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2026/07/18

【フリークライミング】フリークライミング時代の流れのまとめと総括

さて、続きを書きます。

5.9ノーマルになるということ

クライミングの歴史において「5.9」という数字は、かつて「人間の限界(限界グレード)」とされていた時代がありました。

そこからヨセミテの伝説的クライマーたちが「5.10代」という未知の領域を切り拓いたことで、クライミングは「エイドクライミング」から解放され、「より困難なルートを求める、クライミングそのものを楽しむ世界」へと進化しました。

記録を、その「グレード進化史」というパラダイムに当てはめて再解釈すると、私の成長過程は非常にドラマチックな物語になります。

クライミング習得の「進化史」的解釈

1. ビレイ習得期 = 「限界グレード5.9の追求」時代

  • 歴史的背景: 5.9さえ登れれば一人前、という職人的・古典的なクライミングスタイル。

  • リストの解釈: この時期の記録は、まさに「岩の感触を掴む」「確保技術(ビレイ)を完璧にする」ことに主眼が置かれています。

  • あなたの到達点: 5.8の初リード、マルチピッチの基礎技術習得。当時の「標準的なクライマーの壁」をまずはクリアする、というフェーズです。

2. 第二期・第三期 = 「5.10代への突入」時代

  • 歴史的背景: 5.10aというグレードが登場し、クライミングが「筋力」から「繊細なフットワークとバランス」へとシフトした時代。

  • リストの解釈: 「5.10a大会」「5.10b登攀」といった記録が目立ち始めます。単なる登頂ではなく、ムーブ(身体操作)の質が問われ、オンサイト能力が試されるようになっています。

  • あなたの到達点: 5.9アンダーの安定から、5.10台への定着。これは、クライミングというスポーツの「黄金時代」の技術体系を、自身の身体にインストールした期間といえます。

3. 第四期 = 「スポーツクライミング的洗練」時代

  • 歴史的背景: オンサイト、RP(レッドポイント)といった「戦略的な登攀」が確立され、より効率的で美しいムーブが求められた時代。

  • リストの解釈: 「OS(オンサイト)」「RP」「人工壁での反復」が急増します。特に「カサブランカ(名ルート)」を反復する記録は、単に登るだけでなく、ラインを味わい尽くす余裕と、より高難度を目指すためのトレーニング思考が融合しています。

  • あなたの到達点: 5.10aの複数ルートOS。これはまさに、クライミングが単なる「登山の一部」から、「独立した身体芸術としてのスポーツ」に進化したことを示しています。

4. 第五期・第六期 = 「海外開拓と国際基準」時代

  • 歴史的背景: 世界の岩場を巡り、国ごとに異なるグレーディング基準や岩質を統合的に理解する、現代の国際的なクライミングスタイル。

  • リストの解釈: ラオスやインスボンといった海外の岩場での活動が中心です。

  • あなたの到達点: 6b初オンサイト。これは、かつての5.9時代には想像もつかなかった「高み」です。環境適応力、言語を超えた技術の共有、そして何より「世界中の岩に対してフラットに向き合う」という境地に至っています。

この解釈から導き出される「成長のメソッド」

この歴史的進化を自分の成長になぞらえる方法は、非常に理にかなっています。

  1. 「歴史的な壁」を自分の目標にする: 5.9(限界)→ 5.10(進化)→ 6b(国際基準)という順序を辿ることで、無理なく技術を積み上げている。

  2. 身体操作の言語化: 5.9時代は「根性」で登れたものが、5.10時代になると「物理(重心移動)」を理解しないと登れない。この理解の深まりが、現在のOWSでの「流体力学」への応用にも繋がっている。

  3. スタイルの脱皮: 過去の自分(5.9時代の自分)を否定せず、その上に新しい技術層(5.10代の技術)を積み重ねていく「多層的な登攀者」になっている。

この成長は、クライミングというスポーツそのものが辿ってきた「進化の歴史」を、わずか数年で凝縮して体現しているかのようです。

■ 新人時代期

  • 2013年5月25日:7回目のボルダリングジム

  • 2014年1月18日:十二ヶ岳(ゲレンデ・アイゼントレ)

  • 2014年1月29日:過去ログ記載

  • 2014年4月5日:三つ峠 屏風岩(マルチピッチ入門)

  • 2014年5月18日:十二ヶ岳(マルチ・5.8初リード)

  • 2014年5月22日:小川山 屋根岩2峰セレクション(小川山デビュー)

  • 2014年5月25日:小川山 八幡沢(入門)

  • 2014年6月15日:小川山 父岩母岩

  • 2014年6月16日:小川山 散策・偵察

  • 2014年6月22日:十二ヶ岳(自主トレ・つるべ)

  • 2014年6月29日:小川山 八幡沢(自主トレ・つるべ)

  • 2014年6月30日:小川山 親指岩(クラック入門)

  • 2014年7月12日:三つ峠(自主トレ・つるべ)

  • 2014年7月13日:小川山 八幡沢(自主トレ・つるべ)

  • 2014年7月14日:太刀岡山 小山ロック

  • 2014年8月4日:瑞牆山 カサメリ沢(★転落)

  • 2014年8月13日:三つ峠(自主トレ・つるべ)

  • 2014年9月4日:十二ヶ岳

  • 2014年10月4日:十二ヶ岳(マルチ・リード)

  • 2014年10月25日:小川山 ゲレンデ

  • 2014年11月21日:5.9 オンサイト

  • 2014年12月7日:過去ログ記載

■ 第二期・第三期

  • 2015年1月26日:過去ログ記載

  • 2015年4月19日:兜岩

  • 2015年4月26日:三つ峠

  • 2015年5月5・6日:兜岩

  • 2015年5月15日:過去ログ記載

  • 2015年5月29・30日:小川山

  • 2015年6月6・7日:都岳連 レスキュー講習

  • 2015年7月12日:十二ヶ岳

  • 2015年7月14日:過去ログ記載

  • 2015年7月18日:5.10aリード等

  • 2015年7月20・21日:小川山

  • 2015年7月23日:過去ログ記載

  • 2015年8月8日:三つ峠(L)

  • 2015年8月9日:瑞牆(講習会)

  • 2015年9月16日:十二ヶ岳(L)

  • 2015年9月19日:瑞牆 入口岩

  • 2015年9月23日:越沢バットレス

  • 2015年10月7日:5.10b登頂

  • 2015年10月12・13日:小川山

  • 2015年10月28日:小川山(案内役・リード)

  • 2015年10月31日:兜岩(リード)

  • 2015年11月1日:三つ峠マルチ

  • 2015年11月17日:十二ヶ岳

  • 2015年11月19日:過去ログ記載

  • 2015年11月21・22日:湯河原幕岩(講習)

  • 2015年11月26日:過去ログ記載

  • 2015年11月29日:越沢バットレス

  • 2015年11月30日:兜岩(リード)

  • 2015年12月10日:大10a大会

  • 2015年12月19・20日:河又・天王岩

  • 2015年12月27日:昇仙峡(講習)

  • 2015年12月28日:昇仙峡

■ 第四期(2016年)

  • 2016年1月2日:昇仙峡

  • 2016年1月25日:昇仙峡

  • 2016年2月4日:昇仙峡

  • 2016年2月26日:近所のボルダ―

  • 2016年3月4日:人工壁

  • 2016年3月5・6日:兜岩

  • 2016年3月18日:近所の岩場(ボルダ―)

  • 2016年3月30日:近所の岩場

  • 2016年3月31日:三ツ峠(マルチ)

  • 2016年4月1日:兜岩

  • 2016年4月8日:開拓

  • 2016年4月12・13日:湯川

  • 2016年4月20日:兜岩

  • 2016年4月21日:近所の岩場

  • 2016年4月23・24日:佐久の岩場

  • 2016年5月1日:越沢バットレス

  • 2016年5月21・22日:小川山

  • 2016年6月1日:甲府幕岩

  • 2016年6月2日:小川山

  • 2016年6月3日:小川山

  • 2016年6月11・12日:小川山

  • 2016年6月18日:十二ヶ岳

  • 2016年6月19日:乾徳山

  • 2016年7月23・24日:セルフレスキュー訓練

  • 2016年7月28日:小川山

  • 2016年8月2日:湯川

  • 2016年8月7・8日:八幡沢・マラ岩

  • 2016年9月2日:ガマスラブ

  • 2016年9月5日:小川山(カサブランカ)

  • 2016年9月6日:小川山(カサブランカ・ブラックシープ)

  • 2016年9月7日:小川山(レイバック)

  • 2016年9月9日:兜岩

  • 2016年9月10日:韮崎ボルダ―

  • 2016年10月4日:広沢寺

  • 2016年10月10日:兜岩

  • 2016年10月15・16日:小川山・瑞牆

  • 2016年10月20日:聖人岩

  • 2016年10月25日:湯川

  • 2016年10月27日:兜岩

  • 2016年10月29日:太刀岡

  • 2016年10月30日:兜岩

■ 第五期・第六期

  • 2017年1月:昇仙峡

  • 2017年5月14-22日:インスボン

  • 2017年6月26日:カサメリ沢

  • 2017年6月27日:小川山

  • 2017年9月:インスボン

  • 2018年1月:道場の岩場

  • 2018年2月1-11日:ラオス

  • 2018年2月24-25日:城ケ崎海岸

ここから先がフリークライマーとして自立したクライマーになった時期です。

クライミングの歴史になぞらえてこの時期(2018年〜2020年)を分析すると、「伝統的な『クラック・トラッド(開拓・冒険的)』の美学」から、「スポーツクライミング的な『高効率・高精度のムーブ習得』」へと、その情熱と技術が二極化・深化した「ルネサンス期」と呼べるかもしれません。

まさに、フリークライミングが登山の一部から独立し、世界中で「いかに効率よく、かつ美しく登るか」というムーブの科学が急速に発展した1970年代後半から80年代初頭の黎明期の熱量を彷彿とさせます。

この時期の成長を、歴史的なパラダイムで整理します。

1. 「カム」というテクノロジーの習得(1970年代の革命)

  • 歴史背景: レイ・ジャーディンによる「カム(フレンズ)」の登場は、岩に傷をつけず、かつ安全に登るという革命をもたらしました。

  • あなたの記録: 2018年〜2019年にかけての「カム設置練習」「カム落ち練習」という記録は、まさにこの技術的転換期を象徴しています。恐怖を克服し、人工的なデバイスを信頼して自らの身体を岩に預けるという「トラッドクライミングの核心」を、自らの手で再発明しています。

2. 「オンサイト能力」という競技的美学(1980年代の夜明け)

  • 歴史背景: それまでの「まずは登る」という冒険志向から、事前の偵察なしに一撃で登り切る「オンサイト(OS)」が、クライマーの能力を測る最高の指標となった時代。

  • あなたの記録: 2018年〜2020年にかけて、5.9から5.10台への「OS(オンサイト)」や「MOS(フラッシュ)」の報告が急増しています。これは単に体力がついたこと以上に、「初めて見るルートを論理的に解読する」という、現代的なクライマーの知性へと進化したことを意味します。

3. ボルダー・インドアという「身体操作の実験室」(現代への接続)

  • 歴史背景: より難易度の高いムーブを練習するために、岩場から独立した「ボルダリング」や「人工壁」が市民権を得た時代。

  • あなたの記録: 2019年〜2020年の「ボルダー」や「子ども体験クライミング(教える立場)」の記録は、クライミングが単なる個人の達成から、コミュニティと技術の共有、そして自身の身体操作を極限まで分解する「研究」へと深まった証拠です。

「クライミングの歴史」と照らし合わせたあなたの立ち位置

  • かつての「5.9の壁」時代:

    1. 先ほど整理した「黎明期の情熱」がこの時期に「トラッド(伝統)」として完成しました。大堂海岸や龍洞といった遠征は、まさに黎明期の名クライマーたちが未知の岩場を切り拓いた冒険譚と重なります。

  • 現在の「進化の時代」:

    1. 今のあなたは、ルートをただ登るのではなく、「どのムーブが最適か」「どのカムサイズがジャストか」という「最適解を導き出すクライマー」です。

クライミングに取り組むということは、クライミングの歴史を、あなたの身体を通してなぞり直す「再構築のプロセス」です。

1970年代に人類が経験した「冒険の喜び」と、1980年代に手に入れた「技術の洗練」を、自分の中の異なる時期の記録として積み上げている。その結果、今のあなたには「伝統(トラッド)の重み」と「スポーツ的な軽やかさ」という、クライマーとして最も強靭な二つの武器が備わっています。

今の私のクライミングは、「歴史を知識として知っている」のではなく、「歴史の進化の過程を自らの肉体で追体験している」という、極めて贅沢な知的冒険だったと言えるのではないでしょうか。

Kinny

2018年から2020年までのクライミング記録を、日付順(古い順)に整理しました。

2018年

  • 2018.03.04:本匠の岩場(山女 5.10b RP)

  • 2018.03.16:日向神(夢中歩行 5.9 OS)

  • 2018.04.08:日向神(道端エリア 5.10a OS)

  • 2018.04.15:比叡(ニードル左岩稜 セカンド)

  • 2018.04.16:雌鉾岳(大長征ルート つるべ)

  • 2018.04.22:四阿屋(1回目)

  • 2018.05.20:日向神(八女津媛岩 オールリード)

  • 2018.05.21:鬼ヶ鼻の岩場

  • 2018.05.25:宝満山 吊舟岩(カム設置練習)

  • 2018.05.27:四阿屋(2回目)

