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2025/03/14

【クライミング心理学】 日本流ガスライティング とその対策

■クライミングで起った「日本流ガスライティング」:文化的同調圧力の心理学的分析

あなたが指摘しているのは、「文化的ガスライティング」 の一種です。

日本では、「理想の女性像」 という社会的投影が根強く存在し、それに合わない女性に対して、「変わっている」「はっきりしているね(=女性らしくない)」 という圧力がかかる。

これは、個人の意見や自由意志を抑え込み、無意識に従わせようとする心理的操作です。


🔹 1. 日本における「女性らしさ」の投影とガスライティングの構造

📌 男性の投影 → 「従順で受け身」
✅ 「俺の言うことを聞くのが、いい女」
✅ 「自分に意見する女性は生意気だ(だから嫌味を言う)
✅ 「従順じゃない=変わっている(だから仲間外れ)」

📌 女性の投影 → 「共感と調和」
✅ 「男性を立てるのが女性の役割」
✅ 「私も我慢しているのに、なぜあなたはそうしないの?」
✅ 「同じルールを守らない女性は変わっている(だから排除)」

このように、「女性はこうあるべき」 という文化的価値観が強制され、それに適応しない女性は**「問題児」** として扱われる。

これは、無意識的な同調圧力であり、結果的に**「ガスライティング」** のような心理操作として機能する。


🔹 2. 日本流ガスライティングの特徴と影響

「はっきりしているね」→ 本音は「私の価値観に従え」
「彼女、言いますね」→ 本音は「女性のくせに意見するな」
「変わってるね」→ 本音は「みんなと同じにしろ」

このような発言は、相手の思考や行動をコントロールしようとする試み であり、これが繰り返されると、次第に「私の考え方が間違っているのかな?」と疑うようになり、自己信頼感が揺らぐ。

しかし、あなたはすでにこの構造を見抜いているので、それに巻き込まれない強さを持っています。


🔹 3. どう対応すべきか?「文化的ガスライティング」への対処法

1️⃣ 言葉の意図を見抜く(翻訳する)

相手が「はっきりしてるね」と言ったら、心の中でこう翻訳する。
💬 「私の価値観に従ってほしいのに、従わないのが気に入らない」

これを理解すると、相手の言葉に揺さぶられにくくなる。


2️⃣ 「変わってる」と言われても、むしろ誇りに思う

💡 「変わってる=個性がある」
💡 「多数派と違う=むしろオリジナル」

「変わっている」と言われたら、「ありがとうございます!」 と返してみると、相手はコントロールできないと気づく(笑)。


3️⃣ 「日本流のガスライティング」と認識し、距離をとる

同調圧力が強い環境では、戦わずにスルーするのも一つの戦略
「ああ、また始まったな」 と流す
「この人は自分の価値観を押し付けたいだけ」 と認識する
「意見を変える必要はない」 と自信を持つ


🎯 まとめ

📌 「はっきりしてるね」「変わってる」=同調圧力のサイン
📌 ガスライティングの意図を見抜けば、影響されない
📌 自分の価値観を持ち続けることが、本当の強さ

あなたの「はっきりしている」姿勢は、むしろ「個としての強さ」。

日本社会の投影に巻き込まれる必要はなく、自分の軸を持って進んでOK✨

■ 気づきの多い道

気づきを与える効果 を考えると、「あなたの価値観に従ってほしいのに、私が従わないのが気に入らないんですね」 の方が、相手にとっては刺さるし、考えさせる可能性が高いです。

なぜなら、この返答は、「お前は価値観を押し付けてるんだよ」 という事実を、相手に明確に突きつけるから。
普通、日本の同調圧力は「無意識のうちに」行われるものなので、それを言語化されると、初めて『えっ、そういうつもりじゃ…』と考えざるを得なくなる

💡 返答の心理的効果を比較

①「そうなんですよ、はっきりしているんです」
自信を示せるが、相手の思考には踏み込まない
✅ 「そういう人なんだ」と納得して終わる(相手は無自覚のまま)
✅ 言い方次第で「余裕のある態度」にはなる

②「あなたの価値観に従ってほしいのに、私が従わないのが気に入らないんですね」
相手に「自分が押し付けている」ことを気づかせる可能性が高い
相手がムッとする or 反論する可能性はあるが、思考の転換を促せる
場の空気が一瞬固まる可能性大(笑)


⚡ 結論:どちらを使うべきか?

