2016/09/30

ワクワクすることを続ける

■ ワクワクすることを続ける

10月はカモシカ山行で、奥秩父の縦走を予定している。これが決まった途端にワクワクし始めた。

カモシカ山行とは、夜通し歩く山である。私にとっては3年越しの実現。

山岳総合センターのリーダーコースを受講していた13年当時から、やっておかなくては、と思い、翌年は会にも提案したし、ルートも作成した。が、却下された。「うちの会ではそこまでやらなない」というのが回答。つまり、本格的にハイキングの会に舵取りしたよ、ということだった。

・・・ので、よりヤル気のある会に移動して提案したが、その会でも実現ならず・・・残念賞。

そもそもカモシカをしたくなったのは、山田哲哉ガイドの『奥秩父、山、谷、峠、そして人』を読んで感銘を受けたため。

夜間で歩く縦走ずっとしたかったんだよな~。 

金峰山~甲武信は12年に女性だけで縦走した。一日14時間歩いて、運転も各自したので、けっこう帰りの運転で眠気が襲って大変だった。2泊かかるところを一泊しかしなかったからなー。でも、夜間は歩いていない。

一緒に行った人が後ろを歩きたがるので、参ったなーという山だったんだっけなー。

奥秩父は石楠花の時期に行く人が多い。でも、よく考えたら、真冬でも全然歩けそう・・・。

金峰山はちなみに真冬に歩けば、赤岳より大きな山だ。体力的にも読図的にも、ひと気がないと言う意味でも、より大変である。

真冬に縦走したら楽しいかもしれない??最近は雪が少なくて、縦走したいと思っても、雪がないことがあったりもする。

■ 私の山の綴られ方

どんな人もその人なりの山の綴り方というものがあると思う・・・

何がその人をワクワクさせる・・・Turn Onする・・・スイッチを入れるのか?ということだ。

分かりやすい言葉で言えば、私の山はご縁が作る山、という感じがする。

登山初年度で、いきなりマイナーピークの西岳に行ったのも、ご縁だ。マイナールート好みに育ったきっかけに相応しい山だった。メジャー派ではないみたいなんだな。

雪山で山をスタートしたのもご縁。山梨に住んでいたら八ヶ岳が近いのだから。最初から雪志向。

ピッケルの使用法を教わった三上さんに、読図の大事さを教わったことが、私を読図好きにした。そのとき、『八ヶ岳研究』を貸しだされた。だから、八ヶ岳には特別な思いがある。

まだ本格的な登山が何かを理解していない頃、南アで敦子さんに出会ってクライミングなるものを教わったのもご縁だと思う・・・それで本格的な登山を志向するようになり、敦子さんにトップロープを張ってあげられる自分になれたらいいなと思い始めた。

その後、後立の小屋バイト中、敦子さんが訪ねてきてくれたのも、うれしかった。去年は編笠山をご一緒している。

気に入る山、ときめく山というのは、大体において、伏線があることが多い・・・

旗立岩中央岩稜もそうだったし・・・ 物語がルートの背景にある。

ただ唐突に行くことになる、というのは、珍しいほうに入るかもしれない・・・。

2年目で行ったアルパイン入門コースのツルネ東稜も、私が川俣尾根に行きたいと言ったからだし・・・。

そういうわけで、行ける順番通りに行くことにはなっていないのが、山。

錫杖は、もともと左方カンテなら行けそうだと思っていたのだが、今は、注文・・・よりも、見張り塔・・・のほうに興味が湧いてきてしまった・・・。

スキルアップして、いつか行けるような自分になりたい。

■ 怪我をしないように続ける

左手が弱いので、右手は強いかと思いきや・・・ 今日は驚いたことに右手の薬指が腫れており、腱鞘炎である。

急いでアイシング・・・ 

クライミングは集中的に行うことで、上達することができない活動みたいなんだな・・・

こっちはのんびり鈍行列車。


2016/09/29

ピラ33 + 吉田語録

■ 岩盤浴は筋肉痛には効かない

今日は岩盤浴の無料券が切れそう!というので、岩盤浴へ。でも、あまり長居しなかった。3時間ほど。本を2冊読み終わる。 

前日にラットプルダウンをしたせいで、腕の付け根が筋肉痛・・・薬石の上に、じっと寝転んでみたが、いまひとつ、筋肉痛解消には効果がないようだ。

でも、ホントはラットプルダウンって、広背筋に効くはずなのに、腕の付け根が痛くなるなんて・・・(汗)。

今日は岩盤浴では、筋肉痛取れないってことが分かったので、残念だった。

いつもホットヨガを教えているが、山で筋肉痛になっても、仕事に行くと良くなる。おかしいなぁ。

■ 体がある人が上手なのがクライミング

やっぱり上半身、胸筋も弱いんだろうな・・・。上半身の筋力はまったく自信なし。

クライミングは、クライミング向きの体っていうのが、そもそも大事なこと、というのが大方のコンセンサスである・・・(汗)。

骨皮筋衛門(体重軽い)&指力。

男性は、保持力があるので、やっぱり私にムーブが必要な課題も、ムーブなしで登ってしまう・・・。

あるベテランによると、クライミングが上手な人は、クライミングをして上手になったのではなく、最初からクライミング向きのカラダをしているのだそうだ。最初から明暗が分かれている。

たしかになぁ・・・骨皮筋衛門みたいな人が強い。 ・・・のは真実なのだ。

私は太ってはない。が骨皮筋衛門タイプでもない。ので、多少は肉体改造も必要だろう・・・と思っている。パワーウェイトレシオの改善的な問題で。

痩せる気がなければ、指や腕力を必要とする。痩せる気は・・・ない。だって今だって太っていない。

でも、クライミングは時間を掛けて、しつこく続けていれば、そのうち登れなかったものも登れるようになる・・・と思う。

■ 吉田和正さんの記事を読む

吉田さんの有名な記事、マーズの記事を読みたくて、ネットで見つけた人にご好意で送ってもらった。

こういうネットの利用法はとてもありがたい。私もよくブログを気に入ってくれた人とオフ会的に外で会ったりする。そういう出会いは、互いに打ち解けやすく、成功となることが多い。

スタバに行って、コーヒーを飲みながら、吉田さんのロクスノ、岩雪記事を読んだ。

マーズが、ルーフクラックだと言うことも、今、知った・・・スイマセン。

だって、吉田さん、業績の話しないんだもん・・・。

クライミングの歴史を語った本は、『我々はいかにして岩にかじりついて来たか』(菊地敏之さんの本)以外、知らない。

あれば、読みたいので、知っている人がいたら、誰か教えてください。

■ 新しい人には情報が不足している

日本のクライミング事情っていうのが、新参者には全く分からない。

・・・そういうことも含めて、山の世界、クライミングの世界は、断絶が起こっているようだ。山岳会にいても、そういう話をしてくれる先輩自体がいない。・・・というか、地域山岳会は、高齢化でクライミング自体をぜんぜんしない。

『岩雪』だって、運よくネットオークションで見つかるかどうかって話だし、ロクスノは、カモシカスポーツに行ったら見るけど・・・あまり読んで、ためになる雑誌という感じではない。

ので・・・例えば、バレエだったら、ダンスマガジンみたいに業界誌としてオピニオンリーダー的なものがあるか?というと、ない。・・・ので、クライミングの歴史的経緯などに触れる機会が少ないのだ。つまり、通になりづらい。

古い岩雪なら、これなら!とお金を払っても、買いたい雑誌だなって思うけど・・・。

一般登山のほうも、山と渓谷とか、ピークスとか、ここ2~3年ほど買う気にもならない。前は岳人をいつも買っていたけど、モンベルになってから買っていない。でも、20年前くらいの古い岳人は大事にしている。

こういう事情がどういう帰結になるかと言うと・・・

まったくクライミングの価値が分からない、ということになる。何が価値あるクライミングで、何が価値がないのか、よく分からないということになるのだ。

私は、自分が登れないとしても、価値あるクライミングの価値くらいは分かるようであるのが、趣味としても、大事なことだと思っている。

バレエだって、習っていたらルグリが誰か、ギエムが誰かくらいは知っているし、その凄さも分かる。ローザンヌって言って”?”になるバレエ愛好者なんていない。(有名なコンクールです)

・・・が、登山は不思議なことに、一般登山者は、尊敬すべき偉大なクライマーのことは全く知らない事が多い。

なにしろ、ピオレドール賞っていう存在も知らないし、クライミングもしたことがないから、困難な冬壁も、何がどう困難なのかの見識さえも持てない。

沢も岩も、困難さを理解されず、ただ、別物、ちょっと毛色の違うアクティビティくらいの意識で見られている。

必要となる技術や困難度、リスクは、圧倒的に違うのに。

■ 吉田さんのロクスノ&岩雪記事

吉田さんのロクスノ、岩雪記事は、とても面白かった。こういう話だったのか、と今頃、納得。

「俺、おもうにさ、もっと編集者がどういったものが価値があるとか、これまでのクライミングの歴史とかきちんと理解してさ、それから新しい可能性を提示して行く、というか、ちゃんとした見識と能力が必要だと思うんだよ

・・・略・・・

一般人でもクライミングのスピリットを感じることが大事なんじゃないの

・・・略・・・

すごく真剣にやっている人を馬鹿にする雰囲気があるよね」

と、吉田さんの辛口トークが炸裂していた・・・。

山野井さんも似たことをよく言うと思う。

私は山の業界は、6年分しか知らないので、憶測するしかないが、ベテランから見ると、おしゃれなボルダラーは、”ちゃらちゃらした奴”に入るのだろう・・・。

■ クラック専門家

吉田さんはフェイス全盛時代に入ってからも、クラックに執着し続けて、記録を残した人だった。

私もクラックをしなかったら、あっさりフリークライミングは捨ててしまって、冬はアイスクライミング、夏は沢と言う生活で、夏も冬も沢!で満足したかも・・・。

岩は最初から、とても苦手だ・・・。なぜなら、岩はいかつくて、とても痛そうだからなのだ。雪やアイスは美しいと思うのだけど。

でも、雪のために、少しは岩もしないといけないと思って、今年はフリーをと決めて頑張っている。

今年はインドアジムに通ったせいか、夏に体調が毎年悪くなるが、まだ維持できている。でも、そろそろ、冬向きに体を作らないといけない。

吉田さんのマーズの記事は有名で、執念を傾けて通ったことがつづられていた・・・。とても、切ない感じ。

杉野さんの再登記事も読んだ。マーズがどんなルーフなのかの写真がすごかった。ネット検索しても、マーズの全容が分かる感じの写真が出てこないので、マーズという課題名を知っていても、すっごいルーフだと言うことが分からなかったのだった・・・。

めちゃルーフでした・・・(汗)。

見つけてきた写真 マーズ

プロテクション設置するところから、難しそうな・・・(汗)。初登はピンクポイントなのだそうです。

そもそも、プロテクション、ピンクポイントにするの設置するのも、大変なクライミング力が要りそう・・・。

こういうのに若い男性が取り組まなくなったことが嘆かれている・・・。たしかになぁ。がんばれば、登れそうな人、一杯ジムにいそうな気がする。

が、クライミングに真摯に取り組むってこと自体があまり行われていそうではない。というか、これは仕事だって同じではないだろうか?

みな、そこそこ、しか目指さなくなったという社会全体の思想のような気がする。要するに日本社会は、ハングリーではもうなくなったのだ。

というか、むしろ、ミレニアム以降は、後退期、衰退期である。

■ 気に入った吉田語録

・ライバルっていないよ

・趣味って言うのはどういうものなのかよくわかんないけど、とりあえず、毎日やって、そのことを考えているのが一日の中で一番長い、ということだよ、それは確かだよ。

・(コンペが嫌いなのは) 人と比較されるのがいやだっていうのが大きいんだと思うよ

難しいルートが登れたからって、それで人より優れているっていってる訳じゃないから。どんなものに対してもそうだと思うよ。

くよくよしないで、かつ物事に強く打ちこむってことは、相当難しいことだな。

・全身の筋肉を調和を取ながら鍛えるってことが大切だと思いますよ

・そういう意味じゃ人工壁はいいトレーニングだよな。苦手な動きをわざと作って、ホールドの大きさや向きで難しさを変えりゃいいんだから。

・楽して登れるやつと努力しても登れない奴がいるってことだけど、それはそれでいいと思うよ、大事なことはプロセスだから。

・”ちんけ”っていうのは、城山とか鷲頭山みたいに体のほんの一部しかつかわないところのことだよ

・サラリーマンになるくらいなら、おれはフリーソロして死ぬよ

大切なのはプロセスなんだから。

■ 怖い=自覚

その後は、木曜日は空いているので、急いでジムへ行く・・・。今日は遅めの到着。

指も痛いので、リード課題で腕をパンプさせて帰るのが目的。 

行ったら、知り合いがいて、なかなか取れないノブにぶら下がり系の5級課題を、近くにいたお兄さんも含め、わいわいやって楽しむ。

仲間がいると、できなくても楽しい。この課題は、一手目から、悪いノブの2手目に体重移動すると振られてしまうのがネック。振られると、手が保持できないのだ。

その部分を飛ばして、上のほうはできた。しかも一手飛ばし。ので、下をつなぐのが課題になった。

しばらく限界グレードの5級で遊んで、腕が疲れたころに、リード壁に取り付き、腕をあげてお終い。

左腕は弱くて、左手にぶら下がりながらのクリップだと、とっても怖い。

「怖いと思っている方がいいですよ」とビレイヤーのお兄さんに慰めてもらう。

私の言っている怖いという気持ちの、具体的な内容は、手が開いて、ホールドから離れてしまうかもしれない・・・という可能性の検知なのだ・・・私の場合。

右手はあんまりパンプしない。でも左手は圧倒的に弱く、すぐにパンプが来てしまう。

そうなると、右手しか、頼る力がないと感じる。左手のパンプが怖いのだ。すぐにパンプするから。

・・・ので、やっぱり私の場合、怖さの克服には、自重を前傾壁でも支えられると実感できる腕力なのではないか?と思う。

だって、被っていなければ、怖いっていう気持ちはそんなに湧かないから。

被っていると怖いのは、腕力が持たないという自覚があるから・・・みたいなのだ。

・・・ということは、誰が何と言っても、やっぱり左手一本でぶら下がるということが、私の実力底上げになるのだ。人工壁のリード壁を言う限り。

もちろん、外岩になったらかぶっていること自体が稀なので、この限りではないが。

 


2016/09/28

面白さ=CSバランス

■ お客様が!

今日は、急遽代行レッスン。何年ぶりの昼のレッスンだろう・・・私のレッスンだと言うことで、わざわざ来てくれた人がいて、とてもありがたいことだと思った。

レッスンの強度はどれくらいが良いのか?ということは難しい・・・

実は、昼のレッスンと夜のレッスンでは客層が違い、昼は年輩者が多く、夜は20代の女性が多い。

それで、”いつもの感じ”でレッスンしたら・・・あら~二人も敗退?の人を出してしまった。スイマセン。

年齢層によって適切な運動レベルは違うのだ。バレエの時も、私は若いころは休日は3~4レッスン、週に4レッスン受けていたが、段々それがつらくなり、最終的に週3レッスン、休日は2レッスンで快適だった。

でも、60代に聞くと、60分のレッスンは長すぎて、45分くらいにしてほしいのだそうだった(汗)

45分だと正規の90分レッスンの半分だが、90分は10代、20代に合わせたレッスンなので、体力が60代だと若いときの半分ということを考えると納得する。

■ CSバランス

登山やクライミングも同じである。

体力に適した運動の強度・・・これを続けるのが大事なことだ。

CSバランスという。

チャレンジとスキルのバランス。これが取れていないと、フローに入れない。

カンタンに言うと、簡単すぎても、脳が遊んでしまうし、難しすぎても、アップアップで集中できない。

ちょうど良い難易度のところで頑張るのが、脳が快感を覚えるのである。

快感になると、フローとかゾーンとか呼ばれる状態になる。

で、私の場合は、クライミングは、快感ゾーンが外岩なら5.8のオンサイト。先日、卒業試験にいって、去年登った入学試験をリードしたら、面白かった。去年はドキドキしてリードして、リードできるとは思ったけれど、面白いとは思わなかった。

だから、5.8が面白いレベル。でもって、5.9は、ぴったりレベル。5.9は課題によってはオンサイトできないものもあるから。

5.10Aだとチャレンジが勝ち、かなり信頼できるビレイヤーが必要なレベル。

そう言う段階の人は、5.10代の後半をトップロープしてもらって遊んでいないといけない。

・・・というクライミングスキルアップの事情が理解できるようになってきたのは、実はここ最近だ(笑)。

岩場までの徒歩は、今のままだとラクラク過ぎていたことをごく最近、理解したので、歩荷ついでにザックを重くしておいた方が良いかも。

■ 火事場の馬鹿力

クライミングしていると、皆にもっと登れそうに見えるらしく、頑張っていないと言われる・・・が、これは、アルパインから入った人には、もしかして共通の現象なのかもしれない・・・。

だって、アルパインでギリギリ~ってない。ギリギリしたら、怒られる。

前に三つ峠に行った時、先輩が、「良くここリードしたね」と言った場所があるのだが、それは「あなたは、まだそのギリギリをして良いスキル段階にないですよ」的な指摘だった。

そこは火事場の馬鹿力的なもので越えてしまったのだったが。

で、火事場の馬鹿力は、突破力ということなのだが、火事場の力なんだから、たまーに出すもの。

そうそう、毎回出すものではない・・・と思う。

でも、クライミングの魅力は、何と言っても恐怖心から、おもわず火事場の馬鹿力が出てしまうってところにあるのかもしれない(笑)?

