2016/09/06

小川山 カサブランカ&ブラックシープ

■ロールモデル

しばらく前から、ロールモデルを探していた・・・憧れのクライマー。

何か目標となるもの、こうなりたい!と思えるもの、が必要だった。

クライミングは、イメージの力に大きく左右される。憧れの登り、というのが誰にでもある。

スポーツクライミングは、あるとき一瞬で上手になった瞬間があったのだが、それは、小田桃花さんのリードを見た直後だった。ピン!と来たというか、ああ、そうなのね~と分かった。

それでしばらくをその動画をことあるごとに眺めていた。

今日は、その外岩バージョン。マホさんのクライミングは外では初めて見た。そう!私がイメージしていたクライミングはこれ!って感じだった。

私とマホさんは、身長も私のほうが1cm小さいだけ。体重はあちらがだいぶ軽そうではあるが、私より重そうなザックを背負って歩いていた。

あまりほっそりとはしていない私の体重も、おおよその人より軽く、いつもレスキュー訓練では、あんこ役をやらされてしまうのだが、その私よりも数キロは軽そう。

クライミングを見ていると、リーチが問題になることはなかった。柔軟性でカバーしているようだ。

わたしもハイステップの癖があると指摘されていたのだが、彼女も相当ハイステップ。みんなと同じホールドを使って登ると、どうしてもハイステップになるんだよなぁ~と思う。

そうなると、体重移動でお尻が重くて大変なんだが・・ でもやっぱり届くところを使うしかないよなぁと思った。

■ 成長幅

彼女とは2年前に会った。当時彼女は山岳会3年目で、10bを触っているような状態。

私はと言えば、山岳会1年目で、クライミング始めました状態。11Aの課題の傾斜をなくして、10Aにしてそればっかり登っていた。つまりダイアゴナルを習得中だった。

そんな私の状態だったので、初心者同士で、冬のバリエーションに行くには、私のほうの実力がまだ不足していた。ので、師匠から許可が出なかった。

のだが、2年ぶりに再会してみると、11bを触っているそうだ。

私の方も、2年前の彼女と同じくらいを登るようになっている。 なんだか、やっぱり、若くて才能がある人でも、このペースなのだもの・・・中年と言われる年齢でクライミングを始めて、しかも、人工壁通いには、ブランクがあり、本番に関しては行くべきところに行けていない私にしては、3年目で5.9のオンサイトを貯めている、というのは、上々の出来ではないか?と思えた。

しかも、素晴らしいクライミングで、とってもマネしたくなった。

最近、リーチがないというのがシビアに感じていたので、同じようにリーチがない人のクライミングを見たかったのだった。

リーチがなくても、10代まではなんとかなるそうだ♪

■ クラック

・・・というわけで、今日は

愛情物語

龍の子太郎

カサブランカ

ブラックシープ

で遊んだ。私はまだリードできない課題ばかりなので、マホさんのリード。

愛情物語は、トップロープのあと、ピンクポイントでリードできそうに感じた。

龍の子太郎の2P目は、ワイドで、中に入ってしまいクタクタ。これはステミングで登るべきなんだろう・・・ レイバックに入ってしまい、セカンドでも、カムを回収するのが大変だった。

バックロープを引いて登り、1Pにして、1Pで懸垂しておりた。

カサブランカは、3回目なのに、前回のほうがよかった。今日は全体に岩がぬめっとしており、ハンドホールドが効きづらかった。

新しい靴を持って行ったが、ワンサイズ大きめにすればよかったと後悔。小さい靴はスメアしづらく感じる。

でも大きすぎる靴でも、靴が足に追従しない感じがして、スメアしづらい。今日は足ジャム効きすぎで、足が抜けなくて困った。

カサブランカのあと、ブラックシープに行ったが、これは私にとってはちょっと難しい9だった。もう少しトップロープしないと、リードできそうにない上部の右上している部分。

ムーブが確実、という言い回しより、どういう風に登れば確実か?ということがイメージできるかできないか、ということなのだと理解。

”ムーブ”という言葉を使うと違う意味になる。要するにスポーツクライミングでのムーブと言う意味になる。

アルパインの人のクライミングの動きと、フリーしかしない人のそれはだいぶ違う。なぜ違うのか?どう違うのか?は上手い言い方が見当たらないが、

スラブ

に秘密がありそうな気がする。スラブは登山の延長線上にあり、ステミングとスメアをよく使う。

クラックもスラブのその先にあるような気がする。

ホントは、スラブはフェイスの先にあるのかもしれないけれど、高難度のフェイスは違うのかも、などと思わないでもない。

・・・という結果の今日。

とっても楽しいクライミングデーだった♪