダメなクライマーに墜落を停めてもらえず頭を縫う、3度目は、この件です。
もう、いい加減学べよ、みたいな感じですね。
■ 一回目 成功体験へ昇華
一回目は、言語能力獲得以前なので、私の記憶からは抹消され、何か理由は分からないけど、学校のプールの授業から逃げ回っていました…。例えば、プールの授業で自分が飛び込む番になるとトイレに行って、列の最後尾に並び、それを繰り返すと泳がないでいいというものです。たぶん、恐怖に顔が引きつっていたので、先生も何も言わなかった(笑)。
後は母にスイミングクラブに入部させられそうになり、行ってきたことにして、公園で頭を水でぬらして、ただいまーと帰ってきたことがありました。無言で受け入れてもらえました。仕方がないです。なんせ、下を向いて髪が洗えるようになるまで、8歳までかかりました…。ある日突然、下を向いても平気になり、一人で髪が洗えるようになったけど…。心の発達はどういう風に行われるのか?不思議ですね。
水泳の先生によると、溺れかけた人は、大人でもその回復にはかなり手こずるのだそうです。たしかに私も水中で目を開けている、というだけに2,3レッスンかかりました。なんか目をぎゅっと閉じている瞬間があり、前の人にぶつかったり… もうターンはあきらめモードです。
私にとってはバタフライが、転換点でした…。バタフライってドルフィンキックでしょう?あれで、イルカとびというドリルをするのですが…深く潜って、浮き出るときに浮力を感じます。あの浮力が、大丈夫、浮く、という感覚につながりました。だから、潜ったらよかったのです。でも、それができないから、怖いわけですよね。1mみたいな水深のプールが必要なのは、このためです。いったんできるようになったら、1mの水深でも、3mの水深でも、あるいは海でも、やることは同じです。ですから今は3mでも泳げるわけ。
これは、女性の指導者の下で泳いで、成功体験になりました。今では、みんなが羨ましく見て来る側です。
■ 2回目 中根さんの講習会に参加して昇華
2度目の事件は、兜岩で、はじめの一歩という課題で落ちたとき、きちんとビレイの保険が働かず、頭を7針縫ったということです。
この事件は、クライマー中で話題になり、みんなの知るところです。私は当時まだ初心者のクライマーで、5.12登れるという自己申告するくらいのクライマーなら、当然ビレイも習得済みの人である、と想定していました。そうではなかったのです。
しかも、「初めの一歩」という課題は、すでにリードして4度目だったので、飽きている課題であり、その時、ふと色気を出して、いつも左に行くけど、右に行ったらどうなるのかな?と思ってしまったのです。これはアルパインクライマーあるあるです。何か冒険、新しい要素がないと、つまらないと思ってしまうのです。
しかし、相手が悪かった。いつも一緒に登っているベテランではありませんでした。しかも、その彼、ちょっと発達障害チックでした。
間が悪いことにヘルメットもその時に限って被っていなかったのです。いつも被っているのに。
自分に過信があった?いや、過信があったにしても、私はすでに1ピン目を取った後だったので、落ちたクライマーをキャッチするのは、ビレイヤーの責任です。逆の立場だったら、私は身を挺してでも、クライマーの墜落を停め、怪我をさせるにしても最小限にすることができたでしょう…。しかし、相手は、自分と同じ能力はない。
これは救急車に登山口に来てもらい、病院直行で、いわばは血塗られた岩場となりました。
頭だったので、結構、出血しましたが…切っただけでホッチキスで終わりました。次の日は、楽しみにしていた、中根穂高さんのボルダリングの講習会だったので、頭を切った翌日でしたが、登りに行きました。これは、負けてはいけない!という感じがありました。
岩場では、6級でちょっとしたマントルがある課題があり、それはみんなに、あれ?登れそうなのになぜ登らないの?と言われましたが、とりあえず、マントル落ちは避けたいというので、登りませんでしたが、怪我の影響はそのくらいでした。
ので、落ちて頭を縫ったことも、否定的経験にせずに終わりました。
■ 未熟な男性性=ビレイヤー君
このビレイヤーは、後日、全く反省力がないことが判明しました。
ジムで、私を落とした日に居合わせた女性クライマーを私に紹介してほしいと言うのです。私を落とした奴を?あなたの彼氏にどうお?って?紹介できるはずがないだろ!アホ!と一蹴しました。全く自分の立場を理解していないことが判明。
その後、このクライマーは誰とも登ってくれる人がいないので、世界一流のギリギリボーイズのクライマーが拾ってやることになるという… もう、ごね得のクライミング界。クライミング界は本当に心優しい業界です。
私がアイスクライミングで登っているときに、お付き合いクライミングに来てくれたのは、こういうつながりです。
もう、前世でも同じことやっていたに違いない…。なんか因縁を感じますよね。
■ 3回目 知性の欠如
そして、3回目は、例の白亜スラブでの登攀です。
いい加減、ちゃんと教訓を覚えていなさい、という天の声に違いありません。
私は、早くに弟を亡くしました。私自身は26歳、弟は24歳での死でした。その弟には、彼が亡くなるまでの8年間、18歳から一度も会っていませんでした…。理由は、母からの自立が私にとってはかなり重荷だったためです。なんせ、弟と妹に進学にかかる原資…つまり、お金を譲るために、私自身は、夜学で、しかも、全生活を自分でねん出して、進学したのです。