恐怖心に駆り立てられているってところが、イマイチどうかな~と思わせられる面だが。

でも、怖いのが好きとか、スリルが好き、とか、そういうことである、というのは、子供っぽいとは思うが認めざるをえない真実なのだろう・・・

≪参考サイト≫
CSバランスについて

ピラ32

■ 晴れ☆

昨日は、久しぶりに気持ち良く、晴れた☆

溜まっていた洗濯物を片づける。ヨガを教えているが、洗濯物ができないと、ウエアが足りない~!となってしまう・・・。

そして、ちょっと筋トレに出かけたくなり、トレーニングルームへ。

本当は朝の8時に出かけて、ベテラントレーナーから、メニューを作るのを手伝ってもらいたいと思っていたのだが、洗濯物は朝干してしまいたいし、というので、午後になってしまい、行ったら若い女性の係りの人しかいなかった・・・(汗)。

仲間内でのおしゃべりのほうが仕事より楽しいようで、あんまり見た目に美しい図ではないなぁ・・・と理解。

しかたないので、通り一般のトレーニングにして、腹筋絞り込んでおしまい。約1時間トレーニングルームにいた。

今日はなんだかちょっと精神薄弱っぽい男性がいて、トレッドミルに乗ると隣に来るし、ストレッチエリアに行くと、彼も来る・・・ マシンに乗っても二つ先くらいにいる。で、怖くなり、早めに退散した。

ので、あんまり腕力アップっぽく感じなかったので、左手の中指、薬指が腱鞘炎で少し腫れていて、インドアクライミングはちょっと休みにしないと!と思ってはいるが、そのままピラに出かける。

行く予定でなかったので、テーピングも持って行っていなかった。・・・が

行ったら、意外にいい日だった♪

■ 5級

青5級課題に取り組み始め。

5級になると、急にリーチの問題が出てきて、難しくなった・・・

しかも、スローパーとかも出てきて、うーん!ボルダリング~!!って感じ。

ホールド悪い~。スタンスもジプスが増えてきてしまった・・。ちっこ~って感じなのだ。

というので、あくせくしている間に、結構、運動してしまった。

トレーニングルームと比べても、ボルダリングは結構全身運動ということに納得感を深めた。なるほどね~って感じ。でも足腰は弱くなるよなぁ。

足腰に筋肉をつけると体が重くなって、今度はボルダリングなどは登りづらくなるし・・・

5級は1課題クリア。 ヒールフックが必要だと思っていたら、ナシで登れた・・・ レイバックで狭ーいスタンスに立てば良いのだった。

この課題は取り組んで3回目だが、出来てみたら、なんということもなくできたが、最後の一手が遠く、リーチの問題で届かない。

で、あれこれ悩んで、通りかかりの室井さんに、アドバイスを求めると、縦カチに足を置くのだと言う。

え~?だって縦カチ・・・側面は縦ですけど・・・ でもやってみたら、最後のホールド取れた。

え~?ええ~?!と言う感じ。

■ まとめ 

・・・というわけで、真面目トライしている課題以外は、もうできる6級や7級を気分転換、で登る。

あまり指をいじめてはいけないので、軽めの日。

≪まとめ≫

5級ファンモンGO 取組中
5級高騰マン辞退 完登

6級人間合格 素直な課題
6級弱くたっていい初心者だもの
6級飲む信玄餅
6級ては一回でよろしい

5級ボルゼミ課題 デッドができない

勾玉、フラッギング練習
トラバース 1往復

7級ミス信玄
7級胸アタッククライマー
7級アレで行こう
7級出会い系星雲
7級初めてなんですぅ

スローパーからのランジ練習 できた  これは後ろの飛ぶ課題なんだけど、これはできるけど、
前に飛ぶのが、怖くてできない。なんかホールドにぶつかりそう。

≪課題≫

・デッド 

軽めにしないと、頻度行くと、指が壊れる。


2016/09/26

昇仙峡の思い出・・・吉田和正さんの訃報

■ 大事なこと

人生で大事なことは何だろうか?

死なない人間はいない。 死の床に就いたとき、人は何を思うのだろうか?

もっと働いていればよかったと思うのだろうか?もっと贅沢をしておけば良かったと思うのだろうか?

大事なことは、死の床に就いたとき、思い出せるような、良き思い出を持つ、ということではないだろうか?

■ 訃報

昨夜、危篤の連絡があった。 そして、今日は、訃報の連絡があった。午前3時27分。亡くなられたそうだ。

とても動揺した。前にもこのようなことがあった。新井和也さんが亡くなった時。

荒れ狂う渓谷
吉田さんとご一緒した岩場へ出かけた。

行くと、渓谷は増水で荒れており、チャンスとばかりに、オジサンたちが魚釣りにいそしんでいた。ちょっと見には、釣果はあまり良さそうでない。

荒れ狂う水の流れを見ていると、心が落ち着く。よく川の流れは人生に例えられる。一瞬として同じときはないのだ。

吊り橋を渡り、ボルダ―エリアを抜け、いつものプロジェクトのところに行こうとしたが、倒木が道をふさいでいた。右側は沢側に深く切れ落ちたトラバース。踏み跡程度なので、道幅も細く、雨上がりのため、地面も緩かった。危険で、とても行けない。

それで、そこはあきらめ、神社へ戻り、しばらく栗拾いをした。風で新しい栗もたくさん落ちていたが、どれも中身が小さく、食べてもおいしくないだろうと思われた。「こういうの、吉田さん、詳しそう・・・」、そう思った。

■ 吉田さんのこと

吉田さんは、日本で最初のフルタイムクライマーと言われている人だった。車上で生活しており、クライミングに捧げた人生に敬意を感じた。

どんなことでも、一つのことに捧げた人生には尊いものを感じる。そのようなことは、なかなかできることではないからだ。人は、あれこれ、できない言い訳を用意して、人生の冒険を避ける。そして、世間体に支配された人生を送る。

そうではなく、自分の心の声に従った人生を送った人は、心から応援したいと思う。対象がどんなことであっても。

私自身がそうでありたい!と思うから。

バレエダンサーの生き方にも敬意を感じるし、クライマーの生き方にもそうだ。何か一つのことを極めるのは、非常に難しいことだと思う。

なぜなら、それは、モノにならないという可能性があるからだ。人生がオールオアナッシング化してしまう恐怖が、常にまとわりつく。実際は、オールオアナッシングではなく、色々な道があるものだが、選択肢として見たときに、一つしか掛けたものがない、という恐怖は、誰もが感じるだろう。

吉田さんからクライミングを取ったら何が残るだろう?私はまだ6年の経歴しかない。が、この6年、私から山を取ったら、何も残らない。キャリアもなく、子供もなく、、あるのは、山の成果だけ。山さえできたらいい、とすべて切り捨てたからだ。その成果すら、たいしたものではない。

・・・が、山は、それなりに私の情熱に答えてくれた。その一つが吉田さんとの出会いだった。

≪フリークライマー吉田和正さんの業績・・・知らない人が多いので・・・≫
89年 初登攀 マーズ5.14a(城ヶ崎)、
92年 シュピネイター5.14a/b(神居岩)、
93年 ハードラックトゥミー5.14a(名寄見晴岩) 当時の国内最難ルート
湯川、白髪鬼 第二登

■ クラック

クラックは初心者で、吉田さんにはクラックを教えてもらおうと思って出た吉田スクール。とても丁寧な指導で、ハンドジャムの利かせ方から、教えてくれた。私は全然、間違ったジャミングをしていた。

私が使っていた外国のクライミングの教科書を見せると、「全然ダメだね~」写真の一つ一つにダメだししてくれた。

吉田さんがスクール生に用意してくれた課題は、大体5.10Aくらいで、質が良かった。ボルダ―でもトップロープが張れるようになっていた。

フィンガージャムの課題も、逃げようと思えば、フェイスに逃げられた。でも、掃除するのは、大変みたいで、ビレイヤーでプロジェクトの手伝いに行ったら、「やってみる?」と言われ、断わると、とても残念そうにしていた。掃除、手伝っておけば良かった。

晩冬の昇仙峡・・・アイスは脆くなってしまって、そろそろ登れなくなるころに、岩場は、ぽかぽか陽気で、ピンクのレンゲツツジが咲き、お昼寝してしまいたいような快適さだった。

クライミングできなくても、その岩場にいるだけでも幸せ、と思って、呼ばれれば、いそいそと出かけていた。

■ アダモへ

結局、倒木に通せんぼされて、吉田さんのプロジェクトのデイドリへは行けないので、別のプロジェクトに行く。

たくさんの釣りのおじさんたちの車とすれ違う。擦れ違いが大変。お魚は取りすぎで、資源が枯渇している。欲望の世界を感じる。

いつもの場所につくと、この時期なのに、3台も先客がいた。でも、岩場には姿は無し。釣り人だろう。

吉田さんと登ったボルダ―課題は、もう蔦に覆われて、草ぼうぼうで、とても登れるような課題ではなくなっていた。

こんなになってしまうんだ・・・。これを掃除して登らせてくれたわけで、掃除も大変だったんだろう。

小さなボルダ―であっても、開拓って大変なんだな。

それでたった8000円の講習費なんだった。

これは有名クライマーの半額くらい。クライマーは年金がない人が多いから、稼げる時に稼がないと大変なんだろう位に思っていた。

プロジェクトにつくと、まだ残置のロープがあった。切なくなる。

吉田さんとはあまり会話しなかった。

ただ、私が一言二言、聞いたことを吉田さんが、勝手に誤解して、「このプロジェクトが終わったら、吉田さんはどうするのか」ということに答えてくれたことがあった。

「引退かなぁ」というのが答えだった。もう、やりたいことはやってしまったし、次の目標も、その時になれば見えてくるもので、見えてきたらやるけれど、見えてこなくても、それはそれでいい、ということだった。

吉田さんはアチコチ体が悪い。体がぼろぼろっていうので、有名な人でもあった。

それで、ここの筋肉を緩めるにはどうしようか?とか、変なポーズを取り合ったりした。あとは互いに静かにして瞑想していた。

■ 思い出

私は一般登山からクライミングに入ったので、フリークライマーの作法にはまだ慣れておらず、吉田さんには驚かされることがあった。

例えば、1本か2本しかトライしないこと・・・。

8時など、朝早くにビレイヤーで呼ばれて行くのに、吉田さんは1本か2本しか登らないで、「もういいです」とか言ってしまう・・・。

いつも、夕暮れまでギリギリまで遊んでいるのが普通なので、「え~?そうなの!」と最初はびっくりした。まぁ、私も昼過ぎに終わってくれた方が都合が良いのだが。

終ると、ビレイのお礼に、初心者向けの課題を登らせてくれる。

でも、吉田さんに会ったころ、私はアイスクライミングに夢中で、前日のアイスで腕がパンプして上がっていたりして、せっかく用意してくれた課題も登れないのだった。

一度、吉田さんが突然、私の前腕をガシっとわしづかみにした。「これじゃ登れん」、という話。

もっとレストしなさいと言われた。ジムにも長居しすぎだと指摘された。

大きなスラブがある。そこに吉田さんが初心者向けの課題を開拓してくれていた。

なかなかアルパインな感じで、小川山と同じ花崗岩とはいえ、非常に悪い。スタートは泥の中。きれいだったクライミングシューズがどろどろになった。上の方も悪くて、手は切れるし・・・なんだかとても、長くて悪い感じ。

でも、そこがたぶん、そのスラブでは一番易しい課題のようだった。

出だしがどろどろで、それを越えると小ハング。かなり振られるのだが、タイトに引くと登りを邪魔してしまう。このロープ、あまり命綱にならないな、と思ったりしたが、がんばって登ったら、あっという間にロープのたるみを取ってくれて、なんて上手なビレイなんだ~!!と感激した。

いつもトップロープでは、たるたるで、落ちたら、テラスにあたるかもな~くらいのビレイでも、トップロープだからと、嫌だとは思いつつも、贅沢言わず、我慢して登っている。

吉田さんは、ちゃんとビレイしてくれていて感動した。当然なんだが。

初回は半分くらいまで行った。それで心が折れてしまい、それ以上登れず、降りてしまった。吉田さんは、とっても残念そうにしていた。

でも、5.9でアップアップだったころの私には、とても越えられそうに見えなかったのだった。

2回目は、前回越えられなかった、少々のハングを越えた。それでだいぶ、当人としては満足した。

でも、そこから上は、とても無理に思えた。ムーブ、思いつきもしなかった。

この時は文句を言われた。

「何?怖いの?」

実際、怖いのだった。

「怖いんです」と答えれば良かったのに・・・、”トップロープだしなぁ・・・怖いと言う訳にも、いかないよなぁ”と考えてしまい、私は言葉に窮してしまった。

マルチのセカンド(トップロープ)だったら、頂上への到達が目標だから、登れなくても、ロープを掴んででも、Aゼロしてでも登れば良い。実際いつもそうしている。スピード命だからだ。

が、ショートの場合のトップロープって、基本的にはクライミング力を上げるために登っていて、ごぼうしたり、Aゼロしたりしたら、全然やっている意味がない。

でも、私はムーブが思いつかないときに、ビレイヤーを待たせて、ハングドッグしたりすると、下のビレイヤーに悪いな~と思ってしまうのだ。

でも、あとで、吉田さんのインタビューが載っている昔の『岩と雪』を読んで、吉田さんは、何時間ハングドッグしても、怒らなかったし、むしろ、喜んでくれたのだろうな~と、理解した。

究極のレッドポインターと書いてあった。それが意味することが、まだ業界に不慣れな私には、全然、分かっていないのだった。

私は、ただ単純に、フリークライミングの登り方が良く分かっていなかったのだ。初心者過ぎて。

アルパインで登る時みたいに、さっさと登れないと、”登れない”と自己判定してしまっていた。

そんなこんなで、吉田さんが、後輩の初心者クライマーのために良かれ、と思って、そして、たぶん苦労して掃除してくれた課題・・・思いやり・・・が、肝心の後輩の胸には届かない、というような結果になってしまっていた。

もっとハングドッグして、吉田さんのビレイに甘えて、登れば良かった・・・。

そのほうが吉田さんは喜んでくれただろう。

■ 擦れ違い

湯川のクラック講習に行く予定にしていたら、南沢大滝のアイスクライミングで遊んだ時にトップロープ支点にしたケブラーコードを回収担当の私が回収しなかったために、湯川クラックがおじゃんになったことがあった。

事情を電話で説明すると 「そんなスリング、知らないと言いなさい!」 なんて言って、ちょっとおちゃめな吉田さんだった。

そのスリング、知らない人から見れば、高級品ケブラーにはとても見えず、一見して残置っぽいのだ。上でそれも回収なのか?と聞いたのだが、下のビレイヤーに声が届かなかったみたいで、カラビナだけだと言うので、ビナだけ回収したら、やっぱりスリングも回収だったのだった。ので、翌々日くらいに、急いで回収に出かけることになった。

それで、湯川クラックが流れ、そして、次は十六夜岩が流れて、色々残念だった。なんだかバッティングが激しかった。そうこうしている間に、北海道にスクールの舞台は移って行った。

吉田さんが行くところは、岩場のベストタイミングなところ・・・いなくなった岩場=あまり快適でない岩場。

■ 大切なものとのお別れ

吉田さんが昇仙峡にいるころ、猫ちゃんが亡くなってしまった。大事に大事にしていた猫だった。

キッカケは、お母様の危篤の知らせでの長距離ドライブ。なので、続けて二つも、大事なものを失うことになってしまった。

それがとても痛々しく、吉田ブログもペットロスの痛みであふれていた。

元彼のデイビッドのことを思い出す・・・デイビッドも、ネズミを飼っていて、ネズミが死んだときにはスゴイ嘆きようだった。

心のよりどころ、自分を無条件に愛してくれるもの、そんな対象がペットなのだ。人間同士の愛では、どうしても埋めれないもの。

ちょっとペットロスから立ち直ったころ、6月、肺がんの知らせを聞いた。それからすぐの訃報だった。

癌の発見から3か月と早い死だった。悪性リンパ腫だったそうだ。

まだ53歳だったそうだ。

ご冥福をお祈りします。

■ 残置のロープ

今朝、吉田さんと取り組んだ課題の岩場へついたら、まだ残置のロープが残されていた。

吉田さんのプロジェクト・・・引き継ぐお弟子さん、いたのだろうか・・・?
多分吉田さんのロープ岩の基部
その下に、吉田さんが初心者向けに設定してくれたクラックがある。