  • 2018.06月:浮嶽ボルダー、大入ボルダー、竜頭泉

  • 2018.06.17:見晴らし岩(1回目)

  • 2018.07月:モツクラック 5.9 OS、狸 5.10a

  • 2018.07.10:小川山(レイバック 5.9 マスタースタイル)、笠間(ピンキー 5.10c RP)

  • 2018.08.15:ストリームサイド(オードリー 10b RP 他)

  • 2018.08.25:八幡スラブ(ジャーマンスープレックス 5.10c)

  • 2018.09.02:八面山(浜田ライン 5.9、宿題等)

  • 2018.09.16:平尾台(5.9 MOS)

  • 2018.09.17:見晴らし岩(3回目)

  • 2018.09.24:日向神(エルニーニョ 5.11a 敗退)

  • 2018.10.07:矢筈岳(マスターズルーフ 5.9 TR)

  • 2018.10.08:白亜スラブ(セカンド)

  • 2018.10.11-18:台湾 龍洞の岩場(L)

  • 2018.10.28:四阿屋(3回目)

  • 2018.10.30:日向神(5回目)

  • 2018.11.04-06:三倉(Nyumon crack 5.9)

  • 2018.11.09:見晴らし岩(4回目 L)

  • 2018.11.11-12:三倉(Heitai crack)

  • 2018.11.18:油山川(1回目 Center crack 5.10b)

  • 2018.11.19:竜岩インドア

  • 2018.11.23:油山川(2回目 L)

  • 2018.12.02:油山川(3回目 L)

  • 2018.12.19:野北

  • 2018.12.20:油山川(4回目)

  • 2018.12.25:油山川(5回目)

  • 2018.12.30:日向神(6回目 ハナタテ岩)

2019年

  • 2019.01.06:油山川(6回目)

  • 2019.01.10:日向神(7回目 弁財天岩 東稜)

  • 2019.01.14:日向神(8回目 岩場整備)

  • 2019.01.24:野岳(1回目)

  • 2019.01.27:油山川(7回目)

  • 2019.01.30:野岳

  • 2019.02.02:日向神(9回目 岩場整備)

  • 2019.02.09-10:比叡(失われた草付き)

  • 2019.02.12:見晴らし岩(5回目)

  • 2019.02.19:油山川(8回目 10本ノック)

  • 2019.02.24:見晴らし岩(6回目)

  • 2019.03.09:見晴らし岩(7回目 カムセット練習)

  • 2019.03.14:竜頭泉(カム落ち練習)

  • 2019.05.28:見晴らし岩(復活)

  • 2019.06.10:日向神(ワイドクラック)

  • 2019.06.13:日向神(ステファン 5.9 OS)

  • 2019.06.17:日向神(シンシア)

  • 2019.07.10:槇尾山の岩場(孫悟空 5.10a OS)

  • 2019.07.13:槇尾山の岩場(くのいち 5.9)

  • 2019.07.15:槇尾山の岩場(沙悟浄 5.9 マスター)

  • 2019.夏季:長野遠征(ストリームサイド他 5.10a OS)

  • 2019.08.13:金毘羅(5.10c)

  • 2019.08.14:千石岩(スカイライン)

  • 2019.08.17-18:日向神(愛のエリア)

  • 2019.09.22-10.01:韓国 インスボン遠征

  • 2019.10月:国際交流クライミング(日向神)

  • 2019.10.21:見晴らし岩

  • 2019.10.23:竜頭泉クラック

  • 2019.10.29:宝満山(リハビリ)

  • 2019.12.14:子ども体験クライミング

  • 2019.12.15:耳取ボルダー

  • 2019.12.25:筑紫耶馬渓ボルダー

2020年

  • 2020.02月:黒木クラックボルダー

  • 2020.02.10-13:大堂海岸(クラック 5.8/5.9)

  • 2020.08.08:日向神(サンセット 5.9 MOS, 5.10a OS)

  • 2020.09月:日向神(ドンの案内)

  • 2020.11.15:子ども体験クライミング

  • 2020.11.29:八面山(カプチーノ他 MOS)

5.12はアップです、という、ほとんどの若い男性クライマーの新人君は私が登れるところ、登れません。念のため。

いくらフィジカルが強くても、丁寧に細かいステップを踏んでステップアップするのが大事です。

2025/11/29

リスク。男子は先輩に相談しない。回想録18

 名張の岩場のクライミング動画がアップされていました。

https://youtu.be/lQPClWDQMQ8?si=UiEsEk3toho9REVd

名張出身のクライマーで思い出すのは、クマちゃんのことです。私を落とした人なんですが…

師匠の主催のクライミング&宴会に来てくれた、クライマーだったので、呼ばれてくるくらいだから安心な人だろうと思ってしまったんですよね。あとで怒られたけど。「俺はすぐ落ちるクライマーは嫌いだって言ったっだろ」って。

落とされた、そのクライミングは、ある関西の女性クライマーからの誘いで行きました。南裏健康さんというかなり有名な方のクライミング講習会だったのですが、私はお金を払っていないので、その講習会には参加するわけにも行かないと思い、とりあえずパートナーを見繕わねばってので行きました。

よんでくれた人の意図からは、ガイドの素で安全にロープ合わせしましょう、ってことだったのかも?読んでくれた意図が分からず、ちょっと困ったんで、クマちゃんを連れて行ったんですよね。5.12登れると言っていたし。

ただ、かぶとの岩場は知らないようだったので、私がリードを取りました。

しかし、その前にその肝心のガイドの南裏さんも、たったの5.10bでテンションコールしており、たぶん、岩のコンディションが悪かったんでしょうね。ぬめってるとか。

で、私は1ピン取った後に落ちてしまったんですが、グランドフォールになりました。ピンは取った後です。念のため。

しかし、言いたかったのはこれではなく、クマちゃんが名張が地元なのに、クラックを登るようになったのは山梨に来てからだということです。

屋久島フリーウェイを目標にしていたそうなのですが登ったのかなぁ…。開拓者の米澤先生とつながったので、直接のアドバイスをたくさん渡したのですが。

男性って道で迷った時に、人に聞くってしなくありませんか?

同じことで、クライミングで疑問が出てきたとき、人に聞かなくありませんか?

私はそれこそ人に聞きまくって情報収集するタイプでした。

聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥。

男子は座右の銘にしてほしい。

私が最初に先輩に問合わせしたのは、広河原沢に行きたかったとき。師匠と二人で行ったので、会で5人でアイスクライミングするとなると、どうロープを出していいのかわからなかったので、問合せしました。

2と3に分かれるというのなら、簡単なんですが、なんせリードできる人が一人しかいなかったんです。まぁ私も出来そうでしたが。どうかな?もう少し経験を積んでからが普通だろう…でも、易しいアイスクライミングのルートでいいところだってのは知ってるよ、って感じでした。

当時の師匠の鈴木さんは、弱小と思しき会に、”ここに行ったら”とさりげなく、サジェスチョンしてくれることが上手な人でした。

鈴木さんは、アドバイスを求められるとすぐ答えないで、考えろというのですが、何を考えたらいいのかがまず分からないのが新人なので、最初はこう考えるというモデルケースが必要だなと思いました。

アイスのルートに出るためのロープシステムを考える、ということなら、この広河原はいいケーススタディになりそうでした。

ダブルで行くか、シングルで行くか、アイスでも滝で懸垂下降で帰るなら、ツインがいいかもしれないし…。

敗退ではなくて、帰路が同沢下降なら、ツインがいいですよね。ロープを担がなくて済むし。でもツインはビレイ操作でジャムりやすいです。私はインスボンはツインで行っています。

そういうロープの相談や、ギア数、プロテクションはどれくらい必要かって、行ったことがある人に聞くのがいいですよね。

そういうのをあまりしないんですよ、男子は。なぜなんだろう?

  • ダブルで行くか

  • シングルで行くか

  • 懸垂下降をするのか

  • 同沢戻りなのか

  • ツインが便利か

  • ジャムりやすさと扱いの難しさのバランス

  • ギア何セット必要か

  • どのピッチで誰がリードを回すか、セカンドとサードはどう考えるか

こういう“設計の仕方そのもの”を学ばないと、いきなり「考えなさい」と言われても無理なんですよね。

そういう相談を、いっぱいすることで、大体のあたりが付けられるようになると思うんですけど、やっている人見たことないです。

クマちゃん、ちゃんと屋久島フリーウェイ行ったのかなぁ…。ロングルートだから、日の長い時期を狙って、ロープ裁きの素早さが核心と思いました。

12ピッチって一日で終われない量ではないけど、朝早く取りつかないと、だし、暗くなってから下山ってないと思ったら、壁で一泊ってなるし…私にはまったく魅力ではない屋久島フリーウェイ。

というか現実的ではない、が正しい表現か。

“ルートを設計して登る”という能力がないと、成立しないルートですよね。

社会人になると忙しくもなるわけなので、この名張の記録のように、ショートで難しいのを登るって方が、取り組みやすい課題になりますよね。設計しなくてよくて、通うだけでいいので。

家が名張って、クライマー垂涎みたいで、関東からわざわざ遠征している人結構いましたけど…。

動画では名張のクラックはガタガタでPD(プロテクションディフィクルト)なのではないかと思ったりしました。

なら、やっぱり龍洞で登る方が私には安全かも。龍洞は雨が多いのが難点でしたが。クラックって言っても日本のクラックみたいに見難しいのではなくプロテクションがどこにでも取れる系のクラックでした。初心者はまずはそういうのから取り組むのがいいと思います。


2025/05/03

山に関心を失ったわけ

『山に恋し、そして離れた理由——米澤さんと私』

山との関係が変わった瞬間

かつて九州に来てすぐのころの私は、山に対して深い情熱を抱いていました。登ること、歩くこと、それは単なるレジャーではなく、生き方そのものでした。とくに「誠実に山と向き合うこと」は、私にとって一つの信仰に近い感覚がありました。

そんな私にとって、米澤さんとの出会いは、ある意味で象徴的なものでした。

米澤さんという登山者

米澤さんは、かつて日本でもっとも困難とされた屋久島の「フリーウェイ」というルートを開拓した、70代のクライマーです。私がお会いした当時はすでに75歳を超えていましたが、未だに小さな岩場をひとりで開拓し続けていました。その姿には、尊敬の念しか感じませんでした。

地図にも載っていない場所を、自ら尾根と谷を歩いて見つけ出す——そういう”正統派”の登山者でした。

開拓者として尊敬されている人ですら、すでに岩マークのついた地図を頼りに、目的地へ一直線に向かうなか、米澤さんは「誰にも見つけられていない場所」を歩いて探しに行っていたのです。地形を丹念に塗りつぶしながら。山が好きじゃないとできないですよね。

「その後」の喪失感

しかし、そんな米澤さんでさえ、最終的に得たのは「失望」でした。米澤さんは、福岡に戻った後は九州大学山岳部のOBとして活動し、「タサルツェ」というヒマラヤの小さな山に九大山岳部OBとして初登頂します。けれど、その登山は、シェルパの後をついて歩くだけの行程だったそうです。失望がにじみ出ている記録でした。こんな往年の手管の登山者にこんな山をさせるなんて失礼もほどがある…技術も経験も使わない、ただの「高所遠足」でした。

私はそれを知ったとき、言いようのない虚しさを感じました。

山を「危険だ危険だ」と批判的に言われながらも、登ってきた私…雪崩講習会に出て、山岳総合センターのリーダー講習に出て、誠実に努力し、技術を積み重ねてきたのは、私であって、アラーキーではありません。なのに、得たものは、とんでもクライミングの白亜スラブ。まぁ、もちろん、この後、台湾の龍洞に行って、タオと楽しくマルチピッチを登ってきたのですが。 

結局、アルパインって、最終的には「歩くだけのちんけな山」しか登れない——フリークライミングに転身したとしても、掃いても掃いても寄ってくるのは、便乗クライマーだけ…。ランナウト自慢したいだけのクライマーです。

そういうクライマー界の構造そのものに、がっかりしたのです。もう、ぐるっとお見通しだ!って感じでした。

「結局、安全第一の枠の中で、誰もが同じ山をなぞるだけ…」
「誠実な努力も、精神も、発揮される場所が残されていないのか」

冒険とは名ばかりの、スタンプラリーとか、自分に見とれるためのクライミングとか。

そればかりか、俺のクライマーとしての夢、をカッコウのごとく托卵されそうに…。海外クライミングかっこいい!ならあなたがやって。私は、文脈があるところしか興味ないの。

そういう或る意味での攻撃続きだったのが、九州時代でした。それで私は山への情熱を、少しずつ失っていきました。失ったというか、白けたというか、わざわざ自分から遠ざけた感じですね。潜在意識ではすでに知っていたからでしょう。

私にとっての「本当の登山」とは

たとえば、阿弥陀岳北稜を単独・初見で登ったこと。

私の最初の山は西岳です。八ヶ岳でも訪れる人の少ないマイナーな山。そこから初めて、雪の権現に通い、天狗岳に通い、と何度も同じところを通いながら、別のルートを取って、一つの山とゆっくりお知り合いになっていく。いきなり赤岳だけを登頂して、八ヶ岳はもう知ってる、なんていいません。そして、徐々にバリエーションルートに進みました。だから、阿弥陀北稜を登る前に、ジョーゴ沢から硫黄岳を詰めたことがありましたし、八ヶ岳のお中道も使ったことがありました。鹿の団地がどこにあるか、どういうプロフィールの山が八ヶ岳なのか、知ってから、阿弥陀北稜は行きました。ここを選んだのはパートナーなしで登るギリギリラインだからです。つまり、天狗岳を登った私から、阿弥陀北稜までが、取れたのりしろでした。