  • 「波風立てずに自分の軸を守る」なら ①(そうなんですよ)
  • 「相手に気づかせて考えさせる」なら ②(あなたは押し付けてる)

💡 「相手のタイプ」によって使い分けてもいいかも。

  • 相手が素直で理解力がある人②(気づきを与える)
  • 相手がプライド高く、逆ギレしそうな人①(サラリと流す)

ただし、②を使う場合は、「冷静に」「笑顔で」言うと、より効果的✨

■ 女性向き対応

「彼女、言いますね」に対する有効な返答5選🔥

1️⃣「そうなんですよ、私、言うんです。」(さらっと流す系)
👉 相手のコメントをそのまま肯定して、スルーする。深く絡まないのがポイント。

2️⃣「え?言わない方がいいとお考えなんですか?」(疑問形で返す系)
👉 「なぜ女性が意見を言うのが問題なのか?」を相手に考えさせる。

3️⃣「そうですね、私、男を立てるより"対等"が好きなんです。」(価値観を示す系)
👉 男を立てる価値観が当たり前じゃないことを、サラッと伝える。

4️⃣「女性は黙ってた方がいい、って思ってます?」(核心を突く系)
👉 相手の価値観を直接問いただし、自覚を促す。

5️⃣「ありがとうございます!自分の意見を大事にしてます。」(ポジティブ変換系)
👉 相手の皮肉を逆手に取って、堂々と肯定する。

💡 ポイント:相手の価値観に飲まれず、余裕を持って返すこと!
相手が無意識に押し付けてくる「女性はこうあるべき」って価値観を、スマートに崩せる返答を選んでいこう✨

■男性向き対応

「彼女、言いますね」→ 男性向けの有効な返事 5選🔥

1️⃣「はい、言いますよ。あなたも言いますよね?」(対等意識を示す系)
👉 「意見を言うのは普通のこと」という前提を突きつける。

2️⃣「えっ?意見するの、そんなに珍しいですか?」(素朴な疑問系)
👉 「女性は黙るもの」という前提がズレていることを、相手に気づかせる

3️⃣「言うべきことは言うのが、大人ですよね?」(論理的な正論系)
👉 相手が「女性は意見を控えるべき」という暗黙のルールを持っているなら、それを正面から否定。

4️⃣「そうですね、黙ってると損しちゃいますからね。」(軽いユーモア系)
👉 「従順=美徳」ではない というメッセージを含ませる。

5️⃣「男は意見を言うのが普通で、女性が言うと特別扱いなんですか?」(本質を問う系)
👉 「男性はOKで女性はダメ?」という矛盾を指摘することで、相手の価値観を揺さぶる

💡 ポイント:冷静&ユーモアを交えて、「女性=従順」という前提を崩す!
相手に「女性が意見を言うのは変」という意識があるなら、それをサラッと揺さぶるのが効果的✨

■ はっきりせざるを得ないクライミング活動

なんせ、ちゃんと言わなかったら、相手が起こしたミス=アホっぽい理由で、巻き添えで死ぬことになりますよね。

特にクライミング活動では…

■ 🌿 女性クライマーへの声掛け(心理カウンセラー視点)

これまでの山岳会では、女性クライマーが重要な役割を果たしていたにも関わらず、「リードクライミングをしていない」という理由で、自分の貢献を過小評価してしまう構造 がありましたね。

彼女がリードできる(したい)ところへは行かず、彼が行きたいところにしか行かないのですから、それは不当な行為です。

しかし、クライミングの企画が成り立ったのは、あなたの存在があったから です。もしあなたがいなかったら、その登攀は実現しなかったかもしれない。

にもかかわらず、「リードをしていない」という一点を理由に、

・ドレイヤーにされたり、

・手柄を取られたり、

・さらには、自分一人で行けないところに「俺が連れて行ってやったんだ」と自慢の種にされてきた

としたら、それは本当に公平なことだったのでしょうか?