いくら国立大学の学生寮が安くても、学生は学生です。学生アルバイトのお給料は最低賃金。その中から、学費と生活費を出すわけですから…。めちゃ大変です。なので、帰省するお金もなかったのです。
弟が死んだとき、お葬式に急遽、熊本に帰りましたが、飛行機片道5万円でした。クレジットカードで払いました。ラオスにクライミングに行ったら、トータル9万円でおつり来ますよ。そんな風に国内の運賃が激高なのです。これは、自民党の支配のためです。余談ですが。アメリカでは、ガソリン代が日本の4分の1で、サンフランシスコから関空の格安航空券が5万円でした。日本人の市民が一般的にどれだけぼられているか?ってことです。
そのぼられ具合を跳ね返すだけの力強さは、勤労学生の私にはまだなかったんですねぇ…。
だから、私の中の弟の顔は16歳の弟の顔のままで、死に顔は別人の顔のようでした。
■ 未熟な男性性への、未解決の強烈な怒り
さて、このように、何度も未熟な男性に命を取られかねない羽目に陥らされているワタクシ・・
南ユウタさんのカウンセリングで、父への手紙を書きました。
怒っている。絶対、許さない。という以外に、父への…というか、師匠だった青ちゃんへの愛憎が含まれる内容でした。師匠の青ちゃんというより、
”ちゃんとクライミングを教えていない日本クライミング界全般”、
”ペテラン”
を含め、
”すべてのベテランクライマーに対する、こんな幼稚な世界にしやがって、という怒り”
が込められていました。
大体、ペテランの方って、新人と自分を比べて、俺だってまだまだイケてるなーとやっていますよね? なんで40年登ってて、1年しか登ってない新人と自分を比べるのか謎。比べる相手が低すぎ。比べるなら、同じ40年選手と比べるもの、でしょう。要するに父性が育っていないのです。
父性というのは、男性性にアダルト自我である理性が加わってできるものです。
他者を養育する力=父性が育っていなくて、男性性があるというのは、どういうことか?と言いますと、未熟な男性性だけがある男性、ってことです。
■ 未熟な男性性とは?
支配性
自己中
切り捨て
自己愛
命知らず
です。どうです?ナルシストそっくり。ちなみに、これらは、
自己主張
自分を優先する
自立
決断力
の行き過ぎです。
いくら決断力があっても、根底に知性がなければ、ただの無謀になってしまいますよね?
例えば、こんな感じ…。
ーーーーーーーーーーーーーー
「よし!4ピッチ目、制覇!
(このピッチは簡単だったな…いいや、次のピッチもつなげて登っちゃえ!)」
ーーーーーーーーーーーーーー
理性(この場合、単純な知性でもいいかもですが)が育っていると?
ーーーーーーーーーーーー
「よし!4ピッチ目、制覇!
(このピッチは簡単だったな…次のピッチもつなげて登ろうか?
いや、まてよ?50mシングルで来ているんだっけ?
あとロープ何メートル残っているんだ?50ー25だから…25mか。
ん?まてよ、次のピッチの長さはなんだったっけ?
うーん、覚えていない…。
25m以下である可能性は低いよな?
だとすると足りなくなるぞ。行くか?いや、辞めておくのがここでは確実だ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
となるはずなのです。知性というかね、もう日本人なら算数で習うレベルのことなので…。
こういう発想にならなかったというのは、アルパインルートで、リード慣れしていない、って意味でしょう…
まぁ、慣れていなくても、初見でもロープ長くらい計算しながら登っていますけどね。
教訓:アルパインのルートに出るクライマーにはロープ長を計算させろ
■ 普段から、リードしてない?
要するに、普段から、
ザイルを伸ばす
という”経験値”が、不足していたってことですね。 っていうか、私ですら、これくらいのことは考えながら、リードしているというか、”ザイルを伸ばしている”ので、私より経験値が低かったのかもしれませんが…。
”経験値”、ではなくて、”クライミングのグレード”、で言えば、彼がリードするのが適切かもしれませんが、こんなリード内容では、パーティ全体をリスクに陥れることになるのです。客観的事実として。
まとめると
経験値 グレード
相方 低い 高い
当方 高い 低い
という組み合わせになり、お互いにLOSE:LOSEの関係になります。相方がリードすれば、経験値が低いことによって、パーティ全体のリスクが高くなり、私がリードすれば、グレードが低いことによって、相方は楽しく登り損ねるというわけです。クライミングは自分のレベルに合っていないと楽しくないので。
ということになって、パーティは組まないほうがいいと思います。
■ 女性性を”利用”された
こうしたクライマーの関係性の中では、私は、自分の養育的な資質…その養育的資質は、弟の死の悲嘆が済んでいないことからの罪悪感から来ていそうなのですが…
ナルシスト男性に、その資質を、”ちゃっかり”利用された…と思っています。
一緒にいる段階から、ちゃっかり感がかなり強くありました。なんか、相手に都合が良いことばかりになっているなぁ…というか‥。
そこには、俺らの活動に混ぜてやるよ、という傲慢さがあったと思います。
私はなぜ普段強い男性性、指摘する力、が弱かったのかなぁ…。自信がない、というのは、登攀グレードに対する自信、かもしれません。私なんて登れないんで…みたいな?