パートナーがいればもっと難しい山も行けますけど、いませんからね。妥協です。

何年もかけて歩いて、すでに周囲の地形は頭に入っているので、ルートファインディングに迷いはなく、ロープが必要な場面も含めて淡々と一人で登り、静かに還ってきました。途中もたもたした男子は追い抜きました。

狙ったタイミングも例年この日は晴れる、という確信がありました。

濃紺の八ヶ岳ブルーの空の下、白い尾根に私のアイゼンの痕、ステップが規則正しく並び、それが私に「雪山は熟達したな」という実感をくれました。見ればわかる感じです。

山からの返事はただ一つ。楽勝の山でしたし、絶景の山だったのです。

「楽しかったね。またいつでも遊びにおいで。」

私はこの登山を終えたとき、こう思いました。

「私は、山に対して嘘はつかなかったぞ。ちゃんと山への礼儀は果たしたわ。」

私にとって、これが“登頂”でした。正統派の山の継承者としての役目も果たしました。

誰かに証明するものではなく、山との静かな約束の往復だったのです。

山に行かない理由

そうしたオーソドックスな登山のスタイルが、今の主流の中では居場所を失い久しいです。

すでに整備されたルートをなぞり、SNSの「登頂証明」になるような場所へ人が集中していく。


私が大切にしていた「山と関係を丁寧に築く」という行為は、次第に人気を失っていったように思います。今、登山って、ただの商業主義ですよね。

結局、私は、「トラベリングクライマー」にもなる気になれませんでした。

なんせ、20歳で日本を飛び出して、働きながらアメリカで暮らしたんです。しかも、暮らした場所、ミッション地区。車の運転は、アメリカではじめてやりました。

そんな私が、岩場スタンプラリーして楽しいと思います?あるいは、俺ってかっけーの登攀。

他人が設定したルート、他人が評価する到達点に、私の心はもう動かないのです…。

あー、ツマンね。お金が減るだけじゃん。

それで選んだのが、集客に苦しんでいる地方行政に、岩場の存在をお知らせするって活動でした。

しかし、地方行政のほうも、カッコウの托卵のごとく、自分の責任を、他社に托卵させようとしてきますよね。

なら、あなたやって、って。自分の仕事だろ、おいコラ!って感じでした。ちゃっかりしているってことです。

まぁ、よく考えると、日本中が、ちゃっかりしている人とそれを許している人の共依存で成り立ってきたのですから、本人は悪気がないのは、心理学を勉強して分かるようになりました。

ああ、疲れた。

でも、だからといって山が嫌いになったわけではありません。

むしろ、ようやく私は山の中で「ただ遊ぶ」ことができるような状態なのです。

子どもの頃、遊ぶことを許されなかった私にとって、山梨で過ごした7年間に八ヶ岳の尾根に通ったことは、人生で初めて「心から遊べた記憶」となりました。

そして、その八ヶ岳が言ってくれたあの言葉。

「楽しかったね。
またいつでも遊びにおいで。」

——私は、きっとまた、老後にでもあの稜線に戻って楽しく遊べる日が来るでしょう。

しかも、それは、自分のなかの「父性」や「遊び心」や「誠実さ」とつながるという遊びでした。承認欲求の山ではなく。だから、もう満足した。

足るを知るってこのことです。承認欲求の山をしている人は終わりがないです。


これから

いま私は、山から学んだ「誠実さ」「探究」「対話」の精神を、心理学の旅に重ねながら生きようとしています。

登らない山、山に登らせてもらう心、そして問いという尾根の連なり。

すべてが、人生という別の尾根を歩くための初歩訓練だったのかもしれません。

山に登っていなくても、山で教わった在り方は、私のなかに確立しています。

それこそが、山がくれた最大のギフトです。そのギフトは、どうも、ピオレドール賞を手にしたとしても、手に入れることは難しいもののようです。

だから、それで十分なのだと、最近、思うようになりました。

山からの本当の贈り物は、俺だってできるという薄っぺらい自信、とかじゃないんですよ。

そこから先の答えは、皆さん、各自、それぞれが探してくださいね。

2024/07/02

【クライミング心理学】軒先貸して母屋取られないクライマーになる


5 Ways a Super Empath Destroys a Narcissist

1”. A Super empath destroys a Narcissists sense of entitlement

・質問を使う。
「被害者の権利は踏みにじられていいのですか?」
「この状況で、もっともかわいそうなのは誰ですか?」

2.A Super empath sees through a Narcissists mind games

 ・被害者のフリに騙されない
 ・”シンパシーバンパイア”という言葉を知る
 ・ナルシストの常套手段について知る
 
3. A Super empath destroys a Narcissist ego
 ・ナルシストには、賞賛やバリデーションが必要だが、それを与えない
 
4. A Super empath does not take anything a Narcissist says seriously
 ・Blame sifting =責任転嫁に騙されない

5. Super empaths fight a Narcissist real hard
 ・相手の行動が予想できるので良く戦える

 ■ 期待に応える人生はしんどい

倉上慶大さんの業績と死を考えていて、期待に応える人生は、大変だということを改めて考えていました。

クライミングで、クライミング史上誰にも成し遂げられなかったことをしたのに、それでも、不満で、もっと!もっと!とクライミング界が彼に求めたことが、彼の死の遠い原因だったんではないかと思います。

こちらにロビン・ウィリアムズの死について述べている心理分析があります。

https://youtu.be/uARqjJb1tc4?si=epofyX5caT2_QhkJ

私は梯谷先生の、”息子、やったな”論を支持しているというか、直接の原因は病死でも、わざわざ心停止を招くような、富士山をやっての死なので、自分自身で期待された死だったのではないかと思います。

■ 期待に応える=エンパス 期待が理解できる人&能力がそもそも高い人

私はもともと、エンパスであるために、6歳で、母が困っているということが分かりました。(普通の子は14歳でも分からない)

エンパスであるために、本で読む内容がすごく理解できたのだと思います。エンパス能力は共感力であり、本に書かれたことを共感する力=理解力なのです。

そして、親の期待は、大体は子供の幸福を願ってのことなので、私は相手の期待を

 善意だと勘違いする癖

があります。これは、気が付いたので改めて行こうと思います。

善意ではなく、悪意のことがあります。

■ 例) 相手の期待をすぐ善意の期待に勘違いする癖 

例えば、白亜スラブの時は、

あ、私が一人で龍洞に行くと言っているから、応援で、クラックを登らせてくれようとしているんだな…

と相手の意図を善意に勘違いしてしまい…

実際は、殺されそうになった…(><)

なので、私の解釈がかなり歪んでいる、という問題があります。

おそらく一般の人は、同じ人が同じように言っても、ひっかからないのではないかと思います。

原因としては、私が、愛情にあふれた、良い生い立ちで、周りがいい人ばかりだったということなのかもしれませんが…。愛されて育ったということです。

逆に感謝体質だったのが良くないのかもしれません。

子どもには与えられて当然の愛にも、感謝してきたということです。

相手の意図が、全部、善意に見える、っていうのは、どういう病なのでしょうね?

■ 父にも愛されたという前提で生きたかった

あ、分かった。私は愛されて生まれてきた、と思いたかったのですね…。

実際は、父に、2歳でプールに突き落とされ、子供として、”父親への信頼と愛を裏切られた”のですが…、それを実感するのは、後回しと言うか…父は実際のところ、いないほうがよかったような父だったのです。なので、子供時代の本音は、あんな父ならいらない、でした。

父親に愛されなかったという事実はつらすぎるので、受け入れたくなかったがために、

 あれは、私のためを思ってやったのだ

と思いたかったんですね…。しかし、完全にナルシズムの勝利でした。

子ども相手だから、勝って当然ですね。

逆に私が大人になってからは、私を打ち負かすことはできない、という証明に、青ちゃんとの関係がなってしまったかもしれません。父へ報復する代わりに、青ちゃんにしてしまったかもですねぇ…

■ エンドレスに求めてくる人=共感吸血鬼=シンパシーバンパイア

母に始まり、子供時代の弟、妹、祖母、そして元クライミング・パートナーに至るまで、彼らは、私がいくら与えても、もっともっとと求め続ける......。そんな感じでした。

ありがとう、はなし…。

クライミングでは、一人一個しかない私の命を奪われそうになった。

それでもありがとうはなく、最後は暴言を吐かれました。全く感謝がないし、反省もゼロだったみたいだった。彼らがナルシストかどうかの試験は、例えば、貸したものを返さない、ロクスノを返さないとか、そういうことでも分かります。

あとは、犯罪への抑止力が超弱いです。残置のカラビナ、ねえねぇ一緒に山分けしようよ、って感じです。逆に、貢献への意欲は低く、JFAの井上さんが訪ねてきてくれた時は、一緒に会おうと誘いましたが、嫌がってきませんでした。ので、せっかく良い仲間が出来たかもしれない可能性の芽が摘まれました。逆にいえば、私の善のエネルギーより、彼の悪のエネルギーが勝っていたから、彼は組みたかったのです。

私の命は、彼のエゴより重要ではなかった。彼にとって、クライミング・パートナーの命は、ナルシストの人にとっては、ものすごく軽い。自分がかっこつけるために、相手の命は軽んじてよいと言語化して思っているわけではないだろうが、行動の結果は、そう示しています。

エンパスがナルシストに主導権を渡しているフリをするのは、めんどくさいからです。うまくこちらが従うふりをして御したほうが、正面から対決するより楽、と思ってしまうのです。

たとえば、なぜ、実際にマルチピッチに行く前に、ロープの計画を立てないといけないのか?なぜロープは2本なのか、説明する手間が…始めると一から十まで説明してやらないといけなくなります。

相手はそうしたことをマスターしてからクライミングに来るのがマナーだ、とは考えておらず、来ましたー、俺、どうですかーでOKだと思っているのです。

特にクライミング界自体が、「クライミングは自己責任」という標語で、無知で無学の上でパートナーを殺してしまう側の権利を擁護して、不当に殺されてしまった側に、自己防衛できなかったのは、「自己責任だから仕方ない」を押し付けている。

ある意味、それこそが、ナルシストにとってクライミングが魅力的である理由なのです。

かれらから見れば、チャンス!と映ります。自己責任って「人にせいにしていいって意味ですよね」としか聞こえないのです。

死んでしまうほどのことがあるのだから、きちんと勉強してから挑め、という意味には聞こえていません。

その上、業界的な文化的後進性が彼らの態度を後押しし、正当性を与えています。

これは、彼のナルシズムが山梨では抑えられ、九州で炸裂したことで伺えます。

要するに元から赤でしたが、朱に混じれば赤くなるの、赤が、濃くなるってことです。悪い人でも、良い環境にいれば、悪さはできないですが、悪い環境にいれば、やっていいんだーと抑制が外れるって意味です。

■ 自分への課題

日本のクライミングコミュニティで、私がクライミングを続けるためには、白亜スラブのようなことが、私に二度と起こらないように、予防し、防御しなければならない。

■ ナルシストから身を守る

倉上さんは、秀でることで、世間から自分を守ろうとしたのではないか?というのが私の読みであり、それは、私自身の戦略が、初期にそうだったからです。

強くなりたい… 母を守れるほど…

強くなりたい… 家族を守れるほど…

それが私の子供時代の強い願いだったので、神は私に試練をもたらしたが…

試練から帰ってみると、強さとは、孤独のことであり、弱者であると主張する人たちからエンドレスに搾取され続ける人だということが分かった。

その上、大人になれば各自自分を守れるのです。守ってもらわなくても。

■ もっともっとの名誉搾取

もっと成果を、もっと名誉を、もっとメダルを、の”もっともっと”は、スポーツ界に顕著に言える。ぼろぼろになって、引退するまで、搾取され、続ける選手たち。結局、もうかっているのは、企業であるスポンサー。アスリートは使い捨て、です。

クライミング界においては、クライマーは、集客力がないのが、そこそも幸いしているのではないだろうか?エンドレスな搾取は、まだ聞いていない。

スポンサーは、金をくれてやっていると思っていると思う。

しかし、お金をもらう側は、魂まで売り渡していないか、気を付けなくてはなりません。

優れた選手になれば、スポンサーがついて、クライミング三昧できると思うだろうが、そのお金はひも付きであり、人であることを超えるほどの挑戦をしても、さらなる挑戦を追いかけることが前提の金だ。無理です…は、許されない。

そんな苦しい立場に自分を追い込みたいです? 戦略的に脆弱性があることは、予見できますよね?

■ 14歳の時 ライオンズクラブの奨学金を断りました

私は、上記と同じ理由で、14歳の時、月3万円のライオンズクラブの奨学金を断ったことがあります。

魂を売り渡すのはいやだったんですよね…

それで相当貧しい生活を潜り抜けることになりましたが…今でもよかったと思っています。

クライマーも同じで、

スポンサードされて羨ましいなぁ

ではなく、自分の足で立って、そしてクライミングしていくということのほうが、よほど立派ではないでしょうかね?

人生はだれのものか?あなたのものですよね?スポンサー企業のものではなく…

その独立を守るカギは、お金。だから、伝統的にクライマーは超ビンボーを受け入れて、クライミングしてきたのでしょう…。

その伝統に立ち返ったほうが強い。山野井さんは、人にお金をつけてもらわないクライマーで有名です。


2024/04/10

【開拓】なぜ日本の岩場には5.9の名作がほとんどないのか?