そこ、だいぶ頑張ったけど、登れなかったんだよなぁ・・・。

今なら、もうだいぶクラックに慣れたので、登れるような気がする。

このクラックは、つまり・・・こうして私の個人的な課題になることになる。

これは登ってしまわなくては、吉田さんが悲しむだろう。


≪今日の言葉≫

いつでも できることは
いつか できなくなるよ

いつでも 会える人は
いつか 会えなくなるよ

いつでも見れる景色は
いつか 見れなくなるよ

いつでも一緒にいる人は
いつか 一緒にいられなくなるよ

だけど
いつかできなくなることは
今は できるよ

いつか会えなくなる人は
今すぐ 会えるよ

いつか見れなくなる景色は
今は 見に行けるよ

いつか いなくなる人は
今は 隣にいるよ

だから
もっと
シンプルに今を生きよう
伝えたい想いは 伝えていこう

未来を思い煩い
不安をつくるのをやめにしよう

今まで行ったことのない道を歩こう
子供の頃の目の輝きを取り戻そう.
後悔がないように日々を生きよう


( しみず たいき ) http://ameblo.jp/taiki-ism/entry-12202250875.html?frm_src=thumb_moduleより引用。


2012年9月26日は、私のクライミングのきっかけとなった敦子さんと出合った日だった。2016年は、吉田さんの命日になってしまった。

吉田さんと登った課題
ジャムジャム84


≪関連URL≫
吉田ブログ
幸さんのブログ
眠れぬ夜に吉田和正さんの過去記事を読み返す
ヨシーダさんとの思い出

クラック講習の様子
翌日のクラック
昇仙峡
ボルダ―

https://allnevery.blogspot.com/2020/03/rock.html

----------- 2016.09.28 コメントを頂戴しました-------------------------

アメリカ合衆国のジョシュア・ツリー国立公園にある、 ステイングレイ(5.13d) は1987年に鈴木英貴氏が初登して以来、23年間の長い間再登者が現れず、2010年についにソニー・トロッターが再登に成功した当時世界最難クラックの1本です。ソニー・トロッターは5.14aかもとも言っています。

同じくアメリカアメリカ合衆国のレイク・タホにある、トニー・ヤニローが初登(ピンク・ポイント)したグランド。イリュージョン(5.13c)。鈴木英貴氏はこれレッド・ポイント。 その後にStingray(5.13d)を登った。今井考氏が2009年にグランド。イリュージョンを登り、ステイングレイにトライしたが、手も足も出なかった。13cが登れて13dに手も足も出ない?。そして再登者がいない。私は13dよりステイングレイは難しいのではこのとき思いました。同氏は今年7年越にステイングレイをレッドポイントしました。

1989年に吉田和正氏初登の、城ケ崎のマーズ13d(ピンク・ポイントなので吉田氏は13dにしたのかもしれません)は、2006年にコブラクラック(5.14a~cのいずれか)が登られ、2008年にメルトダウン(5.14c)が登られるまで、クラックでは鈴木英貴氏のステイングレイとともに世界最灘の2本でした。 マーズは佐藤裕介氏が第二登して5.14aはあると。それ以前にトライした杉野保氏も、登れなかったものの、どんなに低く見積もっても5.14aはあると言っています。

私が吉田さんに「吉田さんのマーズは14aはあるのですよね」と言ったら、吉田さんが「○○(私のこと)さんが登って確かめてください」と言われました(^-^;。吉田さんお茶目なんだから。

湯川のハニワの嫁入り(5.12a)でJack・N氏が墜落。ロープがほどけてグランドフォール。変形ブーリンを教えたのが吉田さんだと教えてくれた。あのノットは結び間違えをしやすいのです。

吉田さんが背負って降りたのです。その吉田さんをJack・N氏は君呼びする。君というのは格下に対する呼称でしょう。

湯川で合ったプロガイドのY下氏に吉田君と言われて「あんたみたいなヘタレに吉田君、お互いに年をとったね。と言われる覚えはない。俺は現役、あんたとは賭けているものが違う」みたいなことをブログに書いてた。しかし、翌朝には消されていました。

聞けば答えてくれるけど、吉田さんは自分の実績を自ら語らない、強がらない。体に問題があって、若いときみたいには登れない。それでも登り続けていました。クライミングが好きなのでしょうね。そう山野井さんと同じ雰囲気なんだなぁ。二人とも孤高の人と呼ばれているし。時々山のことを聞かれたよなあ~。吉田さんはアルパインの人を応援していました。

吉田さんや山野井さんは、大空を高く自由に飛んでいる鷹なのです。
同じ鳥でも私はほとんど地上を歩いている鶏です。鶏は空を飛べないけど、鷹は地上に降りて来てくれます。

1987年に来日した当時の世界のトップクライマーであった、シュテファン・グロバッツが初登した小川山の(Ninja5.14a)。1990年に第2登したのは吉田さんでした。

マーズを登った後に「青い鳥を追いかけて、ぼくはどこまで行くのだろう」と言っていた吉田さんは、遠い星になってしまった。早すぎです。

吉田さんの課題のDay Dreamは、今となっては何と意味深な。。ネーミングかと思います。
------------

2016/09/25

ピラ31

■ キープの日

今日は、緩急つけるで行くと、緩の日。

混んでいて、ジム内の室温も熱気で上がるような気がするくらいの日だった。混んでいるので早々に退散。

今日は意外なことに体が重い。暑さと湿度かな?大体毎日同じことをすると体調の差を感じるものだが・・・今日は、体調が低調だとは思わないで出かけたので、意外だ。

腕力というものは出てくるまでに時間がかかるもののような気がする。

■アップをどうするか?

アップでアップアップは避けたいが、アップがアップにならないような、ラクラクというのも避けねばならず、アップでちょうど良い課題はなんだろうかと研究中。

しばらくはいきなりルーフの 鮭タバコに取り付いていたんだが。 

≪今日のまとめ≫

アップ 8級 自分に優しく・・・ 
アップ 7級 鮭タバコ ルーフ
6級 ロールケーキ星団 今日は登れない・・・(汗) 腕力出ない日
→ 黄色課題へ
7級 コバンザメ独立 できるけど、出だしはムーブ洗練させられそう
7級 出会い系星雲 問題なし
7級 あれで行こう  問題なし キョン
7級 チョーイミフー
7級 モノ太郎・・・
7級 もちのタレ・・・
6級 信玄餅
6級 ミス漬物石

勾玉フラッギング

→ 調子出てきた?
5級 ボルゼミ課題 5級 復習

→腕力アップへ変更
トラバース往復
7級 ねずみ先輩

≪因数分解≫ チョーイミフー7級
あんまり難しい課題ではなく、考えなくても登れてしまうのだが、考えてみる。

正対引付のところで足の位置をハンドホールドより、遠くにしてみると足の踏み替えが節約できることを発見。

今後はスタンスの節約をちょっと考えてみようかと思う。

最後はトラバースして、腕をパンプアップさせて終わり。1時間半ほど。15課題。

しかし、せっかくパンプアップさせたが、すぐに回復してしまった。意外にすぐ回復することを発見。

■ ビタミネンゴールド

やはり喉の調子が変。気管支の具合がいまひとつである。用心で、ビタミン剤を飲む。普段から運動習慣があり、結構登山は体を酷使する運動みたいなので・・・

で、マルチビタミンは、これまでもいろいろ試したが、いまひとつ効果を実感したことがなかった。

が、医薬品のマルチビタミンは良いような気がする。ビタミネンゴールド。これは、鉄も入っているのが特殊なのだが、鉄が足りていなかったのかなぁ?

よく分からないが、ビタミネンゴールドを飲んでおくと疲れが蓄積しない気がする。

ここのところ、野菜が高い。天候不良で、野菜が取れないのだろう・・・

こういう時は豆料理かな?




2016/09/24

My journey

今日もまた雨。冷たく、細い雨・・・なんだか、悲しそうな雨だ。

今夏はホントに疲れた。

今年は、子供時代のことを色々と振り返ることが多かった・・・。それもメランコリーの理由である。

子供の頃のことを思い出す。

飛び交うお皿。砕け散る窓ガラス。お酒。暴力。怒号。泣き声。酔っぱらった大人の男性。泣いている幼い弟。赤ちゃんの妹を抱っこしている6歳の私。私を連れて出た母。オレンジ色のハイウェイの電灯。知らない人の家。家の没落。

中学受験。生徒会。部活。サー君。海洋研修。

熊高。バイトの早い朝。夜間の2月の空気。18歳、実家からの独立。さおりちゃん。

独りきりで決断した夜学の進学。大阪。入学式にも出ないで働いていたこと。ゆうこ。もりやん。フルタイムで働いていた大学図書館。大学寮での生活。アラモ。マシューとダニエル。エリザベスとマーク。サンフランシスコでの青春。オモデレ先生。婚約者だったデイビッド。サンフランシスコステートユニバーシティ。豊津。三叉神経痛での緊急フライト。トリプルA。24歳の弟の葬式。妹を引き取ったこと。

大学の同級生の自殺。研究所。市場調査でのベトナム。結婚。長期の海外出張。カンザスシティ。ウェリントン。ヘッドハンティング。四ツ橋。マーケティングをGMSで勉強したこと。MVP。

夫の転勤で職を喪失したこと。メルボルン。新事業開発室。経済セミナー。バレエ。流産。

二度目の転勤。山梨。仕事がなく東京へ出たこと。祖母の死。山梨でやることを探して山に行きついたこと。ヨガの仕事。ラジオの出演。生徒さんたちの成長。

中高年登山。混んだ夏山の小屋。白銀の北八つ。権現。ツルネ東稜。豪雪の谷川。扇沢での雪上訓練。友人の死で小屋を降りたこと。後立の縦走。

三つ峠。広河原沢左俣。ジョウゴ沢。小川山。南沢小滝。大滝。金山沢でのアイス。峰の松目沢でのリード。昇仙峡。沢。クラック。

小川山レイバック。女性だけのクライミング。グランドフォール。

今夏は本当に疲れた。

久しぶりにバレエに行った。自分の本当にしたいことは何なのか?知りたかった。

山が・・・でも、まだ私を手放してくれない。

一番大事なことは、自分が心から何をしたいのか?を知ることだ。

何によって力を与えられ、何が私から力を奪うのか?

それを正確にする。ひとつ、ひとつ。今はそれしかない。












教訓

今後教訓としないといけないこと・・・

クライミングは、するには当然ビレイヤーが必要になるんだが、基本的に良いビレイヤーは山岳会の中にはあまりいない。

私のこれまでの経験では、山から入った人は、ビレイについての認識が甘く、ビレイの習得を技術の習得だと思っていない。

特に沢だと墜ちれないということもあって落ちないので、まったく形だけのビレイの人が多いだけでなく、きちんとしたリードやロープを出すべきか出さざるべきか?の判断も学ぶべき課題であると、認識できない人が多い。

雪上も同じ。トップに追いついたら、両手離しであったり、電話していたり、写真をとっていたりしていて、それで悪気がない。また、叱られることもないので、失敗から学ぶこともない。

逆に日常的にビレイしているということは、クライミングしているということ。

クライミングしている人は、逆に山に興味がない人が多く、クライミングしかしないため、立木でのプロテクションなど自然物を使うことになると興味がなかったり、カムでのプロテクションなども興味が無かったりする。

安全を追求しつつクライミングの面白さを追求する、ということは、ボルトルート、となるからだ。

ので、両方の人種が本当は合体すればいいのだが、昨今、それは全然実現しない。

日常的にビレイしている人なら安全だと思っていたが、それも違う。先日はベテランでも、グリップビレイの人がいることが判明した。

長年山岳会で指導している立場の人でも、ビレイヤーとしてみると、クライマーを注視していなかったりしていて、ビレイヤーとしては信頼できない人が多い。

登れても、ビレイがダメな人もいる。クライミング力はビレイヤーとしての資質の良否には、関係がないと言われている。

■ ビレイヤーは選びなさい

クライミングには、ビレイヤーを選ばないといけないと、注意喚起を受けた。

 1)ビレイヤーによる頭の保護を意識したスポッティングがされていたか

 2)リード、もしくはビレイヤーがゼロピンをとっていたか → 1ピン目取り終わり
 
 3)ビレイヤーのロープ操作技術(ロープの張り具合や制動確保など)

基本的には、ピンを取ったら、ビレイヤーは何が何でも止めないといけないし、フリーフォールはないのである。

どんな場所にいても、多少はロープの張りがあるのが当然である。ランナウトしていない限り。

しかし、まぁ1ピン目というのは、止めるのが難しい位置ではある。

・・・とはいえ、初心者時代の私でも、一ピン目の墜落でも止めている。

しかし、過ぎたことをどうこう言っても仕方がないのである。怪我が軽かったのが不幸中の幸いと思うしかない。

■ 来るもの拒まず?

クライミングでよく聞かされる常套句に

来るもの拒まず去る者追わず

というのがあるのだが、”来るもの拒まず、は無い!”というのが、最近、教わったことである。

ビレイヤーは選ばないといけない。つまり、来るものも、拒まないといけない。

・・・と言う意味なのでは?

そうしないと、落ちたときに止めてもらえないのだからして。


ピラ30

■ ピラ30

昨日もピラへ。

金曜は通常仕事の日なのだが、9月は毎年夏の疲れで体調が悪く、ダウンしていることが多いので、今月だけ、隔週で仕事をかわってもらっているのである。

・・・ホットヨガは体をとても消耗する・・・ので、週3はかなり限界なのだ。というわけで、金曜の夜は貴重なので、ボルゼミへ出かけた。

昨日は、安田さんで、とってもラッキーだった。

私は安田さんのビレイだと頑張れる。

・・・のは、基本的に、他の男性ビレイヤーだと、頼りがい の面で困難がある。

ビレイをさせて悪いなぁという遠慮が働くのだ。

なにしろ、年下の男性は、まったく精神的に未熟そうで、こちらがむしろ面倒を見てやらないといけない。

しかも、男性は、女性がどれくらい頑張れるか知らないことが多い。つまり女性と組んだ経験自体が少ないのだ。男性の兄弟しかいない男性だと特にそうだ。

これくらいはできる・できない、という判断が、一方的で現実離れしている。

期待値が大きすぎたり、逆にビビッて小さすぎたりする。ちょうど良いところで頑張れないので、やりづらいのである。

その点、安田さんなら、自分の娘さんを鍛えた経験もあり、落としどころが分かっている。

ので、安心感満点で頑張れる、のである。私に必要なのは、”安心感” であるからにして。

とはいえ、まだ腱鞘炎があるから、あまり指が堪えるような活動はしたくないんだが・・・。

リード壁で昨日は、初めて触る5.9をオンサイトした以外は、いつもの5.10Aでパンプアップしながら落ちつつ登って腕をあげておしまい。

あとはボルダリングの方を少し。

■ 落ち役

ということで、昨日は、取組みは後回しで、データ取りの日。

アップ後は、ビレイを勉強中の人がいたので、登りながら、ビレイを教え、落ち役。

 1)私が落ちないところでリードする 上からビレイヤーに指示を出す

 2)トップロープにして、登ってもらう

 3)途中で落ちてもらう

 4)私も同じトップロープで登って落ち、トップロープのほうがロープが伸びて落下距離が長いことを分かってもらう (最初はタイト目)

 5)リードに移行 クリップするときに声を掛ける

 6)リードしながら落ちるよと指示を出す

 7)落ちてみる まぁテンションと同じですね

 8)グレードを上げて行って繰り返す

今回は立ち位置を指示したり、制動手を下にしてもらう指示をしたり、繰り出しをしたりと忙しかったので、落ちないと分かっている課題で。

しかし、1ピン目でいきなり落ちて、私のビレイスキルを試した先輩たちってホント、やり手だなぁ。

私は分かっていない人にそんなことできない。

私は当然1ピン目でも止めたけれど、落ちても止められなくても、1ピン目だったら着地できる、という判断なのだろうか?

上から、「今墜落係数2になるので緊張して」と言ったら、墜落係数は知らないそうだった。

この人はビレイ講習を受けた人なのだが、なぜ講習で墜落係数を教えないのだろうか?

腰の位置でクリップがある状態で落ちるのと、足元より下にクリップがある状態で落ちるのは、大違いである。

なんで、そのことをちゃんと教えないのだろうか?

