2016/09/11

ゆっくり成長する

■ ムーブの安定

私はまだムーブが安定していない。分かったような、分かっていないような感じになっていて、たしかに5.9で、取り立ててムーブが必要ないような課題では、身についたムーブを使って、楽に登る、ということはできるようになっている。

それには自分でもびっくりで、クライミングってホントは楽しい活動だったんだな~って感じだ。

ただ分かって意識的にやっている訳ではないので、高い位置に良いスタンスがあったりすると、足が高かったりして、重心がお尻側に逃げ、バランスが悪くなっていたりする。

その辺のスタンスの選び方は、まだ習熟したとは言えない。

まだ、”習熟”と言えるには経験の量が足りない。量的な問題なので、経験値を積み重ねるしかないのだ。

■ 気持ち

私はいつも、メンタルを指摘される。しかし、現在12を触っているような、パワー系の強い男性の先輩も、初期のころは、岩って何が面白いのかな~おっかないなーと思っていたそうであるし、誰でも岩はおっかない。

おっかなくなかったら、逆に言えば、面白くない。

私は単独で山を始めたので、10の力で8の山に登る。つまり、安全マージン多い。本当は楽しい山と言うのは、10の力で、10.1が登れたような、実力ピッタリか、実力より上の、命がけスレスレが登れたようなときなのだが、それをやっていいという段階には、まだいない。

岩でも、5.11が限界と言うグレードの人が、5.9は安全ということになっているので、まだ私は経験値を蓄積するのに、10代を触り、5.9アンダーのオンサイトをたくさん溜めなくてはならない。

それが私には必要な安全マージンだ。

上手な人はそれじゃあ上手にならない、と思っているような気がしますが、それは才能があって、トントン拍子で登れるようになった人の感じ方で、そういう人でもやっぱり、壁にぶつかった時は、才能がない人と同じように、やはり一歩手前のグレードに戻して、体験の量を蓄積するのではないだろうか?

昨日は落ちたことは、ショックと言うより、まぁ恥ずかしいというレベルだなぁ。 ただ、落ちたことで、私の危険認知に対する感性は、逆に裏付けをもらったというか、あっているなー、まだまだ私はクライマーとしては誰か経験者と一緒に行かなくちゃ、な段階である。

要するに、私の危険認知の感性・・・”怖い””おちるかも・・・”は、合っているような気がします。

チキンハートに登って行こうと思っています(^^)。

■ 成長速度

友人のアルパインのクライマーが今回誘ってくれた。状況が分からなかったので、念のためビレイヤーを一人連れて行った。

私が呼んだ手前、朝一リードは私がしないと、ということだが、一緒に言った人のほうが登攀力的には上なので、リードしてもらうのは向こうが良かった、ホントは。

彼女は、まだ30代前半。30代前半と言えば、私が一日16時間働いて、海外出張に1ヶ月の長期などで、行ってた頃だ。

高校山岳部出身で、人生を山中心に組み立てているそうだ。そのような人でも、2年前に会った時は、10bが限界グレードで、今の私より少し登る程度だった。今は限界グレードは11bだそうだ。

若くて才能がある人でも、11へ行くには2年かかっている。もちろん、アルパインばかりやって、フリーはついでなのだそうだが。

私の場合は、いついつまでにどこの山を登らないといけないという時間制限があるわけではないので、”今できるベストの山(グレード)”をしながら、長期熟成路線で行く方が、私自身の安全が増えると考えています。

■ 体力

彼女とマラ岩行ったら、汗たらだら。登りで息が上がる。

私たちの前にスタートした60代男性は気が付かない間に追い越していた。その男性は私たちの岩場の到着が彼より早いので、びっくりしていた。

私はアルパインに必要な基礎的な体力が、今のままの経済ペースならぬ経済体力では、少し足りていないかもしれません。

ちょっと心肺機能のトレーニングが必要かな~とも、思っている。呼吸器に関しては、喘息が起きてしまい、あまり心肺機能をいじめると良くないかな、というのが、しばらくあった。

9月はまた喘息(ダニ)シーズンだし、あまり頑張るのは良くなく、実はこの時期は毎年体調がよくないので、のんびりしている方が良い。

体力に関しては、まだ予備があるというか、そこまで遠くないと言うか、頑張らない方針でやって今の体力なので、少し頑張ると、今よりも大きくはなるなという感触が確実にある。

身に着けられるような気がする。ただ、クライミングも体力も、積み重ね。あんまり急いで成長しようとすると良くない、ということなのだ。

怪我というのは、天からのメッセージ、メッセージをきちんと受け取る、というのが大事なこと。