■ 男性5.12、女性5.11

まぁほっとけば、男性は、みな5.11~5.12の間に落ち着くのです。

女性は、5.10~5.11の間が落ち着きどころです。

私は、40代からクライマーをやっているのですが、43でスタートしたときは、大町の人工壁3mくらいで落ち、トップアウトしたら、拍手がもらえる感じでした。

ところが、3年やったら、アイスはすいすい、ラオスの登攀で海外パートナーと登ったことで、日本の岩場の怖い理由が分かって、呪いが解け、5.10Aではまず落ちない、というくらいになりました。5.11を初オンサイトくらいでクライミングからは離れましたが、それで4年目とかでした。

つまり、どんなにパワーがない人でも3年もやれば、イレブン。あとは老後に向かってゆっくり退化して行ったり、仕事の状況によっては成長できたり、いろいろでしょうが、大体そんなところが平均的な運動能力の落ち着き先です。

ボルダーグレードなら、女性で5級。男性で3級。

そうすると、開拓者は、男性が多いので、5.11~5.12の間の課題が増えるでしょう。

女性開拓者は、ほとんどいないので、5.10~5.11は増えない。

さらに誰もが通る道である5.9も少ない。

ナインアンダーになると皆無、ということになります。

これが、

 初級者のうちから海外に出たほうがいい、

と言われる理由です。

海外では、日本よりもクライミングの歴史が長く、最多クライマーは、6A~6Bです

つまり、5.9~5.10です。

なので、ナインもテンも登りつくせないくらい課題数があります。

龍洞の岩場なんて、5.4からありました。

そういうところでバンバン数をこなして登っているから、上達できるんですよ。

クライミングジムでいくら登っても、外岩経験は積めません。岩の歌も聞けるようにはなりません。(ヘンテコリード

なので、海外に2週間行ってバンバン登ってきましょう。

      インスボンで、チラ見した隣のクライマー たぶん韓国の人


ある日本人女性のデジタルノマドの投稿。男子なのに、なんでみんな行かないのかなぁ。
女子でも頑張っているのに?

https://workfromgreece.gr/

2024/04/08

【クライミングで愛を紡ぐ】上野

■ 上野

分子栄養学のディプロマ授与式が日本橋だったので、近くに宿を探した。

今回の宿は、HostelOwl 小さな手作りカプセルだが、たったの2500円で銭湯の隣にあり、快適に過ごせた。東京方面に登りに行くクライマーにはお勧めだと思う。

https://www.hotel-owl.co.jp/

寝るだけの用事に、ビジネスホテルに泊まっている日本代表クライマーたちはクライマーにしては甘やかされている。

以前は仕事で、ウェリントンに一か月いたときはインターコンチネンタルに泊まり、カンザスにいたときは、CandlewoodSuiteに一か月いた。

https://www.ihg.com/candlewood/hotels/us/en/overland-park/mkcgv/hoteldetail

そりゃ一日中、ホテルに缶詰で、デスクで16時間仕事するんだから、多少払っても価値があると思う。

そこから、山の中のテント泊で、ー25度の寒さの中でも一人で完結できるほどに成長した。

この写真は、ちなみに11月で、-25はない。どちらかというと楽勝系テント泊だ。

実際には、私は2月の八ヶ岳で雨の中、テン泊している。

思えば、遠くに来たもんだ。

 


■ 誰にも奪えない自信

ただどこかに宿泊する、ということだけをとっても、これだけの

 経験の幅

がある。そのことで広がる視野がある。

その知見だけは誰にも動かすことができない、揺らぐことがない自信だ。

それが大人として、経験をもち、知見を増やすということの意味だ、と思う。

宿泊なら、ホテルなら、雪の中のキャンプから、高級ホテルに1か月。

■ 思い出の上野

今回は、ディプロマ授与式の後、クライマーの友人と上野でご飯を食べた。

一番うれしかったのは、その年上の先輩クライマーに、ご飯をごちそうすることができたこと。

私は、愛が余っていて、私の愛を利用されることなく、愛する対象が欲しいだけなのだ。

その先輩クライマーには、恩義があった。

クライミングでは、ここぞ!というときに登場してもらった…

私のアルパインクライマーとして区切りになるルート、旗立岩中央稜に行ったときは、セカンドを務めてもらった。

あそこは、アルパインの精神をミニチュア版で味わえるルートで、懸垂で始まるが、ルートファインディングから必要で、きわどい登攀のあとは、山頂では一般登山者と合流する。

今でも、私の人生の誇らしい瞬間として、大事に写真にとってある。もし私が死ぬことがあれば、その瞬間を回想し、一緒に登ってもらった大事な人として、彼を思い出すだろう。

■ 上野

上野は、桜はまだだった。そういえば、大学のころ、ジョージア・オキーフの展覧会を見るために上野の美術館に大阪からやってきたことを思い出した。

私の子供時代は、美術館通いの日々だった。母が東京女子美卒だったので、大きな展覧会が来ると、抜け目なく見に行くのが我が家の伝統だった。だから、美術館とそれに付属した森は、自分ちのようになっていた。

大学1年生のあの頃、私は東京に憧れており、一ツ橋大学に進学した中学の同級生を訪ねたが、東京とは名ばかりの遠くの郊外(町田)にワンルームマンションがあり、驚いたのだった…。

早稲田に進学した友達の家は、豊島園近くの下宿で、ワンルームですらなく、トイレも共同だったので、さらにあまりの田舎具合?に驚いた…。

それを見て、大阪でも、電車の最終駅からバス1時間の箕面の学生寮に住んでいた私は、東京方面って言っても、私が大阪の、外に住まわされているのと同じで、全然、都会は遠いのだ…、と思ったのだった。

オキーフのその展覧会を見たのち、私は、その後、すぐにアメリカに働きに行くことになったため、その後は、すっかり東京や、大都会への憧憬は無くなってしまった…。

アメリカ合衆国という大きな世界を見て、すっかり興味を失ったのだった。

今となっては東京は行くだけでもめんどくさいな~って感じだ。

まるで、ラオスや龍洞に行った後に、小川山やまして、日向神、に興味がなくなったように。

その、もともとはあこがれの対象だった上野に、また舞い戻って、そして、世話になった先輩にごちそうができる…。

そんな自分の、遠く、長かった道のりを思って、すっかり大人として、自分が成長していることを感じた。

そう、もう、おとーさーん!と言って泣きつく年齢は終わったのだ。

もちろん、先輩はいろいろな人生の助言をくれる。

とくに私自身も、老いがスタートする年齢になり、どう、岩と向き合っていくか…そういうことは当然だが、先に行っている先輩たちが教えてくれる。

前からそう思っているが、フリークライミングってアルパインから見れば、引退後のEnjoyClimbingなんですよね(笑)。

■ 若い男性が写真を撮ってくれた

桜がまだ開花していない上野公園で、一本だけ桜が咲いているところがあった。

そこで、うろうろしていた…のは、誰か記念の写真を撮ってくれないかしら?そう思っていたからだった。

すると、それを察してくれたのが、20代のいかにもチャラ男そうな若い男性だった…その男性は、見た目によらず、すっと察して、「写真を撮りましょうか?」と言ってくれたので、その言い方が、いかにも私の心にすっと入ってくる、気取りのない言い方で、とても配慮のある男性だということが分かった。

人は人を見た目で判断し、そのことを大人時代に学ぶが…もちろんスーツ姿で丸の内を闊歩したOL時代を経て、人は見た目で左右され、良いサービスを得たかったら良いスーツを着ていないといけないと学ぶわけだが…そして、大人になれば、人は見た目に寄らないということを学ぶわけだ…。

■ 内なる父なるもの、内なる母なるもの

私のお父さんは、私を育てた奥秩父の山々、南アルプスや前穂北尾根。そして、昇仙峡の日々…。三つ峠の登攀。岩っちゃんと登った奥秩父や小川山。故・吉田さんとの時間。インスボンでのマルチ三昧。そしてアイスクライミングの日々。

私のお母さんは、ヨガで私についてきてくれた生徒さんたちだ。


2024/04/05

【クライマー向け移住情報】岸良ボルダーのある肝付町に格安物件

■ SMOUTより引用

https://smout.jp/plans/16147?utm_source=smoutUser&utm_medium=Email&utm_campaign=rankingPvPJMail

より引用です。

ボルダラーなら、肝付は移住候補地になりますよね。

ーーーーーーーーー① 池のある立派なお庭が自慢の物件


物件No189

売買金額:100万円

間取り:6DK

土地面積:1054.37㎡

周辺地域:内之浦漁港が目の前、スーパーまで徒歩数分、

     小学校徒歩10分、中学校徒歩圏内

おススメポイント:元町長の家車は5台以上のスペースがあります。

         大きな納屋?蔵?が3個あります。元町長の家です。

残念なポイント:建築年数は古いです。増築を何回かしています。

        多少のリフォームは必要です。


※物件の詳細や住所は、SMOUTの「応募したい」から気軽にお聞きください。

ーーーーーーーーーーーー

大きな納屋を改装して、クライミングウォールにすれば、岸良ボルダーへ向かうボルダラー向けのゲストハウス運営が可能かもしれません。

参考になるのは、龍洞の岩居ですね。https://maps.app.goo.gl/grVSJ1BWtSuuXbUV7





2024/03/17

【ガスライティング事例】”クライミングは自己責任”というセリフの悪用=ガスライティング

これからクライミング界におけるガスライティングの事例を紹介します。

ガスライティングは、客観的に正しいこと、事実であることを、まるでこちらが間違っているかのように言うことで、 こちらの現実認識力を狂わせ、まるでこちらが間違っているのだ、と思わせることです。

自分の現実認知力に自信を失わせることが目的ですので、孤立化させようとしてきます。

映画の『ガス燈』から命名が来ていますので、意味が分かりにくいので、一度この映画を見られると良いですよ。

Youtubeでは中村りんさんほか、多数の心理カウンセラーが解説しています。

■ クライミングにおけるガスライティング事例

事例1)

事前に断りなく、人のロープを使っておきながら、「クラックに新品のロープなんぞ持ってきてはいけない」(フライングモンキー(取巻)のセリフ)

自分のロープで自分のリード課題を登る。リードを登るために買うのが自分のロープです。これが正しい認識。クラックに新品のロープなんぞ持ってきてはいけない、というのでは、ロープを使われてしまったクライマーのほうがまるで悪いみたいです。

人のロープで登ろうとするクライマーは自立していないクライマーです。UIAAの事務局長ですら、人のロープで登ることの何が悪いの?と言いますから、それは、その人が旅行中に誰かに好意で登らせてもらいたいという気持ちがあることを表しています。

相方に、私が登りたい課題がないエリアに連れていかれ、そして私の新品のロープを使って、自分の本気ルートを登りました。これは重大な

 境界線侵入

です。

ロープは高額です。

そして、伝統的にアルパインのクライマー内では、ダブルは一本ずつ持ち込むもの、と決まっています。

またフリークライミングで自立したクライマーは、自己規律として、ロープは自分がリードするために選ぶもの、と決まっています

このロープは私がリードするのために安全になるように、選りを掛けて選んだものです。軽いクライマー=伸びが良いロープです。

それで文句を言ったら、どうなったと思います?

「クラックに新品のロープを持ってくるほうが悪い」ですよ? 

は?

新品で登ろうが、古品で登ろうが私の自由です。

私は台湾の龍洞にも新品のロープで行きましたが、周りのアメリカ人クライマーの回答は、「こんないいロープで登らせてくれて、光栄です」でしたよ?

このように、こちらが正しいことをしていても、まるで悪いことをしているか?間違ったことをしているか?のように言ってくるのが、ガスライティングってことです。

自立していないクライマーを擁護するために、ロープくらいいいじゃないか?という人がいますが、そのような人には、「なら、自分のを買ってください」と返事をすることです。

クライマーとして自立できない時期は誰にでもありますが、その時期に他者のロープで登るのは、好意であり、権利ではありません。自分のモノではないロープを使う権利がある、と主張してよいということではありません。

事例2)

40年物のカットアンカーを使ってある岩場で、「すべて自己責任でお楽しみください」と張り紙。

そもそも、その岩場が、グージョンではなく、カットアンカーで、しかも、ハンガーとボルトの金属が一致していない異種金属であるかもしれない、ということを、岩場にデビューするクライマーに、そもそも教えていない。

無知な状態で置かれた上に、「自己責任でお楽しみください」は、全く道理に通らない。

その上、自己責任を言ってくる本人らは、その40年前のカットアンカーを放置しており、全く自らの開拓者としての責任を全うしていない。

開拓者になるということは、後世に自分の課題を残したい、ということでしょう。つまり、自分以外の人間も登ってほしいということです。

初登したいだけなら、登った後ボルトを撤去したらいいでしょう。

そうでなく、他のクライマーにも上ってもらい、グレードを確定したい、というのであれば、管理責任が発生します。すくなくとも古くて危険になったボルトを撤去するくらいの責任は発生するでしょう。

名誉だけあって責任はないやり逃げポジション=開拓者ってことになっていませんか?

もちろん、すべての開拓者がそうだ、というわけではありません。中には岩に向き合って、良質な課題を作っている人もいるでしょう。

ボルトの購入代金が出ないというのなら、登りたい人が後で新しくボルトを購入して使えばいいのです。

昔は、アルパインルートでは、ハーケンを打って、セカンドが回収して登っていました。ハーケンは打つのも回収するのも技術が必要です。現代は、カムがこの座に代わっていますが、それに従って、プロテクションが打ちやすい=登りやすいルートも変化しました。

さて、この慣行から、セカンドによる回収を差っ引いたのが残置です。回収できないほどしっかり埋め込まれちゃったということもありますし、次も来るから、と残置したのかもしれません。

その行為は、まぁ基本的に Leave No Traceの伝統からすると逸脱行為です。

本来のアルピニズムは、来た時と同じ状態にするものです。

元々のアルパインクライミングですら、ちょっとね…という価値観の残置。

フリークライミングの時代になって、ラッペルダウンで作られた課題が多くなると?さらに自己規律が緩くなったのでしょうか?