■ ボルゼミ

あとは5級の課題のボルゼミに出て終了。

昨日は、腱鞘炎も痛いので、課題を理解する程度、5つのうち1つは完登まぢかまで行ったが、1つは離陸から無理。

体を動的に動かす、ということが課題だと言うことが分かった。

でも、動的なクライミングってアルパインでは決してやらないような感じなんだけど。

とりあえず、スポーツクライミングの方がアルパインやフリーよりも、うんと安全なのであるし、なんだかスポーツクライミングの方が今では上手になってきてしまっているような気がするので、動的なクライミングの方に移動したらいいのだろう・・・

もう足の位置の研究は大体理解が伴ってきたので。

≪まとめ≫

・ムーブを因数分解しながら登る

・動的なムーブを身につける (デッド、ランジ)

・リードではパンプアップして落ちながら登る


2016/09/23

実は頑張っていた夫

■ 実は頑張っていた夫

今日も雨・・・ 9月は雨が続き、7日間連続である・・・ 山にも、クライミングにも、とんと、ご縁がなくなってしまった・・・(汗)

今日は久しぶりに夫と裏山への散策へ♪

で、山頂で互いの心拍数を計ったら・・・ んんん・・・

 夫 120
 私 76

夫は、私が担いでいる歩荷も担いでいない。しかも、私は20kg担いでいるので、汗ダラダラ、息はぁはぁ。夫は涼しい顔・・・でも、心拍数は圧倒的に私が楽勝モードであった。

っつーか、心拍数ってホントに頑張り具合を表しているのかなぁ・・・ 謎だ。

しかし、個人間の頑張りの比較には使えなくても、一個人の中での頑張りやオーバートレーニングを避けるための指標としては使えると思うので、心拍数ウォッチは続けようと思う。

■ 来週は縦走

来週は、平日、友人と八ヶ岳を縦走に行くことになった。楽しみである。久しぶりの山になってしまったな~

というか、ホント、集中すると他のことしたくなくなる脳の構造を改善しないといけない。

バランスも重要だ。登山は、実はけっこうマルチタスクなことなのかもしれない。

■ 皮膚保護クリーム

ジムで、手皮の消耗を避けるためのクリーム。アマゾンで購入可能です。結構高い。



■ お客様からブドウをいただきました

山梨はフルーツ王国。秋はブドウのシーズン。

お客様からブドウをいただいて、感激中。近所におすそ分けした。自動車整備工場のおじさん。タイガースファンで、関西からきた私たち夫婦にとってはアウェーの土地で、いつも親切にしてくれる。

ヨガの仕事は好調で、中には、遠路はるばる来てくださるお客様もいる。




2016/09/21

ピラ29

■ 調子が悪い日

昨日は調子が悪い日だった。体が重い日。

150度の傾斜の課題に、2番目に取り付いたら、腕力発揮できず、落ちてしまった。腕力は出てくるのに、キッカケが必要なようだ。

昨日、夜更かししたからだろう・・・シンゴジラの影響だ(笑)。

黄色青(6級)で未解決問題を少しやっつけた。黄色(7級)でムーブ意味不明で、放置にしていた課題も、解決した。頭で解決する課題をやっつける。

青(5級)もリーチ以外の部分を片づけた課題が二つ、3つほど・・・。

トータルで見ると、そう悪い日でもないのだが、いまひとつ快調な日ではない。

アップ 6級 飲む信玄餅  ラクラク
6級 ロールケーキ星団  150度 あら?!落ちた
6級 自分探し  因数分解  縦キョン
6級 ミス漬物石 ラクラク
6級 手は一回でよろしい 因数分解 縦カチの引付け 一個ホールを見落としていた
7級 ミス信玄 ラクラク ヒールフック
5級 フェンモン5  最後の1手が遠く 一撃ならず
6級 人間失格 楽勝課題

いつもの勾玉 3種目 ツイスト、アウトサイドフラッギング、ハイステップ

5級 高騰マン辞退 ??? 
5級 毛布リベンジ ???

■ 3段階

大体今は

 5級 (青) → 1段階目 「力任せのクライミング」 粗形態

 6級 (黄・青) → 2段階目 「テクニカルなクライミング」  定着中

 7級 (黄) → 3段階目 「動的なクライミング」 熟練中

・・・というような段階にいる。5級の壁がある。

5級の場合、

・ホールドの保持の仕方
・フットホールドの置き方

など、クライミングの基礎がないと、登れない。大体昨日触った5級はリーチが遠い。

6級まではリーチの遠さがあまり問題になることはなかったし、ホールドは、ほとんどガバであり、基本的にツイストがマスターできれば登れてしまう。

・・・というわけで、5級って大変。

6級までは靴はなんでもいいが、5級からはエッジングが必要になるので、まともな靴を履いている。

■ 飽き

でも、なんだかピラの課題も飽きてきたので、どこか別のジムに遊びに行くかなぁ・・・

■ 腕力

まぁ、腕力の日ではないみたいだった。腕力ってものは、常に快適に発揮できる状態にしておくには、コツがいるのかもしれない??

最近、理解したことだが、腕力は、基本的に今まで全く使っていなかっただけらしい・・・。

・・・で、使おうと思えば、実はそこにはあったのだ・・・と隠し金山を新たに発見した気分である(笑)。

日常生活で全く必要のない腕力・・・ 男性が腕力を持て余してしまうのも、仕方ないよなぁ~と納得。

■ 余ったものは使わないと

ボクシングしたり、など、余った腕力を満足させる、なんらかの運動をしないと、余ったエネルギーの発散の場所がないかもしれないよなぁ・・・。

私はテニスを部活でしていたから分かるのだが、大学に進学して定期的な部活が無くなったころは、エネルギーが余って仕方なく、気持ちが悪いので、夜な夜な、グランドに走りに行っていたくらいなのだ。

中学高校で、体力が上がった人は、一日デスクワークだと体力が余ってしまう・・・そういう場合は、やっぱり余ったものは使わないと、余った分、イライラしてしまう。

その分を使わないでいると体力喪失になってしまう・・・と思う。

体力って、余ったら、余ったで気持ちが悪いものだと思う。

つまり、夫が体力を使わずに生活しているということは・・・彼の体力は下降曲線一直線って意味なんだよなぁ。マズイよなぁ。

■ シンゴジラ

昨日は、夫とシンゴジラを見に行った。

夜の回なのに、子供がたくさん映画館にいてビックリ。さらに終わって出たら、もう10時ごろなのに、イオンモールがまだまだ営業中なのにビックリ。

甲府駅周辺は8時でもう店じまいが始まっている感じなのに・・・。初めて甲府に降り立ったとき、まだ8時なのに、寒々としていて、ビックリしたのだった・・・。

シンゴジラは、面白かった。

3.11・・・当時は、ヨガのイントラ養成コースに通っている時だった。あまりに危機感のない街の様子に驚いた。

実際、甲府には、全く何の被害もなかったが、それでも、やはり帰宅して、事態を見守るくらいは・・・と思えた。

■ 危険認知

最近、瞑想中に理解したことだが・・・私の危険認知力が人より、安全マージンが大きく、予知力に優れているのは・・・

 小さいころから母親代理

だったからだ。弟と妹の安全は、私の責任だった。大体いつも、予想した通りのことが起きた。 

■ 心の中の神

母は、正直な所、あまり頼りになる人ではなかったので、親が頼りにならないと子供は自分で自分の身を守らないといけない。

私は心の中に神様を持つことにして、その人を頼りに生きていたので、今思えば、それは信仰、ということだと思う。

今でも、人を欺くことはできても、自分で自分を欺くことはできない、と思う。

もっとも大事なことは、自分で自分を欺かないこと、だ。

自分で自分に恥じるような行為や後々後悔すること、本当に心からしたいと思わないようなこと、はしてはいけない。

・・・が、心の中に神という名の良心を持ち、その庇護に生きることは、子供にとって唯一の選択肢であるがためにむしろ易しく、大人にとっては非常に難しいことが理解できるようになった。

心を害し逃避が起こる場合の、多くの理由が、実は知っていて行っている自分への害悪である。



2016/09/20

ボルジム通いのまとめ

■ ジム通い 通算約30回

ボルジム通いも通算約30回となった。データ取りは終了。

7月、8月、9月を人工壁に捧げた。3か月は大きい。これは、前に人工壁に通っていたときとほぼ比肩する。前に小瀬に通っていた頃は、ビレイとツイストの習得が課題だった。それは達成した。

PDCAでプロセスの検証をしないと、課題の発見もない。課題が発見できないと努力すべき方角が分からず、努力すること自体も、できないだろう。

・・・ので、結果を検証する。

■ 事件簿

7月 人工壁通いをスタートする
7/26 ルーフ登れる
7/27 豆つぶれる
8/9 豆つぶれる
8/14 フラッギングのコツ 突然マスター
8/18 指の痛みで夜中に目覚める
9/9 墜落 救急車
9/15 考えるクライミングスタート

■ 総括 

7月: 9級・8級の総復習、熟練化。
8月: パワー、前傾壁、6級楽になる。
9月: 考えるクライミング開始。5級スタート。

■ 調子のアップダウン

1 △
2 △
3 △
4 〇 
5 × クライマー肘  
6 △
7 〇 
8 〇
9 ◎ 5.10b
10 △
11 △
12 〇
13 △
14 △ 豆つぶれる
15 ◎
16 ◎ フラッギング突然マスター
17 〇 黄色青に取り組み始め
18 △  腱鞘炎
19 △
20 〇 
21 〇
22 △
23 △
24 〇
25 △
26 ◎
27 ◎
28 〇
29 △

最近はそうでもないが、正直な所、半数以上が△であり、これはあまり心に良い活動、というわけではない。まるで筋トレみたいなもので、愉しくなるまでに時間がかかる、ということになっている。

バレエを考えると、バレエは最初から楽しくて仕方がなかったので、そこに大きな違いがある、というのは否めない。

◎の日を考えると、当然だが、「できた」という実感がある日で、それ以外ではない。

あまり頻繁に行っても、カラダや脳がリフレッシュされていないのではないか?と思う。クライミングの練習はクライミングそのものである、とよく言うが、人工壁に関してはそうではないのではないのだろうか・・・

■ クロストレーニングの必要性

登れるところを登っていても上手にならない、とよく言われ、それは合っている。が、毎日登るとなると、登れないところへ毎日トライしていたら、指を痛めてしまう。

体を痛めつけずに登るには、クライミングは運動として見たとき、偏りすぎている。

有酸素運動ではもとよりないし、運動量としては、時間がかかる割にあまり運動量そのもの、が多くない。一方、必要とされる最大筋力は大きい。が、それを付けるための訓練の場としては、危険が大きく、あまり向いていない。先日、ジムで足首を骨折した友人がいる。

健康やフィットネスを考えた場合には、クライミングだけで、健康維持(要するに体重をコントロール)したり、体力維持するのは難しいこととなるだろう。

したがってクロストレーニングが必要になるが、クライミングの性質を考えた場合、クロストレーニングとして最適なのは、

 1)筋コンディショニングと精神統一、バランスのため ・・・ ヨガ
 2)体幹や腕力、肩の筋力UP         ・・・マシントレーニング
 3)ウェイトロスのためのなんらかの     ・・・有酸素運動

ではないだろうか?

■ 発見したこと・理解したこと

1) 睡眠不足だと登れない

2) 暑いと登れない

3) リソール2か月かかる

4) 毎日クライミングするとクライマー肘になる

5) 6級~9級はツイストだけで登れる

6) 5級から上がクライミング

7) ただクライミングを楽しむだけではなく上達を想うなら、クロストレーニングが必要


■ グレードピラミッド

                     5.11a =1 

               5.10d   5.10d           =2
 
            5.10c 5.10c 5.10c 5.10c     =4  

5.10b 5.10b 5.10b 5.10b 5.10b 5.10b 5.10b 5.10b   =8 

ということは、現在 5級を1本登るためには、

 6級を2本、
 7級を4本
 8級を8本

登らないといけないが・・・

昨日の成果で言うと

 6級 7本
 7級 1本
 8級 2本

と、ほぼ6級ばかりを登っている・・・ つまり、6級のテクニカル化をしたと言う意味だ。ということは、今の実力はやっぱり6級なんだろう。先日の外岩ボルダ―も6級は登れたのだし・・・。

ただ6級がラクラクに登れているように、なぜか見えてしまうので、それが、皆には6級の二つ上、4級だって登れそうに見えてしまうという誤解を招いているような気がする。

たぶん、私はギリギリで登るより習熟して登りたいというタイプなのだろう。というか、アルパイン出身なんだから、仕方ない。

■ インターバルトレーニング

レストがどれくらい必要かについては、まだ手探りである。レストのタイミングを知るには、インターバルトレーニングをしないといけない。

≪インターバルトレーニング≫ ――――――――――

手数が20~30手の課題を各種設定で登る。

このインターバル時間については、必要なインターバル時間が

最高OSよりも 2グレード下の場合  → 不要                 反復3(クライムダウン)
         1グレード下      → クライミング時間の1~1.5倍   反復4
         0グレード下      →             2~3倍     反復3
         上のグレード      →            6~10倍     反復1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

だそうだ。

なので、6級から見て

8級 → レスト不要
7級 → クライミング時間を計って、その1倍~1.5倍
6級 → 2~3倍
5級 → 6~10倍

5.9から見て

5.7 → レスト不要
5.8 → 1~1.5倍
5.9 → 2~3倍
10A → 6~10倍

ということになり、まー、やっぱりというか、ハッキリ言って、”せっつき過ぎ”である。

全然レスト足りていない。 結果、腱鞘炎やクライマー肘になっているが、やっぱりな~予想通りだな~というところだ(笑)。

外岩に関しては、やはり5.9アンダーをたくさん登り込まないといけない。

・・・が、昔の山ヤにとっては通いこむことができた日和田や広沢寺レベルの岩場は、現代ではそう多くない。

小川山のようなフリーの岩場となると、5.9アンダーの課題がある岩場は、現在非常に少なく、現実的には、5.9からのスタートであり、上級者がアップで登る5.9を数溜めるしかない、というのが現状となっている。

結局、5.9をオンサイトできるところが、クライマーならだれもが通過しなくてはならない通過儀礼的困難のもっとも初期のものである。

■ 経済的換算

余計なことだが・・・ 大体月に10回ということになる。

今でも指を痛めているので、これ以上増やすことは困難だろう。

月会費が一回9000円として、一回当たり900円。半年の会員になったら、約5万円として、60回で割ると、833円。あまり大きな節約でもないかもしれない。

小瀬だと390円なので、それでも安くつく。

ボルダリングジムは、飽きも来るので、色々と、使い分けを考えた方が良いだろう。






The Summit (2012) Full K2 Documentary Film

2016/09/18

出会いがつむぐ山

今日は、とてもうれしい知らせが届いた。

なんで山登りをしているんだろう・・・と時に思う。人との出会いが、私の山を紡ぐ。

敦子さんとは、南アルプスで知り合った。当時、私は、”ぬんちゃく”という言葉も初めて聞く登山者だった。

敦子さんは病の身だった。私と同様に生い立ちから苦労されている方だった。いくつもの困難を潜り抜けて、それでも山を歩き続ける。

その姿にいつも感銘を受ける。

あの時以来、いつか、敦子さんにトップロープを張ってあげられる自分になれればいいな、という思いが、私を前に動かしている。

去年は編笠山をご一緒したんだっけな。その前は、バイトしている小屋に会いに来てくれたのだった。

いつか、登りたい山がある・・・ それは、山が好きだから山に登る人と一緒に登る山。

山の凄さを競い合うのではなく、心の絆を紡ぐ山。

勉強もせず、ただの自己顕示欲だけで登る山ではない。

≪大切な人≫
  
眠れないときに顔が思い浮かぶのが大切な人。
 
辛いときに声を聞きたくなるのが大切な人。
 
嬉しいときに連絡したくなるのが大切な人。
 
怒ったときに本気でぶつかれるのが大切な人。
 
困ったときに本気で助けてくれるのが大切な人。
 
どこにいても何をしていても、一緒にいたいと思うのが大切な人。


2016/09/17

ピラ28

■ ピラ28

今日は予定していた小川山がキャンセルになったので、ピラニアへ。

人工壁は短い時間にとどめておかないと、指の具合が悪い。ので、軽めにしておいた。

いつもアップする課題の6級、”飲む信玄餅”を因数分解してみた。これは足限定だから、ムーブが意図されているからだ。

これ、一体どうやって登っているのだろうか・・・???

≪ムーブの分解≫

1)右手のホールド(1)でスタート。足は限定なので、左足を置く(A)。やや左寄りのフットホールドなので、右足は切って、その辺にスメアしておく。

2)ツイストで左上のホールド(2)を左手で取る。取れたら、左足のフットホールド(A)に右足を入れ替え。左足は真下のデカいフットホールド(B)へ。右足をさらに(B)に入れる。

3)伸び上がれば、真上のスローパー(3)が取れる。両手マッチ。

4)そのまま、右足をハンドホールド(1)に置いてキョンをすると、右手で、右の立てガバ(4)が取れる。狭い。(二等辺三角形のカウンターバランス)

5)右足をさらに遠くの右のフットホールド(c)に入れ、再度キョンすると、クロスムーブで左手で真上のカチ(5)が取れる。

6)両手でホールドを持ったまま、左足をハンドホールド(2)に置き、ステミング。真上の右ガバ(6)が取れる。ステミングなのでレスト可能。

7)あとは振り返って、反対側の壁のガバ(7)を取る。ボディバランスで、スローパー(3)に、足を突っ張る。が、無くてもジャンプオフでぶら下がれる。

7手の課題だった。

インドアでは、〇〇手と手数で数えるが、外ではハンドホールドよりフットホールド・・・ 手より重要なのが足なんだけど。

1)ツイスト
2)ツイスト
3)キョン
4)キョン
5)クロスムーブ 
6)ステミング
7)ボディバランス

という結果。 しかし、最初にオブザベした時に、手が右か左か?以上のことを考えているかと言うと? 考えていない・・・(^^;)。

■ 3種

今日もいつもの勾玉課題で、正対、アウトサイドフラッギング、ハイステップ。

■ハイステップ化

9級の”みかんだけでママ” と ”ビビリブラート”、”エビモバイル”をハイステップ化してみた。正対でというより、レスト出来る形(2点支持)になっていることを重視。

スラブでもやったが、簡単すぎてあまり意味がなかった。

脚自由課題は、基本的には、ツイストで登れば楽ができるが、足が自由なのだから、みなハイステップ化できるらしい・・・。

ハイステップにするには、ハンドホールドより遠くにフットホールドを求める。ハンドホールドの真下や、ハンドホールドよりも手前側に足を置くと、ハイステップにはならない。

ハイステップにしたかったら、足を置く場所をホールドより遠くに求めないといけないのだが、良く考えたら当然で、カラダがフットホールドの上に乗るわけだから、最低半身分は遠くでないと。理想は右手の引付けで、ハイステップに乗り、腰を乗せたら、左手に持ち替える。そうしないとカウンターバランスにならないで、フラッギングになってしまうからだ。でも、どっちでも、まぁいいと言えばいい。ほぼ垂直ラインに並んでいるからだ。

もうちょっとハイステップ化を7級程度の課題でやってみたいと思っている。7級はほぼ完登しているから。

■ 食事の見直し

ヴィーガンクライマーと言うビデオをYouTubeで発見。

私も、ほぼヴィーガン化してしたのだが、クライミングで電池が切れることが、複数回あった。

パワー切れはマズイ。・・・ので、これは肉は必要かもしれないと思いかえしていた。

普通の縦走なら、電池が切れても、炭水化物でなんとかなるのだが、クライミングは、筋肉を落としたくないし、効率的に筋肉を蓄えたいからだ。より多くのタンパク質が必要かもしれないと思っていた。

普段はヨガを教えた後は、夕飯は食べない。ところが、夕飯を抜くと、8時間経過後の朝に電池切れが起きる。何もない日は、胃が空っぽになるくらいでちょうどいいのだが。

これは小川山が予定していある日は、プチ断食は無しと思い、夕食を食べることに変更した。

しかし、食べる内容は必ずしも肉食を許容しなくてもいいのかもしれない。

一体何を食べたらいいのだろう?

