■ロクスノに掲載の、日本アルパインクライミング協会の瑞牆・小川山集会の報告書
最近ロクスノに載っていたんで、ネットに上げておいてよ~と思いつつ…
読んだんですが…これだから、上手く行かないのだろう…と思います。
理由1)
町の代表者(行政職員)は、町民を代弁しているわけではない、ということに無自覚だから。
たぶん、都会の感覚だから、だと思うのですが、日本って民主主義ですよね?で、民主主義っていうのは、国民が主権をもっていて、官僚とかが持っているわけじゃないですよね?国家公務員って国民の代表?違いますよね?
同じことで、〇〇町だったら、町民を代表しているのは、〇〇町議。市だったら、市議。
それでも、代表している感じは少なくて、組長レベルまで下げないと、町の人たちは自分たちの意見が取り入れられているって考えないんですよ…。町長レベルでも、微妙で、もっと小さい集落に田舎って言うのは分かれているんですよ。椎葉村なんて、村の中に18個だっけ?別々に集落があり、それぞれ個性も考え方も違う、という合衆国状態…つまり、まさに衆が合わさった、状態でした。
ので、細かいことを言えば、須玉町と増富町では、たぶん、何をどうメリットと考えるのか?、事情が違うんですよ。
そういうのは、住まないと分からない…。誰が有力な人で地域で発言権が強い人、頼られている人、人望が篤い人なのか分からない…。
理由2)
その結果、全く地域の一般住民はスルーされれており、ついでに地元の山岳会ですら、ほぼスルーされて、山梨県岳連に連絡しておけば、義理は通したぞ、程度のことになっており、
行政と、有志という名の東京方面の”勝手に”(…と田舎からは見える)トポを出したクライマーと同じく、”勝手”に(…と田舎からは見える)名乗っている協会…なんとか協会とやらが話し合ってるぜ、と地元に人に言われても、仕方ないよなぁ…
議論から、疎外していることは、事実だからです…。
なぜ、組長、町長、須玉町、増富町、と話をしないのでしょう?
町の未来は、町の人々が主体性を持って決めるもの、なのに…
なので、これまでも上手く行かなかったのはこのような都会からのクライマーのアプローチの方法にあったのではないでしょうか?
もちろん、クライマー側は、義務感というか、責任感からこのような活動を立ち上げたのだと思いますが…。
一人一人のおじいちゃん、おばあちゃんと接する立場の人と話をするのが大事ですよ。
これじゃ、例えば、話がまとまったとしても、
明日からこうします、と上から言われた
という印象になってしまい、
そんなの聞いていない!
と地元の人々は反発を感じる結果になっても仕方ないよなぁ…
と思います。
心配だなぁ…。
■ クライマーは基本、共感力がない=相手の立場を考える力が弱い
逆の立場になったらどうです??
昨日まで、裏山で茅場だった林が、ここは国立(県立・市立)公園内だし、
「クライマーや登山者にも、権利があるんですから!」
とか言われて、町や市、県が、予算を使って、勝手に整備し始めたら、住んでいる人は、
えー、聞いていないよ? そのお金、俺らのカネよ?
ってなりますよねぇ?実際そうだし。
乗っ取られた感を相手が持っても仕方ないですよね?
そもそも、そういうことを起こさないために
○○協会
なり、なんなりの存在意義があるのでは?
■ 古い開拓者にも情報が行くように…
ロクスノ値上がりしていませんか? 情報が無料の時代に…1980円。え?!クライマーって、ビンボーの同義語でしたよね?な感じで、びっくりの高額雑誌なんですが。
日本アルパインクライミング協会の報告書くらい、重要な情報なら、ネットに上げないと、みんなに読めることにはならない。
公益事業なのなら、なおさら。
もし、瑞牆が、全国の岩場の模範となる、規範となる岩場になる予定だったら…つまり、厳しい倫理規定あり、ということですが…瑞牆プライドみたいなもの…
それに他の岩場も追随してね、と思うなら…
それは、誰もが見て確認できる状態にしておかないといけない訳ですよね?
お金払わないと、何がどう報告されたのかすら分からないのであれば、一般の村民、町民は活動内容を見ないのは、当然のことでしょうし、同志である全国のクライマーすら、九州みたいに、遠かったら、俺カンケー無い話、って思って、見ないでしょう…
しかも、ロクスノって一般書店には販売されていませんし。わざわざ取り寄せないとみることができない。超高額の雑誌というよりは、ほぼほぼ 同人誌、ってことですよね?
大体、図書館にすら、入っていないし。
だから、みんな、買えないし、買わない。そうなると?
浦島太郎みたいな岩場が全国の僻地で、発生することになる。
ネットに上げるなんて、今時ただなんだから、読みたかったら買え!みたいな、せこいことしないでいいと思いますよ。
もうすでに、応援代、募金みたいな感じだもの。豊かな人が買って支え、ビンボー人はネットで見ればいいのでは?
なにしろ、名誉の記録のためにある雑誌で、ほとんど一般クライマーに役に立つ情報は載っていない雑誌なのですから。
地域の市民の皆様は、全く考慮に含まれていないようだった、クライマー会議の報告書…