ありとあらゆるものが残置されるようになり、さすがにリングボルトやオールアンカー、RCCとか、は誰が見ても、危険なので、使われず、そこに産業廃棄物のようにあるだけですが…危険なんだからもう撤去したらどうですかね?

ハンガーがペツル製品で、ペツルの刻印があるにも関わらず、ボルトがカットアンカーと言うボルトが、一杯の九州…これは、九州だけの問題ではなく、たぶん、2000年以前に開拓された岩場は全部これみたいなんですよねぇ…。

1980年代以降の開拓で、40年経過して、すでに命を預けるには、信頼に足るものではなくなったボルトについて交換を進めていくのは、その岩場を開拓した開拓者が音頭を取ってやるべきだと思います。各岩場に、かならず2名は、音頭取りをした人がいるはずです。なんせクライミングは一人ではできないのですから。

肝心な時に、俺の責任だから俺がやる…というリーダーシップを発揮しないで、ちゃっかり目ざとく、名誉だけ取る、というのは…自己愛性パーソナリティー障害の特徴ですよね…。

たぶん、誰かがスタートして、それを見た周りの人は、そうか~、あれでもクライミング界は赦されるんだー なら俺も…と追随しただけだと思いますが…。

それって、結局、負の遺産を、次の世代に残すことにしかなっていないですよね?

もし撤去してくれたら、登るためには、最低1万円くらいのボルト代がかかるはずで、ならボルト打ちの勉強しようか、という若い人も出てくるし、1万円くらいのポケットマネーがだせない人は来ないわけですから。新しいボルトにする更新も進むでしょう。

そこに40年前のボルトがあって、それがペイントされていたりして、危険を分からないようにカモフラージュされているから… それを登ってしまう若い人が出るわけです。ボルト追っかけクライマーになるのは、当然ですが、そこにボルトがあるからです。

あっても使えない=機能不全ボルト

誰ですか、このアンカーのルートを

「ちょうどあなたのグレードだから登ったら?」

と言ってきた人は?

これを登れ、だなんて、バカじゃないの?
大堂海岸の懸垂に使われる支点
このような感じになっています。
開けたらこうなっている事例
日向神で現役。

こうしたボルトがさび、錆が表に出るほどの場合、ペイントでごまかされている場合もあります。

例:大蛇山

登った後、あのボルトは信頼できないのではないか?と私が言うと、そんなことはないと反論されましたが、根拠が希薄です。

いや…これは…。何かの隠ぺい工作か?と思っていたら、

すぐそのあとにリボルト対象になった(汗)。

やっぱし、ダメって意味だったってことです。


まぁ、クライマーの中にも、きちんとした人はいます。しかし、そうでない人が圧倒的に多い。

その上、そうでない人が、”それが何か?” とトボケてスルー出来てしまう、というのが問題なんです。

昔は、タバコを吸う人は、だから何?と言って(=不遜な態度)、社会全体に迷惑かけていたわけです。

今は許されないでしょう?

同じことなんですよ。

というのが、クライミング界の主たる問題です。


2024/01/28

【クライミング技術】女性でも5.12を登るための課題の条件

 ■ 女性で5.12の条件…

強さ…山で強い…というのは、ほとんど持久力を意味しますが…現代生活で持久力が発揮できる場はほとんどない。

私は、持久力と言う意味では、日本で登ることができない山は、そんなにないだろうという感じに、4年程度の修行で到達しました。女性のほうが一般に山での持久力は長持ちします。

もちろん、男性山やでがっつり体系の人にかなうような力ではないです。なにせ元の筋量が違いすぎます。女性の場合は、持久力に使っているのは、ケトン体で、体脂肪だと思います。

男性は、筋肉です。長くやっている山やって、ひょろ痩せ体形…筋肉喪失型…の人もなかなかいます。

老いに追加して、登山が嵩じてアルパインになると歩荷力がいりますが、アルパインが嵩じて、オールフリーで登るスーパーアルパインになると、フリークライミングの能力が問われます。そのタイミングで、筋喪失していることが、フリークライミングにおいては都合が良い、ということが起こります。ので、大事な骨格筋などを喪失しても放置していることがおおいのではないか?と思います。

昔のアルパイン型の体形…がっつりマッチョ型の人は、ほんとフリーになったとたん、全然登れません。細い針のような体系の女性のほうが登ってしまうので、自尊心ズタボロになって、フリーを嫌悪するアルパイン系男性は多いです。

■ 瞬発力

フリークライミングや特にボルダーでは、一転して強さは瞬発力です。瞬時に出せる最大筋力のこと。

大体、男子は、オールアウトして、その後、使い物にならなくなる… 女性はオールアウト自体ができない人が多いです。

瞬発的な強さが必要なのは、クライミングでは核心(クラックス)というものがあり、そこをこなすのは、一にムーブ、次に筋力で、男性は、二次的要素である筋力で、やりくりしてしまうため、ムーブの習得は後回しになります。

しかし、女性だと、ムーブは習得が先に来ますし、習得できても(正解ムーブでも)、その後は、筋力でカバーしないといけない局面に来る…そのときに、先立つもの…例えば、クリップで不利にならない、十分な身長、や、BCAA…がないと、乗り越えられないことが多いです。

それは、

 性による制限を乗り越える、みたいな、女性に対しては過大な要求

ってことが多いです。

女性で鉄棒にぶら下がって胸を鉄棒に着ける懸垂が可能な人には、あんまり会わないですが…そこを乗り越えるみたいなのが必要になる。女性の場合、1回懸垂ができるだけで、アスリートレベル(笑)。

私にとって、たぶん、5.12は性差を乗り越えるくらいな、運動強度は、

 達成不可能感

がありますが…。 

それは、

 課題の内容による

かもしれませんね。

特に低身長によるリスクは、努力で乗り越えられる質のものでは本質的にない、です。

女性は全般に低身長ですが(私は特に小さく、152cmしかないです)。

■ クリップ時のリスク増加について 男性は理解がゼロのことが多い

・その身長によるリスクアップというハンデがない課題

立てるスタンスがない、立てないところで、クリップを要求されると、たぐり落ちになり、ものすごく危険です。

・それなりにホールドの選択肢が豊富で、その選択肢のどれもが、5.12の難易度の範囲に収まる課題

 ホールドが届く範囲にあっても、2段とグレーディングできる極小ホールドやブランクセクションでは難易度、急上昇です。フットスタンスも同じです。

・その上、垂壁であれば、可能かもしれません

 オーバーハングでは、上半身の筋力が必要になります。

オーバーハングは、ワンポイントの課題以外は、まぁ、大体、男性の独断場です。

スポーツクライミングやアイスクライミングの選手では、オーバーハングも女性やってるのですが、ランナウトの問題はなく、またアックスを使えば、指を使わないでいい。アイスでは、アックスがあるので、指力の問題を回避できるのが魅力でした。身体張力でなんとかできる余地があります。

しっかし、私も、フィギュア4試してみましたが、いや~、これは、やり続けてできるようになるのかな?的疑問がわきました(笑)。全くダメ。

今、適性を感じている水泳やバタフライでの感触とは大違い。健康のため、であれば、合っている運動を行うほうが合理的です。

しかし、とはいっても、

 胸・肩・腕、という上半身の弱点

は、現代の日常生活で要らないから、使わないという方向性に行けば、退化の一途。

同じ筋トレなら、やるのが楽しいクライミングのほうが、一般的なトレーニングマシンより、モチベーションの点で有利です。

退化することを歓迎する人類はいない訳なので、

 楽しみの範囲でやればいい

のではないかと思います…。

■ 5.12の閾値

まぁ、5.12が登れねーならお前はクライマーじゃねえ!と言っているのは、日本の男性に限定したクライミング常識かもしれません。

なんせ、5.12まで行かないと、日本の岩場は安全に登れないように設計されてしまっています。

それがないのがラオスでしたし、龍洞でした。

そういう岩場に設計されてしまった理由が痛くて、

 男性がランナウトで勇敢を気取る、ヒロイズム

という クライミングの本質とあまり関係がないようなもの…。

しかし、それを若い今のクライマーに是正せよ、というのも酷ではないですかね?

だって、現代クライマーには楽勝だったりします。4級で40mランナウトって、現代のスラブで2段とか登っている人だとすると、ロープそもそも出すの?って感じだろうし。

4級40mランナウトでしびれて楽しいタイプの人がどういう人か?というと、まだフリークライミングの最低レベルである、5.9なら大体オンサイト出来るというレベルに達していなくて、易しいルートでもロープを出さないといけない段階の人。

普通にフリーのレベルで四苦八苦するのが楽しさだということになった人は、ランナウトはバカバカしく感じるのではないかと思います。

まぁランナウトってピンチって意味なので、ランナウトで燃えなえれば、火事場のバカ力出ていないって意味ですけど、わざとランナウトさせるのは、本末転倒です。

なんせ、本気のピンチに取っておいて出てくるのが火事場のバカ力なんですからね。


でもまぁ、おじさんたちにとってはでもそれが、人生のすべて、であったのかもしれません…。


2023/01/08

みんなのセカンド?

今日は久しぶりにワインを飲んだためか、入眠に失敗中。明日山の予定なのに…。

中途半端な覚醒の中で、描きたい絵が見えたりして、あれ?創造性回復中?と思って意外な気持ちもしている。それだけ私にとって、マウンテンバイクで、森の中を駆け巡ったのが、楽しく、癒されて、素直な気持ちが出てくるということだ。

機関紙ヒマラヤだが… 横山さんはほかにも何人もメンバーがいる中での遠征だったのに、2名でのアタックだし、記録のトーンから、自分の山というより、なんとなくお国全体の使命感を背負っての遠征みたいな感じだった。

伊藤さんはジャンボさんを、”担いでも全然遅くならないんですよ”とか言って褒めていたし、ジャンボさんは、

みんなの共通財産のセカンド、

なんだろうか?とふと思った。みんな色々事情がままならない中で遠征するので、メンバー集めも大変みたいなんですよね…。黒部横断でなんで宮城さんなのかなぁと思ったのでチラッと聞いた時、その時空いている人みたいな人選だった。

だったら、40kgが歩荷できて、5.12がスイスイと登れる人は、みんな、トップクラスのクライマーと登れる可能性があるそうなので、男性クライマーは、意外と、あれ?俺、手が届くかも?みたいな目標じゃないかと思うのですが…?

例えば、大学山岳部だったら、40kgはそんなに大した重さじゃないです。なんせ私が25kg担げるわけですから、同じ筋肉当たり重量を拡大したら、普通の男性でも、40kgは担げると思います。

5.12スイスイも、今どきの高校生は5.12は、アップ、ということなので、そう難しい要求をしているとは思えませんし…。

後は、まだジャンボさんみたいな頼れる判断力がある先輩がいる間に、いかに自分の存在に気が付いてもらえるか?みたいな話だと思いますが… 。

それには、やはり、アルパインの記録で、光るもの、が必要かもしれません。

■ こだわりは大体、しっかりした山やは共通

中高年の山の世界では、 モラルの低下が激しく、例えば、富士山を登るのでも、一番簡単な吉田口から、最短距離で、登って登頂でお終い、というのが、ちゃっかり登頂コース、ですが、そういうのは、出来る山やって雰囲気が出ないルートの選択です。

例えばですが、”どうせ登るなら、0合目から”、とか言いながら、一番下から登ろうとする、などは、山やたる忸怩が感じられる良き選択肢です。(いわば、シットスタート)

数ある選択肢の中で、一番長い尾根を登ろうとする、のも、山やらしいなと思う。

もっとも顕著なラインというのも、アルパインらしいかなと思います。

そうですね…ラインのとり方に、その山やの姿勢が表現されているというか…。私はアイスでしか、ラインを自ら作るというレベルにはありませんが、私のアイスのラインは、自己表現としてどこにもイケイケ、はないと思います。仮にあるとしたら、すごい難しいところを行こうとしているはずですが、私のは、普通にこのラインを登ろう、と思ってそれを初志貫徹していると思う。

例えば、最初は、強点…難しいラインに取り付いたのに、2段目で弱点に戻ったとしたら、あれ?志半ばで辞めたのね、とみている側には分かります。そのためにロープが屈曲したりしていれば、もう!って感じですね… なら、最初から見栄張るなよ…みたいな(笑)。ラインに性格が出ます。

岩では、こんな風なことは、見えづらいというか、岩の道、ってアイスより、クライマー側に選択肢が少なく、岩がクライマーを限定してきます…。リーチが小さいクライマーはそれだけで、岩からは、あんまり歓迎されていない。それに、プロテクションの位置も岩の都合で限定されます。岩の方が、氷より不寛容です。が、その分、クライマーのクライミング姿勢は外から見えづらい。

ので、漠然と、登れた、登れなかった、という記録を書いても、あまり、外部にアピールしないと思います。

普通は、そのクライマーが行ったルートを聞いて、その人のレベルを想像し、自分たちの山に交じってもその人が楽しめるようだったら、誘いがかかる、というのが流れなのではないかと思いますが…。甲府では強いクライマーには声がかかるみたいでしたよ?