このヴィーガンの彼のメニューを見ると・・・

バナナ 6本
デーツ 10個
リンゴ 1個 
ビート 1個
ベリー類 少々
生米 400g  354kCal ×4= 1416kCal
ジャガイモ 5個
グリーンピース 150g   トータル3200Kcal

ということだった。

ソイラテ
コーヒー
チーズケーキ 
ご飯2膳(1合) 300g 534kCal
トマト2個
アボガド1個
玉ねぎ 4分の1
ひき肉 100g
ゆで卵 50g
ぶどう半房
ヤクルト

が今日食べたもののすべて。 生の米400gも食べると、米だけで、1400kCalも採っていることになるが、激しい運動をする日はそれくらい必要なのかもしれない?

・・・というか、クライミングって激しい運動のような気がしないのだが・・・。あんまり運動量そのものはないですよねぇ???

ただ消耗感が出るときも、一時期あったので、あの消耗は、単純な電池切れのように思うし、それは血糖値が下がったということなのかなぁ・・・。多少ぐったりした。

ぐったりしないで、延々と登れるような栄養補給を考えたいのだが、ヴィーガン食で間に合うのかなぁ。

でも今は、BCAAは不要になった。

タンパク質を考えると、グリーンピースのたんぱく質は100g中たったの7gなので、150gも食べても、せいぜい10g。米から取るたんぱく質は400gで24g。 これで34g。他も入れて、大体40g?

ゆで卵1個食べると、タンパク質は6.5g。ひき肉100gで19g。豆乳など、その他を入れて、30gくらいであろうか?? カロリーは2000行っていないと思うのだが。普段はもう少し、野菜は多く取っている。

うーん、グリーンピース意外にいいのかなぁ。

ヴィーガン化も、あきらめずに量をたくさん食べてくださいってことなのかもしれない。

玄米粉粥かなぁ。夏は玄米は私には消化が重すぎて食べれないので、夏は白米にしている。消化のことも考えると、粉粥なら、食べれるかもしれない。今度クライミングの前の日の夕食に試してみるとするか。

経験則から、夏は味噌を舐めていると、あんまりバテない気がするのだが・・・。

Rock Climbing Technique for Intermediates : The Back Step / Drop Knee !

故障のこと

■ 指の故障について

手に違和感を感じる・・・ので、アイシングしてみたら、楽になった。少し腫れがあったような気がする。

前に吉田さんから言われていたが、ジムに行く時間を短くしないといけない。一度に大きな負荷がかかりすぎなようだ。

せっかく今、面白いと思っているところなので、時期的にクライミングの機会を逃したくない。

・・・が、ムーブの理解が来そうで、まだ確実にはなっていないので、良くホールドとスタンスを見て、ムーブを考えてから登る方法に変更中。

易しい課題で、正対、ツイスト、カウンターバランスの三つで登る。

■ 痛い指=弱い指

クライミングすると、

 ・左手の薬指、中指
 ・右手の小指

が痛くなる。 腱鞘炎の一種だと言われている。クライマー肘のほうは、少し休んだだけで回復した。

私は、もともと手はあまり強くない。掌の筋力や、前腕の筋力があまりない。握力は、なぜか、もともと、とても弱い。

ちなみに握力平均は

男性 20歳代46.46 30歳代47.36 40歳代47.23 50歳代46.31 60歳代42.87 70歳代37.46
女性 20歳代28.24 30歳代28.73 40歳代29.12 50歳代28.04 60歳代26.01 70歳代23.75

だそうである。平均値に到達していない(汗)。握力26kgだった。それでも、以前は18kgだったのだから、クライミングで成長したなー。

まだ平均に達していないけど・・・(^^;)

■ 変形

先日小川山で、13まで登れるという人の手を見せてもらって、驚愕した。節々が大きくなっていた。

きっとクライミングのやりすぎなのだろう・・・。ゴツゴツした手になってしまっていた。

以前、指が折れ曲がって固まっている人の話も聞いたし・・・

私自身が、クライミングするのに、自分の美しい手を差し出したいか?というと・・・差し出したくない。(すいません・・・)

なので、用心して使わないといけない。もともと弱いもの、繊細なもの、だからだ。

■ 予防

RICE というので、レスト、つまり使わないのが、第一の予防。

次がアイシング。実際アイシングすると良くなる。

さらに固定。 テーピングの仕方はここに載っていた。 

http://www.battlewin.com/cource/howto_roll/finger/02/index.html

ちなみに

   寝るときもテーピングしていた方が良い

そうなので、ずっとしていると良いのかもしれない。ガバではなく、スローパーホールドを持つとあまり指の負担がない。

そして、マッサージ。掌を3分もむ。

■ 前傾壁?

もともと前傾壁は苦手だったのに、今は同じグレードなら、足が自由に使えて、したがって、ツイストが使える前傾壁の方が登れるようになってしまった・・・(汗)。

ので、結論としては、前傾壁が登れなかったのは

 パワーが課題だったわけではない

のではないだろうか?

というのも、3年トップロープで本チャンを登りつづけたという人が、スポーツクライミングを始めたときにあっという間に上達して、少々のかぶりも楽に超えていた。

私はいきなりスポーツクライミングをしているが、1年目では少々のハングは越えられなかったが、3年目の今では、何が問題だったの?という具合になっている。

・・・ということは、要するに体の使い方だったのだろう。

■ 体幹のちから

・・・ということは、今ある体で、体幹の力が弱いということでもない、ということだ。例えば、腹筋など。

とはいえ、指に負担が来る、という場合、考えられる弱さは、

 肩

 広背筋

である、ということは言える。

もともと、女性は肩の筋肉が弱い。肩の筋肉が弱いことが肩こりの原因なので、ヨガでは、わざわざ肩周りの強化ポーズを入れるくらいなのだ。

というわけで私に必要なのは、広背筋と肩のトレーニングであろう。何しろ、クライマーって見ていると、みーんな猫背で、ヨガの先生としては、やだな~って思うので。

■ ハイステップ

逆に今は、垂壁でツイストを使わない登りが イマイチ分からなくなっている・・・

小川山物語を登りに行かないといけないな~



2016/09/16

バランスへシフト

■ まだ踊れた

今日は、久しぶりにバレエに行ってきた。6年ぶりだったけれど、あまり忘れていなかった。ちゃんとピルエット出来て良かった~。トンべパドブレは最強のアンシェヌマンだな~、全然、忘れない。

レッスン曲に萌え~となってしまった。もう、うっとり状態(笑)。

思い出した!

やっても、やっても、やっても、上手にならないもの!!! それがバレエ!!!

上手にならないから、ず~っと、やりたくなるって話だったんだよな~。

追いかけても追いかけても届かないもの・・・それがバレエ。

でも、上手にならなくても、誰もそれを問題視しない(笑)。そんなことは重要でないからだ(笑)。

・・・のは、たとえ子供でも、やっぱり、やっても、やっても、やっても、大して上手にならないし(笑)。

プロと言うのは果てしなく遠い道・・・ (10年やっていて、ちょっと上手なくらいの人)と(今日初めて来ましたって人)の距離が、10だとしよう。 (10年やった人)と(プロ)の距離は、1000くらいある。先生クラスの上手な人とは、100くらい。

だから、ちょっと上手になっても、少しも上手でない人と、先生との距離は、90と100であるので、先生から見たら大して変わりがないし、プロとの距離は、990と1000であって、たとえ10年の技術の差が当人同士にはあるように見えたところで、プロから見れば、全然意味を成す差にならない。

素晴らしいのは、これが共通の理解である、というところ。

結果として、教室の内部では一体感が生まれる(笑)。 少しだけ上手になった人も、全く上手でない人も同じように、仲間。

だれも、どっちが上手か?で小さな競争に明け暮れない・・・そんなことを言ったって何も始まらない。

プロの傑出具合は、それこそ、プロミネントっていうくらいなのだから、”傑出”であり、一般の上手な位の人とでは比較にもならないのだ。

※prominent は太陽の炎を指すが傑出したと言う意味

■ クライミング

クライミングも、そういう話なんじゃないのかな~と思っていたのだが・・・ 

バレエでロイヤルのプリンシパルになるって話よりは、5.13を登るっていうほうが一般人にとって可能性があるあたりが、煩悩とは切っても切れない理由なのかもしれない。

登山で、登山史に残るような偉業を残す可能性は、例え30代で山を始めた男子にもあるってこと?カナ???

でも、今のクライミングの世界は、子供がほとんどのメダルやトロフィーをかっさらっていくような世界になっている。

一応、20代や30代は、特に男子であれば、一発逆転をあきらめて良い年齢とは思えない。

ので、すべからく男子は、13、14を目指せ!と私がコーチの立場であっても思う。

が・・・

ワタクシ? はあ~。40代ですよ、女性ですよ、ないでしょう。以上、終わりです(笑)。

もちろん、11くらいまでは、誰でも行けるものだ、と言われているのだから、誰でも行けるところまでは努力の問題なのだから、行かなくてはならない。

そこまでは行くつもりだ。だって、そこが最低ラインっぽいわけなんですから。 

要するに私のバレエみたいなものです。

 「はい、じゃ、次はジュッテやります。アンナバンから、前三回、背中を見せて後ろ三回。エカルテで横3回。正面で首を付けて4回。トンべしてピルエットで終わり」と言われて、「ハイ~」ってできるまでってことですね。

バレエに置き換えると。

要するに基礎が分かっていて、最低限のコミュニケーションが取れる状態。

クライミング、5.11まで行くにはどれくらい必要だろうか??

あと3年。くらいかな?

3年で行けたら御の字かもしれない。 

まぁ、長期にわたるトレーニングが必要と言う訳なので、”しばらくフリーに集中しろ!”とは言われていたけれど、むしろ、バランスも必要ではないのだろうか?

縦走もやって、沢もやって、岩もやって、ってこと。

何しろ、岩ばかり、フリーばかりをやりたいと思ったところで、環境が整わないのだから。



2016/09/15

ピラ27

■ 考える人

なんだか今日のピラニアは、すごく面白かった。一人で登っただけなんでは、あるが・・・(^^)

考えて登ることにした。

すでに習熟していてラクラクに登れる課題を、考えながら登った。なるほどね~。という感じ。
面白い。

私は、やっぱり、”考える人” なのだ。考えないと面白くない。

しかも、今日は空いていた♪

考えて登りたかったので、ホールドのメモを取りながら登ったので、空いている方が良いので、考えながら登ることで、だいぶ解決したかった課題が進捗した。

■ ハイステップ=ワニ歩き

ハイステップは、フェイスのクライミングで出てくるのだが、足を珍しく、外側に開く。これって、実は、ワニ歩きなのでは?




今日は、易しい課題を

・正対
・フラッギング

の両方で登ってみた。他にどう登っていたか、

 予想し

 実践し

 その差を確認する

という作業をやってみた。 

なんだか非常に面白かった。まだ得心が行ったとは言えないので、また明日も少し行って見る予定である。

明日は久しぶりにバレエのレッスンに出る予定で、ちょっと楽しみ。

今年は、あまり山づいていないのだが、フィットネスを目標にしよう!と考え直した。

アルパインは縁が運ぶものであり、危険な人と行くくらいなら、行かない方がいいようなハナシであるし、何よりも前提となるのは体力と技術である。

体力はもう少し上げられるのであるから、上げれるモノは上げておく、ということが大事なことだ、と真の前の課題に納得しなおし中。

ムーブの使いこなしテクニックのまとめ

■ ムーブの使いこなしテクニックのまとめ

スタート


ホールドの位置関係を考える


ムーブを考える



登りながら、ムーブの修正を考える



最善のムーブを考える

■ クライミングのセオリー

1)登り出しはゆっくりと
  焦らず、きちんと処理する
  几帳面なクライミングをする

2)中継を使う

3)引きつけは両手

4)肩を上げたいときは顔をそむける

5)手が1か所 = 脚を張る

6)肘や膝もフラれ止めとして使う

7)親指を使って、挟む つまむ

8)ハングでは足ブラをできるだけしない

9)体をいっぱいに伸ばさない

10)持ち替えはあらかじめスペースを空けておく

11)スタティックに

12)対角の手を出す 右足なら左手を出す

■ ムーブの習得方法

反復用の課題を決めておく (左右に2列で同じようなホールドが90cm間隔で並んでいる課題)

 ・ハイステップ=垂直
 ・カウンターバランス、キョン=薄被り
 ・カットバック式で行う (同じムーブを左右を替えて繰り返す)
 ・何十回も行うべし
 ・慣れたら、ホールドを小さくしたり、向きを変えたり、傾斜を強くする
 ・できるだけ意図的、強制的にムーブを行ってみて自分のものとすべし

■ムーブの種類

1)ハイステップ
2)アウトサイドフラッギング
3)インサイドフラッギング
4)キョン

■ オブザべの仕方・ムーブの見出し方

1) 右で持つか、左で持つか?を考える

2) フットホールドの配置を見てムーブを決める 正対か側体か?

・保持ホールドよりフットフォールドが進行方向=正対
・保持ホールドよりフットフォールドが反進行方向 =カウンターバランス


・どのカウンターバランスを使うか?
 ・次のホールドが遠いときは、アウトサイドフラッギングは使いづらい
 ・保持ホールドと足ホールドが近いときはインサイドフラッギングは使いづらい

保持ホールドが盾に一直線に並ぶときはカウンター系

・縦カチならレイバック

・保持ホールドをはさんで、左右にフットホールドがある時はキョン系(二等辺三角形)

・ヒールフック ルーフで横にホールドが並んでいる時

・クロスムーブ ホールドが横に続いているとき

■ 腰の位置

・基本: 腰の位置を壁に寄せる

・前後 近いほうが良い
・左右 腰がフットホールドの真上
・上下 キョンでは腰を沈めたほうが手の負担が少ない 
・ハイステップは腰高だと体重が乗らない

■ 3段階

 1段階目 「力任せのクライミング」

 2段階目 「テクニカルなクライミング」

 3段階目 「動的なクライミング」

3段階目の動的になるまでやること。

■ ムーブの起こし方

・足 → 上半身 → 両手 →片手

・手はできるだけ最後まで離さない

■ コツ集 

カウンターバランス

1)ダイアゴナル
・垂壁~前傾壁
・右手、右足
・軸足インサイド OR 軸足アウトサイド フットホールドの位置による
・切った足はできるだけ遠くに伸ばす
・肩を上げる
あごを引く

インサイドで乗せるカウンターバランス
・脇を引く
・素早い体重移動がコツ

2)インサイドフラッギング
・前傾壁
・ダイアゴナルと同じ個所
・習得しづらい
・全身によるツイスト

3)アウトサイドフラッギング
・垂壁~前傾壁
・振り子のように 動的ムーブ
手を伸ばすとレストにも使える
・腰を沈めると腕の負担が少なくなる(クリップやレスト)

4)アウトサイドフラッギング ショートレンジ
・次の一手が出しづらいときは、保持ホールドの上に体重移動すると出しやすくなる

5)キョン足 フラッギング
・強い前傾壁
・フットホールドがガバの時
・キョン足はフッキングでひっかける
・残りの足は小さくジャンプ
・遠いときは思い切りよく

6)ボディバランス
・側方に手を出したい時
・腰を取りたい方向と反対側に押し出す

■ オポジション

1)キョン
・垂壁から前傾壁
縦ホールドには特に抜群
・ルーフ
・自然の岩場では限定される
・全身を使う

・遠目のホールドの時は、一度腰を沈め推進力を得る

2)レイバック
・クラック、カンテ、垂直のフレークなど
・足が高いとバランスが良いが、腕が疲れる

3)ステミング
・コーナー
・できるだけ外側に足を置く
・身体は内側に入れる
・ギリギリまで開脚すると次のムーブに入れない

4)ニーロック
・ルーフ
・レストに最適
・次のムーブに移るときには集中しなおす

■その他

1)クロスムーブ
・体重を進行方向と反対の足に残したまま手をクロスさせる
基本は上から
膝を寄せる
・コンパクトに

2)クロスムーブ 下から
・同じホールドで上からと下からを試す
・首に腕を持ってくる
・ホールドの向こうが良いときは逆手で

3)クロスオーバー
・比較的ダイナミックなムーブ

4)マントリング
・唯一の押し上げムーブ
・肘でプッシュ
・指先を内側に入れる
・足はスメア

5)出前持ち
・ルーフ、側壁など
・身体張力を使う


ピラ26

■ ピラ久しぶり

先週は小川山に行っていたので、ちょっと間が空いてしまった。

昨日は、易しい課題で、ムーブを考えながら登る事に集中した。

例えば、同じ課題でも、

 1)正対引付けの(カウンターバランス)

 2)ツイスト

 3)アウトサイドフラッギング

 4)インサイドフラッギング

の4種類で登ることができる。

■ あるとき一瞬で上手になった

ジムクライミングは、あるとき、一瞬で急速に上手になった。一体どうしたのだろう???という具合で、自分でも意味不明。

昨日も皆に、ムーブがきれいだと言われた・・・(汗) 

これが(汗)ではなく、ニコニコマークでないといけないが・・・一体なんでまた急に上手になったのだろうか?