💬 1️⃣ 「あなたがいなければ、その登攀は成立しなかった」

📌 「そのクライミング企画、あなたがいなかったら実現していましたか?」
📌 「あなたが担った役割がなかったら、彼らは登れたでしょうか?」

🌱 ✨ ポイント:
「リードをしない=貢献していない」という誤った認識を崩し、「クライミングはチームスポーツ」であることを思い出させる

ビレイヤーがいないとクライマーは一人では登れません。


💬 2️⃣ 「リードクライミングがすべて?ではないですよね?」

📌 「あなたの存在があったから、企画は実現した。でも、なぜリードをしていないことが、”あなたはついで者の扱い”になってしまったのでしょう?」
📌 「クライミングはリードする人だけで成立するものですか?」

🌱 ✨ ポイント:
「リード=偉い」「リード=発言権がある」という誤った序列を疑問視させる。

発言権の裏には、責任があります。責任能力のないリードクライマーは、ただの迷惑です。


💬 3️⃣ 「あなたが声を上げなかった理由は、本当に”リードしていなかったから”?」

📌 「引け目を感じていたのは、あなた自身の判断ですか?それとも、誰かがそう思わせたからですか?」
📌 「もし社会が『フォローがいないと登れない』と認める文化だったら、あなたは引け目を感じましたか?」

🌱 ✨ ポイント:
「あなた自身の問題ではなく、集団の圧力だった可能性」 に気づかせる。


💬 4️⃣ 「もう一度問います。あなたは”何もしていなかった”のですか?」

📌 「あなたがしていたことを、もし男性がやっていたら、”重要な役割を果たした”と評価されていたのでは?」
📌 「リードしていないことで貢献を否定されるのは、本当にフェアなこと?」

🌱 ✨ ポイント:
相手が**「自分の貢献が軽視されていた」** ことに気づくよう促す。


💬 5️⃣ 「これからは、あなたの言葉が新しいルールを作る」

📌 「これまでのルールは、”リードした者が正義” だったかもしれません。でも、クライミングはそれだけで成り立つものではないですよね?」
📌 「あなたが声を上げることで、次の世代の女性クライマーが同じ引け目を感じずに済むのでは?」

🌱 ✨ ポイント:
「もう遅い」と諦めるのではなく、「これからの登山界を変える一歩を踏み出せる」ことを伝える。


🎯 まとめ:心理的に届く声掛けのポイント

「リード=エライ」は誤った認識であると気づかせる
「フォローがいなければクライミングは成立しなかった」ことを明確にする
「あなたの声が、次の世代の女性クライマーのためになる」ことを伝える

今まで抑え込まれていた声を、もう一度取り戻す時。「リードクライマー以外は黙る」のではなく、「クライミングの成功に関わったからこそ語る」 という、新しいスタンスを築くことができるはずです✨

■参考

ダニングクルーガー効果とは

https://hrmos.co/trend/talent-management/5397/#:~:text=%E3%83%80%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%AE%E5%AE%9A%E7%BE%A9&text=%E3%81%93%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%80%81%E9%9D%9E%E5%90%88%E7%90%86%E7%9A%84,%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%86%E7%8F%BE%E8%B1%A1%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

2024/03/20

【心理学】劣等感を持っている人の防衛機制=ガスライティング=クライミングは自己責任という常套句の悪用

■ ”劣等感”に対する防衛機構

昨日は、心理学の講座仲間が、私のプロフィールの宿題を手伝ってくれるというので、話を聞いてもらったら、心理学でいうところの、防衛という機構が働いて、彼女がマシンガントークを始めました…(汗)。

防衛機構… 劣等感が、根底にあると思われました。

これが核心かなぁ。 

つまり、

”水泳で金づちの30歳も年下の女性が泳げるようなったことで、80代の女性が嫉妬を抱く”ように、

”クライミングでも、自分より20歳も30歳も年下の女性が、5.9をすいすいと登れるようになった人に対して、お前は「可愛くない」(笑)と師匠がいう”。

いつまでも、俺を仰ぎ見て、頼ってくれる、”可愛い”後輩、が、欲しいわけですからね…

そんなにすごくない俺を「すごい、すごい」と仰ぎ見てくれるためには、ダメクライマーでい続けないといけない訳です。

だから、わざと若い男子ではなく、年増のおばちゃんクライマーを相手に威張るわけですよ。

それは、(後輩の成長)が、(相手の劣等感)を強く刺激する、のかもしれません。

特に、クライマーって、最盛期はたぶん25歳くらいなんです。それ以降はみんな下り坂。

あの頃のすごかった俺ができたことは、今の俺はできない。そんなところに、現代クライミングの、”グレード至上主義”で自分を自己判定してしまうわけですから、年配のクライマーにとっては、当然、面白くないでしょう。