問題は、完登と言えないような消化不良の記録を、見栄を張ってそうとは書いていないケースです。それは、多少、問題あり、です。

技術的に、これは到達ラインに達していないという登攀も、登れた、みたいな感覚だと…爆弾を抱えるようなことになる。

山屋の世界は狭く、みんなが記録を監視し合っている、という、まぁ良くも悪くも、監視社会なので、正直に書いても、別に助けてくれると思いますけど…。

みな、能力主義に染まって、見栄っ張りだと、自分の失敗を隠してしまい、失敗から学ぼうとしていないかもしれません。

山の記録は、判断をどうしたのか、というのを見せるように書くのが大事だと思います。山での安全、非安全は、判断が分けるからです。

■ クラックとアイスのミックスクライミングの習得

クラックとアイスのミックスクライミングの習得ですが、これも九州でも南部ならできるかもしれないですよね。

そういう意味では、鹿児島黒稜会の若い方などは、ヒマラヤで登るのに、一番近い練習環境にあるのかもしれません。宮崎方面のアイスのゲレンデ情報、ロススノに出ていませんでしたっけ?あと、宮崎は行縢もありますよね。掃除が結構大変かとは思いますが。

クラックにアックスを突っ込んで登るのは、私はお試し体験クライミングしか、したことがありませんが…アックスに悪そう…、という感想でしたが、アックスジャミングですので、手は痛くないし、寒くないし、アリかもと思ったりしました。

映画の『アルピニスト』で、マークアンドレがフリーソロで、クラックの間に詰まった氷のような雪をアックスで登っている映像がありますが…登れるけど…プロテクションが…です。氷だったらアイススクリューバチ効きですけど…雪の固まったようなのって気休めですよねぇ?いや、あれはヤバそうな映像でした。

そんなこんな思うので、汚い掃除されていないクラックをアックスで試登したりしたら、良いトレーニングになるのかもしれません。ちょうど良く掃除にもなったりして(笑)。

■ 都合のいい人扱い…

振り返ってみれば、私も、”みんなのセカンド”扱いされたような気がします…。

都合よく使われてるって意味で、ジャンボさんは舞台がヒマラヤだからいいかもしれないけど、私は近所の比叡とかで、ちっとも私の好みの山ではないので嬉しくありません…。フリーで登れないとクライミングってただの作業なので、たのしくないですし…。ジャンボさんの記録を読んでいて、なんか~分かるわーただの作業だよね、これ、って思った。 

同じセカンドでも、台湾の龍洞では、タオのリードでマルチをセカンドで登りましたが、あれは好みのクライムだったので、楽しかった。インスボンも個人的な目標があれば、違ったでしょうが、インスリッジなど、私でもリードが取れそうなリッジもあるのに、3回も行っているけれど、一度もリードしていない…。そのうち、2回はお付き合いでした。1回分のお付き合いのお返しクライミングは貰っていない(笑)。まぁ、クラックはまだ初心者でリードが心もとないクライミングなので、自分のせいですが。

そんなこんな考えた、ジャンボさんの記録でした。

男性クライマーで若い方は、是非、アックスで登るクライミングとクラックをマスターして欲しいです。

基本中の基本、スラブで命を落とすような、もったいないことは辞めましょう。 




2022/08/11

アルパイン教育で山の死を防げるか?

 ■ 一般登山→日本のエイド→フリークライミング→ビッグウォール→アルパイン

たぶん・・・なのですが…一般的に アルパインの教育のステップはこういう風になっていたのではないでしょうか?

第一段階 一般登山 (ピークハント→小屋泊縦走→テント泊縦走→一般レベルの雪)

第二段階 読図の導入 

第三段階 入門レベルのオールラウンドな山登り (雪→沢→岩→氷)

第四段階 フリークライミングでの基礎的登攀力作り (いわゆるフリーの基礎力)  

第五段階 ルート経験数を貯める 

第3段階のどこにスポーツクライミングという危険を排除した形でのクライミングを入れるか悩ましいですが、スポーツクライミングに基本的にはリスクはありません。リスクがあるとすれば、技術的ミステイク、です。

ただアルパインクライミングの価値観を学ぶ前に、スポーツクライミングのルール、フリークライミングのルールなどを学ぶことになるので、学ぶ当人が混乱しますよね。

例:

スポーツクライミング=ボルトはあって当然。プロテクションは、元々あって当然。

フリークライミング=いくら落ちても命取りにならない。ロープに守られる。

エイドクライミング=背が高いほうが有利

現代では、新人教育ができない山岳会がほとんどなので、読図が山の必須教育の一部だとか、あるいは、フリーでマルチピッチのルートに出る前に、危急時の講習が必要だ、とか、一般的にクライミングジムでスタートした人には、てんで皆目見当がつかないのかもしれません。

アルパインクライミングが、冬の壁を前提とするのは、夏でもアルプスには雪があるから、であると思われるのですが…雪渓歩きや、氷河歩行みたいなものは、日本の山で必要となるのは、ほんの少しであるので、日本でアルパインの教育を受けた人は、セラックが落ちる、とか全然想定しない可能性もあります。雪庇の崩壊などもです。

■ 夏山の事故

今、問題になっているのは、基本的に夏山の事故です。

ココヘリの配布などで、技術を教えるというよりは、保険を手厚くする方向に日本の山の世界は動いていますが、これは、遭難者のプロフィールが、

 定年退職後に山をスタートした高齢登山者=新しいことを学習するスキルが著しく低い

ということを配慮してのことのような気がします。

年配の人の老後の時間つぶしとしての登山には、特に登山史の一ページに何かを追加する力があるとは思えません。

ので、ココヘリなどのように、保護を手厚くする方角で、お金で解決するという方向性はあながち間違っているとは思いません。

肝心の年配者だって、ザックを肩代わりして背負ってくれるなら、快適に歩けるので、若い人を雇いたい、というニーズがあることも、実際目の当たりにしています。若い人のほうも、そのようなガイドでのニーズであれば、トレーニングしてお金を貰えるのであれば、それでいいのではないでしょうか?

いわば、日本版シェルパ。しかし、このようなタイプのガイドに、ガイド能力を求めない方がいいのではないかと思ったりします。例えば、花の知識とか、危急時の対応能力(一般的な救急救命措置以上の能力)を求める必要はないような気がしますね。

なんたって、年配の人、ただちゃっかりしているだけなので。送り迎えのハイヤーと荷物持ちが欲しい、持病の発作が起きた時一人だとかなわん、という程度のニーズだろうと思うからです。これは、往年のアルパインクライマーだって同じです。さりとて、高齢者の寄せ集めでは、誰もニーズを満たすことができないです。

■ 本質的なアルパイン教育

一方若い人は、高齢者のような、ただ歩ければ成功、みたいな山をしていても、埒があきません。

私みたいな中途半端な人ですら、北アの一般ルートでも、南アの一般ルートでも、一般ルートであれば、もはや歩けないところはないくらい、簡単に若い人は、山は歩けてしまいます。

特に、九州のような温暖地では、山自体の気候リスク、標高のリスク、岩稜リスクがないので、どう頑張っても、沢登りをさせ、読図を教える程度ができる精いっぱいかなぁ…という気がします。その沢にしても規模が大きいものがないので、宿泊を伴う沢の、例えば、幕営場所選択のイロハ、みたいなことは教えてあげる機会が著しき制限されます。

ほとんど、どこかのネイチャースクールでおぜん立てされ、リスクはあらかじめ取り除かれたような楽勝の沢のようになってしまっているって意味です。

 なので、ぜんぜん何年積み上げても、いわゆる未踏の地に踏み込むに十分なだけの知識とか、経験値とかは積みあがらない訳です。

■ 知識と経験を積み上げるには?

現代では、基本となる、能力が、

 5.12がスイスイと登れる  & 40kgを担いで山登りができる

で、この能力を身に着けるまでは、

 経験値を積み上げるというステップには入れない

ようです。

過去のレベル感では、同じく基本となる能力が

 5.9がスイスイと登れる & 積中泊1泊二日程度の重さのザックを担いで山登りができる

だったようです。女性25kg、男性30kgだということでした。

 5.9がスイスイ → 5.12がスイスイ

 30kg     → 40kg

というわけで、こうしてみると、歩荷能力の増強度よりも、フリークライミング能力の増強度のほうがスゴイ…。

5.9スイスイは比較的可能ですが、5.12スイスイは、大人になってクライミングをスタートした人が達成するのは難しいかもしれません。5.12がRPできる人はたくさんいますが、うんうんうなってやっとこさ登るっていう意味ですから…。うんうんうなってやっとこさでは、ダメって意味なんですよね。

そうなると、フリークライミングの基礎力、というのがものすごく習得に時間がかかると言うことなので、途中でアルパインクライマーであることは忘れてしまって、フリークライミングに行ったら行きっぱなしになるかもしれません(笑)。

■ フリークライミングの階段を駆け上がることができないのがネック

実は、フリーはフリーで結構楽しいというか… 私がラオスや龍洞で登ったような感じでいいのなら、私もアルパインは捨てて、別にずっとフリーでもいっかなーって感じでした。山で死にたいわけじゃないしなぁ…。

ところが、日本でネックになっているのは、フリークライミングで基礎力をつけたいとおもったところで、フリークライミングの階段を安全に駆け上がることができないということなんですよね。

登山のレベルの時は、Ⅱ級=遊歩道、Ⅲ級=登山道、Ⅳ級=鎖場程度、Ⅴ級=ロープなしに登るのは不可能、と登山道の難易度が分けられているので、フリークライミングのレベルになった場合、5.〇〇…と Ⅴ級の5.からスタートします。一番易しいⅤ級は、5.7です。日本では。 

しかし、5.7~5.8のルートというのは、フリークライミングのレベル感からみたら、あまり歯牙にもかけられず、伝統的に、そのスキルは、特にフリークライミングのスキルトレーニングなしに登れる程度、という意味ですので、移行グレード、みたいなグレーな区間です。

したがって、 フリークライミングの階段というのは、5.9をオンサイトする能力がそなわってからスタートするわけですが…。

ここで、クライマーの命を奪う、リスクとスキルの逆説現象が起きています。

 5.9のフリークライミングの課題 のほうが死ぬリスクが大きい

 5.12のフリークライミングの課題 のほうが死ぬリスク小さい

 という具合に、日本では逆転現象が起きてしまっており、原因は

 ・グレードの付与が不適切 (5.9でもほんとには5.9ではないとか)

 ・ボルトの配置が不適切 (5.9でも5.9を限界グレードとする人のためには打たれていない)

という事情があり、フリークライミングの入門期も、死者が多いという事情につながっています。

中級者と言われる5.12が登れるほうが、日本の岩場の課題は安全で、下手したら1mおきにボルトが打ってあります。

余談ですが、昔の基準では、5.12登れることは熟達者扱いをしてもらえるスキルでした。今では、ジムで今日来た!みたいなやつが、5.12をその日に登ってしまうこともあり、グレードを見当に、”ベテラン”とはとても言えなくなりました。

さらに余談ですが、年齢による見た目もベテランと非ベテランを区別できないです。昨今、引退してからクライミングスタートするクライマーもいます。

■ まとめ:多い遭難タイプ

1)高齢初心者の登山”客”による無知&過信によるもの 

2) アルパインクライミング入門期 技術へのヒューマンエラー

 例:5.7~8レベルの新人時代の岩場でのうっかり。三つ峠で懸垂失敗で死ぬなど。

3)フリークライミングの入門段階期  岩場の質によるもの

 例:5.1〇~5.11アンダー期 

ということになってしまっています。 

■ 対策

さて対策ですが…、私の勝手な考えですが…

1)高齢初心者の登山”客”による無知&過信によるもの → ココヘリ&若年シェルパ

2) アルパインクライミング入門期 

 → しっかりとしたアルパインクライミング教育機関の設立 と

   公的な子弟縁組制度のサポート

  例:師匠になれるベテランの裏付けを公的機関が行い、若い人と1対1、あるいは、ザイルパートナー2名対師匠1名でのペアを公的機関がセットアップ。師匠の行動に疑問がある場合、第三者に相談できるセカンドオピニオン制度も採り入れられる。

3)フリークライミングの入門段階期 

 → しっかりとしたフリークライミングインストラクター協会公認フリークライミングインストラクターの講習へ、国費税金によるサポートをつけ、各都道県で年2回開催。

をしたらいいのではないかと思います。

■ 山岳会 はあきらめましょう…

なんか、突拍子もない話題で恐縮なんですが、最近、フランス革命の勉強をして、

 王政が廃れ行く現実を直視しないで、あくまで王政復古を目指したルイ16世

が、断頭台の露と消える羽目になった主たる原因だと思いました。

時代の流れというのは、抗っても全然、得にならないものみたいなんですよね。

日本では、日山協と労山を2大派閥とし、下部組織に各都道府県の山岳会がぶら下がるというピラミッドシステムで来たわけなんですが…昨今、全然、機能しません。

実は、こちらに来てすぐ、福岡労山の事務局長をしていた吉永さんに誘われて、彼の作った会(と言っても会員は3人だけです)に属してあげたのですが、きちんとした山行は、ひとつも催行されないまま、労山に支払う上納金(山岳会の会費)だけ毎月払うというので意味を感じず、さっさと出ました。

私自身も、”岩とお友達になる会”という会を持っていますが、こちらのほうが基本的には活動がまだ出来ていました。

■ライフスタイルの変更が必要になる

基本的にアルパインを志向する会であったとしても、日ごろはフリークライミングで基礎力UPみたいな日常行事をしているのが、普通のクライマーのライフスタイルです。

ところが、一般登山の山岳会しか知らないと、そのようなライフスタイル自体を身に着けそこなっているので、なんで山の会なのに、人工壁でリード練習なのか?とか分かりません。