今は、それを解明しないと、前に進めない気がする・・・

正直、被りがきついルーフが苦手だったが、今は同じグレードだったら、150度のほうが垂壁より登れる(汗)

というのも、足が自由で、自分の好きな所に足を置くことができるから。しかし、意識して置く場所を理解しているか?というと? していない。

ただ登れるだけである。うーん??? 一体どうして登れるようになったのか?

■ 東さんの本

・・・というわけで、昨日は

東秀樹さんの本にある、

 ムーブの予想 → 実際 → 修正

という行為をやってみた。

まず、課題について、ムーブを予想する。次に登ってみる。どうだったか振り返る。

むむ・・・ 今まで、考えていたのは、右手で取るか左手でとるかだけなんだが、右手で取る時と左手で取る時、でまったくムーブが異なる。

まぁ当然だが・・・ ある一つの課題の、核心?でもないが、ある箇所で

 1回目 なんだか正対になったぞ
 
 2回目 ツイストになった → ラクラク化

あとは、ずーっとツイスト。 

ツイストすれば登れちゃう!ということを発見したため、とっても楽しくラクラククライミング♪

という経過をたどっているが・・・これって、結局、ピンクとピンク黄色が楽勝になった時の習得内容と相似形である。

つまり、ツイストの習得があると、腕力はほぼ不要になるので、ムーブだけで登っている、と言う訳である。

■ ムーブ固定

・・・ということで、今壁になっているのは、足限定課題だが、足限定ということは、基本的には、

 ムーブを強いられる

という意味で、足が固定ならば、ムーブは決まりきったものになる。体格に係らず、固定ということだ。

・・・このムーブを使いなさい、という意味であるので。

結局、私はムーブの発見が楽しくて登っているような感じなので、あんまりパワーに依存したいと思わない。

ので、今できる易しい課題で、ムーブにバリエーションを持たせようという作戦を試してみようと思う。

≪まとめ≫
・一つの課題に対して、それぞれのムーブ。
・各ムーブの習熟
・今は、正対引付で立ちこむカウンターバランスが苦手になっている (下ってスタンスを見つける)




2016/09/14

才能の有無はあまり問題ではないこと

■ 時間という強み

強みを生かす、ということを考える。

私の現在の強みは、(若さ)と(時間)の2点である。

都会でOLして、夫とダブルインカムだったころは、お金が強みだった。時間をカネで買う。今は、カネ余りという強みは失ったが、(時間)という強みを得た。

個人的には、(カネ)より(時間)のほうが幸福に感じられる。

誰が人生の中で、もっとも充実した年齢を、やらされごとや好きでもないことに使いたいと思うのだろう?

時間という強みを生かすには? 時間がかかることをする、ということがある。

読書なら速読ではなく、精読。

 かつて、時間がないためにできなかったこと。

 なにか、身につけるのに、時間がかかること。

そういう視点でいると、クライミングは時間がかかるので、合っているアクティビティだ。

■ 才能

しかし、クライミングに関して、私はあんまり才能はなさそうである・・・(^^;)

が、一方、才能がないことで何か困ることがあるか?というと・・・? ”ない” かもしれない?

才能がなければ、身につけるのに時間がかかるだけ、である。

時間がかかって何か困ることがあるか?というと・・・?実はない。時間は余っているのだからして。

そもそも、才能の有無が決定的な成否を分けるのは、プロについて言えることである。

趣味の人がプロになるわけではないので・・・、才能の有無を問うところからナンセンスだ。

意欲もあり、時間もあり、努力も傾ける意思がある人には、才能がない、という点で、くじけることに意味があるだろうか?

ないよなー。暇なんだから。今すぐ結果が出なくても、特に何も困らないんだから。

ということを考える。のは、期待に対してバックオフしてしまうからである。これも危険予知力の一つである。

■ 期待

期待というのは、誰にとっても曲者である。期待は、励みであると同時に重荷。

人間の自然な心の流れとして、誰だって期待には応えたいものである。

ところが、これは答えられるかどうか?ということは、本人の努力のコントロール外の出来事である。

努力をする気持ちがあったとしても、期待に応えるという確約はできないし、そのことは期待する側が納得して受け入れる必要がある。

そうでないと、その人は空手形を渡されたことと同じになり、失望を受け入れなければならなくなったとき、騙された気分になるだろうと予測が可能だからだ。

オリンピックの選手でも、期待というのはプレッシャーであって、プレッシャーの方は、パフォーマンスに有利に働くよりは、どちらかと言えば、ネガティブに働いている。

■ 信頼

期待と似て非なるものが、信頼。

信頼は、必ずポジティブに働く。信頼とは、”裏切らない”ということだ。ロイヤリティ。

これほど、現代で得難いものはない。

「第三者の目の前で、選手をこき下ろしてはいけない」とモノの本にも書いてある

・・・が、私に起こったことは、これだった。

信頼していたパートナーに、特段の事情もなく、第三者の目の前で批判を受けたのだ。

信頼していただけに失望が大きかった。

■ 筋力とダイエット

クライミングに必要な筋力は、すぐにはつかない。

クライミングにおいてムーブを学習するだけで、すぐに身についた人と言うのは、最初から、痩せていて、クライミングに適した体格で、クライミングに来ている、そうだ。

痩せているってこと。最初から痩せている人が向いている。

痩せていなくても、筋力アップすれば登れるが、筋力アップは、やればやるほど良い、というわけでもなく、一定の時間で、取れる糊代には限界がある。

だから、クライミングを始めると、誰もが痩せようというモチベーションを持つわけだが、クライミングそのものでは痩せない(笑)。

痩せるのに適した運動ってわけではない。

その上、痩せるための手段としての(運動)&(食事)のうち、食事をコントロールすると、今度はパワーで結果が出なくなり、パフォーマンスは落ちるわけなので、食べないという選択肢もない。

ということは、他のことをしないといけないって意味だ。

まぁ、こういう訳なので、有酸素運動であるハイキングやコンディショニングにあたるヨガなども、大事な活動というわけだ。












2016/09/13

近況

■ 忙しい? 

なんだか身辺がバタバタ忙しい・・・。用事と解決すべき問題が、一度にやってきた感じである。しかも頭部5針刺さっている状態で(^^;)

今日は消毒に行ったら、病院は老人で溢れ返っておりビックリした。あんなに大勢を一度に見ると。

午後は、ホントはクライミングに行きたいところだったのだが、旅の用事を一気に片づけた。航空券の手配、宿の手配。

■ 来客

10月にメルボルン時代の友人が会いに来てくれる。

山梨へ来てくれるのはうれしいのだが、80代のオーストラリア人夫婦と子供二人を含めた8人の大所帯ということで、結構移動やなんやらも大変そうだ。

4歳と6歳の女の子の子連れ。子連れということで、ゼルコバからは予約時に断られる・・・その他、数件、子連れはダメだということで、子連れの旅の厳しさを感じさせられる。

今回で2度めの山梨だ。

■ ヒマラヤ

最近、久しぶりに会いに来てくれたアルパインの友達がヒマラヤに行くと言うので、買って失敗したパタゴニアのR2を譲ったら、だいぶ感謝された♪ 

最近、周辺がヒマラヤづいており、ヒマラヤってそんなにすごいところなのかなぁ・・・と思わないでもない。

でも、私にはポーターを雇わないといけないような山は、なぁ・・・という思いもある。それに、そもそも、高所に対する憧れが、いまいち育っていないかもしれない。

山・・・、私にとっては、まだ八ヶ岳とお近づきになりたい・・・というレベルだ。主稜、石尊稜、中山尾根・・・まだ見知らぬ領域だ。

以前、仕事でニュージーランドに行って気に入り、再訪したことがある。自然が美しく素晴らしかったので、また行きたいなという思いがある。

■ 女の子同士のクライミング

最近念願の?女の子同士のクライミングが実現した☆ 

いや~憧れていたんだよなあ・・・ 女性同士で登ると、あんまり背伸びしなくて済むんじゃないかと思ったりしていた。

一瞬だが夢が実現。

■ GCH

特別にどこか行きたい!という気持ちがない・・・とはいえ・・・ラオス行きを決めた。

宿泊先の運営者がドイツ人だったから、というのがその理由。ドイツの人とは、いつも仕事をしていて、日本人と感性が似ていて仕事しやすいっていうのがあった。

ラオスには、タイから陸路で入る。昨今はインターネットさえあれば、即座に手配可能で、Scootという航空会社(だいじょうぶなのだろうか?)で取ったら、なんと往復34540円だった。安~。

結局、ターケーク行のバス17:00に乗れるかどうかが核心になる。が、乗っても19:00にターケークについたのち、トゥクトゥクに乗らないといけない。

暗くなる時間帯に一人で歩くのは嫌なので、結局タイ側のナコンパノムで一泊することにした。とりあえず一泊目なので超豪華ホテル。とはいえ一泊3000円以下だった。

前に行った時は仕事で行ったので、日本とは仕事のリズムが違い、ミッションを果たせず帰った苦い思い出があるので、バンコク、あまり好きでない。でも、久しぶりに国外に出れるのはうれしい。

たまには外国を見ないと、日本が置いてきぼりになっているのに気が付かないままになりそうだ。

≪国際移動≫ 

東京 → バンコク(タイ): 約6時間 

≪国内移動≫ 6時間程度

バンコク → ドンムアン(タイ国内便空港) :無料シャトルバス 50分

ドンムアン → ナコンパノム(タイ): 国内航空便移動 ノックエア 1:40 

空港 → バスターミナル : タクシー 200バーツ(600円) 20分

ナコンパノム → ターケーク : バス 70b(210円) 2時間 最終17:00

≪備忘録≫

• From Dong Mueang Airport in Bangkok with the airlines Air Asia www.airasia.com or Nok Air www.nokair.com to Nakhon Phanom (about 40 US$), 1:40 h (Dong Mueang Airport is 45 km away from the International Airport Bangkok Suvarnabhumi, the transfer with the taxi takes about 50 min.)

• Shuttle or taxi from the airport Nakhon Phanom to the bus station Nakhon Phanom, about 20 min.

- Bus from Nakhon Phanom to Thakhek***, about 2 hours (>> see bus schedule)

- From the busstation in Thakhek take a Tuk Tuk to Green Climbers Home, 12 km outside Thakhek(about 100.000 Kip during the day / 150.000 Kip when it´s dark), 20


2016/09/12

頑張っていないでしょ

■ らくらくそう?

昨日はボルダ―講習へ行った。

6級を登れるのに、しばらくかかったのだが、登ったあと、一緒に登っていた人に

「なんだか、簡単そうに登っていたよ~」

と言われてしまった・・・(汗)

私と世間との基本的な、ミスコミュニケーションは、

   私が難しく感じていることが、他の人からは楽勝そうにみえる

という点である。

■ 簡単そうに見える

なんで簡単そうに見えるんだろう・・・???

なんだか、このパターンを生涯、繰り返しているような気がする。

私にとっては、大変な思いでやっていることが、傍目からは何気なく楽にやっているように見えるという現象・・・

しかし、苦労をアピールしても仕方ないしなぁ・・・。

なんだかデジャブー感・・・

本人としては四苦八苦して努力して、やっているのに、傍目からは、楽勝に見えてしまう。

■ もっと頑張れ? 

クライミング・・・ みんな私が余裕で全力を出さずに登っていると思っているらしい・・・

もう頑張っているんですけど・・・ 

今日は昨日の6級のカチを頑張りすぎたせいで、腱鞘炎悪化であるし、左足の内転筋は、前に肉離れしたところの痛みが再開して、驚いている。

私には、上半身の筋力がないので、普通の人より、分厚い基礎トレーニングが必要だ。

心臓も除脈で、スポーツ心臓と間違われる。脈が小さいころから遅く、平時で42拍くらいしかない。

小さい車体に高性能エンジンを積んでいる、というような状況にあるわけだが、単純に心臓が送り出すリズムが遅いだけで、低血圧で、朝は運動するとめまいで転んだりするくらいだ。

たぶん、本来は160くらいまで伸びるはずだった身長が、伸びないで止まったのだ・・・内臓や骨格は、160cm用を持っていて、身長だけが小さい。

 ポテンシャル > 実際 

とも言えるし、早く大人になりすぎた、とも言える。 

子供なのに大人の役を早くからやっていた。つまり実力以上の責任を担いすぎたのだ。

そんなに優れた人ではないので、あんまりポテンシャル採用されると困る。

■ モチベーション

私が優れているのは、苦労の結果であって、優れている分野にもすごく偏りがある。

そういう風に考えると、誰にだって強みがあって、強みは偏っている、のと同じことだ

子供のころから、期待には、あまり堪えたい気持ちがしない、というのが正直な所。

期待に応えることは私にはモチベーションではなく、ストレスであり、私のモチベーションは、内的な探究心だった。

次を見たい!という気持ち。知りたい!という気持ち。 

考えてみたら、最初から才能があって優れているために楽にできることをするのが楽しい!という気持ちに動かされたことはないと思う。

英語も中高では赤点だったし。テニスも最初はフォームが身につかなくて苦労した。

みんなは、励ましてくれているんだろうけれども…。





初めてのボルダ―

■ ボルダ―講習会

昨日はボルダ―の講習会へ。カラファテの講習会は、価格設定が良心的なので、年に1度お世話になっている。

昨日は、前日頭を縫ったのにいいのかなぁ・・・と思って夫に相談したら、別にいいんじゃない?という、何気ないセリフだったので、元君がいいって言うならいっか~と出かけてきた。

巨大なボルダ―を登る。マットは講師が用意してくれて、大小5枚ほど。アシスタント2名。

歩きもほとんどなく、徒渉が少しあるだけで、近くて良いボルダ―だった。

9級でアップ。

4級は立込みができず、脱落者多数。

私はこのボルダ―は、立込で乗れる気がせず、敗退。

隣のボルダ―に移動し、ハングのぶら下がりからヒールフックで、乗りあがる課題。

これはできそうだがイマイチ上のカチが悪く、あとちょっと。

もう一つバランス系の6級は何度もやってできた。

ハイタッチでお祝い♪

ボルダリングする人はみなハイタッチするんだけど、いつ始めたのだろう???

8名で登って、わいわいと楽しかった。

やっぱり、自然の岩に、ここが使えるな~ここが使えないな~とやりながら登るのが、一番楽しいかもしれない。


ボルダ―は、ほぼ初めてだったのだが、静かで他に誰もいないっていうのが一番いいな~と思った。

混んでいる小川山は、あんまり好きになれないんだよなぁ・・・

空いている岩場ってホント価値が高い。

講師が色々なクライミングの歴史の話をしてくれて、とても興味深かった。

『我々はいかにして・・・』は、読んだが、それ以後の話なども誰かまとめて書いてくれないだろうか?