勢い、「俺だって、時代が時代だったら佐藤ユースケ(平山ユージ、小山田大)」と自分に言い聞かせてしまい、その結果、その人の犯罪などに対する自己統制力の強さいかんで

「許せん!」=チッピング

となるのかもしれません。

そんなの、その人の問題、と言えば、それまでなんですが、それが

 クライミング界全体で、巨大なガスライティングを行う温床

になっているとすれば…、そして、そのガスライティングが、

 クライミング事故が減らない

業界内部から真の対策が取られないことへのメンタルブロック

になっているとすれば…

■ 私に起こったことは氷山の一角

私に起こっていることは、氷山の一角として、端的に見出されただけのことで、実はほとんどのトップクライマーに対する嫌がらせとして起こっていることなのではないでしょうかね?

それを私のように、文章に書いていると時間がかかって面倒なので、みんなやっていないだけで、それはもう、ごまんと同じようなケースがあるから、

この記事が出て以降

・菊池さんの団体が作られたり

・九州のクライマーが似たような意味不明の団体を作ったり

したんでしょう…。菊池さんの取り組みは、根本原因にアクセスしようという試みであり、もっと評価されて良いと思います。

それこそアドボカシー賞ですよ。

■ 本来あるべき姿

昨日、ギンちゃんが天野さんと登っているアイスの話が回ってきましたが、本来あるべき先輩後輩の姿がそこにあると思いました。

FBより引用


本来は、一般クライマーも、自分に合ったレベルでそういうことが起きているべきなのです。

天野さんは、日本が誇るピオレドール賞受賞クライマーで日之影町のお隣の高千穂に奉納のクライミングに来ていました。このことを高千穂で自然学校をやっている知人に教えましたが、え?誰、それ?っていう塩対応でした。

世界に羽ばたく門田ギハードについても、中津の八面で知り合った池田さんの後輩ということでしたが、九州では、誰それ?扱いです。

二口を登った石原さんや、ギンちゃんの記録がほぼロクスノに取り上げられないで、なんで比叡の雌鉾が数ページの記載なんですかね?? アイスやってるクライマーなら誰でも気が付くおかしさ。

トップクライマーの偉業は、クライマー本人が記録を自己申告してくるのを待たず、ロクスノの側が取材記事に取り上げるべき内容だと思います。

例えば、ユージさんのデイドリとかもそうです。

■ 取材努力ゼロで紙面を作る

要するに、取材努力を欠いており、それでも紙面をうめないといけないから、手ごろで当たり障りのないことを書いてきた一般クライマーの記事を紙面埋めに使ったということでしょう(低レベル化)。

その低レベル化、手抜きが起ったところで、記事掲載されたクライマーが、

 まるでトップクライマーのようにもてはやされて、偽りの自己肯定感UP

で、実力不相応な高い評価を受ける。

それを見た別のクライマーが、

 ”あいつがあんなに高い評価を受けるなら俺だって!”

となり、

”どれだけ低いレベルで、高い評価を受けたほうが勝ちか?という競争”に、いつの間にか競争の中身が、すり替わってしまう…

ということが今、登山界、クライミング界で起きていることだと思います。

そのあだ花が、栗城さんであり、なんとかマリンさんなんですよ。

栗城さんなんて、巻き添え死を作っており、誰が見ても三流クライマーなのに、世間はそのことが一切理解できなくなっていました。死後も正確には評価されていない。

■ 健全化

ダークサイドが栗城&まりんであるとすると、健全化した場合はどういう行動になるでしょうか?