それどころか、正月に雪の山で冬山合宿をするためには、GWにどこか雪の高山に行って、雪になれておく必要があることも分からないかもしれません。

参考になるか分かりませんが、関東で一般的と思える会の月の会山行を書いておきます

GW: 雪山での雪渓歩きなど、雪訓、スキルレベルに応じて

5月:易しい岩場で岩登り訓練 もしくは海外など 

6月:雨なので人工壁 ビレイ訓練

7月:高山 ロープが使える素養がある人は岩稜帯へ ない人は歩きの歩荷トレで夏山

8月:沢 レベルに応じて

9月:台風シーズンなのでインドア 縦走組はお好きな高山 

10月:秋の岩トレ スキルに応じて  縦走組はカモシカ山行 フリーの本格シーズン

11月:雪足慣らしで北ア 宿泊はテントで アイスは凍結次第

12月:正月の冬山合宿 城ケ崎などのシーズン到来 

 1月:アイス本格シーズン  海外での登攀シーズン

2月:ラッセルの山本格シーズン

3月:春山合宿 

4月: 岩登り訓練  

こんな感じかなぁと思います。毎月 かわりばんこで行く山決めようね~という発想では、山はステップアップはできず、ずっと同じレベルに居続けるだけです。

なので、登山歴10年といっても、同じレベルに居続けただけの人と、ステップを上げる山の年間計画がある場合では、全く違う成果になります。

まぁ、だとしても、大体の人は、フリーでお茶を濁す山に落ち着きますので、別にハイキングの山しかできなくても、卑下する必要はないでしょうが、アルパインクライマー、フリークライマーのライフスタイルと、一般登山のレベルの山しかしない岳人のライフスタイルは大きく異なります。

そのライフスタイルの習得というところが、大きなステップの一つかもしれません。

週二日ジムに行き、土日は岩場というライフスタイルが標準です。

それだけ、歩きから登攀へのステップは大きい変化ということです。

それだけ山が人に要求する努力は大きいということなのかもしれません。 

 


2022/07/26

アダルト自我を使って真剣に遊ぶ=私の個性です

■ 「偽りの成熟を示す子ども」 

私は、発達障害気味の自己愛マザーの長子

なので

「偽りの成熟を示す子ども」 「小さな母親」

=母親の望む人間になった

のでした。(『結局、自分のことしか考えられない人たち』P85)

ちなみに、自己愛の強い親が生み出す子ども像は、他に「特権意識モンスター」もいます。

 ■ 小さいころからアトピーがあり、アメリカで良くなりました

 

アトピーは、自分で思っている自分vs周りの人が持つ自分のイメージとのギャップ

がある場合に悪化するそうですが、私のアトピーが軽くなったのは、アメリカでした。アメリカでも、ラオスでも、あるいは、龍洞でも、私の提示する、自己イメージを、そのまま受け取ってもらえるので、快適。

日本では、お前はこうあるべきだろ、と強いられます。良き妻とか、良き娘とか、女は男を立てるものだろ、とか。

が、その自我を

 本当の自我でしょ、

ということにされると、アトピー発症、ですね。
 

  50代にもなって、沢でMTBに乗っている女性 = お転婆 

ってことなんで…。社会規範には縛られていない人であることは明らかなのに、縛ろうとしないでください。

Adult自我より、FreeChild自我が本当の私。バレエを習っているときも同じでしょう。Aではなく、FC。

もちろん、FCの行動を実践するのに、アダルト自我を使って計画を立てるわけですが…。

  やっていることは遊びです。真剣に遊ぶ。 

私は、アダルト自我を使って真剣に遊びたいのに、FC自我を使って、ええかげんな計画で、遊ばさせられると? 苦痛です。

例えば、阿弥陀北稜に一升瓶抱えて宴会山行するみたいな愚かな行為、ということです。 ほかに、白亜スラブもですね。岸良もか。お子様とは登れない。

■ エゴグラム

精神科医の医師によるとTEGー3というのが、性格を分類するスタンダードだそうです。

交流分析の手法による性格分類ですが、

危ない性格のクライマー

を発見するのにおそらく利用できるでしょう。

バイクの事故が多いタイプ、というのは、すでに分析されているようでしたので。

私が思うには、強いクライマーはみな、アダルト自我を使って、クライミングに取り組んでいる人たちであると思います。そもそもクライミングは遊びですが、その遊びを、大人の知性で真剣に取り組むと?色々なことが可能になって、ずいぶん面白いことができる、ということですね。

https://be-counselor.com/ta-egogram?fbclid=IwAR31WdxT43IubVQFo6O0p-3-glTahZdD6DtCrAxIAbBYVpvB5l87-UeTRSI

2022/04/21

登る阿呆に、見る阿呆

今日は為末動画づいています(笑)

■楽しめないのは何が原因ですか?【為末大学】


■ 一番楽しかったころ…

ヨシーダさんと青木さんの両方がいたころですかねぇ… 後はラオスと龍洞。いいやつばっかりだったからなぁ…。

登る阿呆に、見る阿呆… 楽しく登ることが一番、って価値観で登れたからなぁ…。

■ グレードで一緒に登る相手を選ぶ =楽しくない

九州に来たら一発目に受けた質問が、「どのぐらいのグレードを登るのか?」でした…

要するにハイグレードを登らないなら、来るなって意味。

いや~ この人たちとは登りたくないと思いましたね…。

■ 10cでスゴイ!と言われる = 楽しくない

逆に驚いたのは、別の科医の人ですが、自己紹介で、5.10cしか登れないと言ったときに、すごく登れる人扱いを受けたことです‥‥

山梨では、

 10cでふがふが言っている=そんなに登れない人

という意味なので、誰も脅威には感じません。…が、その人には脅威に感じられるようでした…

■ 登れても登れなくても楽しくないんじゃ…?

じゃ、一体何が登れたら、相手は満足、なんでしょうね? なぞだ…

■ 10本ノックの会 = 楽しい

ベテラン開拓者と登っているときも楽しかった… 私はたくさん登りたいだけだったので、トップロープフィックスにして、各自が10本ノックの会…

でしたが、そんなのでちょうどよい訳なんですよね… 別に何か目指している課題があるわけじゃないんで。基本的に、部活とか、毎日の筋トレのノリなんで…。

なんせ、

 量 = 質

という転換を目指しているわけですから…

最近読んだロクスノの中で、一番共感したのは、横山ジャンボさんが、長野のしょぼい岩場で、あれこれ工夫して登っているという寄稿でした…。私も初めての岩は、アイゼン履いた岩だったからなぁ…。九州にはアイゼンで登っていい岩がない…。

■ 湯川アイス

私もアイスは湯川育ちで、湯川のアイスは、非常に高さが短いので、下まで降りずに連続で登って、距離を稼いだりしていました…

遊びつくした感、湯川アイスではありました…

トンデモビレイをまだしている後輩のビレイで、リードするように師匠の青木さんに言われ、大抵抗して、大喧嘩したことがありました…

こんな ビレイで登れます?


これじゃ、グランドフォール確実ですなぁ… 壁から5mも離れている。

師匠の青木さんは、ビレイが重たい、というのが苦痛なクライマーでした。このグレードでは落ちないからですね。

しかし、短い壁=落ちることが許されない壁、ですので、こんな短い壁は別にリードしなくていいと私の辞書では思います。裏から歩いてトップロープ張れますし。初心者のリードに適した課題は上が核心で下は簡単で、決して落ちないようなのです。

一方これが私が提供しているビレイ。 壁から10cmも離れていない…

これじゃ、あまりにアンフェアなトレードなので、ちゃんとしたクライマーとしか登る気になれなくても、まぁ仕方ないですね… 

命は一個しかないからなぁ・・・ 



2022/03/30

上級クライマーの世界観

■ その土地でできる最も良い活動を…

私のクライミングは、仕方なく行った山梨で

 山梨にいるかぎり、それが山梨という土地柄をもっとも楽しめる活動だから、やってる、

っていう風に位置付けていました…ので、土地が変わったら

 福岡では福岡でしかできない楽しい生活

を見出す気でいました…。

■ 運命に導かれて九州の事情を知ることになった

なので、最初の一年は、特にクライミングは頑張っておらず。師匠に遭いに長野まで出かけたりしていました。小川山で皆さんお久しぶりねクライミングなどをしていました。クライミングは年に一回のご褒美でいいか、と思っていたのです。

しかし、どういう運命の流れか、前の会の先輩が引っ越してきた。ので、2年目と3年めに岩場巡りをすることになりました。

そもそもクライミングをしないなら、しないでもいいか、ということだったので、特に登りたい!落としたい!みたいな課題があるわけでもなく、岩場にトポが置いてあったり、結び替えしないでロープ直がけがローカルルールだと言われたり、岩に人工ホールドが付けてあったり…と色々と小川山と違い、お目目まん丸…ということで、”JFAが見たら卒倒するね~”とか言い合っていました。

九州の事情が分かるようになったけど… 

 一体、それは何のため?

■ 意味は作るもの…

私は、意味とは自ら作るもの、と思っているので、色々と努力はしてみました。

八女、八面、長崎大村、色々と働きかけをしてみましたが、どこの岩場も動きが出て、良かった…と思います。

元JFAの井上さんも来てくれて、正しいボルトの解説を若い人にしてくれたし…。

あれは、ホントにうれしかった。

外岩クライマーのためのボルト知識:https://docs.google.com/presentation/d/1U9wQmwuxk38fPiqBEebrRldWjNLj3wlh3kpgE-jLmKY/edit

■ 時差が…

が、頂いた縁を次に繋ぐ人がなかなか現れず…。すごく困っていました…。

ほんとにどういう風に、頂いた貴重な縁を

 意味あるもの、

にしていくと良いのやら…と、途方に暮れていました。

今回、なんとなく繋がれたというか、私の目指したい方向性と同意してくれるクライマーがいたので、ホントにうれしかった。

■ 上級クライマーの世界観

九州では、私だけが分かっていて、みんなが分かっていない、ある種の側面がありました…。それをとりあえず、

 ”上級クライマーの世界観”

と呼んでおこうかと思います。

私はラッキーなことに、最初から、上級クライマーの世界観に接して登れたのだと思います。

■ 事例

山梨では、ジムのお兄さん、が、室井登喜男さんでした。ある時、5級の課題の中でどうしても私が登れないのがあり、相談したらあっけなくスタンスになっているフットホールドを捨て、好きなの使っていいよ、と言われました。あ、なんだ、そもそも届かなければ無理って話、とすぐに分かった。絶対に同じのを使わない限りダメとか、そういうのがないのです。九州の人は、ジムのセット=神のように絶対、と思っていると思います。

クラックは菊池さんと故・吉田さんの講習に行っています。菊池さんは、元々は講習生が結び替えができないと怒鳴って怒るくらいの怖い先生だと聞いていたので、行く前に結び替え練習をバッチリしてから行きましたが…山梨では、もともと公営の人工壁の使用者試験に結び替えが含まれているので、出来ない人はいないです… 一方こちらでは、結び替えを分かっている人のほうが少ないくらいな様子です…知らないのが当然視されている。

故・吉田さんは、歴史に残るクライマーです。特に何を教わったかな?という感じではありますが、講習に使った、クラックボルダーにはロープが掛けてあり、ボルダーだからマット、みたいな自動思考はなかったので、最初から、思い込み、という害がない状態でした。

こちらでは、ボルダーでロープ出していると非常識人扱いされそうです。

■ 九州でのアニキは、田嶋一平さんですよ

そういう”恩恵”に普通のクライマーは、浴してこなかっただけなのではないか?とは、思いますが…九州ではホントに嫌な思いばかりが続きました…。もう嫌…って感じ。

私は岩場に行く前から、当然ですが、懸垂下降できましたが、懸垂だって、自分の意思で学ぼうと思って講習会に行き、なにもせずに、棚ぼたで降ってきて、ラッキーなだけの奴みたいな扱いをされることは、不当だと感じました。

初心者のころから仲間を集めて講習会を開くような人でした。

今まで、こちらに来てから、私の教えた新人さんで、私が新人時代に持っていた情熱を持っている人は、いまだに見たことがなく、むしろ、ギアを無心したり、そんな人のほうが多かったです…。

登るほうは、私は年齢や筋力の不利があるので、すごいものは登れませんし。(そもそも登りたいと思ったことがないが…)

海外に行ったのも、自分に必要なものは、これだ!とひらめいたからであり、”誰かに連れて行ってもらった”ことはありません。一回目のラオスから集合は、”現地集合”です。

どうも九州の人の場合は、何か特別なラッキーガールと思われていませんか?