山の雑誌が貧困化して、ホントに悲しいな~と思う。



2016/09/11

ゆっくり成長する

■ ムーブの安定

私はまだムーブが安定していない。分かったような、分かっていないような感じになっていて、たしかに5.9で、取り立ててムーブが必要ないような課題では、身についたムーブを使って、楽に登る、ということはできるようになっている。

それには自分でもびっくりで、クライミングってホントは楽しい活動だったんだな~って感じだ。

ただ分かって意識的にやっている訳ではないので、高い位置に良いスタンスがあったりすると、足が高かったりして、重心がお尻側に逃げ、バランスが悪くなっていたりする。

その辺のスタンスの選び方は、まだ習熟したとは言えない。

まだ、”習熟”と言えるには経験の量が足りない。量的な問題なので、経験値を積み重ねるしかないのだ。

■ 気持ち

私はいつも、メンタルを指摘される。しかし、現在12を触っているような、パワー系の強い男性の先輩も、初期のころは、岩って何が面白いのかな~おっかないなーと思っていたそうであるし、誰でも岩はおっかない。

おっかなくなかったら、逆に言えば、面白くない。

私は単独で山を始めたので、10の力で8の山に登る。つまり、安全マージン多い。本当は楽しい山と言うのは、10の力で、10.1が登れたような、実力ピッタリか、実力より上の、命がけスレスレが登れたようなときなのだが、それをやっていいという段階には、まだいない。

岩でも、5.11が限界と言うグレードの人が、5.9は安全ということになっているので、まだ私は経験値を蓄積するのに、10代を触り、5.9アンダーのオンサイトをたくさん溜めなくてはならない。

それが私には必要な安全マージンだ。

上手な人はそれじゃあ上手にならない、と思っているような気がしますが、それは才能があって、トントン拍子で登れるようになった人の感じ方で、そういう人でもやっぱり、壁にぶつかった時は、才能がない人と同じように、やはり一歩手前のグレードに戻して、体験の量を蓄積するのではないだろうか?

昨日は落ちたことは、ショックと言うより、まぁ恥ずかしいというレベルだなぁ。 ただ、落ちたことで、私の危険認知に対する感性は、逆に裏付けをもらったというか、あっているなー、まだまだ私はクライマーとしては誰か経験者と一緒に行かなくちゃ、な段階である。

要するに、私の危険認知の感性・・・”怖い””おちるかも・・・”は、合っているような気がします。

チキンハートに登って行こうと思っています(^^)。

■ 成長速度

友人のアルパインのクライマーが今回誘ってくれた。状況が分からなかったので、念のためビレイヤーを一人連れて行った。

私が呼んだ手前、朝一リードは私がしないと、ということだが、一緒に言った人のほうが登攀力的には上なので、リードしてもらうのは向こうが良かった、ホントは。

彼女は、まだ30代前半。30代前半と言えば、私が一日16時間働いて、海外出張に1ヶ月の長期などで、行ってた頃だ。

高校山岳部出身で、人生を山中心に組み立てているそうだ。そのような人でも、2年前に会った時は、10bが限界グレードで、今の私より少し登る程度だった。今は限界グレードは11bだそうだ。

若くて才能がある人でも、11へ行くには2年かかっている。もちろん、アルパインばかりやって、フリーはついでなのだそうだが。

私の場合は、いついつまでにどこの山を登らないといけないという時間制限があるわけではないので、”今できるベストの山(グレード)”をしながら、長期熟成路線で行く方が、私自身の安全が増えると考えています。

■ 体力

彼女とマラ岩行ったら、汗たらだら。登りで息が上がる。

私たちの前にスタートした60代男性は気が付かない間に追い越していた。その男性は私たちの岩場の到着が彼より早いので、びっくりしていた。

私はアルパインに必要な基礎的な体力が、今のままの経済ペースならぬ経済体力では、少し足りていないかもしれません。

ちょっと心肺機能のトレーニングが必要かな~とも、思っている。呼吸器に関しては、喘息が起きてしまい、あまり心肺機能をいじめると良くないかな、というのが、しばらくあった。

9月はまた喘息(ダニ)シーズンだし、あまり頑張るのは良くなく、実はこの時期は毎年体調がよくないので、のんびりしている方が良い。

体力に関しては、まだ予備があるというか、そこまで遠くないと言うか、頑張らない方針でやって今の体力なので、少し頑張ると、今よりも大きくはなるなという感触が確実にある。

身に着けられるような気がする。ただ、クライミングも体力も、積み重ね。あんまり急いで成長しようとすると良くない、ということなのだ。

怪我というのは、天からのメッセージ、メッセージをきちんと受け取る、というのが大事なこと。

2016/09/10

墜落経験

■ 考えながら登る

今回は、頭を5針縫う怪我をした。生まれて初めて救急車に乗った。

申し訳なく、ふがいなかった。みなさん、ご迷惑おかけして、どうもすみません。

うーん・・・ 私がリードに躊躇するのは、基本的には、なぜ登れているのか?あるいは、なぜ登れないのか?

いまひとつ、クライミングに対する理解が育っていないからで、登れたケースも、なぜ登れているのか、いまひとつ良く分からないからですが・・・

今日は落ちてしまった(汗)。足が高すぎて後ろに重心が行ってしまったのだった。

しかも、朝一リードで以前落ちなかった課題。5.10A。アップ済み。

まったく落ちるとは思わなかった1ピン目すぐの簡単な個所で、だ。 

これは、やっぱり、クライミングは、よーく考えて登らないといけない、という話だと思う。

■ 怪我

幸い、頭を4cm切っただけで、出血が多かったのと念のためもあり、背負ってもらって降り、救急車は一応乗ったが、傷を縫い合わせただけで終わりだった。1万3千円の出費。

・リードの時は、ヘルメットをかぶること

・ゆとりのあるグレードをリードすること

・初めてのビレイヤーの時は、慎重なグレードを登ること

・限界に近いグレードでは、ビレイ器具のお試しなどはしないでもらうこと

まぁ、一ピン目で落ちるようなクライミングはしてはいけない。なので、クライマー側のミスである。

が今回は初めてバディを組む人とだったので、もっと緊張して臨むべきだった。2階にもっと優しいアップ課題の5.8があったのに、それをはしょってしまった。

一つには隣でガイドさんが講習をしており、それを聞きたい見たいというのがあった。

それにその課題は、5.10Aでも、前にリードしたことがあるからと取り付いてしまったのだ。

足を上げるのが高すぎるなと思ったが落ちたときは一瞬で、しりもちをついて後頭部を打ってしまった。

相方のビレイ器はオートロックタイプだが、ロックは効かなかったみたいだ。まぁ出だしなので、落ちる方も悪いので、両成敗なところだ。

しかも、相方には担いでもらい、救急車に同乗してもらってしまった。はぁ・・・

■ 焦らず急がず

昨日は調子が良かった。今日は天候も良く、晴れており、気分も爽快だったので、普段の慎重さやビビりの体質から、ちょっと自信をつけすぎてしまっていたのもしれない。

初めて組む人となのに、いまひとつ以前のような慎重さが欠けていたかもしれない。

互いに初めて組むという緊張感も、知り合いのため、喪失していたような???

気楽に組んでしまったのだ。

とはいえ、怪我も軽くすみ、落ちても、あまり大事には至らなかったのが、不幸中の幸い。

バネの強さ、体幹の強さ、指の強さ、そういうものが必要で、体軸の強さは一朝一夕には着かない。

まぁ地道な努力あるのみ、ということだ。

10歳若く、才能があり、山に命を掛けている人でも、10bから11bへ行くのに2年かかっているのだもの、条件により劣る私には、もう少し時間が必要であろう。

焦らず、急がず、頑張ること。それしかない。


I fell from the rock and have cut the skin on my head. My first time on ambulance....  the cut was simple and not anything serious...although I had 5 stitches.

2016/09/09

小川山レイバック ピンクポイント

■ ザーザー雨の翌日の岩

ザーザー雨の翌日にどこへ行こうか?とさんざん悩んで小川山に行ったら、小川山だけが曇りだった(汗)

烏帽子岩左岩稜・・・山頂は霧の中。取り付きまで行ったが、やっぱり濡れていたので没。

転進で、小川山レイバックと卒業試験へ行った。

■ 小川山レイバック

ということで、小川山レイバックに行った。

ここは、去年、小川山に連れて行ってください♪という人にビレイしてもらって、肝っ玉を冷やすリードでのトライをしたところ・・・(笑)。あとで経験者と行かないと危ないと指摘された。

登りながら下をみたら、壁から離れて、だらりんビレイになっていた・・・(汗) でも、一緒に行ってから、その人が初心者だって分かったのだから、仕方ない。誰だって初心の頃はあるんだし。カム全セット持っていたので、まさかまだビレイを習得していないとは思わなかったのだった・・・。

で、途中で怖くなり、テラス下までしかリードせずに、カムの架け替えで降りてきたんだが・・・ 今年は、ピンクポイントにしてもらって、という条件付きだが、リードできた♪ いや、めでたし。

途中で一つカムを余分に入れた・・・私の場合は、まだ落ちることがありうるので、他の人より余分にカムが必要なのだ。

■ 美しい岩

小川山レイバックは、初めて、登りたい!という気持ちをかきたてられた岩

何と言っても、岩の造形が”美しい”。 美しさというのは、私の喜びに絶対的に必要な要素だと思う。

雪やアイスが好きなのは美しいからだし、美しさを感じていると、苦痛や困難のことは忘れてしまう。

バレエが好きなのも、バレエの作り出すラインが美しいから。美しさを目指している。

暗く、寒く、いかつい場所は、恐怖のほうをむしろ感じる・・・。冷酷な岩。そもそも、人を撥ねつけている・・・寄ってくるな!という人を圧倒するオーラ全開な岩には、そもそも登りたいと思えない。

私は美しい山が好きで、美しさ、神々しさ、そう言ったものに魅かれて山をしている。と思う。

しかし、私に小川山レイバックを登る日が来ようとは・・・ 変な言い方だが、6年前はタダの人・・・そこから努力を重ねて、登れるようになった。

■ 別人になったなー

いや~ホントに、6年前と今では全く違う人である。3年前とさえ比べても全く違う人。

人は変わることができる。変化を受け入れる気持ちさえあれば。山梨に来てすぐのころは、職を失い、一体、これから私はどう生きたらいいのだろう?と鬱々としていた・・・。

職安に出かけても、私のできる仕事は山梨にはないと断言され、東京へ行くことを薦められる始末。

実際、東京と甲府の2点居住をしてみたが、大変すぎて意味がなかった。コストで働いた分はぜんぶチャラになってしまう。

ヨガのインストラクターとして細々と働き始めたが、、天職と言えるだろう。

レッスンの度に、生徒さんにむしろ教えられている、機会を与えられているのは私のほうだ、と感じるからだ。

その合間に山に行き、結果年間100日越え(笑) 最初のの頃は、心を癒すために通っていたが、今では、今年はクライミングさえ行けたらいいと、スキルアップのために通っている。

実際、山梨では、ジムに行くより外の岩場に行った方が、安上がりである。だから、行きたいのだ。

まぁ、ジムの月会員費は11まで行くには必要で、仕方ない経費として今はカウントしているが。

コストについては、とんとんを目指しているが、必要なものは必要なものとあきらめて受け入れている。

望みが何か?ということが、分かったら、それを叶えるのに必要なものへの出費は痛手ではなく、むしろ後押しするもの。

■ 山梨ワイン学講座

今日は、”岩のあと、お酒とおいしいものを食べて締める” という幸福で理想的な一日♪

山梨ワイン学講座だ。これは毎年開催されるもので、形6回のシリーズ。

今日は今年の初回だった。いつも、山梨の内輪の集まりだな~、でも、いいことやっているので、外の人が知らないのはもったいないな~と思う。

今日も4種のワインを味わい分け、山梨の独自文化である発酵調味料を使った料理に舌鼓を打った。マリア―ジュの研究だ。

マリア―ジュというのは、ワインとお食事の組み合わせ。例えば、白と刺身を組み合わせるととってもおいしくない。するめなどと組み合わせても、臭みが増す。

でも、甲州種のワインで、発酵臭の強い、おりが出ていて、とてもおいしいとは思えないようなワインを、刺身に合わせると、これがおいしい!のである。

山梨はワインを始め、味噌など、発酵食を各家庭で手作りする文化が栄えている。私もいつも味噌を2月に仕込んで、一年を通じて手作りの味噌を食べている。

調味料も、みりん風味の調味料は買わないし、発酵止めをしていない醤油や味噌をわざわざ探して来て選んで使っている。

今日のお料理は、そうした生命力のある調味料を使った料理を出す店の、かえるの寄り道さん。

ぜひ行きたい。 常連化決定だな(笑)。 http://www.kaeru-shouten.com/food/

■ ホンモノ志向

・・・実は、山梨に来て、すぐのころ出かけた朝市で、生まれて初めて、この世のものとは思えない?マズイワインを飲んだ。それで開眼して(笑)、ワインの味わい分けが分かるようになった。

ので、まずいモノを知るという経験もあながち、悪いことではない。

今では、好きなブドウの種類はメルロー・・・ 知らなかったが、メルローを味わい分けられるようになったら、一人前といわれているそうなんである。

舌の感覚は、嗅覚とともにあるが、嗅覚も鋭いし、私は大体他のことでも、ホンモノ志向に勝手になってしまうのだ。ホンモノが分かってしまう。

たぶん、ほんの小さなころから、美術館へ通い、母にホンモノに触れさせられて育てられたせいだ。

その点は母にはとても感謝している。

性格上の分析では最上志向という強みとして表れている。

というわけで、ワインも山ヤも、クライマーもホンモノは本物と分かってしまう。

今日は、マホさんというホンモノのクライマーと登れ、嘘偽りのない、地元のワインや地元食材のタパスも味わえた♪

上出来な日だった♪




2016/09/08

ピラ25

■ 結局今月も月会員に

今日は誕生日で、夫はそのことに気が付かずに、ゴミだし日のほうが気になって出勤。

誕生日メッセージをくれたのは、アメリゴのほうだった・・・(^^;) まぁいいけど。

本当は別のジムに通おうかと思っていたのだが、結局今月も、ピラニア会員になることにした。

昨日は暑い日だった。

昨日は慣らし運転の日だったので、ボルダリングを一通りしたあと、リード壁でやったことのない5.9をオンサイト。

11Aをぶるぶるで登っている男性二人組がいて、先輩後輩の間柄のようだったが、後輩の人の方は何度も途中敗退。そうだよな~と共感。怖がっている様子が見て取れた。

■ バレエ

クライミングを集中的に始め、どうしてもバレエのことが気になってしまう・・・ 私にとって、”体を作る”ということは、”バレエを頑張る”、ということだったりしたからだ(笑)

ランは私には向いていない。急ぐのが、そもそもあまり好きでなく、山で急いで歩いたことは、あんまりない。

柔軟性は高い。が、それでもバレエで必要な柔軟性には到達していない。

バレエでもパワーが課題。ピルエットは2回転はできない。1回。なぜかというと、軸がぶれてしまうからだ。これはコツの世界でもあるのだが。体格的な不利もある。

昨日は、スローパーからのランジをまた確認のためにしたのだが、なんということもなくできた。

考えてみると、ジャンプはバレエの時も得意で、特にビッグジャンプが得意だった。スモールジャンプは苦手系。

これらの特異不得意は、全体のバランスを見ると、手足が太く、胴体が華奢だ、という体格的な問題による。

しかもお尻が重い。お尻に関しては、バレエをして、だいぶバレエ向きに改善したのに、ここ数年は、ヨガしかしていないので、また余分なお肉がついてしまったのかもしれない。

少女の頃、足が太いというのにだいぶ悩んだ。いつも長いスカート。いつもズボン。

でも、バレエをして、バレエで、私を指さす時、「あの脚のきれいな子」と、人に言ってもらえるようになり、それは私にとっては、ものすごく自信をつけたことになった。

新しいクラスに出ても、先生には、「よく訓練された脚だね」と褒めてもらった。

というので、私の得意は足回り。足が強化されていたから、登山では、あまりキックステップに問題がなく、地下足袋で山を歩くのにも問題がなかったのだろう。

長時間の山歩きはどちらかというと得意である。

■ 足首

足首はバレエをしている人はとても強い。

多くの人が知らないことで、バレエをしている人には常識である知識で、鎌足はいけない、という知識がある。

鎌足というのは、ターンインした足首のこと。

人間の足首は外側の可動域が大きく、内側は可動域が小さい。したがって、足指の小指側に力が抜けると、足首は容易にカクン、となってしまう。

これがねん挫。ねん挫は癖になるそうだが、癖というより、そもそも、体重が体軸になく、小指側に逃げているのだろう。

つま先立ちするときは、常に親指側に立たないといけない。

親指側に立つとすれば、足首の内側がよくストレッチされていて、体軸と揃って伸びるというのは大事なことだ。

が、ここが固くて、ターンインした足になってしまう人もいる。

バレエの場合だが、このようなつま先立ちしかできない人には、トウシューズは、履かせられない。

すぐ足首を痛めてしまうからだ。アキレス腱断裂とか、ふくらはぎの肉離れとか、ハムストリングスの断裂とかになってしまうし、ならなくても、大腿四頭筋が異様に膨れ上がった足になってしまう。

というので、バレエでは、足首の内側のストレッチが欠かせない。

ので、私のヨガの生徒さんにもそれを教えているが、なかなかヨガをしていても、足首の内側を伸ばす重要性は理解してもらえない。

足首の内側が縮こまっていると何が悪いのか?つまり、膝と足首、つま先の方向が揃わないのである。

揃わなけば、太ももの内側の筋肉は伸ばされない。結局インナーマッスルがつかず、アウターマッスルで動くことになるのだ。

脚の内側の筋肉は、疲れにくい筋肉と言うことになっているので、疲れを感じたくない人にはインナーマッスルを鍛えるのがおススメということに、一応フィットネス界ではなっている。

