■ロールモデル
しばらく前から、ロールモデルを探していた・・・憧れのクライマー。
何か目標となるもの、こうなりたい!と思えるもの、が必要だった。
クライミングは、イメージの力に大きく左右される。憧れの登り、というのが誰にでもある。
スポーツクライミングは、あるとき一瞬で上手になった瞬間があったのだが、それは、小田桃花さんのリードを見た直後だった。ピン!と来たというか、ああ、そうなのね~と分かった。
それでしばらくをその動画をことあるごとに眺めていた。
今日は、その外岩バージョン。マホさんのクライミングは外では初めて見た。そう!私がイメージしていたクライミングはこれ!って感じだった。
私とマホさんは、身長も私のほうが1cm小さいだけ。体重はあちらがだいぶ軽そうではあるが、私より重そうなザックを背負って歩いていた。
あまりほっそりとはしていない私の体重も、おおよその人より軽く、いつもレスキュー訓練では、あんこ役をやらされてしまうのだが、その私よりも数キロは軽そう。
クライミングを見ていると、リーチが問題になることはなかった。柔軟性でカバーしているようだ。
わたしもハイステップの癖があると指摘されていたのだが、彼女も相当ハイステップ。みんなと同じホールドを使って登ると、どうしてもハイステップになるんだよなぁ~と思う。
そうなると、体重移動でお尻が重くて大変なんだが・・ でもやっぱり届くところを使うしかないよなぁと思った。
■ 成長幅
彼女とは2年前に会った。当時彼女は山岳会3年目で、10bを触っているような状態。
私はと言えば、山岳会1年目で、クライミング始めました状態。11Aの課題の傾斜をなくして、10Aにしてそればっかり登っていた。つまりダイアゴナルを習得中だった。
そんな私の状態だったので、初心者同士で、冬のバリエーションに行くには、私のほうの実力がまだ不足していた。ので、師匠から許可が出なかった。
のだが、2年ぶりに再会してみると、11bを触っているそうだ。
私の方も、2年前の彼女と同じくらいを登るようになっている。 なんだか、やっぱり、若くて才能がある人でも、このペースなのだもの・・・中年と言われる年齢でクライミングを始めて、しかも、人工壁通いには、ブランクがあり、本番に関しては行くべきところに行けていない私にしては、3年目で5.9のオンサイトを貯めている、というのは、上々の出来ではないか?と思えた。
しかも、素晴らしいクライミングで、とってもマネしたくなった。
最近、リーチがないというのがシビアに感じていたので、同じようにリーチがない人のクライミングを見たかったのだった。
リーチがなくても、10代まではなんとかなるそうだ♪
■ クラック
・・・というわけで、今日は
愛情物語
龍の子太郎
カサブランカ
ブラックシープ
で遊んだ。私はまだリードできない課題ばかりなので、マホさんのリード。
愛情物語は、トップロープのあと、ピンクポイントでリードできそうに感じた。
龍の子太郎の2P目は、ワイドで、中に入ってしまいクタクタ。これはステミングで登るべきなんだろう・・・ レイバックに入ってしまい、セカンドでも、カムを回収するのが大変だった。
バックロープを引いて登り、1Pにして、1Pで懸垂しておりた。
カサブランカは、3回目なのに、前回のほうがよかった。今日は全体に岩がぬめっとしており、ハンドホールドが効きづらかった。
新しい靴を持って行ったが、ワンサイズ大きめにすればよかったと後悔。小さい靴はスメアしづらく感じる。
でも大きすぎる靴でも、靴が足に追従しない感じがして、スメアしづらい。今日は足ジャム効きすぎで、足が抜けなくて困った。
カサブランカのあと、ブラックシープに行ったが、これは私にとってはちょっと難しい9だった。もう少しトップロープしないと、リードできそうにない上部の右上している部分。
ムーブが確実、という言い回しより、どういう風に登れば確実か?ということがイメージできるかできないか、ということなのだと理解。
”ムーブ”という言葉を使うと違う意味になる。要するにスポーツクライミングでのムーブと言う意味になる。
アルパインの人のクライミングの動きと、フリーしかしない人のそれはだいぶ違う。なぜ違うのか?どう違うのか?は上手い言い方が見当たらないが、
スラブ
に秘密がありそうな気がする。スラブは登山の延長線上にあり、ステミングとスメアをよく使う。
クラックもスラブのその先にあるような気がする。
ホントは、スラブはフェイスの先にあるのかもしれないけれど、高難度のフェイスは違うのかも、などと思わないでもない。
・・・という結果の今日。
とっても楽しいクライミングデーだった♪