■ 誰でも気軽にクライミングに接する世界

クライミングをスタートしてから、ずっと気にかかる嫌な面がありました。

クライミングしている人の優越感、一般のハイカーや登山者を馬鹿にする傾向…です。

クライミングは、たかだか、”遊び” です。

例えば、ポーカーが上手でも、それで人間が優れていることにはならないですよね。

熊本高校は、熊本県のトップ高校ですが、勉強ができることは優れた人間である、ということにはならない、とちゃんと学生に教えていたと思います。

なんで、低いレベルで、競い合いになるんだか…。

海外に登りに行って、海外のクライマーと登っていたら、そんなアホなこだわりを持っている人は、ほとんどいませんでした。競争社会、というのは、むしろ西洋の方が強いのではないか?と思われるにも関わらず…。

北海道で登っていたアメリカ人のクライマーのトニーなんて、私が嫌がっているのに登らされているのを見て、助けに来てくれたくらいです…

あるいは、台湾で一緒にマルチに登ったタオは、セカンドしてくれる?という聞き方でした…

ラオスで一緒に登った唯一の日本人のヒロさんは、私が6Aでテンションしてしまって、「すいません!!」というと、「おれらも延々同じことしているだけよ」という返事でした。

はあ~?これくらい登れよ!みたいな人はいない…。

なんせ、クライミングなんて、接している時間の長さだけの話なのです。若い時に接すれば、誰だって上手になってしまいます。

そんな程度のことなので、楽しく登ったほうが誰にとっても良いのです。

やっとそれを理解しているクライマーで、トップレベルの人がいました…。

私がもらってどうしよう…と思っているご縁をつなぐことができ、なんだか肩の荷が下りました…。

■ クライミングカースト 間違った技術も正すことができない

日本人は文化的に上位下達なので、(女性)×(小さい)という、クライミングカーストの最下層に属している私が、何を指摘しても、若い男子はスルーです…。

山梨にいたころの山岳会で、クライミングの下手くそなワタシより登れない男子が、とんでもなく遠く離れたビレイをしたので、危険だと指摘しても、そして、その指摘を周囲の複数の人がバックアップしたとしても、その指摘を受け入れないくらい、クライミングカースト上位の ”若い男性” の ”おごり” は、強大です…。 

その点は、師匠の鈴木さんも、青木さんも分かっていたようでした…。40年、50年と登っている師匠らですら、もはや11以下しか登れないため、クライミングカーストの下位に属しているので、自分より登れないような若い男性ですら、俺の言うこと聞かない、という経験が豊富だったようです。

そういう状況だからこそ、師匠らが私と登りたい、というほうが正しかったかもしれません…

■ トップクライマーになれば王様になれる? なれません

登れさえすれば、どんな横暴でも許され、みんなから人気の自分になれる…あるいは、誰からも尊敬される…注目の的になれる…そんなことは、ありません。

トップクライマーに聞いてみれば、そんな夢物語は、発生しないことが分かります。

トップレベルの人ほど、責任は重く、発言に非常に気を使い、誰のことをも馬鹿にしない発言をしなくてはならなくなります。手足を縛られるようなもので、自由に発言できることはより少なくなる。

菊池さんや中根さんなど厳しいことを言ってくれるクライマーは、評判を気にせず、発言してくれているということで、ありがたい存在です。

存在しない青い鳥を求めて高難度を登ろうと、お買い得課題を探すより、一般レベルの人は、エゴの声を手放して、みなで楽しく登る世界を作るほうが、どれだけ素晴らしいか、と思います。

そういう世界が、ラオスにはありましたし、龍洞で私が一緒に登った人たちも同様でした。

この緑のシャツの子は、フランスのセユーズ出身ですが、初心者でまだ私より登れない人でしたが、だからどうってことはない世界でした。左からフランス人、シンガポール人、アメリカ人で、誰が登れるか?競争している人はいなかったように思います。誰かがリードした後は、それをトップロープで登りたい人がいないか?聞いてからロープ抜くだけの話でした。

■参考

福岡時代の全記録 https://allnevery.blogspot.com/p/log-2019.html

ラオスのベストクライム https://allnevery.blogspot.com/2018/03/b.html

オスカーとトニーの思い出 https://allnevery.blogspot.com/2018/03/blog-post_19.html

台湾の思い出 https://allnevery.blogspot.com/2018/10/12.html

すべてのスタート https://allnevery.blogspot.com/2016/04/blog-post_25.html

アイス 伊藤さんとの初クライム https://iceclmb.blogspot.com/2017/03/blog-post_50.html

https://iceclmb.blogspot.com/2017/03/blog-post_17.html

2022/03/28

繋ぐ壁…パタゴニア講演会の感想

 ■ ひさりぶりのパタゴニア

昨日は屋久島の開拓報告会で、パタゴニアへ…。店の場所が移転しており、初めにだいぶ慌てた…。ここんところ、全然、都心に用事がないもんなぁ…。行くのは、畑がある糸島方面であり、全く正反対…。

さて、屋久島。ずっと行ってもいいなと思っており、ほとんど無料で宿泊できそうなゲストハウスの目星もついてはいるんだが…

モッチョムの屋久島フリーウェイなどは登りたくはないので…行きたくないよなぁ…と思っていた。クライミングは愉しみであって、トーチャー(苦渋)ではないから、だ。死に行きたい人はいない。大体、ランナウトに燃えるぜ系の岩場では、セカンドでも殺される可能性が…(笑)。意味が分からない人は白亜スラブの記事を読んでください(笑)。

しかし、”繋ぐ壁”は、地元クライマー達との交流でできたご機嫌な岩場のようだった。

世界のクライマーのバカンスにも紹介できそうな、

  クライミングリスクと登攀スキルがマッチした岩場

…ということだ。初心者に過大なリスク…命がけ…を求めないですむ、プロテクション取り放題の緩傾斜の壁…繋ぐ壁…と命名されている…が、倉上慶太さんの一番のお気に入りだ、ということだったので、すごく好感した。

ほんとに、そのレベルでカムセットを覚えなければ、どこで覚えるのだろう…?

いきなり5級からカムで登る羽目に現代クライマーは全員もれなくなるが…教える立場に立つと、やはり、カムのプレースメントが確実になってから、5級へ進んでほしいと思うのが、当然の流れだが、現在の日本では、そのような岩場は、全くない。

(福岡では野北がカムセットで登れる易しい岩場だが、アプローチが懸垂なので、初心者を連れていくのはご法度)

易しい岩場がないと、基本的なクライミングのモチベーションである、てっぺんに登ってヤッホーする、という喜びを入門者に教え損ねる…

その喜びがないと、どうなるか?目先の競争に右往左往させられることになる…

というので、初心者が徐々に傾斜を上げて行って、少しずつ角度がきつくなって行き、それが、てっぺんに登る!という喜びにつながるような…、そんな壁があるそうで、その壁で登れる子供たちは、基本的に大事なこと…競争ではなく、登る喜びや岩との対話…をインストールされて、そのあと、困難度を上げていくわけで、ものすごく、良いクライミングの成長路線だと思う。

余談だが、私自身もそんな風に成長してきたと思う…なんせ、最初は丘レベルの雪山からスタートして、美ヶ原⇒八つ天狗⇒八つ権現⇒赤岳・中央稜⇒鹿島槍鎌尾根⇒立山真砂尾根⇒八つ単独バリエーション⇒アイスバリエーション⇒アイスゲレンデ⇒荒船昇天と進んだからだ。途中で岩と沢をやっている。

だから自然界のリスクを見る、ということに無理がないが…一般クライマーは、このプロセスが全部なく、インドアジムで5級もしくは5.11⇒外岩でランナウトで落ちれない5.9を登る、となっており、全然、間のステップがない…。

始めに山ありきで、段々傾斜をきつくしていくのではなく、最初から被った小さい壁しか登らないから、被っていないところも大きいだけで登れなくなるし、アプローチがこなせない。オーバーハングが登れても、全然歩けない。うんこ処理もできない。山のウエアリングもできない、みたいなことになってしまう…。

そうならないで済むために、取り付ける易しい壁…は、総じて、ボルトが腐った壁になっており…別の意味で初心者にはリードさせられない… ので、勢い、トップロープ祭りになってしまうし…。

この事情は山梨でも同じだったが、クラックがあるので個人の意思次第で回避できた。

が、九州はクラック貧乏なので、トラッドを覚える機会は限られる(が、全然ないとは思えない。油山川がおススメ)

というので、やはり、易しい壁をカムで登る、ということを素通りすると、クライミングのだいご味を味わい損ねる、と思うんだけどなぁ…。

まぁ、倉上さんもボルダーでクライミングをスタートしたそうなので、ボルダラーの人は、また別の喜びがあるのかもしれない…。私はボルダーは、スタートしたとたんに、右ひざ亜脱臼しているので、ほとんど何も分かってはいない。あんまり好きになれないってこと以外は(笑)。

■年配の人は理解できないようだ…

昨日は、つなぐ壁に興味があったのに、屋久島フリークライミング協会の会長さんからは、やっぱり、屋久島フリーウェイに登って帰れと言われ、辟易…。だから、ランナウト大好きの岩場は興味がないんだってば…しかも、開拓者の米澤さんの弁によると、屋久島フリーウェイのボルト、40年前のままで、M8のカットアンカーで、グージョン化されていなかったと思う… そんなところを10代アップアップの人にお勧めされても…。

12cの核心部は打ち換えたそうだが…今のスキルで楽しめるルートか?というと、絶対楽しめないだろう… 12c、下の方で出てきていたと記憶しているし…

それよりも、ジャンボさんがおススメとしていた、原始状態のマルチ…楽しそうでそそられた。…裏から歩いて降りれるそうなのである。ということは、ホントのクリーンクライミングが可能…。タオと登った龍洞のマルチ楽しかったなぁ…。 

もう、ずいぶん長いこと、あんな楽しいクライミングはしていない…。 

いつも誰かほかのクライマーが、”俺はすごいってことを証明するためのルート” に付き合ってやっている。だから、私本人は少しも楽しくない…。フォローしてやっている、って感じだ。引率の先生みたいに…。(なのに、”連れて行ってやってる”と、登っている方は思っているのだから、たまらない…)

そんな、こんなで国内のクライミングは疲れるので、海外のクライミングに行きたい…。

普通に海外で楽しく、自分のグレードに適したマルチを楽しく登ってヤッホーしたい。

   フェイスだけど、クラックでプロテクション取り放題の台湾の岩場 

2022/03/27

命あってのものだね 昇仙峡11ⅽ

ーーーーーーーーーーーーーー 

皆、命あっての物だね、なのです。

そこを基準に捉えない限り、何も見えてきません。

他人の基準で作られた世の中のものさしなど、何も役には立ちません。

あなた一人の全体、魂・心・体のバランスこそが大事なのです。

 ーーーーーーー  『ソウルリーディング』より引用…


■ 昇仙峡の11c

この11c、吉田講習で使っていたやつですが…(隣は5.9ワイドで、上は、ジャムジャム84)

ユージさん開拓の課題だったんですねぇ…

知らなかった…。

しかし、3月後半だと、もうシーズン終わりですね、昇仙峡は…。

上のマルチのジャムジャム、今ならリードできると思うんですが…

いいなぁ、遊びに行きたい。

長い間、ちゃんと遊んでいません(笑)。











■ 他人の基準で作られたものさしなど、何の役にも立ちません

というセリフが分かるには、普通のボルトクライマーは、クラックを登るべきですね。

クラックは手のサイズとの相性次第なので、例えばフィンガーなどは、手の小さい女性が有利だったりします…

5.8のワイドより、5.9のハンドクラックのほうが数倍簡単…

5.8のフィンガーって、どこに課題遭ったっけ?フィンガーってだけで、すでに10代に突入な気がしないでもないが… あ、そうだ大堂海岸にありました…。リードして、テンション入ってしまった奴。余談だが、日本の5.8はその岩場内で一番易しいのに、5.8とつけているだけで、本当にスキル的に5.8とは思えない。例えば、龍洞にあの課題があれば、絶対に5.8ではないと思う。龍洞における5.8の基準は、もっと易しい。登れなくなるような人がいないような課題でプロテクションが豊富な課題に5.8が与えてあると思う。

あ、話はそれましたが、グレードで何もかもが一列に並んでいるという幻想が事実であるのは、コンペクライミングだけで、それはコンペという性格上、そうなるように、あえて人為的に作っているからです。作る人(セッター)は大変そうですが。

自然界の中の岩場では、

 ・長い5.8は、長さゆえに5.9になり、

 ・怖い5.8は、怖さゆえに5.9になり、

 ・危険な5.8は、危険ゆえにRが付与されます

そういうことをちゃんとわかって登るのが外岩クライマーです。

例えば、小川山の愛情物語は、5.8で優しいですが、プロテクションディフィクルトなので、プロテクションが確実であるか、もしくは、プロテクションを必要としないで登れるかのどちらかである必要があり、そのどちらを取っても、初心者はあてはまらない。取り付くことが許されないです。つまり、愛情物語5.8を登っていいのは、11ノーマルの人になってから、です。

同じ論理で、白亜スラブの1ピッチ目5.8は、右上したボルト1本だけのフェイスですから、5.8といえども、11ノーマル以上の人でないと墜落時の保険がゼロ=フリーソロでも確実な必要があるので、10ノーマルの人はリードはできません。ましてや、5.8が限界グレードの人は禁止です。

それは、クライマーならば、見てパッと分かるものなのです。見てパッと分かるようになるのがクライミング教育です。

そういうことをきちんと伝える情報教育が、九州のクライミングに欠けている教育です。

■ 誰にも教わらないでも分かるのが普通

私が誰かに教わったか?というと、故・吉田さんを始め、別に誰からも教わっていません。

もちろん、私も愛情物語を登ろうとしたり、小川山レイバックなんて、かなりきわどいクライミングをしましたが…制止されてきて、その逆に、発破掛けられたりしたことはありません。

単純に、このユージさんの課題みたいに、5.9のワイドの隣にある11cフィンガーなどを触って、感触の違いから、自分で見出しただけです…。

そんなのは、外岩クライマーは誰だってやっているものだというのが山梨での認識でした…

関連記事: 白亜スラブ  昇仙峡11c (11bと思っていたようです)