私は最近は、筋肉と言うよりも、骨で立つ、骨の並びで固定する、ということを考えているが。

どちらにしても、ねん挫という負傷は避けたいところだと思うので、足首は内側をストレッチしましょう。


2016/09/06

小川山 カサブランカ&ブラックシープ

■ロールモデル

しばらく前から、ロールモデルを探していた・・・憧れのクライマー。

何か目標となるもの、こうなりたい!と思えるもの、が必要だった。

クライミングは、イメージの力に大きく左右される。憧れの登り、というのが誰にでもある。

スポーツクライミングは、あるとき一瞬で上手になった瞬間があったのだが、それは、小田桃花さんのリードを見た直後だった。ピン!と来たというか、ああ、そうなのね~と分かった。

それでしばらくをその動画をことあるごとに眺めていた。

今日は、その外岩バージョン。マホさんのクライミングは外では初めて見た。そう!私がイメージしていたクライミングはこれ!って感じだった。

私とマホさんは、身長も私のほうが1cm小さいだけ。体重はあちらがだいぶ軽そうではあるが、私より重そうなザックを背負って歩いていた。

あまりほっそりとはしていない私の体重も、おおよその人より軽く、いつもレスキュー訓練では、あんこ役をやらされてしまうのだが、その私よりも数キロは軽そう。

クライミングを見ていると、リーチが問題になることはなかった。柔軟性でカバーしているようだ。

わたしもハイステップの癖があると指摘されていたのだが、彼女も相当ハイステップ。みんなと同じホールドを使って登ると、どうしてもハイステップになるんだよなぁ~と思う。

そうなると、体重移動でお尻が重くて大変なんだが・・ でもやっぱり届くところを使うしかないよなぁと思った。

■ 成長幅

彼女とは2年前に会った。当時彼女は山岳会3年目で、10bを触っているような状態。

私はと言えば、山岳会1年目で、クライミング始めました状態。11Aの課題の傾斜をなくして、10Aにしてそればっかり登っていた。つまりダイアゴナルを習得中だった。

そんな私の状態だったので、初心者同士で、冬のバリエーションに行くには、私のほうの実力がまだ不足していた。ので、師匠から許可が出なかった。

のだが、2年ぶりに再会してみると、11bを触っているそうだ。

私の方も、2年前の彼女と同じくらいを登るようになっている。 なんだか、やっぱり、若くて才能がある人でも、このペースなのだもの・・・中年と言われる年齢でクライミングを始めて、しかも、人工壁通いには、ブランクがあり、本番に関しては行くべきところに行けていない私にしては、3年目で5.9のオンサイトを貯めている、というのは、上々の出来ではないか?と思えた。

しかも、素晴らしいクライミングで、とってもマネしたくなった。

最近、リーチがないというのがシビアに感じていたので、同じようにリーチがない人のクライミングを見たかったのだった。

リーチがなくても、10代まではなんとかなるそうだ♪

■ クラック

・・・というわけで、今日は

愛情物語

龍の子太郎

カサブランカ

ブラックシープ

で遊んだ。私はまだリードできない課題ばかりなので、マホさんのリード。

愛情物語は、トップロープのあと、ピンクポイントでリードできそうに感じた。

龍の子太郎の2P目は、ワイドで、中に入ってしまいクタクタ。これはステミングで登るべきなんだろう・・・ レイバックに入ってしまい、セカンドでも、カムを回収するのが大変だった。

バックロープを引いて登り、1Pにして、1Pで懸垂しておりた。

カサブランカは、3回目なのに、前回のほうがよかった。今日は全体に岩がぬめっとしており、ハンドホールドが効きづらかった。

新しい靴を持って行ったが、ワンサイズ大きめにすればよかったと後悔。小さい靴はスメアしづらく感じる。

でも大きすぎる靴でも、靴が足に追従しない感じがして、スメアしづらい。今日は足ジャム効きすぎで、足が抜けなくて困った。

カサブランカのあと、ブラックシープに行ったが、これは私にとってはちょっと難しい9だった。もう少しトップロープしないと、リードできそうにない上部の右上している部分。

ムーブが確実、という言い回しより、どういう風に登れば確実か?ということがイメージできるかできないか、ということなのだと理解。

”ムーブ”という言葉を使うと違う意味になる。要するにスポーツクライミングでのムーブと言う意味になる。

アルパインの人のクライミングの動きと、フリーしかしない人のそれはだいぶ違う。なぜ違うのか?どう違うのか?は上手い言い方が見当たらないが、

スラブ

に秘密がありそうな気がする。スラブは登山の延長線上にあり、ステミングとスメアをよく使う。

クラックもスラブのその先にあるような気がする。

ホントは、スラブはフェイスの先にあるのかもしれないけれど、高難度のフェイスは違うのかも、などと思わないでもない。

・・・という結果の今日。

とっても楽しいクライミングデーだった♪

2016/09/05

レギュラー

■ レギュラー

みんながレギュラーはどうだったかと聞くので、これは重要な課題を登ったらしいので、記録にしておかなくては。

レギュラーはトップロープを張ってもらって登ったが、

 離陸困難

まずリーチが遠く、バックステップで後ろの石を押しても、全然左手、上のカチに届かない。

離陸で最低3回は落ちたと思う。無理くり上がったが、どうやって上がったのかも不明。

いや大変でした・・・

カチ持ちって、腕を伸ばしている時は効いているが、引きつけて持っている時はどんどん、パンプして腕力貯金を奪われていく・・・

ので、もう急いで上がるしかない!って感じでムリくり上がったような?

フェイスはデコボコとしていて、どこでもホールドに使えそうでいて、使えるホールドはある程度決まっているようでした。

上に行けばいくほど快適化。Aゼロも一部まじえて何とかトップアウト・・・

最低2回は、落ちまーすって落ちたので、テンションを数える価値もないくらいです。落ちながら登りました。

上はまだ回数をこなせば、可能性はあるかなと言う感じでしたが、最初の離陸のところですね。

リードは離陸が一番厳しそうでした。

■ カサブランカ

2回目のカサブランカは、前より良くなっていた。中間部の楽しいクラックの部分、前回3回落ちたのに、ここはノーテンで抜けれた。

が、上の、枯れ木の根っこのところは、前回はそう深く考えもせず抜けたはずなのですが、左側にレイバックしてしまい、おかしなことに・・・ どうやって登ったんだっけな?となり、一度落ちました。

普通に正対で、2本走っているクラックに縦ピンチホールドで持てば良かった。

■ ガマスラブ

ガマスラブは、5.7のスラブである春のもどり雪を登っている時に、そこで習熟して、ガマスラのほうは、オンサイトするように、というのが師匠の入れ知恵でした(笑)

それでオンサイト用に取ってあったんです。 一緒に言った人がベテランで、5.8のスラブをフラッシュしてから、隣の5.10b をTRで一緒に触り、5.10bがTRで登れた後だったので、右のスラブに移動してからは、大ランナウトでしたが、特に問題なく登りました。

難しい課題を登ってから、オンサイトにトライすると、いいらしいですね。

私も、そらまめ5.9をTRで登ってから、春のもどり雪5.7へ戻っていました。

1ピン目、10mくらい上(汗) しかも、2ピン目と並んでおらず、2ピン目掛けたらクライムダウンして、1ピン目を外さないといけないのです。

2ピン目は遠く、さらにその上は終了点まで大ランナウト。ホント、ピンがないです。

でもこのスラブは、右に行くほど、傾斜が寝て、歩けるようになるのだそうです。

このスラブは、ゆるゆるのスパイアで登ったので、靴が緩いのがなんだか気持ち悪かった・・・

■ 結論

フェイスは、苦手なのですが(あまり触っていないこともあり)、

 小川山物語5.9 → 卒業試験5.10A → レギュラー

という順番だろうと。フェイスはフェイスばっかりをした方が良いそうなのです。

レギュラーになると、ホールドを覚えているかいないかも成否にかかわるので、通って覚えてしまわないといけないというのがネックなのだと。

フェイスは難しい~ 前に 頑張れクマさん、って課題でも、まったく歯が立たなかった記憶が。

まぁレギュラーは惨敗の記憶ですが、もう少し後でいいってことはよく分かりました(笑)

明日は小川山です☆




戦略

■ 山ヤの成長

私の強みと弱みを考える。

山は、フリーを身につける段階に来た。一般に、一般登山者が山ヤになるには、

1)一般縦走 ・・・ 日帰りハイキングで初めて、1週間程度のテント泊縦走が卒業課題となる。
2)読図山行 ・・・ 脱・一般ルート 2万5千の地形図をきちんと読めるようになったら卒業
3)雪      ・・・ 雪山の危険認知(主に風、濡れ、雪崩)ができるようになったら、卒業
4)沢      ・・・ 丹沢は一通り終わるべし
5)岩  ・・・ 5.9だったら、どのようなタイプの5.9でもオンサイトする能力がある
6)フリー ・・・ フリーはアルパインの基礎能力。クラック、スラブ、ワイドを岩にプラス
7)冬壁  ・・・ ザ・キングオブ山 鹿島槍北壁 など

 8)アイス ・・・ アイスは基本的には冗長、遊び
 9)山スキー ・・・ 春の余興 年を取っても楽しめる
 10)海外登山 ・・・ お金がかかる 憧れや売名と密接なかかわりがある 
 11)トレラン ・・・ トライアスロン系 競技なので、冒険より名誉を求める人に

普通は1)から入って、7)の冬壁まで行けば、普通に、山屋が出来上がり、8)~11)は本人の志向次第でオプション追加・・・と言うのが、一通りの山屋育成教育かなと思う・・・が、大体の登山者は、テント泊縦走は出来ても、2)でつまづいてしまう。

一生、山小屋泊の山しか知らない、というのが、おおよその人の限界かと思う・・・実際、夫はそうだ・・・

世間的状況を見ると、山の玄人である山岳会であっても、一般登山のハイキングしかしないのが、すでに常態化している。

たとえ、山岳会に所属する機会や山をステップアップする指導があっても、2)読図へ進む意欲と意思を持つ人は少数派だ。

しかるに、私のように趣味で山を始めた一般登山者が、登山歴6年で、6)のフリーへ進んでいることは、非常に珍しい事象と言える。しかも40代で。大学山岳部なら、良くあることだが。

ちなみに端的な現象として、以前は山ガールと揶揄されていたが、今では誰も私を山ガール呼ばわりする人はいない。

・・・という世間の事情なので、まったくのゼロから、登山歴3年で一般登山は終了し、雪・岩・沢へ進んだことには、少々の自負がある。

決して与えられた道を選んだわけではなく、意識的に選んだ道だ。

■ 自発的で、意識的なゴールの設定

自負を持つ理由は、独学でそうしたから。 

もちろん、山の神様の導きがあったと思うし、多くの人の小さな親切がここまで私を導いてくれた。

たった一人の力だけでここまで来た、ということは真実ではない。

だが、協力を引き出す力や人とつながる力という、私独自の強みがなければ、ここまで来れなかった、ということも、真実だ。

自発的かつ意識的に自らを教育して歩んできたと思う。決して、運だけのシンデレラストーリーではない。

自発的で意識的なゴールの設定。”誰かが作った道”を歩んだわけではないってことが、自信の源だ。もとより、レールの上を歩むのは好きではない。

意識的に、

 ・どうあるべきか?というゴールの調査

 ・そのためには、今の自分には何が必要か?という分析、

 ・今、手にある資産(環境、人、コト)をどう生かせるか?なにをどう学ぶべきか?

 ・それらが適しているかどうかの思考錯誤

を行う。これが私の自信の拠り所となっていて、それは、私自身の強みに由来する。

私の強みは、戦略性、収集性、最上志向、親密志向、責任感の5つだ。最も強い資質、戦略性、つまり、”こうしたら、うまく行くのではないか?”という戦略に基づいて、行動している時が、強みを生かしている時だ。

■ フリークライミング習得への戦略

ハイキング、雪山のステップアップ、テント泊縦走、読図、といった登山の基礎を身につける、ことと違い、フリークライミングは、肉体的な不利をかかえるため、私にとって特に難しい

それでも、「私は岩はやらない」と捨てずに執着して登っている。

フリーは登山の基礎力であることは、間違いない、と納得しているからだ。将来、高難度のフリーを含んだアルパインをやらないにしても、5級が滞りなく登れるというのは、最低限の山ヤ基礎能力だ。

そこで、フリークライミング習得に当たって、これまでの戦略を振り返る・・・

その①・・・ボルダリングジム 9~8級

岩稜帯の縦走をしようかなと言うころ、つまり登山2年目の頃、ボルダリングジムに行くといい、と言われて、10回程度通った。

なるほどね、ということで、この時は、インドアジムで、9級や8級程度に慣れておくと、一般縦走路で出てくる程度の鎖場(たとえば不帰の険など)では、鎖は全く不要で登れるのだ、ということが理解できた。

その②・・・アイスクライミング

冬の稜線歩きを楽勝化するためもあり、冬に悪天候の時の代替えアクティビティとして、アイスクライミングを始めた。

結果的には、アイスの方がリーチが必要になることがないし、全部ガバだし、雪が好き=白い環境が好き、という強みも生かせ、愉しく登れた。

つまり、難しく感じているフリークライミングへ進む前に、アイスへ進んだことは、戦略的に正しかったと言うことだ。楽しさが証明している。

その③・・・クラック

それは、クラックも同様かもしれない。クラックもリーチが、あまりイラナイと言えば要らず、小川山レイバックは、初めての時にも、意外に登れた感があった。

クラックなんて、世間的には、フェイスが相当登れてからやる、危険なクライミングに分類されているものらしいのに、まだフェイスの5.9もリードしていない初心者の段階で、クラック開眼してしまった(笑)。

それだけフェイスは苦手ってことなんだろうな。

≪まとめ≫
・ボルダリングジム 9級 → 岩稜帯楽勝化
・アイス → 入門
・クラック → 入門

■ 現在地

さて、今はどのような段階にいるか? そこを正しく認識するのが大事だ。

成長の指標となるものの一つとしてインドアジムがあるが、インドアでは10級からスタートし、6級程度までは、取り立てて指導や才能がなくても、登れる場合が多く、自主練課題だ。

クライマーというか、クライミング技術が必要になるのは、ボルダリンググレードの5級から下。

登山ではデシマルグレードで5.9が登れれば、つまりローマ数字のⅤ級が全部登れればOKで、それはデシマル換算すると、”5、10a~dにトライ中で、5.9なら、考えなくても登れる”ということを意味する。

が、フリークライミングの世界では、”5.12”から先がクライマーの領域。 

じゃ、間の5.11代はどうなるの?ということになるが、このレベルにいるのが、山岳会にいる大抵の先輩たち。

5.11~12の間というのは、フリーのクライマーとしてみると、すごくはない。が、クライミングを知らないと、登れないグレードだ。ボルダリングのグレードだと、1級で5.12くらいだ。

5.13や14、15へと、現代では世界は先鋭化&競技化している・・・ので、競技人生が終わりだなぁと感じるような年齢の人たちが、この先鋭化したトップレベルを目指すことには合理性がなく、したがって、11代は、手堅い中堅層と言える。

5.9(-も+も)が安定して登れることを目指す人が、5.10代を触るように、5.10代を安定して登れることを目指す人は、5.11代を触らなくてはならない。同じように5.11代を安定して登るには、12台を登っている必要がある。

というわけで、私の壁は今ボルダリングの5級ということは、ムーブを身につけ、11へステップアップする、クライマー化するかしないかのボーダーラインにいるとも言える。

大きな壁である。

■ 作戦

私自身の岩での強み弱みをまとめると・・・

 1)岩を怖がっている (落ちれないビレイヤーという事情により、恐怖が強化されてしまった)

 2)岩を楽しんでいない 1)の延長

 3)腕力が弱い 正対引付系(つまり垂直のフェイス)は、苦手だろうことが予想できる

 4)リーチが短い リーチの遠い課題は不利

裏返すと、強みになる。

 1)プロテクションの安心がクライミング力のアップにすぐにつながる

 2)楽しめる易しい課題を数こなす 安心できるビレイで一緒にいて楽しい人とだけ岩に行く

 3)被っていても、一瞬なら越えられるハズ

 4)スラブは弱みとなる要素がないはず (足で登るので基本ハンドホールドはあまり関係ない)

 5)クラックも弱みとなる要素が少ないはず 指が良く入るシンクラックなど小柄な方が有利

クラックやスラブはフェイスよりも強みに当たる可能性が強いので、強化した方が良い。一方、フェイスも、基本的には最低限のところはマスターしておかないといけない。が弱みの克服となるので、あまり傾注しても得るものは少ないだろう。

前傾壁はむしろ強みと弱みのコンビネーションなので、やればやるだけ、強みが強化され、弱みが克服できる、ということになる。

前傾壁=ツイストでの登り、腕力がアップということだからだ。

インドアでは、ムーブ解決力を上げないといけない。外岩では、ムーブ解決が必要になるレベルの岩はまだ出てきていないように思う。一度、理論通りに登れば登れるハズと言われたが、謎だった。

■ Today's word

Surround yourself with dreamers and doers
and believers and thinkers
but most of all,
surround yourself with those who
sees greatness within you,
even when you don't see it yourself.

強み以外にフォーカスしても仕方ないわな。