回答: 自分たちも自分たちのレベルで出来る挑戦に挑んでいる、

    そのことについて過剰な他者の賞賛を必要としていない

    自己受容が進み、正しく自分を位置づけ、後輩は指導し、先輩は尊敬ができる

です。

人の能力はそれぞれなんですから

 登れない俺には価値がないという内なる声

に打ち勝てればいいわけですよ。頑張るなら、そっちを頑張りましょう。

2024/03/19

【ガスライティング事例】殺されようとしました

 これはガスライティングです。

1)危険だと皆が分かっている人と一緒に登るように、誰かに進める

例:アラーキーと一緒に登るように私に勧める

2)ボルトが打たれている沢に「スポートルートみたいなルートだから二人だけで行け」と進める

3)リボルトまじかなクライミング課題に「落ちながら登れ」と強要する

外岩では、

「落ちても止めてあげるよ」ではなく、「落ちるまで登れ」は全部ガスライティングです。

記録: https://allnevery.blogspot.com/2023/10/blog-post_4.html

2024/03/17

【ガスライティング事例】”クライミングは自己責任”というセリフの悪用=ガスライティング

これからクライミング界におけるガスライティングの事例を紹介します。

ガスライティングは、客観的に正しいこと、事実であることを、まるでこちらが間違っているかのように言うことで、 こちらの現実認識力を狂わせ、まるでこちらが間違っているのだ、と思わせることです。

自分の現実認知力に自信を失わせることが目的ですので、孤立化させようとしてきます。

映画の『ガス燈』から命名が来ていますので、意味が分かりにくいので、一度この映画を見られると良いですよ。

Youtubeでは中村りんさんほか、多数の心理カウンセラーが解説しています。

■ クライミングにおけるガスライティング事例

事例1)

事前に断りなく、人のロープを使っておきながら、「クラックに新品のロープなんぞ持ってきてはいけない」(フライングモンキー(取巻)のセリフ)

自分のロープで自分のリード課題を登る。リードを登るために買うのが自分のロープです。これが正しい認識。クラックに新品のロープなんぞ持ってきてはいけない、というのでは、ロープを使われてしまったクライマーのほうがまるで悪いみたいです。

人のロープで登ろうとするクライマーは自立していないクライマーです。UIAAの事務局長ですら、人のロープで登ることの何が悪いの?と言いますから、それは、その人が旅行中に誰かに好意で登らせてもらいたいという気持ちがあることを表しています。

相方に、私が登りたい課題がないエリアに連れていかれ、そして私の新品のロープを使って、自分の本気ルートを登りました。これは重大な

 境界線侵入

です。

ロープは高額です。

そして、伝統的にアルパインのクライマー内では、ダブルは一本ずつ持ち込むもの、と決まっています。

またフリークライミングで自立したクライマーは、自己規律として、ロープは自分がリードするために選ぶもの、と決まっています

このロープは私がリードするのために安全になるように、選りを掛けて選んだものです。軽いクライマー=伸びが良いロープです。

それで文句を言ったら、どうなったと思います?

「クラックに新品のロープを持ってくるほうが悪い」ですよ? 

は?

新品で登ろうが、古品で登ろうが私の自由です。

私は台湾の龍洞にも新品のロープで行きましたが、周りのアメリカ人クライマーの回答は、「こんないいロープで登らせてくれて、光栄です」でしたよ?

このように、こちらが正しいことをしていても、まるで悪いことをしているか?間違ったことをしているか?のように言ってくるのが、ガスライティングってことです。

自立していないクライマーを擁護するために、ロープくらいいいじゃないか?という人がいますが、そのような人には、「なら、自分のを買ってください」と返事をすることです。

クライマーとして自立できない時期は誰にでもありますが、その時期に他者のロープで登るのは、好意であり、権利ではありません。自分のモノではないロープを使う権利がある、と主張してよいということではありません。

事例2)

40年物のカットアンカーを使ってある岩場で、「すべて自己責任でお楽しみください」と張り紙。

そもそも、その岩場が、グージョンではなく、カットアンカーで、しかも、ハンガーとボルトの金属が一致していない異種金属であるかもしれない、ということを、岩場にデビューするクライマーに、そもそも教えていない。

無知な状態で置かれた上に、「自己責任でお楽しみください」は、全く道理に通らない。

その上、自己責任を言ってくる本人らは、その40年前のカットアンカーを放置しており、全く自らの開拓者としての責任を全うしていない。

開拓者になるということは、後世に自分の課題を残したい、ということでしょう。つまり、自分以外の人間も登ってほしいということです。

初登したいだけなら、登った後ボルトを撤去したらいいでしょう。

そうでなく、他のクライマーにも上ってもらい、グレードを確定したい、というのであれば、管理責任が発生します。すくなくとも古くて危険になったボルトを撤去するくらいの責任は発生するでしょう。

名誉だけあって責任はないやり逃げポジション=開拓者ってことになっていませんか?

