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2023/06/29

【トップクライマー】ニュースにしていいレベル感とは?

 ■ 現代アルパインクライミング

こちらにニュースが来ていましたが…、情報弱者時代が長い方々は、ネットでの情報を見ないので気が付かないのかもしれません。

https://www.climbing-net.com/news/courdegeant_20230628/

《概要》

・第二登

・若い男子 19歳、19歳、20歳

・580mのミックスライン

・ED、M6+/7、WI 4+、5c(5.10a)

これだけ見ても、日本の男子(=大学山岳部)が、どれくらい零落したか?が、分かろうっつーもんだよなぁ。

いや、若い人が頑張っていないっていうのではなく、登山教育の不在がどのような結末になっているか?って話です。

■ ピッチグレードvsルートグレード

日本のクライマーは、ピッチグレード=ルートグレードと混乱しているのだろうか?

なぜなら、40代女性で登攀歴3年で、”ピッチグレードだけなら”、5.10A、WI4なんて、普通、すいすい登れます。

アイスのWI4って、教科書にも書いてありますが、初心者が登れる難易度って意味ですから。私は、M5までは登れるので、M6は難しいなぁとは思いますが、トップロープであれば触れないグレードってわけではないです。アイスピラーは大体WI6ですから。

それでも、自慢になるかと言うと?

なんせ、現代のトップクライマー、つまりアイスコンペの選手たちはD15とかなのです。(DとMはほぼ等価です)

まぁ、D15などは、平地での出来事であり、頂上を目指すアルパインロックのルートではないので、ルートグレードの、EDのほうがおおごとですが…。エクストリームのEと、ディフィクルトのDですよ?勃起不全ではなく(笑)。

阿弥陀北稜のルートグレードは、ヨーロッパグレードでは表せないですが、入門ルート中の入門ルートなんで、RCCIIでルートグレード1級とかでしょう。

なので、仮にヨーロッパグレードに換算したら、Fでしょう。ダントツで。

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(ヨーロッパ) IFASグレード[ルート・グレード]

F(Facile easy) やさしい

PD(Peu Difficile) not very hard あまり難しくない

AD(Assez Difficile) fairly hard 少し難しい

D(Difficile) hard 難しい

TD(Tres Difficile) very hard かなり難しい

ED(Extremement Difficile) exremely hard 非常に難しい

ED1 ED よりも難しい

ED2 ED1 よりも難しい

ED3 ED2 よりも難しい

例として:

F:急傾斜な登山道、岩場、雪上、氷河(クレバスもある)などで殆んどザイル無しでできるルート。

PD: 所々(4級くらいまでの) 難しい岩場や雪上、氷河、巾の狭い稜線などのあるルート。

AD: かなり難しい(4-5級の) 岩場や 50度以上ある長い雪・氷壁などの真剣なルート。

D:(4-4級以上の) 難しさの持続する岩・氷壁ルート。

ーーーーーーーーhttps://enokido.net/mountain/archives/000252.html より引用

阿弥陀北稜くらいで、遭難とか、白亜スラブくらいで、ロープ上がりません、とか、山の10cでエイド出して2時間半とか…おそらく

  目も当てられないレベル低下

って言ってもいいわけなんである。

言いたいことは、レベル低下を自覚して独学に励みましょうってことですよ? 

自慢にならない記録を上げて、山が分からない人たちから、すごーい!と言われて、いったい何になるんです?