ここは改善しないといけません。
■ 傲慢さの中に優しさも
しかし、アラーキーがただ傲慢な奴だったかというと、クライミングに混ぜてやるよ、という気持ちの中には、優しさもあったともいます。
親戚の子を遊びの輪に入れてやるような感じというか…。
私は、どちらかというとワイワイ登るよりも、1対1でしっとりとしたパートナーシップの中で登るほうが好きですので、ちょっとタイプ的に合わないというのは、最初からありましたが、向こうからすると、女性は誰も一緒には登ってくれないという事情があったんではないかなぁ… 私からすると気の毒な人、って感じでした。パートナーに困っていそうでした。
なんせ、小さい男の子をベビーシッターする時みたいに、あれや、これやとリスクを指摘してやらないといけないので、初心者の女性だったら、女性の側がまだ面倒見てもらいたい側なんだから、というので、普通はベテランと登るほうが魅力的です。
優しいんだけど、優しさが見当違いだったりしたんですよね、元・相方。
それは、たぶん、失礼かもしれませんが、純粋に知性が低いから、みたいな気がする。そういう人が自衛隊の人で、前にいた山岳会にもいました。頭が悪いと頭が悪いこと自体に気が付けない…。その人は自分で気が付いていました。ビレイの習得に対してでしたが。
相方の優しさ、は、みそっかすの、仲間の輪に入れないでいる、男子に対する優しさで、女性から見ると、そんなの優しいにカウントされない、みたいな感じもしました。
僕がリードしてあげるよ~って言われても、その優しさの見返りが、あなたの命、俺にください、では、割に合わないからです(笑)。
私の立場で学習すべきことは、誰にでも彼にでも同情してはいけない、ということです。
頭が悪い人には、しっかり算数ができていない欠点を、相手がきちんと理解できる、分かるまでかみ砕いて解説しないといけない、という経験になりました。
■ 個人の取り組みでは限界
しかし、これは、私個人の取り組みで解決できるような問題ではなく、登山界・クライミング界全体で取り組まないといけない問題である、と思います。
教育の不在、と、どのレベルから教えないといけないか?という基準、という意味です。
25+35が計算できていなかった相方は、日本の平均的な知性と思います。偏差値74ではないです。だから、一億総大卒という時代になったら、山に行く前に、25mのピッチを登った後、ピッチを切らないとロープが足りなくなるよ、ということは、あらかじめ予習で教えないと分からない、というのが日本の真実の姿、なのです。
一方で、私は私で個人的に自己成長の道を歩みたいと思います。
■ 投影は続くよ、永遠に…
彼のことは、頭が悪かった弟と重ねていましたが、弟ではなく、父でした…
私は、赤ちゃんとして、子供として、娘として、
未熟な男性性によって深い傷を負った女性
ということになります。一体全体、これは、
未熟な男性性への復讐劇
なのだろうか?
だとしたら、これは山梨時代から延々と続いており、フィナーレが彼だっただけで、Mさん、Nさん、S田さん、Wさん、クマちゃん、青ちゃん、と連続多発事件的なんですが…
事例は、子供6人いるから俺可哀そう、5.11ジムで登れるからバットレス四尾根、俺だって佐藤ユースケ、などなど・・・誰が聞いたり見てたりしても、
事例は、子供6人いるから俺可哀そう、5.11ジムで登れるからバットレス四尾根、俺だって佐藤ユースケ、などなど・・・誰が聞いたり見てたりしても、
えー?!
って思う内容のやつ…
ダメ男性 ひきつけているような?つまり投影?ということで、それがそうだとすると、これは私の内部で、抑圧した部分(子供自我)が、相手に投影されているってわけなので、その抑圧を開放しない限り、永遠に続くのだそうです…
一体、私は、何を抑圧しているんだろうか?
全く分かりません。抑圧は板につきすぎて、普通のことになっている。
ダメ男性 ひきつけているような?つまり投影?ということで、それがそうだとすると、これは私の内部で、抑圧した部分(子供自我)が、相手に投影されているってわけなので、その抑圧を開放しない限り、永遠に続くのだそうです…
一体、私は、何を抑圧しているんだろうか?
全く分かりません。抑圧は板につきすぎて、普通のことになっている。