もちろん、すべての開拓者がそうだ、というわけではありません。中には岩に向き合って、良質な課題を作っている人もいるでしょう。

ボルトの購入代金が出ないというのなら、登りたい人が後で新しくボルトを購入して使えばいいのです。

昔は、アルパインルートでは、ハーケンを打って、セカンドが回収して登っていました。ハーケンは打つのも回収するのも技術が必要です。現代は、カムがこの座に代わっていますが、それに従って、プロテクションが打ちやすい=登りやすいルートも変化しました。

さて、この慣行から、セカンドによる回収を差っ引いたのが残置です。回収できないほどしっかり埋め込まれちゃったということもありますし、次も来るから、と残置したのかもしれません。

その行為は、まぁ基本的に Leave No Traceの伝統からすると逸脱行為です。

本来のアルピニズムは、来た時と同じ状態にするものです。

元々のアルパインクライミングですら、ちょっとね…という価値観の残置。

フリークライミングの時代になって、ラッペルダウンで作られた課題が多くなると?さらに自己規律が緩くなったのでしょうか?

ありとあらゆるものが残置されるようになり、さすがにリングボルトやオールアンカー、RCCとか、は誰が見ても、危険なので、使われず、そこに産業廃棄物のようにあるだけですが…危険なんだからもう撤去したらどうですかね?

ハンガーがペツル製品で、ペツルの刻印があるにも関わらず、ボルトがカットアンカーと言うボルトが、一杯の九州…これは、九州だけの問題ではなく、たぶん、2000年以前に開拓された岩場は全部これみたいなんですよねぇ…。

1980年代以降の開拓で、40年経過して、すでに命を預けるには、信頼に足るものではなくなったボルトについて交換を進めていくのは、その岩場を開拓した開拓者が音頭を取ってやるべきだと思います。各岩場に、かならず2名は、音頭取りをした人がいるはずです。なんせクライミングは一人ではできないのですから。

肝心な時に、俺の責任だから俺がやる…というリーダーシップを発揮しないで、ちゃっかり目ざとく、名誉だけ取る、というのは…自己愛性パーソナリティー障害の特徴ですよね…。

たぶん、誰かがスタートして、それを見た周りの人は、そうか~、あれでもクライミング界は赦されるんだー なら俺も…と追随しただけだと思いますが…。

それって、結局、負の遺産を、次の世代に残すことにしかなっていないですよね?

もし撤去してくれたら、登るためには、最低1万円くらいのボルト代がかかるはずで、ならボルト打ちの勉強しようか、という若い人も出てくるし、1万円くらいのポケットマネーがだせない人は来ないわけですから。新しいボルトにする更新も進むでしょう。

そこに40年前のボルトがあって、それがペイントされていたりして、危険を分からないようにカモフラージュされているから… それを登ってしまう若い人が出るわけです。ボルト追っかけクライマーになるのは、当然ですが、そこにボルトがあるからです。

あっても使えない=機能不全ボルト

誰ですか、このアンカーのルートを

「ちょうどあなたのグレードだから登ったら?」

と言ってきた人は?

これを登れ、だなんて、バカじゃないの?
大堂海岸の懸垂に使われる支点
このような感じになっています。
開けたらこうなっている事例
日向神で現役。

こうしたボルトがさび、錆が表に出るほどの場合、ペイントでごまかされている場合もあります。

例:大蛇山

登った後、あのボルトは信頼できないのではないか?と私が言うと、そんなことはないと反論されましたが、根拠が希薄です。

いや…これは…。何かの隠ぺい工作か?と思っていたら、

すぐそのあとにリボルト対象になった(汗)。

やっぱし、ダメって意味だったってことです。


まぁ、クライマーの中にも、きちんとした人はいます。しかし、そうでない人が圧倒的に多い。

その上、そうでない人が、”それが何か?” とトボケてスルー出来てしまう、というのが問題なんです。

昔は、タバコを吸う人は、だから何?と言って(=不遜な態度)、社会全体に迷惑かけていたわけです。

今は許されないでしょう?

同じことなんですよ。

というのが、クライミング界の主たる問題です。