ザーザー雨の翌日にどこへ行こうか?とさんざん悩んで小川山に行ったら、小川山だけが曇りだった(汗)
烏帽子岩左岩稜・・・山頂は霧の中。取り付きまで行ったが、やっぱり濡れていたので没。
転進で、小川山レイバックと卒業試験へ行った。
■ 小川山レイバック
ということで、小川山レイバックに行った。
ここは、去年、小川山に連れて行ってください♪という人にビレイしてもらって、肝っ玉を冷やすリードでのトライをしたところ・・・(笑)。あとで経験者と行かないと危ないと指摘された。
登りながら下をみたら、壁から離れて、だらりんビレイになっていた・・・(汗) でも、一緒に行ってから、その人が初心者だって分かったのだから、仕方ない。誰だって初心の頃はあるんだし。カム全セット持っていたので、まさかまだビレイを習得していないとは思わなかったのだった・・・。
で、途中で怖くなり、テラス下までしかリードせずに、カムの架け替えで降りてきたんだが・・・ 今年は、ピンクポイントにしてもらって、という条件付きだが、リードできた♪ いや、めでたし。
途中で一つカムを余分に入れた・・・私の場合は、まだ落ちることがありうるので、他の人より余分にカムが必要なのだ。
■ 美しい岩
小川山レイバックは、初めて、登りたい!という気持ちをかきたてられた岩。
何と言っても、岩の造形が”美しい”。 美しさというのは、私の喜びに絶対的に必要な要素だと思う。
雪やアイスが好きなのは美しいからだし、美しさを感じていると、苦痛や困難のことは忘れてしまう。
バレエが好きなのも、バレエの作り出すラインが美しいから。美しさを目指している。
暗く、寒く、いかつい場所は、恐怖のほうをむしろ感じる・・・。冷酷な岩。そもそも、人を撥ねつけている・・・寄ってくるな!という人を圧倒するオーラ全開な岩には、そもそも登りたいと思えない。
私は美しい山が好きで、美しさ、神々しさ、そう言ったものに魅かれて山をしている。と思う。
しかし、私に小川山レイバックを登る日が来ようとは・・・ 変な言い方だが、6年前はタダの人・・・そこから努力を重ねて、登れるようになった。
■ 別人になったなー
いや~ホントに、6年前と今では全く違う人である。3年前とさえ比べても全く違う人。
人は変わることができる。変化を受け入れる気持ちさえあれば。山梨に来てすぐのころは、職を失い、一体、これから私はどう生きたらいいのだろう?と鬱々としていた・・・。
職安に出かけても、私のできる仕事は山梨にはないと断言され、東京へ行くことを薦められる始末。
実際、東京と甲府の2点居住をしてみたが、大変すぎて意味がなかった。コストで働いた分はぜんぶチャラになってしまう。
ヨガのインストラクターとして細々と働き始めたが、、天職と言えるだろう。
レッスンの度に、生徒さんにむしろ教えられている、機会を与えられているのは私のほうだ、と感じるからだ。
その合間に山に行き、結果年間100日越え(笑) 最初のの頃は、心を癒すために通っていたが、今では、今年はクライミングさえ行けたらいいと、スキルアップのために通っている。
実際、山梨では、ジムに行くより外の岩場に行った方が、安上がりである。だから、行きたいのだ。
まぁ、ジムの月会員費は11まで行くには必要で、仕方ない経費として今はカウントしているが。
コストについては、とんとんを目指しているが、必要なものは必要なものとあきらめて受け入れている。
望みが何か?ということが、分かったら、それを叶えるのに必要なものへの出費は痛手ではなく、むしろ後押しするもの。
■ 山梨ワイン学講座
今日は、”岩のあと、お酒とおいしいものを食べて締める” という幸福で理想的な一日♪
山梨ワイン学講座だ。これは毎年開催されるもので、形6回のシリーズ。
今日は今年の初回だった。いつも、山梨の内輪の集まりだな~、でも、いいことやっているので、外の人が知らないのはもったいないな~と思う。
今日も4種のワインを味わい分け、山梨の独自文化である発酵調味料を使った料理に舌鼓を打った。マリア―ジュの研究だ。
マリア―ジュというのは、ワインとお食事の組み合わせ。例えば、白と刺身を組み合わせるととってもおいしくない。するめなどと組み合わせても、臭みが増す。
でも、甲州種のワインで、発酵臭の強い、おりが出ていて、とてもおいしいとは思えないようなワインを、刺身に合わせると、これがおいしい!のである。
山梨はワインを始め、味噌など、発酵食を各家庭で手作りする文化が栄えている。私もいつも味噌を2月に仕込んで、一年を通じて手作りの味噌を食べている。
調味料も、みりん風味の調味料は買わないし、発酵止めをしていない醤油や味噌をわざわざ探して来て選んで使っている。
今日のお料理は、そうした生命力のある調味料を使った料理を出す店の、かえるの寄り道さん。
ぜひ行きたい。 常連化決定だな(笑)。 http://www.kaeru-shouten.com/food/
・・・実は、山梨に来て、すぐのころ出かけた朝市で、生まれて初めて、この世のものとは思えない?マズイワインを飲んだ。それで開眼して(笑)、ワインの味わい分けが分かるようになった。
ので、まずいモノを知るという経験もあながち、悪いことではない。
今では、好きなブドウの種類はメルロー・・・ 知らなかったが、メルローを味わい分けられるようになったら、一人前といわれているそうなんである。
舌の感覚は、嗅覚とともにあるが、嗅覚も鋭いし、私は大体他のことでも、ホンモノ志向に勝手になってしまうのだ。ホンモノが分かってしまう。
たぶん、ほんの小さなころから、美術館へ通い、母にホンモノに触れさせられて育てられたせいだ。
その点は母にはとても感謝している。
性格上の分析では最上志向という強みとして表れている。
というわけで、ワインも山ヤも、クライマーもホンモノは本物と分かってしまう。
今日は、マホさんというホンモノのクライマーと登れ、嘘偽りのない、地元のワインや地元食材のタパスも味わえた♪
上出来な日だった♪